絵画の紹介
ボイスドラマ ラファエロの牧場の聖母
美術館の静けさの中、二人の足音が響く。マリアは、tomyの手をそっと引いて、一枚の絵の前に立ち止まる。
マリア、着いたよ。これがラファエロの牧場の聖母。
わぁ、ついに。ずいぶん前からこの絵の話を聞いていたから、どんな絵なのか想像で胸がいっぱいだ。
マリア、お願いするよ。僕の目になってくれるか? もちろんだよ。安心して。マリアはゆっくりと絵に手を伸ばす。
まるで、tomyに絵の形を伝えようとするように空中に輪郭を描く。 まず、絵の全体像から説明するね。
この絵は縦横共に約1メートルと比較的コンパクトな正方形に近いサイズ。 画面いっぱいに3人の人物が描かれているんだ。
中心に聖母マリア。 その左足の前に幼いイエス。
そしてマリアの右側に少し離れて幼い先霊者ヨハネがいる。 3人ともどこにいるんだい。
中心に座った姿の聖母マリア。 彼女は地面に直接座っているわけではなく、草地の上に右膝を立てて座っているんだ。
彼女の背後にはなだらかな丘が広がっていて、その上に建物が見えるんだ。 マリアはtomyの耳ごとでさらに詳しく絵の様子をささやく。
聖母マリアはとても穏やかで資料深い表情をしている。 顔は少し右を向いていて、まなざしは幼いイエスにそそなれている。
その瞳は深みのある濃い茶色。 薄い色の眉が優しくエゴを描いている。
彼女の髪は明るい茶色で、なめらかにウェーブして肩まで垂れている。 聖母マリアの服装はどんな風だい。
彼女の服は鮮やかな赤色のドレスの上に深い青色のマントをまとっている。 この青色は空の色よりもずっと濃くて、まるで夜の湖みたいに静かな色。
マントは彼女の頭から肩に、そして背中にかけてゆったりと垂れている。 イエスはね、マリアの左足の前に座っている。
まだ生まれたばかりの赤ちゃんで、少しぽっちゃりしていて、とても愛らしい。 髪の毛は金髪に近い明るい色で、くるくるとカールしている。
彼は左手を少し上げて、誰かを祝福しようとしているみたいだ。 ナレーターは次に画面の右側を見る。
絵の詳細と解釈
そして、聖母マリアの右側にイエスと同じくらいの年齢の洗礼者ヨハネがいる。 ヨハネはイエスとマリアを見上げている。
その視線はとても真剣で何かを語りかけているようだ。 彼の髪も明るい金色だね。 ヨハネは服装は? ヨハネは動物の毛皮のようなものを身につけている。
他の二人と違って少し素朴な格好だ。 ヨハネは左手に細長い十字架を持っている。 そしてイエスはその十字架に左手を伸ばしているんだ。
なるほど、その十字架が二人の関係を物語っているんだね。 その通り、この十字架がこの絵の中心の主題を象徴している。
聖母マリア、幼いイエス、洗礼者ヨハネの3人がまるでピラミッドのような 三角形の構図で配置されているんだ。
一番上がマリアの頭、そして下の2つの角をイエスとヨハネが作っている。 この安定した構図が絵全体に静けさと調和をもたらしているんだ。
ピラミッドの構図か。 安定した感じがなんだか想像できるよ。
背景の景色もとても美しいよ。 人物たちの売後には緑豊かな草地が広がっていて、その向こうにはなだらかな丘が見えるんだ。
丘の上には家や教会のような建物が描かれていて、まるでイタリアの田園風景そのもの。
空の色はとても澄んだ水色で、遠くの山々が薄い青色でぼんやりと霞んで見える。
まるで柔らかな光に包まれているようだね。 うん、この絵の全体的な色はとても明るくて穏やか。
マリアの服の赤と青と、そしてイエスの肌の暖かい桃色が、緑の草地と水色の空にとてもよく映えている。
トミーは目を閉じ、マリアの言葉を頭の中に映像に変換していく。 マリアはそんなトミーの姿を見て微笑む。
ラファエロはこの絵に安息と平和、そして家族の愛を込めたかったのかもしれない。
聖母マリアの深い愛情と、二人の子供たちの無邪気な姿が、見る人の心に静かに語りかけてくるような、そんな絵だよ。
うん、ありがとうマリア。 君のおかげで僕にもその美しい景色が見えた気がするよ。
