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2022-08-26 14:06

(5)徳川家康は熱海温泉のインフルエンサーだった

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今回は徳川家康(1542~1616年)の大のお気に入りだった熱海温泉(静岡県熱海市)。
家康は、京都で病気療養中の武将、吉川広家のお見舞いとして熱海のお湯を運ばせたといいます。
「熱海はいいぞ」と武将や家臣に宣伝するインフルエンサーでした。

【聞き手】相川由里

■志真うたさん
Twitter @shimautat 
instagram @shimauta_32


【この番組は】
歴史上の人物や出来事、文化、芸術の影で、実は「温泉」が大きな役割を果たしています。壇蜜さんのものまねなどで知られるお笑い芸人で、歴史×温泉ナビゲーターとしても活動している志真(しま)うたさんが語る新番組をお届けします。

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産経Podcast
島唄の歴史の陰に名湯あり
歴史温泉ナビゲーターの島唄がお届けします。
この番組では、歴史好きのあなたにぜひ知ってほしい
歴史と温泉の深いつながりをご紹介していきます。
今回は、徳川家康と熱海温泉
本日の聴き手は、こちらの方です。
相川ゆりです。よろしくお願いします。
相川さん、戦国時代、三英傑、和田信長、豊臣秀吉、徳川家康なんですが、今回は家康さん。
家康さんも温泉大好きだったんですけど、ちょっと楽しみ方が
秀吉と違うような感じがするんですよね。
ということで、一句。
泣かぬなら、泣くまで的をほと研ぎす。
ならぬ、当時なら、ウーバー憂鬱を取り寄せ。
おめでとうございます。
どういうこと?って感じですよね。
出ましたね。ウーバー憂鬱。
憂鬱じゃなくて憂鬱。
憂鬱ですね。ウーバー憂鬱で運んでくれるやつのお湯バージョン。
温泉をね、お取り寄せしちゃったっていう話なんですけど。
なるほど。想像でいくと、徳川さんはかなりの現代好きというか、新しいもの好き的なイメージが今湧いたんですけど。
新しいもの好きということに関しては、多分本当は信長が一番新しいもの好き。
で、権威があるものが好き。流行ってるとか、あの人が使ってるからいいよみたいな、誤用出しに弱いのが秀吉。
なるほど。
で、家康さんってやっぱ苦労してるんですよね。ずっと順番待てた人なので、泣くまで的をの人なので。
天下取った時にはもう結構おじいちゃんなんですよね。
なるほど、そうですね。
だから飛びつくというよりは、どっしり構えて。
なるほど、これもいいじゃん、いいじゃんみたいな。じゃあこれいいからあの人に紹介してあげなよみたいな感じなんですよ、なんとなくですけど。
お湯も来るまで待つと。
そう、そこをちょっと今回やっていきたいと思うんですよ。
関ヶ原の戦い、ご存知ですね。
はい。
天下分け目の関ヶ原の戦いを得まして、ほぼほぼ天下を手に入れた家康が正位大将軍になります。
はい。
その翌年、慶長9年に息子2人、後の初代大有利藩主になる吉野夫君と、初代貴藩主になる吉野夫君の2人の息子を連れてですね、熱海に行くんですよ、当時に。
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当時、当時となると1日2日で帰ってくるものではないので、最低一回り7日間なんです。
だいたい2回り、14日間、3、4日ぐらいで、まあ21日とか28日とか、それぐらいかけてゆっくりしてくるのがいいんですけど、忙しかったんでしょうね。
一回り7日間だけ行きます。
で、もともと家康さんは苦労人なので、やっぱり天下をでもいずれ狙いたいってことで、源の寄り友をめちゃくちゃ尊敬してたんですよ。
なので伊豆山根源にも参拝をしまして、実はこの時も戦国時代でちょっとね、時間経っちゃってるんで、伊豆山根源が荒地になってたんですけども、再行します。
そこにも力をやるんですけれども。
で関ヶ谷の河川前、前って言っても結構前なんですけど、に熱海温泉に行って、ちょっとお風呂を入りながら、ここでなんとか源の寄り友みたいに天下を取りたいです、みたいな感じでやったんじゃないかっていうようなことも言われてはいます。
別に資料としては完璧に残ってはないんですけども。
一応慶長二年にこっそり名前を隠して入土したらしいので、大ぴらに行けなかったんでしょうね。いろいろ戦局がある中で、あいつのんびり当時行ってやがるみたいになると困るので、なぜか偽名を使って渡海に行ったらしいんですよ。
偽名なんで名前は残ってるけど、これ多分イエスだろうなみたいな入土記録があるそうです。
それは面白いですね。
はい。
よっぽど怪我をしたとかそういうことではなく。
いや、もしかしたら周りの目、あと前にも言いましたけど戦国武将のんびりに行ってたら首取られるんで、偽名使ってイエスここにあると思われないように行ってた可能性もあります。
なるほど。
あとほら、いろいろと視察とかもまだ秀吉に使われてる時とかしてるので、まあいろんな事情があったんでしょう。
その時におそらく渡海の女が気に入ったんだろうなということで、息子を連れてちょっと天下が落ち着いた時に入りに行ってるわけですよ。
で、この入った感想を周りにおそらく、いやーほんと渡海の方良かったよね。癒されたよねって言いまくったんでしょうね。
それを聞いた菊川博弥さんっていう武将がいるんですけど、この方ちょっと病気で療養してまして、いいなぁ。癒される温泉入りたいなぁ。
あ、じゃあ送るよって。
送る送るって言って、あのイエスさん、渡海の温泉を菊川さん家まで運べます。
すごいですね。
デリバリーです、これ。
あれですよね、まず取りに行く。
樽に入れさせて。
そうですよね。
これ何樽持ってって、みたいな感じで運ばせたんでしょうね。
で、この温泉を運ばせるってこと自体は、実は平安時代から有馬のお湯を京都の人が取り寄せたりとかしてるので、決してこのイエスが始めたことではおそらくないんですけども、
この戦国の波乱の時代にね、人使って温泉運ばせるなんて多分やってないと思うので、誰も。
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そうですよね。
ちょっと天下が落ち着いて、世の中が落ち着いて、その余裕ができたっていうことなのかなっていうふうに思います。
なるほど。
で、残念ながらですね、イエスさんが温泉に入った、渡海温泉に入ったって記録って、これ2回ぐらいしかないんですよね。
あ、そうなんですね。
そうなんです。ただ、すごく気に入ったらしいぞっていうのは、ものすごく広まるんですよ。
で、身内で言うと三代将軍家光くんは、おじいちゃん大好きなんですね。
大好きで、もう尊敬してるわけですよ。うちのおじいちゃんが天下取った。僕はもう三代将軍だ。頑張んなきゃ。
おじいちゃんが好きだった渡海、僕も行きたいって言って、御殿を建てさせるんですけど、忙しすぎて行けなかったです、結局。
行けなかった。
1回も足を運ぶことができずに。
ただ、哀愁を出る品川御前が渡海を訪れた記憶はあるので、お前だけでも行ってこいよって言って、涙ながらに送り出した可能性はあるんですけど、
すごい広い御殿を建てさせたのに、使われることなく荒れ果てたっていう記録も残ってます。
なるほど。
今も跡地としては多分、看板ぐらい建てるのかな、何かあるのかなって思います。
その次の四代将軍閲覧の時は、今度ここからですね、熱海のお湯を江戸城に運ばせればいいじゃないかと。
そしたら将軍忙しくても防戦入れる。
ということで、お汲み湯って言うんですけど、将軍様のお湯を汲んで運ぶというお汲み湯を始めます。
ここからもう代々徳川将軍、熱海だけじゃなくて箱根、草津、いろんなところからお汲み湯をするようになります。
ここでウーバー憂鬱が始まったんですね。
そう、ここでウーバー憂鬱が始まるんです。
このウーバー憂鬱のね、いわゆる運ぶ人に関してはちょっとすごくすごく深い話があるので、また別の機会にご紹介したいと思うんですけども。
さらにですよ、身内だけじゃないんですね。
なぜ天下人家康様が気に入った温泉があるらしいぞということで、他の大名が、これはちょっと気になるよね、行きたいよねってなります。
で、参勤交代が始まるので、いろいろ全国から出てくる時に通るんですよね、東海道近いので。
まあ、北のほうから通らないですけど、通る方が多いので、これは絶対気になるってことで、当時願いを出して、熱海に訪れるようになっていきます。
なるほど。
どんどんこれで熱海が活性化されて、人が増えて盛り上がっていくんですね。
なので、家康さんはどちらかというと、インフルエンサー。
なるほど。
これよって広めて、自分はね、お取り寄せというか。
そうですよね。
しかも他の人に送っちゃうみたいな。
そうですよね。
ご本人は2回ぐらいしか入ってないんですよね。
熱海には2回ぐらいしか入ってないんです。もうちょっと入ってると思いますけど、記録として残ってないので。
なるほど、なるほど。
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まあ、家康ゆかりのお湯みたいのは他にもいくつかあるんですけど、そんなに秀吉ほどはないので。
やっぱり秀吉はもう本当に温泉そのものが好きで、いつか自分が天下とったらもう好きにしたいみたいなのが多分あって。
家康さんはすごく健康択なんでしょうね、家康って本来は。食事とかもあれですし、自分で薬とかも調合してたっていう有名な話もあるので。
温泉の効能してたら、健康択の家康ももっともっと温泉活用してたと思うんですけど、なぜかそこはしてなかったので。
家康もお湯を運ばせてたんですか。
家康は自分には運ばせたって記録残ってないんですよね。
そうなんですね。
プレゼント誘致だけですね。
すごい良い方でしたね。
良い方。
贈り物に温泉をってことですもんね。
そうですそうです。
素晴らしい。
この家康さんが気に入ってた熱海の温泉なんですけども、前まで熱海の駅前に大湯っていう柑橘船がありまして、それが家康も愛したお湯とされてたんですけど、残念ながら柑橘船に枯れてしまいまして、
大湯自体も今はおそらく、柑橘船のところは閉鎖されてると思うんですけども、近くにある温泉でそのお湯は今も楽しめます。
ナトリウムカルシウム塩化物線っていう海に近いですから、西部の外濃いめの良いお湯。
熱海は行ったことあります?
ありますね。
良い温泉でした。
私が行った時は本当に新しい、最近できたリゾートみたいな感じに行ってしまったので、
本当これを聞いてもっと歴史から入るっていうのは体によっぽど良いかなって思いますね。
よっぽど良いかなって。
古田の厳選は残念ながらおそらくもうないんですけど、近いようなもちろん成分とかはあるでしょうし、
何よりも開けた海を見ながら、
そうですよね。素晴らしいですよね。
熱海は観光地でもなってますから、イギリスから続く熱海イコール観光地みたいなところで、
たぶん温泉の方たちもみんな頑張ってらっしゃるので、本当楽しめる温泉に今なってるんですよね。
いろんな温泉がありますもんね。本当に面白いと思います。
その中で、なかなか歴史好きの方は同じ伊豆の方とかにいて、熱海を歴史として、明治くらいだったかな。
あんまり楽しまれる方いらっしゃらないかもしれないんですが、
家康が実は愛していたんだよということ。
そうですよね。
そしてなだたる大名がこぞって歌詞につれて入ってたということで。
この当時のお湯と、今も新しく出てるお湯っていうのは全然違うんですか?
それと当時の成分って分かんないんですよ。
日本の、これ全国各地一緒なんですけど、温泉の成分をしっかり出してるのって、
江戸時代後期、明治初期くらいにいくつか日本鉱物誌とか鉱泉誌とかがあって、
海外から技術が入ってきて分析できるようになってっていう資料が残ってくるのが
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ちょっと後なんですよね。
その時代は当然アタミも調べてるんですが、
イエズガハシは時期にはまだないので。
なるほど。
分からない。
分からない。
ただ明治初期くらいのだったら、もしかしたら江戸巻くらいだったら
もしかしたら同じ成分の可能性もありますが。
でも近くで湧いてるから似てはいるんでしょうね。
そう思うじゃないですか。
有名なところでいくとベップとか、
ほんと数十メートルの場所なのに全然違うお湯が湧いてますからね。
そうなんです。
そうか。
箱根とかもそうですね。近くても全然違うお湯があったりするので、
同じ場所から湧いてるからといって同じお湯とは限らないんですよ。
なるほど。深い。
深いんです。
ぜひ、お湯を触りながら一緒なのかな。一緒だといいなって。
このしっとり具合をイエズガハシも噛み締めたのかなって思っていただけたらと思います。
ありがとうございました。
ということで本日は徳川家康と熱海温泉の深いつながりをお届けしました。
本日もご清聴ありがとうございました。
日本の歴史が好き、お城や史跡、いじんゆかりの地をめぐるのが楽しい
というあなたにぜひ聞いてほしい。
歴史の舞台に登場する温泉についてお話しします。
詳しくは産経ポッドキャストで検索してください。
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