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2025-09-08 07:50

学びの未来 : Episode 3〈問いを育む者たち〉

「7分で聴ける未来ものがたり」がコンセプト

• 移動中に
• 朝の準備中に
• 寝る前のひとときに

“池袋から新宿”に山手線で移動するくらいの時間で、まだ起きていない未来に触れる。というコンセプト。

7週目のテーマはは"学び"の未来をテーマに6つのストーリーをプロトキャストします。#毎日未来創造

 

下記noteのSFショートショートを元にNotebookLMで音声化しています

note URL:

https://note.com/daisaw33/n/nc968873ca48f

サマリー

学びの未来をテーマにしたエピソードでは、近未来SFショートショート《問いを育む者たち》を通じて、AIネットワークの消失がもたらす影響と、未知の状況における問題解決の重要性について考察されています。物語の中で対照的な二つのグループが描かれており、実際の状況に応じた創造的なアプローチが新しい学びの姿を示唆しています。

未来の学びのテーマ
ブク美
毎日未来創造。本日も、まだ見ぬ未来のプロトキャスト、可能性を探ってみます。今週のテーマは学びの未来です。先日共有いただいた資料の中に、これからのスキルとか、人材育成に関するテーマがありましたよね。
ノト丸
ええ、ありましたね。非常に興味深い内容でした。
ブク美
そこで今回はですね、近未来SFショートショート〈問いを育む者たち〉という物語が、何かヒントになるかもしれないなと思って取り上げてみました。
ノト丸
ああ、あの作品ですね。はいはい。
ブク美
もし、私たちが普段頼りにしているAIネットワーク、これがある日突然プツッと消えちゃったら、そんな世界を描いた話なんです。
ノト丸
うーん、衝撃的な設定ですよね。
ブク美
物語は、主人公が絶対的な静寂の中で目覚めるところから始まるんですね。いつも聞こえるはずの合成音声、オルクスって呼ぶんですけど、
人々の生活のあらゆる場面で、ある意味正解を教えてくれる神様みたいなAIネットワーク。
それも正解音も全部消えてて、時計すら動いてないと。
外を見るとエアカーが墜落してたり、人々はもう呆然としている。スマホもタブレットもただの板切れになっちゃったみたいな。
昨日までの当たり前が完全に失われた世界なんですね。
ノト丸
そうですね。
創造的な問題解決
ブク美
主人公はこれまで蓄積してきた正解の知識が全く無価値になったという感覚と、あと情報への飢餓感に襲われるんです。
ノト丸
うーん、想像するだけで恐ろしいですね。その混沌とした中で対照的な2つのグループが描かれてるんですよね。
ブク美
そうでしたね。
ノト丸
1つはアガツマ教授っていう人が率いる対策本部。こちらは過去のデータとか理論、つまり既存の権威とか正しさに固執してる感じ。
ブク美
なるほど。従来型のリーダーシップというか。
ノト丸
そうですね。もう1つが、これが面白いんですけど、廃墟の公園に集まってるソラっていう女性を中心にした若い子たちのコミュニティなんです。
ブク美
廃墟の公園ですか?そこで一体何をしてるんですか?
ノト丸
それがですね、なんと瓦礫とかで発電機とか浄水機とかを自分たちで作ったりしてるんですよ。
ブク美
へー、すごいですね。
ノト丸
特に象徴的なのが焚き火ブレストっていうのをやってるシーンで。
ブク美
焚き火ブレスト。
ノト丸
お題が対岸の仲間にどうやって連絡を取るかっていう。ルールはたった1つ。どんなアイディアも否定しない。
ブク美
あ、ブレインストーミングの基本ですね。
ノト丸
そうなんです。だからもう巨大なパチンコで手紙を飛ばすとか、大紙を揚げるとか、一見ちょっとバカけてるようなアイディアが笑いながらどんどん出てくるんです。
ブク美
なるほど。でもそれって結局なんか時間の無駄というか、ただの遊びに過ぎないなんて思っちゃいそうですが?
ノト丸
いや、まあそう見えるかもしれないんですけど、そこが実はポイントでして。
あ、そうなんですか?
たくさんのその無駄に見えるアイディアの中から、あ、待てよと。
ビルの窓ガラスで太陽光を反射させてモールス信号を送るっていうアイディアが、それ面白いって選ばれるんです。
へー、なるほど。
つまり最初から効率よく正解を探そうとするんじゃなくて、いっぱいの可能性の中から面白い問い自体を見つけ出して、それをじゃあどうやって実現しようかって試行錯誤するプロセスそのものを楽しんでる。
ブク美
あー、プロセスを楽しむ。
ノト丸
ソラはこれをルール不明、攻略本なしの神ゲーだって表現するんですよ。
ブク美
神ゲー?
ノト丸
で、失敗したらリスポーンすればいいじゃんっていう失敗を恐れないまさに遊びの感覚ですよね。
ブク美
はー、神ゲーですか?その発想は確かにその旧来の権威から見たらちょっと理解しがたいかもしれないですね。
ノト丸
まさしく。その災害社会工学の権威であるアガツマ教授は、若者たちが考えた光信号のアイディアを戯言だ、時間の無駄だって一縮しちゃうんです。
彼の持っている過去のデータとか理論、いわば正論は、でもインフラが全部壊れちゃった現状では何の役にも立たないんですけどね。
ブク美
正しいんだけど役に立たない知識か、そんな中でさらにまずい状況になるんでしたっけ?
ノト丸
そうなんです。町のもう唯一の水源になっている貯水タンクになんと亀裂が入っちゃうんです。
ブク美
えーっと、それは大変だ。
ノト丸
で、アガツマ教授は自分の理論に基づいて、もう打つ手はないと。絶望を宣告するんです。これぞ正しい絶望って感じで。
ブク美
うわー。
ノト丸
でもその時、ソラが叫ぶんですよ。「緊急クエスト発生!」って。
ブク美
おー、緊急クエスト。ゲーム感覚は健在ですね。
ノト丸
で、若者たち、ビルダーズって呼ばれている彼らが一斉に動き出すんです。
ブク美
それでどうやって解決するんですか?教科書も何もないような状況で。
ノト丸
まさに教科書のない問題解決ですよね。
彼らはその辺にある廃材を即興で組み合わせて、まるで物理パズルみたいにタンクを修理しちゃうんですよ。
へー、物理パズル。
そう。ハイクレーンを振り子みたいに使ったり、なんか巨大な看板を滑車で吊るして水圧を調整したりとか、
どのマニュアルにも載ってないその場掛けりのビルド、つまり即興ですよね。それで危機を乗り越えるんです。
ブク美
すごい。それって何か特定の技術力っていうよりは、むしろその場の状況に合わせて即興で遊ぶように取り組む姿勢そのものが重要だっていうことですね。
新しい学びの姿
ノト丸
まさにそうなんです。既存の正解をただなぞるんじゃなくて、未知の状況にぶつかった時に面白い問いを立てて実験して、みんなで協力して何とかする。
このソラたちのやり方こそが、これからの予測不能の未来に対応するための、なんか新しい学びの姿を示唆してるんじゃないかなと。
ブク美
なるほどなー。
ノト丸
実際、理論じゃなくてその場の試行錯誤が街を救ったわけですからね。
これは最近注目されている探究型学習とか失敗から学ぶことを推奨する文化ともすごく通じる考え方だと思いますね。
ブク美
確かに。主人公もその現場を見てやっぱり考え方が変わっていくんですね。
ノト丸
え?自分もあのアガツマ教授と同じように正解っていうものに囚われてたんだなーって気づくんですよね。
ソラたちの本当の強さっていうのは答えを知ってることじゃなくて、面白い問いを立てられることなんだと。
ブク美
あー深いですね。それで物語の最後に主人公は問いかけるんでしたよね。
そうなんです。
僕にも教えてくれないか?どうすれば君たちのように遊べるんだって。
えぇ
うーん、これは私たち自身にも向けられた問いかもしれないですね。
この話を聞いてふと思ったんですが、もし学びっていうのが正解探しじゃなくて、目の前にある問題とか課題とうまく遊ぶ方法とか、もっと良い問いを立てる方法、それを身につけることだとしたらどうでしょう?
皆さんが今向き合っていることへのアプローチの仕方とか、何か変わりそうですか?
この物語の考察を含めたロングバージョンも今後配信予定ですので、ぜひ聞いてみてください。
そして、#毎日未来想像をつけて、皆さんの気づきもぜひSNSなどでシェアしていただけると嬉しいです。
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