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2025-08-28 17:09

仕事の未来 : Episode6〈労働フェスの夜〉

「ながらで聴ける未来ものがたり」

• 移動中に
• 朝の準備中に
• 寝る前のひとときに

通勤通学電車で移動時間で、まだ起きていない未来に触れる。というコンセプト。

今週はAIが社会に浸透しきった世界線。"仕事の未来をテーマに6つのストーリーをプロトキャストしました。

 

下記noteのSFショートショートを元にNotebookLMで音声化しています。

NotebookLM がアップデートし、音声が長尺化しています。今回は17分。"新宿から渋谷"くらいですかね。

 

note URL:

https://note.com/daisaw33/n/ne57fdaa362d4

サマリー

AIによるあらゆる労働の完全自動化が達成された後の未来を描いた『労働フェスの夜』という物語を通して、人々が労働に対する渇望の理由や本質を考えます。物語には、快適さを追求した結果失った生きる実感や目的意識の回復を求める人々の姿が描かれています。また、AIによって労働から解放された未来において、人々が失われた目的意識や生の手応えを求める様子が表現されています。このエピソードは、仕事やテクノロジーとの関係、そして人間の幸福に関する重要な視点を提供しています。

未来の世界観
ノト丸
毎日未来創造、本日もまだ見ぬ未来のプロトキャスト、可能性を探ってみます。
今週のテーマは、仕事の未来、そのエピソード6、最終話ですね。 今回はですね、ちょっと変わった角度から仕事の未来を考えるために、ある近未来SFショートショート
労働フェスの夜、シンギュラリティー後の振興、っていう、そういう物語を深掘りしてみようと思います。
物語の舞台は、AIによる完全自動化が達成されて、人々が基本的に働く必要がなくなった世界、いわゆるシンギュラリティー、
技術的特異点を迎えた後の未来、という設定です。 食べるものとか住むところとか、基本的な生活はAIが保障してくれる。
まさに、かつて人類が夢見た、ある種のユートピアかもしれませんよね。 表面的にはそう見えるかもしれませんね。
ノト丸
でも、じゃあそんな世界で、人々は何を求めて、何に熱中しているのかっていうと、この物語、労働から解放されたはずの人間が、なんかすごく意外な形で、労働そのものを渇望する姿を描いてるんですよ。
ブク美
労働を渇望するですか?
ノト丸
OK、レッツアンパックです。というわけで、私たちが当たり前だと思っている仕事とか働くことの意味が、根底から覆されたような世界、そこから人間の生きがいとか目的意識について、どんな本質が見えてくるのか、一緒に探っていきましょうか。
ブク美
はい、ぜひ。面白そうですね。
ノト丸
まずですね、リスナーのあなたに、ちょっと現実を揺さぶるような問いかけをさせてください。もしですよ、汗水流して働くこと、時にはもう筋肉が悲鳴をあげるほどの肉体的な苦労、これがお金を払ってでも手に入れたい最高の贅沢になったとしたら、あなたどう感じます?
うーん。
なんか、馬鹿げてるって思いますか?それとも、どこか、うーん、惹かれるものがあるでしょうか?
ブク美
まさにその問いかけ自体が、この物語が投げかけている根源的なテーマに触れてますよね。
ええ、ええ。
今の私たちって、労働、特に肉体労働は、効率化したり自動化したりして、できれば避けたい、少なくとも減らしたい対象って見がちじゃないですか?
ノト丸
まあ、そうですね。楽な方がいいみたいな。
ブク美
ですよね。でもこの物語では、その価値観が180度ひっくり返ってるわけです。
ノト丸
うーん。
ブク美
なんで苦労とか身体的な負担が人々にとって渇望の対象、もっと言えばエンターテイメントとか儀式にまでなっちゃうのか。
これは私たちの労働、それから生きる意味との関係を、かなりラディカルな形で問い直してますよね。
ノト丸
うーん、確かに。
ブク美
単なるSFの空想って片付けるんじゃなくて、もしかしたら現代にいる私たちの心の奥底にある何かを映し出してるのかもしれないなと。
労働フェスの体験
ノト丸
では、そのちょっと奇妙な未来の情景をもう少し具体的に覗いてみましょうか。
物語の主人公、リクっていう青年が、初めてレイバーフェストナイトっていうイベントに参加するシーンがあるんです。
場所は未来都市の中心にある巨大なドーム、ワークサイトゼロ。
もう耳をつんざくようなけただましいサイレンが鳴り響いて、リクは他の参加者と一緒に、なんかこう生贄みたいにステージに押し上げられちゃうんですよ。
へー。
そこで半ば強制的に手に握らされたのが、博物館でしか見たことないような古いクワ。
ブク美
クワですか。畑を耕す。
ノト丸
そうですそうです。で、周りの熱狂している参加者の動きを見よう見真似で、彼はクワを振り下ろす。
すると、腕には経験したことのない鈍い衝撃。
ブク美
うわー。
ノト丸
それから、鼻には湿った土の生々しい匂いがツンときて、肌には熱気を冷ますための冷却ミストがなんか鋭く突き刺さる感じ。
ブク美
五感が刺激されるわけですね。
まさに。そして何より、ステージを取り囲む観客席からは、まるで古代のコロッセウムか、って思うような熱狂とも狂乱ともつかない、獣みたいな叫び声が、もう地響きみたいに響き渡ってるんです。
ブク美
なるほど。このシーンは、物語の世界観をギュッと凝縮して示してますね。
AIによって、管理されて最適化された未来の日常っていうのは、快適で安全で清潔なんでしょうけど、同時に予測可能で変化に乏しくて、そして耐え難いほどに無味乾燥だと、作中では描写されてるわけですよね。
はいはい。
物理的な不快さとか危険は取り除かれたけど、同時に生々しい現実感とか、五感を揺さぶるような強烈な体験も失われちゃったと。
ノト丸
うーん、なるほど。
ブク美
このワークサイトゼロでの体験は、まさにその対局にあるわけです。
土の匂い、筋肉の痛み、肌への刺激、観衆の叫び声、これって全部、すごく直接的で、ある意味原始的ともいえる感覚刺激じゃないですか。
ノト丸
確かにそうですね。
ブク美
人々はあまりにもクリーンで予測可能な日常の中で失ってしまった、生きてるっていう実感、制御されてない現実との接触を、このある種暴力的なまでの体験を通して取り戻そうとしてる。
ノト丸
うーん。
ブク美
単なる感覚刺激っていうだけじゃなくて、自分が世界に対して作用してる、何かを変えてるっていう、その手応えへの渇望の現れともいえるかもしれませんね。
ノト丸
ここが本当に興味深いところです。
ノト丸
なるほどな。
ブク美
あー、なんか想像つきますね。すごい迫力ありそう。
ノト丸
この振動がもう宗教的な儀式みたいに会場全体を包み込んで、観客はトランス状態で体を揺らしてるみたいな。
へー。
あるいは、眩しい光とインダストリアルな音楽に合わせてベルトコンベアが流れてきて、参加者たちがなんか半端硬骨とした表情でひたすら精密な組み立て作業を繰り返す工場ラインステージとか。
ブク美
うわー、それはまた。かつて人間が担ってた単調で時には過酷だったはずの労働が、ここでは熱狂的なエンターテイメント、一種のショーパフォーマンスになってるんですよね。
ノト丸
こういう未来像って完全に突飛なフィクションって言い切れるのかなってちょっと思いますよね。
ブク美
と言いますと?
ノト丸
少し視点を変えれば、現代社会にもなんかその予兆みたいな現象って見られる気がするんですよ。
労働の意味と信仰
ノト丸
例えば、エベレスト登頂とか、ウルトラマラソンとか、極限の肉体的精神的苦痛を伴うエクストリームスポーツへの挑戦。
ブク美
あー、ありますね。
ノト丸
あるいは、サバイバル状況とか、過酷な職業訓練なんかを映し出すリアリティショーの人気とか。
ブク美
うーん、確かに。
ノト丸
あと、手作りの品とか、手間暇のかかった料理、アナログな体験みたいな本物の感触、オーセンティックな経験を求める消費のトレンドもそうかもしれません。
ブク美
なるほど、便利さだけじゃない価値みたいな。
ノト丸
ええ、これらって便利さとか効率性だけじゃ満たされない、人間の根源的な欲求の現れじゃないかと思うんです。
物語の中では、このレーバーフェストナイトを、AIによって奪われた人間であることの証を、自分の肉体を使って取り戻すための陶酔の儀式で表現してるんですね。
ブク美
陶酔の儀式ですか。
AIがもたらす完璧な効率性、予測可能性、安全性の対価として、私たちは不確実性とか身体性、それから困難を乗り越える達成感みたいなものを手放していくのかもしれない。
うーん、なるほど。
その失われた感覚を、こういう人工的な労働っていう形で、しかもお祭りみたいに取り戻そうとする。
これって、テクノロジーが進歩すればするほど、逆説的に強まる可能性のある人間の欲求かもしれませんね。
ある意味、AIが生み出した退屈に対する人間なりの抵抗とも言えるかもしれない。
ノト丸
そこで、あなたに改めて問いかけたいんです。物語の設定は極端ですけど、核心にある問いは無視できないと思うんですよ。
ノト丸
ええ。
ノト丸
AIがすべてのめんどくさい仕事、骨の折れる労働から私たちを解放してくれたはずの世界で、なぜ人は自ら進んで汗を流して、痛みを感じて、ある意味で労働機械になることを望むんでしょうか?
What if、生きている実感、自分が世界と関わっているっていう手応えを得る唯一の方法が、かつて私たちが忌み嫌って克服しようとしてきたはずの、苦欲そのものになったとしたら、
それってユートピアを完成なんですかね?それともなんか新しいディストピアの始まりなんでしょうか?
ブク美
物語はその問いに対して、さらに一歩踏み込んだ解釈を示してますよね。この熱狂は単に生の実感を取り戻すためだけじゃないんだと。
というと?
それは、すべてを管理して、最適化して、ある意味人間の不完全さを許容しない全能のAIシステムに対する、一種の反逆の儀式でもあるんだっていう見方です。
ノト丸
反逆ですか?AIに対する?
ブク美
ええ。AIが作り上げた完璧すぎる楽園の中で、あえて非効率で苦痛を伴う人間くさい労働を行うこと。
それは、かつては自分たちのものだったはずの労働っていう聖域を、AIの支配からこう狂おうしく奪い返して、人間の主体性とか自由意志を再確認する行為なんじゃないかと。
ノト丸
なるほど。深いですね。
ブク美
登場人物の一人にサエっていう女性がいるんですけど、彼女がリクにこう語りかけるシーンがあるんです。
「AIが完璧なユートピアをくれたおかげで、私たちは不完全に汗をかく自由を手に入れたの。皮肉なものよね」って。
ノト丸
はあ、そのセリフすごく印象的ですね。
ブク美
非常に示唆に富んでると思います。
完璧に管理されて最適化された社会では、不完全であること、非効率であること、無駄なことをすること自体がある種の贅沢であり、自由の証になり得ると。
AIによって物理的な労働からは解放されたけど、その代わりに精神的な空白とか意味の喪失っていう、
新たな課題に直面した人類が、皮肉にもAIのおかげで見出した新しい形の自由なのかもしれないですね。
そして物語は、この労働への熱狂が単なるエンタメとか反逆の儀式を超えて、最終的には信仰の域に達したって結論付けるんです。
ノト丸
信仰ですか、労働が。
ブク美
科学への信仰を失った人類が最後に見つけ出した最も甘美な信仰だと。
労働の新たな意味
ブク美
AIっていう新たな神が支配する世界で、人々はかつての宗教に変わる精神的な支柱として、労働そのものに救いを求め、共同体意識を育んで生きる意味を見出すようになったと。
ノト丸
すごい展開ですね。
ブク美
労働が目的であり、救済であり、人々をつなぎ止める究極の価値になった。
これは、テクノロジーと人間の精神性の関係について、本当に深く考えさせられる結末ですよね。
効率とか合理性だけじゃ埋められない人間の精神的な渇望の深さを示しているようです。
ノト丸
さて、この壮大で少し奇妙な物語の世界から、ちょっとだけあなたの日常に視点を戻してみましょうか。
ブク美
はい。
ノト丸
ここで、今日の議論を踏まえて24時間以内に試せる未来リトマスとして、こんな小さなアクションを提案したいんです。
ノト丸
明日、誰かに頼まれたわけでも、お金になるわけでもないけれど、何となくやってみたいなって思うこと何かありませんか。
本当に小さなことで構いません。
ブク美
ほう。頼まれてもいないのにやってみたいこと。
ノト丸
ええ。例えば、普段は素通りする公園の草むしりをちょっとしてみるとか、
ブク美
ああ、なるほど。
ノト丸
面倒で後回しにしてた部屋の整理をもう徹底的にやってみるとか、新しいレシピに挑戦してみるとか、
あるいは、ただ無心で編み物をしてみるとか。
ブク美
うんうん。
ノト丸
なんでこれが未来リトマスなのかっていうと、この行動が外部からの義務とか報酬のためじゃなくて、
純粋にあなた自身の内側から湧き上がる動機、つまりやりたいからやるっていう意思に基づいているからなんです。
ブク美
なるほど。内発的な動機ですね。
ノト丸
そうです。その小さな自発的な労苦の中に、この物語が描いたような極端な形ではないにせよ、
目的を持つことのささやかな喜びとか、何かを成し遂げることの手応え、
ノト丸
あるいは没頭することによる精神的な充足感をほんの少しだけ感じ取れるかもしれない。
ノト丸
それは、未来において仕事の意味が変わったとしても、
私たちが持ち続けるかもしれない根源的な欲求の現れを探るささやかな試みなんです。
ブク美
まさにそうですね。物語で描かれたレイバーフェストナイトは、その感覚が社会全体で極端に増幅されて儀式化、進行化された世界ですけど、
その根底にあるのは目的意識とか達成感、自己効力感といった私たちにとって非常に身近な感情ですよね。
ええ。
たとえそれが人から見れば取るに足らないような小さな行動であっても、自分自身にとっては意味のある時間になって、ささやかな満足感を与えてくれることがありますから。
うん。
この内発的動機に基づく行動こそが、AI時代における人間の生きがいの、もしかしたら鍵の一つになるのかもしれませんね。
物語はその可能性をSF的な想像力で押し広げて見せてくれたと言えるでしょう。
未来の仕事への問い
ノト丸
So what does this all mean?
今回の深掘りをまとめるとですね、SFショートショート、ラバーフェストナイトは、
AIによって労働から解放された未来において、人間は必ずしも楽なことばかりを求めるんじゃなくて、
むしろ失われた生の手応えとか目的意識を求めて、かつての労働を新たな形で渇望し、
ノト丸
それをエンターテイメントや儀式、さらには一種の信仰にまで変容させてしまうかもしれないという、逆説的な可能性を描き出しました。
ノト丸
はい。
それは単なるフィクションの警告っていうだけじゃなく、
現代社会に生きる私たちが仕事やテクノロジーとの関係、そして人間にとっての幸福とは何か、
を考える上で重要な視点を提供してくれているように思いますね。
ブク美
This raises an important question.
この物語を通して、私たちは仕事から得ているものの本質について改めて考えさせられますよね。
ノト丸
ええ。
ブク美
それは給料とか社会的地位だけじゃない、目的を持って何かに打ち込むプロセスそのもの、
身体を使って世界に働きかける実感、困難を乗り越える達成感、他の人と協力する連帯感、
そういったもっと根源的なレベルでの経験なのかもしれないなと。
ノト丸
うーん、確かに。
ブク美
もし今後、AIが私たちの何をするか、what、つまり具体的なタスクとか職業内容をますます代替していくのだとしたら、
私たち人間はなぜするのか、why、つまり行動の動機とか目的、意味そのものをどうやって再定義してどこに見出していくことになるんでしょうか。
ノト丸
ああ。
ブク美
この問いこそがこれからの時代を生きていく私たち全員にとって避けては通れない重要なテーマになっていくのかもしれないですね。
ノト丸
仕事の未来の可能性、そしてあなた自身の働く意味について何か考えるきっかけは見つかったでしょうか。
ノト丸
明日からWeek 6が始まります。
ノト丸
来週は食と資源をテーマに、まだ見ぬ未来のプロトキャストをお届けします。
今回の気づきはあなたが考えた、頼まれてもいないのにやってみたいこと。
ノト丸
ぜひ、#毎日未来創造をつけてSNSなどでシェアしてみてください。
それでは本日の深掘りはここまでとしましょう。
17:09

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