未来の学びとコミュニティ
ノト丸
はい、毎日未来創造。本日もまだ見ぬ未来の可能性を探る、そのヒントを探ってみます。
今週のテーマは学びの未来ですね。
ブク美
はい。今回取り上げるのは、近未来SFショートショート
Episode 4〈メンターの最初の問い〉というお話です。
この物語を通してですね、未来における学びの本質、特に思考の在り方がどう変わっていくのか、
その可能性を探っていきましょう。
ノト丸
なるほど。あなた自身の学び方とか考え方にも、なんか刺激があるかもしれませんね。
では早速、物語の世界観から。これは、えーと、どんな場所なんでしょう?
ブク美
舞台は、ビルダーたちのコミュニティというところなんです。
ここはまあ非常に面白い場所で、決まった階層とかスケジュールみたいなものがないんですよ。
ノト丸
へー。
ブク美
人々はクエスト、まあ課題ですね。
これに対して、なんていうか、遊びのように自発的に集まって、楽しみながら解決策を生み出していく、そういう社会なんです。
ノト丸
自由で活気はあるんでしょうけど、一方、私たちが慣れている組織と比べると、ちょっと混沌としているというか、どう機能してるんだろうって感じますね。
あなたにはどう見えますか?
ブク美
そうですね、確かに一見すると無秩序に見えるかもしれません。
でも実は非常にこう生命力にあふれてるんですね。
ノト丸
ただそのユニークさゆえにですね、主人公のケンジは戸惑いを隠せないんです。
ブク美
彼は従来の優秀なやり方、つまり観察して分析してフローチャートを作るみたいな、そういう方法で、このコミュニティの創造性のアルゴリズム、成功法則ですかね、それを解明しようとするんです。
なるほど、データを集めて法則を見つけ出す、いかにも分析的なアプローチですね。でもそれがうまくいかないと。
ええ、そうなんです。彼のノートはもう博士論文みたいに詳細な分析で埋め尽くされるんです。
でもいざ目の前でポンプが壊れたみたいな、現実の問題に直面すると、その分析は全く役に立たない。
正しい手順は失敗しない最適解はっていう、過去の正解を求める思考に縛られちゃってるんですね。
ノト丸
ああ、なるほど。そこへコミュニティのメンバー、ソラが登場するわけですね。
ブク美
はい、そうです。フラストレーションを抱えているケンジに、ソラは結構核心をつくんですよ。
ブク美
ケンジが、君たちの創造性の秘訣、アルゴリズムは何なんだって詰め寄るんですけど、ソラはそんなものないよってあっさり否定するんです。
ノト丸
ないと。そして彼をガラクタの集積所に連れて行くんですよね。ここがなんか物語の重要な転換点になる。
ブク美
まさにそうなんです。ソラはガラクタの山を指してケンジにこう問いかけるんですね。
新しい問いの重要性
ブク美
そのガラクタはあなたにどんな問いを立ててほしいって言ってるって。
ノト丸
ガラクタが問いかけるんですが、ちょっと最初は戸惑いますよね。非論理的にも聞こえますし。
ブク美
ええ、ケンジも当然ガラクタが話すわけないだろうって反発します。
ブク美
でも、ソラに促されて手に取ったのが壊れたチューバ。
彼の最初の思考はこれは楽器だった、今は壊れているという過去に基づいた定義、つまり一種の正解なんです。
ノト丸
でも、ソラの問いが頭の中で反響するうちに変化が起きるわけですね。
ブク美
そうなんです。これは本当にもう楽器でしかないのかっていうそういう疑問が生まれるんですね。
ノト丸
すると、巨大なロートとして使えるかもとか、溶かして別の材料に、あるいは水の通り道になるんじゃないか、みたいな未来に向けた可能性を探る問いが次々と湧き出てくるんです。
ブク美
隣にあった泡立て機からも、これは小さな動力転達メカニズムにならないかっていう、なんか新しい視点が生まれる。
ノト丸
ここでケンジの中で、なんていうか、思考のOSが入れ替わるような大きな変化が起きたんですね。
これは何だったかっていう過去分析モードから、これは何になれるかっていう未来想像モードへ。
ブク美
まさにその通りです。そして彼は気づくわけです。
メンターの役割っていうのは、答えとか手順を教えるんじゃなくて、相手の中にから新しい問いが自然に生まれる、その瞬間を誘ってそっと見守ることなんだと。
ノト丸
なるほど。
ブク美
彼が正解っていう、ある種の呪縛から解放されて、自分自身の問いをつかんだ、そういう瞬間ですね。
ノト丸
この物語、未来の学びについてすごく示唆に富んでますよね。
まず思考様式の変化。過去の知識とか正解を検索分析する力だけじゃなくて、むしろ未知の可能性を引き出す問いを立てる力。
これがこれからの学びとかイノベーションの中心になるかもしれないと。
ブク美
ええ、それは非常に重要なポイントだと思いますね。
加えて、ビルダーたちのコミュニティのようなヒエラルキーがなくて、個々人が自律的に課題解決に貢献する、そういう組織の在り方。
ブク美
これも未来の学習環境とか働き方の一つのモデルを示唆しているかもしれません。
ブク美
特定の技術というよりは、むしろ社会的な仕組みとか人間関係の質みたいなものが鍵になるのかなと。
ノト丸
そしてガラクタ、つまり既存のものとか古い知識常識と思われているものに対して、意識的に新しい問いを投げかけることで、思わぬ価値とか用途を発展する。この視点も大切になりそうですね。
ブク美
ええ、そうですね。そこでですね、あなたへの問いかけです。
ご自身の学び方とか問題解決のアプローチを振り返ってみたときに、正解を探すことに思考が偏ってはいないでしょうか。
ノト丸
あなたの身の回りにある当たり前の物事、あるいはあなた自身の中にある古い知識や経験という名のガラクタ。
それらにこれは本当は何になれるだろうってちょっと問いかけてみたら、どんな新しい可能性の扉が開くと思いますか。
ブク美
もし未来がですね、答え、つまり知識を持っていること以上に問いを生み出す能力を高く評価する社会になったとしたら、私たちの学びとか仕事、社会全体はどのように変化していくでしょうか。少し想像を膨らませてみてほしいんです。
ノト丸
この物語の考察をさらに深めたロングバージョンも用意していますので、ぜひそちらも聞いてみてください。
ブク美
そして、#毎日未来創造のタグをつけて、今回の話から得た気づきとか、あなた自身の中に生まれた問い、これをぜひ共有していただけたら嬉しいです。
ノト丸
はい、今回の探究はここまでです。ありがとうございました。
ブク美
ありがとうございました。
🎵創造日常
ノト丸
♪毎日未来創造