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2025-08-11 06:04

ネイチャーポジティブEpisode3 :〈ポストヒューマン盆踊り〉

「7分で聴ける未来物語」

• 移動中に
• 朝の準備中に
• 寝る前のひとときに

“池袋から新宿”に山手線で移動するくらいの時間で、まだ起きていない未来に触れる。というコンセプト。

今週は"人生200年時代"をテーマに6つのストーリーをプロトキャストします。

 

下記noteのSFショートショートを元にNotebookLMで音声化しています

note URL:

https://note.com/daisaw33/n/n0c8282a4bba4

サマリー

このエピソードでは、SFショートショート〈ポストヒューマン盆踊り〉を通じて、技術と人間の関係が探求されています。主人公の葵は、失われた身体感覚を求め、他者と深くつながることの重要性に気づく過程が描かれています。

盆踊りの探求
ノト丸
今回の探究へようこそ。今日は、SFショートショート〈ポストヒューマン盆踊り〉ガイアシンフォニーを深く見ていきたいと思います。
まずちょっと想像してみて欲しいんですが、もしあなたの思考が直接地球のリズムとシンクロできるとしたら、
この物語の舞台って、感覚を失って思考だけでつながる、そういう未来なんですよね。
主人公の葵は、古い盆踊りの映像を見て、失われた身体感覚とか他者とのつながり、それをすごく求めるようになるんです。
対照的なのが、友達ですごく合理性を重んじる技術者のレンですね。
ブク美
そうですね。いくつか印象的な場面が描かれていて、例えば、思考ネットワークが張り巡らされた都市の一角で、葵が完全防護服越しに生まれた初めて不定形な土に触れるシーン。
ノト丸
土の感触。
ブク美
ザラリとした予測できない感触とか、あるいは自然のデータをインストールしても最適化されたサイバーネティックな身体、部分的に機械化された身体ですね。
それだとうまく踊れないっていう、まだ現実にはない情景ですけど、でも私たちの未来の一辺をすごくリアルに感じさせるんですよね。
ノト丸
本当にそう思いますね。葵はその盆踊りの一見すると非効率なんだけど、でもどうしようもなく美しい動きに心を奪われていくわけじゃないですか。
それで唯一自然が残された聖域っていう場所で、樹齢3000年の縄文杉のデータにアクセスする。
でも地球の記憶とか季節の移ろいとかを感じ取ろうとしても、最適化されすぎた彼女の身体はその自然な揺らぎみたいなものを拒んでしまう。
私の身体はまだ踊りを思い出せないって彼女が言うんですけど、それがすごく切なく響きますよね。
ブク美
でもそこにテクノロジーと人間の未来についての一つの可能性が見えてくるような気もするんですよ。
つまり技術っていうのは必ずしも人間を自然から引き離す、それだけじゃないかもしれない。
むしろ失われた感覚、その身体性とか共感とかそういうものを取り戻して、地球とかあるいは他者と深く再接続するための何か新しいインターフェースというか、新しい神経系として機能し得るんじゃないかと。
ノト丸
新しい神経系ですか。なるほど。
ブク美
葵の試みと、あと彼女が見つける盆踊りとは呼吸を合わせることだっていう古文書の記述、それを暗示しているように思えるんですよね。
ノト丸
なるほど。確かに単にデータをダウンロードするだけじゃなくて、その先があるっていう可能性ですね。
それで葵は次の満月の夜、輪になって踊りませんかって呼びかけるわけですよね。
最初はみんな戸惑ってるんだけど、葵をハブとして縄文杉の記憶とか地球の鼓動を共有してぎこちないながらも踊り始める。
個々のバラバラだった動きが次第に大きな一つのうねりになっていく。作者の言葉を借りると意図なき調和が生まれる、その瞬間。
ブク美
あの場面はすごく感動的ですよね。しかも、あれほど非効率を嫌がっていたレンでさえ、最後は理屈じゃなくて身体が自然と輪に引き寄せられていく。
この物語って私たち自身に結構根源的な問いを投げかけているように感じるんです。
つまり、効率とか合理性とかそういうものを突き詰めた先に、私たちが本当に求めている豊かさって存在するんでしょうかっていう。
ノト丸
ああ、それは考えさせられますね。
ブク美
一見意味のないこととか無駄に見える時間の中にこそ、なんか生きる手触りとか喜びみたいなものが宿ってるんじゃないかと。
未来への問いかけ
ノト丸
確かに、思考だけで繋がってどんどん最適化されていくことになれる中で、私たちはその身体で感じるとか、呼吸を合わせるとか、他者と共にあることの価値をもしかしたらちょっと忘れかけているのかもしれない。
それはこの物語からの私たちへの問いかけなのかもしれないですね。
ブク美
物語の結末では、ポストヒューマンたちがその身体と地球のリズムで新しい生命の祝祭を紡ぎ出していくわけですけど、
テクノロジーがこれからどれだけ進化しても、身体を介した繋がりとか、共有される感覚の温かさみたいなものはきっと失われないんじゃないか。
そんな希望を感じさせてくれますよね。
この探求を踏まえて、今日からできるほんのちょっとした試みを提案させていただいてもいいですか。
ノト丸
はい、ぜひお願いします。
ブク美
今日1日、ほんの数分でもいいので、意識的にご自身の呼吸、あるいは椅子に触れている身体の感覚、足の裏が床に触れる感触に少しだけ注意を向けてみるというのはどうでしょう。
デジタルな情報からちょっと離れて、今ここにあるその身体の微細な声に、まあ耳をすます時間というか。
ブク美
うん、なるほど。
ブク美
未来を考える上での、何か小さなリトマス試験紙みたいになるかもしれないなと。
ノト丸
身体の声に耳をすます、素敵な提案ですね。ありがとうございます。
さて、明日もNature Positiveをテーマに、まだ見ぬ未来を描き出す探求をお届けします。
"#毎日未来創造"をつけて、ぜひあなたの今日の気づきとか感じたことをシェアしていただけると嬉しいです。
それでは本日の探求はここまでです。ありがとうございました。
06:04

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