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2025-08-13 06:00

ネイチャーポジティブEpisode5 :〈リワイルド裁判〉

「7分で聴ける未来物語」

• 移動中に
• 朝の準備中に
• 寝る前のひとときに

“池袋から新宿”に山手線で移動するくらいの時間で、まだ起きていない未来に触れる。というコンセプト。

今週は"ネイチャーポジティブ"をテーマに6つのストーリーをプロトキャストします。


 

下記noteのSFショートショートを元にNotebookLMで音声化しています


 

note URL:

https://note.com/daisaw33/n/n5003bbac2e1e

サマリー

『リワイルド裁判』は、未来の法廷での自然と人間の対立を描いている物語です。言葉を持たない森や生き物たちが権利を主張することで、人々の価値観が変わる可能性を示唆しています。また、テクノロジーを通じて自然のリアルな感覚を得ることが、共存への道筋を照らす鍵となるとされています。

未来の法廷の物語
ノト丸
さあ、始めましょうか。毎日未来創造。本日もまだ見ぬ未来のプロトキャスト、可能性を探ってみます。
今回はですね、近未来SFショートショート〈リワイルド裁判〉という非常に興味深いお話を取り上げます。
舞台が、令和77年。まずこの設定が面白いと思ったんですけど、原告が、対馬ヤマネコの生態系そのものだと。
それで、訴えられるのが、農地拡大を進めたい農家連合という、文字通り自然が人間を法廷に引きずり出す、みたいな構図ですよね。
ブク美
そうですね。しかもそれぞれの代理人が、AI弁護士のアルテミスと、ロボット弁護士ユニット734っていうのも、未来ならではの設定で。
ブク美
でもこの物語で、本当に核心をついていて、おそらく注目されたであろう点というのは、裁判の行方を左右するその陪審員の扱いです。
ノト丸
まさにそこなんですよ。無作為に選ばれた、ごく普通の人々がですね、裁判上の陪審宣誓第7条、森の条項に従い、
全陪審員は原告の生息地である対馬の森林にて、これあり一週間の生活を命じます。っていうこの一言で、いきなり森に放り込まれるわけですよね。
いや、これはかなり衝撃的だなと。
ブク美
その宣告を聞いた時の法廷のどよめきが、なんか目に浮かぶようですよね。
そうですね。
そして、この展開っていうのは、私たちに根本的な問いを突きつけてくると思うんです。
つまり、もし言葉を持たない森とか動物たちがですね、法廷で自分たちの権利を主張し始めたとしたら、あなたの知る正しさの基準ってどう変わるでしょうか。
ノト丸
わあ、それは考えさせられますね。その問いを物語はすごくリアルに描いてるんですよね。
例えば、仮想現実育ちのアプリ開発者、ソータ。
はいはい。
彼なんか森の生活を命じられて、「いやマージかよ⁈」って呆然とするわけですよ。
ブク美
まあそうなりますよね。
ノト丸
彼みたいな都会人たちにとっては本当に未知の世界への強制移住みたいなものですから、不便だし理不尽にすら感じる状況。
ブク美
でもそこがこの物語の巧みなところなんです。
ブク美
データとか論理だけでは決して到達できないような理解が、直接的なそれもかなり困難な体験を通じて得られるかもしれないっていう可能性を示唆してるんですね。
ブク美
なるほど。
ソータも最初は森の生活にすごく反発するんですけど、SE、つまり感覚拡張デバイスを使うことで、もっと変化が訪れるんです。
ノト丸
あ、そのSEデバイス気になりますね。もう少し詳しく教えていただけますか。なんか物語の鍵になっていそうですよね。
ブク美
そうですね。物語の中では、人間の五感を超えた情報を捉える、そういう装置として描かれています。
夜の森の微細な音とか気配、動物たちの動き、もしかしたら植物が出す化学信号みたいなものまで、知覚できるのかもしれないです。
そのテクノロジーを介すことで、ソータは山猫の親子の必死の生きたみとか、夜の森の複雑な生態系の豊かさみたいなものを、単なる情報じゃなくて、実感として受け止めることになるんです。
ノト丸
なるほど。面白いですね。テクノロジーがある意味、逆説的に人間を自然のリアルな感覚に繋ぎ直す、そういう役割を果たしていると。データ越しじゃなくて肌で感じるような。
ブク美
まさにおっしゃる通りです。そしてその実感こそが重要なんですよ。森での体験を得ることで、法廷でのあの論理的な議論だけでは見えてこなかったものが見えてくる。
それは結局、山猫も農家もどちらも生きたいと切実に願っているという根源的な事実なんじゃないかと。
この共感に基づいた理解が、単なる対立を超えたその共存への道筋を照らし出すかもしれないと物語は示唆してるんですね。
ノト丸
だからなんですね。森から戻ったソータの、どうすればどっちも生きていけると考えるための裁判じゃないんですかっていう叫びがすごく胸に響くんですよね。
自然との共存の可能性
ブク美
ええ、これは単に勝ち負けを決めるんじゃなくて、対立する存在が共に生きる、なんか新しい答えを見つけ出すべきだっていう強い問いかけになってる。
ノト丸
まさにそれはもう裁判の枠を超えて現実の私たちにも通じる問いですよね。
ブク美
ええ、だからこそここで皆さんに問いかけたいなと思ったんです。
ソータの叫びを受けてですね、対立する2者が勝ち負けではなく、共に新しい答えを見つけ出す。そんな未来を私たちってどうすれば築けるんでしょうか。
ノト丸
うーん、大きな問いですね。でもその大きな問いへの小さな一歩として、こんな未来リトマスを試してみてはいかがでしょう。
ブク美
お、未来リトマス。はい。
今日1日だけでいいので、あなたの身の回りにある声なきもの、例えばオフィスの観葉植物でもいいですし、道端の雑草、ベランダに迷い込んできた虫でもいいです。
ブク美
はいはい。
ブク美
そういうものにほんの少しだけ意識を向けてみてください。そこにはどんな生の営みが見えるでしょうか。ただちょっと観察するだけでも普段とは違う視点が得られるかもしれないですよ。
ノト丸
なるほど。日常の中の小さな観察ですか。うーん、それは試してみる価値がありそうですね。
さて、明日もネイチャーポジティブの未来をテーマに、まだ見ぬ未来のプロトキャストをします。
ぜひ、ハッシュタグ毎日未来創造をつけて、あなたの気づきをシェアしていただけると嬉しいです。
それではまた新たな可能性を探る時間でお会いしましょう。
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