ブク美
そこで、満を持して登場するのが、開眼直感、wise insightですね。これは具体的にはどういうものなんですか?
ノト丸
あ、はい。それですね。wise insight。これはですね、まず頭のIntuition 、それから身体のGut feeling 、そして本能のInstinct、この3つの直感をまず統合すると。
ブク美
3つを合わせる。
ノト丸
で、さらにそれを理性、Reasoning(意味付け) と感情、Emotionでバランスをとって補強して。
ブク美
理性と感情も入るんですね。
ノト丸
そうなんです。そして最後に経験、エクスペリエンスと周りからのフィードバック、フィードバックでさらに磨き上げていく。そういう複合的な能力として定義されていますね。
ブク美
へー。資料にあった方程式wise insight = Intuition × Gut feeling × Instinct×理性 + 感情×経験 + Feedback っていうのはそういう意味なんですね。なんか掛け算になってるのが面白いなって思ったんですけど。
ノト丸
そうなんですよ。あの式で多分大事なのは足し算じゃないってことだと思うんです。頭、身体、本能の3つが掛け算になってるのは、どれか1つでもゼロに近いと全体がうまく機能しないぞと。
ブク美
あーなるほど。
ノト丸
つまり、この3つの統合が不可欠なんだっていう考え方を示唆してるんですね。その上で、理性とか感情、経験みたいな要素がその統合された直感をさらに増幅したり調整したりする、そんなイメージでしょうか。
ブク美
いやー、これはAIの時代にますます重要になりそうな考え方ですね。
ノト丸
まさに。Sawaiさんも、AIが論理とかデータ処理で人間をどんどん助けるようになっても、じゃあ最終的な意思決定、特に先が見えない状況での判断とか、未来を想像するビジョン形成とか、そういう場面では、この人間ならではの統合された慧眼直感がやっぱり不可欠になるだろうと。
不確実な時代を生き抜くための新しい知能力って言えるかもしれないですね。
ブク美
その慧眼直感、鍛えることもできるんですか?
ノト丸
そこも面白いところで、具体的なエクササイズが3つ紹介されてるんです。
知りたいです。
まず一つ目が、"もやもや違和感ハンター"。
ブク美
もやもや違和感ハンター⁈
ノト丸
はい。これは日常で感じる、あれ、なんか変だなとか、しっくりこないな、みたいな、そういう微細な感覚を無視しないで、意識的に捕まえて言葉にしてみるっていうトレーニングですね。
へー。
これを続けると、身体とか本能からのサインに対する感度がだんだん高まってくるそうです。
面白いですね。
ブク美
二つ目は何でしょう?
ノト丸
二つ目はですね、スタスタ意識名、"歩決"です。
"歩決"、歩いて決める?
ブク美
そうですそうです。
ノト丸
考えが煮詰まっちゃった時なんかに、歩きながら思考して、それで意思決定してみるっていうワークです。
あー、なるほど。
身体を動かすことで、頭だけの思考からちょっと解放されて、Gut feeling とかInstinctが働きやすくなる、そういう効果が期待できると。
ブク美
歩きながら考えるの、確かに気分転換にもなりますしね、良いかも。で、最後は何でしょう?
ノト丸
三つ目は"ワクワク未来もしも妄想"。
妄想ですか。
これはもう制約を全部取っ払って、理想の未来はこうだったらいいなとか、もしもこんなことになったら、みたいなシナリオを自由にすごくポジティブに描いてみる思考実験ですね。
普段のこう論理的な思考からちょっと離れて、Inspiration 、あの想像の方ですね、それを刺激して、自分の潜在的な願望とか可能性に気づく、そういうきっかけになると。
ブク美
なるほどな。全部やるのはまあちょっと大変かもしれないですけど、例えば最初の"モヤモヤ違和感ハンター"を毎朝5分とか習慣にするだけでも、なんか自分の感覚との向き合い方が変わりそうな気がしますね。
ノト丸
そうですね。今回の話で、この慧眼直感っていうのが単なる才能とか偶然のひらめきとかじゃなくて、ちゃんと頭、身体、本能の感覚を意識的に統合して、さらに理性や感情、経験を通じて磨き上げていける、鍛錬可能な能力なんだっていうそういう輪郭が見えてきたんじゃないでしょうか。
ブク美
情報も選択肢もあふれてて、複雑な判断を迫られることが多い現代において、この論理だけでも感覚だけでもないバランスの取れた敬願直感っていう考え方は、より本質的な判断を下していくための、一つこう力強い羅針盤になりそうですよね。
ノト丸
ええ、そう思います。それでですね、最後に皆さんに一つちょっと考えてみてほしいことがあるんです。
ブク美
はい、何でしょう。
ノト丸
あなたは普段、3つの直感、つまり頭のIntuition 、身体のGut feeling 、本能のInstinctのうち、どれに一番頼っているなって感じますか。
ブク美
どれか一つって言われると。
ノト丸
そして、もし意識的にそのバランスを変えてみようとしたら、今あなたが向き合っている課題とか、あるいは何か決めようとしていることに対する見え方やアプローチは、どんなふうに変わる可能性があるでしょうか。
なるほど。
ちょっと立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれませんね。