AI時代の創作スタイルの整理
ノト丸
はい。さて、今回はですね、Daisuke Sawaiさんの考察、これからの創作は、発酵型x自分いいねx複利狙いについて、ちょっと深掘りしてみたいと思います。
ブク美
はい。
ノト丸
ご自身の#毎日オニギリっていうプロジェクト、これ105日続けられた経験から書かれてるんですよね。
ブク美
ええ。
ノト丸
特に、生成AIがこれからどんどん普及する中で、クリエイターがどういう方向を目指せばいいのか、結構示唆に富んだ内容かなと。
ブク美
そうですね。非常に興味深い視点だと思います。
ノト丸
AIによって、コンテンツが本当に溢れかえる時代になるじゃないですか。
ブク美
うーん、なりますね。
ノト丸
そういう中で、作り手として、あるいは情報を受け取る側としても、何が本当に大事になってくるのか、これを皆さんと一緒に考えていけたらなと思ってます。
ブク美
はい。
ノト丸
まず、Sawaiさんは、創作活動を3つの軸で整理されてますよね。
ブク美
ええ、3つの軸ですね。
ノト丸
時間軸。これが瞬発的なのか、それともじっくり時間をかける、いわゆる発酵型なのか。
うーん。
それから判断軸。これは他人からの"いいね"、評価を求めるのか、それとも自分の"内なるいいね"、これを大切にするのか。
ブク美
なるほど。
ノト丸
そして最後が目的軸。短期的なバズ、話題性を狙うのか、それとも長期的な価値の積み重ね、福利を狙っていくのか、と。
ブク美
ええ、この組み合わせで全部で8つの創作スタイルが生まれるっていう整理ですね。
ノト丸
そうですね。
スタイルメーカーとナレッジインフルエンサー
ブク美
例えば、流行を素早く追いかけて、短期間でワーッと注目を集めるような、"トレンドハンター"みたいなスタイルもあれば。
ノト丸
はいはい。
ブク美
一方でじっくり時間をかけて、自分の内面とかを探求し続けるような、そういう"スタイルメーカー"っていうのもあると。
ノト丸
うーん。ここでやっぱり重要になってくるのが、生成AIの存在ですよね。
ブク美
まさにそこが大きなポイントですね。
ノト丸
AIってご存知の通り、既存のデータからものすごく効率的に、しかも大量にそれらしいコンテンツを作れちゃうわけじゃないですか。
ブク美
ええ、作れてしまいますね。
ノト丸
そうなると、特にさっき出た"トレンドハンター"みたいな瞬発力勝負のスタイルっていうのは、AIに結構真似されやすくなっちゃう。
ブク美
そうですね。模倣されやすい。
ノト丸
うん。埋もれてしまう可能性が出てくるっていう指摘ですね。
ブク美
ええ。そうなると、じゃあ何が価値を持つのかっていう軸足が変わってくると、情報源は指摘してるわけです。
つまり、AIにはなかなか生み出せない人間ならではの感性であるとか、深い思考、あるいはその人だけの唯一無二の経験、こういう質とか深さがより重要視されるんじゃないかと。
ノト丸
なるほど、なるほど。AIにはない部分ですね。
ブク美
そういうことです。
ノト丸
じゃあ、具体的にこれから特に価値が高まるんじゃないかって注目されてるスタイルっていうのはどれになるんでしょうか。
ブク美
えっとですね、主に2つ挙げられていますね。
ノト丸
はい。
ブク美
1つは先ほども少し触れましたけど、"スタイルメーカー"です。
ノト丸
スタイルメーカー?
ブク美
はい。発酵型で自分いいねを大切にして、複利を狙う、このタイプですね。
ノト丸
うんうん。
ブク美
流行とか他人の評価にあまり流されずに、自分の内側にある動機、好きとか、これってどうなんだろうみたいな問いですよね。
ノト丸
はい。
ブク美
それを起点にしてじっくり時間をかけて、自分だけのスタイルとか世界観を築き上げていく。
ノト丸
でも、それって他人からの評価をあまり気にせずに、自分のいいねだけで続けるのって結構大変そうな気もしますけど。
ブク美
ああ、確かにその短期的な見返りっていうのは、もしかしたら得にくいかもしれないですね。
ノト丸
ですよね。
ブク美
ただ、Sawaiさんの視点では、そのプロセス、時間をかけて何かを形成していく、その過程で培われる独自性とか、その人らしさ、人間性そのものが、AI時代にはまあ真似できない、すごく希少な価値を持つようになるんじゃないかと。
ノト丸
なるほど。時間がかかるからこその価値ですか。
ブク美
ええ。そして、それが結果的に長期的に見ると、信頼とか共感を呼んで、複利的に価値が積み上がっていく可能性があるということなんですね。
ノト丸
うーん、深いですね。もう一つは何でしょう。
ブク美
もう一つ注目されているのが、"ナレッジインフルエンサー"です。
ノト丸
ナレッジインフルエンサー?
ブク美
はい。これは発酵型で、判断軸は他人、いいね、そして目的は複利狙い。
ノト丸
ああ、なるほど。自分いいねじゃなくて他人からの評価も意識するんですね。
ブク美
そうですね。こちらも時間をかけて、深い専門知識とか信頼性を着実に積み重ねていく。
それによって、特定の分野において、あの人は頼りになるという存在になるわけですね。
情報がこれだけ溢れている時代だからこそ、多くの人が本物の情報を見極めたい、その手助けをする。
まあ、羅針盤のような役割が期待されると。
ノト丸
なるほどな。情報の海の中での灯台みたいな感じですかね。
AIとのパートナーシップ
ブク美
まさにそんなイメージだと思います。
ノト丸
ただ、AIってなんかこう創作者にとっては脅威っていうイメージが先行しがちですけど、それだけじゃないとも書かれてますよね。
ブク美
そこも重要なポイントで、共創のパートナーとしての側面も強調されていますね。
共創ですか。
はい。例えば、アイデア出しの相手になってもらったり、リサーチを手伝ってもらったり、あるいは文章とか画像の制作補助をしてもらったり、分析をさせたりとか。
ノト丸
ああ、なるほど。
ブク美
そういうふうに、AIをすごく優秀なアシスタントとか道具として使いこなすっていう視点ですね。
ノト丸
ふむふむ。AIに任せられる作業はある程度任せてしまって。
ブク美
そうなんです。
ノト丸
そうすることで、人間はより人間にしかできないこと、例えばその感覚的なことだったり、感情が動くようなこと、あるいは身体性を伴うような体験とか、そういう領域にもっと集中できるんじゃないかと。
ブク美
ええ、おっしゃるとおりです。結果として、むしろより必要性の高いもの、あるいはより独創的なものを効率的に生み出せる可能性だってある、と情報源は示唆していますね。
ノト丸
なるほど。AIとの付き合い方、どうパートナーシップを組むかっていうのがすごく鍵になってくるわけですね。
ブク美
そういうことだと思います。AIを使いこなすリテラシーみたいなものも、今後ますます重要になるでしょうね。
ノト丸
ふむ。
ブク美
それに加えて、もう一つ興味深い指摘があって、コンテンツがこれだけ溢れる時代だからこそ、誰が作ったのかっていうその作り手自身への関心が逆に高まるんじゃないかと。
ノト丸
ああ、作り手の顔が見えるかどうかみたいな。
ブク美
ええ、その人の背景とかストーリー、価値観、そういうものに触れたい。だから、クリエイター個人の魅力とか、あるいはそのクリエイターを中心としたコミュニティ、そういう繋がりの価値も増していくんじゃないか、という考察もされています。
ノト丸
なるほどなあ。面白いですね。
ブク美
はい。
ノト丸
ということは、今回の情報源から見えてくることっていうのは、これからの生成AI時代に価値を生み出していく創作の鍵っていうのは、まずAIには代替できない、その人間ならではの深さとか独自性みたいなものをちゃんと核に据えること。
ブク美
ええ、まずそれが大事ですね。
ノト丸
AIを単なる脅威と見るんじゃなくて、強力なパートナーというか賢い相棒としてうまく活用していく、そういう姿勢にあるっていうことになりそうですね。
ブク美
まさにそういうことだと思います。
AIが効率とかスピードをある意味極めていくからこそ、人間はあえて時間をかける発酵型で、そして自分の内なる声、自分いいねを大切にして、複利的な価値をじっくり育んでいく。
一見するとすごく地味で非効率に見えるかもしれない。
でもそのアプローチこそが、実は最も人間らしい価値を発揮するこれからの時代のフロンティアになるのかもしれない。
これはすごく資産に富んだ面白い逆説だなと感じますね。
ノト丸
確かに、効率とは逆のところに価値が生まれるかもしれないと。
では最後に、これを聞いているあなたが今何か取り組んでいることとか、あるいはこれから触れる情報やコンテンツに対して、この瞬発型か発酵型か、誰のいいねを求めるか、自分のいいねか、短期的なバズ狙いか、長期的な複利狙いかっていうこの3つの軸をちょっと当てはめて考えてみると、何か自分にとって本当に大切なものとか新しい発見があるかもしれませんね。