1. 創造日常 note
  2. 仕事の未来 : Episode5〈螺旋..
2025-08-27 11:53

仕事の未来 : Episode5〈螺旋の女〉

「ながらで聴く未来ものがたり」

• 移動中に
• 朝の準備中に
• 寝る前のひとときに
 

約12分
“池袋から代々木”に山手線で移動するくらいの時間で、まだ起きていない未来に触れる。

今週は"With AI"をテーマに6つのストーリーをプロトキャストします。

 

下記noteのSFショートショートを元にNotebookLMで音声化しています

 

note URL:

https://note.com/daisaw33/n/n56b8de3cdfa4

サマリー

エピソード5では、女性アーティストのヒナが旧時代の画材で螺旋を描き続ける姿が描かれます。彼女の行動は、効率や市場価値を重視する社会に疑問を投げかけます。このエピソードでは、AIが支配する社会における無意味な行為の重要性と、それが時間に与える影響について探求されます。特に、ヒナを通じて効率を拒むことで得られる深い意味が考察されます。

AIと芸術の未来
ブク美
毎日未来創造、本日もまだ見ぬ未来のプロトキャスト、可能性を探ってみます。
ノト丸
よろしくお願いします。
ブク美
今週のテーマは、仕事の未来です。
今日取り上げるのは、ある近未来SFショートショート〈螺旋の女〉。
ノト丸
螺旋の女。
ブク美
AIが全てを最適化していくような世界で、芸術と人間の執念、その境界線を描いた物語なんですけど、
読みようによっては、少しヒューマニティホラーのようでもありますよね。
ノト丸
そうですね。効率化が進むと、人間の非効率な部分が逆に際立ってきて、
時にはそれが異質さとか、ある種の恐ろしさみたいに映るのかもしれないですね。
ブク美
まさに。この物語を通して、AI時代の意味とか価値、それから私たちの仕事について、ちょっと深く掘り下げていければなと。
物語は2026年から始まります。この時代、もうAIによる最適化っていうのが社会のあらゆる領域に浸透してるんですね。
ノト丸
もうかなり進んでるんですね。
ブク美
そうなんです。アートの世界も例外じゃなくて。
ノト丸
プロンプト一つで、例えばゴッホ風のサイバーパンクな絵とか、ベートーベン風のアンビエントミュージックとか。
そうそう。
そういうのが一瞬でできちゃう。
ブク美
いわば創造性の民主化みたいな、誰もがアーティストになれる時代。
ノト丸
でも同時に既存の価値観みたいなものが大きく揺さぶられる時代でもあった。
ブク美
そうなんです。そんな中、主人公のヒナっていう女性は、AIアシストを頑なに拒むんですよね。
ノト丸
古い画材で。
ブク美
そうなんです。キャンバスとか木炭とか絵の具とか、そういう旧時代の道具でひたすら螺旋だけを描き続ける。
螺旋ですか。
アトリエがまるで銀河とか嵐の目みたいな、いろんな螺旋で埋め尽くされてるっていう描写で。
ノト丸
なるほど。
ブク美
ただ当時の評価っていうのはもうすごく厳しくて。
でしょうね。
批評家のAIが分析した結果っていうのが引用されてるんですけど、描画技術Bマイナス、独創性C、市場価値測定不能。
測定不能。
総評、無意味な反復行為、エネルギーの非効率的な浪費であると。
ノト丸
うわー、辛辣ですね。AIらしいというか。
ブク美
人間の批評家からも、それは労働なんかじゃない、ただの痙攣だ、みたいに告表されるんです。
痙攣ですか。
それで支援者も次々と去っていく。
最後のパトロンにも、もう潮時だ、世界はもうそんなものに耳を貸さないって言われて見放されちゃうんです。
ここでちょっとあなたに問いかけたいんです。
もし、あなたの情熱が、全身全霊をかけたその営みが世界から無意味な痙攣だ。って
そう断じられたら、その時あなたはどうしますか?
ノト丸
うーん、これはかなり強烈な問いかけですね。
効率とか市場価値とかが絶対視される中で、自分の内側からの衝動みたいなものに従うことの難しさ。
都市伝説の再発見
ノト丸
で、それを社会がどう受け止めるのかっていう
これは結構普遍的なテーマがここにありますよね。
ブク美
そうですね。
そしてヒナはある夜、
アトリエの壁一面にも
真っ黒な螺旋を描き殴って
姿を消してしまうんです。
ノト丸
消えてしまう。
ブク美
ええ。後にSNSとかで
あの螺旋の女、なんか無人島でまだ描いてるらしいぜ。
みたいな、都市伝説が囁かれるんですけど
あ、都市伝説。
でも、AIが最適解を示すこの世界で、そんな無意味なことを続ける人間なんているはずがないって 当時は誰も本気にはしなかった
ノト丸
なるほど
この2026年のエピソードっていうのが示すのは
当時の社会の
ノト丸
そしてある意味では現代にも通じるかもしれないですけど
ノト丸
効率性とか意味っていうものの
定義のちょっと危うさみたいなものですね
Aが提示する最適化こそが価値であって
ブク美
そこから外れるものはもう無意味だって断罪されてしまう
ヒナの行為っていうのはその価値観に対する
もっと根源的な問いかけだったんでしょうけど
社会には理解されなかったわけですよね
ノト丸
その問いかけがでも30年という時間を経て
全く違う形で再浮上してくるんです
物語は2056年に飛びます
ブク美
30年後
ノト丸
AIがもう社会の隅々まで浸透してて
人類は労働から解放された
一見すると楽園のような世界
ブク美
楽園ですか
ノト丸
でもその楽園で退屈を持て余した探検家たちが
古い記録の中から
螺旋の女の都市伝説を再発見するんですよ
ブク美
あの都市伝説を
ノト丸
そうなんです
それで無人島へ向かうことになる
ブク美
30年後のその楽園で
なぜわざわざ過去の無意味とされた行為の痕跡を追うのか
これもちょっと面白いですね
ノト丸
そうですよね
ノト丸
彼らが島で見つける光景
これが最初のマイクロシーン
ノト丸
まだ見ぬ情景の提示なんですけど
ノト丸
島がもう自然そのものが
螺旋に侵食されてるんですよ
ブク美
自然が?
ノト丸
潮の満ち引きで形を変える砂浜に
巨大な螺旋が描かれていたり
木の間に螺旋模様が刻まれて
木自体がねじ曲がってたり
岩壁にもなんか古代の碑文みたいに
びっしり螺旋が彫られてたりとか
島全体がたった一人の人間の
その執念によって変えられちゃってるんです
ブク美
まるでなんか自然そのものをキャンバスにした
巨大なインスタレーションアートみたいですね
でもそれは計算されたアートってよりは
もっと生々しいというか
制御不能な何かの発露みたいな感じがしますね
探検家の信じられない人力でこれを
っていうつぶやきがなんかリアルです
そうなんです
さらに島の中心部で見つかったのが
ドアのない小屋
ノト丸
ドアがない?
ブク美
懐中電灯で中を照らすと
これもマイクロシーンなんですが
壁、床、天井
もうありとあらゆる場所が螺旋で埋め尽くされてる
それも絵の具とか墨だけじゃなくて
砕いた貝殻とか鳥の羽とか
ノト丸
素材も様々なんですね
ブク美
そして赤黒い乾いた血の痕跡もある
使い古された絵筆と一緒に
鋭く削られた骨とか石なんかも転がってるんです
それで探検家たちは気づくんですよ
ここはアトリエなんかじゃない
もっと壮絶な儀式の場だったんだって
ノト丸
この小屋の描写っていうのは
物語のかなり核心に触れてますね
その効率化されて最適化された
いわゆる楽園ではもう絶対生まれないような
圧倒的なエネルギーの密度というか
それはなんか宇宙のようでもあり
DNAのようでもあり
銀河のようでもあり
そしてある種の狂気でもある
AIが生み出す完璧さとは
全く対極にある生の執念そのものですよね
ブク美
この生の執念って言えるような極端な没頭
ここでFuture Possibility
まだ起きていないけれど
効率を拒むことで生まれる意味
ブク美
起き得る未来へのちょっと思考を
シフトさせたいんですけど
AIが支配するすごく効率的な社会において
社会から無意味だってされた行為への
こういうちょっと常軌を逸した没頭っていうのは
もしかしたら人間にとっての
新しい自己表現とか
あるいはある種の最後の抵抗の形になり得るんじゃないでしょうか
ノト丸
それは非常に示唆に富む視点ですね
AIが意味のあることを定義して
提供してくれるような世界で
人間があえて無意味に見える行為に
もう極限まで没入する
それってAIには絶対真似できない
何か人間存在の証明みたいなものになるのかもしれないですね
ノト丸
効率とか生産性とかとは
全く別の次元での価値創造
ノト丸
あるいは自己確認の手段として
ブク美
そうかもしれないですね
で、その儀式の場の奥から老婆が現れるんです
ノト丸
ついにヒナが
ブク美
ええ、ボロ布みたいな服も白髪も
顔に刻まれた深いシワさえも
全部が螺旋模様の一部みたいになってる
ノト丸
老いたヒナです
うわー、存在自体が螺旋に
ブク美
探検家が思わず
なぜこんなことを?って問うんですね
そしたら彼女は静かに答える
AIに抗うことは効率を拒むこと
効率を拒めば時間は螺旋になるのよ
ノト丸
時間は螺旋になる
ブク美
そう言って虚空に終わらない円を描く仕草をするんです
ノト丸
効率を拒めば時間は螺旋になる
うーん、この言葉すごく深いですね
ブク美
ええ
ノト丸
普通時間ってこう直線的に未来に向かって進むもの
効率的に使われるべきリソースって考えられがちじゃないですか
ブク美
そうですね、はい
ノト丸
でもヒナは効率を拒絶して
螺旋を描くっていう反抗行為に没頭した
ブク美
うん
ノト丸
その結果彼女にとっての時間っていうのは
単なる経過じゃなくて
なんていうか深まったり
循環したり
凝縮していくような
螺旋そのものになった
ブク美
時間の質がなんか変わったっていうことですかね
ノト丸
そういうふうに捉えられますよね
直線的な時間
つまり効率の追求っていうものから解放された時に
時間ってまた別の様相を見せるんじゃないかと
ブク美
なるほど
ノト丸
で、さらに興味深いのはその逆説的なところなんですけど
ブク美
逆説?
ノト丸
社会から無意味だって断じられた行為が
30年っていうものすごい時間を経て
島全体を巻き込んで
ヒナ自身を体現するような
巨大な意味の塊みたいな存在に結果的になってるわけですよ
ブク美
あー確かに
ノト丸
探検家が意味を拒絶したはずの螺旋が
いつしか新しい意味を生んでいるって呟くんですけど
まさにそれですよね
ブク美
なるほどなぁ
探検家たちはそのヒナの存在感に
もうただ圧倒される
AIが生み出すあの完璧な芸術では決して得られないような
意負とか感動とか
非合理かもしれないけど
人間のなんかものすごい執念が生み出す
魂を揺さぶる何か
この物語って
効率とか合理性だけじゃ計れない価値とか意味
そしてもしかしたら人間の存在意義そのものまで
私たちに問い直させているように感じますね
ヒナの存在と価値の再考
ノト丸
まさにAIによる効率化が
ノト丸
これからますます加速するであろう未来において
ノト丸
ヒナのような存在っていうのは
まあ極端な例かもしれないですけど
でも彼女が体現した非効率な執念というものが持つ力は
無視できない問いを私たちに投げかけてると思います
ブク美
今日の探求を振り返ると
螺旋の女はAI時代の仕事とか
創造性における意味とか価値っていうものを
なんか根本から見直すきっかけを与えてくれた気がします
はい今日の物語
螺旋の女から感じたこととか考えたことなど
ぜひ#毎日未来創造をつけて
SNSなどでシェアいただけると嬉しいです
あなたの視点がきっと誰かの新しい気づきになるかもしれません
それではまた明日
11:53

コメント

スクロール