子供が自ら目標を持つための条件
皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。
今回もですね、ちょっと気になるテーマを持ってきたんですけれども、
子供の目標設定についてのお話になります。
なかなかその子供がですね、自ら能動的に何か目標を持つというのは、
珍しいことなのかなと思うんですけれども、
例えばその小学校に入る前とかであれば、
お花屋さんになりたいとか、サッカー選手になりたいとか、
なんとなくその漠然とした興味の延長線上というんですかね。
そういったところに目標はあるかなとは思うんですけれども、
もう少し育って、小学校の高学年とか中学生ぐらいになるんですかね。
育ってですね、社会というものが少し見え始めた頃になると、
具体的に何かなりたいものがあるのかって聞いたところで、
特にとかわからないとかいう答えが返ってくるのが、
一般的大多数なのかなと思います。
とは言いつつも、やはり大人になると目標管理とか目的を持つということっていうのは、
かなり大事になってくることかなと思いますので、
こういった子どもが目標をどういうふうに持つことができるのか、
大きい目標、小さい目標などですね、
どのくらいの時期にどういう成長を見守りながら、
どのようにして持たせるのが良いのかといったようなところと、
またそもそもですね、そういった目標を持っていないと、
勉強やスポーツに対しての力の伸びみたいなものは期待できないのか、
といったようなことについてお話を聞いてきました。
はい、これね整理して考えた方が良いです。
まず何かの物事を達成していく、乗り越えていくという取り組みにおいて、
具体的な目標をはっきりと定めることが有効であるというのは、
これははっきり分かっているわけですよ。
やはり明確な目標を持ち、それに向けて取り組んでいった時の方が、
定着度もまた達成可能性も上がる。
目標意識の育み方
これはビジネスであろうが学習であろうが、はっきりしています。
スポーツでも。
一方で子ども自身が目標意識を持つってどういうことなのっていう、
子どもの成長における目標って何だろうってところは、
ちゃんと切り離しておかなきゃいけなくて、
どうすれば目標意識を持たせられますかって観点に立つと、
ちょっとうまくいかなくなるんですね。
目標って何のためにあるんですかっていうと、
何かそうなりたいとか叶えたいという、
もっと手前の欲求、願望が生まれること、それとか憧れという感情が先にあって、
それを満たす上で、どういう自分であれば嬉しいんだろうねっていう、
将来の自分像をイメージすることができて、
そのイメージをじゃあ実際に達成するぞって目標ということに置き換えて、
目標というのはそれは到達するために定める具体的状態を指しますから、
いつまでにどういうことをまずできるようになろうかっていうような、
行動の具体化に落とし込んでいく途中に目標が発生するわけですよね。
だからその前段階の欲求、感情が生まれていないところで目標を持ちなさい。
それは子供を迷惑な話、特に分からないというのが非常に正直なお返しですよ。
じゃあそのまだ欲求が生まれてないんだったら本人の好きを一緒に見つけていく。
何かができるようになりたいなぁと、サッカーが好きです、
じゃあリフティングを100回やろうよとか、シュートの精度を上げようよとか、
ドリブルのスピードアップしようよとか、
誰それの技を身につけようとか、試合に出たいとか、
好きなものが出たらそこにまつわる具体的な目標が生まれやすくなってくると思うんですね。
将来の夢のようなものっていうのは、年齢が小さければ小さいほどそれは分からないです。
幼少期の子が大人になった自分なんて考えないですから。
でも憧れの選手がいたり、職業でも憧れの人がいたりすると、
それをやってる自分って投影して想像しやすいんですね。
だからサッカー選手になりたいとか、YouTuberになりたいとか、
消防士さんになりたいとかいう夢は言いやすいだけですよ。
具体的な人がイメージできるから。
そういうものが生まれたら、消防士さんは走るのが速い人が多いみたいだから走ろうかとか、
ご飯美味しくいっぱい食べるんだよとか、
そうなっていくのにこういうのがいいみたいよ、今現在できる。
そしてどの方向に進もうが子供にとって血肉になるようなことを、
親として教えてあげればいいということですね。
目標というのは確かに立てれば達成可能性が上がる、目標理論という話と、
親の関与と目標設定
我が子が欲求で生まれたものを目標化してあげる親の関わりというのは、
別軸でちゃんと考えていくというところです。
目指すものは特にないと、現時点で。
あった場合に、だから義務教育というカテゴリーがあるわけですよね。
何を目指そうが、中3までの学びについては、
社会で生きていく上で必要な知識を一通り満遍なく渡しますよ。
国が学校制度の中でやってる。
目標はないならないで、ひとまず小学校、中学校の学習は十分に使いこなせるようになっておきなさい。
それはいずれあなたが目標、夢を持った時に役に立つものだから、
それは義務教育の部分として身につけるように考えればいいので、
義務教育レビューの学習をやっていく上で目標がないから頑張れます。
そこに目標とか夢とか関係ない。できて当たり前だから。
でもそのできて当たり前の学習をより心地よく本人ができるかどうかっていうのは、
本人の学び方のスタイルとか好き嫌いをうまく活かしながら、
単なる強制して無理矢理するのが嫌いになるだけですから、
どういうふうに学びを上手にしてあげるかはもちろん工夫するにしても、
それが目標があるかないかだけで縛られる必要は特にないんじゃないでしょうか。
そんな感じで整理いただければいいんじゃないかなと。
あとですね、目標になっている前に、
親が何か目標を決めて取り組んでいる姿を子どもに見せてますかっていうのを
振り返らなきゃいけないですね。
例えばお医者さんのうちのお子さんが医者を目指すことが多いんですけど、
あれは別に、医者家庭は子どもに後を継がせるからという。
日常の中で勉強してるんですね、お医者さんって。
すっごく。
で、患者さんのことに悩んだり、いろいろ考えたりしてる姿を、
自然とやっぱり子どもは見ている。
命を助けるとかいうことのプロセスを見たときに、
お医者さんにとっては、患者さん一人一人が一つ病気を解決していくとか、
楽になるとかが毎回の目標なわけで、
そこに取り組む姿を見せてるから、
気がついたら憧れてると、いい仕事だと思う。
まあ、そんなことがよく起きるわけですね。
どんな仕事であり、どんな取り組みもそうだと思うんですが、
何かやっぱりお父さんお母さんが、
自分なりに目標を決めてやってる姿を見せること。
それは子どもも、何かしたくなったら目標を決めて自分でやろうという、
一つのロールモデルとして動作するので、
目標に関して言うと、自分たちの方がまずやってみたらというのも、
生きたアドバイスということになりますかね。
確かに、いきなり目標は何というふうに漠然と投げかけると、
そういう感じになりますね。
そういう目標の参考になるような機会というのも、
幅広く提供してあげるというか、
一緒に連れてってあげるとか、見たり聞いたりするというのも、
重要になってきそうですよね。
そうですよね。
子どもが好きな分野で、こんな人いたよとかすごいよね、
という話一つだったかね。
そういう意味では、いま偉人伝が昔ほど読まれなくなっているので、
お子さんたちの目標意識を育む上で、
子どもに目標を持たせる方法
お家に偉人伝、漫画とかでも結構取り揃えて、
いろんな人の取り組みを親子で共有していたという、
そんな工夫をしているお家はありますよね。
社会的に有名な人も、子どもの時こうだったらしいよ、
という話を引っ張ってきて、教えてあげる。
そんなのも一ついいことかもしれません。
目標を持たないと学力や成績といったものが伸びてこないのか、
ということに関しては、目標があったほうが、
明らかにコミット力だったり、達成可能性が上がるというのは、
結論としてあるという話でした。
ではもう一つの話題の、
どうやったら子どもに目標を持たせることができるのか、
というところについて、小川先生のほうでは、
どうやったら持たせることができるのか、
といった観点から入ると、その方法論から入ると、
なかなか失敗してしまうのではないか、ということで、
目標を持つプロセスをちょっと大事にして考えてみたらいいのでは、
という話でした。
目標を持つプロセスというのは、
まず初めに何かしらの欲求があり、
その欲求を満たすための手段だったり、
イメージというものがついたときに、
それが目標になるというような流れがありますので、
そもそも何かしらの欲求がないという状態では、
なかなか目標というものが定められないので、
無理に目標を持たせようというのが少々難しいかなと。
しかもよっぽどの経験をしていたら別かもしれませんけれども、
なかなか今後自分が成長して大人になっていくというところのイメージも、
そこまでつかないのかなというふうに思いますので、
そういったときはですね、
無理に目標を持たせるというよりは、
まずは義務教育の範囲、
中学校、小学校で教えてくれる範囲の義務教育というものに
注力するのが良いのではないか。
それは目標とかそういうものではなく、
とりあえずやるもの、覚えていくもの、
将来何をするにせよ全てが役立つことになるので、
その教養というものは身につけておきましょうというところを淡々とこなす
というところからまず始めるのが良いのではないかなということでした。
大人の目標共有の影響
この義務教育、勉強の促し方についてはですね、
今回は目標のお話になりますので省略いたしますが、
別のエピソードではこのあたりいろいろ話していることがありますので、
他のエピソードあたりも聞いていただければなと思います。
とはいいつつですね、やっぱりその結論としては目標を持って行動することというのが
一番良いという話ではありますので、
本編のほうで出てきたですね、
いろいろな機会に触れさせてあげるとか、
あるいは大人自身が何か目標を持って行動しているというところをですね、
子どもに共有してあげるというようなところが、
まずは第一歩なのかなというふうに思われます。
大人になると明確な目標というのをみんなにシェアしながらやるということは
なかなか少ないかなと思いますし、
僕もそうなんですけれども、
仕事自体を家庭のほうには持ち込まないというようなこともしていたりするので、
そうするとお父さんお母さんがどういったことに向かって生きているのかという、
一番身近な大人から学ぶ機会が少ないというのは、
この小川先生のお話を聞きながら、
自分自身も確かにそうだなというような気がしました。
全て苦労しているところも含めてですけれども、
全てを家庭内に持ち込んで子どもたちに共有するということは必要ないかもしれませんが、
何かしら夫婦の間でその仕事のことについて軽く話してみたりとか、
こんな大変なことがあった、こんなことをやろうと思っているんだ、
みたいなことを大人同士で話しているだけでも、
子どもがそれを横から聞いて、
お父さんお母さんこんなことをしているんだとか、
そういう目標に向かって生き生きしている姿みたいなところを見ると、
子どもにも何かしら影響はあるかなと思いますので、
そういった機会を増やしながら、
子どもの方でもうまく目標が見つかっていくといいなというふうに思います。
今回は子どもに目標を持たせるというところのお話でしたが、
いかがだったでしょうか。
さて、この子育て受験ラジオでは、
リスナー様からのテーマのリクエストや、
また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。