2020-12-23 12:02

第52回 子供が嘘をついた時の親の対応方法

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子供が親に対してついてしまう嘘。どこのご家庭でもある光景かと思いますが、この嘘をつくという事が習慣化してしまうというのもまた考えものです。
子供が親に対して嘘をつくことに対して親としてはどういった対応・ふるまいをすれば良いのかお話して頂きました。 番組へのご意見・ご感想・ご質問はこちらのフォームにてお待ちしております。 
http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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この番組は、約30年、中学受験を中心とした受験教育や、子育てについて指導をされてきた小川大輔先生に、
中学生と小学生の子供を持つ私、株式会社PitPa富山が、最新の受験情報や小川流の子育て術について聞く、
お子様を持つ親御様のための音声情報番組になります。
皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。
今回は、子供が嘘をついている時の正しい対応の仕方、というお話です。
どこの家庭の子供もそうだとは思うんですが、都合が悪い時に嘘をついてしまう、これはよくあることかなと思います。
はじめのうちはですね、大人の方から見たら、これは嘘だなというようなことがすぐわかるような嘘だったりもするんですけれども、
だんだん子供の方もですね、頭が良くなって嘘も巧妙になってきてですね、
もし嘘をつくということが習慣化してしまうと、最終的には本当のことを親に言わない、
親の方もそれによって子供の本当のことが理解できないという最悪な関係になってしまうという可能性も出てきてしまいます。
子供がこういうふうにわかるような、はじめはわかるような嘘をついてきたという時に、親としてどのように対応したらいいのか。
ちょっと前にですね、ヒットした半澤直樹とかですと、真実を追求して証拠をがっちり固めて、理屈をちゃんと並べて、
間違いをバシッと指摘して土下座して反省させるみたいな、そんなようなやり方もあったりはするんですが、
さすがにそれはなというふうに思いつつも、こういう嘘をついてしまう子供に対して大人側はその時どういう対応すればいいのか、
というようなことを具体的に伺ってきました。
はい、今半澤直樹出たんで、半澤直樹型で子育てしたら絶対間違ってますよね。
で、なんであのドラマがあんなにみんな気持ちいいかというと、やっつけるからですよね。
しかも正義を振りかざしてやっつけるから気持ちいいんですよね。
正義を振りかざすとなんで気持ちいいかというと、絶対に自分は間違ってない側にいるから、
相手より上に立てるから、そこの気持ち良さですよね。
親子関係で同じことやったら絶対ダメですよ。
そうですよね。
抑えつけてることになるから。
そういう意味で、あなたは間違ってるでしょうっていうアプローチで入る瞬間、自分は自分の喜びのために叱ってるんじゃないか、
そういう恐れを親は持たなきゃいけないんですね。
なるほど。
この子が正しい道というか筋の通った考え方を持って、いろんな人たちから信頼される人として育ってほしいなという思いがあった場合、
それは正しい間違ってるという育て方ではなかなかその信頼というのは伸びないよということをまず頭に置いていただいて。
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じゃあどう捉えたらいいんですか。
子供が嘘をつくということについては大きく2つの捉え方があって、
1つは嘘がつけるぐらい知性が育ってきた。
つまりないものをあるように言えるわけですから、
想像力であったり言葉を使いこなす力であったりが成長してきていて、
成長してきてるから子供は嘘をつくということが面白いんですね。
それで反応を見て騙されたとか嘘だよとかいう遊びとしてついてる嘘。
それは上手に嘘つくなとか騙されたっていう楽しみをとして一緒に付き合ってあげながら、
ずいぶん賢くなったね成長したねという話として褒めてあげつつも、
でも人が傷ついたり困るような嘘っていうのはついてちゃダメよと、それは別の話だよというのを教えてあげたらいい。
もう1つは嘘をつかざるを得なくてついてしまってる嘘。
つまり子供が自分自身を守るためについてる嘘っていうのもあるわけですね。
よくあるのは勉強のところなんかでテストあったのになかったって言ってみたりとか、
まだ返してもらっていないという類の嘘ですね。
これは帰ってきた後親との関係で起きることにストレスを強く感じていて、
だからないことにしたいという真理が見えてきますね。
ここで大事なのはなんで出さないのと言って子供を責めることじゃなくて、
何かすごくしんどくなってるんだよねとか何が怖かったのかな、
この前ひどく怒っちゃったからすごく怖かったのかもしれないねってごめんねってあったり、
寄り添う姿勢が大事ですね。
この子に嘘をつくという選択をさせた状況、理由ってなんだろう、
何に困ってるんだろうという子供の困ってることに気づいてあげて、
それを親としてどう助けようとするのか、
どう背中を支えてあげようと思うのかという考え方に立つことがポイントだと思います。
そういう経験をした場合に困った時は正直に相談したらいいんだということを学んだ子は
嘘をつくことが一つ減りますね。
あとは準備がいい加減で思ったような成果をあげれなかった時にごまかしたいという姿勢が出たら、
まずは何がうまくいかなかった理由が反省して次につなげていこうね。
起きてしまったことはなお変えていくことはできないから、
でもそこから学んで次に今回迷惑かけた人により良いことでお返しをするということはできるし、
自分のために今度はうまくいくということもできるんだから、
理由を次に生かそうと反省をする力を育ててあげるということにもつながっていくと思うんです。
なので子どもが嘘をつくというのはどういう事情があるのかなと、
子ども側の事情を想像する力、共感力であり想像力というのを親として持つように自分自身がんばる。
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これとても大事だと思います。
もう一つの嘘を子どもがつくことに対して自分が親として胸がざわつくとか不安だとか怒りが出てくる。
その感情って何なんだろうということを夫婦で話し合うことをお勧めします。
なんで嘘をついてほしくないんだろうね。
それは子どもにはこういう人として育ってほしいからだよね。きっと何かあるんですね。
もしくは嘘をつくような人と仕事であったりとか自分が育っていく過程ですごく嫌な経験をして、
実は子どもが嘘をついた時にその自分に嫌な思いをさせた嘘をついた人が浮かんできて、
その時の憎しみを子どもにぶつけているだけかもしれないな。
そんな気づきってとても大事で。
親の側の自分自身の中にあるわらかまり、未解消の葛藤と言いますけど、
そういうものにも気づくとよりお子さんとより良い距離感で付き合っていけると思います。
なるほどですね。
だから嘘って結構奥が深いですね。
いい嘘もあれば悪い嘘もありますけれども、
その嘘をついたことに対して怒るというよりは、
なんでその嘘をついたのかというところをちゃんと見てあげるということが一番大事というところですよね。
そうですね。そういう経験を通して子どもにどう育ってほしいんだろうなというのが親としての立場でしょうね。
なるほどですね。
はい、いかがだったでしょうか。
子どもがつく嘘。
2つの種類があるという話で、
1つは子どもが知識をつけたことによって話を面白くするというようなところでついてしまう嘘というのが1つですね。
これについては、その嘘によって人を傷つけたりとか、
人を困らせたりすることがないようにという一定のルールをつければいいという話でした。
もう1つが自分を守るためにつく嘘。
これはですね、そのまま話してしまうと、
その話した結果によって子ども自身がストレスを感じてしまうというようなことに対して、
その防御反応としてついてしまう嘘。
こちらについてはですね、
親の方で子どもがついた嘘について何に対してストレスを感じるのか、
何に対して困っているのかということをですね、
子どもが嘘をついている理由というのをきちんと親の方で突き詰めて、
それを解消してあげる、助けてあげるということが重要ということでした。
ほとんどの親御さんが悩まれている嘘というのは、
この後者の子ども自身が自分を守るためにつく嘘の方かなと思うんですけれども、
そういったところについてはですね、
何で子どもが嘘をついてしまうのかというところをきちんと理解してあげる必要があるという話でした。
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もう1つ付け加えて言うならば、
親としてなぜ子どもが嘘をついてはいけないか、
嘘をつくことが嫌なのかというその理由をちゃんと考えるということ。
場合によってはその理由を子どもの方にも共有してですね、
なぜ嘘をつくことがいけないかというところを話し合うというのは良いことなのかなと思います。
私もですね、こういった子どもが嘘をつく場面、例にも漏れずですね、
いろいろそういう場面に直面したことも多々あります。
例えばその宿題のことだったり、あるいは友達同士の関係だったり、
そういったところで嘘をつくというような場面というのはあったりもするんですけれども、
そういった場合にですね、
親として嘘をついてほしくない理由というのも説明したりですね、
その後嘘をついた、何でついてしまったのかということもいろいろ話し合ったりはするんですが、
その先ですね、嘘をついてなぜ宿題があるということを嘘ついてないというふうに言ってしまうのか、
宿題をすることがめんどくさいからというような理由もあると思いますし、
でもそれをやらなければいけないよねというようなちゃんとした話をするというところもしてきてはいるんですけれども、
なかなかこの嘘をついてはいけない、嘘を突き詰めた時に嘘をついてしまう理由を解消するというところが
私たち大人もですね、少し本気を持って子どもに接してあげるというのは、
私たち大人側が越えなければいけない山なのかなというような気もしております。
さて、子育て受験ラジオではリスナー様からのご意見ご要望、
また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
もう一つお知らせがありまして、こちらの番組毎週水曜日の更新なんですが、
年内の更新は本日で最後となります。
今年はですね、どこでもこう取り上げていると思うんですが、やはりコロナの影響で本当にこの子育ても受験もガラッと大きくやることなどが変わった大変な1年でしたね。
本日2022年の12月時点なんですけれども、まだまだこのコロナの収束の兆しが見えない中、2021年を迎える形になりそうです。
来年も改めて、特に受験情報などはですね、こまめに情報などを取得しなければならない状況が続くかと思うんですけれども、
この辺り何とか乗り越えていければなと、そしてこの番組がその一助になればなとも思っております。
次は来年1月6日水曜日の更新を予定しております。
それでは皆様良いお年をお過ごしください。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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