2021-06-09 12:01

第74回 子供にご褒美や罰を与えると逆効果に

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子供に対してご褒美や罰、インセンティブやペナルティを与えることは、一時的には効果あっても、本質的な効果は期待できないという教育研究で結論が出ているという事で、ご褒美や罰はどのようにして利用すれば良いのか、その危険性や注意点についてお話して頂きました。
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http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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皆様こんにちは。PitPaの富山です。
今回は、子供への診症筆罰、インセンティブですとか、ペナルティーに関するお話になります。
よくあるような話ですと、例えば、次のテストで一番取れたら好きなものを買ってあげるよ、といったようなインセンティブですとか、
あるいは、合格点取れなかったら来月お小遣いなしよ、みたいなペナルティーといったことを出す場面というのは、日常の中でよくある話かなとは思います。
僕なんかもですね、子供がこうやってないことに対する、やっぱり苛立ちとかっていうのが出てきたりする時に、その苛立ちを抑えるためにペナルティーを出すみたいなことっていうのは、本当によくやってしまうんですけれども、
子育て、子どもの教育面で、インセンティブとかペナルティー、診症筆罰といったものを、そもそも出してもよいものなのかどうか。
もしインセンティブやペナルティーを出す場合、どういった点に注意すればよいのかなど、尾川先生にお話を聞いてきました。
まずインセンティブに関して、研究成果としてもはっきりしてるのが、継続的な学習意欲を高めていきたいと考えるのであれば、こういう誤報微作戦、罰作戦は逆効果だという結論が出てるんですね。
そうなんですね。
はい。誤報微目当てで学習する子は、最初は一時的に動いたとしても続かないし、トーンダウンしていく。
一方で努力そのものを褒められて励まされてきた子というのは、誤報微の有無は関係なく、自分自身の成長を実感できるので高い成果を出していくっていうのは、結論が出てて学習理論的にもはっきりしてるということが大前提。
親としては、この誤報微で子供を吊るという状態をどう自分が卒業できるのか、という親側としての成長として捉えるといいと思うんですね。
そもそもなんで誤報微で吊るかって言ったら、子供が動いてくれるポイントがわかんないから、一番わかりやすい本人の動物的な刺激で動かすわけですよね。
また、勉強に対してけぎらいしてる子がいたとして、それをやらせるときって、理屈では動かないですから、あなたのためよなって歌って、いつの話だって。
今はやりたくない気持ちがあるのに、5年後10年後の話されても、そりゃ子供ほぼ動くはずがない。
ということで、目先の感情を動かすために目先の誤報微をちらつかせて動かす。
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そういう停止か、方法がなかったから。その気持ちはわかりますね。
ここで大事なのは、一歩目そうやって、たとえばお小遣いをあげるからとか、これ終わったらこの後一緒に食べに行こうとか、ゲームしていいよとか。
目先の子供にとってわかりやすいもので、一歩目を動かした後。
動いた後ですね、終わったかどうかだけじゃなくて、取り組んだ後は本当によくできるよねとか、思った以上に集中してすごかったねとか、
本人の学習の過程、取り組むプロセスを認めてあげて、そこのところを褒めて。
そうした力をどんどん発揮していけばいいと思うよって。
そのときは誤報微を動いたとしても、だから明日も誤報微を動かそうと親が思わない。
一回もう動いてくれたんだから、じゃあその動きを続けて、また明日もこれぐらいだと30分でできるってわかったし、やろうねと。あなたならできるからねって。
翌日、やっぱり本人は気持ちが乗らないということがあったりしたときは、じゃあ次は同じこと誤報微じゃなくて、疲れてるのかなとか。
昨日は取り組めたけど今日は気分がどう違うのかなって本人の気持ちを聞いたり。
じゃあ先にちょっと遊んで気持ち切り替えたところで、勉強に戻ってこようよっていう話をしてもいいと思うし。
じゃあ先に誤報微入れて気分変えておいてでもいいかもしれないし。
じゃあ全部終わらすのがしんどかったら半分だけって決めて、まずそれを一気にやっちゃったらどう?
見える量を減らしてあげることによるやる気を引き出すのでもいいと思うし。
そうしてさまざまに工夫したり励ましたりしながら、本人自身が自分の力で取り組んでいける、そういう経験を積み重ねさせていった。
先に誤報微というものが不要になって、また取れなかったら何々するよって罰を加えるような方法も選ぶ必要はなくなる。
うまくいかなかったら取り組まなかったらどうすれば取り組める気持ちになるか一緒に考えようよっていうことだろうし、
やったつもりでやってなかったら、やれなかったってことがどうなんだろうねってどうすればやれるのかなって。
もう一回気持ち言い戻してみて、自分でここまではできるってことを言ってごらんって。
自信がないとこは自信がないって教えてくれたら手伝うよと。
うまくいかない子での向き合い方を手伝ってあげると。
そうやって脅すということを選ばなくていい親の技術を持っていくのが望ましいでしょうね。
全くやらないのに対して、誤報微でも何でも無理やりでもちょっと動いたほうが学習成果があります。
誤報微で動いてきた子は誤報微なしで動けてる子には絶対勝てない。
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ここはよくわかっておくといいでしょうね。
そうですね。
確かにインセンティブを出し続ける方法もなかなか大変だっていうところも徐々に効いていかなくもなりそうですしね。
そうですね。
その過程を見てそこを促していく。
はじめのエンジンかけるものとしては良さそうですけど。
時間管理の技術としても、その後に喜びを準備しておいて目の前の集中を高めるっていう、
社会人向けのテクニックによく言われますよね。
本人自身が、終わらせて楽しみをやるんだ、楽しみをするんだっていう。
自分が自分に誤報微をあげるのはいいと思うんですよ。
やりたいことがあるから宿題先にやっちゃうねっていう。
そういう頑張りはもちろん本人にとってプラスなので。
でも外から与える誤報微というのは、効果はあんまりないよっていうのを知っておいたほうがいいですね。
なるほどですね。分かりました。
今回は子どもへの心象必罰の話でしたが、
結論としてはっきりしていることは、この心象必罰、インセンティブとかペナルティとかですね。
というのは効果が継続的には続かないと。
一時的にその発揮するようなことはあったとしても、
要は行動の結果に対するアクションですので、
その影響というのは徐々にトーンダウンしていくということでした。
子どもたちのそのモチベーションを維持して取り組みを継続させていくには、
こういった結果だけに目を向けるのではなく、
やっている過程とか努力そのものっていうものを褒められてきた、
励まされてきた子どもっていうのがパフォーマンス的にも高い成果を継続できるということで、
一歩先の親の子育てっていうところを目指すのであれば、
このご褒美マネジメントは卒業しましょうということでした。
個人的にその印象的な言葉としては、
ご褒美で動いている子はご褒美がなくても動ける子に対しては
絶対に勝つことができないというようなところで、
確かに自発的に動ける子と他人から何か強制されないと動けない子というところでは、
長い期間長期的に見ると圧倒的な差が生まれるのではないかなという気がしますよね。
一点ご褒美の中でもですね、子ども自身が自分自身で設定するご褒美や、
何々できたから何々しようとか、
何々できなかったから何々我慢しようとかっていうような、
子ども自身が自分で設定するご褒美や罰っていうのは全然問題ないということもおっしゃってました。
逆にこのインセンティブやペナルティ、上手な使い方としては、
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1回目初動を動かすためにはそこそこ効果があると言っている内容も非常に簡潔ですし、
子ども側にも分かりやすいということもあって、車で言うとエンジンをかけるっていうんですかね。
しかしまあこれを毎回やっていると動き出した後それを継続させるのにご褒美を出し続けるっていうのは本当に意味がないと、
動き出したらやっていることを褒め続けて動かし続けるっていうことが重要になってくるということでした。
冒頭でも言いましたが、僕なんかもですね、楽なので本当にすぐご褒美とか罰とか与えてしまいがちなんですけれども、
正直言うとですね、このやり方ですとご褒美や罰がなくなった時にやっぱり動かなくなってしまうんですよね。
結果に対してだけ、動き出すことだけに対して出すものではありますので、それがなくなってしまうと元に戻ってしまう。
かといってこのご褒美っていうのは毎回毎回出し続けるっていうのも本当にしんどいですし、
こうなってしまうと親の手離れって言いますか、子供が自発的に動けるようになるための親の手離れっていうのも悪くなってしまいますので、
本当に悪循環に入ってしまうなというふうに感じることもよくあります。
逆に同じような結果に対するご褒美でもですね、
例えばその2、3ヶ月に1回あるような組み分けテストとかそういった大きなテストがあった後などに、
好きなご飯でも食べに行こうかみたいな何かをやり始めるというよりは、
やり終わった後の異動やねぎらいみたいな形で出すご褒美はまあいいんじゃないかなというふうに思うんですが、
このエンジンをかけさせるご褒美っていうのは、子供を一人前の大人に育てていくっていうような、
自主的に動けるような子供に育てるというところではあまり意味がないような方法に感じてしまいます。
もしこういったご褒美、罰といった関係で子供が自発的に動かないようなことがある、
毎回同じことになってしまうということがありましたら、
今回のお話ぜひご参考にしていただいてですね、見直してみてもいいのかなと思います。
このあたりですね、もし見直した上で疑問などが新たに出てきましたら、
この子育て受験ラジオ、リスナー様からのそういった疑問やご質問、
あるいはですね、テーマ自体こういったことを話してほしいというようなリクエストなども受け付けております。
番組詳細欄にあるリンクよりご投稿いただければなと思います。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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