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2020-02-19 15:13

第9回 子供の間違った褒め方、正しい褒め方

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子供は褒めて伸ばすという事が実証されている中で、実際にどのように褒めれば良いのかと戸惑われているお父さんお母さんが多いようです。また間違った褒め方をすると子供にとって逆効果になることもあり、今回はそんな「褒め方」について、正しい褒め方と間違った褒め方をお話いたしました。
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<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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伸ばす引き出す小川先生の子育て受験ラジオ。この番組は小川大輔先生をお招きし、小川流の子育て術や最新の受験情報などをお送りする、お子様を持つ親御様のための音声番組になります。
小川先生、今日もよろしくお願いいたします。
さて、今回の内容なんですけれども、先生が昨年出版いたしました、見守る子育ての中にもある褒めることについてですね、ちょっと深掘りしてお聞きしたいなと思うんですけれども。
大事なテーマですね。
著書の中でも書かれておりますが、多くのお子様を見た中で、最終的に伸びる、頭の良い子っていうのは褒められている、あるいはポジティブワードに囲まれていたっていうニュアンスの内容があったと思いますけれども、
その褒めること、お子様をポジティブなワードで囲んであげることっていうことについての重要性とか、効果っていうところも本に書かれていると思うんですけれども、改めてちょっとお聞かせいただければなと思います。
まずですね、よく理解してもらいたいのは、子供っていうのは自分自身というものをどのように知るか。
もちろん内面から湧き上がる自我というものによって、自分っていうのはいずれ作られていくんですけど、幼少期から小学校の低学年時期にかけては、周りの大人から投げかけられた言葉で自分を理解することの方が圧倒的に多いんですね。
もしくはお友達から言われた言葉で自分を知る。そうしたときに、いつもじっとしてなくて落ち着きがないなとか、本当におっちょこちょいだなとかいう言葉をたくさん言われている子は、自分は落ち着きがなくておっちょこちょいで抜けてるところが多い人っていう自分を理解するわけですね。
一方で足速いよね、走ってる時楽しそうな顔してるなと言われてきた子は、僕は走るのが好きで得意だっていう自分を知っていくわけですね。その与えられた言葉で自分を知ったら、そういう自分なんだからと言って次の行動が決まっていく。僕は走るのは得意という子は走りますから、走ってるから実際速くなるわけですね。
おっちょこちょいなんだと言われている子は、ミスしても、だって僕そうだもん、私そういう人だもんで修正しようとしませんから、なかなか直そうとしない。
この子供に渡す言葉ってものすごく重要だし、大きな影響を持っている。であれば、同じ子供に渡すのであれば、意味のある本人自身のいいところに目を向けた言葉を渡してあげて、本人の中にある長所や得意を伸ばしてあげた方がいいに決まってますよね。これはまずそもそもの土台にあるわけですね。
ただこういうことを講演会とかでお話してくると、いつも質問が出るのが、褒めるところがないからどうしたらいいのか。どちらかというと叱ることしか身につかないという質問が必ず出てきて、こういう質問というか考えをしちゃう方というのは、褒めるというのは何か人と比べてすごいことをやった時にするものだという擦り込みが入っているんですね。まず人と比べる癖がついてしまう。
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世間から見られてかっこいいかどうかで褒めようとしている。そこをまず取っ払ってほしいんですね。褒めるというのは人に勝っているからどうじゃなくて、本人自身の努力であったりとか魅力であったりとかを親である自分が感じたら、それを伝えるだけでいいわけですね。
だからすごいよねではないんです、褒めるというのは。今日頑張っているのをね、終わったんだ、そっかそっか、疲れるまでやったのね、お皿持ってきてくれたのありがとう、これ全部褒めなんですよ。
つまりすごいぞって最高だとか、やったねとかビックリマークがつくようなタイプの言葉である必要はなくて、そうなんだねと、あなた自身の目の前の様子を認めてあげるだけ、見えたことをただ口にするだけで子どもは褒められているんです。
いわゆる当たり前のことでって思えるようなことでもということですよね。
それについて、やれてるよね、できてるよね、したんだね、この段階で子どもはちゃんと自分のことを認めてくれている、見てくれている、わかってくれているっていう喜びを感じるので、いわゆる褒められたと同じ効果があるわけですね。
中でも素敵なことがあればそれはすごいねと言ったりするし、その際の褒めるというかね、子どもにとって伝わって嬉しいこの伝え方は笑顔で伝えるということですね。
片付けしてくれて嬉しいなって、綺麗になったねありがとうって笑顔で言われて、その笑顔が一番褒められた証なので、ということでいいんだよと。
ですから褒めて育てるっていう言葉がね、時にわがままな子になってしまうとか我慢の効かない子になるじゃないかという論調が一部の人がおっしゃいがちですけど、そういうなんか褒めてばっかりじゃダメだっておっしゃる方っていうのは真意を勘違いしていて、
人と比べてできるできないという形での褒め方、何々ちゃんより上とか誰より上とか何番だったとか、そういうことばっかり言っていると比べる中での自分っていうのを見てしまうので、自分自身がやりたいと思ったから頑張るとかではなくて、
人から見てどうかだけで判断するから見られてなかったら頑張らないという風になったりするわけですね。だからその比べることによる褒めっていうのは子供自身を軸を育てないというものが一つだと。
あといいところばっかり見てそこをやたらと褒める、すごいよいいよ、無意味にすごいとかいいねとかあなたはそれでいいんだよとかことを足す褒めようとして褒めていることをやりすぎると、それは本人自身が取り組めていないところを目を向けずに気持ちいいところだけを見てしまうことになるので、
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それぐらいスポイルされてしまうということになる。だからすごいとか言う言葉をおざわり出すんじゃなくて、そうなんだね、今日はこれやりたいんだね、終わったんだね、次これ取り掛かるんだね、今日は学校でそういうことがあって楽しかったんだね、そっか良かったね、っていう何があった何をしたあなたはそう思ったそうなんだ、一個一個をちゃんと受け止めて、それを今聞いたよちゃんとわかったよっていうのを返してあげる。
受け止めるということをたくさん重ねてあげる。そうすれば自分というものを常に子供は意識しますから、自我が育つし、自分自身を立する力というのを育っていって、褒めて育てると良くないっておっしゃる方が心配している、甘やかされる、スポイルされるって問題は起きにくいという風に考えてもらうといいですね。
褒めると言っても、人より優れているベタ揉めばかりをするというわけではなくて、どちらかというと子供が行動したことを認めてあげているということを言葉に出して伝えてあげるというようなニュアンスに近いというような感じですね。
褒めたいときはあなたがすごいじゃなくて、私が嬉しいと。自分が親が喜んでいることを伝えた方がいいです。今のはお父さん嬉しいなあでいいです。お前はすごいんだじゃないです。
お父さんごとお母さんごととして伝えてあげるというような形なんですかね。あとは褒めることに対して間違った褒め方みたいなものとかもいくつかあったかなと思うんですけれども。
気をつけた方がいいのは結果ばかり褒める。100点取った100点を褒める。1位を取った1位を褒める。それをやると結果出ないときに価値がないと思ってしまう。
褒めるのはあくまで例えば100点取ってきましたすごいじゃない。それだけ頑張ったってことだよね。ちゃんと100を取れたその前の努力があるからだよねというプロセスを褒める。
1位を取れた。ずいぶん走り込んでたもんねって頑張ったねよかったねっていうことを褒める。1位取った。でも接戦だったねみんな早くなったよねお友達を褒める。
そういうところに目を向けて成果を生み出す前のプロセスが一番の価値でそれは本人の行動意識が生み出したものだというところを分かって言葉をかけてあげるようにされるとお子さんは努力の価値っていうのがちゃんと分かっていきます。
本当に結果ばっかり目を向けるとそれこそ悪いテストは隠すとかで。あと勉強でよくあるのが丸付けを見られたくない子とかいるんですよ。バツついたら直されるから叱られるからって擦り込まれてる。
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バツを叱ってる親御さんって自分は子供を褒めてるつもりであることが多くて、でもその方々の褒め方聞いてるとできたことしか言ってないんですね。できたところを褒める方はできてないところを責めるので、でも丸でもバツでもその前に子供は努力してるんでそちらを褒めてる方は頑張ってたのになぜかバツになって不思議だよねって言えるんですね。
どこで間違えたかちょっと見てみようよと。だって頑張ってたはずじゃないと言える人と、頑張ってたってなんだってバツはバツでしょって言っちゃう人の違い。どちらがお子さんが次のチャレンジできるかはもう分かります。
そうですね。じゃあ結果に対して言うというよりはプロセス、それが結果がどうであれプロセスの方を褒めるっていうことをちゃんと。
ちゃんと認めた上でそこを価値があるということを伝えてあげる。
あとはその褒めるっていうこともあるんですけども、これは叱らないっていうこととはまた違うってことですかね。
褒めると叱るは根っこは一緒で、子供を大事に思う心から現れている。そこも親御さんは自分を点検されるといいですね。なぜ褒めるんですかって可愛いからだし大事だからですよね。
なぜ叱るんですかって愛してるから大事だからこそ苦労してほしくない。怪我してほしくないと思うからこそ違うものは違うので怒ってしまう。
カッとなって怒るっていうことと本人のことが大事だから叱るということは根本的に別物で、カッとなって怒るのは自分のために怒ってるんです。
自分のためっていうのはその自分が不安だから吐き出したいとか、どうしてあげていいかわかんないから何かにぶつけたいんだけど近くにこの本人の子供しかいないから本人にその怒りをぶつけたいとか、自分のために。
でも叱るっていうのはこの子にうまくいってほしい。この子が先々困らないでほしい。自分がいないときに怪我をしてしまうのを防ぎたい。
自分のために気持ちから言ってるんだよなってちょっとどっか心の中に思う。そうすれば声をあらげる必要がないことは気づけると思います。
ただ一番近くにいるので誰だってほぼ毎日感情的になってます。親というのは。感情的になって怒鳴ってしまった、わめいてしまった、ひどいこと言っちゃった思わず、それがずっと続くと虐待ですけど、
ある日やっちゃったなって誰でも知ることで、その瞬間を通って自分が虐待癖があるとかいう思い方はする必要ないんですね。親だから感情的になるのは当たり前。
ただ理性的な親、子供を伸ばせる親になるには一つポイントがあって、ちゃんと謝るってことです、子供に。
感情的になって自分が違ったと思ったら気持ち落ち着いた後に、さっきのはママが間違ってたごめんね、あんな言い方は間違ってたよね、傷ついたよね、ということをちゃんと自分の日を認めて、本当に伝えたかったのはこういうことなんだよということを子供に伝える。
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子供に対して間違いは間違いとして謝るというところが、なかなかうまくできないお母さんお父さん結構いるので、
これはご自身が、自分の親、じいちゃん、ばあちゃんがどちらかというと厳しいところで育った方は、親というものは子供に対してなめられてはいけないとか、変な上位関係を大事に従う方ってまだまだいるんですね。
そうした時に完璧でなきゃいけないとか、そうすると子供に頭下げるってことがうまくいかない。でも感情的になった事実は子供の方が知ってるので、そこで区切りをつけてもらわないと残るわけですよ。混乱するわけですね。
あそこまで言われる必要ってあったんだろうか。でもママは別に悪くないって顔してる。じゃあ僕が悪いんだ。僕なんてそんな人なんだってすっごいダメージ。謝ってくれるとさっきのは違ったんだよかったってホッとするわけですよ。
だから褒める叱るの関係において、その叱るのと感情的に怒ってしまうものの違いを理解して、感情的になれば謝ればいいということを知っておかれれば随分と楽になるんじゃないかなという気はします。
確かに。僕も子供がいるんですけれども、よく使ったものを片付けないって言った時に、片付けないと散らかってる部分が目についてそれに対してカッとなって怒ってしまうことってあるんですけど、本当に子供に伝えたかったのはしまったものを片付けるっていう習慣をちゃんと身につけてほしいなっていうところっていうのは改めて考えないといけないなっていう。
そうですね。今のしまってほしいのもなぜかというと、将来大きくなって君が中学生、高校生になった時に使ったものをしまうっていうそこができてないって他の人から見たらすごくいい加減な人に見られて、軽んじられてしまうんだけども、それはパパとしては嫌だ。尊敬されてほしいし、ちゃんとした人だなって信頼されてほしいから、
そういう日常のちょっとした行動はできるようになってほしいんだというのも相手が何歳でも伝えればいいと思うんですね。自分のためにね。
そうですよね。という叱り方だなというふうに今改めて思いました。
そうですね。
では今回は子どもを褒めて伸ばすということについていった内容をお送りいたしました。
小川先生の子育て受験ラジオでは、子育てや中学受験を中心とした勉強に関することについて取り上げてほしいテーマや、今まさに悩まれている疑問などを募集しております。
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番組の説明欄にある取り合わせからお気軽にご投稿いただければと思います。
小川先生、今日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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