2021-10-13 12:05

第91回 漢字のトメ・ハネ・ハライ、どこまで丁寧にすれば良いの?

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今回は小学生に求められる漢字の丁寧さについて。パソコンでの文字入力が一般化した現代、この漢字のトメハネハライなど、丁寧に書くことについて、小川先生の意見や考え方、子育てに役立つヒントをお話し頂きました。

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<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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皆様こんにちは、PitPaの富山です。
今回は、漢字のトメ・ハネ・ハライについてのお話になります。
私が小学校の頃とか、昭和時代なんですけれども、
この時代なんかはかなり学校の方でも、漢字をきれいに書きなさいっていうところ、
うるさく言われてたような記憶があるんですが、
最近は文字を書くというと、やっぱりパソコンで文字を打つ機会っていうのが増えてきた中で、
漢字のトメ・ハネ・ハライとかの丁寧に書くということについて、
どれくらい求められているものなのか。
個人的には、そこまで厳しく見る必要ないんじゃないかなというふうにも思ったりするんですけれども、
この漢字をどこまで正確に書く必要があるのかというところについて、
現在ではどういう状況なのか。
その辺り、受験勉強とかも含めてですね、小川先生の方にお話をしていただきました。
これはですね、何が正解ってことは本当にない話題で、
価値観、個々人の価値観がものに出る話題だから、結構対立が大きいんですよね。
すごく学校の先生、トメ・ハネとかいうものすごく厳しい、
とにかく罰ばっかりつける先生っていうのはまだまだいるみたいなんですけど、
まず大前提として、子どもたちにとって納得感のない罰をつける大人、
子どもの成長には役立たないという場合になりやすいので、
むやみやたらに罰をつける先生はアプローチとしては良くないとは僕は思います。
ただ、そのトメ・ハネ払いを厳密に求める、その先生の理由もやっぱりあるわけですよね。
やっぱりこの文字に限りませんが、物事っていうのはその細部、
大元の塊の部分よりも細部の完成度によって、やはり印象が全然違ってくる。
トメ・ハネがきちっと整っている文字っていうのは全体が端正に見えて読みやすいし、
あとは文字を書く時の姿勢として、トメ・ハネ払いが正確にというか、
きれいに書けている子っていうのは一文字一文字についての呼吸が安定していたりですね、
勢いでバーッと書き殴るんではなくて、一つ一つを立ち止まりながら文字に向き合えているというところで、
落ち着いた思考をできるとか、精神的な安定とか集中の穏やかな持続とかと、
文字の整っている様子につながる部分もあるんですよ。
だから、文字の丁寧さを求めたがる人の気持ちもわからなくてはない。
ただそれが、頑張ることによって子供自身が上達して見やすいと言ってもらえて、
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頑張ってよかったなという、納得感・満足感に伝わるやり方でその話を求めているか。
簡単に言うと、できているところに丸をつけて褒める形での留め跳ね払いのこだわりであればいいのであって、
こことここが違うねって、×をつけることによって教育しようとする。
これは、×によるコントロールというのは卒業しませんか?というのは強く僕は求めたい。
恐怖成人、ダメ出し型の育てというのは、人の能力を育たない、自己肯定感を育たないところもはっきりしているわけですから、
もう今、令和ですからね、そういう古い価値観を押し付けるのはやめた方がいい。
その上で、整えて書くということの大事さというのは、子供に分かるように、
そして関わる大人たちとして、なぜ丁寧に書いてほしいのか、書けるようにしてあげたいのか、
そこにきちっと説明できる根拠を持って話ができるかどうかというのは、自己点検されればいいと思うんですね。
書けるとこういうことがあるんだよという説明を準備しておかないと、書けなかったらダメでしょうとか、マイナスの理由を挙げてしまいがちになります。
読んでもらえないのとか、内容を当てても罰にされるぞとか、脅すような言い方が陥りやすい。
それって本質的な話ではないので、なぜ丁寧な方がいいのか、まず人に対する印象は全然違うわけだし、
例えば中学受験なんかにおいても、何でもかんでも整った字を要求するってことはほとんどないんですね。
ちょっと字がイマイチでも、それだけで頭ごらしに罰をするまで学校はないんですけども、
例えば漢字とか、丁寧に書けるかどうかは見ますよという説問に対して止め跳ね払いがだらしない。
文字を書くと罰になることが多いです。
それは何かというと、あってたらいいだろうという姿勢の子では、入学後の学習についてこれないから。
自分基準で学習の成果を決めてしまう子は、学び方というのは非常に損を知らせる。
勝手に決めつけて、その指導者の指導内に到達しないのをね、自己基準でやってしまうことがある。
何巻校なんかだと、あえて丁寧に書きなさいという問題式をわざわざ入れて、一瞬プレッシャーとかちゃんとできるんでしょうね、あなたと。
日常の字が本音しか読めないような字を書いていても、いざ決める時は決めれる子かどうかというのを求めてきたりするわけですよ。
日頃は字が乱雑でも、いざという時はしっかり見やすい字が書ける。その能力はやはり養っておかなきゃいけないですね。
というのも、テスト等で文字自体を点検される一つの理由になっている。
なんてことは親御さんとしても知っておくといいのかなと思います。
僕にとっても、そういう説明のされ方の方が単純にここはねなきゃいけないでしょって言われるよりは、
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これを書くことによって相手への印象がこう変わるとか、学校ではこういうふうに求めているんだよというような話から入ると
子供としても納得がいきやすいですね。
そうですね。実際問題、常に常に綺麗な字を書ける人は僕も憧れますけど、
僕は字そんなに上手じゃないから。それは素晴らしいと思うんですが、それが当人にとっても自信につながっていくならとてもいいけど、
やっぱり字を丁寧に書くことがしんどいこともありますよね。
そんなよりもいろいろ考えたり、いろんな興味を持った子に突っ走っていく方が好きな子がいる。
そういう子に人が読みやすい文字が書けるようにと教えたい気持ちも分かるけど、
日常、やみくもにいつでもかんでもとめはねはないばっかり言ったら、字自体嫌いになりますから。
そうですね。
断札になりがちな子の場合は、今ここはしっかり完成度の高い字を書こう、出そうとかね。
限定してあげて、がんばるときはがんばる。書こうと思ったら書けるんだと。
そういった力の養いで十分じゃないかなって僕は思っています。
あとは谷野先生のこだわりぶりが、この前も別のところでそういうまさにね、
ちょっとそれはかなり言路を越しているなという異常なこだわりの先生の相談があって。
でもその先生は、自分が担当した学年の子たちは、2年生以降、みんな字がきれいって言ってもらえているというのをどうやら誇りにしているところがある。
でもあまりにばつばっかり出すから、かなりの子どもたちが字を変えたり、学校に行くの嫌になったりとか言っているのを、それ以上にネガティブな問題が起きていてですね。
そうした場合、先生の信奉している価値観を変えることが非常に難しいから、先生はバツをつけても、ママにとってこれはもう十分丸だからいいよとか、
先生の個人の基準がバツであって、世の中がこれは丸だよという家庭の中で、お子さんのダメ出しに対してもしダメージを受けた場合は、
家庭の中でOKだというのを渡してあげる。でも先生は先生としてこだわる何かあるんだろうから、そこは変えられないから先生のお考えなんだねというふうにして区別してあげることなんかも時には必要かもしれませんね。
漢字の止め、跳ね、払い、どこまで正確にすればいいのか。小川先生の方ではですね、正直正解といったようなものはないというところなんですが、
受験勉強に関して言えば、その学校から求められているとき、丁寧に書いてほしければそのあたりを丁寧に書いてくださいというような問いの仕方をされていたりというところで、
学校側のメッセージを受け取りながら、どこまできちっと書かなければいけないのかという勉強をしていけばいいかなというところなんですけれども、
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本質的にはですね、この漢字を丁寧に書くというのは、求める方としてもある一定の理由があるとお話ししていただいた中ではですね、
丁寧に書いていれば心の集中力、落ち着きが取り戻せるとか、あるいは綺麗に書けるということで相手側の読み手側の印象がいいなと、
いろいろメリットがあるというところが理由にはなってくるかなと思うんですが、子どもたちに対してその理由をきちんと説明しないままで、
単純に漢字をきれいに書きなさい、とめはねはらいしっかりやりなさいというだけでは、やっぱり子どもたちの方もハレーションが起きてしまうのかなと。
結論としては、漢字を練習するとき、その漢字自体が欠けているということはきちんと認めてあげて、
もし漢字を丁寧に書いてもらいたいときには、その理由、親としてどういう理由で漢字を丁寧に書いてほしいのかというところもちょっとフォローしながらですね、
子どもとの漢字の勉強というものに寄り添ってあげていただければなというところでした。
確かにその、例えば長さが違うと全く別の字になってしまうとか、武士の死と土とかですね、あるいは未熟の身と末っていう字ですかね、
こういったところっていうのは書き方によって全く違う漢字になってしまうというところは気をつけなきゃいけないところかなと思うんですが、
払いのところが止まっているっていうようなところで漢字を罰にしちゃうと、やっぱり罰にされた方は心がなえてしまったりするようなところはあるかなと思いますよね。
正直読めればいいじゃんみたいな、そういう気持ちも出てくるかなと思いますので、ある意味その大人社会で通用しているところっていうのは多めに見てあげてもいいのかなというふうには個人的には思います。
あと受験とかでは書き順っていうものがやっぱりたまに出てくるときもあったりしますので、書き順を考えるとどうしても止めとか払いとかならざるを得ないときっていうのが出てくるかなと思います。
集中してたらこの辺わかるかなと思うんですけれども、そういった書き順のところとかも意識して少し勉強してみると止め払い払いの意味もわかってくるかなと思いますので、参考になるかなと思います。
さて、この子育て受験ラジオではリスナー様からのテーマのリクエストや、また小川先生への子育てや受験についてのご質問などをお待ちしております。
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子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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