2021-07-21 08:17

第80回 受験生、夏休みの取り組みで気を付けたいこと

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受験生の夏というと「天王山」と言われるほどの大事な夏休み。ただこの夏休みという特別感を意識するあまり、かえって悪い事態を引き起こすことも。このあたりの小学生高学年の中学受験を目指すご家庭での夏休みの過ごし方についてお話して頂きました。
番組へのご意見・ご感想・ご質問はこちらのフォームにてお待ちしております。 
http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。前回、第79回で、小学生の夏休みの過ごし方について、
4つの期間に区切って目標を作るというのがお勧めというようなお話をいただきましたが、
その中で、がっつりと予定がある子の場合、目標がある子の場合、また別の目標の立て方があるということで、
今回、その中でも、中学受験。この番組のリスナー様も多いかなと思うんですが、
中学受験をするご家庭の小学生、特に高学年の小学生のお子様の夏休みの過ごし方について、小川先生にお話を聞いてきました。
そうですね。受験生家庭で夏休みに向き合う時に、僕は親御さんに強く言いたいのは、
子どもはマシーンだと思うようになってくるんです。
学校が休みになるということは、その後、時間が空いて、勉強に取り組む時間はそれだけあるよね、と考えてしまう、
まだ親経験が浅い方はそうなりがちなんですけれども、
実際に動くのは子ども自身であって、その子自身の頭、
学習に向けてのキャパシティ、連続して取り入れることができる情報量であったり、考えたことが
振り返り整理されて記憶に残って使えるようになるための必要時間であったりとか、それに対する労力、
例えば筋トレとかでもそうですけど、訓練されてきた度合いによって、また本人自身の得意なジャンルによって、
時間数で見たときの学習可能な範囲、適正量とは違うわけですよね。
だから12時間あろうが、18時間あろうが、でも実際問題、本人自身が身のある学習できるのは今6時間が精一杯だよね、
しかも4回ぐらいに分けてのことだよね、とかね、そういった、その我が子の実態に即した夏時間の伝え方を考えるようにしていく。
これがすごく大事だったね。そうした上で塾から示される学習課題等を、また家庭でやりたいなと思って弱点補強に追加課題とかね、
そんなのもあったときに、40日間かけて8月31日までびっしりと学習し続けるなんてことは当然ありえないので、
必ずその振り返り時間になる、
調整日というのを設けて、思い通りに進まなかった場合に立て直すための期間を作るとか、
疲れがすごく出たときにゆっくりと半日ぐらい休んだりできる余裕を作っておくとか、
そういった調整配慮もした上で、お子さん自身の精一杯の努力がしやすい。
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ときに精一杯プラスアルファがんばれる日もあったりする、というような形で過ごさせてあげることがポイントになるかな。
やるのは本人だってことを絶対忘れない。夏の間にこの段階のこれぐらいを克服しておかないと志望校に向けて大変だからやるしかないってやったりすると本人が潰れちゃうんですから、
そういうことではなくて、本人ができる時間の使い方、本人ができる課題の選び方ということでされていく。
始めてみて、何かちょっとうまくいってないなって気づいたら、当初立てた予定を修正する。積み残した分を志望校に仕様寄せさせるんじゃなくて、
きちんと我が子の姿そのものに基づいた計画へと修正する。そういった知恵を親御さんが持つことが、まずは大事になりますね。
何をやらせるかの方に落ち込んでしまって、何をやらせるかに走ったらうまくいかないことを、そのリスクが高まりやすいので気をつけて頂きます。
中学受験を目指すご家庭での夏休みの過ごし方について、小川先生の方で軽症を慣らしているのは、この長い期間の間にやらなければならないことといったことが先に来てしまい、
お子様のやれる量などを考えずにマシンのように処理させていくことを目標とすると、子どもが潰れてしまいがちになるということで、この辺りが一番注意が必要というふうにおっしゃってました。
確かに時間があると、あれもこれもと予定を埋めてしまいがちになるというのは、僕も親をしている身としては非常にわかるところで、
何もしてないダラダラとした時間が目につくと、何かしたらというふうに言ってしまいがちになるかなと思います。
何事もそうなんですけれども、予定を立てるとき、今回のお話の中でもありました、調整する時間、こういったものが必要になってくると。
ものづくりの現場とかではよく使われる遊びの部分というんですかね。これを作るというところが非常に大切ということでした。
遊びと言いましても、ゲームをしたり動画を見たりとか、そういう本当の遊ぶという意味ではなくて、立てた予定を何かがあったときに調整するための予定を何も作らない時間というような感覚でいていただければなと思います。
この何もない部分を持つことで、物事がスムーズに進むということはよくあることですので、意識的にこの調整する時間というものを作るのがいいかなというふうに思いました。
お子様がどの程度集中して勉強できるのかというような部分ではありますが、これはですね、やっぱり普段学校があるときと同じくらいの量ではないかなというふうに思います。
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学校に行っている時間というのも、朝のだいたい8時から昼の2時、3時ぐらいですかね、くらいあると思うんですけれども、この時間ぶっ通しで勉強しているというわけではありません。
おそらく集中して何かを取り組んで勉学に関してやっていることというと、2、3時間ぐらいなんですかね。
それに塾に行く時間、プラス予習・復習の1時間くらい、この合わせた1日の中でも5、6時間から8時間ぐらいが集中して取り組める限度ではないのかなというふうに思われます。
もちろん日頃からですね、どのぐらいやっているかという時間も人それぞれだと思いますので、これは参考程度の時間だというふうに思っていただければと思います。
ただ言いたいところとしては、夏休みだからといって普段学校があるとき以上に勉強を集中してできるということはあまりないのかなというところで、
その辺りを考えながら予定を立てると良いかなと思います。
ということで、今回は2回にわたり夏休みの過ごし方をお届けしましたが、いかがだったでしょうか。
これから迎える夏休み、今回のお話を参考に良い夏休みをお過ごしいただければなと思います。
この子育て受験ラジオでは、リスナー様からのテーマのリクエストや、また小川先生の子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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