2020-09-16 10:11

第38回 算数が得意になる「数字感覚」を身に付けよう

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今回は「数字感覚」についてお話を聞いてきました。
なかなか聴き慣れない言葉ですが、数字を文字としてではなく、感覚的に体感で感じることが「数字感覚」というものになるそうです。この「数字感覚」がある子と無い子で、その後算数や数学を含むあらゆる方面の学力、論理的思考といったものに大きな差が生まれるということですので、この「数字感覚」を身に付ける方法などについてお話いただきました。
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<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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この番組は、約30年、中学受験を中心とした受験教育や子育てについて指導をされてきた小川大輔先生に、
中学生と小学生の子供を持つ私、株式会社ピトパ富山が、最新の受験情報や小川流の子育て術について聞くお子様を持つ親御様のための音声情報番組になります。
こんにちは、ピトパの富山です。
今回はですね、数字感覚というものについて小川先生に話を聞いてきました。
数字感覚、なかなか聞き慣れない言葉なんですけれども、小川先生曰くですね、この数字感覚というものを幼少期の時に身に付けることができれば、
後々に様々な学習、特にはですね、算数ですとか、数学といった学力にかなり影響してくるということでした。
では、この数字感覚といったものは具体的にどんなものなのか、また、この数字感覚をどのようにして身に付けることができるのか、といった点について聞いてきました。
それではお聞きください。
数字を理解するというのは、数学であるとか将来的につながっていく一番大元なので、
数字を取り扱える、自然と取り扱える感覚を養われた子っていうのは、成長していく過程で勉強も得意になりやすいし、
物事を数字で捉えるっていうのは、ちょっと難しい言葉ですけど、抽象化の究極の姿なわけですよね。
りんご3個とみかん3個、生活のようにでは別のものですけども、物体がとまとめたら6個になるわけですよ。
この数で表すっていうのはそういうふうにして、その1個1個の具体的な特徴というのを削ぎ落としていってですね。
で、個数、量といった1つの単位で表現しようとしていく働き方なので、物事をまとめて捉える力であったりとか、
一般法則を考えていく科学的思考、論理的思考のベースでもあるんですね、数字というのは。
ですからそういうところで感覚を持つことっていうのは非常に重要なんですけど、ここで大事なのはですね、数字感覚という言葉を使ってるということ。
数を得意にさせたいといって、ちっちゃい時からドリルをやらしちゃう人がいます。大体うまくいきません。
なぜかというとそれは数字の計算をさせてるんだって感覚を捕ましていないから。
2とか3とかを見せて出して5だよと教えること、ここに感覚はないんです。
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数字感覚何かと、リビングを見ました、椅子が4つある、あ、4だ。
で、1つ椅子持っていったら減った。で、3になった。
4が3になった時に1つなくなった減ったという感じで捉えられるか。
10と100っていう数字を見た時に100の方が大きいなとか重たいなとか長いなという感覚で捉えられるかどうかが数字の感覚なんですね。
ということは数字感覚を養うためにはまず遊んでなきゃいけない。
おはじき遊びでもいいです。1個2個数えながら遊んでいって50移動させたら、
例えば75のおはじきがあって最初全部自分が持ってて相手に50渡す。
50個1個ずつ移したら結構な数がありました。
で、移していくとおはじきの面積が相手がどんどんどんどん広くなって自分のがどんどんどんどん小さくなっていつの間にか向こうが面積が倍になってると。
いうような感じを掴んだ時に70-50は25の50と25は比べたら50は25の2倍だという感覚も含めて見えてくる。
というのがこの数字感覚。
だから僕は本の中でも数遊びを紹介したりですね。
実際いろんなとこ測ってみたらどうかなとかメジャーにね。
ということを紹介している遊び方の本の中で書いてるんですけども。
それはそうして5㎝10㎝15㎝というものが実際長さを測ったりすることによって感覚を持つと。
さっきだけ掛け算とかで5×3が15という時に5㎝のあの定規を3つ並べたら15㎝定規になるんだという風に繋がっていったり。
ということでこの量長さ重さと絡めた数字というものを幼少期遊んでおかれると。
その上でドリル等で計算を練習させてあげて。
7という数字見た時にパッと3が浮かんで合わせて10になってすっきりするなというあの感覚を養う。
これは一番いいのは買い物ですけどね。
最近電子マネーになってきて練習できないんですが。
支払いの時にですね。
例えば98円と言われた時に財布の中に104円あれば103円出して5円玉に変えてもらおうという感覚であったり。
頭の中でちょっと計算することによってより枚数の少ないコインに変えていく。
そういう遊びというか生活の知恵は非常に計算力と数字感覚を養ってくれるのでやっていけばいいと思うし。
あと最近きっぷもないけどきっぷの4桁の数字を足したり引いたりして何とか10になる式を作れないかとか。
4つの数字全部足していって2桁と1桁の数をまた足して足して足してそれが7になったらラッキーとか。
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そういう生活の中で計算を当たり前に取り入れていったりするのもいいことだろうなと思いますね。
遊びのアイデアをいくつ持ってやれるかというのがポイントかなと思います。
なるほどですね。
数字を見て計算をするって論理的な部分の前にある意味五感で体感させて数字っていうものを理解させていくっていうところがやっぱり大事かなというところですね。
できないっていう子のちっちゃい時の話聞いたら大体いきなりドリルやらしてます。
なるほど。
で、できないとか丸×を付けられてる子。
それは絶対面白くないですよね。
体で理解できてないのに頭だけで頑張ろうとするっていう。
そうですそうです。
そういう虚偽反応だったりする。
やっぱり数が好きな子っていうのは絵本でもお話を読むことよりも数を数えて動物が何匹出てるかを楽しんでたり。
自分なりに楽しみをしてるんですよ。
じゃあ次のページにまた出てくるかなって合わせて何匹になるんだろうねみたいな話で一緒に乗ってあげたりすると数が好きになりやすいでしょうね。
なるほどですね。楽しい思い出に戻りますね。
そうです。
わかりました。
今日は子どもの数字感覚の身につき方というお話でした。
今日も小川先生ありがとうございました。
ありがとうございます。
いかがだったでしょうか。
この数字感覚、私も小川先生に話を踏み込んで聞いてみて、何とか理解したという若干抽象度の高い内容ではあったんですけれども、
数値として論理的に式みたいなものを理解するのではなく、立体的に見る視覚とか触れる触覚。
体全体で数字の意味を理解するということでした。
この話を聞いたときですね、ちょっと例えとして少しずれているかもしれないんですけれども、私の例なんですが、日本では車は左側通行ということを覚えるのにですね、
言葉として左側通行と覚えるのではなく、近所の道をですね、車が左側を走っているというのを頭の中にイメージしてそれを思い出して、日本では車は左通行というふうに覚えているんですけれども、これに似ているかなというふうに思いました。
足し算、引き算といったですね、文字とか式というものを覚えさせる前に、こういった画的な感覚でですね、量、長さ、重さというよく数字で表されるものを脳裏でイメージできるようになるまで触れさせることで、数字感覚というものが身につき算数好きの子供になるようです。
しかもこの数字感覚は勉強させて覚えさせるということではなく、日々の生活の中、遊びの中で発見できるというものではありますので、普段目にしているものをちょっとだけ意識して大人の方から言葉で子供に認識させることだけで良いというのですから、これはやらない手はないかなと思います。
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この数字感覚、小さな幼少期の時だけではなくてですね、小学校とかに入った後でもまだまだ身につけることができるようですので、算数が少し苦手だなと思われるお子さんに対して少し意識して声かけてあげてみるのも良いかもしれません。
さて、子育て受験ラジオではリスナー様からのご意見ご要望、また小川先生への子育てや中学・高校受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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