1. 往復書簡
  2. 23通目 手間暇かけた話
2026-10-14 35:31

23通目 手間暇かけた話

秋の夜長、受話器越しに語り合うのは「手間暇」の美学。
まりりんは学生時代のジオラマ作りを、むらさきは自宅のDIYを振り返り、丹精込めた品に宿る愛着に思いを馳せる。
効率やタイパが持て囃される昨今だが、手作り神話による「手抜き」の罪悪感にも話は弾む。
忙しない朝でも、手回しミルで挽く珈琲の香りや、愛犬と庭先でぼんやり過ごす五分間を慈しむ二人。
世間の評価に縛られず、己の愛する時間を重んじようと笑い合う。

感想

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サマリー

「手間暇かけた話」をテーマに、手作りやこだわりの体験を語る。まりりんは中学校の校舎ジオラマで窓や汚れまで作り込み、むらさきは以前の家で壁紙替えや棚、ウッドデッキ、庭づくりなどのDIYを楽しんだ。 DIYで作ったものを修理しながら使う経験から、むらさきは中古品にも、使い込まれたものの味や前の持ち主への想像を感じるようになった。こたつテーブルの重い天板が、家を売却した後も娘たちの家で使われていることも、手間をかけたものが残る嬉しさとして語られる。 二人は、手間暇が愛情やこだわりを表す一方、「手間をかけなければ手抜き」という罪悪感にもつながると話す。 手作り料理や子育てでは、時間をかけることだけが愛情の指標ではなく、レトルト食品や冷凍食品を使うことに罪悪感を持たなくてよいという意見が出る。 手間暇を重んじる価値観が、効率やタイパ・コスパを重視する現代や、伝統工芸の高級化とも対照される。 最後にまりりんは朝の手挽きコーヒー、むらさきは犬の散歩後に一緒にぼーっとする5分を、自分が大切だと思う手間暇として挙げ、他人の評価より自分のこだわりを大事にしようと結論づける。

手間暇をかけたジオラマとDIY
往復書簡 手間暇かけた話 むらさきさんへ
まりりん
先日出張で久しぶりに西日本方面へ来ましたが、湿気と残暑に少し疲れました。
まだまだ暑い地方に比べて、北海道の冬は一歩ずつ近づき始めています。
今回のテーマは、手間暇かけた話。
思い出すのは、中学校で校舎のジオラマを合作した時です。
私は校舎を担当し、窓に映る太陽やカーテン、窓、壁の汚れまでこだわり尽くして、
そこまでやる?すごいね!と言われ、嬉しかったのを覚えています。
ところで、手間暇という言葉は、深い意味があるなと思っています。
手間暇かけるイコール美徳という文化がある一方で、手間暇かけなきゃ手抜きという罪悪感を生みやすい言葉ですよね。
仕事ではタイパーとかコスパは数字で測れますが、手間暇は数字にできない愛やこだわりだったりもします。
法律重視の現代と心を重んじる伝統がぶつかる面白い言葉だと思います。
ちなみに、私の最近のタイパー悪いけど最高な手間暇は、忙しい朝でもコーヒーを豆からひいて飲むことです。
紫さんの最高な手間暇も教えてください。
マレインさんへ
むらさき
この3ヶ月ほど毎朝、犬の散歩に行くのが日課です。
6時半くらいに出かけるのですが、最近はちょうど良い気温で、朝から汗をかきまくることもなくなりました。
しかし、真夏より確実に蚊に刺されてしまっています。
人間だけではなく、蚊にとってもこれくらいの気温が活動しやすいのでしょうね。
手間暇をかけた話でいうと、以前所有していた持ち家の話になります。
壁紙を変えたり、木材を組み合わせて棚やウッドデッキを作ったり、庭に花壇や砂場を作ったりしていました。
いわゆるDIYです。
DIYのイメージってきっと、自分の好きなようにしかも安く出来上がるというものだと思うのですが、
僕のDIYは結構お金がかかってしまって、既製品を買うのとあまり変わらないくらいになってしまっていました。
もう家は売却してしまったので、当時作ったものは僕の手元にはありませんが、
こたつテーブル用に作った天板は、娘たちの家でまだ活躍しているそうです。
自分が手間暇かけて作ったものが長く使われているのは嬉しく思います。
マレリンさんの力作のジオラマや手間暇のこと、タイパーやコスパの話はぜひ電話でしましょう。
それでは。
もしもし。
まりりん
こんばんは。
むらさき
こんばんは。
まりりん
もう九州は涼しくなってきたようですね。
むらさき
だいぶですね。クーラーは今もつけてない。扇風機だけで。
まりりん
そっか、でも扇風機はやっぱり。
むらさき
そうですね、まだ扇風機はいります。部屋の中はまだ29度ではあるんですけど。
まりりん
え、29度?それはクーラーじゃないんですか?
むらさき
29度なら耐えれる。耐えれるというか、まだいらない。
まりりん
そうなんですね。
私もこの間ちょっと出張で行きましたけど、やっぱり湿度があるなって思いましたね。
むらさき
そうなんだ。多分きっと北海道に比べると。
まりりん
そうですね、北海道も寒いんで。
むらさき
そうね。
まりりん
じゃあ、今回のテーマは手間暇かけた話っていうことなんですけど。
むらさき
ジオラマすごすぎじゃない?
まりりん
そうなんですよね。
中学校の校舎って、自分が行ってる中学校の校舎を模して作ったってことでしょ?
まりりん
そうです。そのまんま作りました。
確か建て替えの予定ができて、ちょうど私たちが卒業した後の話だったんですけど、
せっかくなら卒業、もう3年生になってたので、
そうしたら今いる、その時洗濯科目か何かで美術を取ってた子たちと一緒に校舎と校庭周りを作ろうみたいな話になって、
それでやったんですけど、無駄にこだわっちゃって、無駄に時間かかりましたけど。
むらさき
大きさは?
まりりん
大きさは校舎で、そうですね。
むらさき
校舎と同じくらい?1分の1?
いや、それは職人とかレベルじゃない。
まりりん
メートルはなかったと思いますけど、結構大きかったんですよ。
校舎だけなら1メートルくらいあったかも、横幅。
1メートルくらいの作品になったんですね。
まりりん
そうですね。本当に校舎なんかは四角い白い建物にしたけど、
やっぱり、本当に工作レベルなんですよ、実際。
絵の具で校舎の白い部分塗ってとか、
まりりん
あまりにも手作り感あふれてもいいんだけど、
ちょっとこだわりたいっていうところを出していったら、
キリがなくなっていったっていうのはあるんですけど、
結構その手間暇っていうワードで思い出すくらい、
まりりん
自分なりにこだわったとこだったので、
なんかすごく楽しかったし、
手間暇っていいプラスな、私の中では結構プラスなイメージの言葉なので、
むらさき
確かに。手間暇をかけるはいいイメージの表現方法ですね。
まりりん
そうですね。なんかこだわって愛情を持ってそれに向き合うみたいな。
だから本当に仕事になっちゃうと、
まりりん
良くない部分も出てくるのかもしれないんですけど、生存性とか。
むらさき
時間が限られているから中でっていう話でしょ。
パイパーとか。予算もコスパとかね。
そうです。一人の個人でやってることだったら別だけど。
むらさき
そうですね。
まりりん
もともとこういう手間暇かけるの好きな性格だけど、
やっぱり社会人になって馴染んでいくうちに、
もう忘れてたなっていうのも思い出した言葉でしたね。
むらさき
そうか。
家づくりと中古品への見方の変化
まりりん
紫さんはもう使えるものですもんね。ご自宅だったから。
むらさき
そうですね。使えるものだったし、
なくても別に困らない。
壁紙だってちゃんとしてあるんですよ。壁紙がないわけじゃないけど、
自分たちのイメージに合うように貼り替えたりとか、
花とかだって買ってくればいいんですけど、
持ち得だったんで、
言ったら何でもしても別に良かったっていうのがあってですね。
だからいろいろこの機会にやってみたいなと思ったし、
家族もそれに反対はしなかった。
自分勝手にはやらずに家族でこういうのいいよねって、
元妻とかが主にメインだったんですけど、
インテリアの方向性とか合わせてそれに合わせる、
なんて言ってたかな?
もう10年前くらいになるのかな?
ブルックリンスタイルっていうのが流行った気がするんですけど、
流行ってないんですかね?
僕らの間だけかな?
まりりん
聞いたことある気がします。
むらさき
こういう焦げ茶と黒と緑の感じなんですよ。
まりりん
これブルックリンスタイルって言うんですね。
むらさき
ちょっとアルファベット横文字で、
チョークで何か書いてあるみたいなのが入ったりして。
壁紙もだから変えたのはプリントですけどレンガ。
ゴツゴツとしたレンガのやつに変えて。
まりりん
ありますね。ちょっとオシャレなカフェみたいな雰囲気ですね。
むらさき
そうですね。ちょっと落ち着いた色のカフェみたいな感じの部屋を作りにしてたんですよね。
まりりん
このスタイルが好きだったってことですか?
むらさき
そうですね。そのスタイルが僕も元妻も好きで。
元々の家のリビングを変えていったんですけど、
リビングは白い壁紙にベージュの木材が多かったんですけど、
それを茶色の木材とかに変えて、
ウォルナット系とか使いながら、
そんなのをしていきましたね。
まりりん
家具とか作っていったのも理想なのが見つからなかったから、
じゃあ作っちゃえばいいじゃんみたいな感じですか?
むらさき
あったんですけど、特に棚とかは、
棚っていうかスッパリ棒を駆使していろんなところに収納を作っていったんですよ。
まりりん
はい、ありますね。
むらさき
その時に色を塗ったり、木材を選んだりとか、
そんなんでやってみてましたね。
まりりん
いいですね。調べるとガレージとか隠れ家風みたいな、
そういうのも結構男性の趣味を詰め込んだみたいなやつが出てくるなってイメージが。
でもかっこいいなって思いますけどね。
作っていくのが楽しいんですよね。
コスパとかタイパーじゃなくてそれも。
むらさき
時間もかかるし、お金もかなりかかって、
ウッドデッキとかもそうだし、庭とかも整地して、
整地は流石に業者にやってもらったんですけど、
むらさき
振興芝とか敷いて。
まりりん
へー、すごい頑張ってる。
むらさき
ワンちゃんもいたって言ってましたよ。
犬が、でもそのスタイルになった時には大型犬2匹やったかな。
だったんで、結構ウッドデッキで大型犬がくつろいでたり。
まりりん
なんか絵になりそう。
むらさき
そうそう、そんな感じでしたね。
まりりん
でもそれは住まいっていうのもあるし、
手間暇かけたものを見ていられるっていうか、
まりりん
いくらでもいじれるっていうか、
それが楽しそうですね、DIY。
むらさき
そうですね。
それでこういうのをして初めて思った感覚があって、
僕あんまり中古品とかあんまり好きじゃないんですよ。
まりりん
そうなんですか。
むらさき
古本、古着、好きな人たくさんいるけど、
僕はあんまり好きじゃなくて、
古いとか傷ついてるのがかっこいいとか、
良いっていう価値観があんまり分からなかったんですけど、
自分で物を作ってこうやって、
うまくいかなかったところとか、
ウッドデッキとか悪くなってくるんで、
補修とか塗り直しとか発生していくわけですよ。
傷も入るし。
でも愛着があるからそれも楽しくなってきてから、
むらさき
ちょっと古着とか中古のものでも、
前使ってた人どうやって使ってたんだろうとか、
そういうものが少し自分の中でも、
前は誰が使ったか分からんと思ってたんですけど、
こうじゃなくなってきたっていうのが出てきたの。
手間暇かけて修理とかしてたから出てきてますね。
昔は嫌でしたもんね。
まりりん
そこから変わったんですか?
むらさき
今は新品と中古があって、
あんまり値段が変わらなかったら新品買いますけど、
ちゃんと機能として使えるものであれば、
別に中古でもいいかなっていう感覚はあります。
まりりん
すごいだいぶ大きい心境の変化ですね。
むらさき
汚いのはダメですよ。
まりりん
中古品っていうか、
使い込んでるっていうところは味があるとか、
まりりん
そういう良さもあるから、そこに気づけたりしたら
なおさらいいですよね。
このこたちテーブルも使ってもらってるって嬉しいですよね。
むらさき
びっくりしたんですよ。
僕は特に家を売った話って、
どっちも住んでないんでその家に。
いろいろ引っ越しの時とかにお互い処分してったから、
その時自分が持って行ったり自分が処分しなかったものが
どうなってるか分からなかったんですけど、
とにかくこたステーブルの天板が、
前、非製品で買ったのが軽くて、
子供たちがちっちゃい時にすぐずれてたんで、
思いっきり書目作ったんですよ。
なかなかずれないように。
ではもう子供たちも大きくなって自分でずらしたり、
当たったりしなくなってるだろうから、
そんなに重たい必要もないから、
軽いのに変えてるだろうって思ってたんですね、僕は。
だから未だに使ってるって聞いて。
まりりん
へぇー。
むらさき
あんな重たいのまた使ってくれてるんだ。
まりりん
やっぱ愛着湧いてるっていうのもあるんでしょうね。
むらさき
それはもしかしたらあるかもしれないですね。
まりりん
ちょうど良かったっていうのもあるかもしれないけど。
むらさき
どう見てもプロが作った作品じゃないからですね。
僕が誰か素人が作ったらってのが分かるんですよ。
あ、そうなんですか。
むらさき
重たいし。
まりりん
いいですね、でも手間暇かけた甲斐がある。
むらさき
そうですね、それは嬉しかったですね、ほんと。
ほんと最近それ聞いた話ですね。
朝の手挽きコーヒーと犬との5分
まりりん
でも私も手紙でも書いたことなんですけど、
手間暇って、
なんかそれこそ私この中学校のことくらい以降から
だんだんやっぱりあまり良くないのかなみたいな感覚が出てきて。
むらさき
こだわり尽くしてしまって?
まりりん
そう、本当に多分時間考えてないからっていうのもあるんですけど、
ほどほどっていうのを覚え始めてきたから。
むらさき
そうか。
まりりん
なんかだんだん良くないことみたいに
感じてきた言葉だったし、
あとそれを持ったのは手間暇の
言葉の意味とか由来をちょっと調べてみて、
そのまま手間っていうのは
まりりん
手をかけることのことなんですけど、
なんか暇は、暇してるのを暇と
隙間とかの好きっていう感じ、両方出てきたんですけど、
どっちも時間みたいなのをやっぱり、
余白みたいなところを表す言葉だって書いてあって、
まあいろんな取り方あるとは思うんですけど、
でも結局その手をかけて、
時間をかけてやったものっていう
ことなんだと思うので、
なんでしょうね、それがやっぱり今のこの世の中
タイパコスパとかいう言葉もあるぐらい
そこをすごく重視していって、
しかも社会人になって時間に追われる生活してると、
なおさら効率重視になってきましたね、自分は。
生活の中でも動線とか考えだしたりとか、
これやってる間にこれもできるとか。
むらさき
同時並行でね。
まりりん
そうそうそうそう。
やっぱりそういうのが現代人ってやっぱり少ないんだろうな、
みたいな、自分も含めて思ったので。
むらさき
でもコーヒーの豆は朝からひいて飲む?
そうそう。
そうなんですよね、これはちょっと変なこだわりなんですけど、
まりりん
憧れはあったんですよ、コーヒーを。
そう、ミルでひいて。
むらさき
手動のミルで?
まりりん
手動のミルです。
むらさき
ガリガリガリガリ?
まりりん
ガリガリガリガリ。でも私せっかちなんで結構。
むらさき
めっちゃ回してる朝からガリガリガリガリ。
まりりん
よくおしゃれなことをアピールしてるSNSとかで、
ゆっくりコーヒーを入れてこの時間が好きみたいにしてる。
むらさき
言ってますね。
まりりん
その投稿を見て、この時間が好きってどういうことやねん、
みたいな思ってたんですけど。
自分でもやってみたら、単純に美味しかったんですよ、やっぱり。
ミルでひいたコーヒーとインスタントとか、
もう粉で売ってるコーヒーで入れたやつより
自分でひいたやつの方が格段に美味しかったのを知っちゃったので、
どうせ飲むなら美味しい。
自分が好きな味のコーヒーを飲みたいっていうところから始めたんですけど、
ほんと毎朝、マジ時間がなくても、
まりりん
いやでも飲みたいって言って、ガリガリ言ってるっていう。
むらさき
おしゃれSNSみたいにはならんかったか?
まりりん
全然そんな優雅じゃないです。
やべーって言いながら。
もういい加減伝統ミル欲しいなって思ってるぐらいなんだけど。
むらさき
ほら。
タイパーじゃないはずなのにタイパーになるよ。
まりりん
タイパーに走り始めてるんですけど。
でもちょっとそこは貧乏根性みたいなところで、せっかくこのミルがあるんだから、
整理すればずっと使い続けられるものだから、
電気を使わずに高速回転で回してやるぞみたいな。
むらさき
高速回転することで体も朝起き上がったほうが面白いしですね。
腕を動かすことで。腕と。
まりりん
でもいい加減めんどくさとは思いますね。
だけど、個人的には好きな好き?
なんか苦じゃなくなるぐらいまで習慣になっちゃってることなんですけど。
そういうのって紫さんもありますか?
むらさき
今でしょ?今手間暇かけてる。
なんかあるかな?犬かな?
あーそうだ。
今日は散歩行きようっていうのもありますけど、まだ全然しつけができてないから。
まりりん
そっか、これから関わっていって。
むらさき
関わっていってるんですけど。
散歩って言ってもだいたい30分はいかない?20分ぐらいで帰ってきちゃうんですけど、
うちの子ビビりすぎて。あんまり庭から出たくないみたいで。
まりりん
あーそうなんですね。
むらさき
本人必要ないみたいで帰りたがるんで帰っちゃうんですけど。
部屋に上がる前に庭で足とか拭いて上がるようにしてるんです。
庭と部屋の間に石の段みたいな上がり?みたいなのがあってそこで足拭くんですけど、
その前にちょっと座ってブラッシングしたり、
ブラッシングしたりドライシャンプーで体拭いたりとか歯磨きしたりとかするんですよ。
でもいきなり散歩終わってすぐどれかに移行するとちょっと慌ただしいから、
5分ぐらいおじさんと犬でぼーっとするっていう時間を作ってるんです。
まりりん
すごい優しいですね。
むらさき
庭を見ながらとか。
うち高台の端っこなんで結構見晴らしはいいんですよ。
そこで犬に話しかけながらちょっと撫でて。
まりりん
落ち着かせてあげてるというか。
むらさき
また5分ぐらいですけど、でもそれがたまに朝僕が寝坊したりして忙しくてできなかったら、
なんかちょっと物足りなくなるんですよ。
まりりん
へー。
ルーティンの中でも5分はぼーっとする。
むらさき
おじさんと犬がぼーっとする5分は結構僕の中で今大事なんで。
まりりん
なるほど。なんか手間暇っていうと手をとにかくかけていくってイメージですけど、
ある意味、大きい意味で言ったらワンちゃんの教育というかしつけの手間暇だけど、
まりりん
ぼーっとしてる時間もそれに入ってるってなんか面白いなって思いました。
ただ一緒にいるだけの時間。
まりりん
なんかいいですね、それ。
なんか新しい感覚かも。
むらさき
ハイパーコスパの人からしたら信じられないことしますよ。
まりりん
ちょっとせっかちな私はダメかもしれないけど、でもすごい大事な時間。
むらさき
その後慌てるんですけどね、僕も。やべーっつって。
時間がないって。
まりりん
朝ですからね。
そうですね。
むらさき
それぐらいかな。
まりりん
いやでも、いい時間だなっていう言葉しか出てこないんですけど。
むらさき
僕もそう思ってます。
まりりん
すごいなんだろうな、味わってるというか。
むらさき
これまでもたくさん犬は飼ってきてたんですけど、そういうのをもうけたことがなかったですね、自分から育てて。
まりりん
なんかちゃんと向き合ってるって感じしますね。
むらさき
そうですね。実家で飼う犬としては3匹目なんですよ、3代目。
初めての室内犬なんですよ、それまでは外で飼ってたんで。
なんかちょっと関わり方がだいぶ違うっていうのはありますね、両親含め。
まりりん
そうか、今だからできてるっていうのがあるかもしれないですよね。
むらさき
それはありますね。
まりりん
年齢だったり、何日か飼ってきての今っていう。
すごくいいですね。
手作り料理と子育ての罪悪感
まりりん
あと、別の部分で私が手紙に書いたことで、手まひもかけなきゃ手抜きみたいに言われることが、私の周りではたまにあったので、それが呪いみたいになって苦しめられるみたいなことは、
なんか割と、私も女性の周りでよく聞くイメージなんですけど、
例えば子育ての料理とか、子供との関わりとか、
まりりん
なんかそういうのって、でも子育てを経験した、父親を経験した側としてはそういうのってなんかありますか、感じること。
むらさき
そうかって言われたら、気持ちとしてはどんだけもかけたいんですよ、子供に手間も暇も。
気持ちとしては、みんなたぶん子供がかわいいと思う、親はそう思ってると思うけど、実際はいろいろ限られてるから、
できない中で、全部はできない中でも、なんかこう手作りの料理とか、
わかりやすいやっぱり手作りの料理とか、そういったものだと、なんていうかな、周りからわかりやすいからかな、自分も含めて。
時間を子供のためにかけてる、イコール愛情みたいな風に見られてる風潮がずっとあると、今もあると思うし、
あと親子関係だけじゃなくても、食事、なんかな、コンビニで買うだけとか、レンジでチンだけのレトルト食品って、
今ではまあだいぶ、そもそもコンビニのお弁当とかレトルト食品、もう栄養価とか味とか上がってきたからだいぶなくなってきたとは思うけど、
むらさき
それでも、なんていうかな、今、手作りで一から作った方がすごいねって言われがちじゃないですか。
まりりん
確かに。
むらさき
そういうなんか、価値観が少しずつ変わってきてるんだけど、まだまだ根強く残っているものの部分かなーって思っちゃう。手間かけなきゃ、手抜きっていう。
そうですね。
むらさき
でも、レトルト食品じゃ、一から自分で作ってくださったら絶対作れないんですよ。一から作る方が大変。
まりりん
本当にそうですよね。
むらさき
レトルトに、だってカレーを自分で作ったらすぐ食べれるけど、レトルトにしてくださいって言ったら、カレー作った上に袋に詰めてシングパックにしてとかなってくるわけじゃないですか。
そういうこだわりが、メーカーとかが苦労して開発して商品化して売ってるものを買えるっていうのは、買って使うっていうのに罪悪感感じなくていいなって思う。
まりりん
そうですよね。何なら恵まれた時代にいるんだから、存分に使った方がいいって思いますよね。
栄養だって変わらないし、おいしいと思う。全然おいしい。今、冷凍食品だって全然冷凍臭くないし。
むらさき
日本人だけですよ、こんな食品にこだわってるの。
まりりん
そうか。そうですね。
世の中でいろんな国があって、こだわる国とこだわらない国があっていいんだけど、日本人だけですって毎日違う食品だって考えたり。
まりりん
そうなんですか。そうか、思われてみればそうか。
むらさき
三食必要とか言ったり。
アメリカンジョッカーなんか忘れたけど、異性人が例えばうちが攻めてきた時に、いろんな国は、例えばアメリカだったら戦う選択を取るとか、
中国だったら憲法で素手で立ち向かうとか合気道でとか、インドだったらヨガでとかなんかいろいろ書いてあったんですけど、
日本人だけはあいつはどうやって調理したらうまくなるんだろうって考えるって書いてあって。
まりりん
どういうこと?
むらさき
日本人のだけ、物に対する食材、物をどうやったらうまく食べれるかっていうのが世界から見ると変態じみてるってことですよ。
なんでそれを食べようと思ったのかっていう視点。
まりりん
なるほど、ちょっと初めて聞きました、それは。面白いですね。
手間暇の価値と自分のこだわり
なんかちょっと話は違うかなるかもしれないんですけど、今の話聞いてて思ったのは、ちょっと子育てで大変な人がそういう言葉に呪われない欲しいっていうのはあって、それはそれとして置いといてなんですけど、
まりりん
なんかでもちょっと、昔当たり前にできてたこととかが今当たり前じゃなくなっているっていうこと、これも時代と価値観の変化だと思うんですけど、
例えばレドルトとか当然、昔100年前とか200年前とかはなかったわけで、手作りが当たり前だったから手間暇っていうことでもなかったかもしれないじゃないですか。
むらさき
当たり前だったからね。
まりりん
当たり前だったことだし、それが今むしろ高価なものになりつつあるっていうか。
私木工業界で働いてるんですけど、こっちも手間暇かける日本の伝統工芸みたいなものもどんどん高級品になっていってるじゃないですか。
むらさき
それはそうでしょうね。
まりりん
人の道具で当然だったものが、だんだんそれが高くなって簡単に作られたものがチープになって、逆転していて変だなって思ってます。
それだけです。
むらさき
やっぱそうだね。
人が時間をかけたものって、人は好きっていうか、いいものだって思っちゃうんでしょうね。
やっぱでも、つまり人が手をかけたものは得がたいって思ってるっていうことだから。
むらさき
ただそれは分かりやすいものであって、だからさっきの子供の話とか職人さんの話もそうだけど、愛情を持って子供に接しているのが大事なわけですし、
職人さんはいいものを作りたいっていう気持ちが大事なわけでしょ、きっと。
でもその気持ちってなかなか表面には見えないから、どれだけ時間を使ってるかって言ってるだけであって、
例えば、どうでもいいやと思いながら、でも時間だけかけて作った工芸品は、時間から見ると立派かもしれないけど、その気持ちがどう現れるかわかんないけど、どうなのって思っちゃう。
まりりん
そうですね。
むらさき
時間はかかってますよ。どうでもいいやと思いながら時間かけて作った工芸品。
まりりん
確かに。そうなんですよね。だから。
むらさき
目に見えやすい指標で測りがちだし、それが特に時間だといいものって感じちゃうんじゃないかなと。
まりりん
そう、それがなんか不思議だなって思ってて、目に見えて、なんだろ、目に見えないものじゃないですか、一応愛情っていうのは。
むらさき
そうですね。
まりりん
でもそこにずっと価値を感じ続けるんだなみたいな。
むらさき
そうですね。
まりりん
そこら辺がうまく言えないけど、お金とかわかりやすい価値がある中で、そういう人が手をかけた、手間暇かけたものにずっと、そこはまた別なんだなみたいな、うまく言えない。
いろんな見方、取り方ができるからですね。
まりりん
そうですね。
むらさき
一緒に居れる時間は短いから、逆に自分は居れないからお金をかけまくって最高の教育を受けさせるとか、というのも一つの愛情の形だとは思うんだけど。
まりりん
まあ確かにそうです。
むらさき
ある人から見たら、金ばっか出すだけで一緒に居らんやんって言われがちだし。
そうそうそう。そうなんですよね。本当に人によるって言ったらそれもあるんだけど。
むらさき
まあ他人の評価なんかあんまり気にしない方がいいですね。
それはそうですね。
まりりん
だけど、そうなんですよ。本当に結論はそれです。自分がいいと思ったことを大事にしてこだわってやっていけばそれでいいんです。
むらさき
だから忙しい朝でもガリガリガリガリコーヒー一生懸命引くし、忙しいでわかってるのに犬とぼーっと過ごすっていいんですよ。
まりりん
そこらへんはもうただ、やるなら早く起きましょうっていう。
むらさき
焦らないためにできることって言ったらそれぐらいしかないからね。
まりりん
早く寝て早く起きましょうっていう。
じゃあそろそろ時間もあれなんで早く寝ましょうね。
タイパですか?
まりりん
やばい。ここで明日のコーヒーと5分の時間のために。
むらさき
確かに夜更かしは良くないですかね。健康に。
まりりん
早く寝て健康を守りましょう。
じゃあまた電話かけます。
むらさき
ありがとうございました。
まりりん
ありがとうございました。
35:31

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