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草野 みき
C向け、これから来るみたいな、どういう、みんなが言ってるんですか。
宮武 徹郎
ちょっと一回留まってるか。期待も込めて。
みんなではないですね。C向けの投資家が言ってるっていう。当然流れですけど。
草野 みき
こういうの来るのか、みたいなのって突然きますもんね。正直。
BDRとか、ここまででもヒットするんだっていうのを思いました。
宮武 徹郎
そうですね。
草野 みき
なんかやっぱりC向けの、特に若い人向けのサービスって結構、あの時期多かった気がするんですけど、
BDRは結構。
宮武 徹郎
リスポとか。
草野 みき
うん、リスポとか。でも、何気に人気で普通もんね、まだ。
宮武 徹郎
あの流れを超えられましたよね。あれが波として上がって下がった時期があったと思うんですけど、
それをBDRはそのまま超えられた。で、その後ちょっといろいろ課題はあったと思うんですけど、
まあなんか最終的に結構なユーザー数行きましたし、日本では多分まだ人気だと思うので、
草野さん的に、あの別になんかユーザー、ユーザー数ベースだと別に、
例えばDiscordとかBDRみたいなものには行ってはないですけど、
草野 みき
このアプリの思想とか、面白いとかって、ここ、ここ3年ぐらいありました。
宮武 徹郎
長めの期間をとってみました。
ここ最近って言うとなんかないって言われそうなんで、3年ぐらい伸ばしたらあるだろうって。
草野 みき
アプリのここら、めっちゃ難しい質問ですね。ここ数年で面白かったアプリの思想。
宮武 徹郎
え、でも、なんかパーティフルとか出すと思いましたけどね。
草野 みき
あー、あれはCM系か。
宮武 徹郎
アプリ、アプリではないですけど、そういう意味だと。
草野 みき
ウェブサービスとか。
確かに、そのルマとかはイベントの作成サービス。
あれは結構UIとかめっちゃ好きですね。
宮武 徹郎
草野さんはルマ派ですか?パーティフル派?
草野 みき
あそこって分かれるんですかね?
作成しやすさ、オーガナイザーとしては多分ルマがすごいですよね。
なんかあと、しかも日本だとパーティフルはSMS電話番号での登録みたいな感じなので、
日本だとちょっとカジュアルな場面でもあんまり使いにくい気がしたんですけど。
宮武 徹郎
確かに、あとVenmoでしたよね、決済が。
草野 みき
あ、そっか。
宮武 徹郎
それも使えないっていう。
草野 みき
確かに、ルマはすごい使いやすいなって思いました。
UIも好きだし、クリエイティブもバナーとか作らなくてもかっこいい感じができるっていうのはすごい好きですね。
宮武 徹郎
オフトピックでも使いましたからね。
草野 みき
ありますか?宮武さんは。
宮武 徹郎
でもなんかさっき話したパーティフルとかに関しては、
なんかちょっとソーシャル要素を入れてきた部分はすごい面白いなって思ったので、
彼ら、あそこもイベント管理ツールなんですけど、
基本的にパーティーとかでよく使われがちだと思うんですけど、
同じパーティーによく、友達じゃないかもしれないですけど、
よく一緒に参加してた人たちみたいな、
人たちが参加者でより上に出てくるみたいな、
そういう施策とかはすごい面白いなっていうふうに思いましたけどね。
草野 みき
キャッシュアップとかも好きかもしれないです。
CM系なのかわかんないですけど。
宮武 徹郎
でもあれはCM系なんじゃないですかね。
草野 みき
なんかその、ただの決済ツールではなくて、
お金に対しての教育、リテラシーを上げようみたいなキャンペーンとか、
打ち出し方とか、クリエイティブもストリートな感じがして、
なんか全体的に好きですね、思想は。
宮武 徹郎
最近グッズ出してないですよね。出してるのかな。
最近見かけないだけなんですかね。
草野 みき
でもコラボとかはしてましたけどね。
どうなんだ、確かに最近クリエイティブが、
エンドリック・ラマーのクリエイティブプロダクションがほとんどやってるんで、
それ経由であんまりグッズ出せなくなったのかな。
クリエイティブは全部それ系なんですよね、最近のクリエイティブは。
宮武 徹郎
だから統一してるのかもしれないですね。
いまだに、これはちょっと古いですけど、弁儲とかいまだになんか、
僕は日本にいるんで使わないですけど、
知り合いとかは時々見るっていう。
宮武 徹郎
時々見ちゃうって言われましたね。
サービス使ってなくても開いちゃうってことですか。
開いて、結局あれって知り合いのお金の流れ見れるじゃないですか。
そこのソーシャルフィードをたまに見るって言ってましたね。
個人的には一つ、過去のオフトピックのポッドキャストでも
ちょっとだけ話したことあるんですけど、
使い捨てアプリみたいな概念って今後出てくるのかなと思いますし、
それをより簡単に作れるツールなのかわかんないですけど、
結局使い捨てアプリしたときに、
データ保存みたいなそういうのも必要になってくるので、
これはOSレイヤーに入ってくる機能なのかちょっとわかんないですけど、
使い捨てアプリみたいなものは結構増えるかなと思いますけどね。
草野 みき
どういうユースケースのイメージですか。
宮武 徹郎
一番わかりやすい、僕がよく説明で使っているユースケースっていうと、
家族旅行をするときに、計画って結構めんどくさいじゃないですか。
いろんなサイトに行って調べたり、ブッキングしたり、
プランニングをしたり、スケジュール立てたりとか、
コミュニケーションを別のアプリを使いますし、
少なくとも4つか5つぐらい最低でもアプリを使ったりすると思うんですよ。
それを一つ統一できるっていうのはめちゃくちゃ便利ですし、
旅行のためだけのアプリを作れちゃうので、
それを家族全員にアプリを渡して、
そこで全部情報もあれば、ホテルの情報とか全部そこにまとまってますし、
そこでいろいろ質問とか追加の予約とかもできますし、
親には予算管理のセクションもあったりとか、
すると権限コントロールとかも全部できたりするので、
アプリなのでより自由度があって、
でも旅行終わったら全部アプリが閉じますし、
でもそこで撮った写真とかは全部そこから自動的にクラウドに保存して、
写真ブックレットみたいなの作ってくれるみたいな、
そこまでの流れって多分全部できちゃうのかなというふうに思いますけどね。
草野 みき
でもそれユーザー、開発者からしたら長く使ってほしいみたいな、ないんですかね、それはもう。
宮武 徹郎
物によってはあって、物によってはないんじゃないですかね。
重要なのって最終的にそのデータが残って、
それを次の旅行のタイミングで使えるとか、
その時にさらに良い旅行体験を提供できるみたいな、
でもそれがずっとそのまま、例えば家族が増えたりとか、
バニューットが2人だけで旅行行きたいとかした時に同じアプリ使うのかというと多分使わないと思うので、
ある意味ハイパーパーソナリズされたアプリになるからこそ1回のユース消して終わっていいっていう。
草野 みき
役目を終えたらもう消しちゃうみたいな。
宮武 徹郎
消しちゃうっていう感じですね、そのアプリ自体は。
しかしそういうのがいろいろ出てきたらいいかもなというふうには思いますけどね。
草野 みき
この前、エヴァン・ウィリアムス、ツイッターの元業同創業のミリアムとか作ってる人が旅行アプリ作ってたじゃないですか。
文字っていう、一緒にそのタイミングで東京行く人と一緒に旅行のプランが立てられるみたいな。
それもちょっと近い意外に、でもあれは継続して使う系なんですかね。
面白いなって思ったんですよ、あれ見て。
確かに同じタイミングでロサンゼルス行くんだったら会えたらいいねとか、同じ宿取れたらいいねとか、ここ一緒に行けたらいいねみたいな。
それってすごくお金持ってる人たちがやってる感じだと思うんですけど、
それってすごい東京とかアメリカとかヨーロッパ行くとかだったらありそうだなと思って。
それも、でもめっちゃ旅行行く人じゃない限り、このアプリってずっと使わないからのかなと思って。
どう思いました、あれアプリ。
宮武 徹郎
まず知り合いが類似アプリ作ってるんですよ。
草野 みき
同じ旅行のタイミングがわかるみたいな。
宮武 徹郎
旅行のタイミングとか、いわゆる出張でもいいんですけど、なんでもいいんですけど、
例えば東京に誰か来た時にそれを一斉に、すごい軽い通知みたいな形で今ここにいますっていうのを簡単に言える。
そこでそこにいる人たちは会えるみたいな。
そのアプリ自体はすごいプライバシー重視でやっているので、確かGPS情報とか取らないでその情報が取れるみたいな。
すごい細かい位置情報とか取ってないので、そこはプライバシー周りをすごい気にしていたりするんですけど、
そのアプリ自体はたぶんすごいユースケースがあるなっていうところ。
そのユーティリティとしてはすごい便利だと思いますし、
あとそこからどう展開するのかっていう話はあったり、
まるで対してすごいしづらそうだなっていうのは思うんですけど。
でもなんかすごい便利だと思います。
よくたぶんどっか旅行だったり、出張どっかに行ったタイミングで、
そこの例えばインスタグラムでその写真をストーリーで上げたとすると、
そこで初めて今ニューヨークにいるんだって連絡来たりとかする人って全然いると思うんですよね。
なんか実は同じタイミングで来てたとか、
ニューヨークに実は何か数週間前に引っ越してきたんですよみたいなことをメッセージでやり取りするのを全部省けるのはすごい便利だなと思うので、
そこは便利そうではありますね。
たしかあれ、エブさんが立ち上げメンバーで入ってますけど、彼自体は作ってないですよね。
草野 みき
たしか別のCEOがいるんですよね。
宮武 徹郎
彼がたぶん出資者として、メインのたぶん出資者として入ってるって感じですね。
草野 みき
その使い捨てみたいな概念で言うとこれはどう思いました?
宮武 徹郎
使い捨てなんですかね、これって。
草野 みき
使い捨てじゃないんで、使い捨てっぽくなるんじゃないか。
ユースケースがそんなにないからどうなるんだろうなと思って。
宮武 徹郎
使い捨て、バックグラウンドアプリですよね、これは。
常にオンで、あとは誰に情報を共有したいのか、自分の位置を。
によって変わるみたいな。
あと、位置をどこまでぼやかすかっていう話だと思うので、
日本に来たっていう話だけを言いたいのか、東京に来たっていう話をしたいのか、
宮武 徹郎
東京の渋谷にいるっていうのを言いたいのかっていう。
そこのいろいろレベル感があると思うので、
それを人によってどこまで開示するみたいなことをAIが自動的にやってくれたりすると、
すごい面白いと思いますけどね、その関係性ベースで。
もちろんマニュアルでも、この人嫌いなので、さすがに渋谷って言いたくないとか、
草野 みき
マニュアルでブロックしたりとか。
確かに位置情報、いろんなところ飛び回って、海外に知り合いがいるみたいな人って増えてるんですかね。
増えたらその需要は確かにもっとどんどん。
宮武 徹郎
分かるんですか、アメリカだと需要あると思うんですよ。国内出張だけでも距離が遠いんで。
草野 みき
確かに確かに。
宮武 徹郎
サンタのシスコとニューヨーク行き来する人って絶対いると思うんで。
草野 みき
確かにそのタイミングいないみたいなことあるのか。
宮武 徹郎
日本だとやっぱり東京にすごい集中してしまいがちなので、そこまで需要感じないかもしれないんですけど、
アメリカの場合だとやっぱ広いんで、どうしてももうちょっと需要あるのかなって思います。
あとは個人的にAI周りでいきますと、
どの領域で次の、場合によってはソーシャルプラットフォームかもしれないですし、
単純にもうちょっとベーシックなC向けアプリかもしれないですけど、
どの軸から入り込めるかなって思った時に、結構限られてると思うんですよ。
AIを本当に軸としてやりたい場合は。
なぜかというと、そもそもAIを活用するために何が必要かというと、データが必要じゃないですか。
データのアクセス権って結構限られていると思うんですよ。
最近だと、それこそAppleが連絡先を使いなくするとか、
もうちょっと軽いパーミッションで許可を取れないみたいな話に機能を変えたりとか、
結構限られてると思うんですよ。アクセスできる情報が。
草野 みき
メールアドレスとかも変えられたりしますもんね。
宮武 徹郎
しかもそこをアクセスできたとしても、そこにいい情報があるのかっていうところでいくと、
これ単純に予想でしかないですけど、次のソーシャル向けとかC向けアプリの一つ大きな軸としてあるのが画像。
なぜかというと、画像って自分の写真のアクセス権ってユーザーが簡単に付与できます。
なおかつ、めちゃくちゃデータ溜まってるじゃないですか、みんな。
10年以上前からいっぱい写真撮りためてる人っているじゃないですか。
それをカメラロールのままにしてる人も絶対いるので。
それこそ僕もその一人ではあるので、そこまで写真撮んないですけど。
草野 みき
10年前はでもさすがにないかもしれない。
宮武 徹郎
マクサンさんの場合、インスタにそれがアップされてたりとかするかもしれないですけどね。
草野 みき
古いiPhoneとか確かに見たらあるかもしれないですね。
宮武 徹郎
でもさすがに古いiPhoneだとアクセスできなくなったので。
あんまり意味ないかな。
今のiPhoneの中で、別に少なくとも3年ぐらいはあると思うんですよ。
3年で多分撮ってる写真ってまあまあ多いと思うんですよ。
それを振り返られるっていうとあんまり振り返らないと思いますし、
割とすごい特定のタイミングでしかやらないと思うので。
そこで何かできたりとかすると面白いかもしれないですし、
あとはカレンダーとかiPhone上だと多分メモアプリでさえすごいアクセスしにくい状況なので、
すごい限られたところからしか多分攻められないんですよね。
宮武 徹郎
そもそもそのAIを活用するっていう意味合いだと。
もしくはそこが軸ではなくて、
草野 みき
違うUTTから入ってそれをAIでより分析してより改善するかみたいな話ですけどね。
なんか人って振り返りたいっていうタイミング突然来ると、
なんかいいやってなりません?
なんか昔タイムホップっていうサービスしてます?
なんかいろんなSNS、インスタとかツイッターとか、
あと写真サービスとかいろんなものを連携して、
その例えば1年前の今日こういう投稿していましたとか、
10年前の今日こういう投稿してました、
インスタとかフェイスブックとかいろんなものの振り返りをしてくれるんですけど、
そのアプリはそもそも開かないし、
なんかそのタイムホップの通知が来ても、
ちょっと今メール返してるのにって言ってシュッてしちゃうみたいな、
なんだろう、ベストのタイミングで振り返りのものが来ると嬉しいんですけど、
そうじゃないタイミングで来ると別に大事じゃないかもって思って見ない。
宮武 徹郎
なんで出してるの?っていう感じになっちゃうんですよね。
草野 みき
でも振り返り、どういう時、どういう風に出すのがいいのですかね。
宮武 徹郎
でも結局その振り返りっていうのも、いろんなやり方、いろんなパターンがあると思うので、
それが特定の人ベースのものなのか、
少なくとも検索機能より改善できると思うんですよ。
最低でも。
でもそれもそれで意味があったりすると思うので、
今多分iPhone上で画像検索しようとしても、結構出てこないものって多いと思うんですよ。
なんでそれを改善するだけでもだいぶ変わってくると思いますし、
そこで写真、例えばですけど、写真アプリみたいなものを作ったとしますと、
一時期ディスポって流行ってたじゃないですか。
インストントカメラみたいな。
そのアプリをユーザーが自分の機能として作れる。
例えばですけど、その写真アプリの中だと、何人か友達にフィルターみたいなものを作って、
そこで友達と共有して、そのフィルターを使うと、こういうポラロイド風な画像に写真にします。
それを次の朝の9時まで見れなくしますみたいな。
ものを機能として勝手に作れちゃうんですよ、ユーザーが。
草野 みき
どういうことですか?それはアプリを…
宮武 徹郎
そうなんです。その写真アプリの中のミニアプリじゃないですけど、
ユーザーが自らそういうAIを使って、そういうフィルターって作れちゃうと思うんですよ。
そういうものでもいいですし。
それをユーザー自らやるパターンでもいいですし、それを共有して、それをバズらせるっていう、
もうちょっとUGC的なものをやってもいいと思いますし。
iPhoneの中でカメラアプリあるじゃないですか。
まず写真が出て、横行くとムービーを撮れてとか、
その中で自分の好きなような画質だったり、
フィルターもしくは機能をすぐに撮れるようにしてあげるのがいいんじゃないかなと思いますけど。
草野 みき
それはAppleの上でそれを実現した方がいいって話ですか?
宮武 徹郎
多分別アプリになると思います。
草野 みき
なるほど。
そのiPhoneの画像、iPhoneとかスマホの画像を使って、
開発者、そのユーザーが新しいもの、ミニアプリみたいなのを作れるみたいな。
宮武 徹郎
ミニアプリ作れたりとか。
なので多分過去の画像を解析するのと、
実際その写真をフィルターみたいなのを作るのが多少ないつながってはいると思うんですけど、
同時に過去のもののいろいろな整理とか、
場合によっては分からないですけど、
フィルターでこの人だけぼかしてくださいとか、
もしくはその周りの人だけぼかしてくださいみたいなことはできるかもしれないですし、
いろんなことはできると思う。
草野 みき
なんか知り合いの人が1ヶ月に新しい人に何人会ったかとか、
何人同じ人に会ったかみたいなのを記録してる人がいて、
なんかそれこそその写真アプリで、
毎回その写真を撮るかっていうのもそうなんですけど、
iPhoneだと顔認識してこの人何回写真出てるみたいなのありますけど、
なんか1ヶ月のうちこの人めっちゃ会いましたねとか、
写真をベースに、
じゃあ今回来月はもうちょっと家族に会うようにしましょうみたいな、
なんかそういう、なんかもっと新しい人に会った方がいいですよとか、
そこまで出してくれたら面白いなって思いました。
宮武 徹郎
でもなんかそういうのは全然可能になると思うので、
なんか昔だとそれが別のアプリだったじゃないですか、
それ専用のアプリみたいなものができてたのを、
そのアプリ自体が若干これ使い捨てアプリの概念を使ってですけど、
アプリが次の次世代のアプリの1機能となるんですよ。
それがなんかユーザーが望むかみたいな話もいろいろあるので、
そこはなんかいろいろ設計とか考えないといけないと思うんですけど、
使い捨てアプリの概念とか、その写真アプリを活用したときに、
なんかどういうものが作れるかっていうのを想像したときに、
いろんな新しい可能性って出てくるのかなっていうふうには思うんですけど、
なんかこれってなんか今話してたことって、
基本的にはシングルプレイヤーの体験が多いのかなって思っていて、
とりあえずは多分AIアプリ、AIのC向けアプリみたいなものですと、
どちらかというとシングルプレイヤーの体験をめちゃくちゃ良くする、
みたいな流れが最初来るのかなと思うんですけどね。
もうちょっとソーシャルな体験よりも。
草野 みき
分析とかそういう系ですか?
宮武 徹郎
分析とか新しい機能を作れるとかパーソナライズの部分ですよね。
場合によってはそのAIアプリの、
今までの特にソーシャルアプリの概念とちょっと違うところだと思っていて、
優位性作りっていう意味合いで、
やっぱりインターネット時代からネットワーク効果っていうものがすごい大事、
それがもう優位性だっていう話がずっとあったと思いますし、
じゃあ実際そうじゃないですか。
草野 みき
広がらなきゃ始まらないですもんね、サービスは。
宮武 徹郎
逆に広がったらいろんなユーザーが使うこと、
ユーザーが増えれば増えるほど価値が上がって離れにくくなるっていう特徴があったと思うんですけど、
AI時代だとよりパーソナライズとかシングルプレイヤーのものがどんどん増えていった場合に、
何が起きるかというとネットワーク効果じゃない可能性があって、
もちろんそっちも大事かもしれないんですけど、
それ以外にも優位性の作り方って出てくる。
それの個人的に一番優位性になりそうなものでいうと、
ネットワーク効果ではなくてパーソナライズ効果みたいなふうに考えるといいかなと思っていて、
いわゆる今までだとユーザーが指定されてあるソフトウェアに対して自らの行動を変えないといけなかった。
もちろん多少ないそれは残りつつ、ソフトウェアが多少ない自分に対して変形してくれる、同調してくれる。
草野 みき
なるほど、それは例えばArcみたいなブラウザとChromeみたいなこのUIになれろって言うんじゃなくて、
Arcみたいにこの色に変えられますよ、このボタンの位置ここに変えられますよみたいなことですか?
宮武 徹郎
それがどこまでユーザーが選ぶのか、AIが勝手に選んでくれるのかっていうところもあると思うんですよ。
わかんないですけど、例えば特定のアプリですごい後ろの方にある、
例えばスクロールして3スクロールぐらいしないと使えない機能があったとしますと、
でもそれはユーザーとして、一人のユーザーとしてそれをめちゃくちゃ使うユーザーに対して、
そのボタンをもっと上に上げて、勝手に上がってるみたいな。
ホーム画面に置いてあるみたいな。
ここに関してはUIとかデザイン目線ですごい難しくなってくる話になるんですけど、
どうやって統一感とか世界観を保つかっていう。
草野 みき
ある意味勝手にABテストをユーザーがしてくれるみたいな感じだね。
こっちの方がめっちゃみんな使ってるからそうしようかみたいな感じですよね。
宮武 徹郎
それが一人一人変わるんですよ。
なんで僕が見る画面と草野さんが見る画面が変わるっていう。
それはお互い見るものが違うから。
草野 みき
サービスの開発者からしたら70%とかでこういうふうに使ってるんだったら、
じゃあベースそれにしようかみたいなことはできそうですよね。
宮武 徹郎
デフォルトのところをどう変えるかみたいなところですよね。
より自由にユーザー側が勝手にABテストするっていうところですね。
草野 みき
どうでもみんなが見ている世界と自分が見ている世界がどんどん情報だけじゃなくて、
UIも変わってくるとどうなるんですかね、それって。
宮武 徹郎
そこが難しいところですよね。
宮武 徹郎
パーソナライズするっていう話が出てきた瞬間、
僕はそこの草野さんが話してる課題をすごい思い浮かぶんですよね。
共通体験がどんどんなくなっていく可能性が出てくるかなと思うので、
そうするとサービス側としては宣伝しにくくなるんじゃないかっていう。
草野 みき
サービスの世界観も作れなくなっちゃいますもんね。
宮武 徹郎
ある程度のルールがないといけなくて、
それが世界観、ワールドビューみたいなものがあって、
その中で自由に動けるみたいな。
分かんないですけど、この機能は絶対ここには来てはいけないみたいな、
多分、やってはいけないルールの方が明記されるのかなみたいな。
草野 みき
なるほど。
宮武 徹郎
これはブランドとはちょっと違うのでっていう。
草野 みき
なるほど。
例えば、ポストっていうボタンをすごい意地悪な言い方にするみたいなのはできないですよ。
ポストかツイートとかにしてくださいみたいな、そういうことなんですかね。
宮武 徹郎
あと、自動的にやるのであれば、そこは多少なり世界観に保った形でできるとか、
例えば、投稿っていうボタン、ポストっていうボタンをめちゃくちゃ、
ポストじゃない、違うボタン、いいねっていうボタンをめちゃくちゃユーザーがクリックするのであれば、
それをちょっと大きくしてあげるとか、
っていうのはできるかもしれないですけど、
それをめちゃくちゃ大きくするっていうのはブランドとはちょっと違うのでみたいなこととか。
草野 みき
難しいですね。iPhoneとかもダークモードで、アイコンも変えられるようになったじゃないですか。
そうなった時の、そこのトーンのガイドも作らないといけないし、
カスタマイズができるようになったけど、そっか、そうですよね。便利か。
宮武 徹郎
ここに関しては共通認識としては便利ではなくて、個人の利用としては便利っていうところなので、
ここでどういう優位性が生まれるかというと、そのAIから離れたくなくなる。
なぜかというと、たぶん似たようなアプリっていっぱい出てくるんですけど、
コピーしやすくなってるので、AI時代の中で。
ただ、他のアプリ行くと自分のことを理解してないので、
なんでまたデフォルトから戻るのかみたいな。
草野 みき
なるほどな。確かに。
宮武 徹郎
これのたぶん一番わかりやすい事例ってTikTokなんですよ。
草野 みき
これまで磨き上げた私のアルゴリズムがファンになるなんてっていう。
宮武 徹郎
でもTikTokのすごい面白いところって、人によってはリセット一回したいっていう人っているじゃないですか。
それと同じような概念が起きるのかは気になりますけどね。
アプリを使いすぎて、何かにこだわりすぎて、ちょっと変えたいみたいな。
草野 みき
アプリとかだけじゃなくて、たまにSNS消去する人とかいるじゃないですか。
連絡先を一回ゼロにしたいみたいな。
使ってない人とか連絡してない人をゼロにしたいみたいな。
それはなんか、自分はしたことないですけど、その気持ちはわかるっていうか、情報がありすぎて。
めちゃくちゃ情報とか、今自分にいらないもの、不要なものを抱えすぎてるみたいなことに重さを感じてしまうみたいな。
それをやる人はもっと増えるんですかね。そしたらこの切り離しができしやすくなると。
宮武 徹郎
そうかもしれないですね。
パーソナリズされすぎた感覚を持つ人が多分もっと出てくるんじゃないですかね。
よりパーソナリズされた世界が普通になってくると。
宮武 徹郎
それこそTikTokとかもそうだと思うんですけど、TikTokってシングルプレイヤーの体験であることが大事だと思うんですよね。
草野 みき
あれがなんか、自分が見てる動画とか、いいねしてる動画が、他の人が見れるようになったら、多分行動を変える人ってめちゃくちゃ増えると思うんですよ。
Googleの検索とかもそうですよね、正直。
宮武 徹郎
あまり見せたくないみたいな感じ。
草野 みき
あまり見せたくないみたいな。
宮武 徹郎
自分のいわゆるpreferred preferenceとstated preference、本当の自分の好みと言ってる自分の好みのずれですよね、ここは。
だからこそシングルプレイヤーからスタートして、TikTokとかまさにすごいわかりやすいんですけど、
でもマルチプレイヤー的な機能があるじゃないですか。
草野 みき
コメントとか。
宮武 徹郎
コメントとか、動画をシェアできるとか、フィルターを使えるとか、いろんな人と関われるような体験は用意してあるんですけど、
メインとしてあるのがシングルプレイヤーの体験。
なので多分そういう形をしむきなAIアプリとかは一つ参考にできるのかなっていうふうに思うんですけどね。
草野 みき
確かに、TikTokって本当に検索として8割ぐらい使ってるかもしれないですね。
宮武 徹郎
場所とかをレコメンドみたいなものだと結構使っちゃいますよね。
草野 みき
本当にすぐ出てくるし、広告も少ないように感じさせられているというか、わかりやすいですよね。
宮武 徹郎
個人的にすごいTikTokの良かった機能で、何で他のアプリがやってないんだろうって思うのが、
確か最初のコメントをハイライトしてくれますよね。
あれってすごい良いなって思うんですよね。
草野 みき
どういうところが?
宮武 徹郎
コメントをさせるインセンティブになる。
草野 みき
ああ、確かに。
宮武 徹郎
バズった動画の一番乗りのコメントだみたいな。
草野 みき
確かに、一番目、最初って投稿してきますよね。
宮武 徹郎
みんな言うので、それの本当に誰なのかっていうのがわかるっていう。
草野 みき
確かに、投稿者の人が金メダルみたいなスタンプをして返すみたいな。
宮武 徹郎
でも、それってすごい良い機能だなって思いますし、
コメントの中でそのステータスみたいなのをちゃんと作れてるので、
それはめっちゃうまいなって思いました。
草野 みき
確かに、一方で嫌だなって思うコメントの機能は、
自分が思ってないのに、わりとネガティブよりの、
もしかしてこれ検索したいですかみたいなのが出てくると、
そうじゃないのに、みたいなのってありません?
ゴシップ系とかニュース系とかで、別にそれ何も思ってなかったのに、
もしかしてみたいなのが出てくると、なんかちょっともやっとした気持ちになります。
宮武 徹郎
そうですよね。検索し始めた時に、下で出てくるやつですよね。
草野 みき
コメント欄見た時に、
宮武 徹郎
ルイージ、もしかしてこれも検索したいですかみたいな感じで出てくるパターン。
草野 みき
それは難しいなって思いました。
宮武 徹郎
確かに。
草野 みき
面白いですね。コメント欄、YouTubeとかもそうですけど、
コメント欄を見に行くみたいな感じもありますよね。
宮武 徹郎
それもなんか一、特にTikTokとかだと、体験って、
すごい上手く出来上がってるなって思いますし、
YouTubeはもうちょっとそこはやりようがあるのかなって思ったりしますけど、
めちゃくちゃコメントも来るじゃないですか、YouTubeって。
色々機能を作ってますよね、確かYouTubeも。
そこのコメント周りで。
よりコメントを返しやすくしてあげてるとか。
確かに。最近だと、言語が日本語接点してて、日本語のユーザーのコメントが上にもっと出てくるとか、
草野 みき
あと、タイムスタンプもタイムスタンプの時系列に出してくれみたいなのもありますよね。
宮武 徹郎
それ知らなかったです。
個人的に、AIアプリがよりプッシュ機能、プッシュ通知をして出したらどうなるのかっていうのが気になります。
草野 みき
最近どうですか?みたいなのが通じてくるみたいなことですか?
宮武 徹郎
例えばですけど。
今って多分、あえてかもしれないですけど、ほとんどの、チャットGPTもそうですし、
クラウドとかも、アンソロピックのクラウドとかもそうですけど、あんまりプッシュ通知を出してなくて、
たぶん、唯一パワープレキシティがちょっと出してるみたいな。
草野 みき
この前、私にタスクを整理させたやつ、終わりました?みたいな。
だから、来るみたいな感じですかね。
宮武 徹郎
ちょっとドキッとしちゃいます。あれ、やべえって。やってないみたいな。
草野 みき
あれの件どうなります?進捗いかがですか?みたいな。
宮武 徹郎
なんで、めっちゃ怖い人の通知しか出ないんですか?
草野 みき
優しく仕事のリマインドするって、どうしたらいいんだろうな。
宮武 徹郎
ここら辺、AIシステムが把握できると面白いですよね。
友達風に、タイミングよくチェックインしてくれるみたいな。
そこの、ユーティリティとEQみたいなのをうまくバランスしたプッシュ通知ができたら、すごいなと思いますけどね。
草野 みき
この前、ハーっていう、AI彼女の映画あるじゃないですか。
あれを前に見直して、メールで、例えば、主人公のセオドアっていう男の人がいるんですけど、
その人がデートの誘いが来て、仕事のオファーかどっちか忘れちゃったんですけど、
どうしよう、迷うかな、自分なんて、みたいなことを言って。
AI彼女の人が、お願いだから、もう応募してみようよ、みたいな。絶対できるから、みたいな。
えーって言って、しょうがないなって言って、やったーありがとう、その調子だ、みたいなこと言って。
なんかそれも、EQ高いな、みたいな。
宮武 徹郎
ちょっとプッシュしてくれるとか、ちょっとしたタイミングで助言してくれたりとか、
それもたぶん、助言として感じてないですよね、もうキャラクターとしては。
草野 みき
お願い、お願い、みたいな。応募してみようよ、ちょっとダメでもいいからさ、みたいな。失敗してもいいじゃん、みたいな。
まあ、しょうがないなって言って。
それが、でも人間の心わかってるなって感じ。
なんかちょっと背中押されると、まあ1回やってみるか、みたいな。
なんかそれの行動を、最終的には人間がやるんだけれども、
絶対その人にはチャレンジさせた方がいいっていうのがわかってるからやらせる、みたいな。
だけど言い方が優しくて応援してる、みたいなのは、なんかいいAIだなって思いました。
宮武 徹郎
ここでたぶん、カウンターとして出てくる話が、その通知回りで言うと、
なんか通知出して、それの責任って誰取るんですかっていう。
なんで、例えばさっきの草野さんのケースで言うと、
応募しましたと、で、なんかそこのインタビュー行ったら、なんかすごいなんかヤバい情報、
なんかヤバい面接になっちゃって、それでなんか自分の今やってる仕事も職を失ったとか、
そうなった場合、AIを訴訟できるのか、みたいな。
草野 みき
確かに。面談して。
宮武 徹郎
でもこれなんか自分の判断じゃなかったんですよって、後押されたからやったんですよ、みたいな感じになっちゃうっていうことですよね。
草野 みき
これがたぶんだからプッシュスーツが難しいところだと思うんですよね。
そのプル型に今なってるのは、人間が責任取ってもらわないといけないので。
確かに。
宮武 徹郎
でもこれって変わるんですかね?どっからタイミングで。変わってほしいと思います?草野さん的に。
草野 みき
人間がプッシュ型のオファーが来ても、人間の責任になるっていうことが。
宮武 徹郎
それこそ、草野さんにそういうAIがついていて。
草野 みき
でもな、確かに。例えば人の採用とかで、Aさん取った方がいいですよ。めっちゃ優秀だし、学歴もすごいし、やってきたことすごいじゃないですか。
入れましょうって言って、じゃあ入れるかって言ったら、めちゃくちゃ詐欺師みたいな人で、どうしよう、壁も取られたし、やばい、みたいな。私は死にません、みたいな。
宮武 徹郎
すごい見捨てられるんですね。
草野 みき
あなたが判断しましたよね。嘘ーって。
宮武 徹郎
言ったじゃんって。
草野 みき
それはでも、しょうがない。しょうがない。自分の責任な気もしますね。
宮武 徹郎
そうですよね。結果的には自分の責任ですからね。
こういうのはすごい、倫理的に大丈夫なのかとか、いろんな課題になりそうですけどね。
草野 みき
確かに、スピーチライターとか、そういう、例えば謝罪文を出すとか、そこのケアをするときに、これでOKですってなったときに、でも炎上しちゃったみたいなのだと、大丈夫って言ったじゃんって思えそうですよね。
宮武 徹郎
謝罪文だと言えないですよね。だってAIに欠かせたって言えないと思うから。
草野 みき
なんか、そのチェック、最終的にチェック、それが例えば、自分の作ったAIじゃなくて、コーポレート、ガバナンス、AI、ウェブサービスを作ってる会社だったら、その会社、ソフトウェアの責任になります?
宮武 徹郎
そうですね。なるかどうかは、ここは議論ですよね。
草野 みき
それはがっかりみたいなことですか。
宮武 徹郎
がっかりっていう意味合いで。
なんかAIの方が信頼できるよっていう。
草野 みき
主観入ってないし。
宮武 徹郎
時代にはならないんですかね。
なんかバイアス、AI、もちろんAIもバイアスは多分あると思うんですけど、でもより多くの情報を持ってるわけなので。
草野 みき
ならないと思います。
宮武 徹郎
ならないですかね。
草野 みき
希少価値が高い方に、やっぱり価値があると思います。
人は死ぬので、AIは死なないから。
生きてる人間がこの時間を使って何か書き出したっていうことは価値がありそうですけど、コンテンツによりますね。
それが全然面白くない記事だったら、評価はされないと思うんですけど、どう思います。
宮武 徹郎
くさんさんの言う通り、なんかそのコンテキストによってかなと思うので。
なんか場合によっては、マスメディアに関しては、AIの方が信頼される時代は来てもおかしくないと思います。
そのニュースだけを伝えるっていう意味合いだと、そのファクト、何が起きたかっていうのを正確に書いてくれるっていう意味合いだと、もしかしたらそうかもしれないですし。
草野 みき
例えばなんか資金調達しました、何億円みたいなのだと結構数字ファクトだと思うんですけど。
政治とかに関してだと、結構ファクトとあと伝え方もあるじゃないですか。
それはどういうなると思います。
宮武 徹郎
難しいですね。なんかその未来を予想した時に、どこまでAIパーソナリティが成功するかっていう、これ話でもあると思うんですよね。
草野 みき
うん。
宮武 徹郎
なんで、それこそAI上浪画みたいなものって出てくるのかとか、それがそのAIが面白いのかどうかっていう話、出てくる気はしますけどね。
確かに。
なんで、そういう意味だと3つ目の答えとしてあるとすると、別になんか人間だろうがAIだろうが関係ないっていう。
草野 みき
面白ければ。
宮武 徹郎
面白ければっていう。逆にどっちかわからないので、別にそれを問う必要もないみたいな。
なんかAIも別に普通に、人間と同じように存在してる生き物なのでっていう扱いになるかもしれないし、
いわゆる友達みたいな概念とか、彼女彼氏みたいな概念が出てくると、よりそっちに寄っていく可能性あるのかなと思いますけどね。
どうします?なんかAIが主要なオーディエンスになるかどうかっていう話。
草野 みき
それは情報のインプットになるってことですか?学習データとして取られるってことですか?
そもそもAIがエンタメとして楽しみ出すみたいなことなんですか?
宮武 徹郎
一番後者ではないですね。
どちらかというとデータでしたり、でも結局最終的にCに届けるためには、
AってAIエージェントのことですけど、
AIを通さないといけない。
草野 みき
どういうことですか?
宮武 徹郎
例えばですけど、今チャットGPTみたいなものがある中で、
チャットGPTっていろんなサイトの情報とか、バイオリティをまとめてくれたりするじゃないですか。
草野 みき
じゃあどうやってその中でピックアップされるかっていう勝負になるんですよね。
宮武 徹郎
となると、それっていわゆるAIのために書いてるっていう話じゃないですか。
最終的にCのために書くって。
昔からある概念じゃないですか。別にSEOって同じことなんで。
必ずしも消費者のために書いてるんですけど、
フォーマット自体はよりGoogleのランキングに上がるために書いてるものなので、
それと同じ概念ですよね。
それがSEOとかTikTokのアルゴリズムではなくて、
AIエージェントがよりピックアップしてくれるようなものになるっていう。
草野 みき
そうなりそう。
宮武 徹郎
そうなってほしくはない。
草野 みき
どうなんですかね。
でもTikTokもトレンドとかアルゴリズムに乗るようにコンテンツを生成してるクリエイターとか、
フォーマットも含めてあるけど、
マイナスな側面もあるけど、
それがそもそも面白いから、いいのかなっていう気持ちもあるけれども、
AIに選んでもらうために踊ったり、コンテンツ作ったり、文字数多めに書いたりみたいな。
ちょっと虚しくなっちゃうなっていうのはありますけど、どうですか。
宮武 徹郎
その時代はもう来てるのかなと思いますけどね。
あとすごい個人に面白いなと思ったのが、パワープレキシティの社長が話してたことなんですけど、
彼がパワープレキシティの広告戦略、広告をどうやって出すのかっていう話を語ってた時があって、
彼のジャストアイディアではあるんですけど、消費者に広告を出さなくていいんじゃないかと。
AIエージェントに広告出せばいいんじゃないかと。
草野 みき
最終的に。
宮武 徹郎
最終的に広告なんですけど、消費者に向けても。
結局そのビッティングの世界がどこで起きるかっていうと、
Google検索も広告出す時にビッティングじゃないですか、トップに入るためにキーワードに対していくら払うかみたいな話だと思うんですけど、
それをAIエージェントごとにやるっていう。
AIエージェントっていうか、プロンプに対してやるっていう感じですよね。
草野 みき
それじゃあユーザーからした広告って分かりにくく、超カスタマイズされたみたいな。
宮武 徹郎
そうですね。
だからそういう意味だと、エンドユーザーとしては広告っぽいものはそこまで見れない。
もちろんその中で広告ってどこまで表示するのかっていう問題は出てくると思うんですけど、
いっぱい広告を見ないっていうところですね。
結局答えもGoogle検索だと10個のブルーリンクが出るじゃないですか。
だからこそ、いっぱい出てるからこそ複数の、例えばその中で3つ広告にするとか、2つ広告にするとかって出しやすいと思うんですよ。
その複数オプションがある中のいくつか出すっていうのは。
でも答えが1個しか出ないっていうのがGPTの一つの特徴でもあると思うので、
その中の場合多分複数の広告出しちゃいけないと思うんですよ。
どうなると、その中で1個だけ広告出すみたいな。
宮武 徹郎
もしくは場合によっては、AIエージェントみたいな旅行を計画するときは、
ホテルはここ、違うところはここみたいなことはできるかもしれないですけど、
やりすぎると、ただ広告だけじゃんってエンドユーザーもなっちゃうので。
そこら辺のバランスはすごい難しいなと思うんですけどね。
草野 みき
そうですね。
宮武 徹郎
でもなんか、もうちょっと多分、僕自身もそうなんですけど、
AIがいることについて、もうちょっと意識しないといけないかもなっていうのは思いますけどね。
オーディエンスとして。
草野 みき
へー、どういう?
宮武 徹郎
何か書いてるときも、いわゆるアウトプットしてるときですよね。
草野 みき
でもなんか普通に今、ミーティングにAIの議事録ツールって結構普通に入るじゃないですか。
すでにAIは自分のミーティングを聞いてるんですよ。
宮武 徹郎
で、ミーティングだと普通になってるんですけど、
まだなんかそれを、チャットGPTがこれだけ広がってるのに、
草野 みき
彼らがいろんな情報を吸い上げてるっていうことを多分認識してない人が多くて。
宮武 徹郎
でも結局何か書いてたとしても、
このポッドキャストもそうだと思うんですけど、アウトプットしていると、
どっかのタイミングでAIがそれを吸い上げるっていうことを意識しながら書くっていうのは、
コンテンツを出すっていうのは個人としてはもうちょっと意識づけしたいなって思ってます。
草野 みき
うーん、それはなんか情報が取られるとかではなくて、
そのAIのコンテンツを出してもらいやすくするためにっていうことですか。
宮武 徹郎
ここはなんか考え方としてはいろいろありますよね。
クサノさんが言ったように、もっとオフトピックをAIがレコメンドしてくれるためっていう意味合いもあれば、
人によっては、ある意味ですよ。
AIが自分の書き物とかそういうものをどんどん取り入れてくれるじゃないですか。
それって、いわゆる自分が死んだとしても、
その考えとかそのものってずっと生きてるっていう話でもあると思うんですよね。
でもなんかそれってすごい、今まですごい難しかったことだと思うんですよ。
だからそもそも何千、千年前の本がいまだに読まれてるものってほぼないじゃないですか。
草野 みき
確か紫色。
宮武 徹郎
結構限られてますよね。
草野 みき
本当になんか、わかんないですけど、それが100万冊あるのかって言うと日本で多分ないと思うんですよね。
でもAIは全部読んでくれるんですよ。
宮武 徹郎
で、場合によっては出してくれるんですよ。
草野 みき
確かに。
宮武 徹郎
そういう意味だと、生涯のオーディエンスです。
生涯を超えたオーディエンスですね。
不死のオーディエンスっていう。
草野 みき
あー。
宮武 徹郎
っていう見え方もあるっていうところだけですね。
なので、一生忘れられない人になり得るっていうところですかね。
草野 みき
自分の黒歴史みたいなのをデジタルタトゥーみたいに言うじゃないですか。
消せないですよね。
もはや自分からインプットして、パーソナリズムさせて、
そもそも人格がAIによってリプレイスできたら、
そもそも歴史とかっていうよりも一生残り続けるみたいな、
人の考えてることが。
宮武 徹郎
それっていいことだと思います?
人によっては、一生自分の考えとか、
不死になりたいって人っているじゃないですか。
特にお金持ち出すと、それを結構考える人って多分、
結構増えてくると思うんですけど。
草野 みき
なんでなんですか?
宮武 徹郎
なんでなんですかね。
別に僕そこまでお金持ってないんで、
その気持ちはわかんないですけど。
いやいや。
草野 みき
でもなんか、企業家でアメリカに自分の息子の血を入れてみたいな。
宮武 徹郎
最近変えたらしいですよ。
ブライアンさんですよね。
プラスマにしたらしいです。
草野 みき
プラスマ?
宮武 徹郎
自分の子供の血がいらなくなったって言ってました。
草野 みき
怖いんだけど。
宮武 徹郎
ワンパイアみたいな言ってることが。
でもお子さんは承諾してやってますからね。
草野 みき
一緒に写真撮って、いつもやってますよね。
なんでなんですかね、それは。
結局誰、自分が経験したことない、
いつか死ぬっていうのは確定で決まってるけど、
死ぬらしいみたいな気持ちじゃないですか、
体験してないから。
だからそれがやっぱり怖いっていうとこなんですかね。
宮武 徹郎
でも根本としてはそこだと思いますよね。
あとはなんか、
草野 みき
長く聞かれる曲を作るとか、
宮武 徹郎
映画を作るみたいなことですよね。
ウィリアム・シェイクスピアみたいな、
草野 みき
例えばですけど、いまだにその劇が読まれたりとか。
宮武 徹郎
そっちの方が、個人的には魅力的?
草野さんはどうなんですか?
不死になりたいんですか?
草野 みき
なりたくないです、絶対に。
宮武 徹郎
なりたくないんだ。
草野 みき
それはなんでですか?
宮武 徹郎
地獄じゃないですか。
どういう意味で地獄っていうことですか?
いろんな自分が好きになる人とか、
家族とかが亡くなるのを見届けない。
全員不死になれば違う話かもしれないですけど。
ここの例えだと、自分一人が不死になるって話せば。
草野 みき
それを不死になりたいって気持ちもわからなくない?
かっこいいなって思うんですけど。
結局、地球の生命のたった一部でしかないっていう
気持ちなので、
それはもう、体力なくなったら
消えていくのがいいのかなって思います。
だから、終わりがあるから、今頑張ろうって思えるし、
あんまり答えはないですけど、生きるのもつらいじゃないですか。
だから、20代ぐらいの気持ちでずっと、あと100年あります。
100年もやだな。
プラス10年ぐらい、アディショナルタイムみたいなのがあったら、
それは楽しいかもしれないけど、
宮武 徹郎
この暇つぶしの時間が長くなるみたいなところもあるかなと思います。
草野 みき
わかんないです。
死にそうになったら、もっと長生きしたかったっていうかもしれないです。
死にたくない、痛いよ。
宮武 徹郎
ここは死ぬときに、人生の後悔が残ってるか残ってないかって、
すごい分かれるはずなので、
誰かスタッフ出してた気がするんですよね、アメリカかなんかで。
もちろん全員には聞いてないですけど、
聞いた中で何割ぐらいが後悔してないって言ったのかっていう。
後悔してない、100歳ぐらいまで行くと後悔しない率が上がるみたいな、
そんな話聞いた気がするんですけど。
草野 みき
へー。
宮武 徹郎
それが本当であれば、面白いなって思いますけどね。
ある一定いくと、でもなんとなくわかる気がしますけどね。
草野 みき
長生きするのに比例して後悔度が減っていくってことですか?
宮武 徹郎
いや、多分どっかで変わるんですよ。
多分、ある程度寿命ぐらいまでは後悔する人は全然、多分そこまで変わらない。
どっかのタイミングで率が多分下がると思うんですよね。
これはその人の元気度とか、そこら辺によってだいぶ変わってくると思うんですけど。
草野 みき
確かに、100歳まで生きれるっていう意味だと、割と健康状態でゆっくりっていうパターンなのかなと思うので、
元気で、割と元気な状態で亡くなるのと、病気になって急いでなってしまった時の気持ちは違いそうですね。
宮武 徹郎
そうですね。でも、もしかしたら、上がり下がりのサイクルがある一定超えてくると、
後悔っていうものがどんどんなくなるっていうよりも、そこまで後悔しなくなるっていう話かもしれないですけどね。
草野 みき
やっぱ失敗は多いほうがいい。当たって砕ける回数が多いほうが幸せな人生なんですかね。
宮武 徹郎
ずっと砕けてたら大変ですけどね。
草野 みき
でも、自分の挑戦したいことをやらないでやるよりは、やって失敗したほうが幸せなんですかね。
めっちゃ当たり前的なベーシックな言葉言ってるかもしれないですけど。
宮武 徹郎
でも、なかなかそれができないからこそ、いつ言っても、そうですよねってなるんですよね。こういうのって。
草野 みき
年を重ねると、もう遅いしって思うけど、重ねれば重ねるほど、後悔のヒレも、あの時やっとけばよかったみたいなのは、福利的に上がりますもんね。
宮武 徹郎
何が大事かっていうのが、年々重なるほどわかってくるんですかね。
いわゆる記憶もどんどんなくなっていくので、老化とともに。
そうすると、残る記憶が大事なものになるのかもしれないなって、今ちょっと適当に話してますけど。
草野 みき
そうじゃないですか。
宮武 徹郎
だとすると、そこの記憶が多ければ多いほど満足したってなるのか。
なんかそういう話なのか、なんか違う。ここら辺ちょっと調査してみたいなって思いますけどね。
草野 みき
なんかその先輩、会社の先輩が、辛い仕事とかしてる人に対して、私に対して、それもいつか思い出になるから、みたいなこと言ってて。
なんかでも、それもあの時、ああいうことあったなみたいな、めっちゃひどい体験じゃなければ、苦労したなみたいなのは、いい体験に上書きされていくみたいな。
宮武 徹郎
確かに、なんか振り返ると、悪い振り返りってどこまで後悔はあると思うんですけど。
草野 みき
トラウマ的な出来事は、なんか記憶に残りそうな気がするんですけど。
草野 みき
またそれはどういう仕組みなんですかね。トラウマなんてないみたいな哲学者いるじゃないですか。
トラウマは自分がなんかそう思ってるだけで、トラウマというものは存在しないのだ、みたいな。
それにとらわれてるだけ、そこの過去の部分に乗り越えていけっていう話だと思うんですけど。
宮武 徹郎
だいぶそれちゃいましたけど、全然コンシューマーAIの話じゃなくなっちゃいましたけど。
草野 みき
やっぱり、でもその例えば自分たち、私たちぐらいの人たちが死ぬってなったら、もう膨大なAIデータ、自分のデータが蓄積されたものを捨てるんですか。
それとも何かに継続させていくんですか。誰かに渡すんですか。みたいなのって。
宮武 徹郎
確かにそこの、それ面白いですよね。
草野 みき
でもよくその死んだ後に自分のPCを、もう死にそうになったら自分の履歴とか全部消して、なかったことにするみたいな人いるじゃないですか。
人、なんか話聞くと、残ってんのは確かに嫌だし、なんか日記とかも見られたくないじゃないですか。
物理的なものでも。いくら仲良い人でも。
宮武 徹郎
全てを見せられるかっていうと、見せられるとは思うんですけど、ずっとそれを残しておきたいかっていうと、そうでもないから。
そうですね。でもなんか一部残したいっていう人もいる気がするので、AIに対する遺書っていうのができるんですかね。そういう意味だと。
草野 みき
いい情報だけちょっとピックアップしていただいて。
宮武 徹郎
なんか過去の自分の写真とか、例えばなんか家族との写真みたいなものは共有したいとか。
草野 みき
なんかメールとか良かった、嬉しいメールとか。
宮武 徹郎
メールとか、なんか場合によっては自分の考え方とか、こういうのは全然残していいし、別になんか削除されてもいいけど、基本的にその残すものとして扱って。
で、なんかこういうものは別に残さなくていい。
でもここで難しいところって、膨大なデータの量をどうやって、なんかAIが勝手にやってくれるのか、どこまで自分で選ぶのかっていう話ですよね。
草野 みき
でも例えば宮武さんみたいな偉大な哲学リサーチャー。
宮武 徹郎
偉大なんて言わないですよ。それやめてください、マジで。
草野 みき
でも例えばその超有名な哲学者とか音楽家みたいな、でもそのアバとかもそうかもしれないですけど、
亡くなってからそのデータを分析して、こういう曲を作ったんじゃないかとか、なんかこういう考え方だったんじゃないかみたいなのを掘り起こされるのもなんかどうなんですかね。
有名じゃないにしろ子供たちがそれやってたら嫌じゃないですか。
宮武 徹郎
でもなんか、でもすごい人によって変わる気がします、ここの。
まあ人によってはそうですね。
なんかその、自分の、自分がどういうふうに覚えられたいのかっていう話でもある気がするので。
草野 みき
結局やっぱりこれって自分の、自己満と自己満なんですよね。
どう見られて死ぬかとか、どういうふうに見られて。
宮武 徹郎
どういうレガシーを残したいのかっていう話ですよね。
そうですね。
そういう意味だとわかんないですけど、なんかクリエイターとかなんか人によってはその、見せなかった、もしくは削除しそうになったドラフトみたいな動画とか、
なんか公開しなかった動画みたいなものをもしかしたら残したいって思うかもしれないですし。
まあなんか人によってなんかそれが自分の博物、なんかわかんないですけど、ミスタービーストを勝手に使いますけど、別に彼がこう思ってるかどうかは正直わかんないですけど、
彼がなんか亡くなった時に、たぶんリリースしてない動画とか、彼のなんかその会社の作り方とかクリエイティブプロセスみたいなものはなんか公開してもいいって思うかもしれないですし。
それはなんかどっかミスタービースト博物館に出てくるっていう想定で動けば。
確かに。
次の世代に何を残したいかですよね。
草野 みき
残したいって思うんだよな。
宮武 徹郎
その欲があるのか。
そこですよね。だから残したいって思う人と残したくないって思う人はたぶんいると思うので。
草野 みき
でもなんか残したい残すよりもなんか忘れられたくないっていう、なんかそれはなんでなんだろうな。
だってそれもう自分関係ないってか、自分死んでもう無じゃないですか。
宮武 徹郎
これもあれじゃないですか、結局。
草野 みき
まだ覚えられてほしいみたいな。
宮武 徹郎
死んだ後どうなるかっていう話にも関わってくると思うんですよ。
草野 みき
リメンバーミー的な話ですか。
宮武 徹郎
いわゆる天国に行くっていう過程で動くのか、魂として残るのか、それとももうちょっと科学的に土として残って、結局何も残らないっていう話なのか。
それによってそこの考え方も多少に変わる気はするんですよね。
死んだ後でも、死ぬ時にも結局死んでる経験は誰も草野さんが言ったようにしてないので。
その時ですら、承認欲求が生まれるっていう。
草野 みき
いい人生だったなっていうのは、これだけ思われてるかっていう。
宮武 徹郎
自然な欲求だと思うんですけど、死んでからも忘れられたくないっていうのは面白いですよね。
草野 みき
忘れられたくないっていうのはわかるんですけど、自分はもういないのに遺産を残したい、それが死を残して、自分が作ったものをみんなに評価して偉大になりたいみたいな。
宮武 徹郎
でも、それこそ遺伝子とかも別にそういうことでもあるじゃないですか。
草野 みき
確かに。
宮武 徹郎
そこまで行くと。