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  2. #120 イノベーションは加速し..
2022-06-30 40:16

#120 イノベーションは加速しているか減速しているか?後半

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◎今週のトピック

新しい技術はおもちゃ? / JPモルガンがフォードに投資しなかった理由 / 車が誕生したときのメンドイ法律 /It’s Time to Build by Marc Andreessen / グローバライズを考え直す/ 包まれるビトクラシー / 幻のLAとSFを繋ぐ鉄道計画 / 既存プレイヤーが有利? / テクノロジーへの恐怖感 / バイオテックじゃないよ、テックバイオ/ ゼロから考える


◎参照リンク

Everything is a toy - Twitter

https://twitter.com/tmiyatake1/status/1375992693331910657

Train to nowhere: can California’s high-speed rail project ever get back on track?

https://www.theguardian.com/us-news/2022/may/29/california-high-speed-rail-bullet-train

Elon Musk accuses Biden of ignoring Tesla, but says he would ‘do the right thing’ if invited to White House

https://www.cnbc.com/2022/02/22/elon-musk-accuses-biden-of-ignoring-tesla-but-says-he-would-do-the-right-thing-if-invited-to-white-house.html

The Straussian Moment - Peter Thiel (pdf)

https://github.com/renebidart/papers/blob/master/straussian_moment.pdf

Peter Thiel and Marc Andreessen debate

https://youtu.be/PUhtHojSphk

Interview: Katherine Boyle, venture capitalist

https://noahpinion.substack.com/p/interview-katherine-boyle-venture?s=r

Noah Smith: Actually, it turns out manufacturing might be vital after all (and countries should try to foster it)

https://nationalpost.com/opinion/noah-smith-actually-it-turns-out-manufacturing-might-be-vital-after-all-and-countries-should-try-to-foster-it

Nexus 22 | Venture capital keynote

https://youtu.be/PHUq42mV6Ew

From Biotech to TechBio

https://www.nfx.com/post/biotech-to-techbio

Optimism

https://www.notboring.co/p/optimism?s=r

J.P. MORGAN PUTS ELECTRIC LIGHTS IN HIS HOME -- 12/17/18

https://delanceyplace.com/view-archives.php?p=3743

The Government Is Coming for Your Almond and Oat Milk!

https://slate.com/technology/2022/06/almond-oat-milk-fda-dairy-farms.html


【Spotifyオリジナルで新番組がスタート!】

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http://spoti.fi/bytesPodcast


\ インタビュー動画シリーズもはじめました /

https://www.youtube.com/c/offtopicjp


◎Twitter

Off Topic https://twitter.com/OffTopicJP

Miki Kusano https://twitter.com/mikikusano

00:07
皆さんこんにちは、草の幹です。 宮武哲郎です。
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報をゆるく深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、イノベーションは減速しているのか、加速しているのか、パート2について話していきたいと思います。
はい、今回は前回に引き続き、あのー、ということで。
イノベーションが加速しているのか減速しているのかっていう話について。
前回は、加速しているというエビデンスというよりも、減速していると主張している方々が、だいたいその生産性の話を出してくるので。
そこについて、そこの見方っていうのも、分かるものの課題っていうのはありますよね、っていう話で。
生産性だけで見るのって、実は難しい部分があるっていう中で。
ただ、どっかのタイミングでその生産性って上がらないといけないと思うので。
それが、特に前回の一番最後に話しましたけど、それがどのタイミングで起きるんだっていう話。
ところだと思うんですけど、オフトピックでも過去に、去年とか話しましたよね。
我々の信じている一つのメンタルモデルっていうわけじゃないですけど、次の大きなことはおもちゃとして始まるみたいな。
これって、アンドリー・センのクリス・ディクソンさんの言葉でしたっけ。
えっと、これクリス・ディクソンさんじゃなかった気がするんですよね。
ああ、なるほど。
そうだったかもしれないです。何人かが言ってるんで。
なるほど、なるほど。
で、なんかこれ、この最初におもちゃに見えるっていうのは本当にそうで。
で、実際に、なんか、おもちゃですっていうのを言う人がいるんですよ。
例えば、メディアとかでレビューされたときとか。
で、それを、ちょっと元ソースが覚えてないんですけど、
昔、僕がある画像をリツイートして、その画像がいろいろそれをまとめてたんですよ。
何年にこのテクノロジーがおもちゃとして言われてたかっていうのを。
なので、1981年にPCがおもちゃとして見られていて、
1982年に、Cってプログラミング言語がおもちゃですって言われていたり、
1988年にAIがおもちゃですって言われたり、
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94年に配信、いわゆる動画配信とかがおもちゃですって言われたりとか。
本当にそれは、記事におもちゃって書いてあるんですか?
それとも、なんか違う言葉で。
いや、おもちゃですっていう、実際にis a toyっていう。
Streaming is a toyっていう。
実際に記事とかで書かれたりとか。
95年はインターネット。
インターネットはよく出ますよね、そういう話は。
97年、Wi-Fi。
99年にメール。
2002年にSMS。
2006年にFacebook。
2010年にクラウド。
本当に普及しているものばっかりですね。
やっぱりどうしてもいろんな領域で、イノベーションがおもちゃとして見られてしまうんですけど、
それも初期はそうなんですよね。いわゆるおもちゃなんで。
仕方ないと思うんですけど、例えば車とか見るとすごい面白くて。
前回少し話したJPモルガンでエディションに投資した人なんですけど、
実はフォード、アメリカの一番最初の車会社には投資しなかったんですよ。
投資しなかった理由が、お金持ちのおもちゃだからっていう理由で、車が。
なるほど。
でもそれって正しくて、当時は。
そもそも最初の車を買うにはかなりお金必要ですし、自らドライバーにならないので。
馬のほうがいいですよね。
なので専用のドライバーを雇わないといけない。
当時の車は別に設備がめちゃくちゃいいわけでもないので、
常に修理をする人を載せないといけない。
めんどくさい。
3人体制で動かないといけないって自分含めて。
めちゃめちゃコストかかりますね。
そうですよね。
だからやっぱりお金持ちのおもちゃとして見られるのも全然わかりますよね。
確かに。
しかもすごい面白かったのが、アメリカとかイギリスの当時の法律。
はい。
当時の法律を見ますと、やっぱり車がどれだけ未来イノベーションにならないかっていうのを、
どれだけ信じてたかがわかっていて。
イギリスのある法律を見ると、
そもそも自動車を運転するには、3人必ず乗ってないといけないっていう法律があったりとか。
めんどくさいですね、本当に。
でも当時はドライバーと修理する人と、元と乗る人っていうところで3人になるんですけど。
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それでも3人は絶対必要だっていう話がありますし。
あとは、もし車を運転してるときには、
必ず60ヤードっていうと何メートル?10何メートル?前に徒歩で歩いてる人がいないといけなくて。
その人が旗を持ってないといけなくて。
いわゆる馬に乗ってる人たちに対して、車が来ますよっていうのを教えないといけないっていう。
車じゃないっていう、そもそも徒歩じゃんっていう。
結構、いろいろ大変ですね。
意味ないですよね。
意味ないですね。
おもちゃですよね。
確かにちょっと。
それがイギリスの法律だったんですよ。
アメリカは実はもっとひどくて。
これ1896年のある法律だったんですけど、これ多分特定の州とかでしか多分適用されなかったと思うんですけど。
車を運転していたときに、馬を乗ってる人とすれ違う際には、車をまず止めないといけませんと。
さらに車を分解しないといけなくて。
それを近くの草が生えてるところとかに隠さないといけないっていう、よくわかんない法律ができていて。
そのぐらいやっぱりそのイノベーションを受け入れられなかったっていう。
もう意味ないです。意味ないとかよくわかんないですよね。
意図が全くわかんないですよね。
わかんないです。
それぐらいなんかちょっとよくわかんないルールがあったんですけど。
やっぱりそれだけ新しいイノベーションって全く理解されなかったりとか、おもちゃとして見られたりとか。
しかも車っていうのも結局、車自体がもちろん一つのイノベーションだったと思うんですけど。
そこから生まれた新しい業界とか新しいライフスタイルっていうのもあると思うので。
そもそも地方で住むっていうのも車によって生まれた社会ですし。
確かに遠くに住めますもんね。
そうですよね。
やっぱりそれによってその地方で住む家の、例えばそこのライフスタイルに合ったものとかっていうものも作られたりとかするわけなので。
なのでやっぱりそこのインパクトっていうのはやっぱりどうしても時間かかるっていうところはあるんですけど。
ボットにも言ったように、それってどれぐらいかかるんだっていう話と、今の数字見るとそこまで伸びてないんじゃないかっていう話があって。
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じゃあなんでこういうところで発展してないのかっていうところ、生産性以外のところを今回ちょっと見ようかなっていうところなんですけど。
それを見るにあたって、最初に実は注目してもらいたいのが、2020年コロナがちょうど始まったタイミングで、マーク・アンドリッセンさんが書いた有名なエッセイがあるんですけど。
It's time to buildっていうエッセイですね。
このエッセイは多分日本語でも翻訳されてると思うんですけど。
実は一部の翻訳とかでは、最初の部分ちょっとはしょっているところがあって、最初のところが実は結構重要なんですよ。
いわゆるなぜマークさんがこのタイミングで書いたかっていうのを表していて。
エッセイに書いている内容とすると、当時書いたタイミングだとニューヨークがかなりコロナが、感染がすごい広がっていたタイミングで。
多分草野さん覚えてると思うんですけど、結構医療のサプライがなくなり始めてたじゃないですか。
もう逼迫してた。
すごいわかりやすい例を言うと、ニューヨークのナースとかが、いわゆるシューズ用のガウンがなくなり始めていて。
確かにそういうニュースありましたね。
市長が市民にゴミ袋を持ってきてくれと。
ゴミ袋からガウンを作りますっていう話になって。
ありましたね、確かに。
ニューヨークさんが思ったのが、アメリカってガウンまで作れない世の中になっちゃったんですかっていう。
いわゆる海外からそこまで、それまで引っ張らないといけないのかっていうところで、そこまで海外に頼るっていうことは、果たしていいのかっていう。
それが起きた一部の理由って、世の中がグローバライズした。
グローバライズすること自体は悪い話ではないと思うんですけど、同時に特定の国に頼ったりとか、そういうのもどんどん出てきたんじゃないかっていうところで、
それが50年間やってるからこそ、それを今急にコロナで覆すのってできないので。
やっぱりそのグローバライズするインパクトって、それをやる理由って全員平和で暮らすことを想定して、たぶんグローバライズ皆さんしてたので。
それが今の世の中になって、それができなさそうな世界を考えると、もう一回ゼロから考え直さないといけないというところで、
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このIt's Time to Buildっていうエッセイを書いてるんですけど、このエッセイの中でそこまで明確に、多少なりに明確に言ってるんですけど、
なんでこのイノベーションがアメリカ内で足りてないかっていう話を多少なりにしてて、それが一つの社会的要因を出していて、
それが今のアメリカ自体、日本も多少なりにそうかもしれないんですけど、ビトクラシーっていうものに包まれてるんじゃないかと。
ビトクラシー。
ビトクラシーというVetoっていうところが一番最初に出てくるんですけど、いわゆる拒否する。
拒否権を持ってる人が多すぎて、
なるほど。
物事が進まないんじゃないかっていう。
それがすごい簡単な言い方なんですけど。
で、そこのすごい簡単な事例を出すと、
アメリカにゴールデンゲートブリッジってあるじゃないですか。
はい、あの赤い。
サンフランシスコにある有名な。
有名な大きい橋。
あ、そうですそうです。
あれって何年間で作られたと思います?
えー、でもそんな結構かかりそうですけど、3年とか4年とかですかね。
あ、でもめちゃくちゃ近いです。3.5年ぐらいなんですよ。
やった。
で、あれだいぶ前に作られたんですけど、それ以外に例えば1931年に作られたエンパイアステイトビルディング。
ニューヨークの。
ニューヨークの有名なビルですよね。
あれってどれくらいで作られたと思います?
5年とかちょっと大きいので、それぐらいかかるかな。
あれは実はすごい早くて、15ヶ月しかかかってないんですよ。
1年ちょっと。
410日間とか。
多分そのぐらいなんですけど。
じゃあそれと比べて、2008年にLAからサンフランシスコに行く高速鉄道のプロジェクトが立ち上がったんですよ。
そんなのがあるんですね。
3時間以内で行ける高速鉄道っていうプロジェクトが立ち上がったんですよ。
いいですね。
これ2008年ですよ。
はい。
いつできたと思います?
えー。
これちょっとトリッククエスチョンなんで。
えー、どれくらい。
あの、いまだにできてないんですよ。
え。
14年ぐらい。
聞いたことないじゃないですか。
そんなすごい早いLAからサンフランシスコに3時間で行ける電車なんか。
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しかもその当時2008年に与えられた予算が9ビリオン。
USDで。
なんで1兆円ぐらい。
プロジェクトが立ち上がった14年後に、
全体的にコスト100ビリオンぐらいかかるんじゃないかって今では言われていて。
なんで10倍ぐらいですよね。
元の予算から。
14年間経ってるんですけど、
いまだに何も作られてないんですよ。
えー。なぜ。
あの、いろいろ政治回りとかで。
あー、なるほど。
それはありそう確かに。
なんで1メートルも鉄道が、トラックができてないんですよ。
14年間経ってるのに。
それすごいなと思いながら。
確かに。
それ以外ちょっとサンフランシスコばっかり言ってあれなんですけど。
あの、去年か一昨年かな。
なんかすごい、これもツイッターでバズってたんですけど。
サンフランシスコ市がある、
バートって電車のシステムがあるんですけど。
はい。
その駅の中のトイレをリオープンしたんですよ。
20年ぶりに。
へー。
それで、なぜかリボンをカットするセレモニーってあるじゃないですか。
うん、ありますね。
それをなぜか知ってたんですよ。
20年間かけてトイレをリオープンするって、なかなかすごいなって思いながら。
いわゆる20年前にクローズしたんですけど。
20年間かかって、ようやく再オープンしたっていう。
そのトイレを、駅じゃなくて駅の中のトイレを。
そんなに時間かかってたんですね。
なんかこれ、トイレの事例はあれかもしれないんですけど、ちょっと例外かもしれないんですけど。
何かを作るっていうことに対して、非常に拒否権を持ってる人が多いので、やりたくないっていうのが多いですと。
サンフランシスコに関しても、例えばですけど、サンフランシスコってやっぱり住みたい人って多いじゃないですか。
そうですね。
特に鉄球業界があるからこそ。
だいたい今、200万世帯ぐらい不足してるって言われてるんです、そのベイエリア自体では。
結構住みたい。
もちろんサンフランシスコってベイエリアだけ、ほんの一部でしかないんですけど、
サンフランシスコで毎年新しい世帯、新しい家を建てるのに承認してるんですよね。
今年は何世帯作れますみたいな。
今年70世帯しか許可してないんですよ。
あと去年教育のエピソードしたじゃないですか。
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はい。
そこでやっぱり新しい学校を作るのにすごいハードルが高いっていう話をしたと思うんですけど、
結局新しい学校を作るのに、他の学校から承認を受けないといけないので、
そうすると他の学校としては学生ローンとかの政府が提供するプールを分けたくないので、
なので基本的にオッケーしないっていう話あったりとか、それが例えば銀行とかでも同じようになっていて、
大手銀行ってJPモルガンシティ、バンクアブアメリカとか3社いるんですけど、
どんどん大きくなっていて、逆にその銀行設立免許っていうのはどんどん落ちてるんですよね。
いわゆる新しい銀行が作れなくなっていて、
それで病院でも同じことが起きていて、
新しい病院作るのにもちろん許可というか、アクリディテーションが必要で、
それを提供するプロセスを誰が運営しているのかというと、他の病院が運営してたりするので、
既存の業界が全部。
教育とかヘルスケアとか交通とか、航空会社とかもそうですね。
特に、結局アメリカって自由市場みたいなことを歌うケースも多いと思うんですけど、
それって結構特定の領域だけで、
特に政府が絡むものって過剰市場、いわゆる本当に複数社しかいない、
採用者ぐらいしかいない世界になっているケースが多くて、
本当に直近ですと、乳製品、たとえばミルクを作っている会社が今、
最近だと、大体ミルクっていろいろ出てきてるじゃないですか。
例えば植物製のミルクみたいな。
オーツミルクとか。
そうですね。
アーモンドミルクとか。
そうですそうです。アーモンドミルクとか。
そこにすごい敵対しているじゃないですか。
もちろん既存の大手ミルクを作っている会社は。
その人たちが今、ロビー活動によって、
アーモンドミルクとかオーツミルクに対して、ミルクじゃないっていうのを言っていて。
ミルクっていう言葉を取り除けとパッケージから。
そうするとアーモンドミルクではなくて、アーモンド飲料っていうんですかね。
みたいな。
いわゆるミルクっていう言葉は使えなくしろっていうのを、すごい今プレッシャーをかけていて。
それが今通りそうみたいな話になってるんですけど。
でもこういうレギュレーションを通して、いろいろ制限をして既存が生き残るっていうこと自体は、
昔からあることだと思うんですけど。
コンピューター周りってそこが少なかったんですよね。
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だからこそそこはすごい革命が起きやすかったっていうところがあって。
例えばアメリカですと車業界とかも、テスラが出てくるまで60年間ぐらい3車しかいなかったんですよね。
アメリカだと。GM、フォード、クライスラーって。
ようやくテスラが入り込めたんですけど、それでさえいろいろ大変なことをいろいろ乗り越えなくていけなくて。
今のアメリカ政府、バイデン大統領がいろいろ電動自動車を襲おうとしてたりするんですけど、
そこに対してアメリカの自動車会社に資金提供とか補助金とかを提供しようとしてるんですけど、
なぜかテスラが含まれてなくて。
そういう課題とかもあったりとか。
政府がどんどん絡むと、もちろん既存のプレイヤーを守るっていうところもありますし、
あとは政府自体がお金を出すので、そうすると値段がどんどん上がるんですよね。
これは去年話した教育の会とかでも、学費がこのまま行くと4年間の大学が1億円かかるみたいな。
ヤバすぎですね、本当にそれは。
ヤバいことに起きてしまうっていうのが今後あるんですけど、
例えばヘルスケアとか見ても、
インシュリンのコストってすごい今高いんですよね、アメリカって。
たぶん本当は8ドルぐらいするべきなんですけど、すごい安くなるべきなんですけど、今800ドルぐらいしたりとか。
それってやっぱり保険でカバーされてるからっていうのがあって、
でも逆に保険でカバーされてない領域を見ると、値段が逆行してて。
例えばレイシックってあるじゃないですか。
目の視力が良くなる。
あれって保険でカバーされてないケースが多いので、自ら貼らないといけないんですけど、
そこの値段を見るとテレビのと同じように下がってるんですよ、めちゃくちゃ。
レイシックの技術って結構複雑な技術じゃないですか。
目のリアルタイムで3Dマッピングをして、そこに対してレーザーを打ち込まないといけないので、
そんな簡単な手術じゃないのに値段がずっと下がっていて、
でもそれっておそらく消費者が自ら払うので、本当の競争が起きてるっていう。
だからこそ値段がどんどん下がってるっていう話なんじゃないかなっていうところで、
逆に政府がカバーしてるものに関しては値段下げなくても政府が補ってくれるので、
逆に値段がどんどん上がるっていうところになってるんじゃないかというところで、
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これがいわゆるもちろん全領域で起きてるわけではなくて、
先ほども言ったようにテクノロジー領域がどんどん成長してる、
イノベーションが加速してると思っているんですけど、
逆に言うと今までのイノベーションっていうのは、
GDPのほんの小さい部分にしか該当しなかったんじゃないかと思ってまして、
例えばコミュニケーション、エンタメ周りとかはすごいイノベーション起きてると思うんですよね。
でも例えばヘルスケアとか、教育とかエネルギーとかに関しては、
実はイノベーションがそこまでなかったり、場合によってあったとしても、
政府によって制限されてたりすると思ってて。
例えばアメリカですと、アメリカのGDPの20%ってヘルスケアなんですよ。
このままいくと50%になるんですよ。
なぜかというと値段がこれだけ上がってるからっていうだけなんですけど。
でも本来であれば場合によっては値段下がるべきじゃないですか、ヘルスケアなんて。
特にテクノロジーってデフレ効果を持ってるものなので。
そこがどんどん上がってるっていうのは、そこに対してのイノベーションが足りてないっていう部分だと思ってますし、
例えばエネルギーとかに関しても、新しいイノベーション出てきたり、
それこそテスラみたいなテクノロジーとかバッテリーの新しいテクノロジーとかそういうものがいっぱい出てきてるんですけど、
石油に対しての補助金ってすごい政府が出してるので、
既存の石油の価格に行けないんですよ。
だいたい品額。
だいたい2倍ぐらいで、それ以外に行くにはめちゃくちゃスケールしないといけないんですけど、
それがなかなかできないので、
例えばウーバーとかリフトがVCが大量の資金を提供してるので安くしてた時代もあったじゃないですか。
それと同じように政府が動いてたんですけど、
政府の方がお金持ってるのでVCより。
そこのアンバランスというのも一個ありますと。
ただやっぱり政府をただ占めるのも良くないと思うので。
もちろんそこの政府とかが美徳らしい拒否権を持つっていうケースも多いんですけど、
同時に全体的に社会としてカルチャーとしてテクノロジーに対しての恐怖感だったり、
恐怖感ですね。恐怖感があるんじゃないかと思ってるんですけど。
そこに関してポップカルチャー的な要素から見るっていうのもあるんですけど、
その前にテクノロジーっていわゆる格差を生むものなので。
27:00
格差って社会的に見ると嫌じゃないですか。
そうですね。
ここですごい面白いことが起きてるのが、
格差が生まれてるものの全体的に上がってるんですよ。
全体的に上がってるのにその中で格差が生まれてるので。
なのですごいわかりやすい事例で言いますと、
例えばアマゾンとかって多分ほとんどの人がアマゾンがあることによってより便利だったり、
多分全体的にポジティブな風に見るじゃないですか、アマゾンって。
そうですね。
基本的に全員ベネフィットしてるものの、
アマゾンがあることによってよりベネフィットしてる人がいるじゃないですか。
ジェフ・ベゾスさん。
究極に言うとジェフ・ベゾス。
めちゃくちゃお金持ちになって。
それがすごい嫌な人ってどうしても出るじゃないですか。
そうですね。
なのでそういう形でやっぱりテクノロジーって全体的にいいものでもあるんですけど、
同時に人間って他の人形としても比較しちゃうので、
そうするとそこの格差を嫌がるっていうのが一つの多分カルチャー的なものとしてありますと。
もう一つが多分SFの話で、これがなんか面白いと思うのが、
やっぱり1940年代で書かれてたSFの本。
1960年くらい、1960年70年くらい見るとかなり実現されてるんですよ。
月に行くとか。
なるほど。
そういう話って。
で、草野さんが前回のエピソードの冒頭に言ったように、
なんとなくイメージするじゃないですか、そのSFの世界。
例えばドラえもんの世界もそうですし、他のSF映画もそうですけど、
未来がこういう感じになってるんじゃないかっていう。
例えば空飛ぶ車とか。
そうですね、確かに。
でもそれって実現されなかったりとか。
いわゆるこのSFの役割っていうのは、いわゆる新しいテクノロジーを実現するためのものではなくて、
ただ、将来起きるかもしれないイノベーションに対して、心の準備のものだと思っていて。
一般的に受け入れられるように、こういう未来ってあり得ますよねっていうところだと思うんですけど、
その中でSF映画としてポジティブにそれを見せてくれるか、ネガティブとして見せてくれるかっていうところがあると思うんですよね。
かなりポジティブで見せてくれたのが、例えばスタートレックとか有名なIPで言うと。
それこそスタートレックですと、スタートレックのコンピューターがあるんですけど、それがどんな質問でも答えてくれる。
30:03
今はGoogleですよね。
あー、確かに。
現代版で言うと。
はい。
あとスマホみたいなものとか、コミュニケーションデバイスとか。
へー。
あと昔のスタートレックのエピソードを見ると、タブレットをみんな持ち歩いてたりとか。
へー、iPadみたいなそんな感じで。
そうなんですよ。そういう形で新しいテクノロジーってそういうのをスタートレックからインスピレーションを受ける人もいっぱいいたりとか。
あとは他のコンテンツで言うと、ナイトライダーっていうのがあるんですけど、
今の現代の車を見ると、たぶん当時のナイトライダーの車と逆すごいリンクするものがあるんですけど。
いろんな昔のIPでポジティブに見せるものが今のインスピレーションとなるんですけど、
それってどちらかというとリアルなものっていうのが少なくて。
どちらかというとデジタル上のコミュニケーションとかそっち系の発展はあるものの、リアルなものっていうのが今は少ないですと。
たぶんそれ以外にも今のテクノロジーでできることっていうのも、
例えばですけど、今のiPhoneってアポロに行くスペースシャトルとか、
月に行くスペースシャトルとかロケット以上の処理能力を持っているのに、
なぜかiPhoneを使って豚に鳥を飛ばすとか、アングリーバーズですよね。
とかそういう割と全然新しいことやってないじゃんみたいなことが起きてるっていうのもたぶん同時にあったりとか。
同時にシリコンバレー内でもテクノロジー体質の恐怖感っていうのがあって、
2000年代の始まりで、いろんなAIのプロジェクトが立ち上がってたんですよね。
なぜかというとシンギュラリティ、AIがどっかのタイミングで人間を超えるっていうものが起きるっていうことを想定して、
そこに対してすごいディスカッションが行われてたんですよね。
いわゆるAIが人間に対してポジティブに見てくれるかネガティブに見てくれるかっていう。
それを例えば5、6年ぐらい前なんで、2018年とか17年とかそこら辺で見ると、
大体のシリコンバレーの人たちはネガティブの方に結論を出してるんですよ。
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AIが人間を超えると、人間を全員殺してしまうと。
めちゃめちゃネガティブですね、それ。
めちゃくちゃネガティブですね。一番最悪なシナリオですし。
逆になんとなくそういうのはSF映画とかでもありそうな世界ですけど。
でもその世界を信じてしまうと、例えばAIを研究してる人からすると、
そこまで全力でリサーチしていいのかってなるじゃないですか。
これすごいどんどん発展させると、どっかのタイミングで自分を殺してしまうかもしれないとか、
人類を滅ぼしてしまうかもしれないっていう話になるじゃないですか。
研究者の方もでもそういうふうに思っちゃうんですね。
そこで収まればいいんですけど、でもなんとなくシリコンバレーでそういう結論になってるので、
そうすると多分無意識的にでも、もしかしたら思った以上研究のスピードをちょっと遅めたりとかするケースであるんじゃないかっていう仮説を出す人もいて、
なんでそこら辺のイノベーションが減速してるっていうところを主張する中で、
もちろんその生産性っていうのを見るべきだと思うんですけど、そこをもっと細かい部分を見ると、
結構社会学的な要素も結構あるのかなと思ってますし、
あとは世界をインパクトする大きな領域に関してはまだテクノロジーがまだまだ立地してないっていうところが結構あるんじゃないかなと思いますね。
いわゆるエネルギー業界とかはそうですし、そういう新しいテクノロジーが出てきてるものの、
そこが浸透できなかったりとか、スケールできなかったりとか、そういう制限がいろいろあるんじゃないかっていう話ですね。
結局この話をするとすごい暗い話だと思うんですけど、個人としてはすごいこれをポジティブで見るべきだなと思っていて、
まだこの問題って全部解決できる問題だと思っていますし、いろんな領域でようやくこの解決の事例みたいなものが出始めてるのかなと思ってますし、
それこそスペースXがNASAを圧倒的に追い抜いて、
テスラもそうですよね。今既存の車会社を追い抜いたりとか、去年話したキャナとかインディオープニターとかですね。
そこら辺もやっぱりサプライチェーン周りとか、飲料作り、そこの生産周りをゼロから考え直したりとか、
36:03
教育周りとかも、不動産周りとか、銀行周りとか、金融業界とかに関してもどんどん新しい会社っていうのは出始めてると思ってますし、
それこそバイオとかですと、元々バイオテクノロジーって呼んでた会社を最近、まだそこまで一般普及してないですけど、テックバイオって呼ぶ人たちが増えてるんですよね。
逆にしてる。バイオテックではなくて。
テクノロジーファーストのバイオ企業。
なるほど。
テックが最初に来るっていうところで、例えばモデルナとかが代表として出てくるんですけど、
モデルナってワクチン会社、ワクチンを作る会社ではなくて、MRNAのテクノロジープラットフォームだっていう話。
やっぱりこの、まだまだ新しい領域にテクノロジーっていう要素っていうのはどんどん入るべきなんですけど、
いろいろ入れない理由とかもあったりする。そこをやっぱりどうしてもこれから覆さないといけない。
っていうところで、そこに対して、これだけ制限かかってるからできませんっていう話は、多分そっちの方が正しいケースが多いと思うんですよ。
正直言うと。今のアメリカ政府が一瞬で変わるかって言うと変わらないと思いますし。
そうですね。
なので、そこに対して石油企業に対しての補助金を出し続けるかというと、多分出し続けていると思うんですけど。
ただやっぱり、世界を変える人たちだったり、企業家の方々っていうのはどうしてもポジティブに見る人たちなので、
そう考えると我々もそこに対してポジティブに見ないといけない。
それをやるには、やっぱり今の既存の業界をゼロから考え直すっていうのがどんどん必要になってくるんだなっていうところは思いましたね。
確かにそうですよね。コロナとかも予期せぬことというか、今まで予想できたとは思うんですけど、いざ起きてみるとやばいやばいみたいな感じで。
でも、コロナによって新しいテクノロジーとか業界っていうのはすごくガラッと盛り上がったりするっていう反面もありましたよね。
そうなんですよね。でもやっぱりコロナが起きたからこそ、レギュレーションが緩めて、だからモデルナとかファイザーとかがあのスピード感でワクチンを出せたんですよね。
39:00
彼らがワクチンを作った方法も新しい技術を使ってるんですよね。
それってやっぱりこういうコンフリクトの時期、コロナっていうコンフリクトの時期にとって生まれるので、今までですと戦争っていうのがきっかけにあったりとか。
その後はやっぱり研究開発、いわゆるアメリカを良くするためにある程度行われてたかもしれないですけど、そこの競争がないとそういうものって生まれない。
競争を守るっていうのを、いわゆる今の例えばアメリカ政府がやってる一部のことって既存のプレイヤーを守ることになってるので。
それっていわゆる競争を無くすっていう話でもあるので、結局この何かしらのコンフリクトだったり競争があるからこそ、イノベーションはどんどん新しいアイデアが生まれるのかなと思いますね。
なるほど。じゃあ今回はそんなところで。
はい。
今回も聞いていただきありがとうございました。オフトピックではYouTubeやニュースレターでも配信していますので、気になった方はぜひオフトピックJPのフォローお願いします。また次回お会いしましょう。さよなら。
さよなら。
40:16

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