1. Off Topic // オフトピック
  2. #193 進化した新宗教の課題
2023-12-07 1:15:52

#193 進化した新宗教の課題

◎今週のトピック

宗教の需要 / カルチャームーブメント / キリスト教とアメリカ / 弱い者は良いやつ? / スーパーマンのサイクルを抜け出すためにマルチバースに行き着く / 計画する悪が失敗する / サイエンスと神 / バリューの再構築 / 政治、そしてインターネット / メディアの役割 / アメリカのテレビニュース / 24時間ニュースCNN / リアリティ番組としてのニュース / 『ネットワーク(1976)』 / science is settled / 科学はコンセンサスではなく真実の追跡 / 再現性の危機 / ピアレビュー / 環境問題の宗教化 / カオス理論 / 『Don’t Look Up』が嫌いな理由 / 独断主義と懐疑主義 / アンチ懐疑主義 / ワーキズム / 未来は働く時間減るって言ったやつ誰だよ! / CEOに社会問題に言及してほしいというプレッシャー / オフィススペースがある必要性 / ゴシップは道徳と倫理を教えてくれる / 


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00:07
皆さん、こんにちは。草野美樹です。 宮武徹郎です。
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報をゆるく深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、進化した新宗教の課題について話していきたいと思います。
先週に引き続き、Off Topicでは、年末のテーマの回をやっているところなんですけど、今回はエピソード2というところで、おそらく3パート中の2パート目です。
先週ちょっと発表しましたけど、今年の一つの大きなテーマは、宗教という言葉だったんですけど、先週話した内容だと、宗教がなぜ重要なのかという話で、昔からそういう宗教的な考え方とか、昔の宗教の方が強かったですよねっていう話があったり、
宗教というのは道徳とか倫理を、そこをもっと人間が知りたいっていう需要から来ているっていう話をしたりとか、あとはその最後の方に、過去20年、特に過去20年間ぐらいで、アメリカとかですと、キリスト教だったり、宗教に入るっていう需要がちょっと落ちている。
ただ、草野さんも言ったように、スピリチュアルになりたい人は、たぶんそこまで変わってなかったりとか、何かしらの宗教に入りたいっていう、希望とか、そういう需要はまだ残ってるのかなっていう。
確かに。むしろ、強くなって、どうなんですかね。
めちゃくちゃ正しいと思います。強くなっていると思います。むしろ。
なんか、信じるものが欲しいみたいなのはありそうですよね。
そこがたぶん、まさに今、心の穴ではないですけど、そのパーパスを見失っている部分が、そう感じている人も多いと思うので、
なので、やっぱり新しい宗教を通して、そのパーパスを、その穴を埋めていくっていう話があるんですけど、
それをどうやってやっているのかというと、こういう新しい宗教っていうところなんですけど、
その新しい宗教って、例えばなんだっていうと、例えば社会問題っていう、それも宗教化できちゃったりするので、
あと、例えばフィットネスとか、ランニングクラブとか、そういうのも一つの宗教ですし、
03:00
バーニングマンとか、コンサートとか、イベントとか、そういうのも一つの宗教ですよね。
コミュニティ。
コミュニティ系はほとんど宗教化できるものですよね。
もちろん、会社とかブランドとかも、そういうのもあれば、それこそ、例えばトランプ支持者とか、バイデンの支持者とか、
そういうのもあったら、現代版の宗教かなと。
特に、草野さんが言ったように、需要が上がっているように見える一部の理由というか、
一部の影響なのかもしれないですけど、カルチャームーブメントみたいな、カルチャームーブメントの需要も高まっているのかなと思っていて、
この1週間で何かトレンドしているものに乗っかりたい。
多分、2年前だと、カレントシングスって呼んでましたけど、我々は。
それも、何かしらの宗教に入りたいからっていう動きなのかなって思いましたね。
カルチャームーブメントそのものも宗教だと思うので、ただ、テンポラリーな宗教。
でも、それがテンポラリーだからこそ、次のやつを常に探すっていう。
そういうことも起きているんじゃないかなっていうふうに思いましたね。
どういうグループに入りたいか、何を信じたいか。
そこに入ることによって何かしらの意味合いとか感情を感じたいっていう話だと思うんですけど。
ちょっと来週は多分もうちょっといい事例というか、
すごいどうやって宗教を作るのかみたいな話に入っていくと思うんですけど、
今週に関しては、いろんな宗教の課題もあるので、もちろん。
宗教って、全体的に非常にいいことだと思うんですよ。宗教を作るのって。
人にパーパスを与えたりとか、何かしら目的を与えたりとか、達成感とか、
何かそういうのを感じさせられる、すごいいいコミュニティだったり組織とかってあると思うので。
ただ、やっぱり変な方向性に行くと、課題っていうのがもちろんあって。
なので、宗教が今日話す話の中で、その宗教が悪いっていう話ではなくて、
おそらくなんですけど、ほとんどの今日話す宗教の事例は、
最初作られた時は、すごいいい糸で作られていて。
で、もちろんほとんどのそこに入ってる人もいい人で、
ただ、変な方向性に行ってしまう課題があると。
いわゆる過激派みたいな感じですよね。
何ですかね。
で、その中で、それを今の宗教の一つでもある、
いろんな人は多分、ウォークとかって呼ぶと思うんですけど、
06:01
一つ大きなアメリカとして抱えてる課題があるのが、
元々、キリスト教が作ったバリューで。
これは、キリスト教が悪いっていう話ではなくて、
彼らが信じてるバリューとか、すごいいいものも多いんですけど、
そのいいものが、行き過ぎた先が、意外と社会を影響したりとか。
それは多分、キリスト教側の意図ではなかったんですけど、
でも、そうなっちゃったっていうところが一部あるので、
そこの説明をするんですけど、
キリスト教の前の世界、
いわゆるそこの倫理観とか道徳の考えの前って、
強いものイコール、いい人。
弱いものイコール、悪い人だったんですよ。
これは本当に昔の話ですよ。
でも、これって明確な理由があって、
そもそも、人間が生きていくために強くなければいけなかった。
何か狩りに行けるとか、本当に多分そういうレベルのものだったので、
基本的に生き残れる人は強い人なので、
強い人がいい人だと。
その人のことを従わないといけないですと。
これが多分人によっては君主道徳って呼ぶと思うんですけど、
いわゆるトップがいて、
トップが下を支持出したりとかするっていう。
それこそ、前回話した4000年前の状況と似ていたと思うんですけどね。
そのダイナミックを大きく変えたのがキリスト教なんですよ。
もちろん神様っていうトップはもちろんいるんですけど、
強い人イコールいいっていう概念を変えたんですよね。
いわゆる弱いものをちゃんと守りましょうとか、
弱いものを救いに行きましょうっていう。
これはキリスト教の教えでもあったと思うんですけど、
それ普通に考えるとめちゃくちゃいいことじゃないですか。
今の特にアメリカの中ですと、日本だと分かんないですけど、
アメリカですとやっぱりキリスト教的な考えが強いんですよね。
なんでやっぱり弱いものをちゃんと助けることも重要ですと。
問題なのが、これが行き過ぎた時に何が起きるかっていうところで、
これが多分奴隷道徳と呼ぶんですけど、
究極言ってしまうと弱いもの、いわゆる虐げられた人たちと、
09:06
弱いものをいじめる人たちがいるっていう考えになっちゃう。
敵みたいに思っちゃうみたいな。
いわゆるいじめる人たちが絶対の悪だみたいな。
ディズニーランド状況ですよね。
ディズニーランド状況?
ディズニーランドじゃない、ディズニー状況ですよね。
善悪がはっきりしてる。
なるほど。
自動的に、いい人っていうのが、いわゆる善がいじめられた側になってしまう。
弱いものが必ずいい人ってなっちゃうのがまず良くないですと。
必ずしもそうではないので。
一つの領域の中だと弱いかもしれないですけど、一つの領域だと強いかもしれないですし。
さらに、それが一回限りのことであればいいかもしれないんですけど、
不思議なことに、どんどん弱いものを探し求めるんですよ。
弱いっていう定義がどんどん変わってくるので、社会がどんどん進歩していくので。
昔だと、そもそも食べ物が、特にこれはアメリカとか発展途上国の話ですけど、
食べ物がないっていうのが、昔弱いとか、いわゆる救わないといけないっていう概念だったのが、
それがどんどん変わってきていて、そこの弱いものっていう定義がどんどん進化して、
別にそれが悪いっていう話でもないんですよ。
ただ、それによって、もともと考えられていたキリスト教のバリューっていうのが、ちょっと変わってきているのかなって思うんですよね。
それは何でなんですかね。
でも、そのバリューが、いわゆるその道徳が、その道徳を保つためには、次の犠牲者を探さないといけないんですよ。
被害者意識を主張することによって得てるみたいなところがあるんですかね。
多分そうですね。
なるほど。
そこは一つの、行き過ぎると本当に課題になる。
特に善悪がはっきりしてるようなふうに捉えてしまうと余計そうなる。
難しいですね。
難しい話だと思います。
それこそ、去年だと思うんですけど、雑談会で、すごいスーパーヒーローの話ってあんまりありえないですよねっていう話だと思うんですけど、
12:05
それがまさにこの話でもあるんですよ。
めちゃくちゃ強い人で、さらにすごい計画を持ってて、どんどん強くなるみたいな話ってあんまり好かれない理由って。
そうそう、今の特にアメリカでは、キリスト教の道徳にあんまり合ってない。
でも、好かれてるビジネスマン、ビジネスパーソンみたいな人って違いますかね、ヒーロー。
個人レベルであったりするんですけど、映画でならないですよね。
映画で結局マーク・ザッカーバーグを描いたとしても、いいように終わらないっていう。
そう、なるほど。
どんどん大きくなることが、若干恐れられてるっていうか、それこそ前の雑談会でも話したように、強い人っていうのはスーパーマンとか、
最初からスーパーマンで基本的に人を救って、いわゆる同じサイクルを繰り返す。
どんどん強くなっているわけではない。
なるほど。
唯一許されてるのが、アンチヒーロー的な人ですよね。
確かにヒーロー、どんどん強くなるのができないから、マルチバースで出現し続けるっていうのをやってるのかもしれないですね。
確かに。
強くなれないから、別の世界に出現するっていう。
確かに。
だから、アンチヒーロー的な人が唯一許される。
どんどん強くなるけど、結局最後に負けるっていうのもあるのと、あとは明らかに悪役だっていう。
ブレイキングバッドとか、すごいわかりやすい事例だったり、日本だとデスノートとか、そうだと思うんですけど、
あの考えは、デスノートとかだと矢神ライトが、自分神様って思ってるので、
それはおかしいですよねっていうのは、読者もわかってるので。
でも、悪いってわかってるから、たぶん許されるんですよ。
あれが、なぜか矢神ライトがすごい良い人だってなると、たぶん成立しないんですよ、ストーリーとして。
いつか失敗する計画だと思ってると、確かに。
もしくは、この人絶対悪役だ、でもその計画やってるのが見るのが面白いからとか。
そこがすごい面白いところで、キリスト教の道徳が、それがキリスト教だけなのかわかんないですけど、
15:08
それがどこまで我々のカルチャーに染み込んでるのか。
特に、昔だと神様が100%正しいので、
それが今、100%っていうものがない。
特に、昔の宗教を多くの人が捨ててるっていう話ではないですけど、より信じなくなってる。
なると、100%の神様がいないので、それを何かしらリプレイスしに行かないといけないっていうところなんですけど、
それをリプレイスしにくくて、
でも、このトレンドってずっと前から続いていて、
それこそ、ニーチェが1882年だったと思うんですけど、
神が死んだっていう言葉を書くんですけど、
それってちょうど、ダーウィンが進化生物学についての本を書いた、たぶん20、30年後なんですよ。
おそらく、ニーチェは別にすごく深く勉強してるわけではないですけど、
おそらくニーチェがそこで神が死んだっていうことを言った理由って、
多くの科学者とかが結構、科学者のナレッジがより一般的なナレッジになっていて、
科学っていう、サイエンスっていうのが真実によりなっていて、
科学者たちは神様を信じなくなり始めたからこそ、
神様、いわゆるもともと信じてた宗教の神様の概念が死んだと。
ニーチェは別に神様を信じてた人ではないんですけど、
ニーチェからすると、これは結構やばいんじゃないかと思ってたらしいです。
なぜかというと、神が死ぬと何が起きるかというと、
人間が自らゼロからバリューを作り直さないといけないです。
それこそ倫理とか道徳とかを。
それを本当にできるのかと。
それほど難しいチャレンジってないんじゃないかと。
じゃあ、どこに宗教が移り始めたかというと、
昔だと、例えばなぜ人が盗まなかったのかって聞くと、
神様からの罰を怖がってた。
地獄に落ちる。
地獄に落ちるとか。
それが何に変わったのかというと、
政府に変わったんですよね。
18:00
政府が法律とか、社会契約みたいなものを通して盗んではいけませんと。
そこから何が起きたのかというと、
政府が一つの宗教と思うと、
政府機関の間で宗教の戦争が起き始めるんですよ。
これは政治のイデオロギーっていう名の宗教の戦争なんですよ。
西洋でいうと、民衆資本主義ですよね。
VS、例えばナチスとか、あと共産主義ですよね。
各政治が、いわゆる宗教化している。
結局ナチスも共産主義も、いわゆる新しい宗教だったんですよ。
民衆資本主義も同じですけど。
どっちもバイラル化して、どっちもめちゃくちゃ広がって。
ナチスと共産主義に関しては、結果は失敗してますと。
しかもかなりやばい失敗をしているので。
でも、これも宗教ですし、
アメリカも共産主義に対して一時的に批判的じゃなかったタイミングもあったり、
それが急遽、第二次世界大戦の後にすごい批判的になったりしてたので、
それもちょっといろんな宗教的な理由があると思うんですけど、
そういう政府機関から、企業とかそういうところにも行ったと思うんですけど、
21世紀に何が出てきたかというと、やっぱりインターネットで。
インターネットが次の神様になり始めたんですよ。
昔は神に裁かれるので盗まないと。
次に政府の法律に裁かれるので盗まないと。
2000年代でなぜ盗まないかというと、
インターネットっていうネットワークがそれをやったことを可視化するからっていう。
後に2010年代とかだと、ツイッターとかSNSによってキャンセルカルチャーが生まれて、
それこそ10年代とか20年代とかですと、アプリがもうバンしますというところで、
なので、1800年代とかですと、やっぱり神様っていう、
もともとあった宗教の神様が多分一番強い存在で。
1900年代ですと、アメリカの政府、軍事で、2000年代が多分インターネットになったと。
そこもいわゆる神様がどんどん進化していったっていう考え方もできて、
ただインターネット上ですと、神様って一人いないじゃないですか、インターネットって。
そもそも分散型のネットワークなので。
21:02
なので、道徳とか倫理を作りにくいんですね。
インターネット全体として。
だから、やっぱりインターネットでもやっぱり足りない部分があると。
じゃあ、その他どういう宗教が出てきたのかというと、
いくつか事例出しますけど、まずはメディアですね。
やっぱりメディアの役割って何かというと、
社会とか世界ってすごい複雑なので、
やっぱりしっかりまとめてくれて、何が起きてるかを伝えてくれる。
それがベース、多分メディアとしてある役割だと思うんですけど、
昔、日本は分かんないですけど、アメリカの昔のメディアのテレビ、
特にニュース番組のあり方って、草野さん知ってます?
あり方?
どういう放送をしてたのか。
どういう放送をしてたのか?
ローカルニュースみたいなのがあったんですけど、
昔、全米にニュースを伝えるテレビネットワークが3社ぐらいいたんですけど、
1日30分だけなんですよ。
30分間ニュースする以上ですっていう。
それは、いわゆる全国に流すもの。
なので、ケーブルテレビとかそういうものではないっていう。
全国に30分間しか流さないので、
30分間で世界で何が起きてるかって伝えないといけないんですよ。
だから、もう基本的に何か意見伝えるとかではなくて、もうファクトを教えるしかないんですよ。
で、それを人が見て、テレビを消して、普通に暮らしてたっていう。
なるほど。
それが、もともとのテレビのニュースのあり方だったんですよね。
大きく変わったのが、1980年で、その年にCNNができましたと。
CNNが初のケーブルテレビなおかつ、24時間のニュースネットワークだったんですよね。
後々、1990年代でFOXニュースとかMSNBCとかが出てくるんですけど、
このCNN、その他の競合がやったことって、すごいニュースのビジネスモデルを変えたんですよ。
ニュースは、いわゆる彼らが思ったのは、人はニュースを別に見たくないですと。
ニュースではないんですと。
人は見たいのはニュースではなくて、リアリティ番組なんだと。
24:01
エンタメを見たいんですと。
エンタメで、いい人と悪い人を見たいんですと。
憎い、この人は嫌いって言いたいです、この人は好きですって言いたいっていう。
特に、よりパーソナル、自分のチームか相手チーム、
そんな感じになると、より見てくれますと。
なので、30分間ではなくて、24時間、リアリティ番組的にやったら人気になるんじゃないかと。
なるほど。
例えばなんですけど、アメリカで、それこそFOXニュースとか、CNNとか、MSNBCとか、いろんなケーブルテレビ見てると、
政治の話でよくするんですけど、皆さん、すごい不思議で、
大体、10人から15人ぐらい、もうちょっといるかもしれないですけど、の名前しか言わないんですよ。
誰の名前なんですか?
例えば、AOCとか、トランプとか、バイデンとか。
出てくる人物が。
政治家の名前。
でも、10人から、マックス20人ぐらいじゃないですかね。
でも、もちろんアメリカ政府ってもっと人がいて、
しかも、いろんな委員会があるので、
いわゆる判断してるのは、委員会の一番上の会長とかだったりするので、
でも、なぜか、同じ人たちの名前しか出てこないんですよ。
多分、全くアメリカの政治とか、アメリカ政府を知らなければ、規模感とかも知らなければ、
アメリカ政府って20人が運営してるんじゃないかなって思うぐらい。
へー。
多分、ほんとに他の人の名前、ほぼ言わないんですよ。
へー。
リアリティ番組的に考えると、何をやってるかというと、いわゆるキャストがいるんですよね。
キャストがこの10人から20人ぐらいのキャラクターで、
彼らのいわゆるVlog的に、今何やってるんだっていうのを表してるんじゃないかと。
面白い見方ですね。
しかも、もともとのニュースって、やっぱり30分間しかないですし、
全米、全員に届けるニュースなので、基本的にヌートラルじゃないといけないんですよ。
逆に、バイアスを入れると、すごい指摘されますし、
さらに言うと、間違った情報を出せば、もう放映できませんみたいなレベルだったんですよね。
今のモデルってもう全然違くて、
左寄り右寄りとかって言うじゃないですか。
はい。
なので、特定のユーザー層に届ければいいので、
27:01
彼らを満足させたり、怒らせたりとかすればいいっていうところなので、
そもそも正しい間違いっていうのが、正しい情報を伝えなくても良くなる。
で、やっぱりどんどん宗教化するんですよね、そうすると。
えー、日本ってどうなんですかね、全然。
日本も多少なりあるかもしれないですけど、
ちょっとあんまり日本のニュースとか見ないんで、
そこまでわかんないですけど、でもアメリカほどではないと思います。
そもそも24時間のニュース番組って、たぶんないですよね、日本で。
ないですね。
あとなんかやっぱ、良くも悪くも、この人がヒーローだみたいな、
AOCとかも好きな人嫌いな人いると思うんですけど、
そういう人ってやっぱ日本だとあんまりまだ共通で、
この人いいよね、もしくはこの人嫌だよねみたいな人っていると思うんですけど、
アメリカほどじゃないかもですね。
そうですね、しかもメディアがそこまで明らかに押したりとかはしてないかもしれないですし。
あとアメリカはやっぱ政治が、なんていうか、関心度が高いからこそ、エンタメっぽさもなんかあるというか。
ここが結構重要なポイントだと思うんですよね。
関心度が高いのか、関心度が高いっていうのは、いわゆる人が本当に興味を持ってるのか、
それをメディアがエンタメ化してるから興味を持ってるのかっていう。
で、後者だと思うんですよ。
エンタメを受け入れてるんですよね、その演者たちというですかね、なんていうんですか。
そうですね、そこにちゃんと乗ってますからね。
日本だとあんま乗ってないと思うんですよ。
確かに。
視聴者側も演者側も。
あと多分、
メディアはそれをやってるかもしれないですけど。
でも多分一つそこで、なぜ日本ってそこまで乗ってなくて、アメリカで乗ってるかっていうところ。
日本は僕そんなに見てないので、言いにくいですけど、
もしかしたら一つあるのは、やっぱり宗教化するためにはクレイジーなアイデアが必要って前回言ったじゃないですか。
それが多分日本だとやりにくいんですよ。
日本ではそこまでクレイジーなアイデア言いにくい環境でもある。
でもアメリカだと、もうどっち側に寄ればいいだけなので。
なんで、いわゆる相手がクレイジーだって言えばいいんですよ。
それってアメリカだけなんですかね。世界的にそうなの?
多分他にもあるんじゃないですかね。
ただやっぱりその24時間のニュースネットワークをあれだけ大きくさせたのは多分アメリカだと思うので。
そういう意味ではアメリカが多分よりそうなってるかもしれないですね。
なんかアメリカ人って結構そのフォックスニュースとかそのCNNとかを、
それこそレストラン行くとなんか常に出てたりするじゃないですか。
30:02
なぜかニュース番組めっちゃ出すじゃないですか。
これってもうなんかフレンズを見てる概念と同じなのかなっていう背景音として。
だからもうなんかリアルタイムでの動くリアリティショー。
そういう宗教を作ってるのがメディアですと。
なんかすごい個人的にすごい面白いなと思ったのが、
そのCNNが1980年にできてるんですけど、
その4年前になんか今の状況をすごい予言した映画があって、
1976年にできた映画、ネットワークっていう映画なんですけど、
その映画の中ではそのキャスター、ニュースのアンカーの人が、
2週間後にクビになりますっていう報告を受けるんですよね。
いわゆるその視聴率が低いから。
そこでそのオンエア中に、
そういう話をして、
もう来週自殺しますと。
っていう話を発言をしてしまって、
ネットワークがさすがにそれを言うのはやばいので、
謝罪をしなさいと言って、
謝罪をするつもりだったのがまた切れてしまって、
いろいろ矢事を飛ばし始めたんですよね。
オンエア中。
人生クソだみたいな。
で、それによってもちろんなんとなくさん想像つくと思うんですけど、
視聴率上がったんですよ。
それを見た、もちろん映画なのでフィクションなんですけど、
ニュース番組のスタッフが、
これはなんかチャンスがあるんじゃないかと思って、
新しいニュース番組を作りたいですと。
ただニュース部門の配下ではなくて、エンタメ部門の配下で作りたいと。
そこからいろんな映画の詳細はそこまで話さないですけど、
いわゆるそのテレビ番組、ニュース番組が、
もうエンタメにどんどん語り寄せて、
どんどん過激派なことをやることによって視聴率を稼ぎにいくっていう、
そういうストーリーなんですけど、
それが今まさに起きていることだなっていう話でもあって、
これ、サウスパークっていう番組も、
これのパロディ化をしたことあるんですけど、
それもすごい面白かったので、
ちょっと見てみたい人はぜひ見てくださいと。
どこで見たんですか、ネットワークは。
どこで見たんですか、昔見たんですよね。
学校かな、どっかで見た気がするんですよね。
33:02
ちょっと古い映画ですけど、
20分バージョン見たい方は、サウスパークバージョン見てください。
多分、あそこからインスパイアされてるのかわかんないですけど、
まさにニュースをエンタメ化するっていうのを、
めちゃくちゃ過激派まで押したらどうなるかっていうのを表してるので、
そういう宗教も一つできてしまいましたと。
次に話す宗教の話が、若干批判されるかもしれないですけど、
科学の話をしたいんですけど、
アメリカでよく聞く言葉で、
日本だと、翻訳がわかんなかったんですけど、
The science is settledっていう発言、たまに聞くんですけど、
いわゆる、これは科学で証明されてるものだとか、
これは100%そうですよっていうのを表すときに使う言葉なんですけど、
簡易文句みたいなことですか?
簡易文句でもないと思うんですけどね。
科学のことを話したときに言うみたいな、決まり文句みたいなことですか?
そうですね。
例えば、10年後に人類が滅びますっていう、
その話をしたときに、それはもう決まってることだからみたいな。
科学的にも証明されてるからみたいな。
話、そういう発言があったりするんですけど、
そもそもその発言って結構危険な発言で、
科学って、いわゆるコンセンサスではなくて、真実の追跡なので、
そもそもエキスパートを信頼しないっていうのが、
サイエンスのプロセスであるんですよね。
これはリチャード・ファイマンさんが言った言葉ですけど、
だから、いわゆるエキスパートが言ったことを信頼するのではなくて、
信頼してはいけないっていう話ではなくて、
ただ、全部確認できるっていう。
全部確認するべきと。
なるほど。
なんで、何が知られていて、何が知られていないっていう議論を常にしないといけなくて、
科学の中では。
絶対はない。
そうなんですよ。絶対がないんですよ。
もちろんファクトっていうのはあるんですけどね。
過去に何が起きたかっていうものとかは。
ただ、もちろん、場合によっては100パーってあったりする。
それでも100パーってないんですけどね。
でも、それが100パーあるっていうのが、
行き過ぎると何が生まれてくるかっていうと、
科学の宗教が生まれるんですよ。
科学そのものが宗教化してしまう。
36:00
これについて、それこそ過去に論文の話したと思うんですけど、
科学研究の論文の再現性の危機の話したと思うんですけど、
ある調査だと、50パーセントの論文がそもそも再現できませんっていう。
そもそも再現できないっていうのに、それを真実って呼んでるっていう話もあれば。
あと、ピアレビューってわかります?
お互いレビューしようみたいな。
確認しようみたいな。
論文を出した時に、周りの他の科学者がそれをチェックして、
いわゆるこれが正しいですよっていうのを。
伝えてくれるっていう、いわゆるちゃんとピアレビューされたかどうかっていう。
いわゆるピアレビューされた論文の方が信頼性が高いはずっていうところなんですけど、
もちろんピアレビューの概念はすごい正しくて、
もともと作られた理由も、これ第二次世界大戦の後に作られた考えなんですけど、
アメリカ政府がいろんな研究にすごい投資をしてたタイミングで、
いわゆる変な提案とか変なものに入れないように、
投資しないようにピアレビューシステムを作ったんですよ。
なので、もともとの概念はいわゆるファクトチェックのものだったんですけど、
それが今、もちろんちゃんとそれをやってる人はいますと。
ただ、やってない人も多くいて、
コンセンサスのものになっちゃってますと。
とりあえずピアレビューされたらいいものでしょっていうのを言えるように、
とりあえずピアレビューされると。
承認されるための過程みたいな。
そうなんですよ。しかも承認する側も、ちゃんと承認してないんですよ。
なるほど。
なので、これって実際に、
これをピアレビューがちゃんとされてるかどうかっていう調査って何回かあるんですよ。
過去に。
いわゆる、わざとエラーを入れるんですよね。論文に。
しかも結構大きな間違いとか入れたりして、
ピアレビューする人たちに出すんですけど、
ある調査だと、レビューしてる側が3割の大きな問題しか察知できてなくて、
別のやつだと25%で、また別のやつだと29%とかだったので、
もちろんちゃんと見てる人は見てるんですけど、見てない人も多いですと、おそらく。
39:07
しかも結局論文を公開しないといけないので、公開する場所、いわゆるジャーナルって呼ばれるものがいっぱいあるんですけど、
ほとんどのジャーナルは、そもそもデータをパブリックにしなくていいって言ってるんですよ。
しかもジャーナル側がリクエストしても出さなかった場合に、最悪別のジャーナルに行けばいいので、
不透明ですね、なんか。
そうなんですよ。で、実際こういう問題っていろんなところで起きるんですけど、
例えばなんですけど、今年スタンフォードのプレジデントが辞任してるんですよ。
はい。
で、その理由は、彼が出した論文の多分5つぐらいかな、に間違ったデータが含まれてたからっていう。
へー。
で、彼が別にそれをやってたわけではなくて、彼のいわゆる研究員がやってた話なんですけど、
でも、ちゃんとそのチェックを彼はしてなかったっていうところで、彼がメインの論文を書いた人っていう名前が出てるので。
なので、いわゆるスタンフォードのプレジデントから辞任している。
へー。
で、もちろんそれは人間的な問題もあるんですけど、実はテクノロジー的な問題もたまにあったりして。
へー。
で、そのデータをどこに保管するかというと、多くの人はExcelとかに入れるんですけど、
Excelって実は、やっぱりこういう用途に慣れてないのか、それのためのユースケースがそこまで多くないと思うので、
たまに間違った変換をしてしまうんですよ。
例えばなんですけど、遺伝子の名前の中で、セプチンⅡっていう遺伝子の名前、遺伝子があるんですけど、
それを略すとセプトⅡになるんですよ。
SEPTって、もう数字の2ですね。
はい。
で、それを普通にExcelに入れてしまうと、そのデフォルト設定に入れてしまうと、何が起きるかというと、9月2日に変換されるんですよ。
へー。
セプテンバーⅡに。
あー、なるほど。
なんで、それはもちろん意図したものではないですけど、でもピアリビューで確認をされるはずなんですけど、
でも、そもそもデータがもらえなければ、それは確認できないですし。
うーん。
でも、そういう課題っていうのがいろいろありますと。
うーん。
で、やっぱりピアリビューをとりあえずされたらいいだろうっていう話があって、
特に一般の人から見ると、ピアリビューされたって言われると、ちゃんと見られたんだってなるじゃないですか、もちろんですけど。
42:02
はい。
なので、より信頼するんですけど、実際にトップの科学者とかと話しても、
別にピアリビューされてない論文でもめちゃくちゃ見てますし。
見てるってのは。
それを信頼してますし。
結果、ピアリビューされたかどうかではなくて、どういう研究をして、どういう手法をとって、どういう結果が出たのかっていうのを、すごい一番重視してるので。
うーん。
コンセンサスではなくて、単純にファクトを見てる。
やっぱりコンセンサスを見始めると、変な形で宗教化してしまう。
それこそ、アインシュタインの論文で、たった一つしかピアリビューされてないんですよ。
へー。通常はもっとするもんなんですか?
今だと多分するのが割と当たり前っていうか、本当に出すのであればピアリビューされないといけないみたいな雰囲気になってるんですけど、
うんうん。
当時は、そもそもその概念がなかったので、逆に、唯一ピアリビューされた論文に対して怒ったんですよ。
うーん。
なんでピアリビューするんだ?みたいな。
あってるしって。
そうなんですよ。なんか疑ってるんですか?って。
で、結局違うジャーナリーに論文を公開するんですよ。
へー。
これありえないだろうみたいな感じだったと思うんですけどね。彼からすると。
間違ってるとでも言うのかっていう。
間違ってるのであれば間違ってもいいんですけど、なんかそれは別にピアリビューっていう制度を取る必要なくないですかっていう。
あー。それはなんで取る必要ないじゃんって思ったんですかね。
たぶん当時はその概念がなかったっていうのもありますし、
そもそもだったら、違う論文でそれが間違ってるっていうのを証明してくださいとか。
あー。
別にピアリビューっていう形を取らなくてもいいじゃないですかっていう、たぶん話だったと思うんですけど。
なるほど。
なんか、これも結局化学そのものが悪いとか、そういう研究が悪いとか、ピアリビューの制度が悪いっていう話ではなくて、
それが変な形でインセンテルとかが変な形になってしまうと、宗教化してしまう。
へー。
っていう話を、まずピアリビューの制度だとそういう話があって、
もう一つ、さらにいろんなコメントをもらうかもしれないですけど、環境問題も変に宗教化されてますと。
へー。
まず言わないといけないのは、環境問題に関しては、災害がめちゃくちゃ増えてるのも事実としてありますし、
45:02
気温が上がってるっていう、いわゆる限りの天気が出てるっていうのも信じてますし、
いわゆる全体的に環境問題が起きてるっていうことは、僕は信じてますと。
うんうん。はい。
ただ、それの言い方が結構重要だなと思っていて、
そもそも、すごい環境問題って複雑なもので、ニュアンスがこもったものなんですよね。
これはメディアの一部、責任を取らないといけないと思うんですけど、環境問題ってシミュレーションなんですよ。
いわゆる、この地球でこういうことが起きれば、こういう結果が生まれますと。
ほう。
ただ、いろいろ難しいものがあって、まずコントロールグループがないんですよ。
普通の科学研究だと、変数に影響を受けないグループを作るじゃないですか。
薬とか、検証するときとかって。
はい。
でも、地球って1個しかないので、そうそう、コントロールグループができないですと。
うーん。
なので、完全にモデリングでしかないんですよ。
うーん。
で、モデリングに関しては、例えば、すごい特定なモデリングですと、100%に近いモデリングってできるんですよね。
うーん。
なので、何もないところの中でボールを落としたら何が起きるかとか。
うーん。
で、ただやっぱり、地球ってすごい複雑なシステムですし、環境問題って、いわゆる80億人の人間がいる中で起きてるものなので、よりランダムなものが起きるんですよね。
これは去年結構、シリコンバレー内で流行ってた言葉ですけど、カオス理論っていうものがあるのは、まさにこういうランダムなことが結構起きるので、結局AからBに行くのではなくて、急にAからZに行ったりとか、AからDに行ったりとか。
うーん。
結構、いろんなシナリオの可能性がありますと。
はい。
でも、重要な言葉って可能性っていうところで、AからBの可能性がより高い。でも、もちろん100%ではないと。
うーん。
なので、可能性ベースで話すべきで、で、実際に多くの科学者は可能性ベースで話してるんですよ。
ただ、それを可能性、特にメディアもそうですし、一般的な人からすると可能性ベースで別に物事を捉えてるわけではないので、なんで、なんかそれを絶対、絶対的に思ってしまう。
なので、例えばなんですけど、IPCCっていう気候変動に関する制服案パネルがあるんですけど、そこの研究者たちが、いわゆる2000年から2100年にかけて、どう二酸化炭素の排出量が変わるのかっていうシナリオ、いわゆるモデリングをしたんですよね。
48:15
はい。
で、4つのシナリオを作ったんですよ。
うーん。
で、そのうちの1つが、まあ、いわゆるほぼ最悪のシナリオ。
うーん。
で、いわゆる炭素の量を5倍増やして、で、二酸化炭素の排出量の制限をするポリシーを全く入れなかった場合にどうなるかと。
そういうシナリオを描いたんですけど、もちろんその場合って、すごい二酸化炭素の排出量が増えて。
うーん。
でも、より悪いインパクトになるんですけど、そもそもそのシナリオが起きる可能性は3%しかないっていうのを研究に書いてあるんですよ。
ただ、その3%しかないっていうのを、彼らがうまくコミュニケーションしなかったのか、そもそもそれなんか読まれてなかったのか、まあ、あえて読まなかったのかわかんないですけど、そのシナリオだけめちゃくちゃ使われてるんですよ。
うーん。
いろんな他の研究に。
へー。
実際に2000以上の論文にそのシナリオが書かれてるんですよ。3%しか起きないのに。
まあ、やっぱりそれは、自分のナラティブの一つのパーツで入れ込みたい、なんていうか、可能性があるからこういうことした方がいいですよね、みたいなふうに、その可能性のパーセンテージを一回無視して入れちゃうみたいなことなんですかね。
そこもどっちかわかんないですよね。そもそもその3%しかないっていうのを見てなかったかもしれないですし。
うーん、なるほど。
なんで、そこは、で、もちろん多分、それをわざわざ無視しようって思う人は多分少数派だと思うので、ただやっぱりでも、草野さんが言うように、自分のナラティブにあったものとか、それを例えばメディアで見てしまったら、
じゃあ、これはもうそういうことなんだって思って、論文をめちゃくちゃ読まずに、それを使っちゃったとかする人も、もしかしたらいたかもしれないですし。
うーん、たしかに。衝撃的な数字ですもんね。
そうですよね。
もう、なんか、そうなった場合って、もうファクトじゃないんですよね。
うーん。
何が起きたかというと、いわゆるクレイジーなアイディア、宗教的な考えでいうと、クレイジーなアイディアを押し出したっていう。
だからこそ、特に科学とか、医療とか、そういう系の話をした場合に、絶対的な発言は、なるべく避けるべきで。
51:06
うーん。
これ難しい話ですけどね。どちらかというと、パーセンテージでできれば話すっていう。
難しいですね。
難しいですよね。
いや、なんていうか、めちゃくちゃ、自分も結構結論を曖昧にしちゃうというか、こっちも可能性もあるし、こっちも可能性もありますよね。
今はこう思ってます、みたいなことは言うタイプではあるんですけど、
何かそう、なんていうか、誰かの組織のリーダーだったり、実行しなくちゃいけない立場にいたら、これを信じてます。
これを押すためにこうした方がいいって、こう実際に行動に移していくっていう人たちからしたら、
なんか、いやーなんかまあ、今はこっちだと思うんですけど、また2、3日変わったら変わるかもしれないです。
え?ってなっちゃうから、ポジション難しいですよね。
難しいです。それこそなんかリーダーが、60%の確率でこうなると思うんですよねって言われると、どうしたらいいんですか?みたいなことになっちゃうんですね。
これはもちろん、物事によってだと思うんですけど、
特に科学の話をする場合、なんか気をつけて欲しいなっていうところですね。
なるほど。
だからこそ、たぶん去年、それこそ去年の雑談会で話したと思うんですけど、
Don't Look Upっていう映画があったじゃないですか。
はい、Netflixの。
はい、リオナルド・ディカプリオとか、ジェネファー・ローランスとか出てる、それこそ環境問題についての話ですよね。
あの映画、僕あんまり好きじゃないんですよ。
なぜかというと、この話を聞くとなんとなくわかると思うんですけど、
あれってすごい宗教的になっちゃうんですよ、あの映画を見ると。
確かに。
で、それは個人的に正しくないと思っていて。
しかもその映画を見てしまうと、いわゆる上を見上げろっていう話の映画じゃないですか、
いわゆる人類を滅没させる、なんでしたっけ、星が落ちてくるので。
ストーリーの伝えたいことは、それをちょっとバカにしてるというか、ユーモアにしてるみたいな。
ユーモアにしてるみたいな感じですね。
でも、いわゆる上を見ない人は、バカだっていう風に、たぶん見る人多いと思うんですよ。
で、それはよくないと思うんですよね。
しかもあの映画って、上を見るか見ないかって2つにしっかり分かれるじゃないですか。
54:00
それもよくない。
なぜかそこは白黒をはっきりさせたがるっていうのが、それもまさに宗教と似てる。
もう信じるか信じないかっていう話で、そうではなくて、常に疑うべきですと。
なんでそこが、環境問題もそうですし、科学全般もそうですけど、
そういう宗教的な問題がある中で、やっぱり、でもすごい難しくて、草野さんが言うように、
ある程度、信じてることを言わないといけないですし。
なんで、科学って常に2つの戦いが起きてるのかなと思うんですよね。
1つが独断主義っていうんですかね。
独断主義と戦っている。
17世紀、18世紀だと、カトリック教会が何が世界で起きてるかっていうのを決めてたので、
それに対して科学者が戦ってたと。
地球ではなくて太陽が、太陽のモデルになったりとか。
で、もう1つ戦ってるのが、会議主義。
いわゆる、科学者自身が変なことを言ってることに対して、
いや、それはさすがに変ですよっていうの。
で、今までの多分、科学の歴史を見てる中ですと、両方必要なんですよね、まず。
でも、どっち側に寄せるべきかっていうと、独断主義に対してのアンチの方が大事。
で、その中で今の科学の、サイエンス業界の環境がどういうミックスになってるかというと、
その2つの要素から見ると、ほぼ全部アンチ会議主義になってるんじゃないかなと思うんですよね。
いわゆる陰謀論を言う人たちをひたすら叩きにいくっていう。
でも、いわゆる独断主義的な要素を戦ってるかというと、戦ってなさそう。
これ分かんないです。僕はいわゆる外部から見てる人なので、実際内部だとどうなってるか分かんないですけど。
でも、そう考えると、いわゆる今の科学っていうのが宗教化してるのがすごい納得がいく話で、
57:00
昔のカトリック教会と同じようなものが科学になってると。
それは多分、科学っていう領域の中だと非常に良くないことかなっていうふうに思ってます。
なので、宗教化してすごい良いものもあれば、もしかしたら宗教化するべきではないものもあると。
世の中が複雑になり続けてるから、それを説明したり考えたりするのって難しいから、
疑うのもめんどくさいというか、なっちゃうんですかね。
そうですね。あと、何かを信じたいっていうのもあると思うんですよね。
だから、そもそも宗教的なものを求めてる中で、
それを、いわゆる科学っていう100%に近いもの、いわゆる神様に近いものを届けようとしてるっていうのも、
意図してるものは多分悪くなくて、例えば環境問題を話す人たちも、
多分すごい良い意図で伝えてるんですけど、それを行き過ぎると本当に宗教化してしまう。
最後に話す宗教化しているものっていうと、仕事場ですね。
いわゆるワーキズムって呼ばれ、何か呼んでると思うんですけど、
それこそ、1930年から1950年かけて、多くのエコノミストがどんどん人間の生産性が上がるので、仕事が楽になるんじゃないかと、今後。
そうはなってない。
なってないですよね。
未来は週3回働けば、みたいな。
今は毎日働いてますけど、みたいな人いっぱいいますよね。
でも、本当に週3とか、勤務時間を全員減るんじゃないかと。
そう思いますよね、普通に。
そうですよね、普通に。
で、より人間のアイデンティティーは、趣味とか家族とか友達が大事になってきますと。
最近だと、AIでも似たような議論が多分行われてると思うんですけど、
多少なり、1970年から比べると、アメリカでは平均労働時間落ちてるんですよ。
年間1891時間、1970年でやってたのが、今1791時間。
たぶん、週計算すると34時間ぐらいになってるんですけど、
ただ、それは1970年から2022年に比べると、2010年が実は一番下だったんですよ。
1:00:07
そっから実はちょっと上がってるんですよね。
で、これも、じゃあなんで上がっているのかと。
生産性は上がってるのである程度。
これ、たしかサム・アルトマンも、どっかのポッドキャストでも話してたと思うんですけど、
人が、より労働時間を増やすか減らすべきかっていうのを、すごい困惑してますと。
で、なぜかというと、仕事すること自体が、その人のアイデンティティにひも付いてるから。
で、結局何かを、生産性ではなくて、人のアイデンティティとか、グループの宗教を作るものにもなってるんじゃないかと。
人生で一番何を費やしているかっていうと、働いてる時間が多いですもんね、正直。
それこそ、セカンドプレイスって呼ばれるのが、仕事場だったり学校だったりするので、
家の次に時間が多い。
ほとんどの人は、家よりも仕事してる間は、そっちの方が時間が長いと思うんですけど、
特に昔と比べると、昔、お金持ちになったら仕事しなくてよかったんですよね。
でも今、ほぼ逆じゃないですか?
逆かわかんないですけど、仕事が好きな人が増えたっていうか、なんだろうな。
仕事することに意味合いを見つける人は増えたかもしれないですよね。
そうですね。
でも仕事場自体も、すごい宗教化したのかなと思うんですよね、そういう意味だと。
やっぱりそういう意味合いを見つけるために仕事してるってなると。
だからこそだと思うんですけど、
10年前ぐらいから、より仕事場でCEOとか経営メンバーに、
社会問題についてポジション取ってくださいっていう意思表明をしたじゃないですか、多くの従業員が。
それって宗教的な考えをすると、その会社の道徳とか倫理を知りたかったっていうところが一つあったんじゃないかなと思うんですけど、
これって別に悪いことではないんですよ。むしろいいことだと思っていて。
特に教会に行かなくなったり、今までの宗教がなくなる中で、ちゃんと仕事場っていう宗教ができたっていうことはいいことだと思うんですよ。
ただ、今何が起きてるかというと、そのセカンドプレイスって呼ばれる仕事場が、
1:03:05
宗教として成り立たなくなり始めてますと。
それはなぜかというと、リモートワークが原因ですと。
すごい分かりやすい話だと思うんですけど、やっぱりリモートワークですと、短期的なベネフィットってすごい分かりやすいじゃないですか。
通勤時間がゼロになったりとか、より時間があったりとか、朝ヨガできたりとかすると思うんですけど、長期的なダウンサイドって見れないと思うんですよ、まだ。
短期的なダウンサイドがあんまり見えないからこそ、フルでリモートに行きましょうっていう判断。
一番コロナが仕方なくしたと思うんですけど、後々考えると、すごいペースでセカンドプレイスをぶち壊しに行ったなって思ってて、
それって果たしていいのかっていうのは、すごい考えないといけなくて、
もちろん、仕事場っていう宗教はいろんな意味合いで重要で、もちろん人がパーパスを生むためもそうですし、あと会社として成り立つためにも重要。
会社はもちろんサービスを宗教化しないといけないと同時に、組織を宗教化しないといけない。
だからこそ、やっぱり今、オフィスに戻ってくださいって多くのスタートアップとか、ガーファーとかテクニック企業が言ってるのは、多分そういうところだと思うんですよ。
それこそ、ピーター・ティールさんも昔言ってたんですけど、どのいいスタートアップもカルトだと。
だからこそ、ピーター・ティールさんも、キースラボイさんとか、いわゆるファンダーズファンドのメンバーは、コワーキングスペースとか共通のオフィススペースは嫌ってたんですよ。
他の会社と共有スペースを持つオフィススペースが。
そうすると、カルトが作りにくい、宗教が作りにくい。
特に教会が、特にアメリカの場合ですと、教会がなかった中で、多くの人が一箇所に集まる場所、最後の場所がオフィスだったのかもしれなくて。
なんで、それによって、より一人の時間が増えてしまうことの、その影響ってなんだろうって、ちゃんと考えないといけなくて。
それこそ、オフトビックとかフルリモートでやってますけど、やっぱり仕事に行くときに、仕事用の服を着るじゃないですか。
仕事用の服。
人に言うと、スーツだったり。いわゆるパジャマじゃないじゃないですか、基本的に。
1:06:02
でも、それって一つ大きなマインドセットのシフトじゃないですか。
そうですね。
仕事するぞっていう。
それも、いわゆる教会に行くときに、アメリカだとキリスト教だと、日曜日に教会に行くときに、大体みんなスーツで行ったりとか。
サンデーベストって呼ばれるぐらいなので。
なので、やっぱりそういう習慣があったりするのを、なくすのってどうなのかっていうところと、
あと、例えばオフィススペースの中ですごい重要な要素の一つとしてあるのが、ゴシップだと思うんですよ。
それこそウォータークーラーとか、日本だともしかしたらタバコ部屋とか。
一瞬、それってすごい時間の無駄とか、生産性が低いんじゃないかって見られるんですけど、実はすごい重要な役割があって。
コミュニティの、いわゆる道徳と倫理をそのインフォーマルな形で教えてくれるんですよ。
同僚のゴシップをするときに、何が評価されていて、何が評価されてないっていうのがわかるじゃないですか。
なので、そこで共通のバリューとか、会社内の、社長が言ってないかもしれないですけど、そこの会社内で何が良いか悪いかっていうのが、そういう場所でわかる。
それがやっぱりリモートだとすごいやりにくい。
そういうインフォーマルな会話を通して、会社の倫理感がわかる。
でもなんていうか、この話ってパンデミックになったときから結構言われてるじゃないですか。
そのコミュニティ、社員とのコミュニケーションがなくなって、貴族意識みたいなものが薄れていくみたいなところって。
それは、やっぱそうだったねみたいなところなんですから。
うまくやってるところは、うまくやっててみたいな。
個人としては、ある程度リモートでもできたのかなと思ったんですけど、やっぱり宗教を作る中では、思った以上に重要なのかなって思いましたね。
その良かった反面みたいな、こうなったことによって良かった反面みたいなのって、やっぱ前もオフィスの概念の話したとき、優秀な人やっぱり別な仕事もできるみたいな、別のプロジェクトできたり、自分でクリエイター的な活動もできたりとか、
時間が効率的に使えるからこそ、何か新しいバリーを生み出そうとするみたいなところで言うと、良かったりするのかなと思うんですけど、やっぱり会社に対しての、何ていうか、より個人主義というか、会社に貢献してるかみたいなのって結構、ちょっとドライになるというか、
1:09:18
仕事してるとは思うんですけど、やっぱそれは、たぶんリモートワークしてる人はみんな思いますよね、これは。絶対思いますし、経営者の人も思うと思うんですけど。
たぶん経営者の人が一番感じてるかもしれないですよね。やっぱりリモート環境の中で宗教作るのって、めちゃくちゃ難しいっていう。不可能ではもちろんないと思うんですけど。
でも、コミュニティ作ってる、会社じゃなくてオンラインコミュニティとか、オンラインサロンやってる人も、やっぱり場所持ってる人ってやっぱ強いなっていうのは思いますね。
そうですね。
オンラインでやってても定期的にイベントがあったり、場所があったりとかするコミュニティはやっぱ最終的に強いなっていうのは思いますね。
やっぱり宗教の一つのすごい重要な役割って、もちろん会社として重要とかそういうのもあるんですけど、単純に友達作りにすごい重要だったりするじゃないですか。
同じ倫理観を持つ人と一緒に過ごすっていうことはすごい重要だと思うので。
なんで、ひとつアメリカとしてリモートワークをどんどん追求してしまうと、問題出てくるのが、友達の数がどんどん減るんじゃないかっていう。
もう実際起きてますもんね。
そうですね。
ある調査によると、アメリカの大人たちがどこで友達を作るのか。
35.8%の友達は近所で。
それはわかりますよね。
なんとなく家なので。
25%が仕事場なんですよね。
それが2位なんですけど、3位が確か友達経由、友達の紹介なんですけど、それが8.2%なので。
50%以上が近所と仕事場。
なおかつ、カジュアルな友達になるためには、だいたい40時間から60時間ぐらい過ごす。
一般的に言う友達っていうのが、80時間から100時間。
親友っていうところは200時間以上って言われてたりするんですけど、
それもやっぱり、よりフィジカルに近いほうが会話の可能性があるので、会話の回数が増えると、よりその人と時間を過ごすので。
より親しくなりやすいって、わりと当たり前のこと言ってると思うんですけど。
1:12:05
会わないと、そうですね。
会わないと、そもそも話さないですからね。
なので、やっぱり、リモートワークによって、友達の数が減っていくと。
やっぱり、それも会社としてもよくないですし、仕事場で友達がいたほうが、離職率って低くなったりするので。
あと、単純に企業家、VC業界とかスタートアップ業界からすると、結構多くの企業家って仕事場で会ったりするので、創業者同士が。
それこそ、われわれもそうですよね。仕事場で会ってるので。
なので、逆にリモートワーク、完全リモートワークでうちらが仕事してたら、もしかしたらこのポッドキャスト始まってなかったかもしれないですし。
なので、やっぱりそういう、もちろん経営者目線からすると宗教作りも大事ですし、個人から見ても、いろんなメリットはあるもののフレキシビリティとか、ただ長期的なデメリットっていうのもある。
そうですね。
なんで、今日はしがていとお話したかったのが、こういう宗教が出てきてる中で、いろんな課題があります。
その課題っていうのは様々あって、そもそもどの開花したメディアがニュースではなくてエンタメ、リアリティ番組を放映してるようになってしまったりとか、
科学そのものがそもそも宗教化するべきなのかとか、あとは仕事場とか宗教化するべきだと個人的に思っているんですけど、
それが若干やりにくくなってしまっているという、いろんな課題が世の中にあるんですけど、やっぱりこの新しい宗教を求める体制というか需要は下がってなくて、むしろ上がっていると思うので、
なんで、来週話すエピソードに関しては、こういう状況の中でどういう風に新しい宗教を作っていくのか、そこの事例がないかどうかっていうのを見ていくっていうところですね。
会議主義のアンチが少ないみたいな話って、環境問題とか政治とか、一個人からちょっと遠い課題じゃないですか。
自分がどうこうしてもすぐに変わらない問題というか、自分の利益にそこまで直結はしてるんですけど、ちょっと遠いというか、
だけど、会社ってなると結構自分の利益にすごく直結してるから、そういう意味だと、会社のカルチャーというか宗教的な部分って、すごい会議主義のアンチって生まれやすいのかなっていうのはちょっと思います。
1:15:18
確かに。
個人、自分がどうなるかっていうのがすごい重要な話なんで。
確かに。より自分が重要になってくるとそうですよね。
はい、じゃあそんな感じで、今回も聞いていただきありがとうございました。気になった方はオフトピックJPのフォローお願いします。
そしてメンバーシッププログラムオフトピックからもノートでやってるので、ぜひ気になった方はチェックしてみてください。
それではまた次回お会いしましょう。さよなら。
さよなら。
01:15:52

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