1. Off Topic // オフトピック
  2. #293 オープンウェブの危機
2025-11-13 1:08:14

#293 オープンウェブの危機

spotify apple_podcasts youtube

YouTubeSpotifyでビデオポッドキャスト公開中

Off Topic 祝300EP 2025 公開収録 · Luma
https://luma.com/kkxdk8r8

<目次>
() 1年溜めたテーマ
()Google検索とAI
() ボットからのトラフィックとURL経済
() Googleのインターネットへ貢献と約束
() AIサマリーは便利、複数の検索結果は普通は求められていない?
() メディア業界の方悲報です
() Dead Internet Theory

<About Off Topic>
Podcast:
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宮武テツロー: 
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サマリー

このポッドキャストでは、オープンウェブの危機について、インターネットの基盤となるインフラの変化やAI技術の影響を考察しています。特に、GoogleのAIプロダクトやその検索結果がユーザー体験に与える影響、それに伴うオープンウェブのビジネスモデルへの影響について論じています。このエピソードでは、Googleのトラフィックの減少やAI技術、特にチャットGPTが情報検索に与える影響が議論されています。ユーザーが求める情報を即座に得られることで、従来のウェブサイトへのアクセスが減少している現状も説明されます。オープンウェブの危機が進行中であり、特にAIサマリー技術がメディア企業の検索流入に悪影響を及ぼしています。多くの著名なメディアサイトがトラフィックを失い、サブスタックのような新たなプラットフォームが台頭してきています。オープンウェブの危機に関して、AIボットの台頭とGoogleの検索トラフィックの変化が討論されています。その中で、コンテンツクリエイターの苦境やビジネスモデルに残る課題が浮き彫りになっています。インターネットインフラにおける競争が進化しており、特に検索エンジンとSNSの影響力が強まっています。AIの進展によりメディアの未来に対する懸念が高まる一方で、ポータル戦略の重要性も再認識されています。

オープンウェブの概念
スピーカー 1
みなさん、こんにちは。草野美希です。 宮武哲郎です。
スピーカー 2
Off Topicは、アメリカを中心に最新テクニスやスタートアップ、ビジネス情報を緩くかぼれしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、オープンウェブの危機、について話していきたいと思います。
スピーカー 1
はい、今回のトピックは、1年ぐらい貯めてたトピックなんですよね。
去年の、ちょっと草野さん覚えてるかわかんないですけど、
去年のエピソードで、ここのお話をちらっと言ったことがあるんですけど、
インターネットの根本のインフラに対して心配してるみたいな話をちょっとだけして、
その時はちゃんと説明しなかったんですけど、
そろそろデータもいろいろ集まり始めているので、
ここについて話していいのかなと思っています。
すごい簡単に何を話したいかというと、
AI時代っていうのが明らかに来ている中で、
いろんな業界を変えるっていうのはすごいわかりやすいと思うんですけど、
インターネットの根本も変えるんじゃないかと。
それは例えばコンテンツ制作とかコンテンツの消費方法とか、
そういう話よりもどちらかというと、
根本のウェブ上のインフラ、ストラクチャー自体が変わる可能性があるのかなと思っているので、
だからこそ今日はこのオープンウェブがどのように危機的な、
今現在のバージョンが危機的な立ち位置に陥っているのか。
それに対してのソリューションがあるのかみたいな話をできればなとは思っています。
GoogleのAI影響
スピーカー 1
その中で、このポッドキャストのエピソードを収録しているタイミングだと直近市販機になるんですけど、
多分公開されたタイミングですと、
2025年第2市販機のGoogleの決算発表で、
SEOのスンダーさんがGoogleのAIプロダクトについてのアップデートをしていたんですけど、
今めちゃくちゃ使われている数字を出しているんですよね。
GoogleのGeminiアプリのMAU数が4.5億人。
あとAIオーバービューですね。
これは多分僕も草野さんもGoogle検索しているときに見ているものだと思うんですけど、
検索結果のサマリーみたいなものを出してくれる。
今多分200カ国ぐらいで提供されているんですけど、
月次で20億人のユーザーが利用しています。
これは2025年5月から、その時は1.5億人だったので、そこからも結構増えています。
最後にAIモード。
これはもうちょっと新しいAI検索結果だと思うんですけど、
検索結果の中でAIとチャットできる機能ですね。
そこは今アメリカとインド、この収録している時点ですとアメリカとインドでしか提供していなくて、
それが1億人ぐらいのMAUまで達成しています。
なんとなく今Google検索クエリの半分ぐらいがAIオーバービューが出ているんじゃないか、みたいな話もある中で、
これだけGoogleもこのAI領域に振っているっていう話ですよね。
スピーカー 2
もう検索出てくる情報出てこない情報が変わりますよね。
スピーカー 1
うん、めちゃくちゃ変わりますよね。
当然だからこれGoogleの数字がすごいっていうところは、
そもそもGoogleってすごいディスティビューションを持っているので。
スピーカー 2
そのオーバービューは検索した時に出てくるやつですか?
それともタブで一番左にAIのやつがあるじゃないですか。
あれのことですか?
スピーカー 1
検索した時に出てくるサマリみたいなやつですよね。
スピーカー 2
それをクリックしたり。
スピーカー 1
それを見たり、それが表示されているのが今月次で20億人っていうところで、
でも多分草野さんが言いたいこともあると思うんですけど、
これ別にユーザー側がコントロールしてるわけじゃないので。
スピーカー 2
検索したら出てきちゃうみたいなことでも。
スピーカー 1
勝手に出てきちゃうので、なのでGoogleとしてはこれ月次で20億人使ってますよっていう話は、
若干正しくない数字かなと思うので。
めちゃくちゃ検索されてる中で勝手に表示してるのが20億人ですっていう話かなっていう。
ビジネスモデルの変化
スピーカー 2
なるほど。便利ですよね。
例えばクオラとかレディット見なくても勝手に出てくるから。
スピーカー 1
これがまさに今日の議論ポイントでもあって、すごい大事な話でもあるんですけど、
一応こういうAIサービス、特にAI検索サービスっていうものが非常に人気になっていますと。
そこからChatGPTないGeminiでしたり、こういうAIオーバービューみたいなものから、
いろんないわゆる新しいリファラルのソースにもなってるわけじゃないですか。
検索してそこからそのサイトに飛ぶっていうことですと、
シミラーウェブがこの辺りでデータ出してまして、
今年の2025年6月でのAIプラットフォームはトップ1000個のサイトに対して11.3億リファラルしてるんですよね。
トラフィックを送ってる。
11.13億人なのかちょっとわかんないですけど、
トラフィックをしっかりトップ1000個のサイトに送っていますと。
ただ2024年6月から357%増なのでかなり増えていますと。
ただこの11.3億リファラルって実際どれくらいかというと、
Google検索ってそのだいたい200倍弱のリファラルを出しているので、
これは同じトップ1000サイトではなくて全体でっていう話なんですけど、
だいたい今Google検索は1910億リファラルを出しているわけなので、
なのでAIはまだまだ小さいもののめちゃくちゃ成長していますと。
その中でこれからAIが伸びるっていう前提で話したときに、
このオープンウェブがどのように影響されるのかっていう話だと思うんですけど、
オープンウェブってオープンであって分散型であって誰でもアクセスできるみたいなものが基盤としてあったと思うんですけど、
ここら辺が結構変わり始める可能性があるのかなと思っていまして、
本当に多分初めてぐらいだと思うんですけど、
今インターネット上でのトラフィックの、ここはちょっと人によって数字が変わるんですけど、
だいたい3割から5割ぐらいの全てのトラフィックはもうBotなんですよね。
それこそGoogleのクローラーもBotなので、
Googleがいろんなサイトを見に行って、そこの情報を収集するときもいわゆるBotなので、
それもトラフィックとして当然ながらカウントします。
ほとんどはみんなが気づかないようなトラフィックが多くて、
ただ今がそれなので、AIエージェントみたいなものが出てくると絶対50%超えてくるんですよ。
AIエージェントに見つけてもらえるコンテンツを作ること優先になっていく。
そうですね、そういうのがより重要になっていくみたいな流れって絶対起きていくので、
そうするとAIエージェントからのトラフィックみたいなものがどんどん増えていきますと。
Googleも最近の裁判とかでも、オープンウェブに関してちょっと落ち気味であるみたいな話も言ったこともあったりするわけなので、
これは最近のアメリカ政府との独占禁止法の裁判で発言してたことなんですけど、
個人的にはこのインターネットがAI時代によって大きく変わる理由が2つあると思っていて、
何が変わるのかっていうと、今の検索上でのインフラで成り立ってきたと思うんですよね、このインターネットが。
で、それってつまりこのURL経済だと思うんですよ。
いわゆるURLがいろんなサイトがあって、それを整理してくれるのがGoogleだったと思うんですけど、
そこの経済圏がAI生成技術によって根本的に変わってしまう。
で、それはビジネスモデルそのものと、あとはそこの裏方のインフラの意味合いが変わってくるっていう話で、
今日に関してはまずはこのビジネスモデルの話を、ビジネスモデルの課題の部分について話していきたいなと思いますと。
スピーカー 2
それはよく言われてるSEOからAEOに変わるみたいな話と、またちょっと見方が違うんですかね、そのURL経済の話っていう。
スピーカー 1
そうですね、そこに関連はしていますと。ただ、SEOからAEOに変えるっていうのはある意味正しいことではあるんですけど、
ただ、そこに対しての根本的な課題があると思っていて、それがGoogleがコンテンツクリエイターとかサイトを作る人たちに対して約束した取引、考え、ビジネスモデルが根本的に壊れる瞬間が今来ている。
Googleって今だと27年前ですかね、最初に論文をラディペイジさんとセルゲイブリーンさんが書いたのが、いわゆる研究プロジェクトから始まって、今はもう世界最大級のインターネット会社になっていると思うんですけど、
Googleって当然ながら検索エンジンだったり、最近ですとWaymoでしたり、あとYouTubeとかAndroidとかを運営している母体として見られていると思うんですけど、個人的にはGoogleの一番のウェブ上での貢献って、インターネット上のビジネスモデルを確立させたことだと思っていて、
それによって経済圏を広めた。
やっぱり過去25年間見ていると、インターネットのインターフェースも検索ベースであって、特に西洋とか日本のインターネットに関しては、当然ながらそこを独占していたのがGoogleなんですけど、
だからGoogleとしては、彼らのインセンティブはインターネットができるだけ大きくなること。
大きくなるイコールコンテンツが必要になってくるんですね。
サイトっていう意味合いでのコンテンツですね。
サイトを、いわゆるコンテンツを増やすと何が起きるかというと、よりコンテンツが増えると何が起きるかというと、インターネット上がよりカオスになってくるんですよね。
情報がめちゃくちゃ増えてっていう。
いろんな記事も増えたりして。
今だったらSNSとかいろんな面でコンテンツが増えると、何を見たらいいか分からなくなってしまいますと。
それを整理整頓してくれるのがGoogle検索ですと。
なので、よりコンテンツが増えるとよりカオスが増えて、それでより整理整頓する検索エンジンの需要が高まるっていうのが多分、すごいシンプルなGoogleのモデルの考え方だと思うんですけど。
じゃあそのコンテンツを作るためのインセンティブ設計が必要ですと。
それが何かというと、Googleはすごい簡単に言うと、ある取引をコンテンツクリエイターとしたと思うんですよね。
彼らクローラーみたいなものを運営しているので、いわゆるサイトの情報を引っ張ることをやってるんですけど、いわゆるコンテンツをコピーさせてくださいっていう話なんですよね。
検索用にコンテンツをコピーさせてください、その代わりにトラフィックを送りますと。
やっぱりGoogleのすごいところは、スクレーピングするのは無料でできるっていう概念を作ったことでもあるかなと思っていて。
スピーカー 2
ダメっていう世界線があったかもしれない。
スピーカー 1
あったかもしれないですよね。多分初期はそうなってたかもしれないですし。
でも、その代わりにトラフィックを送りますと。
スピーカー 2
コンテンツ作ってる人からしたら見てもらわないと思う。意味がない、全部がそうじゃないと思うんですけど、そこは大事ですもんね。
スピーカー 1
そうですよね。そこのトラフィックが来る中で、コンテンツクリエイターからすると、そのトラフィックをいろんな形で価値に変えられると思うんですよ。
当然だから広告を出すっていうパターンもあれば、サブスクみたいなものもあれば、何か販売する、EC事業ですよね、みたいなものもあれば、
Googleのトラフィックと経済圏の変化
スピーカー 1
単純に誰かが自分のコンテンツを見る、いわゆる再生回数とか、いいねしてくれるとか、消費してくれるだけで喜ぶっていう、それも価値だと思うので。
だからいろんな意味合いで、トラフィックをもらうっていうのに対して価値を感じてたんですよね。
特にそれが経済圏があるからこそ、コンテンツクリエイターとしても、いっぱいサイトを作って、いっぱいいい記事をコンテンツを作って、
Googleにスクレーピングされても、その分トラフィックが来るんだと。そういう約束だったんですよね。
なるほど。
Googleとしては、これをさらに経済圏を広めるために、ダブルクリックっていう会社を買収して、アドセンスっていうサービスを作り、
コンテンツクリエイターが広告を出せるようにして、よりトラフィックを得られるような、そういう経済圏をどんどんどんどん作り上げて、
30年ぐらいですよね。彼らが始めてから、この関係性がすごい成り立っていて、お互い利点があって、それによってウェブがめちゃくちゃ拡大しましたと。
この関係性が、たぶん本当に変わり始めてるなと思っていて、2015年以降、Googleからの検索流入が落ち始めている。
さらに言うと、Googleの検索シェアも、たぶん直近ですと、去年末ぐらいから90%切り始めたんですよ。
今で90%超えてた。それもすごいんですけどね。ほぼほぼ独占してるので、ただやっぱりAIみたいなものが出てくることによって変わってますと。
スピーカー 2
チャットで聞こうってなっちゃってますよね。
スピーカー 1
そうですね。このトラフィックを送ることがGoogle側の約束してたことが、どう変わってるかというと、
チャットGPTとかをAIオーバービューとかGeminiとか見ると、もう当然な答えになってくるんですけど、その場で答えを出してくれちゃうと、トラフィックを送ってくれませんと。
スピーカー 2
約束が。
スピーカー 1
約束が守ってないじゃないですかっていう話ですね。すごい簡単に言うと。
結局、サイトを作るメリットとしては、いろんな形でディストリビションを受けられるインターフェース、場所を作っていたわけなので、それに対してマネタイズできたわけなので。
でもそれがチャットGPT上とかAIオーバービュー上で答えがそのまま出てしまうと、当然ながらサイトに来てくれないので、そうするとそこで何か販売したり、何かサブスクで登録してもらったり、広告を表示するみたいな場合によっていいねを稼ぐみたいなことも全部できなくなっちゃうんですよね。
スピーカー 2
もう自分が頑張ったサイト、デザイン頑張ったのに、みたいなテキストでパーって出てくるみたいな感じですもんね。
スピーカー 1
もしかしたらちょっと変わるかもしれないです。ちょっとビジュアル見せてくれるとかそういうのもあるかもしれないですけど、でも結局それが自分のサイトに来てくれないので、どこまで見られたのかもしらなければ、そこに対しての価値を生み出すことができないですと。
じゃあこれが、これってすでにこのインパクトってもう出てるんですよね。チャットGPTとか。
スピーカー 2
出てるし、やってるし、やってるというか、検索それでしちゃうしっていうのはありますよね。
スピーカー 1
そうですよね。我々も多分やってますよね、それを。
なので、最近シミュレーウェブがここのニュースメディアに対してのチャットGPTのインパクトのレポートを出したんですよね。
そこですとニュース関連のチャットGPT内のクエリがめちゃくちゃ増えてるんですよ。
2024年1月から2025年5月にかけて200パー以上上がってるんですよ。
その期間中、Google検索でのニュース関連のクエリは大体フラット。ちょっと落ちてるかもしれないみたいな感じで。
明らかにチャットGPTでのニュースを求める人たちが増えてるっていう話ですね。
GoogleのAI Overviewもおそらく同じような形で、そこでニュースの検索をするときに、AI Overviewみたいなものだとサマリが出てくるわけじゃないですか。
例えば最近、トランプさんが関税制度に対して発表したみたいな検索をすると、そこのサマリを出してくれるみたいな。
そうすると、実際このシミュレーターウェブとかが見た中で何が起きてるかというと、検索して、特にGoogle上で検索して、クリックしない率。
スピーカー 2
見て終わる。
スピーカー 1
見て終わる率がGoogle AI Overviewによって増えてるんですよ。
スピーカー 2
だってもう。
答え出してますからね。
スピーカー 1
そうなんですよ。
別にこれ当然ながらの答えだと思うんですけど、一応2024年5月時点ですと、大体56%ぐらいだったんですよね。
ニュース関連の検索をGoogle上でして、そこでクリックしなかった率が。それが今69%まで、2025年の5月ですと上がっていますと。
スピーカー 2
でもユーザー、どっちの、コンテンツ作る側でもあるし、ユーザーでもみんなあると思うんですけど、いっぱい記事があって選んで、ペイボールとかになると、えーってなっちゃうみたいな、もういいよってなるみたいなことないですか?
スピーカー 1
そうですね、エンドユーザーからするともう答えを知りたいので、それをとりあえず出してくれたらそれで満足するっていう。
スピーカー 2
うん、だから、はい。
スピーカー 1
なんで、まあわかりやすいですよね。そうなるのは当然だろうっていう話。で、当然ながら、そのクリックをしない率が上がってるので、ニュースサイトへのオーガニックの検索からのトラフィックが落ちてますと。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
当然ながらですけど。
スピーカー 2
特にニュースとかだと即時生系のやつが見に行く理由でしたけど、もう見ないですもんね。
スピーカー 1
そうなんですよね。で、当然ながらこのチャットGPTみたいなものによって、リファラルの総数のリンクとか出してくれてるじゃないですか、そのAIオーバービューとかでもチャットGPTとかでも。
ただやっぱり、そこにクリックする率もそこまで高くない。
うんうん。
で、実際これ、PU研究所が行った調査で、900人のアメリカ人の大人たちのオンラインブラウザーアクティビティのデータを分析したんですけど。
だいたい58%の回答者、これは2025年3月のデータなんですけど、58%の回答者は少なくともその月に1回はGoogle検索をしたときにAIのサマリが表示されたと。
スピーカー 2
2015年で?
スピーカー 1
2025年の3月で、AIサマリの検索結果が出ましたと。
で、それが出た人vs出なかった人に対してどれだけクリックしたのかしなかったのかみたいなものを比較したんですよね。
で、AIサマリが表示されなかったときのCTR、クリックする率が15%ぐらいだったんですよ。
で、AIサマリが出た場合は8%なんですよ。
なので、半減しますと、クリックする率が。
当然だから、トラフィックが半減しますと、そのAIが出ると出ないによって。
スピーカー 2
なんかやっぱり、インターネットで何かを検索するって、パッて出てくるくだらないことが大抵くだらないか、最近の話か、何か深く複数ページ見てみたいな検索の用途する人ってめっちゃ考えたら少ないですよね。
スピーカー 1
だからこそ基本的に一番上のリンクを目指す理由としては、みんなオプションを見たくないので、とりあえず一番上をクリックするっていう傾向にあるのは多分そういうことなんだなっていうところですよね。
スピーカー 2
そもそもなんか複数出てくことのメリットってみんなそんなになかったですかね。
スピーカー 1
個人的にはあると思うんですけど、ただベースとして多分、分かんないっていうのが正直なところだと思うので。
スピーカー 2
例えば今日の天気とか、今日の時差調べるとか、トランプ大統領が何とかみたいなのとかって、もうパッてもうそれだけでいいっていうか。
スピーカー 1
それこそGoogleはそれの個体として、AI生成技術を使う前から、例えば数学の問題を入れたり、誰かの年齢を入れるとパッて出てくるわけじゃないですか。
そういうところからすでにGoogleはどっかのサイトへのトラフィックを落としてるわけなんですよね。
でもそれはエンドユーザーとしてはメリットを感じるっていう。
スピーカー 2
歌詞検索とかもやってましたよね。Googleが引っ張ってきて、サイトが起こってたっていう。
スピーカー 1
そうですね。それこそGoogleフライトとかも同じような問題を起こしたり、レストランとかに関してはイエルプとかもだいぶ起こってたと思うんですけど。
だから、これのそれの延長線というか、これの進化版がこのAI生成技術なのかなと思うんですけど。
さっきのこのPew研究所の研究、その調査の中で、CTRがAIサマリーが表示された場合8%とだいたい半分ぐらいっていう話だったじゃないですか。
でもそれっていわゆるそのAIオーバービューってそのサマリーが出て、その下に今までのリンクがいっぱい出てるっていうバージョンなんですよね。
当然だからそのAIサマリーの中にも引用サイトが入ってるじゃないですか。そこのクリック率はさらに低いんですよ。
スピーカー 2
悲しい。悲しくなってきた。
スピーカー 1
表示されてるのにそこにクリックしないっていう、その下をクリックしがちっていうところですね。
スピーカー 2
もうじゃあなんか弱小のメディアをどんどん、大きなメディアはまだまだ頑張れるけど、そこにちょっとメンションした小さいメディアは全然出てこないみたいな感じですよね。
スピーカー 1
出てこない可能性はありますし、その出てきたとしてもただトラフィックが入ってくるわけではないっていうところです。
ユーザーの満足とメディアの危機
スピーカー 1
だからこそ後々話しますけど、このライセンス契約みたいなことをやってるのはもうここがあのもう課題として全員認識してるからっていう話だと思うんですけど。
しかもこのピュー研究所の調査でさらにわかったのが、そのAIサマリーが出るときと出ないときによって、そのブラウジングのセッションをそのまま終わらせるのか終わらせないのかっていうと、
AIサマリーが出たときに終わらせる率が上がるんですよ。
いわゆるその後にもう一回検索するとか、そういうのがなくなってそのセッションでもう終わっちゃうっていう。
スピーカー 2
深掘りをしないってことですか?別のことを検索しないってことですか?
スピーカー 1
別のことを検索しなかったり、それに関する追加情報とか、例えばそのニューヨークタイムズがこれをどう思ってるのかとか、それをもう一回検索し直すみたいなものとかが全くなくなると、いわゆるその他のサイトに全く行かなくなるっていう。
スピーカー 2
それは何かユーザーにとっても良くないような気も、分かんないです。でもさっきの話で。
スピーカー 1
でもこれ回答は出てるので。
スピーカー 2
分かります分かります。どっちもそうなんですけど、何かやっぱ記事とかニュースメディアを見てと、そのあ、こういう意見もあるんだっていうのもあるじゃないですか。
このニュースメディア、こういう面白い記事も書いてるなっていうのでクリックするんですけど、それすらの探求がなくなっちゃいますよね。
スピーカー 1
これも結局その一般的にユーザーは、さくさんさんが言ったように、何か複数のサイトからの視点を求めるのかっていうと、多分一般的には求めてないので、満足して終わっちゃうっていうところで、結果的に満足してるのは結構大事なポイントで。
なんかこれはインターネットインフラの危機的な状況になってるっていう話をしているものの、エンドユーザーとしては満足してるっていうところなんですよね。
スピーカー 2
便利なんですもんっていう。
そうなんですよね。
どっちも分かりますね。
検索流入の悪影響
スピーカー 1
で、なんかこのクリックする率みたいなもの、実際そのAIサマリーが表示されたときにクリックするのかしないのかみたいなところは、いろんな調査が今行われていて、それによってだいぶ数字が変わってきたりするので、団体的にこの数字っていうのは言いにくいと思うんですけど、
今のところほとんどの調査として出て、結果として出ているのは、検索流入には悪影響を与えていますと。
これ実態として、じゃあ今のメディア企業とかのトラフィックを見ていると、これも分かりやすく落ちてるんですよね。
スピーカー 2
もう悲しいニュースばっかりで。
スピーカー 1
どうしたら。
なんで、例えばハフィントンポストのデストップとモバイルサイトの検索、オーガニックの検索流入が過去3年間で半減していますと。
スピーカー 2
それはインパクトが。
スピーカー 1
めちゃくちゃインパクトありますよね。
ビジネスインサイダーも同じく、2022年4月から2025年4月にかけて、オーガニックの検索流入が55%落ちていますと。
それによって、最近レイオフも20%ぐらいのスタッフをレイオフしているので。
スピーカー 2
それこそさっき言った、ペイウォールもビジネスインサイダー、USを見るとバイオルがファーって出てきて。
払えって話なんですけど、じゃあ別のページか、もしくはサマリーでいいのかなってなっちゃうっていう、なかなか良くないサイクルに入っちゃうんですよね、自分も。
スピーカー 1
我々も話したニューヨークタイムズ、本当にニュースメディアの中だと本当にトップティアを走っているニューヨークタイムズだと思うんですけど、そこでさえオーガニックの検索流入が、
大体3年前と比べると、多分デスクトップが36%ぐらい落ちていて、モバイルが44%落ちていますと。
スピーカー 2
おー。
スピーカー 1
結構ですよね。
スピーカー 2
アプリ頑張ってるのにそれは結構きつい。
スピーカー 1
そうですね。これもデスクトップとモバイルのトラフィックなので、アプリその分アプリに行ってるかもしれないですけどね。
スピーカー 2
これを聞いてるメディア業界の人も聞いてられないですもん、悲しくなってきて。
スピーカー 1
今日まあまあいっぱいこういうデータが出てくるので。
まだ。
多分チャットGPTでよく言われているんですけど、めちゃくちゃ影響を受けているのってスタックオーバーフローなんですよね。
どうして?
彼らっていわゆるエンジニア系のQ&Aサイトみたいなものじゃないですか。
そのQ&AってもうチャットGPTでできちゃうので、そもそも回答だけではなくて質問でさえそっちでやっちゃうので。
なので、スタックオーバーフローの場合はトラフィックが落ちてるだけではなくて、投稿数が落ちてるんですよ。
スピーカー 2
根本的にコンテンツの量も減りつつある。
もうダメだ。
スピーカー 1
なので、質問と回答の投稿数が、これ2025年4月時点の数字ですけど、その1年前から64%落ちてるんですよ。
で、2020年から比べると90%落ちてるんですよ。
スピーカー 2
そんなに落ちてるんですね。
スピーカー 1
めちゃくちゃ落ちているので。
で、それ以外にも例えば、IACってTinderとマッチ.comの親会社も、やっぱりGoogle検索からの流入が52%から28%に落ちたとか。
アプリのダウンロードとか。
多分、サイトのトラフィックですよね。
元々52%くらい検索が割合としてあったのが、今28%まで落ちてますと。
で、グルーポンの仕様とかも同じく、Googleのエアオーバービューが出てきてることによってトラフィックが落ちていますと。
で、それ以外にNerdWalletとか、何社もオーガニック検索からの流入は結構厳しくなっていますと。
市販機決算発表とかで言っちゃってる状況ではありますと。
で、最近、収録した当日ぐらいに出てきたPressGazetteっていうサイトがあるんですけど、そこの分析で、
2025年8月時点で、1年前と比べて、サイトの月次訪問者数が上がったトップ50サイト。
英語のトップ50ニュースサイトのうち、2025年8月時点で、1年前から比べて、いわゆるトラフィックが上がってるかどうか。
トップ50サイトのうち。
スピーカー 2
全体的に。
スピーカー 1
例えばCNNとか、ニューヨークタイムズとかが、2024年8月から2025年8月にかけて、月次の訪問者数が上がってるかどうかって見たときに、トップ50サイトのうち、1社しか上がってないんですよ。
スピーカー 2
え、逆にどこ?
スピーカー 1
サブスタックです。
スピーカー 2
希望が。
スピーカー 1
で、一番落ちてたのはフォーブスです。53%落ちていて、ハフィントンポストが45%下がっていて、ビジネスインサイダーが44%下がっていますと。
AI技術の影響
スピーカー 2
フォーブスは、バン付けでやりましょう。アンダーサーティーでやりましょう。
スピーカー 1
アンダーサーティーで。
で、CNNも30%ぐらい下がってたり、ニューヨークタイムズは6%しか下がってないって言いながら下がってはいるので、ウォールストリートジャーナルも7%ぐらい下がっている。
で、サブスタックだけ49%上がってるので、それはすごいなと思うんですけど、そもそもトラフィックリニュースが低いのと、すごい分散されているわけなので、それで一応合計値で見ているわけだと思うんですけど、
そういうのがあり、さらに最近ですと、初の多分大手ニュース、アメリカのニュースメディアが、GoogleのAIオーバービューを理由にGoogleを訴訟したんですよね。
ローリングストーンとかデッドラインとかバラエティとかの親会社のペン付けメディアっていう
スピーカー 2
インターネット系の。
スピーカー 1
そうですね、インターネット系の。
Googleを訴訟して、GoogleのAIサマリーとかAIオーバービューによって、もう彼らのトラフィックが落ちているので、それによって売り上げに直接影響を与えてますと。
それは違法的なんじゃないかというところを指摘したり、
それこそ、Appleに関してGoogle検索、サファリ上でのGoogle検索が過去22年間で初めて落ちたっていうのを言ってたり、
これは多分AIの方によっているっていう話だと思うんですけど、
Googleはそれに対して、サファリでは落ちてるっていうことを認めなかったですけど、iPhone全体としては伸びてるっていうことを言ってたので、おそらくサファリは落ちてるっていうことをほぼ認めたっていうことだと思うんですけど、
スピーカー 2
明らかにこのウェブ検索っていうよりもAIの方に明らかによっていて、それによってトラフィックへの影響は明確にあるっていうところですね。
あとはスマホの検索で言うと、やっぱりTikTokとかインスタなのか、コンテンツ、サブスタックとかまさにそうだと思うんですけど、コンテンツクリエイターがいっぱいいるからそこの検索を見たいみたいな、逆にそっちの方がオーガニックな感じがするみたいな、そういう影響もあるかもしれないですね。
スピーカー 1
それは絶対あると思います。あと、SNS企業が一部ニュース系のコンテンツをあまり表示しなくなったりとか、そういう影響もあったりするので、ニュース企業は特にそうなんですけど、今AIによって検索流入が落ちていて、SNSからの流入も落ちていて、めちゃくちゃ厳しい状況に陥ってるのは正直なところありますと。
スピーカー 2
ニュースってそんなに求めてないってことなんですかね、ユーザーって。
スピーカー 1
めちゃくちゃ求めてるわけではないっていうところと、あとはどこまでの多くのニュースメディアが必要なのかっていう話もあるかなと思いますよね。
スピーカー 2
ヘッドラインとか、ビッグなニュースだけ知れれば。
スピーカー 1
それをSNS上で一人のユーザーが拡散してしまうと、無料でその情報を他の人たちが見れてしまうので。
そういう意味でもだいぶニュースメディアっていうものの需要は若干落ちてるのかなと思います。それをいわゆる民主化されているっていうところですよね。
スピーカー 2
そういうユーザーが写真ぺって載っけて、こういう大きなニュースがありましたみたいなのとかもあるし、深掘りしたストーリーというかジャーナリズムのある話みたいなのをポッドキャストで普通にクオリティの高いユーザーが作ってたりするから、
無料でいいコンテンツがたくさんあるから難しいですよね。
スピーカー 1
そうですね。しかも例えばニューヨークタイムズの有料記事を誰かユーザーが読んで、それのサマリーでしたり、それのヘッドラインだけをSNSで出したり、それをTikTokで解説するだけでもニューヨークタイムズのページに行かないじゃないですか。
そうそう、リンクされてない可能性もあるので。
スピーカー 2
なんかよく海外の、宮武さん見たことあるかもしれないんですけど、ニュースレター私読んでて、ユーザーのクリエイターの方がニューヨークタイムズをテンサイルとかリンクを貼ってて、私ニューヨークタイムズ課金してないんですけど、そのユーザーがスクショでリンクを飛ばすみたいなパターンとかって、それはなんかいいのかなって。
大丈夫なのかって思ったりします。
スピーカー 1
課金してないユーザーからすると、その記事読めたりするんで、ありがたいと思うかもしれないですけど、明らかにニューヨークタイムズからすると売上損失ですよね。
スピーカー 2
いや、普通にグレーっていうかアウトな気がするんですけど、でもそれぐらいなんか自由な感じ、それ規制できないし、規制的に課金できないから、難しいなって思いました。
スピーカー 1
めちゃくちゃ難しい話だと思います。しかもこれでAI検索エンジンみたいなものがどんどん増えていくと、それをとりあえずこの記事どういう記事なんですかみたいなことを言うだけで、ある程度ものを出してくるかもしれないので、ここも結局AI企業はいろんなメディア企業と今ライセンスしているので、それによって変わってくるかもしれないですけど。
さなさんってインターネット上の陰謀論でデッドインターネットセオリーって聞いたことあります?
スピーカー 2
知らないです。
スピーカー 1
だから多分2016年ぐらいから存在する陰謀論なんですけど、インターネットのこれは50%どころかもう多分90%以上、ほとんどのやりとり、アクティビティは人間ではなくてボットですと。
なんで、SNSでのやりとりとかも全部、なんで、その多分デッドインターネットセオリーとかによると多分僕のアカウントも全部ボットがやってるみたいな話とか。
スピーカー 2
なんか哲学的ゾンビみたいな話ですか。自分以外は死んでたとしても、証明できないみたいな。
スピーカー 1
そうっすね。
でもなんかそれ、今本当に、今インターネットで起きてるアクティビティはもう人間ではなくてボットがほとんどやってることで、それによってそういうハイプサイクルとかいろんなものがただただ生まれていて、それをパッシブに人間が見てるだけみたいな。
ふーん。
みたいな陰謀論があるんですよ。
スピーカー 2
へー。
スピーカー 1
でもなんか考えてみると、エピソードの冒頭でもちょっと話した通り、なんか今インターネット上って多分3分の1から半分ぐらいのトラフィックがボットなんですよ。
クラウドフレアとかの調査だと3分の1ぐらい。
スピーカー 2
ふーん。3分の1か。
スピーカー 1
で、ほとんどはクローラーとか、それこそオープンAIとかが出してるクローラーとかAIモデルのトレーニングするためのものが多かったりするんですけど、
なんかもうAIエージェントみたいな時代が来ると、そもそも人間の代わりに、どっかのサイト行って情報消費しに行ったり、何か情報まとめたり、
場合によって投稿までしてくれるとか、何か購入してくれるみたいなアクションまで全部取ってくれるようになってくるわけじゃないですか。
AIボットの影響とトラフィックの変動
スピーカー 1
そうなると、いよいよこのデッドインターネットセオリーが陰謀論じゃなくて、本当に起きてるような状況に陥るんじゃないかなというふうに思いましたけどね。
スピーカー 2
わかんないですもんね。なんか本当に人が運営してるのかみたいなのって。なんか昔はボットだろうなみたいなのってありましたけど、わかんないですよね。
スピーカー 1
なんかサムアルトも最近言ってましたけど、なんか最近結構LLMが運営してるTwitterアカウントが増えてるみたいな。
スピーカー 2
それかつ面白かったり便利だったりして、まあもうボットだったとしても別にいいやっていうマインドセットになっちゃうっていう。
スピーカー 1
それこそくさるさんはニュース見ました。たぶん我々もゆるニュース界なのかメンバー向けのニュース界で話すのかわかんないですけど、
すごい短期間で3000以上のAIポッドキャストを出した企業がいて、そこで本当に1エピソード1ドルぐらいで制作できるみたいな。
スピーカー 2
私たちからしたら結構悲しいニュースです。悲しいですよね。まあ可能性もあるか、もしかしたら。
オフトピックのポッドキャストほとんどAIになってるかもしれないですけど、将来的に。
でもやっぱりこういうAIボットみたいなものがどんどん増えていくと、明らかにこのインターネットの形が変わってくる。
スピーカー 1
今このクラウドフレアが特にここに対して危機感を持ってるんですけど、それによってこのクラウドフレアのCEOがすごい最近話題になってる人でもあるんですけど、
今クラウドフレアって大体世界のウェブのトラフィックの2割ぐらい管理してるんですよ。
モニタリングしたり、そこのメンテナンスとかいろんなことやっているんですけど、彼らはそこのトラフィックをめちゃくちゃ管理している、
モニタリングしているからこそ、今のウェブの状況をなんとなく把握しているわけなんですよね。
彼らが見た中で、やっぱり今回話したGoogleとコンテンツクリエイターの約束。
クレーピングする代わりにトラフィックを組みますよっていう約束がどんどん変わってきてるっていうのを彼らがデータとして出しているんですよ。
スピーカー 2
話が違うじゃないか。
スピーカー 1
そうなんですよ。これがすごい面白くて、10年前のGoogleですと検索すると10個のリンクが青いリンクが出るわけじゃないですか。
ちなみに全然これ全く別のトピックですけど、青を選んだのはマーク・アンドリーセンなので、
特に彼としてはデザイン的な意味合いで青にしたらしいんですけど、普通に人間が勝手に選んでるやつなので。
マーク・アンドリーセンさんがブルーがいいというところでブルーにしたらしいんですけど、それはまた別の話だと思うんですけど。
取引としてはスクレーピングする代わりにコンテンツをもらう限りにトラフィックを渡しますと。
10年前はだいたいこの取引の数時間でいくと、Googleが2ページ分スクレーピングすると1人当たりのユーザーを送ってくれるっていうのが平均的にあったんですよ。
なのでサイトですといっぱいページがある中で2ページぐらいスクレーピングすると1人送ってくれますと。
この10年間で何が変わったのかというと、まずインターネットの人口がめちゃくちゃ増えましたと。
40億人から60億人になりましたと。
20億人増えている中で普通に考えるとGoogleのクロール率って変わってないので、
基本的により多くの1スクレープあたりの送ってくれるトラフィック数が上がるはずなんですよね。
なので2スクレープに対して1トラフィックだったのが1対1とか、もっといい数字になるはずなのに逆になってるんですよね。
スピーカー 2
コンテンツもやっぱり多くなるから。
スピーカー 1
ただGoogleのクロール率はあんまり変わってないので、なので基本的にはそんなに変わらないはずなんですよ。
で、一応NetflixのクラウドフレイのCEOがいろんな出版社に去年末から今年の頭の間に話に行ったら、
Googleがどれくらい難しくなってるんですかという話をしたら、なんとなく3倍くらい難しくなってますみたいな回答が返ってきていたらしいんですよ。
で、数字を見ると3倍難しくなってたっていう話で。
それが2対1だったのが、今6対1になっていました。去年末、今年の1月時点で。
Googleが6回スクレープすると1人トラフィック送ってくれますと。
スピーカー 2
こんなに情報渡してるのに見返りが少なすぎるっていう。
スピーカー 1
で、なんか当然だから、Googleの創業メンバーとしてはできるだけ早くGoogle.comから離れてサイトに行かせるっていうのが目的だったんですよね。
彼らからすると、それがGoogleの仕事だからっていう。
スピーカー 2
原作エンジンとしての。
スピーカー 1
それがやっぱりどうも変わってきていて、2025年の始めですと、75%のGoogle上のクエリはGoogleが回答してくれるっていう。
それこそ、草野さんが言ったように、ほとんどの検索ってすごいシンプルなものだったりするので。
何年にこれが起きたとか、この人は何歳とか、本当にGoogleが出してくれるようなものだったりするので。
ただ、当然だからコンテンツクリエイターからすると、自分の情報がそこでサマライズされたり、勝手に取られたりして、
しかもそこにGoogleが広告を出してるわけなので、Googleが儲かって自分たちが全くトラフィックをもらえないみたいな状況がすごい良くないんじゃないかみたいな話がある中で、
GoogleのAIオーバービューでも、当然だから他のサイトに飛ばすリンクも多いんですけど、
実はGoogleとかYouTubeに飛ばすリンクも多いので、GoogleがGoogle自らトラフィックを回してるっていう、そういう調査も行われていたりするんですけど、
でもいいですと、6対1なので、そこまで悪くないんじゃないかと。過去10年間です。3倍ぐらいちょっと難しくなったんですけど、すごい面白いのが、それって2025年の1月ぐらいのタイミングの話なんですよ。
今年の1月ですね。今年の1月から今年の6月。
スピーカー 2
怖いこと言わないでください。
スピーカー 1
さらに3倍大変になってるんですよ。
スピーカー 2
速い。スピードが。
スピーカー 1
スピードアップしてるんですよ。やっぱりAIオーバービューが加速してるんですよね。
スピーカー 2
加速しすぎじゃないですか。
スピーカー 1
今は18ページスクレーピングする代わり1人トラフィックを送ってくれますと。
スピーカー 2
今年の年末どうなってんのって話ですよね。
スピーカー 1
そうですよね。それがなんですごい簡単に言うと、過去10年間で10倍ぐらい難しくなっているっていうのが、今の現状ですと。
Googleの検索サービスの変化
スピーカー 1
でもこれってまだ6月時点の話だったんですよね。
やっぱりこのAIオーバービューって、明確にそれがほぼデフォルトになる未来って、見える、わかるじゃないですか。
そうなってくると、Googleだとそもそもリンクを踏むっていうのが脳内でトレーニングされてる気がするんですよね、エンドユーザーは。
Googleといえばリンクがいっぱい出てみたいな感じなので、何かしらクリックするっていう期待値があると思うんですよ。
でもチャットGPTとかアンスロピックのクロードとかで同じ期待値を持ってるかっていうと、逆にその期待値が全くないんですよね。
回答を出すエンジンとして見られてるので、それこそパワープレキシティとかも同じかもしれないですけども、
チャットGPTとかアンスロピックの場合検索エンジンって呼んでないので、そもそもの多分考え方が違いますと。
では、Googleが18対1でしたと。
オープンAIの2025年1月は何対何でしょうか。
スピーカー 2
それはリンクを踏んでくれるってことですか。
スピーカー 1
スクレーピングしているのに対して送ってくれる割合ですよね。
Googleが2025年1月時点だと6対1で、2025年6月時点ですと18対1でしたと。
スピーカー 2
でも18対1より小さいんでしょうね、きっと。
スピーカー 1
やばい数字ですね。
スピーカー 2
一応2025年1月時点ですと250対1ですと。
もう見られない。
スピーカー 1
見られてはいるんですよ、ただサイトに来てくれないっていう。
オープンAI上で答え出してるので。
でもそれが2025年1月時点でしたと。
では2025年6月時点ですとどう変わってますでしょうか。
スピーカー 2
まだ3桁ですよね、200とか500とかそういうことですよね。
スピーカー 1
3桁じゃないんですよね。
それがいい指摘します。1500対1なんですよ。
スピーカー 2
ゼロが増えた。進化が早い。
スピーカー 1
オープンAIはありましたと。250対1と1500対1ですと。
アンスロピックはどうでしょうかと。
アンスロピックの2025年1月時点の数字はどれくらいでしょうか。
さっきは2000。
250対1が1月時点のオープンAIの数字でしたね。
スピーカー 2
でもそれも同じ数百みたいなことなんですか。
スピーカー 1
6000対1ですね。
スピーカー 2
もう万に近づいている。
スピーカー 1
それが1月時点の数字ですと。
じゃあもう。
スピーカー 2
6月時点はどうなってますでしょうか。
このペースだと万いってますよね。
スピーカー 1
いってますね。
スピーカー 2
6万対1です。
早っ。
悲しいんですけど、使ってるユーザーからするとありがたい話ですよね。
便利だなってなっちゃいますね。
スピーカー 1
ただこれがでもすごい重要なポイントであって。
コンテンツクリエイターからするとこれは明らかに今のビジネスモデルは成立しなくなる。
それイコール今ユーザーは満足するかもしれないですけど。
どっかのタイミングでこのビジネスモデルが成立しないってなった瞬間コンテンツを作らなくなるんですよね。
もしくはすごい限られた人しか作らない状況になるので。
そもそもこのオープンウェブって分散型で誰でもアクセスできて誰でもサイトを作れるっていうものが限られた人しか作れないみたいな未来が起きる可能性がどんどん出始めてるんですよ。
Botで作った情報がもっと増えて。
スピーカー 2
AIエージェントが作った情報が増えて。
スピーカー 1
それが果たしていいのか。
トラフィックがなかなか来ない場合はそれでマネタイズができない未来になってしまうので。
違う形でマネタイするか何かしらの根本的なモデルを変えるかみたいなものが必要になってきていて。
これがまずこのAI時代の中でのインターネットの最初のめちゃくちゃ大きな根本的な課題だと思ってるんですよね。
ビジネスモデルが成立しなくなる。
このGoogle検索ありきのインフラが今だとまだ成立してるかもしれないですけど、今後同じように成立するのかというと正直分かんないのかなと。
スピーカー 2
さっき言った宮武さんの話で言うと、複数ニュースのメディアがある必要ってそもそもあるのかっていうのだと。
大きなニュースはもう全部Googleとかその検索そのAIのサマライズによってだいたいして。
でやっぱりそのコンテンツを作る人たちはもっとなんてか、さっきTikTokとか、その人にしか作れないって分かんないですね。
なんかそのもっとストーリーを作る。どうなんだろう。
スピーカー 1
でもこれも結局分かんないですけど、当然エンタメバリューみたいなものがあったりするので、そこに関してはここがどこまで影響されるか分かんないですけど、
少なくとも検索入入みたいなところはめちゃくちゃ影響されると思います。
結局自分のサイトに来なかった場合、そこに対して広告マネタリズムできなかったりするので。
検索エンジンとSNSの影響
スピーカー 1
なんですかね、草野さんが言ったように、一社の、分かんないですけど、例えばニューヨークタイムズがより強くなる可能性って別になくはないんですけど、
同時にニューヨークタイムズは検索、いわゆる流入は落ちるので、いくらそのライセンス契約をしたとしてもその分のマネタリズムできてるかというと、おそらく今はできてないと思うんですよ。
となると、今はまだベースの売上げ、サブスク売上げとか広告売上があるのでまだ成り立ってるんですけど、徐々に徐々に成り立たない未来が見えてくるのかなっていうふうには思いますし、
あとそれがどんどん限られた車数にしか、例えばニュースみたいなものが取り扱われないようになった場合、それこそ危険じゃないですか。
インターネットは民主化されている大きなめちゃくちゃ良い理由って、いろんな意見が出たり、いろんな視点からものを言う人が出てきているっていう話なので、それがわかんないですけど、一社とか数社しかコントロールしないみたいな未来は、まあ避けたいですよねっていうところですね。
スピーカー 2
なんか検索と同時に、SNSも重要ですね。コンテンツを作って、見せるっていう、流す場所としては、その2つが2強じゃないですか。検索エンジンとSNS。
なんかそのニュース、検索って意外と簡単なことしかしてないよねっていうのと、まじでSNSもなんか見たい動画を見てるのかっていうと、それをやってる誰だしてる時間が楽しかったり、なんかでもそのインターネットに向かっている時間で言ったら、結構な時間をみんなが使ってると思うので、
なんかそっち、もうクリエイター、そこの、そもそもなんか結構リールとかTikTokのクリエイターって検索のこと考えてやってるんですかね。検索エンジンのこと考えて行動してるんですかね。
スピーカー 1
ある程度やってるとは思いますね。ただその、例えばニュースメディアほどではないと思いますけどね。
あと、チャットGPTとかって、ああいうショート動画って相性どう思います?なんか出てきてもなんか見ないなって。あれって結構テキストベースにあってる。
スピーカー 2
チャットGPT自体ですか。そうですね、今のところはそうだと思うんですけど、まあそれこそ、サムアルトマンもSNS、チャットGPT内で作りたいみたいなことを言ってたりするみたいな。
それもちょっとどうなるのかっていうのは正直まだ見えてこないので、まあ今のところクサノさんが言うように、SNSっていうインフラはある程度守られてるのかもしれないですよね。どちらかというとこの検索ありきのインターネットのインフラがどちらかというと積極的な立ち位置になっているっていうところ。
スピーカー 1
なので、ちょっと次回も引き続きこの話をしたいんですけど、その中でマネタイズの話に関してはクラウドフレアのCEOがある解決案を出しているので、そこに対して議論をするのと、
あとは個人的にこの乳乳が落ちるっていう話以外での根本的なこのAI時代によるインターネットのインフラの課題がもう一つ出てくると思っているので、そこに関してもちょっと話できればなと思います。
メディアの未来と課題
スピーカー 2
難しい話ですね。結構。
日本はどうなんですかね。結構メディアは多分大変だと思うんですけど、みんなやっぱりAIの検索に寄ってきてるんですかね。
スピーカー 1
寄ってきてると思いますね。
それこそ多分チャットGPTの利用率って結構増えてると思いますし。
スピーカー 2
なんかその日本だと、今はまだわかんないです。今はわかんないんですけど、GoogleよりYahoo!Japanが結構強かったりするじゃないですか。
あれって、なんか検索の中にもニュースが埋め込まれてるっていうデザインをずっと貫き続けてるので、結構。
しかもそのYahoo!ニュースって、Yahoo!ニュースが書いてる記事じゃなくて、キュレーションしてる記事なので、なんかあれって今考えたら結構、検索エンジンの生き残り戦略としてはめっちゃ正しかったのかもしれないなって思いました。
ポータル戦略ですよね、それは。
ニュース検索しなくても、もうそこのヘッドラインを見ちゃうっていうのは。
スピーカー 1
それがチャットGPTになるかもしれないですね。
ある意味ポータル時代に戻るっていう話かもしれないですよね。
スピーカー 2
確かに。
じゃあ次回明るい解決策が聞けるか。
スピーカー 1
明るくなるかわかんないですけど。
スピーカー 2
さらにもう一個課題も話してもね。
今回も聞いていただきありがとうございました。
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ではまた次回お会いしましょう。さよなら。
スピーカー 1
さよなら。
01:08:14

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