1. Off Topic // オフトピック
  2. #283 アメリカでのコメンタリ..
2025-09-04 1:05:45

#283 アメリカでのコメンタリーカルチャーの重要性 Part1

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<目次>
()コメンタリー文化
() 反論する文化 コモンセンスとザ・フェデラリスト
() 宮武さんとコメンタリー文化
() 日本の恋リアと草野が観たCouple Therapy
() ゲーム実況の解説
() 伝説のアンカー ウォルター・クロンカイト
() コルベア・レポー
() コメディかニュースか

<参照リンク>
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サマリー

アメリカのコメンタリー文化の重要性が語られ、特に独立革命や教育の影響が強調されています。また、アメリカの文化とコメンタリーの関連性や、言論の自由がその発展に貢献していることが示されています。アメリカにおけるコメンタリー文化の重要性については、自由の象徴やゲーム実況の影響が強調されています。特に、ウォルター・クロンカイトのベトナム戦争に関するコメンタリーがアメリカの世論を変えたエピソードが取り上げられ、コメンタリーの力について論じられます。コメンタリー文化の重要性を探る中で、スティーブン・コルベアと彼の番組「コルベアレポー」の影響が語られます。この番組は、共和党やそのメディアをパロディ化し、政治に対する若者の関心を高める役割を果たしています。アメリカのコメンタリー文化の重要性についての議論では、特にスティーブン・コルベアの影響力や、彼が使用した言葉「Truthiness」の解説が行われています。さらに、コメディが政治に対する理解を深める役割についても触れられています。アメリカのコメンタリー文化が政治やエンターテインメントに与える影響について議論し、特にレイトナイトショーやデイリーショーなどのトーク番組の現状や人気の変化についても触れられます。

コメンタリー文化の意義
宮武 徹郎
みなさん、こんにちは。草のみきです。 宮武哲郎です。
草野 みき
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報を緩く深掘りしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、コメンタリー文化について話していきたいと思います。
宮武 徹郎
コメンタリー文化というトピックなんですけど、
このトピックを選んだ理由としては、やっぱりアメリカで多少のないブランドを展開するとか、
アメリカでいろいろ勝負するとか、アメリカをより理解するためには、やっぱりアメリカの文化を理解しなければいけないと思ってまして、
われわれOff Topicも、いろいろ企業のコンサルとかもするときあるじゃないですか。
特にその、US展開について質問されることって多いと思うんですけど、
やっぱりその中で、話している中ですごい気づきがあるポイントが、
カルチャーに対するノウハウとかナレッジのギャップだと思ってて、
どちらかというと、一般的なマーケティングの戦略とか、やり方とかに関してはそんなに変わらないじゃないですか。
例えば、インフルエンサーマーケティングをするとか、SNSマーケティングをするとか、ちょっとチャンネルが違うとか、そういうのは多少なりあるんですけど、
でも、より重要なのがこの文化の違いだと思ってまして、
なので、この文化の違いの中の結構大きなポイントとなっていると思っているのが、コメンタリー文化かなというふうに思っていますね。
草野 みき
コンテンツとしてはアメリカのカルチャー、意外と日本受けてるような気もしてるんですけど、
ディズニーとかハリウッドの映画とか、そこら辺が多くて、今回話すコメンタリーとか、
もうちょっとニュアンスを含んだ今の話をしてるものって、日本だとあんまりそこを見てる人ってほんと少ないですよね。
特にアジア圏、日本だけじゃなくて。
宮武 徹郎
で、特にこれを一つの文化として見ているっていうパターンが多分少ないと思うので、
例えば何かのヒットコンテンツがたまたまコメンタリー系のコンテンツだったとかは全然あると思うんですけど、
これをもうちょっと多分、文化的にこういう体制っていうか、こういうことをすごいやりたがってる国なんですよっていうのを多分説明するのが結構大事だなと思っていて。
教育と意見表明
宮武 徹郎
でも別にそのコメンタリーをやること自体は、特に新しいことでもないですし、他の国も、日本でもやっているわけじゃないですか。
草野 みき
例えばどういう?
宮武 徹郎
例えばニュースでも、例えば政治でも、何かのナラティブを伝えたりとかストーリーを伝えたりとか、自分なりの意見を述べるみたいなことって、
いろんなところではあると思うんですけど、USの方だと特に見ますよね。
草野 みき
宮武さんのそのコメンタリーというのを指しているのは、何かを解説したり、その人の意見も入っているイメージですか?
宮武 徹郎
その人の意見が入っているパターンが一番多いですかね。何かしらの解説をするっていう中で、いわゆるファクトだけではないオピニオンみたいなものが含まれた話がこのコメンタリーなのかなっていうふうに思いますね。
草野 みき
解説イコールコメンタリーではないですか?
宮武 徹郎
解説がファクトベースだけの解説であれば、多分コメンタリーにはならない可能性があるんですけど、
たとえば、スポーツの試合でしたり、ニュースもファクトだけを伝えているんですけど、ファクトを選ぶことによって解説になる、いわゆる何かしらの意見を述べるみたいなパターンっていうのもあると思うので、
いろんな形で、何かしらに対して情報を伝えるとか、解説するっていうのは割とこのコメンタリーに当てはまるのかなっていうふうに個人的に思っています。
アメリカですと、特にニュースメディアとかですと、非常にこのコメンタリー文化が栄えているっていうか、よりエンタメ化してるからこそだと思うんですけど、
ファクトだけではないっていうところでいきますと、あと政治が全体的に多分日本よりも大きいっていうところだと思いますし、
もうちょっと根本的なところに行くと、多分教育からこれも一部スタートしてると思っているので、
授業の中で手を挙げて自分の意見を述べなさいみたいな、僕が言ってた高校とかも大学とかもそうなんですけど、
成績の多くの割合が、どれだけ自分が参加して自分の意見を述べるのかみたいな。
それもいわゆる自分の意見とか自分のコメンタリーを作らないといけないっていうのが多分アメリカの教育の中でも割と根本としてあるのかなというふうに思いますね。
草野 みき
正しい答えを見つけるんじゃなくて、自分の意見を発することが大事ですよってことなんですかね。
宮武 徹郎
そうですね。その中で、より良い生徒としてはちゃんと自分のエビデンスを使いながら意見を述べるっていうところなので、
エッセイの書き方とかはまさにそうだと思うんですけど、このオフトピックっていうポッドキャスト自体もある意味コメンタリーじゃないですか。
独立革命とコメンタリー
草野 みき
エッセイ的なコメンタリー的なとこありますよね。
宮武 徹郎
それがテック業界に対するコメンタリーだったり、アメリカに対するコメンタリーだったりすると思うので、
なので、そういう形でアメリカって多分いろんなところからコメンタリーが文化が発生してると思うんですけど、
いろいろ考えてみるとアメリカそのものがコメンタリーからスタートしたのかなとも言えるのかなと思っていて、
アメリカの独立革命がどういうふうにスタートしたのかと、革命が起きる前から途中もそうなんですけど、
実はアメリカのトップの人たちは最初独立したいと思ってなかったんですよ。
どちらかというとイギリスに対する不満がいろいろあって、
その中で税金を払っているのにイギリスの政治に関われない、
自分たちの意見が代表されてないっていうのが根本としてあって、
そういうのを直してくださいっていうことを提案したかったんですよね、もともとは。
アメリカ国内でちょっとずつ独立、革命を起こす、独立をするっていうアイディアが出始めたときに、
本当にそれが普及されたタイミングが大きく多分2つの出来事が、出来事というかコンテンツが出てきたんですけど、
1つはコモンセンスっていう47ページぐらいのパンフレットがあったんですけど、
それをパンフレットって呼ぶのかっていう話もあると思うんですけど、
このトマス・ペインさんっていう方が書いたコモンセンスっていうものが、
イギリスから独立するべきという話を、いろんな理由を持って書いていたんですけど、
今でもアメリカで一番売れてる本はコモンセンスなんですよ。
草野 みき
歴代多分最も売れた本がそれで。
宮武 徹郎
最初の、公開されたから3ヶ月間で12万本売れたらしいので。
結構すごいですよね。
ある意味アメリカでいう結構初期のバイラルメディアのモーメントだったんじゃないかみたいな話は言いますよね。
草野 みき
最も読まれたみたいなのは聖書だってよく言われるじゃないですか。
それなんかアメリカだなって思いますね。
読まれたのは聖書で、買われたのはコモンセンス。
最初の本の革命とか技術革新があった時にちょうどその国の話が共通のテーマですもんね、国民に。
宮武 徹郎
そうですね。
多分アメリカの独立革命が終わったタイミングだと、多分50万部ぐらい売られていたんですけど、
当時アメリカの人口ってそこまで多くなかったので、5人に1人持ってたっていう。
でも貸し借りとかしてたらほぼみんな読んでるくらいの勢いかもしれないですね。
そんな感じですよね。
でも全員本当に多分知ってたっていうぐらい人気だったのが、それが一つ目。
2つ目がThe Federalist連鎖論文っていう85個のエッセイがいろんな形で集まって、複数の著者がいたんですけど、
その中でアレクサンダー・ハミルトンとかジョン・Jとかジェームス・マディソンとか、アメリカの歴史上だとすごい重要な人たちが書いていたんですけど、
全員同じ偽名で書いていて、それで新聞とかに出していたんですけど、
そこでアメリカ憲法を支持したりとか、こういう形でアメリカっていう国を作るべきですみたいな話をひたすらしてたっていうところで、
そういうものだったり、あとタウンホールみたいなもので人が集まって議論をするとか、
お互い自分たちの意見とか主張を言い合って、その結果アメリカが独立することを決めたみたいな。
そこのアイディアのぶつかり合いが行われていたっていうのが結構大事かなと思っていて、
そもそもアメリカの憲法でも第一条としてあるのが言論の自由だったり、これも別に意図的だと思うんですよ。
それが根本としてあるからこそ国を進められるっていう話。
結局言論自由があるからこそアメリカがこのコメンタリーカルチャーがこれだけ栄えてると思ってますし、
ケーブルニュースとかも音楽とかもアートとかも映画とかもそうだと思うんですけど、
話し合うこと、議論し合うことが愛国心につながってるっていう、
アメリカのスタートがそういう議論から始まったっていうのが、
割とそのコメンタリーカルチャーにつながったのかなっていうふうに思いますよね。
草野 みき
反対の意見とか、政府のやってることを反対してますって言うと、
殺されるみたいな、牢屋に入れられるみたいな革命的なことを起こそうとしても、
結局罰せられてしまうみたいなことって起きてしまったりすると思うんですけど、
アメリカはそういうところはどうなんですかね。
宮武 徹郎
そもそも革命からスタートしてるわけなので、
最初から若干反乱的なことを言って、それでそれが民意だったっていうのもあって、
それで最終的にそのまま進めたっていう話だったと思うんですけど、
アメリカとしても、後々南北戦争も起きるわけなので、
アメリカの根本として、ガバナンスのあり方とか憲法とかいろんな法律でしたり、
それに対して反論するっていうのは昔から文化としてありますし、
それによって戦争も起きたところもあり、
あと今の政党の考え方もそうじゃないですか、
共和党と民主党、だいたいアメリカって2つの党しかない中で、
お互いのやり方を批判しながら、
でも両党、アメリカを確信させたいっていう気持ちを持ってるっていうところですよね。
そもそもアメリカ憲法を作るときも、
あれ一人が作ったわけではないので、複数人が一緒に合わさって作ったんですけど、
ちょっと多分3、4ヶ月ぐらい議論していた中で、
草野 みき
結論として全員が合意した憲法ではなかったんですよね。
宮武 徹郎
でもそれがいいっていう最終結論になって、
若干面倒くさかったからっていう話だったかもしれないですけど、
でもおそらく不完全であるっていうのが、彼らにとって利点として多分考えたと思うんですよ。
草野 みき
やっぱり一人にとってめっちゃ完璧じゃないってことですよね、逆に言うと。
宮武 徹郎
そうですね。しかも不完全だからこそ改善ができる。
完璧であれば、もう改善する余地がないっていうところなので、
でもアメリカってどんどんどんどん自分自分を改善するっていう姿勢を、
この憲法からそれが思いが入っていたのかなと思うので、
それをやるために議論が行われるっていう。
やっぱりこの議論する、話し合う、場合によって反論する、自分の意見を言い合うっていうところが、
アメリカの本当に根本としてあったのかなっていうふうに思いますよね。
草野 みき
言論の自由、その自由の国っていうその象徴というか、
そのイメージってやっぱり現代もめちゃくちゃあるんですけど、
その当時からそういうコンセプトでこの国作りましょうっていう感じだったんですかね。
宮武 徹郎
多分そうだったと思います。
それこそイギリスに対するいろんな、多分どっかのタイミングで話し合うと思うんですけど、
イギリスに対してまあまあ批判的なことを言ったりとか、
それが言葉だけじゃなくてアクションとしても取ってたりもするので、
そういう意味だと、それを自らそういうことをやっていましたし、
イギリスからいろいろ制限されようとしていたことに対してもやっぱりすごい不満を抱えてたので、
なんでやっぱり自分たちが国を作る中だと、それをやりたくないっていう多分考えだったのかなと思いますね。
草野 みき
なんか現代も自由の国っていう文化っていうかカルチャーが、
他の国でこの国といえばこういう文化っていうかフィロソフィーがありますよねっていうのは結構言語化しにくいんですけど、
アメリカはずっとそれを保ち続けてみんな共通認識であるって結構すごいですよね。
宮武 徹郎
やっぱり一つこれブランディングの強さでもあると思うんですけど、
コメンタリー文化の影響
宮武 徹郎
やっぱりアメリカってそれをひたすら言い続けるっていうのが大事だと思うんですよね。
自由がある国だっていうのを、それがアメリカンドリームの一つの要素でもあり、
それがアメリカの良さであるっていうのを、
どこ行ってもそれが、例えばテレビ番組で言われたり、何かドラマで言われたり、何かのドキュメンタリーで言われたりとかするわけなので、
それこそ国家にそういうことが入っていたりとかすると、
草野 みき
自由の女神とか。
宮武 徹郎
そう、自由の女神っていう象徴的なものがあったりとか、
いろんな形でそこのブランディングがあるからこそ、それがずっと保たれているのかなと思いますし、
でもこれもやっぱりコメンタリー文化が一つ大きな影響する要素だと思うので、
そういうそれをしっかり伝える人たちがずっといるっていうところですね。
個人的にこのコメンタリー文化っていうところに、
最初に辿り着いた、最初に本当に気づいたのが高校生の時だったと思うんですけど、
多分でも多くの方々も、多分我々の年代ぐらいであれば、
多分このタイミングで感じていると思うんですけど、
ゲームのコメンタリー。
実況解説みたいな。
そう、実況解説みたいなところで初めて気づいて、
なんかそのeスポーツ、僕の場合過去にもちょっとだけ話したスタークラフトっていうゲームがあるんですけど、
それを遊んでいる、プロで対戦している人たちの試合を勝手に違う人が解説を入れているっていう。
自分が自分のプレイしているゲームを自分で解説するのではなくて、
他の人のゲームプレイを解説するっていうのが、
僕が多分高校生ぐらいの時にYouTubeとかでたまたま見かけて、
そこでいろいろハマってしまったんですけど。
草野 みき
どういうところが面白かったんですか?
宮武 徹郎
でもやっぱり、何が起きているかとか、それを解説してくれたり、
これがその人じゃないからこその視点っていうのもあると思うので。
あと、対戦相手とのどっちの状況を見れたりするので、
そういうのもすごい面白いなと思って。
そもそもスポーツとかも好きなので、
そういう意味だとそこの解説と似てるかなとは思ってるんですけど、
昔だとテレビで、スポーツをやってる中でプロの解説者がいるみたいな感じだったのが、
アマチュアでもできる、知らない人でも全然できちゃうみたいなのを
最初に見たのがたぶんこの瞬間だったっていうところですね。
草野 みき
なんか日本のコメンタリーがあって、アメリカにないなって思うコンテンツは、
AIリアリティショーのコメンタリー。
日本だと結構MCの人がいて、その映像を一緒に見て、
ちょっとそれみたいな、ちょっといいねみたいなコメントをする人が必ずいるんですけど、
アメリカだと、欧米のコンテンツだとないんですよね。
宮武 徹郎
確かにそのまま流しますよね。
ホストみたいな人はいるんですけど、別にコメンタリーを入れてるわけではないっていうところですよね。
草野 みき
それはテラスハウスみたいに思いました。
宮武 徹郎
確かに。
でもテラスハウスってUSでも人気じゃないですか。
逆にそういうのをなぜ入れないんだろうって思いますよね。
草野 みき
ですよね。なんか結構普通にディスカッションとしては面白いコンテンツな気がするんですけど、
それは日本独特だな、日本なのかな、アメリカ、アジア独特なのかもしれないですね。
宮武 徹郎
確かにリアリティショーに対する、その現場の人たちの意見は聞くじゃないですか。
インタビューとかで。
でもなんか第三者の視点からのあれはないですよね。
確かにそれは不思議ですよね。
多分最近のNetflix系のリアリティ番組とかでもそういうのがあんまりない気がするので。
草野 みき
逆にアメリカだとそのコンテンツ自体は結構激しめだから、そこでも割と何ていうか完結しても面白いんですけど、
例えばテラスハウスみたいなちょっとゆったりしたチル系の番組だと、鋭いツッコミとか必要なのかもしれないですね。
宮武 徹郎
あとなんか細かいニュアンスのところとか、そういう意味だとくさのさんがさっき言った話と近しいかもしれないですけど、
USだともうちょっと大げさにエンタメ化されているものでもあるので。
草野 みき
何々さんはこうしようと思ってたと思うんですけど、実際こういうつもりでやったんじゃないですかみたいな気遣いみたいなのをMCの人がしたりみたいなのはなんかコメンタリーの嘘ですよね。
宮武 徹郎
確かに。だからその細かいニュアンスの、例えばこの人のこの言葉遣いがすごい気になったとか、この小さい手の動きとか、
そこをワイプ越しで気づいてそれをコメンタリーするのって、なんか日本っぽいですよね、そこは。
でもアメリカでは確かにそれってないなっていうふうに思いました。
草野 みき
この仕草、ちょっと違うんじゃないみたいなないですか?
ウォルター・クロンカイトの影響
宮武 徹郎
あると思うんですけど、わかんないです。
もしかしたらそれがアメリカの場合ですと、やっぱりそのいろんな文化とかダイバーシティがありすぎて、そこのニュアンスを全部読み取れる人がいないっていうのがあるかもしれないですよね。
草野 みき
ちょっと話変わっちゃうんですけどいいですか?
恋愛系の話でカップルセラピーって最近流行ってるテレビシリーズ知ってます?
宮武 徹郎
知らないです。
草野 みき
カップルセラピストの人が実際のカップルに対してセラピーを実際にテレビでやるっていうシリーズなんですけど、
それもセッションなんで、実際にセラピストの方がやってるんで、コメンタリーとかじゃないかもしれないんですけど、
ちょっとコメンタリーっぽいというか、この2人がこういうふうに思ってますってお互いの不満を言うんですけど、
例が出てこないんですけど、女性が言った一言に僕はそう思った、そういうふうに受け取ったっていう。
セラピストの人がそれ以上に彼女は言ってることあるよねって、ニュアンスをその中に情報がもっとたくさんありますよねって疑わすんですよね。
そういうのはめっちゃ見てて面白いんですよね、番組として。
宮武 徹郎
でもそれってやっぱりなんかダイバーシティがあるからこそやりにくいのかもしれないですよね、そこの。
より細かいニュアンスを解説するっていうのが。
でもなんかそれこそ、僕も草野さんも割と好きなキー&ピール、オバマの通訳。
本当はめちゃくちゃ怒ってるんですけど、オバマが。
それを彼の喋り方だとそれが表現できないので、それを通訳する人がコメディ漫才としてあるんですけど。
それも多分、彼なりのニュアンスがこもったものだったり、黒人の話し方とかそこの意味合いを通訳するとか、そういうのも多分いろいろ込めてパロディ化してると思うんですけど。
そういう意味で多文化だからこそ、それを認識、汲み取れる、汲み取れないっていうのがあるのかなと思いますよね。
ゲームの方に戻ると、僕はそんなに見てなかったんですけど、多分このゲーム上での解説系コンテンツってすごいバズったのが多分5年から10年ぐらい前だと思うんですけど、
その中で多分ピューティパイさんとかが多分すごい有名になって。
他の意見、他の人のコンテンツを見て意見を言うのは、ある意味友達と一緒に何か見てるときにお互いコメンタリー入れるみたいな、多分そういうところにも近しい文脈があるのかなと思うので、
そこのオピニオを出すっていうこと自体がアメリカの中ではすごいエンタメ化されてるのかなと思うところで。
草野 みき
リアクション動画とかってコメンタリーに入ります?それはちょっと違うのか。
宮武 徹郎
いや、ある意味一つのコメンタリーです。
草野 みき
Kポップのリアクション動画みたいなのありますよね。それもちょっと近しいのかな。
宮武 徹郎
近しいと思います。それが多分、元々あった解説系のさらにエンタメ化されたバージョンですよね。
草野 みき
なるほど。
宮武 徹郎
それのより単発的にっていうところと、そういう意味だと日本もどこまで本当にコメンタリーの度合いがそこまで高くはないんですけど、
ワイプを入れること自体もある意味コメンタリーの一つではあると思うので、
多分そこまで強いコメンタリーではないですけど、
いろんなところでそういうのがあるかなと思う中で、
多分アメリカですと、当然ながらニュースが多分一番コメンタリーが多い場所かなと思っていて、
やっぱりニュースがどんどんファクトベースというよりもコメンタリーベース、
ファクトを何かしら活用しながらそれに対する意見を話すっていうところかなと思うんですけど、
実は昔そうでもなかったんですよね。
昔は本当にファクトベースでニュースを伝えるっていうのが、
多少ないニュースを選ぶ、どのニュースをカバレッジをする、しないっていうところは多分意見が入っていると思うんですけど、
基本的に伝える時はファクトベースで伝えるっていうところだったんですけど、
多分それをかなり変えたのがウォルター・クロンカイトっていうすごい有名な記者、
記者っていうかニュースのアンカーを務めてた方なんですけど、
CBSのイビニングニュース、夜のニュース番組で話している方なんですけど、
彼は例えばジョン・F・ケネディ大統領の話だったり、
アメリカが月に着陸したとかそういう話をいろいろしている中で、
多分彼の一番有名なコメンタリーはベトナム戦争に関するコメンタリーで、
基本的にほとんどの他のニュース番組はベトナム戦争についてのファクトを基本的に伝えているだけ。
彼も元々そういうところをずっとやってたんですけど、
ただ彼としてはそれだけだと足りないっていうふうに思って、
これは1968年の2月だったんですけど、
彼が出て話した放送がアメリカの世論を変えたぐらい影響力があったコメンタリーで、
彼ってそもそもファクトを伝える人だったので、
ニュースのアンカーですもんね。
そうですね、ニュースのアンカーなので、すごい信頼されてる人なんですよ、そもそも。
彼がベトナムに行ったんですよ。
今どういう状況かっていうのを調べるために。
草野 みき
すごい記者でも。
宮武 徹郎
記者でもありますよね、そういう意味だと。
そこで1時間ぐらいベトナムについてレポートをした後に、
一番最後に自らの意見を述べたんですよ。
これはもう戦争、負けましたと。
このままやり続けても意味がないですと。
草野 みき
テレビで言ったんですか?
宮武 徹郎
テレビで言ったんですよ。
それで世論が変わったんですよ。
草野 みき
テレビの人もよく許しましたね。
宮武 徹郎
よく許しましたよね、そういう意味ですと。
よく聞くじゃないですか、ベトナム戦争の中でデモが起きたとか、学生デモとか、
そのきっかけって結構彼が作っていて。
ちなみになんですけど、
あの放送が終えて、その1日後、
次の日にCBSっていうテレビ局に大統領が電話かけてきて、
草野 みき
お前ら何やってるんだっていうのをめちゃくちゃ怒られたらしくて。
宮武 徹郎
勝手なこと言うなって。
そうなんですよ。
ふざけんなと。
でもやっぱりもう言っちゃったので。
草野 みき
言っちゃった?
宮武 徹郎
言っちゃったもん、しょうがない。
その影響もあって、その後大統領がその記者について話したことがあって、
その記者の信頼を失ったら、アメリカを失ったって同じことだっていう。
草野 みき
影響力がすごい。
宮武 徹郎
もう本当のインフルエンサーですよね。
やっぱりそれがもう本当に背景としてあって、
そこから徐々に徐々にその意見をより言うようになったのかなっていうふうには思います。
そこが多分すごい、その前にもいろいろあったと思うんですけど、
多分その出来事が大きすぎて、本当に影響力があるっていうのがそこで分かったのかなと。
コメンタリーの進化
草野 みき
結構そのアンカーの人が、ニュースのキャスター的な人が、
大きな意見を言うっていうのは結構すごいことですよね。
宮武 徹郎
その当時は特にすごいことだったのかなと思いますよね。
それが仕事じゃないっていうのを言われてもおかしくなかったと思いますし、
でも彼としてはそれだけ強い気持ち、思いがあったっていう話はしてますよね。
たぶんウォルター・クロンカイトが本当に初期のコメンタリーを、
ニュース業界の中でコメンタリーを作った人ではあるんですけど、
僕は当然だからそれは知らなくて、
アメリカの歴史の授業とかで勉強するぐらいなんですけど、
僕がたぶん最初にニュース関連のコメンタリー文化に出会ったのが、
これも高校だったんですけど、
高校である番組を見たんですけど、
それがコルベアレポーっていう番組で、
レポーって言ってるんですけど、レポートっていう、
草野 みき
日本語だと?
宮武 徹郎
日本語でもレポーってたぶん書いてあるんですよ。
これわざとレポートのトを含めてなくて、
なぜかというと、ちょっとフランスっぽい聞こえ方にしたいっていう思いで、
コルベアも普通にたぶん読むとコルバートっていうTが入ってるんですけど、
実際彼もコルバートっていう名前じゃないのでコルベアなんですけど、
コルベアってフランスっぽい名前だからこそレポートもレポーにしようみたいな。
コルベアのスタイルと影響
草野 みき
表記はでもレポートですよね。
でも読み方がレポーなんですね。
へー面白い。知らなかった。
レポートって読んでました。
宮武 徹郎
でもやっぱりなんか、僕はこのコルベアレポーを見始めたのが、
本当にたまたま友達とかが見ていたのをちょっと見て、
なんか面白いなと思ってそこから見始めたんですけど、
テレビですか?
テレビです。テレビと、一応ネットでもちょこっと出てたと思うんですけど、
ちょっとYouTubeとかで出たりとかしてたと思うんですけど、
コメディセントラルっていうテレビネットワーク内の番組なんですよ。
コメディセントラルって、多分代表作で言うとサウスパークなんですよ。
草野 みき
雰囲気はそれで。
宮武 徹郎
雰囲気はそれで。
コメディセントラルっていうぐらいなのでコメディ番組が多いんですよ。
別にニュース番組でもないんですよ。
草野 みき
ちょっと風刺的な。
宮武 徹郎
そうです。
このコルベアレポーに関しては、ニュース風のコメディ番組っていう体でやってまして、
主催して、ホストとして勤めているのが、スティーヴェン・コルベアさんなんですけど、
彼が基本的にニュースについていろいろ話すっていう、
それをちょっとパロディ風に話すっていうところなんですけど、
このスティーヴェン・コルベアさん、今だとこの番組もやってなくて、
その後、最近ちょっと番組が終了するっていうニュースもあったんですけど、
デイビッド・レターマンっていうすごい有名なレイトショーを務めてたホストを、
2015年に彼が、スティーヴェン・コルベアさんが、その後継ぎとして引き継いで、
レイトナイトショーをずっと、ここ最近だとやってたんですけど、
その前がこのコルベアレポーで、
コルベアレポーの前はデイリーショー、
いわゆるスピンオフとしてこのコルベアレポーっていうのが行われていましたと、
もう今は終了しているんですけど、
で、このコルベアレポーっていうのはデイリーショーと若干似ていて、
ニュースをバカにしたニュース番組っていう、
デイリーショーに関しては割とストレートにニュースについて解説して、
それを小バカにしたりとかパロディ化するっていう、
割とストレートな形でやってるんですけど、
コルベアレポーに関してはちょっとひねった形になっていて、
人を演じてやるんですよ。
草野 みき
なんかどっかの回で話しましたよね、ちょっとこの。
宮武 徹郎
たぶんちょっとだけ話したことあると思うんですけど。
草野 みき
すごい面白い企画っていうか。
宮武 徹郎
で、当然だからちょっとエクストリームな形で話したりとか、
普通に見るとたぶん明確になんか、
序端半分でいろんな発言をしているんですけど、
いわゆるそのキャラクターを演じて、
ニュース番組自体も共和党派の政界の情報番組みたいなのをオマージュしているんですよね。
アメリカは昔からそういう広域の番組って多いんですよ。
草野 みき
スティーブン・コルベアさん自身は共和党支持者ではないっていう。
宮武 徹郎
ないです。
発言している内容を見ていると、わりと民主党派の人です。
草野 みき
面白い。
宮武 徹郎
特にフォックスニュースとか共和党派の、
当時はたぶん一番大きなメディアだったと思うんですけど、
そういうそこの番組だったり、結構共和党派のラジオ番組とかの、
同じようなしゃべり方とかニュースの扱い方みたいなことをするんですけど、
それをすごい小バカにしながら話しているので、
明らかに信じてないのに言ってるなとか。
草野 みき
すごい高度な笑いですよね。
共和党の人はよくある日本的な指摘だと、
怒らないんですか?っていうのはあると思うんですけど、
それは別にやってんなぐらいの感じなんですか?
宮武 徹郎
基本的に怒るんですよ。
でもまず言論の自由なので、
別に最終的にそこに対して何も言えないっていうのはあるんですけど、
ただやっぱりこのデイリーショーと比較すると、
ちょっと違うのは、
まあまあ騙される共和党派の人たちもいるんですよ。
草野 みき
いいこと言ってくれた?みたいなことですか?
宮武 徹郎
そうなんですよ。
スティーブ・コルベアさんは本当は共和党派の人なんだっていうのを。
草野 みき
すごい不思議な構造になってる。
コントなのにそれが正しい、
彼は言ってることは本音だみたいな。
宮武 徹郎
そうなんですよ。
だからこそ、
結構な数の政治家が彼の番組に出てインタビューされてるんですよ。
草野 みき
共和党の?
宮武 徹郎
はい、共和党派の人たちが。
草野 みき
乗っかっちゃってんだ。
宮武 徹郎
明確に馬鹿にされてるんですけど、
それをあんまり気づかずに出ちゃって話してるっていう。
草野 みき
政治家の人さえもですか?
逆にそれに乗っかってることがイケてるみたいなニュアンスですか?
宮武 徹郎
多分その時はあんまりそういうのがなかったと思うので、
明らかに馬鹿にされてるので。
多分民主党派の人たちからすると。
なので、
それに関してはすごい、
ある程度のクオリティー用の番組じゃないとそれができないのかなと思うので。
確かに。
草野 みき
スティーブン・コルベアさんの笑いのセンスのギリギリを攻めてる感じが、
才能を感じますね、すごいな。
なので、結構番組の視聴者としては、
宮武 徹郎
リベラルな若者層がターゲットとなっていて、
彼らが見て、
初めて政治のことを知ったりとか。
っていうのが、僕も結局デイリーショーとかこのコルベアレポーの中で育ったので、
政治家とのインタビュー
宮武 徹郎
そこから政治に興味があって、
ある意味、新しい層を取り入れるためのコメンタリー番組だったっていうところですよね。
本当にでもコルベアさんは知識があることですね。
政治と笑いをミックスできるっていうところで言うと、すごいですね。
本当に、
コルベアさんは知識があることですね。
草野 みき
政治と笑いをミックスできるっていうところで言うと、
政治と笑いをミックスできるっていうところで言うと、すごいですね。
宮武 徹郎
当然ながら番組なので、結構な数のライターがいたりとか、
基本的に台本を読みながら話すので、
ただ、やっぱりインタビューとかしてるときは、
その瞬間、ちょっと違うリアクションをしたりとか、
違う質問を投げたりとかもすると思うんですけど、
やっぱりちゃんとしたライターが揃ってるからこそ、
できたことでもあるのかなと思います。
ただ、もちろん彼自身もすごい評価されてる人でもあるので、
全然ちょっと違う話なんですけど、
彼はロード・オブ・ザ・リングの超オタクな人なんですよね。
なので、実際出てます。ロード・オブ・ザ・リングの映画に。
仮面をしました。
草野 みき
へー、なんか全然、世界線が全然違いますけど。
コルレアさんは、制作としては、
わりとトークショーの雰囲気、ビジュアルというか、
セット的にはそんな感じですけど、
台本がちゃんとあるみたいな意味だと、
コントっぽいというか、スケッチっぽい構成ってことですか?
宮武 徹郎
そうですね。スケッチっぽい構成。
でも、ニュース風にやってるので、
たぶん一般の人が見て、ニュースやってるなみたいな、
ビジュアルだけ見ると、たぶんそんな感じなんですけど、
ニュースキャスターも基本的にスクリプト読むじゃないですか。
なので、そういう感じで読んでるっていうところなので、
その中にジョークを入れたりとかしてる。
草野 みき
なるほど。
宮武 徹郎
でも、彼もいろんな政治家をインタビューする中で、
例えばなんですけど、ある共和党派の政治家をインタビューしていて、
共和党派の人たちって、どちらかというと宗教的な人がより多いんですよね。
で、その中である方が、
彼が担当してる地域の裁判所に、
聖書の実会っていうんですかね、
10個の10コメントメントって英語で言うんですけど、
それを表示したいと。
表示したい。
はい。もっ当然ながらその地域において、
もっ当然ながらその地域にいる人たちは全員キリスト教の人ではないんですけど、
でも、聖書の実会を大きく表示したいですと。裁判所の中で。
それが彼にとって重要なんだと。
コルベアさんはわかりましたと、そういうことをやりたいんですねと。
じゃあ、実会を言ってくださいと。
で、答えられなかったっていう。
で、別にそれに対して指摘するのではなく、
スティーブン・コルベアさんの独特なコメディの仕方だと思うんですけど、
ずっと待つんですよ。
嫌だな。
嫌な司会者だな。
草野 みき
早く言ってくださいって。待ってますよって。
宮武 徹郎
で、そういう形で、ちょうどいじってるっていう感じなんですけど。
最後どうなったんですか、それは。言えなくて。
草野 みき
最後どう、たぶんそのままたぶん、
宮武 徹郎
ごまかしで待ちますか。
インタビューってだいたい別撮りなので、
たぶんそのままカットして、たぶん次の質問いったりとかしてると思うんですけど、
個人的にすごくすごいなと思ったのが、
最近トランプ大統領になってからやらなくなってしまったんですけど、
アメリカのホワイトハウスって毎年、
ホワイトハウス記者協会主催の夕食会っていうのをやるんですよね。
で、そこで毎回行われるのが、
だいたいコメディアンを呼んで、
で、そのコメディアンが、
その政党についてちょっと小馬鹿にしながら、
あと、そこにいる記者とかをちょっと小馬鹿にしながら、
みんなで楽しくディナーをするっていうのが、
で、スティーム・コイルベアーさんが呼ばれたんですよ、その会に。
話してください。
ただ、ブッシュの、ブッシュ大統領の時に呼ばれたので、
完全に共和党派の人たちの中で、
ひたすらブッシュを馬鹿にしながら、
みんなで楽しくディナーをするっていうのが、
草野 みき
そういう会があるんですよ。
宮武 徹郎
で、スティーム・コイルベアーさんが呼ばれたんですよ、その会に。
で、その人たちの中で、ひたすらブッシュを馬鹿にするっていうことをやってたっていう。
草野 みき
よく呼ばれましたね。
宮武 徹郎
いや、たぶん、完全キャスティングミスだったと思うんですよ。
でも、さっきも言ったように、共和党派の人たちでそれを理解、
彼がリベラルであり、共和党派の人たちを小馬鹿にしてるって、
いじってるっていうのを理解してないのが、たぶん大きいと思いますし、
でも、それこそスティーム・コイルベアーさんもそうですし、
たぶん、来週、デイリーショーについて話すと思うんですけど、
デイリーショーのジョン・ストアートさんも同じだと思うんですけど、
彼らって、割合的には共和党派の人たちの方を馬鹿にする傾向にはあるんですけど、
ただ、同時に民主党派の人たちも馬鹿にしてるので、
なんで、そういう意味だと、それを民主党派の人たちを馬鹿にしてるのを見て、
この人はうちらの味方にあるんだ、みたいなことを思った人たちがいるのかもしれないです。
当時はたぶん、SNSがそこまで活発じゃなかったので、
彼のいろんな動画を別に見てたわけではなくて、
たまたま民主党に対して批判してるのが、FOXニュースとかに流れて、
コメンタリー文化の紹介
宮武 徹郎
それで、この人はうちらの味方だったんだっていうのを感じた可能性はありますね。
草野 みき
若い視聴者の声は別に見えてなくて、コンテンツだけ見ると確かに、
応援してくれてるのかなっていうふうに思っちゃったっていう。
宮武 徹郎
でも、彼もいろんなセグメントを作って、
番組の中のセグメントを作っていたんですけど、
その中で、いろんな言葉を自ら作ってたんですよね。
その中の一つが、2005年の、
一応、流行語大賞に選ばれてるんで、
草野 みき
アメリカにもそういうのあるんですか?
宮武 徹郎
でも、いろんな辞書がやってるやつがあるじゃないですか。
草野 みき
ケンブリッジとかのやつ?
宮武 徹郎
ワードオブザイヤーとして2005年に選ばれてますね。
草野 みき
どういうワードなんですか?
宮武 徹郎
それが、Truthinessっていう。
Truthって真実と思うんですけど、
真実じゃないのに、そう思うことをTruthinessと呼んでます。
草野 みき
ひねくたっぷりな。
宮武 徹郎
政治家に対する、特にトランプに対する、
まだその時はトランプじゃないですけど、
後々トランプが出てきた時に、もう一回この言葉の話をしてるんですけど、
政治家に対する感情ベースで、
ファクトを無視しながら話す政治家に対しての指摘だと思うんですけど。
草野 みき
番組の中で、これはこう呼びますみたいな感じで言ったんですか?
宮武 徹郎
実際、そのセグメントがあるので、そのセグメントのタイトルコールをして、
そこでまず言葉が出てきて、定義をして、それでそこのエビデンスをいろいろ話しながらみたいな。
これもある意味一個のエッセイでもあって、一個のコメンタリーでもあって。
コルベアの影響力
草野 みき
へー。
宮武 徹郎
でも個人的にはすごい、彼のこのコルベアレポーは僕はすごい好きだったので、昔。
今もやってないので、今やってても見てるかわかんないですけど。
草野 みき
それはどうしてですか?
宮武 徹郎
わかんないですね。
どこまであの役を演じられるか次第だと思うので、
結構長くあの役をやるのって結構難しいと思うので、
そういう意味だと、あのタイミングで終わらせても正解だなと思ってるんですけど。
でも、僕は彼の本2冊ぐらい買ってますし。
草野 みき
へー。
宮武 徹郎
多分3、4冊ぐらい出してると思うんですけど。
あと、ベー&ジェリーズのアイスクリームフレーバーになってるので、彼。
草野 みき
どういうこと?
宮武 徹郎
あの、ベー&ジェリーズってレイトナイトショーの人たちのフレーバーとか作るじゃないですか。
草野 みき
どういう味ってことですか?
宮武 徹郎
彼はアイスクリームの味ですね。
彼の名前は多分、スティーブン・コルベアーズ・アメリコンドリームでしたね。
やっぱりそのアメリカファーストっていうのをかけて。
その共和党派の思いとしては。
草野 みき
へー。
宮武 徹郎
でもやっぱり、これも一つの共和党派側の人からするとヒントになるはずなんですけどね。
ベー&ジェリーズってめちゃくちゃリベラルな人たちなので。
そこのアイスクリームになるぐらいであれば、共和党派の人ではないっていう。
草野 みき
もともとコメディーとか作家というか、そっちの出身の方なんですかね。
宮武 徹郎
そうです。コメディアンですね。
もともと舞台とかやって、やりながらコメディをやっていて。
彼はデイリーショー配下で育ってきた人なので、
実はジョン・スツワートがデイリーショーを乗っ取る前から彼は実はいたっていうスタッフとして。
よくSNLとかも、SNLかデイリーショーか大体その2パターン。
いくつかありますけど、そこの配下から育っていく組の一人でもありますね。
草野 みき
スティーブン・コルベアさんのコメンタリーってすごく影響力もあるし、意見、オピニオンがあると思うんです。
それをコメンタリーする人はいたりするんですか。
宮武 徹郎
当時はやっぱりSNSがそこまで栄えてなかったので、
それに対してメディアが反応するっていうのは全然あったので、
そういう意味だと既存のテレビとかブログとかそういうところがコメンタリーを書くと。
ニューヨークタイムズを多分何回も取り上げたりしているので、
彼のいろんな発言とか出来事に対して。
例えばアメリカ代表する動物ってワシじゃないですか。
ワシを支援するキャンペーンをスティーブン・コルベアさんがやったりとか。
それも僕はアメリカンだぞっていうのをすごい推し出そうとしてて。
でもすごいアメリカンだぞって言いながらコルベアってフランス風の言い方で言ったりとか。
それも共和党派の政治家から指摘されるんですよ。
なんでフランスっぽい鉛の名前にしてるんだみたいな。
草野 みき
アメリカ好きって言ってるのに。
宮武 徹郎
エリートブローとするなみたいな。
草野 みき
厳しい指摘だな。
宮武 徹郎
そういうのに反応するのを彼は理解していて、
そういうことをいろいろやってるっていうのもあるんですよね。
草野 みき
面白いですね。
宮武 徹郎
なかなか僕も最初に見たときに、すごいびっくりしましたし。
政治に興味ない人からすると、
それをエンタメ化してくれるおかげで、
多少なり理解度が上がるかなと思うので。
まっすぐにどっちかの政党を批判するとかだと、
草野 みき
うってなっちゃいそうな気がするんですけど、初心者からしたら。
逆の政党を批判するときに、
逆の政党を応援するようなコントをするっていう、
複雑な構図が緩和してますよね。
宮武 徹郎
しかもそれを、サウスパークも同じだと思うんですけど、
エクストリームで話すので、
例えば共和党でもいいですし、民主党でもいいんですけど、
どっちかがこの法案を通そうとしてますみたいなときに、
それの事例を出したりとか、
こういう形になりますっていうエクストリームな形で事例を出すと、
それのヤバさに気づくっていうか。
それをうまくやっているのが、たぶんサウスパークだったり、
政治とコメディの関係
宮武 徹郎
デイリーショーだったり、今回話しているコルベアレポーもそうだと思うんですけど、
そういう指摘をエンタメ風でやってくれるからこそ、
全体の政治の仕組みとか、特定の法とか、
そういうものについてより詳しくなった世代がいるのかなというふうに思います。
ただもちろん偏っている発言でもあったりするので、
趣味のとおりにニュアンスがどこまでこもっているかというと、
彼らとしては、逃げとしては、これはニュース番組じゃないっていうのを言っているので。
草野 みき
それですよね。やっぱりそのエンタメであり、ちょっと壮大なコントであり、
だからその本気で、それは違うだろう、それはエクストリームに言ってるだけなんで、
まあまあまあみたいな、そこのいい意味で言い訳があるっていうか。
宮武 徹郎
これがすごい面白くて難しいポイントなのが、
多分僕も、僕は当時そこまでだったと思うんですけど、
多分大学生とかになってから、デイリーショーとか、
ジョン・オリバーさんのあの番組もちょっと忘れましたけど、
そういうエンタメ化された、パロディ化されたニュース番組、
パロディ化されたニュース番組をより見るようになってから、
そこからニュースを接種しているわけなんですよ。
で、他からニュースを接種していない時期って、僕も当時あって、
で、そうすると、それってコメディ番組なのかニュース番組なのかっていうと、
見てる一部の視聴者からするとニュース番組なんですよ。
そこがすごい難しいポイントで、でもなんかコメディ番組でもあると思うので、
なんかそこが指摘されるポイントもすごい理解しますし、
彼らの言い訳としても分かるんですけど。
草野 みき
当時の宮武さん的にはその番組を見て、もっと政治を、
この人言ってることあってるかなってか、もっと深掘りしたいなみたいな感じになるんですか?
それきっかけで。
宮武 徹郎
えっと、僕に関しては多分、コルベアレポートから始まり、
そこから多分デイリーショーとかそういうところに入り、
最終的に当時、多分2012年とかだったので、僕は大学入って間もないタイミングとか考えると、
だったので、大統領選挙が行われてたんですよ。
2011年からみんな動き始めるので、2010年、11年から動き始めるので、
そのタイミングで、実際行われている討論会とかを見始めたのが多分、
本格的に多分政治により興味を持ったタイミングではあるんですけど、
そのきっかけを全部与えてくれたのは、そういう系の番組ですし、
結局討論会を見た後も、じゃあそれについてジョン・ストアトさんとかジョン・オリバーさんとか、
何言ってるんだろうって、
気にかけて見に行くっていうのも全然ありましたね。
うーん、なるほど。なんか結構面白い時期に見始めたタイミングですね。
草野 みき
そうですね。ミット・ロムニーvsオバマのタイミングだったんですけど、
宮武 徹郎
当時オバマがもう1回、大統領2回目の挑戦のタイミングだったので、
まず共和党内での討論会、
誰が大統領候補になるかみたいな話し合いだったので、そこから入って、
基本的にデイリーショーとかも、コルベアレポーも、
どちらかというと共和党派の人たちをもう少し小馬鹿にする傾向にあるので、
別にそれは、なんか彼らがリベラル派だからと、
年代によって若干変わってくるんですけど、その当時はより多分正直言って申し上げると、
多分より共和党派の人たちが変な発言してたっていうのが多かったと思うんですよ。
うーん。
なんで、そこに対して指摘を受けたんですけど、
オバマと共和党派の人たちが、
多分多かったと思うんですよ。
うーん。
なんで、そこに対して指摘をよりしてたと思うので、
そういう意味だと、僕もそこのエンタメ要因として見ることができたっていうのは、
一つ大きかったかなと思いますね。
草野 みき
逆にトークショーのホストの人って結構リベラルなというか、民主党寄りの人が多いイメージなんですけど、
共和党寄りの面白コメディアンというかホストみたいな人っているんですか?番組とか。
宮武 徹郎
全然います。
コメディアンの中だとどこまでいるかっていうのはあると思うんですけど、
番組はいっぱいあるので、やっぱり国の半分が保守的に共和党派の人たちがいるので、
結構聞かれてるんですよ。なんでFOXニュースがめちゃくちゃ聞かれてる理由って本当にそういうことなので。
草野 みき
うーん。
宮武 徹郎
最近ですと過去のオフトピックもちょっとだけメンションした、
ポッドキャストから始まって今多分すごい人気になってる共和党派メディアのデイリーワイヤーっていうところとかに関しては、
もう司会のコメンタリーがすごいたけてますし、めちゃくちゃ頭いい人ですし、
僕も彼の話何回かポッドキャストとか番組とかインタビューされてるところ見たことありますけど、
めちゃくちゃ頭いい人なので、やっぱりそういう人たちがしっかりコメンタリーしてるからこそ、
そういう党の支持者とかが増えたりとか、よりロイヤリティが深まったりするのかなというふうに思いますね。
草野 みき
それは面白系ですか?面白く喋ってる感じなんですか?デイリーワイヤーは。
宮武 徹郎
彼は別に面白く話してるわけではないんですけど、やっぱり相手チームを小バカにするっていうのはお互いやることなので、
そういう意味だとエンタメ要素はそこに結構あるのかなと思います。
このリベラルが言ってるヤバい発言見ましょうよみたいな、こんなウォークな発言ヤバくないですかみたいな。
で、もちろん逆側でもこんな保守的な、1700年代の中で生きてたような発言をするのどうですかみたいなことを言ったりとか。
お互いそういうのを言い合う文化でもあるので。
草野 みき
それって日本でもそうなることってあると思います?面白いエンタメ性がどんどん増すみたいなのは、コンテンツドリームになったらよりある気がするんですけど、
それは日本だとちょっと冷めた感じっていうか。
宮武 徹郎
でも増えてると思いますよ。
で、やっぱり直近の選挙もあったと思うんですけど、これ収録してるのがちょうど選挙の直後だと思うんですけど、
やっぱり、より過激的な発言をする党とかする人たちが増えてると思うので、
コメンタリー文化の影響
宮武 徹郎
そういう意味だと、その中に対しての議論も当然ながら行われますし、批判も行われますし、それに対するエンタメ化っていうのも当然ながら行われると思うんですよ。
で、それで多分すごい有名になるコメンテーターも増えてくると思いますし、
で、それによって新しい、そういう発言に対する番組だったり、インフルエンサーみたいなのがどんどん出てくるような構図には徐々に徐々になってきてるのかなっていうふうに思います。
草野 みき
ちなみに、スティーブン・コヴェルさんみたいな共和党の支持者のフリして、コントを、その番組の総の体をするみたいな番組の性質って、政治だけじゃなくてエンタメの話とかってしてます?
宮武 徹郎
全然してますね。より多いのが多分政治系の話なんですけど、全然それとは関係ない話はいっぱいしますし、それこそデイリーショーも同じなんですけど、若干多分より多いのは政治なんですけど、基本ニュースをパロディ化する番組なので、ニュースっていろんなトピックを扱うので、全然スポーツ系の話もすれば、
いろんなトピックについて話してますね。
草野 みき
面白い。
宮武 徹郎
すごい、ある意味、一種のクリエイターというかインフルエンサーでもあるので、そういう意味ですと、デイリーショーとこのコルベアレポート、レポートっていうところに関しては、本当に多分この世代の人たちはすごい影響されたと思うんですよ。
へー、じゃあ、どっちの政党にも影響力があったってことですもんね。民主党だけじゃなくて。
特にリベラル、民主党派の人たちに対する多分、より多くの支持者がそれで生まれたのかなっていうふうには正直思います。
ちょっともう1時間経っちゃってるんで、まだまだ、そうそう、デイリーショーについていまだに何回もメンションしてるのに話してないっていうところは次回。
草野 みき
アメリカのトーク番組、なんか全部似てます。レイトナイトショー、デイリーショー、ラストウィークショーみたいな、なんか全部そういう。
ラストウィークツナイト。
そうそう。
宮武 徹郎
レイトレイトショーとか。
草野 みき
いや本当に、どれがどれだかわからなかった。
宮武 徹郎
ここに関してちょっと来週、草野さんとデイリーショーとか話した後に、1個議論したいポイントとしてあるのが、このレイトナイトショーみたいな、このデイリーショーとかも含めて、結構人気落ちてると思うんですよ。
最近。なんで、それをリプレイするものが何なのかみたいな、このコメンタリー文化のニュース部門だと、次の世代ってどこにあるのかっていう話はしたいなっていうふうに思いますね。
草野 みき
ポッドキャスト。
宮武 徹郎
とかじゃないですかね、多分。答え出しちゃいましたけど。
草野 みき
全然いいですけど。
そこはカットで。
宮武 徹郎
いや、別にいいんじゃないですか。
草野 みき
ちょっとそんな話も聞けるかなっていうとこで。
宮武 徹郎
はい。
草野 みき
じゃあ、今回も聞いていただきありがとうございました。気になった方はオフトピックJPにフォローお願いします。
そしてメンバーシッププログラムオフトピックでもやっているので、概要欄からチェックしてみてください。
YouTubeとSpotifyでもビデオポッドキャストをやっているので、それもチャンネル登録ぜひお願いします。
高評価もぜひお願いします。
また次回お会いしましょう。さよなら。
宮武 徹郎
さよなら。
01:05:45

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