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#17 予測が作り出す『自作自演ループ』の罠。なぜ、行く先々に「理不尽な人」が待ち構えているのか?【科学編③】
2026-07-18 23:18

#17 予測が作り出す『自作自演ループ』の罠。なぜ、行く先々に「理不尽な人」が待ち構えているのか?【科学編③】

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📝 今回のあらすじ・ハイライト

科学編、第3弾! / 行く先々に「理不尽な人」ばかり——本当に、彼らのせい? / 脳は予測がある限り「バイアス」を生まずにいられない / 自分の思い込みで作った幻を、証拠として数える『二重カウント』 / 歪んだ見方がこわばった行動を生み、相手を“本当に”怒らせてしまう / ニセの心臓の音で視覚が歪む? / 悲劇を引き起こす「シューター・バイアス」の正体 / ライフスタイルとは、自らトラブルを生み出す“自家発電装置”だった / ループから抜け出すカギは「言葉」と「行動」 / ただし、脳の強固な『免疫』は新たな証拠すら無効化しようとする / 予測は必ず書き換わる。ただし、一度では崩れない


📖 今回のベースにした一冊

⁠⁠⁠『経験する機械 ――心はいかにして現実を予測し構成するか』⁠⁠⁠

アンディ・クラーク 著/高橋洋 訳(筑摩書房・2025年10月8日発売)「人間の脳は、予測する機械である」。脳科学と人工知能の最先端から、私たちの“現実”がいかに脳の予測によって作られているかを解き明かした一冊。気になった方は、ぜひ手に取ってみてください。


■ パーソナリティ:あつくてゆるい(あつゆる)

アドラーを実践して10年以上。教育現場に身を置きつつ、アカデミックな哲学研究とカウンセリングの修行を重ねてきました。

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感想

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アドラー心理学ラジオ。この番組では、お手軽な自己啓発として消費されがちなアドラー心理学を、
哲学、カウンセリング、そして科学の視点から深掘りし、本物の知性として語り直していきます。
お相手のあつくてゆるいです。なぜかいつも自分ばかりが損な役回りを押し付けられる。
環境を変えても、必ず理不尽な人とぶつかってしまう。
そういうとき私たちは、自分は運が悪い、世の中には変な人が多い、と思います。
たまたまそういう厄介な人に当たってしまったんだと。
でも、もしそれがたまたまじゃなかったとしたら、単なる不運なんかじゃなくて、
あなたのこの人厄介かも、という予測が相手を本当に嫌な人に変えているんだとしたらどうでしょうか。
アドラー心理学を科学の視点から深掘りする科学編。
今回もアンディ・クラークの著書、経験する機会をベースに、脳の予測モデルがいかにしてこの世界を歪め、
抜け出せない人間関係のループを生み出してしまうのか、そしてそこからどう抜け出すのか、一緒に深掘りしていきましょう。
私、この番組で目上の人としょっちゅうぶつかってきたと白状してきました。
父親から始まり、学校の先生、バイト先の店長、留学先の語学学校のオーナー、職場の上司、行く先々に必ず理不尽な人が待ち構えているんですよ。
ロールプレインゲームだったら絶対にクレーム入れるレベルで、理不尽な人とのエンカウント率が異常に高い。
私、理不尽ホイホイでも背負って歩いているのかな?
なんで俺の周りにはこうも話の通じない人間ばかりが集まってくるんだと、本気で自分の星周りを呪ってきたわけです。
ただですね、アドラフ心理学を学ぶと、そこにライフスタイルというこちら側の物飲み方や運動法則があるんだと説明されます。
これ、強烈なパラダイムシフトでして、全て他責にしてあいつらが悪いって気持ちよく愚痴っていたのに、いきなり肩をポンと叩かれて、
いや、君の責任でもあるかもよ?って言われるわけですからね。
アドラさん、本当に容赦ないと感じます。
それでですね、アンディ・クラークの序章を経験する機会の中でも、アドラと全く同じような議論が展開されているんです。
ここで前回までの話を振り返っておくと、前々回は認知の話でした。
私たちが世界をどう見るかは、外からの情報をそのまま受け取っているんじゃなくて、脳の予測と現実のシグナルがミックスされて作られている。
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これがアドラの言う色眼鏡としてのライフスタイルと重なる。
そして前回は行動の話。脳がこうなるはずだという結果を先取りして予測して、その予測に現実を合わせに行くために体を動かしていく。
これが運動法則としてのライフスタイルと重なります。
つまり、世界の見え方も自分の行動も、そのすべての大元は脳の予測が作り出している。
でですね、この予測の仕組み自体は脳の素晴らしい標準仕様であって何の問題もありません。
でもその大元である予測が、もし特定の方向、特にネガティブな方向に固まってしまっていたらどうなるのでしょうか。
クラークは予測する脳には必然的にバイアス、つまり特定の偏った見方とか思い込みがどうしても含まれてしまうと言い切ります。
例えば、私があの上司は俺に怒っていると思い込んで職場に行くとします。
すると第一段階、上司の顔を見た瞬間、私の脳の中で情報の重み付けが勝手に変わるんです。
脳は上司の眉間の僅かなシワや、ただパソコンのエンターキーを叩いただけの音まで、「ほらやっぱり威嚇してる!」と増幅する。
逆に上司がふと見せた穏やかな表情はノイズだとして、意識に昇る前に勝手にミュートして消し去ってしまう。
結果として、ただ仕事にくたびれたおじさんが、私だけは今にも飛びかかってくる猛獣に見えてしまうんです。
で、私は、「ほら!やっぱりあいつは俺に怒ってる!証拠を見たぞ!」と思うわけです。
いやでもちょっと待ってください。その証拠を作ったのは私自身の予測ですよね。
哲学者のスザンナ・シーゲルはこれを二重カウントと呼びました。
自分の思い込みで作った幻を客観的な事実として証拠に数えてしまう。
自分で勝手に上司ブチギレフィルターをかけておきながら、そのフィルター越しの顔を見て、「ほらやっぱり怒ってる!」と確信してしまう。
そして第二段階。見え方が変わると私の行動も変わります。
上司は怒ってると見えてしまえば、私は当然身構えてよそよそしい態度をとり、まるで野生のヒグマに遭遇したかのように絶対に目を合わせなくなる。
さあ第三段階。ここがクライマックスです。
私のその不自然すぎるヒグマ対策を見て、上司が、「なんだあいつの態度は!」と本当に不機嫌になり始めるんです。
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さっきまで怒った上司は私の予測が作った幻でした。ところが今、私のこわばった態度が上司を本当に怒らせてしまった。
自分でせっせと怒れる上司を錬成しておいて、「ほらやっぱり!」と怯える。しょうもないコントみたいなことをやっているわけです。
私は自分の予測を裏付ける証拠を自分の行動によって世界から引き出してしまった。しかも一度このループに入ると元には戻れません。
クラークはひとたび強力な予測モデルが根付くと、通常はかつてと同じように世界を経験することができなくなると言います。
例えば私たちが日本語を意味のないただの音としてはもう聞けないのと同じです。
あの人は理不尽だという予測モデルがひとたび完成してしまうと、もう相手を中立的な目で見ることなんてできなくなる。
そしてさらに恐ろしいのは行動まで全自動になることです。調子の顔を見た瞬間脳が勝手に理不尽フィルターをかけ、
瞬時に体がこわばり、無意識に相手をイラつかせる態度を取る。そして本当に怒らせる。
歪んだ見え方とこわばった行動、この最悪のコンボが完全に自動化されて、息をするように毎回同じトラブルを引き寄せてしまう。
こうして永遠に抜け出せない自作自演のループが完成するというわけです。
ここまでお伝えしてきた私たちの内側にある思い込みや予測が外側の現実の見え方すらも本当に書き換えてしまうという話。
これがただの机上の空論ではないと証明する面白い実験があります。
被験者にヘッドホンをつけさせ、今からあなたの心臓の音を流しますよと伝える。
そして目の前には全く無表情の顔写真をポーンと置いておく。
ここからが仕掛けなんですが、実はヘッドホンから流れる心臓の音は偽物で、実験者が意図的にドグンドグンと心拍のペースを速くしていくんです。
するとどうなったか。
速い心臓の音を聞かされて、自分は今ドキドキしていると錯覚しただけで、被験者は目の前の無表情の写真を怒っている顔だと判断したんです。
写真は1ミリも変わっていないのに。
なぜこんなことが起きるのか。
脳は理由のわからない状態を嫌います。
え、なんで俺今こんなにドキドキしてるの?とパニックになるわけです。
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そこで脳は瞬時に理由をでちあげようとします。
目の前には無表情の顔がある。
すると脳は、そうか、こいつが怒っていて危険だから俺はドキドキしているんだと勝手に辻褄を合わせに行く。
そしてそのでちあげた理由に合わせて、なんと視覚の方を怒った顔に書き換えてしまった。
つまり、相手が怒っているから自分がドキドキしたんじゃないんです。
自分がドキドキしているから。
まあこの実験では偽の音でそう思い込まされていただけなんですが、
とにかく自分の内側がドキドキしているから相手の顔が怒って見えたんですね。
これ実験室の中なら笑い話で済みますが、
これが現実のしかも極限のストレス状況下で起きると取り返しのつかない悲劇を生み出します。
それがアメリカなどで問題になっている警察官の発砲バイアス、シューターバイアスと呼ばれるもの。
クラークの方には恐ろしいデータが紹介されておりまして、
2007年から2014年の間に武器を持たない被害者を警察官が誤って撃ってしまった事件のうち、
実に49%が相手が脅威だという勘違いによるものでした。
しかもフィラデルフィアのように白人と黒人の人口がほぼ同じ都市であっても、
勘違いによる発砲のなんと80%が黒人に対して起きていたといいます。
なぜ厳しい訓練を受けたはずの警察官がただのスマートフォンや財布を銃だと見間違えて撃ってしまうのか、
そしてなぜそれが黒人の人たちに偏って起きてしまうのか。
ここにさっきの予測と体の反応のメカニズムが最悪の形で結びついているのですが、
現場に駆けつけた警察官は極度の緊張状態にあるわけです。
心拍数は跳ね上がり、手には汗を握り、胃はギュッと縮み上がっている。
パニックになった脳はこの異常なドキドキの理由を必死で探そうとします。
その時、脳の奥底に根付いている人種に対する偏見やステレオタイプが引き金になってしまうんです。
自分は今激しくドキドキしているという体のサイン、そこに相手は黒人だから危険に違いないという根拠のない思い込み、
つまり予測がガチャンと合わさる。
すると脳はどうにか辻褄を合わせるために、相手が手にしているただの無愛なスマホを本当に銃として視覚的に書き換えてしまうんです。
彼らは裁判で、銃を持っているように見えたから撃ったと証言します。
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それは嘘でも言い訳でもなく、彼らの脳内では予測によって書き換えられた銃が本当に見えてしまっていた。
自分が無意識に持っている偏見が極度のストレスによる体の反応と結びついたとき、
それは目で見えている映像そのものまでを歪め、現実の悲劇を引き起こしてしまいます。
脳の予測モデルが世界を作り出すというのは、これほどまでに恐ろしく逃れ難いメカニズムなんですね。
こんなふうに、歪んだ認知は次に私たちの行動に影響を与えます。
最初に見てきた上司の話みたいに、脅威だという予測はこちらの態度を自然と怖ばらせる。
身構えてよそよそしくなる。
そしてその不自然な態度が相手を本当に怒らせて、ほらやっぱり怒ってたじゃないかという本物の証拠を引き出してしまう。
自分で勝手に予測して、自分の行動でそれを本当に実現してしまう。
クラークはこれを自己重則的予測、予測を自分の行動で本当にしてしまう働きと呼びました。
勝手な思い込みで世界を歪めて、自分の行動でその証拠を引き出し続ける。
まるで自分でトラブルを生み出し続ける自家発電装置ですよね。
私たちは皆、知らず知らずのうちにこんな自作自演の現実を生きているというわけです。
では、この自作自演のループからどう抜け出せばいいのか。
原理は単純です。脳が予測で現実を作っているなら、大元である予測モデル自体を書き換えてしまえばいいわけです。
例えば、言葉によるリフレーミング。
皆さんも大事なプレゼンやスピーチの前に、心臓がバクバクした経験ってありますよね。
あのドキドキを失敗の予兆だ、不安だと捉えるか、それとも体が良いパフォーマンスをしようと準備してくれている証拠だと言い換えてみるか。
体の反応は全く同じでも、使う言葉を変えるだけで脳の予測の枠組み、フレームが変わって、経験そのものが変わってくるんです。
これ単なる気の持ち用の話じゃなくてですね、アメリカの学校で生徒に自分の肯定的な特徴を繰り返し書かせたところ、
なんと人種による成績差が40%も縮まったというデータがあるんです。
なぜ自分の良いところを書くだけで成績の差が埋まったのか。
実はマイノリティの生徒たちは、自分たちはどうせ成績が悪いんだという社会的な偏見を内面化して、無意識にネガティブな予測を持ってしまっていたんです。
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それが自己暗示のように働いてパフォーマンスを落としていた。
でも肯定的な言葉を使うことで、そのどうせダメだという予測モデルが書き換わって、本来の力を発揮できるようになった。
言葉が予測を緩め、現実の結果を変えたというわけです。
さらにクラークはフィクション、物語の力も強調しています。
映画や小説をはじめとして、ありとあらゆる方法でこれまでとは違う物語、フィクションに触れることは、
無意識の予測マシンを再訓練し、固定観念を打ち破る強力なツールになる、と言っているんです。
皆さんこの繋がり面白くないでしょうか。
この番組で散々言ってきた通り、アドラーの言うライフスタイルとは、自分が世界に対して意味付けした主観的なフィクションです。
どうせ人は理不尽だという呪いも、客観的な事実なんかじゃなくて、脳が作ったただのフィクション。
だったら、新しく出会った言葉や物語の力を使えば、その呪いだって打ち破れるはずです。
自分の認知の癖に気づき、新しい言葉で自分自身の物語を書き換えていく。
アドラーが100年前に実践していたアプローチを、最新の認知科学が強力なツールだと真正面から肯定してくれているんです。
今後この番組では、いよいよアドラーの描いた世界観や物語を、哲学の視点から深く深く掘り下げていきます。
人生や世界への意味付けを変えていく、いわゆる哲学的治療の世界です。
その前に、最新科学から全く同じアプローチが提示されているというのは、とても興味深いですし、心強いなと感じます。
さらに、凝り固まった予測を緩めて、自作自演ループから抜け出すために欠かせない方法、それが行動です。
前回、うちの娘がサッカーのルールを覚えていく話をしましたが、脳は予測が外れることによって学習をしていきます。
だったら自ら動いて、自分の予測通りにならない経験、つまり予測を裏切る経験をどんどん積んでいけばいいんです。
クラークの本には、脳の予測を強制的に裏切る最も強力なツールとして、VR、バーチャルリアリティの事例が紹介されています。
例えば、自分の体型を実際よりも太っていると思い込んでしまう虚職症の患者さんに、VRの中で健康的な体型のアバターになって動いてもらう。
すると、自分は太っているはずだ、という脳の予測が裏切られて、自分の体型に対する認識が改善していくそうです。
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つまりですね、VRを使って自分の常識や予測を超えた経験を強制的に送り込んでやるわけです。
なぜVRの中で体験し行動することがそれほど強い効果を持つのか。
クラークは、「主体的な行動は予測する脳を訓練するための第一の手段になる。」と言っています。
これ、私たちの日常で言えば、要するに思い切ってチャレンジしてみるってことですよね。
頭の中でできるかもしれないと考えるだけじゃなくて、実際に体を動かして今までやったことのない行動を起こしてみる。
すると必ず、「え?思ってたのと違う。」という予測を裏切る経験が脳に飛び込んできます。
その新しい刺激が凝り固まった古い予測モデルを壊して、どんどん新しいものへと書き換えていく。
私たちが普段思い切って行動を起こしてひと回り成長したなと感じる時、それは認知科学的に言えば、行動によって脳の予測モデルが新しく書き換わったということなんです。
強固な予測を書き換えるための2つのアプローチを見てきました。
一つは使う言葉を変えること。
もう一つは思い切って行動して脳の予測を裏切るような新しい証拠を突きつけること。
この2つです。
でも最後に一つ冷徹な事実をお伝えしなければなりません。
それは、ちょっとポジティブな言葉を使ってみたり、一回勇気を出して行動したりしただけで予測がガラリと変わるほど、私たちの脳は甘くないということ。
例えば、自分は誰にも好かれないと信じ込んでいる人が、実際に他者から受け入れられる経験をしても、
あれはたまたまだ、何か下心があるのでは?と即座に無効化されてしまうことがあります。
予測は強力な免疫を持っています。
自分の予測に合わない都合の悪い証拠が来ても、理屈をつけて格下げしてしまう。
何十年もかけて築き上げたこの強固な予測モデルは、ちょっとポジティブに考えたくらいで簡単に崩れるものではありません。
それで人生が変わるなら誰も苦労はしないですよね。
予測モデルは何万回もの経験で作られました。
だったら書き換えるのも繰り返ししかない。
新たな物語に触れ、リフレーミングし、行動を起こす。
そのたびに脳は、あれは例外だと免疫を発動して全力で抵抗してきます。
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それでも諦めずにまた繰り返す。
その地味で退屈な反復の先に、ようやく予測は少しずつ崩れていくんです。
クラークは、「私たちはより良きことを予想するよう学習することができる。そしてそうしなければならない。」と書いています。
100年前アドラも、一度決まったライフスタイルはそう簡単には変えられないと語りました。
でも同時に、ライフスタイルは人生最後の時まで変えることができるとも言いました。
たった一度では決して書き換わらない。
けれども諦めずに繰り返せば、脳の予測も私たちのライフスタイルも必ず書き換わる。
それが科学とアドラが私たちに教えてくれた一番正直で希望に満ちた答えなんだと思います。
さて、次回もアンディ・クラークの名著、経験する機会の中からもう一つだけ面白い話をしたいと思います。
それが、拡張する心。
私たちの脳は実は頭の中で完結しているわけじゃない。
ノートやスマートフォンなどの身近な道具、さらには他の誰かにまでどんどん外の世界へと漏れ出している。
つまり、心は頭の中だけにあるんじゃなくて、環境や周りの人たちと結びついて、一つの大きなネットワークを作っているんです。
これ、まさに科学と哲学が交差する、クラークの最も有名でスリリングなテーマでして、
この話をアドラ心理学の共同体感覚とか、全体論の話となんとか上手に絡められないかなと妄想しているんですが、
ただ正直に言いますと、細かい構成は全く思いついていません。
でもぜひ、どんな仕上がりになるか楽しみにしておいてください。
アドラ心理学ラジオ第17回、お聞きいただきありがとうございました。
お相手は熱くてゆるいでした。
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