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2020年代のポップミュージックは何を映しているのか?──アメリカ音楽史から考える宗教と政治 ゲスト:大和田俊之(アメリカ音楽研究者)【2020s #14】
2026-10-22 1:46:10

2020年代のポップミュージックは何を映しているのか?──アメリカ音楽史から考える宗教と政治 ゲスト:大和田俊之(アメリカ音楽研究者)【2020s #14】

柳澤田実さん初の単著『ポップカルチャーと聖性』が10月26日に発売となります! 2020sリスナーの皆さんにはぜひ購入いただきたい一冊ですが、刊行を記念してアメリカ音楽研究者/慶應義塾大学法学部教授の大和田俊之さんをゲストに迎えました。自分は2010年代を慶應の学生として過ごしたわけですが、大和田先生のゼミや刊行されていた同人音楽誌『adawho?』は慶應の音楽好きが集まってしまうホットスポットのひとつでした。今回の収録では、Ye(カニエ・ウェスト)、ロザリア、バッド・バニーらを手がかりに、2010年代の「傷つきやすさ」とアイデンティティ・ポリティクスの先で、ポップミュージックと宗教、政治の関係、そして音楽を語ることの意味を考えました。(岡田)


ゲストは、アメリカ文学・ポピュラー音楽研究を専門とする大和田俊之さん/柳澤田実さん初の単著『ポップカルチャーと聖性』がついに発売!/『アメリカ音楽の新しい地図』と2010年代の「傷つきやすさ」/第2期トランプ政権は「この角度からしか書けない」/『アメリカ音楽史』がゴスペルを扱わなかった理由/福音派教会に集まる有色人種の若者たち/ブラックミュージックに宿る「生き物としての保守性」/「アフリカ系アメリカ人だから民主党に投票する」という前提へのカニエの違和感/カニエのサンデーサービス、福音派、反ユダヤ主義をどう捉えるか/ジェームス・ブラウンはなぜニクソンを支持したのか/ネーション・オブ・イスラムと反ユダヤ主義の系譜/宗教は「どうにもならないこと」を受け入れる論理/「第三極」としてのアメリカのカトリック/福音派とカウンターカルチャーが共有する「個人の自由」/フランシスコ教皇「より小さな悪に投票せよ」/ロザリアとカトリシズム──シアトリカルな「傷つきやすさ」/ルーダンの悪魔憑きからビリー・アイリッシュまで/2024年大統領選、ポップスターよりポッドキャスター?/カントリーの復興はトランプ再選を予見していたか/バッド・バニーのハーフタイムショーとプエルトリコ独立派/なぜバッド・バニーは東アジアで聴かれないのか/ケンドリック・ラマー対ドレイク──「しょうもなさ」の機能/アーティストに「答え合わせ」を求める聴き方/「カントリーは聴いてはいけない音楽」だった時代/スタジアムで歌われる内省──ザ・ウィークエンドとジャスティン・ビーバー/オバマ期の「ポスト・レイシャル」と音楽研究/『ブラックパンサー』の夢から『罪人たち』の階層へ/ジャズもヒップホップも「聴くよりやったほうが楽しい」/アトランタの黒人牧師が率いる福音派メガチャーチ/「黒人音楽はリズム」というステレオタイプ/音楽を思想に「還元」しないために/「役に立つ人文学」と、最適化に向かう創造性/ラジオの「誤配」がロックンロールを生んだ/ストリーミングの「小宇宙」は新しい音楽を生むか/不安の時代に、戦争へ向かわないためのアイデアを文化に


▼「2020s-twenty-twenties-」とは

2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?

テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者の柳澤田実と、デサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。


▼出演

大和田俊之

慶應義塾大学法学部教授。専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究。『アメリカ音楽史—ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社)で第33回サントリー学芸賞受賞。他に、長谷川町蔵との共著『文化系のためのヒップホップ入門1、2』(アルテスパブリッシング)、栗原裕一郎編著『村上春樹の100曲』(立東舎)、磯部涼、吉田雅史との共著『ラップは何を映しているのか』(毎日新聞出版)、細川周平編著『民謡からみた世界音楽』(ミネルヴァ書房)などがある。


柳澤田実

1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。

https://x.com/tami_yanagisawa


岡田弘太郎

1994年東京生まれ。人文・社会科学分野の研究者と協働し、イノベーション創出や新たなる社会制度の提案を行う一般社団法人デサイロ代表理事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。

https://x.com/ktrokd


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▼参考文献

柳澤田実『ポップカルチャーと聖性』blueprint、2026年10月26日刊行予定


大和田俊之『アメリカ音楽史──ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』講談社〈講談社選書メチエ〉、2011年4月


大和田俊之『アメリカ音楽の新しい地図』筑摩書房、2021年12月


長谷川町蔵・大和田俊之『文化系のためのヒップホップ入門』シリーズ(全3巻)、アルテスパブリッシング、2011〜2019年


大和田俊之編著『ポップ・ミュージックを語る10の視点』アルテスパブリッシング、2020年2月


永冨真梨責任編集、大和田俊之監修『カントリー・ミュージックの地殻変動──多様な物語り』河出書房新社、2024年10月


▼参考URL

「ポップカルチャーと『聖なる価値』第一回:孤独なポップスターの音楽に聖性は宿る」リアルサウンド ブック、2024年12月20日

https://realsound.jp/book/2024/12/post-1875356.html

「ポップカルチャーと『聖なる価値』第四回:Ye(カニエ・ウェスト)は21世紀を映し出す」リアルサウンド ブック、2025年11月16日

https://realsound.jp/book/2025/11/post-2218778.html

「ポップカルチャーと『聖なる価値』第五回:カトリック回帰と前衛──ロザリア、ダイムズ・スクエア・シーン、ウォーホル」リアルサウンド ブック、2026年2月6日

https://realsound.jp/book/2026/02/post-2296507.html

「ポップカルチャーと『聖なる価値』第七回:頽廃(デカダンス)の王──ザ・ウィークエンド」リアルサウンド ブック、2026年5月13日

https://realsound.jp/book/2026/05/post-2391265.html

“Pope slams Harris and Trump on anti-life stances, urges Catholics to vote for ‘lesser evil’” Religion News Service(AP通信)、2024年9月13日

https://religionnews.com/2024/09/13/pope-slams-harris-and-trump-on-anti-life-stances-urges-catholics-to-vote-for-lesser-evil/

“Listeners Worldwide Crown Bad Bunny Global Top Artist for the Fourth Time and His Latest Release Takes Global Top Album” Spotify Newsroom、2025年12月3日

https://newsroom.spotify.com/2025-12-03/wrapped-bad-bunny-top-artist-album/

“Bad Bunny Redefines America With Historic Super Bowl Performance” Pollstar、2026年2月9日

https://news.pollstar.com/2026/02/09/bad-bunny-redefines-america-with-historic-super-bowl-performance

▼クレジット

イラスト:髙橋あゆみ

ロゴデザイン:畑ユリエ

企画・制作:一般社団法人デサイロ

└リサーチ:古島海

収録:Unknown Unknown

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