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2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?
哲学者の柳澤田実とデサイロ代表の岡田弘太郎が、テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。
▼出演
岡田弘太郎
1994年東京生まれ。一般社団法人デサイロ代表理事。「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」選出。最近の関心テーマは、AI・防衛テックを中心とするテクノロジー企業と国家の関係性、都市開発・まちづくりなど。
X @ktr_okd
柳澤田実
1973年ニューヨーク生まれ。哲学者。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。
X @Tami Yanagisawa
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「正しくないこと」を語れる場所はどこにあるのか?──リチャード・ローティの「バザールとクラブ」・SNS・企業倫理〖2020s #12〗
企業内哲学者として活躍し、新著『バラバラな世界で共に生きる: リチャード・ローティの哲学』が話題となっている哲学者・朱喜哲さん。同書の刊行を記念して行われた政治学者・宇野重規さんとの対談で「共通善」にも言及していた朱さんをゲストにお迎えし、「リベラリズムの逆説」回の続きを議論しました。ロールズの善/正義の区別、ローティの「バザールとクラブ」を手がかりに、SNS以後の「暗がり」なき社会、エシックス・ウォッシング、「防衛テック」ということばづかい、なぜいま企業が人文知を求めるのかまでを考えました。(岡田)ゲストは哲学者・朱喜哲さん/ジョン・ロールズ『正義論』における「善の構想」と「正義」の区別/社会とは「みんなで取り組む命がけの挑戦」/異なる善が共存するための「頑張って無関心であること」/従軍経験とロールズの転向──共通の悲劇の記憶がリベラリズムを支える/南北戦争の「戦後思想」として生まれたプラグマティズム/リチャード・ローティの「バザールとクラブ」/SNS以後、あらゆる言説空間が「バザール化」する?/社会から失われる「暗がり」と、正しくないかもしれないことを語れる場所/企業が公共的な役割を担うほど、クラブとしてのエートスが失われる/哲学者は「正しさ」を教えない──自分たちらしい判断の基準をつくる/2016年、ケンブリッジ・アナリティカ事件を境に変わったテクノロジーへのまなざし/LLM(大規模言語モデル)以後に人間に問われる「偏り」「不確実性」「正しくなさ」/政治は「つまらない手続き的正義」であるべきか/つながることで駆逐される「方言」──ボキャブラリーの生物多様性/マーク・アンドリーセン「テクノオプティミズム宣言」が敵視する「テックエシックス」/アンソロピックの哲学者アマンダ・アスケルが依拠する「徳倫理」/ローティの「残酷さの回避」と感情教育──フィクションが担う役割/「聖会話像」──会話とはグルーミングである/斎藤環のヤンキー論と「毛繕い的コミュニケーション」/SNSと生成AIにおける「身体なきボキャブラリー」の暴走/「防衛テック」と「軍事企業」──ことばづかいからその違いを考える/トップダウンのパーパスから、ボトムアップの「ことばづかい」へ/危機の時代に人文知は輝く?/「普通に働く人」「マジョリティ」のための人文知▼「2020s-twenty-twenties-」とは2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者の柳澤田実と、デサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。▼出演柳澤田実1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。https://x.com/tami_yanagisawa岡田弘太郎1994年東京生まれ。人文・社会科学分野の研究者と協働し、イノベーション創出や新たなる社会制度の提案を行う一般社団法人デサイロ代表理事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。https://x.com/ktrokd✉️ 公式ニュースレター(無料)番組のテキスト版や関連するオリジナル資料、ブックガイドなどを配信中。ぜひ登録してください!https://desilo.substack.com/▼参考文献朱喜哲『バラバラな世界で共に生きる──リチャード・ローティの哲学』NHK出版(NHK出版新書)、2026年5月朱喜哲『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす──正義の反対は別の正義か』太郎次郎社エディタス、2023年9月朱喜哲『人類の会話のための哲学──ローティと21世紀のプラグマティズム』よはく舎、2024年2月朱喜哲編著『バザールとクラブ』よはく舎、2023年10月谷川嘉浩・朱喜哲・杉谷和哉『増補 ネガティヴ・ケイパビリティで生きる──答えを急がず立ち止まる力』筑摩書房(ちくま文庫)、2026年6月谷川嘉浩・朱喜哲編『はたらく人文知』光文社、2026年9月刊行予定ジョン・ロールズ(川本隆史・福間聡・神島裕子訳)『正義論 改訂版』紀伊國屋書店、2010年11月リチャード・ローティ(齋藤純一・山岡龍一・大川正彦訳)『偶然性・アイロニー・連帯──リベラル・ユートピアの可能性』岩波書店、2000年10月リチャード・ローティ(小澤照彦訳)『アメリカ 未完のプロジェクト──20世紀アメリカにおける左翼思想』晃洋書房、2000年11月ロバート・ブランダム(加藤隆文・田中凌・朱喜哲・三木那由他訳)『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか(上・下)』勁草書房、2020年10月ルイ・メナンド(野口良平・那須耕介・石井素子訳)『メタフィジカル・クラブ──米国100年の精神史』みすず書房、2011年8月パトリック・J・デニーン(角敦子訳)『リベラリズムからの体制転換──ポストリベラルと共通善保守主義』東洋経済新報社、2026年9月刊行予定斎藤環『ヤンキー化する日本』KADOKAWA(角川oneテーマ21)、2014年3月▼参考URL「態度としての『リベラル』を再考する──宇野重規×朱喜哲対談『バラバラな世界で、私たちは何を共有しうるか』前編」NHK出版デジタルマガジン、2026年7月28日https://mag.nhk-book.co.jp/article/95030/4Marc Andreessen「The Techno-Optimist Manifesto」a16z、2023年10月16日https://a16z.com/the-techno-optimist-manifesto/「企業はなぜ『人文知』を求めるのか?【前編】対談 山下正太郎・若林恵」WORKSIGHT、2026年1月5日https://worksight.substack.com/p/178-1▼チャプター00:00 オープニング01:30 「共通善」をめぐる議論13:46 南北戦争を受けて生まれたプラグマティズム22:03 リチャード・ローティの「バザール」と「クラブ」30:53 2016年以降、デジタルテクノロジーを取り巻く環境はどう変わったか35:27 政治に求められる「手続き的正義」46:03 「テクノオプティミズム宣言」と企業倫理、エシックス・ウォッシング01:02:28 SNS・AI時代における「身体感覚から離れたことばづかい」の暴走01:06:38 「防衛テック」と「軍事企業」におけることばづかいの違いは何を意味するか01:18:40 なぜいま企業は「人文知」を求めるのか▼クレジットイラスト:髙橋あゆみロゴデザイン:畑ユリエ企画・制作:一般社団法人デサイロ└リサーチ:古島海収録:Unknown Unknown
いまなぜ「主権」が問われるのか?──AI・防衛テックから考える、国家と企業の新しい関係〖2020s #11〗
2020年代、テクノロジー企業と国家の関係性は大きく変わりつつあります。国家からの「脱出(exit)」を志向してきたリバタリアンたちは、いまなぜ主権国家を強化する方向に向かっているのか。パランティアの株主総会、ピーター・ティールによる教皇批判、スターリンクとウクライナ、アンソロピックと米国防総省の対立に関するパルマー・ラッキーの批判から、国家と企業の新たな関係性と、そうした関係における倫理とガバナンスについて考えました(岡田)。いまなぜ「主権」が問われるのか?/国家と企業の「デジタル空間」の対立から、「戦場・物理空間」での対立と融合へ/「ソブリンAI」への違和感/パランティア株主総会で否決された、人権と政治献金をめぐる3つの株主提案/米国長老教会と聖ヨセフ平和修道女会──株主になることは「監視する権利」をもつこと/Class A・B・F株──創業者3人が最大49.999999%の議決権を握るガバナンス構造/国家の重要情報を、国家以外の企業が持つことのリスク/国家への貢献を掲げながら、責任は「顧客たる国家」に返す非対称性/ピーター・ティールはなぜ教皇批判を書いたのか──論考「The Pope and the Antichrist」を読み解く/ベネディクト16世とボナヴェントゥラ──理性より神秘と感情につくティール/「我こそは正しいキリスト教徒」という自己認識/『マスキズム』と「サービスとしての主権」/スターリンクとウクライナ戦争──戦場を左右する一企業経営者の判断/「企業準主権(Corporate Quasi-Sovereignty)」とは何か/アンソロピックと米国防総省──利用拒否と「サプライチェーンリスク」指定/パルマー・ラッキーからの批判──軍を統制するのは国家か、企業か/マッドマン理論の思考実験──企業が止められる兵器は抑止力になるのか/責任の押し付け合いではなく、「何を許し、何を許さないのか」の規範を/防衛テックの倫理とは、自分や子どもの死をどう許容できるか▼「2020s-twenty-twenties-」とは2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者の柳澤田実と、デサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。▼出演柳澤田実1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。https://x.com/tami_yanagisawa岡田弘太郎1994年東京生まれ。人文・社会科学分野の研究者と協働し、イノベーション創出や新たなる社会制度の提案を行う一般社団法人デサイロ代表理事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。https://x.com/ktrokd✉️ 公式ニュースレター(無料)番組のテキスト版や関連するオリジナル資料、ブックガイドなどを配信中。ぜひ登録してください!https://desilo.substack.com/▼参考文献アレクサンダー・C・カープ、ニコラス・W・ザミスカ(村井章子訳)『テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来』日経BP 日本経済新聞出版、2026年3月ウォルター・アイザックソン(井口耕二訳)『イーロン・マスク(上・下)』文藝春秋、2023年9月ベンジャミン・ブラットン『The Stack: On Software and Sovereignty』MIT Press、2015年アヌ・ブラッドフォード『Digital Empires: The Global Battle to Regulate Technology』Oxford University Press、2023年クィン・スロボディアン、ベン・ターノフ(樋口武志訳、斎藤幸平解説)『マスキズム 新たな独占の時代』飛鳥新社、2026年5月マリエッチェ・スハーケ(江口泰子訳)『テクノ・クーデター──民主主義崩壊とシリコンバレーの野望』早川書房、2026年5月ヤニス・バルファキス(関美和訳、斎藤幸平解説)『テクノ封建制──デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。』集英社、2025年2月ジェームズ・デイル・デヴィッドソン、ウィリアム・リース=モッグ『The Sovereign Individual: Mastering the Transition to the Information Age』Touchstone、2020年トマス・ホッブズ(水田洋訳)『リヴァイアサン(全4冊)』岩波文庫岡野原大輔『ヒトとAI』岩波書店(岩波新書)、2026年7月松尾陽編『アーキテクチャと法──法学のアーキテクチュアルな転回?』弘文堂、2017年山本龍彦編著『AIと憲法』日本経済新聞出版社、2018年8月▼参考URLChee Hae Chung & Bryce Dietrich「Corporate Quasi-Sovereignty: Big Tech and the Politics of Sovereign Authority in the Digital Age」Policy Studies Journal、2026年https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/psj.70142Preferred Networks「PFN、防衛装備庁の『生成AI等を用いた作戦環境情報分析支援実現に関する実証』を受託」2026年7月29日https://www.preferred.jp/ja/news/pr20260729Preferred Networks「国産生成AI基盤モデルPLaMo 3.0 Primeを正式リリース」2026年6月22日https://www.preferred.jp/ja/news/pr20260622Peter Thiel & Sam Wolfe「The Pope and the Antichrist」First Things、2026年7月15日https://firstthings.com/the-pope-and-the-antichrist/▼チャプター00:00 オープニング01:14 いまなぜ「主権」が問われるのか?05:37 2010年代の「デジタル空間」におけるプラットフォーム企業と国家の対立08:36 パランティア株主総会で問われた人権・国際人道法・政治献金21:11 ピーター・ティールはなぜ教皇批判の論考を書いたのか25:07 先端テクノロジー、神秘主義、終末論を横断するティールの思想33:35 スターリンクとウクライナ戦争から考える「サービスとしての主権」39:00 防衛テック・スタートアップの上場とガバナンス41:47 アンソロピックと米国防総省の対立に関する、パルマー・ラッキーの問い49:50 主権概念の歴史54:40 日本におけるソブリンAI01:02:35 防衛テック倫理とは、自分や子どもの死をどう許容できるか01:12:42 エンディング▼クレジットイラスト:髙橋あゆみロゴデザイン:畑ユリエ企画・制作:一般社団法人デサイロ└リサーチ:古島海収録:Unknown Unknown
大きなお金は、大きな物語を求める──なぜいまスタートアップに「思想」が必要だと考えるのか? ゲスト:馬田隆明(東京大学FoundXディレクター)〖2020s #10〗
今回ゲストにお招きしたのは、東京大学FoundXディレクターの馬田隆明さん。馬田さんにはデサイロが主催した「防衛テックの倫理」イベントに登壇してもらったり、馬田さんが主催した「スタートアップをとりまく思想」をテーマとしたイベントで岡田がモデレーターをしたりと、ご一緒する機会がここ数ヶ月で増えてきました。馬田さんといえば、著書『逆説のスタートアップ思考』や各種ブログなどを通じて、Yコンビネーターやピーター・ティールの考え方/方法論を日本に取り入れてきたことで知られています。そんな馬田さんはいまなぜ「思想」について考えているのか? 一連のイベントを振り返りながら、シリコンバレーを相対化し、日本のスタートアップ思想を構築するとはどういうことか?について議論しました。(岡田)ゲストは、東京大学FoundXディレクター・馬田隆明さん/「防衛テックの倫理」と「スタートアップをとりまく思想」イベントの振り返り/『逆説のスタートアップ思考』から約10年/振り子のように変わるシリコンバレーと国家の距離感/BtoCアプリからBtoB・SaaS、ハードウェア・ディープテックへ/カルチャーと金融が重なった2010年代、「自己表現の延長としての起業?」/アベノミクス期の効率化主義と新自由主義へのバックラッシュ/「価値観」について話す場所がない/縮小する日本で「何を残すのか」という問い/シリコンバレーOSを一度ダウンロードした日本は、どう相対化できるのか/投資と起業を駆動するキリスト教的OS──カルヴァン主義、フロンティア精神、終末論/日本はシリコンバレーのOSを輸入したのか?/イノベーションの受け手がどれくらいいるのか?/イエス・キリストという「創業者」への強烈な共感とバイラル性/大きなお金は、大きな物語を求める/日本独自の問い──エネルギー・食料の自立性、災害からのレジリエンス、平和の実装/戦略17分野と「国策を追うか、国策を作るか」/スタートアップは「社会のR&D」/国のアジェンダに乗りすぎると、執行になってしまう/「複雑な課題を解くことが楽しい」という起業家たちのモチベーション/インフレ時代の機会損失と東大生の起業観の変化/建設・住居、介護、交通・物流にもっとアテンションを/意図的な参入にはレッドラインを、意図せざる参入には検知能力を/a16zは「テックエシックス」を敵だと考えている/10年で価値を最大化するベンチャーキャピタルと、防衛産業の相性の悪さ/イスラエルのユニコーン輩出率と8200部隊の結束/「生き死にがかかっている人たちと、儲けたい人たちのタッグ」/危機のナラティブに回収されない、感情移入できる「平和のビジョン」を▼「2020s-twenty-twenties-」とは2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者の柳澤田実と、デサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。▼ゲスト馬田隆明日本マイクロソフトを経て、2016年から東京大学。東京大学では本郷テックガレージの立ち上げと運営を行い、2019年からFoundXディレクターとしてスタートアップの支援とアントレプレナーシップ教育に従事する。スタートアップ向けのスライド、ブログなどで情報提供を行っている。著書に『逆説のスタートアップ思考』『成功する起業家は居場所を選ぶ』『未来を実装する』『解像度を上げる』『仮説行動』。https://x.com/tumada▼出演柳澤田実1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。https://x.com/tami_yanagisawa岡田弘太郎1994年東京生まれ。人文・社会科学分野の研究者と協働し、イノベーション創出や新たなる社会制度の提案を行う一般社団法人デサイロ代表理事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。https://x.com/ktrokd✉️ 公式ニュースレター(無料)番組のテキスト版や関連するオリジナル資料、ブックガイドなどを配信中。ぜひ登録してください!https://desilo.substack.com/▼参考文献馬田隆明『逆説のスタートアップ思考』中央公論新社、2017 年 3 月馬田隆明『未来を実装する──テクノロジーで社会を変革する4つの原則』英治出版、2021 年 1 月ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ(関美和訳)『ゼロ・トゥ・ワン──君はゼロから何を生み出せるか』NHK出版、2014 年 9 月マックス・ヴェーバー(大塚久雄訳)『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫、1989 年 1 月サミュエル・シェフラー(森村進訳)『死と後世』ちくま学芸文庫、2023 年 6 月エズラ・クライン、デレク・トンプソン(土方奈美訳)『アバンダンス:「豊かな時代」を呼びさませ』NewsPicksパブリッシング、2025 年 12 月▼参考URL馬田隆明「スタートアップをとりまく思想」🐴(馬)、2026 年 7 月 5 日https://blog.takaumada.com/entry/startup-thought-2026馬田隆明「平和を実装する」🐴(馬)、2026 年 6 月 22 日https://blog.takaumada.com/entry/peace-enabling-startup馬田隆明「国策を追うか、国策を作るか」🐴(馬)、2026 年 8 月 6 日https://blog.takaumada.com/entry/following-national-policy馬田隆明「日本の Defense Tech / 防衛テックを考える(1)(2026 年 6 月版)」🐴(馬)、2026 年 6 月 29 日https://blog.takaumada.com/entry/defense-tech-2026-1馬田隆明「Defense Tech の倫理 - 日本の Defense Tech / 防衛テックを考える(4)」🐴(馬)、2026 年 6 月 29 日https://blog.takaumada.com/entry/defense-tech-2026-4馬田隆明「『日本の 6 つの高齢化』に挑むスタートアップを考える ―― 人、インフラ、産業、非営利、制度、思想」🐴(馬)、2026 年 1 月 3 日https://blog.takaumada.com/entry/rfs-for-aging-societyMarc Andreessen「The Techno-Optimist Manifesto」a16z、2023 年 10 月 16 日https://a16z.com/the-techno-optimist-manifesto/「マクロスコープ:防衛新興に熱視線(上)官民で先端技術取り込み 開発スピード魅力」ロイター、2026 年 7 月 28 日https://jp.reuters.com/world/japan/G55LVXVUHFK5PNE237W3UEFWZY-2026-07-28/「再送-〔マクロスコープ〕防衛新興に熱視線(下)起業の壁なお厚く 資金調達は難路」ロイター、2026 年 7 月 28 日https://jp.reuters.com/world/japan/JW5KJXEZOFIRTMJ3547QPTNUPU-2026-07-28/▼クレジットイラスト:髙橋あゆみロゴデザイン:畑ユリエ企画・制作:一般社団法人デサイロ収録:Unknown Unknown
AI時代を救うのは、「計算」か「共感」か?──長期主義/効果的利他主義を考える〖2020s #9〗
【採用のお知らせ】「2020s」を運営する一般社団法人デサイロで、新規メンバーを募集中です! 詳細は下記のリンクよりご覧ください。皆様のご応募お待ちしております!人文・社会科学分野を中心とした研究者と協働し、次なる社会を形づくる思想やアイデアを生み出す「デサイロ」にて、ビジネスプロデューサー/エコシステムビルダーを募集!https://desilo.substack.com/p/recruitment-202608====================▼エピソード概要イノベーションや「新しさ」を考えることと表裏一体の問いとして、「私たちは未来(や将来世代)に何を残していきたいのか?」というものがあります。今回議論したのは、シリコンバレーにおける思想的潮流である「効果的利他主義」と「長期主義」について。「長期主義」の提唱者である哲学者ウィリアム・マッカスキルの関心が「AGI時代の効果的利他主義」へと移行するなかで、計算と共感というキーワードからその現在地を議論してみました。(岡田)21世紀のシリコンバレーに影響を与えてきた「効果的利他主義」と「長期主義」/「長期的な未来にプラスの影響を及ぼすことが、現代の主な道徳的優先事項の一つである」という考え方/FTX経営破綻、サム・バンクマン=フリード逮捕後にムーブメントはどう変化したか/関心は、「AGI時代の効果的利他主義」へ/「柔軟性の時代」──AI時代の社会制度やガバナンス構築の必要性/「共感か計算か」「感情か理性か」という古くて新しい問い/心理学者ジョシュア・グリーンが考える、直観と感情が働くオートマモード、熟慮を要するマニュアルモード/内集団を広くすることには限界があるからこそ、合理主義的な計算が大事/普遍的な真理にコミットしていることが、気持ちを高揚させる/「計算可能性の美しさ」に心を動かされているのか、儲かるからやっているのか/サミュエル・シェフラー『死と後世』/将来世代への責任ではなく、未来が続くことへの依存/「気質的保守主義」とは何か/「共通善」と「愛着」──大切なものを残したいという保守性/未来の人々が何を大事に思うかを、いまの私たちは計算できるのか/「この景色を残したい」という感情を、制度設計にどう反映するか/真鶴町まちづくり条例、神保町の古書店、渋谷再開発から考える愛着を活かすまちづくり/「いつも原始人みたいな話をしている」/2020s発の企業向けソリューションを準備中。乞うご期待▼「2020s-twenty-twenties-」とは2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者の柳澤田実と、デサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。▼出演柳澤田実1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。https://x.com/tami_yanagisawa岡田弘太郎1994年東京生まれ。人文・社会科学分野の 研究者と 協働し、 イノベーション創出や 新たなる 社会制度の 提案を 行う 一般社団法人デサイロ代表理事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。https://x.com/ktrokd✉️ 公式ニュースレター(無料)番組のテキスト版や関連するオリジナル資料、ブックガイドなどを配信中。ぜひ登録してください!https://desilo.substack.com/▼参考文献ウィリアム・マッカスキル(千葉敏生訳)『見えない未来を変える「いま」──〈長期主義〉倫理学のフレームワーク』みすず書房、2024年1月ウィリアム・マッカスキル(千葉敏生訳)『〈効果的な利他主義〉宣言!──慈善活動への科学的アプローチ』みすず書房、2018年11月『現代思想 2024年8月号 特集=長期主義──遠い未来世代のための思想』青土社、2024年7月ピーター・シンガー(関美和訳)『あなたが世界のためにできる たったひとつのこと──〈効果的な利他主義〉のすすめ』NHK出版、2015年12月ニック・ボストロム(倉骨彰訳)『スーパーインテリジェンス──超絶AIと人類の命運』日本経済新聞出版社、2017年11月サミュエル・シェフラー(森村進訳)『死と後世』筑摩書房、2023年6月ジョシュア・グリーン(竹田円訳)『モラル・トライブズ──共存の道徳哲学へ(上・下)』岩波書店、2015年8月マイケル・ルイス(小林啓倫訳)『1兆円を盗んだ男──仮想通貨帝国FTXの崩壊』日経BP 日本経済新聞出版、2024年6月ローマン・クルツナリック(松本紹圭訳)『グッド・アンセスター──わたしたちは「よき祖先」になれるか』あすなろ書房、2021年9月西條辰義編著『フューチャー・デザイン──七世代先を見据えた社会』勁草書房、2015年4月▼参考URLWilliam MacAskill「Effective altruism in the age of AGI」EA Forum、2025年10月10日https://forum.effectivealtruism.org/posts/R8AAG4QBZi5puvogR/effective-altruism-in-the-age-of-agiAnthropic「Exploring model welfare」2025年4月24日https://www.anthropic.com/news/exploring-model-welfareForethoughthttps://www.forethought.org/「OpenAI、米政府に株式の5%付与を検討か FT報道」日本経済新聞、2026年7月3日https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02D3O0S6A700C2000000/Bernie Sanders「The Public Should Own Half of the Big A.I. Companies」The New York Times、2026年6月1日https://www.nytimes.com/2026/06/01/opinion/artificial-intelligence-bernie-sanders.html訂正:番組内で、ウィリアム・マッカスキルが所属する研究機関の名称を「Foresight」と紹介しましたが、正しくは「Forethought」です。訂正してお詫びいたします。▼クレジットイラスト:髙橋あゆみロゴデザイン:畑ユリエ企画・制作:一般社団法人デサイロ└プロデュース:栗村智弘└リサーチ:古島海収録:Unknown Unknown
リベラリズムの逆説──個人が自由になるほど、国家に依存していく〖2020s #8〗
バラク・オバマが評価し、J・D・ヴァンスにも影響を与えた政治学者、パトリック・J・デニーンが初めて来日しました。彼は「リベラリズム」の追求こそが、個人と国家の間の中間共同体を壊し、かえって個人を国家に依存させたと説きます。今回は、ニューライト、暗黒啓蒙、共通善保守主義──2020年代アメリカの思想的地殻変動を読み解きました。(岡田)パトリック・J・デニーンの初来日/バラク・オバマが評価し、J・D・ヴァンスにも影響を与えた政治学者/2020年代米国の思想的新潮流──ニューライト、暗黒啓蒙(ダーク・エンライトメント)、テックライト/トランプは「乗り物」に過ぎない/民主主義を重視しながらリベラリズムを批判するニューライト、国家を株式会社のように捉える暗黒啓蒙/『Regime Change』におけるエリート批判とアリストポピュリズム/日本は、リベラリズムなしに民主主義が成立している?/ローカルな民主主義の練習場としての、神奈川県の真鶴町/真鶴町まちづくり条例「美の基準」が、土地や風景とのつながりを守る/自然、場所、時間から個人が切り離され、文化を創造する能力を失ってしまった/「共通善」を取り巻く4つの立場/リベラリズムの追求によって、個人と国家の間にある中間共同体が壊れてしまった/「私たち性(we-ness)」の不在とその希求/宗教社会学者ロバート・ベラー『心の習慣』に見る、アメリカ個人主義の系譜/文化史家クリストファー・ラッシュによる『ナルシシズムの時代』が予見した、セラピー文化の流行と民主主義の危機/多様な人々が集まる場所をつくりたいという理想と、似た価値観の人たちと安全に過ごしたいという欲求/消費や趣味によってアイデンティティをつくる「表現的個人主義」/「世界中の脳がつながるアイデア」に着想を得たSNSが行き着いたのは、差異や独自性を表現する対立の場/強力だが制御された国家と社会のバランスが生む「狭い回廊」/伝統的・地域的な社会規範が、個人の暴力や暴走を抑え込む一方、個人の自由や多様性を強力に抑圧してしまう「規範の檻」を抜け出せるか?/「テクノロジー企業」と「国家主権」の対立・融合が、今後のテーマのひとつに▼「2020s-twenty-twenties-」とは2020年代を形づくる思想やアイデアとは何か?テックから哲学、カルチャーまでを横断し、「思想がリアルポリティクスを動かす時代」に迫っていくPodcast番組。AIや防衛産業が立ち上がる米国テクノロジー業界の世界観や価値観を検証し、その戦略に「巻き込まれざるを得ない私たち」にはどのような選択肢や可能性があるのか? 哲学者の柳澤田実と、デサイロ代表の岡田弘太郎が、時にはゲストを招きつつ率直に話し合います。▼出演柳澤田実1973年ニューヨーク生まれ。関西学院大学神学部准教授。東京大学総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)、宗教を中心に文化的背景とマインドセットについて研究している。最近の関心テーマは米国テックの右傾化、若者のキリスト教回帰と少子化の関係。https://x.com/tami_yanagisawa岡田弘太郎1994年東京生まれ。人文・社会科学分野の研究者と協働し、イノベーション創出や新たなる社会制度の提案を行う一般社団法人デサイロ代表理事。最近の関心は、エディターとしては「いま最も重要なテーマを提示すること」。デサイロ代表としては「持続可能な知のエコシステムを構築すること」。個人的には「東京という都市をもっと面白くすること」。https://x.com/ktrokd✉️ 公式ニュースレター(無料)番組のテキスト版や関連するオリジナル資料、ブックガイドなどを配信中。ぜひ登録してください!https://desilo.substack.com/▼参考文献パトリック・J・デニーン(角敦子訳)『リベラリズムはなぜ失敗したのか』原書房、2019年11月パトリック・J・デニーン(角敦子訳/会田弘継解説)『リベラリズムからの体制転換』東洋経済新報社、2026年9月井上弘貴『アメリカの新右翼──トランプを生み出した思想家たち』新潮社、2025年6月ソーラブ・アマーリ(寺下滝郎訳/会田弘継解説)『暴政株式会社──私的権力はいかにして自由を破壊したのか』東洋経済新報社、2026年3月アレクシ・ド・トクヴィル(松本礼二訳)『アメリカのデモクラシー 第一巻(上)』岩波書店、2005年11月ロバート・N・ベラーほか(島薗進・中村圭志訳)『心の習慣──アメリカ個人主義のゆくえ』みすず書房、1991年5月クリストファー・ラッシュ(石川弘義訳)『ナルシシズムの時代』ナツメ社、1981年2月ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン(櫻井祐子訳)『自由の命運 上──国家、社会、そして狭い回廊』早川書房、2020年1月▼参考URL「(インタビュー)米国、思想の地殻変動 政治学者、パトリック・デニーンさん」朝日新聞、2026年7月4日https://www.asahi.com/articles/DA3S16495837.html「米国の自由主義は失敗した ポスト・リベラルの支柱が語る保守の行方」朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASV6Z0FYXV6ZUPQJ00FM.html「(帝国の幻影 壊れゆく世界秩序)第1章 パトリック・デニーン・米ノートルダム大学教授に聞く」朝日新聞https://www.asahi.com/articles/DA3S16217358.html「トランプ氏はただの『乗り物』 政治思想学者パトリック・デニーン氏」日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN260KQ0W5A420C2000000/パトリック・デニーン「米国では民主党が長い冬眠期間に入る可能性がある」クーリエ・ジャポン、2025年4月https://courrier.jp/news/archives/399691/「『トランプ2.0』(17) パトリック・デニーン ノートルダム大学教授」Youtube、2026年6月4日https://www.youtube.com/watch?v=ih2eD6Skf8U馬田隆明「共通善保守主義 - Common Goodを求める米国保守派の潮流」Substackhttps://takaumada.substack.com/p/common-good-conservatism中央公論編集部「リベラリズムは終わり『共通善』が台頭した ヴァンス副大統領が象徴するアメリカ思想の変動」中央公論.jp、2025年10月https://chuokoron.jp/international/127473.html「美の町真鶴~真鶴町まちづくり条例『美の基準』~」真鶴町https://www.town.manazuru.kanagawa.jp/soshiki/toshikeikaku/toshikeikaku/973.htmlDaron Acemoglu, David Autor, Keelan Beirne, Andrew Scott「Baby Busts and Growth Booms: Demographic Change and the Macroeconomy」NBER Working Paper No. 35401、2026年https://www.nber.org/papers/w35401▼クレジットイラスト:髙橋あゆみロゴデザイン:畑ユリエ企画・制作:一般社団法人デサイロ└プロデュース:栗村智弘└リサーチ:古島海収録:Unknown Unknown
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