前傾キープの重要性
ティーチングプロの野山佳治です。 それでは今日もゴルフ上達に役立つヒントやコツをお伝えいたします。
今日のテーマなんですけれども、ご質問をいただきましたので、そのご質問に返答いたします。 まずご質問を読ませていただきます。
私は60代後半です。体が固くなってきたので、 体が固くなってきたのが原因と思うのですが、
アドレス時の前傾をインパクトまで保つことが困難になっています。 そのためコースなどではヘッドアップによるトップが多くなってミスショットします。
もちろんボールの行方を気にするのが原因のヘッドアップもあると思いますが、 何か良い練習方法があれば教えてくださいということでご質問いただきました。
ありがとうございます。 それでは返答いたしますけど、まず前傾がキープできないということですね。
もちろん体が固いというところもあると思うんですけども、 まず前傾がキープできない時に一番最初にチェックしていただきたいのはアドレスです。
アドレスで鏡すぎていないかどうかということをチェックしてください。 アドレスで鏡すぎていて前傾が深くなっていると、
やはり苦しいですので前傾をキープできないので起き上がりやすくなります。 ですのでアドレスの前傾角度が適正かどうかということと、
あとはあまり背中が丸かったりすると、 スイング中にその背中が伸びると起き上がってしまいますので、
背中が丸くなりすぎていないかどうかですね。 これをチェックしてみていただければと思います。
柔軟性の問題もありますけれども、可能な限りで結構です。
バックスイングの改善
あと、重心の位置もあまりつま先にかかりすぎていたりすると、起き上がりやすくなりますので、
あまりつま先よりにかかりすぎていないかどうか というのもチェックしてください。
あと起き上がりなんですけれども、バックスイングとダウンスイングのどちらで起き上がっているかというのをですね、まず見ていただくと良いです。
バックスイングで起き上がっている場合には、 これはいくつか原因がありますけれども、
意識していただきたいのは、肩の回転の方向とお腹の位置です。
肩の回転がですね、横になってしまう。 左の肩が上がってしまうと
起き上がりやすくなりますので、肩の回転を縦にするというか、 バックスイングで左の肩を上げないようにしていただくと良いです。
左の肩が上がってしまうと、当然起き上がってしまいますので、 左の肩を下げるようにバックスイングを上げていただくと良いです。
イメージとしては顎の下に左の肩が来るようなイメージです。 じゃあそのためにはどういうイメージが良いかというとですね、
少し左の脇を締めるように意識していただくと良いです。 左の脇を締めようと思いますと、左の肩が少しバックスイングで下がりますので起き上がりにくくなります。
それからお腹が前に出てしまうと起き上がってしまいますので、
お腹というかお尻の位置が構えた位置よりも前に出ていないかどうかというのをチェックしてください。
前に出さないようにするためのポイントとしては、 バックスイングで右のかかとに重心をかけるというか、
右の腰を少し後ろに引くようにしていただくと良いです。 左の腰がバックスイングで前に出るのではなくて、右の腰を後ろに引くようなイメージを持っていただくとですね、お尻が前に出にくくなるので起き上がりにくくなります。
それからですね、
ダウンスイングですね。 ダウンスイングで起き上がってしまう時にはですね、これもやはりお腹の位置をチェックしていただくと良いんですけども、お腹とかお尻が前に出てしまうと起き上がってしまいます。
じゃあ、 どうしたらいいかというとですね、
左の腰をですね、 ダウンからフォローにかけて引くようにしていただくと良いです。
左の腰がですね、引けないというか、切れないというか、
切れないとですね、起き上がりやすくなりますので、 ダウンスイングで左の腰球に、まずバックスイングで右のかかとに重心がかかって、ダウンスイングに入る時に左の腰球に重心がかかります。
そこからですね、左の膝を伸ばしながら、 重心を左の腰球からかかとの方に移すんですけども、この時に腰を切ってお腹が左を向くようにしていただくと良いんですけども、このお腹が左を向く動きがないというか、
腰を切る動きがないとですね、お腹が前に出てしまいますので、 左の腰を後ろに引くというか、
腰を切るように、お腹を左に向けるようにしていただくとですね、前傾をキープしやすくなります。
あとですね、なるべく長い時間前傾をキープするためにはですね、 インパフトからフォロースルーにかけて両太ももをくっつけるように意識していただくと、長い時間前傾をキープしやすくなります。
それからダウンスイングで起き上がってしまう要因としては、 シャフトクロスしていると起き上がってしまいます。
シャフトクロスというのはトップでクラブが目標よりも右を向いている形なんですけども、後方から見たときですね、スイング後方から見たときですね。
ダウンスイングと練習方法
そのトップの形ですと、そのまま下ろすとクラブが極端にアウトから降りてきてしまいますので、ほとんどの場合はダウンスイングをインサイドから下ろそうとする動きが無意識に入ってしまうんですけども、
その動きをする中でですね、前傾が起きやすくなります。前傾を起こしながら何とかインサイドから下ろそうとしてしまうことが多いですので、前傾が起きやすくなります。
ですのでシャフトクロスしていないかどうかというのもですね、チェックしてみていただくといいです。
あと練習方法なんですけれども、バックスイングで起き上がってしまう場合には、バックスイングで右のつま先を地面から離しながらバックスイングしてボールを打つ練習がいいです。
そうすることによって右腰がしっかり引けますので、右のお尻が後ろに行くので前傾をキープしやすくなります。
あとはダウンスイングで起き上がらないようにするための練習方法ですけれども、これもですね、左の腰を引くように練習していただくといいんですけども、
これ1、2、3で打っていただきたいんですけども、アプローチのような小さいスイングで練習していただきたいんですけども、はじめは1でシャフトが水平なところまで上げます。
そして2で手やクラブはその場に、その位置のところに置いておいたまま、左の帽子球に重心をかけます。
3でボールを打つんですけども、左の膝を伸ばしながらですね、左の帽子球にある重心を左の肩の方に乗せながらですね、左のお尻を後ろに引きながらボールを打ちます。
この1、2、3で打つ練習をしていただきますとですね、左の腰が引けますので、腰が切れますので前傾をキープしやすくなります。
あとですね、前傾、切り返しのところだけ前傾キープするための練習としてはですね、右足を後ろに引いて、右足はつま先だけで立ってもらって、ほとんど重心は左足にかけておいて、ハーフスイングくらいで打つ練習。
これはですね、切り返しのところで前傾をキープするための練習としては非常に有効です。
あとはですね、クラブを持たないで、何かの壁にですね、お尻をつけていただくんですけれども、お尻と壁の間に初め手のひらを挟んでおいて、その手のひらを離します。
そうするとお尻と壁が手のひらの分だけ間が空いていると思うんですけれども、
バックスイング、クラブを持たないでバックスイングを上げたときに、右のお尻を壁につけて、今度ダウンスイングからフォローにかけて左のお尻を壁につけるような練習をしていただきますと、お尻の位置が前に出なくなるので前傾が起きにくくなります。
このようなですね、練習をやってみていただければと思います。
大事なのはやはりこう、お尻の位置ですね、お尻を前に、お尻というかお腹を前に出さないようにしていただくということと、肩を、左の肩を上げないということが非常に重要ですので、そこをですね、ぜひチェックしながらですね、練習してみていただければと思います。
ということでですね、今日はご質問に返答いたしましたけれども、ぜひですね、ご質問ございましたらですね、お気軽にご質問いただければと思います。
ということで、今日の音声はこの辺で失礼いたします。