そうなんですよ。
前回、ナルシスト的な自己愛みたいなものと、どう違うかみたいな話もちょっとしたと思うんですけど、
セルフコンパッションっていうのは、自己評価を上げるためとか、自己評価を高くするために持つものっていうよりは、
自分は失敗した時とか苦しい時とか、なんかうまくいかないなっていう時に、自分に対して愛を送るみたいな感じなんですよ。
評価を高くするっていうよりも、マイナスなことがあった時も、踏ん張る力、レジリエンスを高めるっていう感じなのかなっていう違いがありますね。
あれですかね、じゃあ俺って最高じゃなくて、俺はまだやれるみたいな。
そうそうそうそう。大丈夫。
大丈夫というのがイメージの差分で考えていいですかね、そういう違いがあるって。
結構自分に優しく接するっていう感じ。評価を高くするためっていうよりは、自分に優しく接するっていうことが目的な感じがあるかな、質感的には。そうなんですよ。
前後編で分けて2回目に突入しているのって、どうやって自分への愛を抜けていけばいいのっていうところは、具体的に聞いていかないとちょっとやり方が、そもそも愛というものについてね、我々日本人、あまり馴染みがないというかね、
どう表現していいのかっていうのもね、あるじゃないですか、もうこんだけ尽くしてるんだから別れよみたいな、とかね、普通ここまでしないでしょみたいなね、ツンデレが美徳とされるみたいなね、ところにおいて、
じゃあそもそも自分にそういう愛情を向けていくっていうのは、どういうふうにやっていけばいいのか。
そこね、難しい。これはもうほんとに、みんなたぶん死ぬまで実践することなんだと思うんですよね。プラクティスだと思うんですけど、難しいですよね。
そうなんだよな。このコンパッションっていう概念って、実はちょっと前回最後の、ちらっとお話しした通り、いくつかの方向性があって、
1つ目が、自分が自分に対する慈しみを向ける気持ち。これがセルフコンパッションと言われるものですね。
もう1つが、自分が他者に向けるコンパッションですね。
最後に、他者から自分に対するコンパッションを受け取るっていう、この3つの方向性があるんですよ。
コンパッションの3つの方向性。
そうそう、自分から自分、自分から他者、他者から自分のものを受け取るっていう、この3つの方向と、力が必要なんですね。
おそらく、多くの人って、自分から他者に対する優しさって、すごい表現できてると思いません?
うん、なんかそんな気はするな。どういう形で表出されてるものをイメージしたらいいですかね?
もう何でもよくて、例えば席を譲ってあげたとか、前の歩いてる人が落とし物したから、それを拾って渡してあげたとか、
あとは、なんか嬉しいことをしてもらった時に、ありがとうって伝えたとか、あとは嬉しいことをしてあげるとか、プレゼントをあげるとか、何でもいいんですけど、
その相手をもって行動することって多くないですか?日常の中で。
うん、確かに確かに。でか、ほとんどの行動がそうである可能性もありますわな。
そうそうそう、ギブするじゃないですか、人って。
だから多分、自分から他者へのコンパッションって、結構みんな無意識にできてることが多いんですよね。
で、難しいのは、自分から自分と、あとは他者から自分に対するコンパッションを受け取るっていうのが、多くの人は結構チャレンジ。
うん、なんか難しそうな感じはしますよね。
どんな時難しそうですか?
ああ、だから行為を行為として受け取るみたいな。これは他者から自分に向けられたコンパッションに入ってます?
そうそうそうそう。
ああ、なるほど。だから、何とかやってくれて本当に助かったよって、面と向かって聞ける機会って減ってるのかな、今。よくわかんないですけど。
で、仮にあったとして、それが皮肉じゃないかとか、きれいなスライドドスなみたいな、お丁寧に作り張りマンなみたいな。
京都。
京都で、そういうのひんみたいな感じとかね、まずはありがとうみたいな、ここ直してくださいみたいな話とかも、最初のありがとうを受け取れないとかね、そういうのがツイッター見てるとありますけど。
確かに周りから発せられてるありがとう感謝の言葉とか、何かの行為を素直に行為として受け取ることって、ちょっと難しかったりするのかなって思いました。
そう、これ結構、意図しないと難しくて、だから例えば、りちゃさん、いつもポッドキャスト編集ありがとうございますって、私めちゃめちゃ思って言ってるんですけど、りちゃさんがそれを、私がこうやって言っても、またさやこさん、ぐらいの感じだったら、言ったけど受け取ってもらえてないから、その言葉って意味をなしてない。空中に浮いたままなんて。
なるほど。便宜上、便宜上、僕が係だから。
そう、僕が係だから、僕のことをモチベーション上げるためにこいつ言ってんじゃないの、ぐらいのテンションで受け取っちゃうと、そうすると、言葉は空中に浮くし、私とりちゃさんの関係性も育まれないし、りちゃさんのモチベーションにもならないじゃないですか。
確かに、僕にいいことは今んとこ見えないですね、もし受け取らなかった場合。
そうそう、そうなんですよ。そういうことが結構多く起きてる。これは例えばですけどね。
できそう、できそう。受け取れなかったな、5個最近で。
あとは、自分自身で取りこぼしてるセルフコンパッションとかを、例えば、今、日本は午後11時半ぐらいなんで、じゃあ午前中、何個ぐらい取りこぼしてるだろうかっていうのを拾いに行くみたいなのもありかもしれないな。
そうね、そうそう。そういった頭を使って帰っていくっていうのもいいし、あとはセルフコンパッションはね、本当にね、物理的に自分にハグ、マイク大丈夫かな?
大丈夫、大丈夫。
自分を物理的に、マイクじゃない、ちょっと待って。
ハグね。
そう、ハグしてあげる。自分を物理的にハグしてあげるっていうのも超おすすめです。
へぇー、それはだから、自分に対して愛情を注いでいるっていう話なんですね。
そう、これもね、研究結果で出てるんですけど、本当に自分で自分に物理的にギュッてハグをしてあげられるだけで、オキシトシン、ホルモンのホルスが増えるっていうのがあったりするんですよ。
このスージングっていう、コンパッションをしているときに感じる感情のシステムってオキシトシンなので、物理的にハグをしてあげるっていうのはすごくおすすめですね。
へぇー、それ今すぐできますね。電車でもできますね。
そう、だから私、コミュニティの中で、最近めちゃめちゃ忙しくて大変なんですっていう方とかがたまにいると、電車の中で自分のことハグしてあげてくださいってコメント書いたりとかして、そういう思いからですね、私はそんな意味不明なことを言ってるんですけど。
なんかこう、セルフコンパッションということで、自分で自分を慈しむ、いたわる、愛するみたいなことで話してますけど、なんかこう他社からの目線が入るっていうのはすごい面白い、他社からの目線というか、他社からの矢印が入るっていうのはすごい面白いなと思いました。
だからセルフコンパッションの3つの中に、セルフコンパッションがあり、他社に向けるものがあり、他社から向かっているものを受け取る力があるっていう。
コンパッションの中にね。
コンパッションの中にね。で、今回セルフコンパッションというテーマで話してはいるけれど、これ3つとも育んでいくのが大事だっていうことなんですかね。
そう、そうなんです。3つとも育んでいくのが本当に大事で、で、そうです、ぐるぐる回るので、その力も。
なるほどね。なるほどな、なんか面白いな。なんか、そうですね、バランスにはすごく興味を持ってるんですよ、私。
バランス?
バランス。調和というかね。
はいはいはい。
例えば、
ハーモニー的な?
ハーモニーです、ハーモニーです。例えばね、筋トレ大会、フィジークの話をすると、これ上半身の筋肉の美しさを競う競技なんだけど、
上半身を、そう、下半身はもう長めのパンツを履いてるから、
あ、そうなんだ。
評価対象外なんですよ。
へー。
なんだけど、上半身を使い抜くためには、下半身とのバランスがやっぱり重要なんですよ。
うんうん。
って具合に、ちょっと早いか、とか、あとはなんだろうな、さっきのコンパッションの文脈でいくと、
自分は大丈夫っていうふうに、自分を愛せるから新しいところにチャレンジしていけるっていうの、これバランスの話だと思うんですよ。
で、このセルフコンパッションの部分がゼロ欠けてる場合に何が起こってるかっていうと、バランスを失ってるっていうことだと思うんですよ。
そうですね。
このバランスの、この挑戦の側と、追御なしてるものが何なのかを認知してないことが、今の世の中の多くの人の問題なんじゃないかって思いました。
あー、そう。そうだと思う。
そうですよね、きっと。
うん、そうなんですよ。そうなんだよ。めちゃめちゃそう。ごめんなさい。
だから、この知識が我々の役に立ってるって話なのかなって思ったんですよ。
そうなんです。そうなんだよ。だから、本当私なんか人にすごく、さやこさんってすごいエネルギッシュで、なんだろうな、すごいですよねって。
バイタリティ?
そう、バイタリティありますよねって言われることあるんですけど、全然そんなことないんですよ、私の自己認知的には。
それはなぜかっていうと、私は本当にダメな動けない日もたくさんあるから。
うん。
あー、もう今日ダメみたいな。あー、もうちょっと今日疲れた。もうママちょっと今日無理だわみたいなことを言うこともたくさんあるんですよ。
で、それは、私はそれを受け入れて、それこそ自分をスージング、安心させてあげられる、このスキルがあるから、他者が見える、さやこさん頑張ってるねとか、
自分で自分をドライブしてるその時って、他者が見てくれるじゃないですか、その時にエネルギーを感じるんだと思うんですよね。
なるほど。だから、さやこさんとしても、振り幅というか、エネルギーが高い状態のアクションと、バランスを保つための反対側に何があるかっていうのもしっかり自分で認識をしていて、
そこに対して労力も先、わーっと吐き出し、それを受け止めているから、そっちのエネルギー高い方もあるんだっていうのを、自分で認識できていることが、でっかいんだっていう話ですな。
そうなんです。認識できているのが、まじででかい。もう本当に、この、私この考え方というか、このスキルがなかったら、多分今いれないと思うんですよ、この私の今の状態で。
そのぐらい、私は、自分を受け入れてあげるとか、自分を愛してあげるっていう力のパワーを知ってるから、なんかこう、よくね、あの引き寄せとか、なんかこう、夢を実現したかったら、自分を愛しましょうみたいな、自己自愛しましょうみたいなことを言われたりとかすると思うんですけど、
そうなんだよ。自己実現をしたかったら、ご自愛したほうがいいんだけど、その科学的な根拠として、ぜひコンパッションを使ってほしいんですよ。
なんかこう、ふわふわした、私がこれを教えるから、あなたもできますとかじゃなくて、科学的にそうだから、人間の3つの感情システムもそうだし、自分が安心できるからこそドライブされるっていうのは、子供の頃から人間はそういうシステムで生きてるわけですから、大人になってその断絶が生まれてるから、じゃあそれを意図的に自分から始めてあげよう。