1. KNOWフードラジオ
  2. #02.国産バイオテクノロジーの..
2024-07-17 29:57

#02.国産バイオテクノロジーの功績『果糖ぶどう糖液糖』とは?〜砂糖の世界②

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お菓子やジュースのパッケージでよく見る謎めいた存在「果糖ぶどう糖液糖」って、ものすごいやつでした・・・

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サマリー

高崎義行さんによると、加藤ぶどう糖エキトウを開発しています。これは世界初の試みで、海外で非常に需要があります。産総研が開発したぶどう糖液糖は、砂糖の代替として世界中で普及し、特許料だけで14億円の利益があります。ブドウ糖液糖は酵素によって加工された異性化糖であり、異性化酵素を使用してブドウ糖を加工する技術は、高崎由悠季さんによって開発されました。また、後輩である加糖ブドウ糖液糖やバイオエタノールについても言及されます。加糖ブドウ糖液糖は日本で開発され、アメリカで広く人気があり、さつまいもから作られています。この液糖はさまざまな飲料に使用され、溶けやすい性質や爽やかな甘さが特徴です。

00:06
農TT
農学ガチ勢TTです。
ゆと
農学ビギナーゆとです。
農TT
農フードラジオよろしくお願いします。
ゆと
お願いします。
農TT
この番組は身近な食べ物を科学的に深掘りしたりする番組です。
ゆと
いいね。
農TT
ということで、今回第2回だけど記念すべき第1回は砂糖の話。
ゆと
砂糖が4,5回続くのかな?
農TT
5回。
うん、そう。なのでちょっと砂糖関連の話をしたいと思っていて。
前回の最後に次は果糖ぶどう糖液糖の話かなっていう。
ゆと
あー言ってたね。前回がなんか身近な飲み物の砂糖の量みたいな。
農TT
そうそう。コーラめっちゃ飲みすぎたら太るよとか。
ゆと
熱中症対策にみたいな話だったね。
農TT
そう、夏だからミネラルも大事だよねみたいな。
ゆと
はいはい。水分とミネラル。水分と塩分。
農TT
で、果糖ぶどう糖液糖って何物っていうのはもうちょっとね深掘りしていただきたくて。
まああらゆるジュースに入っていると思ってて。
まあただちょっと俺手元のジュースいつもゼロを好んで飲むから入ってないんだけど。
ゆと
ゼロには入ってないんだ。そりゃそっか。
農TT
だってゼロだもん。
ってことでこのね、果糖ぶどう糖液糖の作り方とかなんか面白ポイントみたいな。
作り方っていうとそんなマニアックな話するけど。
果糖ぶどう糖液糖のなんかそのスペックみたいな前回軽く喋ってるんだけど覚えてますか?
スペック?
まあまずジュースによく入ってますっていう。
うんうん。
普通の砂糖との違いみたいな。
ゆと
なんだっけ。果糖から作ってる。
そう。
農TT
まあ果糖とぶどう糖の両方が入っている原材料ってことだよね。
ゆと
果糖とぶどう糖。
農TT
そうそう。
ゆと
液糖?
農TT
まあ液糖はただの粉じゃなくて液体なんだよって言ったらそれだけなんだけど。
ゆと
そういうことか。果糖たすぶどう糖の液糖ですみたいな。
農TT
果糖ってどんな糖だったか覚えてる?
ゆと
どんな糖。
一番シンプルに言うとよく果物に入ってる糖分。
で結局分解されてぶどう糖になるよねみたいな。
ちょっと違うね。
農TT
あれ?
ぶどう糖が果糖に変換するみたいなね。
ゆと
ぶどう糖が果糖に変換する。
農TT
そうそうそう。ぶどう糖の方が上流だね。
ゆと
あ、なるほど。上流。
農TT
ぶどう糖の方が親みたいな感じだね。
ゆと
あれは?
ラムネの時に変換しないで直で入るっていうのは他のやつは何からぶどう糖になるんだっけ。
砂糖。
あ、初糖とかか初糖。
農TT
そう、初糖って砂糖のことなんだけど。
分解で言うと砂糖をぶどうと果糖の順番だね。
ゆと
なるほどね。
そうそう。
その関係性の話したとしたら全く入ってないかも。
農TT
入ってないかも。
じゃあ超簡単におさらいすると、果糖ぶどう糖液糖は果糖っていう糖とぶどう糖っていう糖が両方混じってますと。
で果糖は今ユトさんが言ってくれた通りフルーツに多く含まれていて、これ砂糖より甘いんだよね。
で冷たい時の方が甘く感じる。
ゆと
それが特徴だって言ってたね。
農TT
そうそう。だからフルーツ冷やすと甘いよねとか。
あとは冷たいジュースに入りがちだよねっていうやつですね。
やつですね。
ちなみに砂糖の1.7倍甘いらしい。
ゆと
果糖ぶどう糖液糖が?
農TT
果糖がね。
ゆと
あ、果糖がね。
果糖ね。
1.7倍か。
農TT
でもう一つ入ってるぶどう糖は甘さは0.7倍。砂糖のね。
ゆと
あ、そうなんだ。
農TT
であの我々の身近なところで行くとあのラムネとかでなんか集中脳みそになんかエネルギー行くみたいな。
そういう製品にぶどう糖が入ってたりして。
ゆと
ぶどう糖90何パーみたいなね。
農TT
そうそうそう。なので砂糖ぶどう糖果糖で最後カロリーになるからいわゆる。
ゆと
砂糖ぶどう糖果糖カロリー。
農TT
でその先にカロリーカロリーというかエネルギーとして使われるところがあるんだよね体の中に入った後。
ゆと
であれそれまた脱線かもしれないんだけどさ。
農TT
うん。
ゆと
ぶどう糖で集中って言ってるけどぶどう糖からまた果糖側に行っていくから果糖の方がよりダイレクトっちゃダイレクトなの?
農TT
まあそうだね。
ゆと
そうなんだ。
その印象は全然ないねそのラムネの印象がやっぱ強いから。
農TT
あーだからラムネも果糖でもいいのかもしれないけど。
うん。
まあ例えば高いとか。
ゆと
あー。
農TT
価格がね。
とか同じ量入れると甘すぎて美味しくないとか。
ゆと
あー他のねいろんな理由が。
農TT
そうそうだからぶどう糖がちょうどいいんじゃねっていうねことですね。
おさらいでした。
ゆと
なるほど。
農TT
で果糖ぶどう糖液と何なのっていうので。
うん。
なぜできたのみたいな何のために作られたのみたいなことを考えていくとちょっと面白いかなと思ってるんだよね。
ゆと
あー由来というか。
そう。
老いたち。
農TT
そう。
だってなんかもっと歴史あればさ。
ゆと
歴史ないの?
農TT
固有名詞ついてそうじゃん。
ゆと
たしざんみたいな名前だから。
そうそうそう。
農TT
ねえなんかもう砂糖とかもさなんか俗称みたいな本当は諸糖って名前ですよとかさ。
ゆと
あーはいはい。
価格用語だと諸糖なのか。
そう。
農TT
でも一応砂糖っていうなんか馴染みのある呼び方がついてたりするじゃん。
うん。
ゆと
砂糖でしかもはや知らない。
農TT
そう。果糖ぶどう糖液と全然馴染みないじゃん。
ゆと
全然もうめっちゃ入ってるけどね。
会話ではしたことないよね。
農TT
そうそうそうなんかフレンドリーじゃないよね言葉が。
ゆと
なんか隠されてる感じ。
農TT
そうってことは割と歴史的には新しい。
ゆと
なるほどね。
農TT
なのでちょっとそこを深掘っていきたいんだけど。
うん。
果糖ぶどう糖液とってある製品の改良版なんだよね。
ゆと
製品の改良版。
農TT
そうある製品が改良されて果糖ぶどう糖液となってんすよ。
ゆと
全然想像つかないというか。
農TT
先輩がいるの先輩が。
ゆと
あーそういうこと?
前はそれが使われてたけど代替されたというか。
農TT
そう。
ゆと
果糖ぶどう糖液とになってったんだ。
農TT
そうなんすよ。
でその先輩の名前が。
ゆと
うん身近。
ぶどう糖液と。
なるほどね。
農TT
そう。
ゆと
ぶどう糖だけなんだ。
農TT
ぶどう糖液とっていうのがあったんだよね。
ゆと
うん。
農TT
でぶどう糖液と先輩が何のためにいたかっていうと。
ゆと
うんそもそも。
農TT
酒作りのためにいたんだよね。
ゆと
お酒。
農TT
うんまあもちろんいろんな使い道あったと思うんだけど。
うん。
結構ぶどう糖液と先輩がバズったのがお酒絡みで。
うんバズったんだ。
であの昔米昭和の初期とかに米が不足してる時があったらしくて。
米不足。
米不足になるとさ日本酒とか作れないじゃん。
ゆと
うん原料米だもんね。
農TT
そうだから米なしで酒を作ろうっていうムーブメントがあったらしいんだよね。
ゆと
米の代わり。
農TT
そう。
ゆと
ぶどう糖液と。
農TT
でそこでぶどう糖液となんだけど。
ゆと
うん。
農TT
ぶどう糖を使う?作る?なんだろうな。
ぶどう糖を酒作りに使うってこと自体は実はそんな真新しいことではなくて。
ゆと
うーん。
農TT
日本酒作りで言うと米麹ってあるじゃん。
ゆと
はい名前だけ。
農TT
そうあれも微生物だけど。
ゆと
米麹。
農TT
そう米麹っていうのはお米の澱粉をぶどう糖に変換するっていう役割があるのね。
ゆと
それを促進させていくというかガンガンと。
農TT
わざわざ米使わなくても結局ぶどう糖を作るなら。
ゆと
うんゆき酒のやつをね。
農TT
どっか別のところからぶどう糖を仕入れればいいじゃんみたいなことになったんだよね。
なるほど。
だからぶどう糖あれば酒作れるよねっていう歴史があったんだよね。
だから実際にそういうお酒ぶどう糖から作られたお酒っていうのがあったんだけど。
まあただお酒には使えるんだけど砂糖の代わりとしてはちょっと物足りなかったんだよね。
ゆと
甘くないみたいな?まずい?
農TT
そうさっき言ったか言わないか分からないけど甘みで言うと砂糖の0.7倍なのよね。
ゆと
ぶどう糖が。
農TT
ぶどう糖が、ぶどう糖先輩が。
そうだね。
っていう課題感がまあちょっとあったと。
そんなに砂糖必要なの?みたいな説はあるんだけど。
ゆと
うん砂糖必要なのって?
農TT
そんな世の中的に砂糖必要なんだっけ?っていうところはちょっと疑問なんだけど。
さっき酒はね、米が実際に不足したからぶどう糖が欲しいっていうね、世の中のニーズがあったんだけど。
まあただ別に砂糖として使いたいわけじゃないけどもし使うならちょっと物足りないよねっていうぶどう糖先輩のステータスがあったと思われる。
物足りな砂糖。
で、その頃に進化するんですね。
ぶどう糖エキトウ先輩が。
ゆと
加藤ぶどう糖エキトウさんに。
農TT
そう。
ちなみに加藤ぶどう糖エキトウを開発したのはどこの誰だと思う?
ゆと
え?あ、日本なんすか。
加藤ぶどう糖エキトウの開発
農TT
そう。日本なんす。
ゆと
日本すごいな。
農TT
そう。産業総合研究所だっけな。あの産総研って呼んでるから正式名称忘れちゃうんだけど。
ゆと
はいはい。産総研ね。有名な研究機関。
農TT
あ、そうそうそう。そこのね、高崎義行さんっていう方がね、1965年にね、砂糖の代替として加藤ぶどう糖エキトウを開発したんだよね。
ゆと
砂糖の代替目的なんだ。
農TT
そう。で、メカニズムは後から言うんだけど、これを作ったことによってね、もうね、世界が動いたと言っても過言ではない。
素晴らしい。
で、これを世界初にやったわけなんだけど、海外でめちゃくちゃ需要があったんだよね。
あ。
計らずも。
計らずもなんだ。
そう。
ゆと
へー。
農TT
その時に砂糖の産地ってあったかいとこなんだけど。
うん、そもそもそうなんだ。
そうそう。サトウキビとか沖縄にあるじゃん。
うんうん。
で、例えばキューバとかでも採れるんだよね。
ゆと
キューバ、あ、キューバね。
そう。
カリブ海。
農TT
あ、そう。
で、その1900年中盤ぐらいってキューバ革命みたいな感じで、キューバから砂糖を輸出できなくなったんだよね。
ゆと
あ。周辺国はかなり影響があったと。
農TT
そう。たぶん正しくはアメリカが輸入できなくなったっていうことだったと思うんだけど、
はいはい。
アメリカではね、砂糖だから足りなくなっちゃったんだよね。
ゆと
うーん。砂糖不足。
農TT
それで砂糖が取れない、あるいはめっちゃ高いっていうことで、
うん。
アメリカの某食品製造大手メーカーが、
はい。
産総研に、
うん。
この技術使わせてくれって言ったんだって。
ゆと
へー。
農TT
っていうので、花糖、ぶどう糖、液糖がアメリカでバズったっていう。
ゆと
先にアメリカでバズったの?
そう。
へー。すごいね。で、逆輸入みたいな感じで後から日本に?
そうそうそう。
農TT
へー。
で、分かんないんだけど、
うん。
俺の予想だと、この食品製造大手メーカーってコカ・コーラじゃねえかって思ってるんだけど。
ゆと
なるほどね。別に明記されてないというか、
そう。
そこは出てないんだ。
農TT
まあちょっと探したら出てくるのかもしれないけど、
ゆと
はい。
農TT
まあ探してみるか。
ぶどう糖液糖の国内外での需要
農TT
あ、GPTによるとコカ・コーラとペプシ。
ゆと
ああまあ、コーラメーカーってことね。
農TT
そうそう。
ってことでね、砂糖が高騰している中、この蚊とブドウと液糖を使うことによって、
安定生産とか、あとはコスト削減とかに使えるようになったと。
ゆと
うん。
農TT
っていうことでね、普及して、で、この3層券は特許料で当時の価格で14億円儲けたらしいもんね。
ゆと
素晴らしい。
農TT
で、まあ当時なんでね、分かんないけど、
確かに。
今の方、今でいうともしかしたら70億円とか60億円ぐらい価値があるのかもしれないね。
うんうん。
ってことでね、逆輸入というか、なんかグローバルに向こうで先に流行ったみたいな。
ゆと
なるほどね。
ブドウ糖液糖の異性化技術
農TT
で、そのコカ・コーラが日本に輸出、なんだ?輸出される?
うん。
日本が輸入するみたいな。
はい。
おもろいよね。
へえ。
なのでこの瞬間にブドウ糖・液糖先輩が、蚊糖・ブドウ糖・液糖に変わったと。
ゆと
上位互換が出たと。
農TT
そうなんですよね。
じゃあ、ちなみにどういう技術なのかっていうのをちょっと軽く言おうと思うんだけど。
うんうん。
ゆと
どういう技術?
農TT
えっとね、もうコアはね、もうこの手の技術のコアはね、もう大体これです。
ゆと
大体これ。
農TT
酵素。
ゆと
酵素。
農TT
うん。
ゆと
酵素酸が。
農TT
酵素。
まずブドウ糖・液糖先輩もまあ酵素の成果物なんだよね。
ゆと
そもそも。
農TT
そう。
で、さっき麹菌の話したけどさ。
ゆと
はい。
農TT
米ってさ、澱粉の塊じゃん。炭水化物、まあ澱粉の塊じゃん。
うんうん。
ゆと
澱粉の集まりだ。
農TT
それを砂糖に変えてくれるのが麹菌なんだけど。
ゆと
うん。
農TT
麹菌の中に含まれるアミラーゼが実際には、澱粉からブドウ糖を作ってるのね。
ゆと
はいはい。いわゆる消化酵素ってなるやつだよね。
農TT
ああ、そんな感じ。
ゆと
はいはい。中学ぐらいで。
農TT
で、このブドウ糖を加糖に変える酵素があって。
ゆと
うんうん。ブドウ糖、加糖。
農TT
そう。それをね、異性化酵素って言うんだよね。
ゆと
異性化?異なる?何とか?
農TT
そう。異なる性質。
ゆと
ああ。化ける?
農TT
化ける。異性化酵素。
異性化酵素ね。
っていうのを使ったらいいんじゃね?使ってみた。っていうのがさっき言った酸素腺の高崎由悠季さんなんですよね。
ゆと
うんうん。
農TT
これはね、異性化酵素を使ってるんで、だから加糖、ブドウ糖、液糖とか、なんかその総称で異性化糖って呼ばれることもあると。
ゆと
異性化糖。
農TT
そう、異性化糖。
ゆと
何を何にするんだっけ?
農TT
ブドウ糖を加糖にする。
ゆと
ブドウ糖、加糖か。
農TT
そうそう。で、なんかさっき消化酵素と話してたけど、ちょっとこいつ違うんだよね。
ゆと
ああ。
農TT
消化酵素はこうなんか分解するみたいなね、いわゆる。大きいものを小さくするみたいな。
ゆと
ああ、アミラーゼはまあそういう感じ?
農TT
そう。糖って、えーとね。
ゆと
すげえ繋がってるみたいな。
農TT
そう。分子量とか覚えてる?重さ、分子の重さ。糖って180なんだよ確か。
ゆと
おお。
とりあえず。
でかい気がする。3桁。
農TT
うん。でも澱粉は何万とかなんだよね。
ゆと
あ、違った。ちっちゃかったんだ。
そう。
何万ね。
農TT
そう、なぜ何万もあるかっていうと、180がずっとつながってんだよ。
ゆと
うんうん。つらなり。
農TT
それをバシバシちぎって180にしていくという。
ゆと
いや、もう俺の酵素のイメージイコール消化酵素になっちゃうわ。その分解する感じ。
農TT
そうそう。
ゆと
変身させるみたいな。
農TT
そう。そうなのよ。このね、イセイカ酵素は分子量180のままちょっと変えるみたいなね。
ゆと
ああ、でもイセイカって言うと確かにそんなイメージになってくるな。
農TT
そうそう。
ゆと
変身感。
農TT
で、ブドウ糖って炭素が6個あるのね。
ゆと
うんうん。炭素が6個。Cが6個。
農TT
そう。で酸素が、ちょっと厳密にしたけど、酸素が1個あるのね。
うん。
まあ、本当はもっといっぱいあるんだけど。
炭素5個と酸素1個で6角形を形成してるんだよね。
ゆと
もともとが。
農TT
ブドウ糖は。
ゆと
うん。
農TT
で、これを5角形にするのが。
ゆと
5角形にする。
農TT
イセイカ酵素なんだよね。
ゆと
うん。どうなったかわかんないわ。
農TT
なので、あくまで形を変えるみたいな。
ゆと
うんうん。
農TT
物のその炭素とか水素とか酸素の数はそのままで。
うん。
形だけ変わるみたいなね。
ゆと
なるほどね。フォーメーションが変わるんだ。
農TT
そうそう。それがイセイカ酵素。
で、これめちゃくちゃ大事で、2年ぐらい前の回で話したんだけど。
ゆと
うん。
農TT
味覚の科学みたいなシリーズで話したんだけど。
ゆと
味覚。
農TT
結局どういうものを甘く感じるかっていうのはあって。
その味覚センサーみたいなものが糖分をキャッチできれば甘いってなるわけじゃん。
ゆと
カポってね。
農TT
そう。鍵と鍵穴の関係なんだけど。
この6角形なのか5角形なのかで。
ブドウ糖液糖の開発者と異性化糖の特徴
農TT
なるほど。
鍵穴へのフィット感変わるんだよね。
ゆと
なるほどね。
農TT
そう。
だからめちゃくちゃ似てるんだけど、おそらく5角形の方がその甘みセンサーにフィットすると。
だから花糖の方がぶどう糖よりも甘く感じるという。
それを開発したのがね、酸素研でした。
あれだよね、なんか。人間で言うとさ、イメチェンみたいなもんだよね。
ゆと
イメチェンだからこそ難しそうな気がするよね。
壊したりせずに本当に形だけ変えるってめっちゃ繊細な気がする。
農TT
確かに。
これ微生物だと難しいと思ってて。
ゆと
なんで?
農TT
酵素は微生物のパーツの一つなんだよね。
酵素は俺の感覚だと生き物じゃなくて微生物は生き物。
微生物でやろうとすると多分ぶどう糖をエネルギーにして活動しだすから。
どんどんどんどん。
ゆと
花糖もね。
農TT
全部エネルギーに。
ゆと
そう。普通に生命活動に使われてしまうという。
農TT
なるほど。
だから多分酵素だけをピュアな酵素、その必要な酵素だけを取り出してきて、
ぶどう糖が花糖に変わったところでもうお役御免みたいな。
風にしてんだと思うが。
ゆと
なるほどね、お役御免。
それ以上はね、止めないと。
農TT
人間も微生物も基本的にはそのぶどう糖とか花糖をエネルギーにして生きていくから、
だからぶどう糖を花糖に変える酵素が微生物にあっても全然不思議ではないんだよね。
っていうものです。
余談だけど、そしたらさ、花糖ぶどう糖液糖じゃなくてさ、
ゆと
名称?
農TT
花糖液糖があっても良さそうじゃない?
ゆと
あ、ぶどう糖さんはもう無視してというか、使わない。
農TT
そう、もうぶどう糖入ってないんですよみたいな。
あっても良さそうなんだけど、あるらしいんだけど。
ゆと
あるはあるんだ。
農TT
結局花糖ぶどう糖液糖は両方含まれてるんだよね。
ぶどう糖100があったものを、100あったものを、
ぶどう糖が50になりました。
花糖が50になりましたみたいな。
足し算。
50、50とか、花糖の方がちょっと多いんだろうけど。
だからその酵素の限界もあるんだろうね。
ゆと
限界?
農TT
そう、全部やってくれないっていう。
ゆと
やれはやれるけど、そこまでやるとめっちゃ高くなるとか、
とかなのかな?
農TT
あーそうね、実際には花糖の純度を高めようと思うと、
なんか生成したり、生成って、AIの生成じゃなくて、
ぶどう糖を取り除けば。
ゆと
はいはい、あーそういうことね。
綺麗にする感じだ。
農TT
できるらしいんだけど、その酵素自体にぶどう糖を全部食わせる。
全部食わせて花糖にするのは難しいらしい。
ゆと
なるほどね。
農TT
そこは何でかはよく知らんけど、
俺の感覚だと、酵素反応って確か一方通行じゃないんだよね。
AからBも作るし、BからAも作るみたいな。
ゆと
あーなるほど、同時に起きてんだ。
農TT
特に今回はイメチェンだからさ、
噛み切ったみたいなプラマイが発生するものじゃなくてさ、
ゆと
なるほどね。
農TT
男で言うとセンター分けだったのを七酸にしたみたいな。
ゆと
ちょっと七酸とセンター分けの間ぐらいのやつもいるみたいな。
農TT
それはいないんだけど、やっぱセンター分けの方がいいかみたいな、
多分反応も起こってんじゃないかなと思って。
ゆと
センター分けに戻しちゃったりね。
なるほどね。
農TT
これが異性化という。
異性化ね。
ゆと
異性化ね。
農TT
じゃあちなみに一個Tips話していいですか?
ブドウ糖液糖の後輩たち
農TT
Tips?
ゆと
うん。
得意のTips。
農TT
Tipsね。
ブドウ糖って実は後輩もう一人いるんですよね、ブドウ糖液糖って。
ゆと
加藤ブドウ糖液糖さんは現役の後輩だけど、
うん。
現役か分かんないけどもう一種類というか、別にもいるんだ。
あーそう。
農TT
おむしろ加藤ブドウ糖液糖先輩より大物かもしれない。
ゆと
あ、大物?
農TT
うん。
ゆと
へー。
農TT
知りたい。
ゆと
大物?
加藤ブドウ糖液糖めっちゃ見るけどね。
農TT
加藤ブドウ糖液糖より大物だと思う、これは。
特に今大物になっている。
今の時代。
ゆと
そう。
へー。
農TT
何かというと、
ゆと
なんすか?
農TT
バイオエタノール。
ゆと
バイオエタノール。
農TT
そう。バイオエタノールは知ってるよね。
ゆと
バイオエタノールはほぼ知らないよ。
あ、ほぼ知らない?
うん。バイオ燃料みたいな。
農TT
そう、燃料。石油が足りないよねみたいな話あるじゃん。
SDGs的に。
ゆと
はい、聞いたことありますね。
農TT
そう、限られている資源を使うことになるし、
なんか燃やして環境にも悪いし、みたいな。
じゃなくてバイオエタノールは、いや、この燃料はトウモロコシからできてるんで、
ゆと
あ、トウモロコシか。
農TT
大丈夫っす、みたいな。
あの、トウモロコシが吸収したCO2を使って作られているので、
普通に燃やしてもプラマイゼロだし、温室効果があるときには。
ゆと
なるほどね。
農TT
私、人間が種まいて作っているわけだから、
そんな限られた有限な資源でもないです、みたいな。
ゆと
なるほど。
そう。
農TT
生み出して。
そうなのよ。これブドウ糖液糖先輩の後輩なんだけど。
ゆと
さらに後輩?
農TT
そう、何が違うかっていうと、
一緒なのは原料が澱粉であるってことだよね。
ゆと
原料が澱粉?
農TT
そう、トウモロコシの澱粉。
ゆと
あ、そうか、トウモロコシも澱粉の塊みたいなもんと。
農TT
そう。で、そこからブドウ糖になるまでのプロセスは一緒なんだよね。
うんうん。
アミラーゼで、澱粉がブドウ糖になりますという。
はい。
で、そこで、下糖に行くのが、下糖ブドウ糖液糖。
ゆと
ああ、そこから、さっきの異性化酵素で。
そう、俺も覚えてる、異性化酵素で。
さっきだからね。
農TT
ここから発酵に行くのがバイオエタノールですね。
ゆと
なるほどね、そこで分かる道が。
発酵。
農TT
そう、さっき酒の話したけど、酒作るためにブドウ糖液糖が需要が膨らんだみたいな話したけどさ、
酒もアルコールを含んでいてさ、アルコール度数の高い酒は燃えたりすんじゃん。
ゆと
はい、燃えやすい。
農TT
なので、そのアルコールを、ブドウ糖を発酵させてできたアルコールを集めてきたのがバイオエタノール。
ゆと
めちゃめちゃ現代注目の。
農TT
すごい伸びてるっていう、その話もまた今度しようかな。
ゆと
いいね。
農TT
っていうのでね、Tipsとして、ブドウ糖液糖先輩には2人の後輩がいて、
ゆと
どっちもめっちゃ出世だね。
農TT
下糖ブドウ糖液糖とバイオエタノールっていう。
すごいよね、めっちゃ先輩として誇らしい。
俺が作った、あいつら俺が育てたみたいな。
自分はもう今大したことないというか隠れちゃってるけど。
だから自分それであげてんだろうね。
もう一個だけじゃあ超簡単に雑談していい?
雑談っていうかもう一個Tips出していい?
ゆと
うん、Tips。
農TT
これね、ブドウ糖液糖、下糖ブドウ糖液糖なんだけど、今何の澱粉を使ってるかというと、
ゆと
あ、トウモロコシじゃないんだ、さっき出た。
農TT
あーそう、あのね、多分輸入物はトウモロコシだと思うんだけど、
国産の下糖ブドウ糖液糖、これはね、国産のさつまいもが使われてます。
ゆと
あ、さつまいも。
農TT
そう。
ゆと
へー、さつまいもか。
農TT
さつまいもなんかね、いろいろあって、
昔、第二次世界大戦後、食料なんで、
ほんで、米ばっか作ってたら、
米が強作だった時に、
ゆと
取れなかった時?
農TT
みんな基金になっちゃうから。
ゆと
うん、米ばっかに頼ってるとね。
農TT
そのリスク分散みたいな感じで、さつまいも栽培を推進したんだって。
まあでも、その米の栽培技術が上がったりとかして、
だんだんさつまいもが余るようになった。
ゆと
そんないらねーよと。
農TT
そう。
っていうので、じゃあさつまいもからブドウ糖液糖作るかみたいな。
ゆと
あー、なるほどね。
農TT
流れ。
ゆと
使い道を。
農TT
そう、今も使われてるらしい。
ゆと
へー。
農TT
だからそういう意味で言うと、
加糖ブドウ糖液糖、
ポカリとかコーラとか、
これはさつまいもからできてると言っても過言ではないです。
ゆと
なるほどね。
そう。
イメージ変わるな。
ちなみに、俺の加糖ブドウ糖液糖のイメージはグミなんだよね。
農TT
あー、グミね。はいはいはい。
ゆと
食べ物で。
農TT
そう、あー、そうね。
もう一個だけ言うと、
液糖なんだよね、加糖ブドウ糖液糖は。
あれ、液体だから使いやすいっていうのもあるらしくて。
ゆと
あー、使いやすい。
農TT
俺はあんまりわかんないんだけど、
溶けやすいんだと思うんだよね、たぶん。
ゆと
なるほど。
農TT
ジュースにするときとか、
溶け残りとかがあんまり起きないんだと思う。
ゆと
粉状で残っちゃったらね、変な感じだし。
農TT
グミもたぶん一回液体を作ってさ、
ゼラチンかなんか入れて固めてんじゃんね。
ゆと
うん、確かに。
農TT
グミももしかしたら冷たいと甘いっていう世界じゃないけど、
そっちの方が安いとか、
あとは製造に適してるとか。
あとは同じ甘さでもちょっと爽やかな甘さらしいんだよね、
ゆと
この加糖ブドウ糖液糖で。
グミに合いそう。
農TT
そう、確かに爽やかっぽいドリンクに入ってるイメージだもんね。
ゆと
確かに。
農TT
コーラとかポカリとか、
あの紅茶とかに入ってるの見たことないんだよね。
ゆと
なるほどね、そっちはもう普通の砂糖というか。
農TT
そうそう、午後の紅茶とか。
ゆと
はいはい。
農TT
だからグミも味的なのか製造的な理由なのか分かんないけど、
それで入ってんじゃねって思った。
ゆと
なるほどね。
農TT
ってことで、結論。
結論むずいな。
結論。
加糖ブドウ糖液糖には偉大なブドウ糖液糖先輩がいるってことで。
そっち。
よろしいですか。
はい。
日本生まれアメリカバズり
農TT
日本人が発明して、
加糖ブドウ糖液糖は日本人が発明し、
アメリカでバズったという方がキャッチーかな。
ゆと
確かに。
日本生まれアメリカバズり。
そう。
で、日本にも普及。
素晴らしいですね。
農TT
どうですか、感想は。
ゆと
最後のさつまいも結構印象的だね。
なんかこう、やっぱ謎の長い文字面でさ、甘くするために入ってるみたいなイメージはあったから。
何なんだろうなーみたいな感じだったけど、
日本初だし、しかもさつまいもかよっていう。
農TT
この際なんかニックネームつけてあげたいよね。
確かに。
名前ってめっちゃ重要でさ、前も話してるけどさ、ゲノム編集とかさ、
なんか怖いな、食べたくないなみたいな。
ゆと
科学チックな名前。
農TT
加糖ブドウ糖液糖もなんかもうちょっとさ、こうさ、
わかりやすいさ。
ね。
名前をね、つけてあげたいですね。
ゆと
確かに。
農TT
何だろうね、なんか帰国子女糖とかさ。
ゆと
アメリカから来たからね。
農TT
グローバル糖とかさ。
あと冷たい時に甘いから、冷たい糖で冷凍とかさ。
もう遅いか。
そんなことしたらもうあらゆる食品メーカーがパッケージの変更で対応に追われるか。
ゆと
60年ものですからね。
農TT
60年もの、そう、1900年。
ゆと
50年くらい。
農TT
何年だ?1965年にこの。
ゆと
じゃあ60年くらいだ。
農TT
技術の興行化がしたという。
すごいね。
これなんか怪しい、現代の技術っていうのじゃなくて。
ゆと
いや、そうだよ。
農TT
そうは、60年前。
もちろんなんかそのね、製造効率上げるための技術とかはどんどんアップデートされてると思うけど。
ゆと
ものとしてはね。
農TT
はい。んな感じでございました。
はい。
次回。
次回。
砂糖はどこから来ているの?砂糖の原料って何?みたいな。
今度ちょっと農業に寄せたお話をしようと思ってて。
ゆと
砂糖。糖は糖でもよりその砂糖ってこと?次は。
農TT
砂糖。今度ちょっとまた砂糖に戻ります。
今回の加藤武道当駅とは砂糖の代替品の話だったんで。
ゆと
確かに。そのもの。
農TT
また砂糖に戻ります。
ゆと
親元の方でね。
親元の方に。
農TT
はい。
ということで、皆様、リスナーの皆様、ここまで聞いていただきましてありがとうございました。
ゆと
ありがとうございます。
農TT
感想はXにて。
ハッシュタグノーフードラジオ。
はい。どんな?
KNOW、あとはカタカナでフードラジオです。
ゆと
知るだけ英語。
農TT
英語。
ゆと
アルファベット。
農TT
ハッシュタグノーフードラジオかグーグルフォーム。
はい。
ありますのでそちらでご感想をお寄せいただけますと嬉しいです。
ゆと
お願いします。
農TT
一応今のところ予定ではこのシリーズの最後に感想会みたいなのを撮ろうと思っていて、
俺とユトさんの感想とリスナーさんの感想あれば。
ゆと
届いてたらいいね。
農TT
いいですね。なのでそこで読み上げさせていただこうかなと思ってますので、
ぜひぜひ何か面白かったこととか、あとはここが違うよとか、
あとはもっと面白いことあるよとか色々教えてもらえればなと思います。
ということで次回、砂糖の農業。
ゆと
砂糖ね。
農TT
お楽しみに。
それではさようなら。
ゆと
さようなら。
29:57

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