00:06
農学ガチ勢TTです。農学ビギナーゆとです。農食ラジオを始めていきます。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
前回に引き続き、社員マスカット。社員マスカットがらみの話。がらみ。ひねるね。ひねってくる。
前回は社員マスカットがどうやって作られたか、21年もかかるみたいな話をして、そこから話はそれて、どうやったら21年を縮められるかみたいな話をしたんだけど、
前回話し切れなかった社員マスカットの美味しいと同じぐらいの特徴である種なしの話を深掘っていきたいと思います。
そんな特徴なんだ。サラッと受け入れちゃった。種ないな、みたいな。そうそうそうそう。たまたまじゃねえから。
種ない。また種ない。皮も薄くていいな、みたいな。そうそう。前回のトピックが発明だったわけだけど、これもちゃんと発明の話になるかな。
社員マスカットがらみの発明。そうね。
でさ、種なしの話は初めてじゃないよね、この番組にするの。はい、聞きましたね。サクッと。
なんか、シャープ09、ちょっとタイトル忘れちゃったけど、3月ぐらいに配信した回で喋ったけど、なんか覚えてることある?
えっと、勘違いさせて身を慣らせるっていう荒さでは覚えてますね。
そうね、なんか創造妊娠的なね。あ、創造妊娠。言葉が適切なのか、創造妊娠はちゃんと知らないんだけどさ。
それのさ、なんかボスというかさ、ボス?黒幕みたいなやつがいるんだけど、名前覚えてる?
あ、黒幕。これを巻いて、そうする。あれ?なんか色々出てきて、それは1回しか出てない?
いや、2回ぐらい出てきたかもしれない。単語としては。
あ、そうなんだ。いや、パッと出ちゃったのはエチレンガスなんだけど、それはバナナを黄色くさせるやつだと思って。
あ、そうだね、そうだね。まあでもね、方向性的には合ってる。
そう、そういう感じで。ヒントお願いします。
ヒント?一文字目?そっち系?
字。
字?
字。
字で農職ラジオで聞いたことあるのは、ジベレリンぐらいですね。
はい、正解です。
あ、マジで?
Mr.ジベレリン。
当たってるとは思わず、単語だけ覚えてました。
で、これは全然怪しいものじゃございませんで、過去に出てきたジャスモン酸とか、
はい、植物ホルモン。
03:01
今出てきたエチレンと同じ植物ホルモンの仲間ですと。
で、そのジベレリンを投与するっていうことで、農薬みたいな扱いになるんだけど、だけど実際にはみんなが想像する農薬とはちょっと違う。
なんかみんなが想像するのって雑草をからすとか、虫を殺すとか、
そうね、寄せつけないとか。
なんか武器っぽいような。
攻撃的なね。
攻撃的なイメージだけど、どちらかというとサプリメントに近いね。
サプリ?健康草じゃん。
だって、もともと植物の中に含まれてるものをちょっと濃くしてまた植物にかけてあげるみたいな感じなんで。
はいはい、なるほどね。
なんか人間もホルモン注射とかするじゃん。
ドーピングだったりもするけどさ、スポーツだったり。
なんか病気の治療とかでする人もいるだろうから、そんなに違和感はないっていうか、すごく構える必要はないのかなと思っていて。
もちろん安全性とかもね、確認された上で使われてるんで。
そんな話するとちょっと思いたいんだけどさ。
そんな重たい話したいわけじゃないんだけど今回は。
そういうもともと植物にあるジベレリンという、以前どっかで話したけど、植物ホルモン界の4番ピッチャーなんですよね。
あ、そっか。エチレンですら4番ピッチャーじゃないのかっていう話をした気がする。
1番センターぐらいで。
主力だけどね。
ジャスモンさんはもう8番レフトぐらい。
8番ライトとかね、もうどっちでもいいわ。
まあまあまあ、ギリレギラーぐらいの。
そうそう。で、ジベレリンはもうでも結構有名で、このブドウの話が一番有名なのかな、その産業上は。
えー。
うん。
あ、その用途でってこと?そこの用途がメジャーみたいな。
そうそう、そう。で、どうやってやるかっていうと、農家の種TVとか見ると映像が見れるんだけど。
YouTube?
そうそう、YouTube。ブドウがね、まだ大きくなる前って、なんか人間の親指ぐらいの大きさでブドウの形してるのよ。
親指ぐらいの?
大きさの。で、
実?
実が大きくなる前。あれは受粉して、実が大きくなって。
あ、実はまだもう天高ないとき?
そうそう、実はもう米粒ぐらいの大きさで。
はいはいはい。
全体の大きさとして親指ぐらいしかないときがあるんだけど。
あ、なるほどね。あの完成体が、よくスーパーで売ってるようなサイズ感が親指ぐらいなんだ。
そう、あれをドラえもんのスモールライトでちっちゃくしたみたいな状態のときがあるわけよ。
人間もさ、誰しも身長50センチぐらいのときがあったようにさ。
生まれたときね。
そう、ブドウにもそういう時期があるんだよね。
06:01
はいはい。ブドウ一粒と考えちゃって、一緒じゃんと思って。
あ、違う違う、フサでね。
フサね。あ、そうフサって言葉出なかった。
そう、そこにね、コップにジベレリンを溶かした溶液、水に、を用意しておいて、
ひたすらこう下からチャポッチャポッってこう一フサずつつけていくと。
はいはいはい、ポチャンポチャン。
そうそう、そうすると大きくなったときには種がないブドウが作られると。
おぉ、結構丁寧なんだね、一フサ一フサ作業なんだ。
あ、そうそう、スプレーでバーってぶっかけるとかじゃなくて。
あ、そう雨みたいにさ、バシャーンじゃないんだ。
そうね。で、これどんぐらい前からやってるか知ってる?
知ってると思う?
知らないか。いや、じゃあ最近っぽい?昔っぽい?
いや、最近っぽいよ。ちっちゃい頃種なしブドウなんて食べたことない気がする。
おぉ、なるほどね。じゃあここ10年20年ぐらい?みたいな。
そうね、ここ、ここ20年っていう感覚ではありますけどね。
正解はですね、1960年に、60年代にあの。
東京オリンピック時代。
確立されてます。そうね、確かにそうやってみればそうだね。
技術自体がってことか。
そうそうそうそう、だから何年前?80年ぐらい前?
もうそんな?60年ぐらい前じゃない?
あ、60年ぐらい前か。ちょっと戻りすぎたか。
計算が。
そう、だからシャインマスカットが初めてこう作ろうって思われたのが。
88年。
1988年だったけど、それよりもずっと前からこの技術はあるっちゃあると。
うんうん、あるっちゃあるっていう状態。
いろんな情報ソースがあるんだけれども、何から話そうかな。
じゃあこのジベリリンがいかにすごいかっていう話の続きをしようか。
はい、いかに予判ピッチャーかっていうとこね。
でね、ジャブってするのが種なしなんだよって言ったんだけど。
ジャブってね、草につけると。
実はね、そんなことしなくても種なしのブドウを調べたらありました。
あ、そういう品種が。え、どういうこと?
ね、子孫残せないじゃん。
そう、そうなんだけど、残そうと思えば残せるんだけど、
中学校のとか小学校かな?理科の教科書を思い出してほしいんだけど、
真ん中にさ、花ってさ、
あの図ね。
実の前は花なわけじゃん。
ちょっとわかんないわ。脂肪とか花弁とか習うときのやつ。
あ、そうそうそうそう、それそれ。
もうダメだ、中1のね、最初のやつだ。
花が次のステージに行くとまあ実になるわけだけど、
その目しべが真ん中にいて、それを囲むようにさ、おしべがあるじゃん。
うんうん、そうだったかな。
なんていうのね、なんかまあ5人ぐらいの男に囲まれた女みたいな状況なわけよ。
09:02
で、花粉がそのおしべの先端に積んでいて、
鉢とか風の影響でその花粉が上にあるおしべから下にある目しべに向かって落ちていって、
付着して、そこで愛が、男女の愛が成立すると。
はい、受粉。
いうのがまあ通常なんだけど、
この品種の名前ね、俺が調べたやつはね、ハイベリーっていう名前の品種なんだけど、
ハイベリーっていうぶどう。
そうそう、これはね、おしべがひっくり返ってて。
ひっくり返ってる?
そう、なんかおしべが上に伸びてるはずなんだけど、
こいつがなんかクルンってまた180度ひっくり返ってるのかな。
あー、目しべと逆側に?
そうそうそう、だからさっき女1人に男5人が囲んでるって言ったけど、
絵的には同じなんだけど、男が女の方向いてないみたいな。
はいはい、全然そっぽ向いてる感じね。
そうそうそう、入れ食いと見せかけたらなんか全然違ったみたいな。
誰も興味ないみたいな。
そうそう、だからそんな状況じゃ愛は生まれないし、
子孫残せないって言ったけど、人間が無理やりお前あっち向けよとか言って、
こうひっくり返したり、ちょっともっと実務的に言うとね、
花粉を人間が取って人間の手で目しべにつけてやるとか。
もうお手伝いしてあげて。
そうそうそう、お見合いみたいなさせてやれば子孫は残せるとは思うんだけど、
そういう感じでおしべが変な形してて種がないっていう品種が実はあったんですよ。
ほうほう。
だからジブリになくて良くねっていう話になると思いますか?
だからその品種はちゃんと先祖代々というか子孫残していくために、
人間だから介入していく必要はあるけど、種なしでは実現できるっていうことだよね。
そうそう、むしろジブリにかけなくてもいいわけだから。
それやれば。
ひと手間減って良くない?
どっちが手間なんだろうっていうところ?
でもほら、あそっか、そうだね、そうですね。
結局自分させないと身になんねえからな、よく考えたら。
ジブリにかけるか人がちょんちょんってするかみたいな。
でもそういう論点ではなくて?ティーティーさんが用意したのは?
いや、そういう論点でした。
ごめん、ちょっと勘違いしてたわ。
勘違いしてたんだけど、大事な情報はちょっとブレてなくって、
そうやって遺伝的に種なしなものもあるんだけど、
ジブリはかけるんですよ、実はその品種作るときも。
その品種を育てるときも?作るときも?
そう、ジブリリンをベチャベチャつけるんだけど、
そうすると何が起きるかっていうと、
普通よりも、
違う目的?
普通のときは一粒、ぶどう3グラム。
12:01
大きさ?重さ?
なんだけど、このハイベリーはジブリリンをかけると10グラムになるんですよ。
めっちゃでかいな、めっちゃ育つ。
ジブリリンの効能の広さってことか。
そうなんですよ、だからさ。
ヨバンピッチャーか。
ジブリリンがヨバンピッチャーって言ったじゃん。種なしだけじゃないのよ。
身をでかくする効果もあるの。
はいはい、なるほど。
だから、俺が最初言いたかったのは、品種もあるじゃん。
いやいやでもジブリリンかけた方がでかくなるっていう話にしようと思ったんだけど、
冷静に考えて、じゃあそいつどうやって身膨らますのっていうことになって。
なるほどね。
ジブリリンすげえな。
だからね、実はさっきさ、コップにジブリリンが入った水を用意してチャプチャプするって言ったじゃん。
これ2回やんだよね。
同じ不差に。
そう、1回目は種をなくすために。
なるほど、目的が違うな。
一応もう1回聞いていい?復習すれば聞けるんですけど、
勘違いってどう勘違いするんだっけ?なんとなくしか?
それが難しいんだけど、俺が学生の時読んだ論文だと、
花粉が目しべに付着した時に、その花粉がざっくり言うと目しべの中に侵入していって、
その侵入していく時にヒゲみたいなの伸ばしていくんだけど、そこにジブリリンがいるっぽいんだよね。
で、その目しべの生殖する部分に到達した時に、実際に自分の人間でいうと精子みたいなものとジブリリンが同時に届くと。
だけどジブリリンだけが来ると、そいつも届いたと思って身を膨らませちゃうという。
精子的なものも来たと勘違いして。
そうそう。ちょっと記憶が怪しいけど、そういう論文を読んだ気がするんだけど。
っていうことですね、勘違いっていうのは。
果実をバカバカ作ると。でかくすると。
そうそうそうそう。
あ、じゃあ種子がないけどってことね。
そうそう。だから実際には受精してないんだけど、お腹だけ大きくなっちゃったみたいなね。
受精してないから種はできてないんだけど、身だけでっかくなる。
そうそうそう。
OK。OKです。
ってことで、1回目それを勘違いをさせると。
うん。種をなくす。
そう。でどんだけ期間が空くかちょっと具体的に忘れちゃったね。2週間とかなのかな。
ちょっと期間が空いてから今度は果実をでかくするためにチャプチャプすると。
はいはい。
万能だな。
そうなんですよ。
っていうことで、今果実をでかくするっていうのと、種をなくすっていうことを伝えたんですけど、実はそれだけじゃないですよ。
でも2回とは言ってたよね。だから、その2回のどっちかで別の目的もあるってこと?
いや、目的はそうなんだけど。
15:01
ちょっと違う?
目的はもうそれだけで達成されてるんだけど、全ての目的が。
実はね、結論から言っちゃうと茎を長くする効果があるんだよね。
茎部分。ふさの根元にある。
そうそう、あの緑色の最後残るじゃん。実を全部取ったら。
あ、あそこか。はいはい。
茎っていうのかな。軸っていうか。
ふさの、ふさがついてるとこね。
そうそう、あの緑の。
ぶどう狩りするときのポキッと折るところ。
あ、そうそうそうそう。とか。あるいは実と繋がってる木で言うと枝の部分ね。
はいはい、そこもか。
それを長くするっていう効果があって。
ほう、長くしたいんだ。
そう、昔あのデラウェアっていうさ、ぶどうあるじゃん。
うん、ちっちゃいぶどうね。
そう、それがね、当時、昔、えっとね、その実が割れちゃう。
あ、窮屈。
皮が割れちゃう。そう、っていうのがあって、そう窮屈なんで。
はいはい。
ジベレリンかけたらその枝が伸びて。
はいはい。
ちょっと。
余裕がね。
粒も過ごしやすくなるんじゃないかと。
うんうん。
いうことを考えた人がいて。
はい。
ジベレリンをかけたんだって。
うん。
そしたら、あれ?
実も?
種ないんだけど。
あ、そっちか。
なるほど。
そう、っていうのが、昭和34年に、偶然なのかな。
親世代だわ。
そう。
大体。
昭和34年生まれっていうとね、そう、30代ぐらいの人の親世代だよね。
うんうん。
そう、これがね、俺ちょっとついさっき見つけたんだけど。
そういう出典。面白えと思って。
ほう。
種なしをたまたま発見したというね。
偶然の戯物なんだ。
そうそうそう。
へー。
でもなんか、雑にさ、さっきの思い出しながら言うとさ、
茎伸びてもさ、実もでっかくなっちゃうからさ。
ま、卓球室なんじゃないかなみたいな。
確かに確かに。
ま、そのバランスか。
そうね。ま、あるいは実をでっかくしようと思ったら、
その茎とか枝みたいな部分が伸びることは、ま、必須条件っちゃあ必須条件だよね。
ま、確かに確かに。
込み合っちゃうからね。
うん。より込み合っちゃう。
これがね、種なしのデラウェア誕生。
あ、そっか。デラウェアもそっか。種ないかあれ。
そうそうそう。
種なしのイメージがあれだわ。さっき俺が言ってたのは。
巨峰、でっかい葡萄系で種ありが昔バンバンあるイメージだった。
そうだね。そうかもね。
っていうので実はね、その枝を伸ばすっていうので、
イチゴとかにもね、ジベレリに使われてるらしいのよね。
ほう。
ま、一般的なのか知らん。教科書にこういう例もありますって書いてあったんだけど。
うんうん。事例としてね。
イチゴのその枝っていうか軸っていうか、茎みたいな部分が伸びるんで、
収穫しやすくなるっていう効果を期待して、
はいはい。
イチゴが着色するとかそういう効果もあるらしいんだけど、
着?着色?
密集してないんで、あの赤くするってことね。
あーはい。着色。はい。色ね。
そう。イチゴ狩りというか収穫をしやすくするために、
茎を伸ばさせるためにジベレリンを使うこともあるらしい。
18:04
なるほどね。
っていうので、今出てきたジベレリンの凄さ、種なし、果実がでかい、茎を伸ばす、これだけじゃないですよ。
ま、なんか、まじか。さすがにかと思った。
やばいよ。もう全部言っていい?
先出しする?
全部はその、まぁちょっと深掘りするところもあるんだけど、他にも有名な特徴で言うと、
はい。ジベレリンの凄さ。
花が咲く時期にも関係してる。
うーん。
なんかね、どっちだっけな。
咲く時期。
ジベレリンが花を咲くのを進めてるのか、遅らせてるのか、あるいは種によって違うのか。
へー。感覚的には早めそうだけどね。大きくなるし、伸びるし。
そう。確かに早めるんだったと思うんだけど、
うん。
これも凄い、これだから花業界、柿業界って言うんだけど、花の業界で結構使われてるらしい。
おお。
例えば、8月お盆とかだったらお花を備えたりするじゃん。
うんうん。確かに。ある時期に同じ花が欲しくなるっていうのがね、何個もあるもんね。
お盆の前の週なのに花が咲く気配がないよーとか言う時に使ったりするんだろうね。
ああ、急げと。
うん。
そうそう。あとはね、他にも発芽を促進する効果もありますよ。
おお、発芽。
結構ありがちなのが、古い品種をただ種まいても発芽しない場合あんのよ。
ああ、そういうことか。早めるんじゃなくて、発芽してくれるように、より高確率で発芽するようにしてくれるってことか。
そう。なんか例えば伝説の品種みたいのが発掘されたとしてさ、記録では100年前のものですみたいなことがあったとして、
それを育てるプロジェクトみたいなのがあったら絶対ジベレリン使う。
種で終わんないように。
そう、種まいてさ、水まいてさ、腐って終わりとか。
起こしてはいけない。
そうそうそう。っていうのにも使われてたりしてます。
なるほど。芽が出やすくなる。
これ4番ピッチャーでしょ。
いやもう完全に4番ピッチャーだよ。もう既に。3個目ぐらいからもう4番ピッチャーだよ。
じゃあ、最後にもうすごいの持ってきていいですか。
うん。最後にすごいので、次最後?
次がね、このまた発明の話に戻るんだけど、ジベレリンの特徴がすごい発明を生んだっていう話していいですか。
特徴から発明が、さらなる発明が。
そう。
さっきの偶然とかじゃなくて。
まあ偶然と言えば偶然なんだけど。
21:01
まあまあ発明って結構そうだよね。そもそも。
ジベレリンが世界を救った的なことがありまして。
ハワイのパパイヤ的な。
そうそうそうそう。実はね、ジベレリンノーベル賞もらってる。ノーベル平和賞もらってるんで。
ノーベル科学賞じゃなくて?
ノーベル平和賞もらってるんだよね。そうそうそう。渋いでしょ。
面白い。
っていうのをちょっと先に言っちゃったんだけど、ジベレリンはその、なんか大きくする系とかなんか発芽するとか。
早めるとか。
なんか進める系だよね成長。
イメージはそうだね。なんか栄養剤みたいなノリ。
そうそう。っていうのがあって上に伸びたりとかするわけなんだけど、1950年代とか40年代とか。
さらに前だな。
この頃って肥料が出てきたりとか、あるいはなんだろうな。肥料あんのかわかんないけど、とにかくでっかくして植物を。小麦でも米でも。
でっかく塩ブーム。
でっかくすれば、そしたらなんか実もね、葉っぱが大きくなって。
はい。
養成ガンガンして、澱粉を作って、米も実る、みたいな。
そういう価値観だってわかんない。価値観までわかんないけど、そういうトレンドだったんだけど。
まあでも単純にそうだよね。食料不足というか、足りなかったらでっかいの作った方がたくさんできそうな気はするし。
そういう時期か。
で、この時代にね、肥料を上げてやったわけなんだけど、何が起こったかというとね、ぶっ倒れまくったんだよね、稲とか小麦が。
あー、でっかくて風とかで。
そうそう。
雨とか、バキバキと。
そう。で、だいたいね、肥料を上げると、上っていうか、その緑色の部分は大きくなるんだけど、別にそれに対応して根っこが大きくなるわけじゃないんだよね。
あー、土台部分がね。
そうそう。根っこが張ってる方がさ、安定してそうじゃん。
そうね。
だけど、この上とか下とか言っちゃうんだけど、
はいはい。地上ね。
その地上の部分だけでっかいって、要するに上半身マッチョみたいな状態なのよ。
なんかそうするとさ、K-1とかだったらさ、ローキックで攻められてさ、足元から崩れ落ちそうじゃん。
うん。すぐバランス崩しそう。
っていうのがあって、風とか台風とか雨とかで倒れて、これが水田だったら、
水田、あ、田んぼね。
倒れちゃったら、なんかそのまんまね、田んぼだったら、米が水に浸かっちゃって腐ったりとか、米が発芽しちゃったりとかね。
はいはいはい。
っていうので、量が取れなかったらしいんだよね、結局。でかくしても。
結果的にね。量取りたいのに。
そう。っていうので、どうしようどうしようみたいなところで、偶然でもないのかな。
24:02
その時もそういう、その感覚自体は別に令和であろうが、平成であろうが、大正明治でも似たような感覚は持ってたと思うんだけど。
それでね、じゃあ背が低い品種作れば良くね?みたいな。
ああ、安定感のある。
ブームみたいなのがあったのかは知らんけど。
うん。
でね、結果的にね、1935年にね。
結構前だな。
岩手でね、小麦農林10号っていう品種が作られたんですよ。
はい。
戦前だね。
戦前。
で、ちょっとストーリーをぶっ飛ばして言うと、こいつがどうして背が低かったか。
はい。
なんか想像つく。
いや、でもジベレリンなんでしょ?
うん。ジベレリン氏が関わっています。
でも分かんないけど、さっきの倒れる文脈と逆を言うなら、
うん。
その促進させたり、こうでっかくさせるみたいなところが、
うん。
根っこ側に行ってくれた。
ああ、なるほどね。
ああ、違う。
まあ、それもあんのかな?
ちょっと。
分かんないな。あんまりジベレリンと根っこの関係ってのは聞いたことないな。
ああ、そうなんだ。
あるか。まあ、伸びるかもしれないけど、でもちょっと違うな。尺がってんの。
うん。ちょっと違う。
でもジベレリンさんは出てくるんだよね、そこの。
ジベレリン出てくる。
こうだから。
うん。
あ、細くて長くこう伸びるんじゃ。なんか太く、ずぶとく短くなった。
うん。そうそうそう。風に倒れないのはね。
ああ。分からんな。
分からん。ギブアップ?
ヒントがなければギブアップでございます。
じゃあ、ヒントは必ずしもジベレリンが正義の味方とは限らないよね。
ああ、なるほどね。植物ホルモン毒っていうか、出てきそうな予感は1パーぐらいあるんだけど、
でも悪い面が結果的にこのアウトプットとしてはね、よくなったってことでしょ?
そんなイメージかな。
じゃあ、大事な本質の部分言うね。
おお、本質。
ジベレリンは大きくなる。
うんうん。
ジベレリンがあると大きくなる。
大きくなる。
大きくなると倒れる。
うん。
倒れると量が取れない。米粒とか麦の粒とか。
そうね。
じゃあ、ジベレリンがどうなればよい?
ん?ジベレリンがどうなればよい?
あ、ジベレリンが減ればよい。
ほぼ、ほぼ正解。
減ればよい。
そう。これがね。
もう、ハテナしかない状態で言ってますけど。
いや、大丈夫です。
これは1935年の話なんで、さすがにジベレリンを測定する技術がまだないので、
こんな狙った品種開発はできないんだけど、後々わかったことは、
この小麦農林10号はジベレリンを受け取って、ジベレリン来たぞーっていう反応が起こりにくい。
27:05
伝達系とか言ったりするんだけど、そこにバグが起きてて、
ジベレリンは多いんだけど、ジベレリンがいることに気づかないみたいな品種があったんで、後からわかったのは。
はい。
そうそう。これ小麦の場合で、米だとね、ジベレリンをあんまり作れない。
それこそジベレリンが少ない品種とかもあったりするんだけど、っていうのがね、いまして、
これがまだノーベル、これだとまだノーベル平和賞までたどり着かないよね。
そうそう。もう忘れかけてたわ。
そうそう。これがどうなったかっていうと、この小麦農林10号が戦前にできたわけだけど、
日本が戦争に負けて、GHQが日本に入ってきて、
マッカーサーさん。
そう。でも当時、小麦とか日本とかに限らずだと思うんだけど、世界中の品種をアメリカが集めてたと思うんだよね。
うん。
集めてた。
そう。品種開発するときにさ、さっきからさ、でかくてうまいとかさ、汚くて臭いとかさ、それさ、やっか。
はい。汚くて臭い。
新しい品種開発をするときにさ、手札が多いほうが絶対いいじゃん。
そうね。いいのを選んで、よくなりそうなやつをね、選べますよね。
そうそう。っていうのをたぶん睨んで世界中から品種を集めてた、そのうちの一つがこの日本の小麦農林10号だったんだけど。
岩手のね、小麦農林10号。
こいつを親にして、アメリカとかメキシコとかで品種開発が進んで、それで背の低い小麦がもう世界中に広がって、
へー。
これでその収量。
世界の食料危機が。
そう、収量が3倍とか4倍とか5倍とかに広がって、
これ小麦の話だけど、米も同様にアジアで収量が2倍3倍4倍っていう風に増えていって、
その土地でたくさん決められた土地の中でもたくさんの米とか麦が作れるようになったんだよね。
うんうん。倒れにくく。
倒れにくくと。
収率が上がった。
ということで、食料危機問題にかなり貢献したということで、
なるほどね。
ノーベル平和賞を受賞したと、その件で。
なるほど。その件。
その件っていうのは、背の低い小麦なり背の低い米が世界中に広がって、風に強くて倒れにくいものができたと。
なるほどね。
それはあれ?誰がもらえるの?その倍って。これ単純な疑問なんだけど。
人?
えっとね、残念ながらね、ソースは日本なのに受賞したのは日本人じゃないんだよね。
なるほど。
えっとね、ノーマンボーローグっていうアメリカの農業学者らしいです。
30:02
小麦のり何合だっけ?
10合。
あ、10合か。
目をつけて、いろんなところに持ってった人みたいな。
そんな感じなのかな。今wikipedia見たらね、奇跡の麦とか書いてあって。
うん、奇跡の麦。
そうね。この人がまあなんか広めたとか改良した的な。
うんうん。
そうなんじゃないかな。
ちょっともったいないというか、日本じゃないんだね。
研究機関デュポンとか。
あ、デュポン。
あとは大学とかいろいろ書いてあるけど。
日本人のおかげだぞって言った人もいるかもしれないけどね。
元はね、元を食べればそう。
で、この一連のことを、これ、超農学部の卒業した人は一回聞いたことあるかもしれないんだけど、
緑の革命って言うんだよね。
あ、緑の革命。あ、なるほどね。この性能低い小麦とかが、米が広まって、ノベル平和賞取った。
そうそうそうそう。
で、ちなみに、ちょっと今なんか品質ゲーみたいな話しちゃったけど、あの修了が何倍に増えたとか言ったけど。
はいはい。
でも多分その同時期に、肥料とか農薬も発達してきてると思うんだよね。
うんうん。あ、その時代に。
そうそう。なんかさ、覚えてるかな。
うん。
リョウヤンとコラボした時に。
うん。はい、リョウヤンさん。
昔はなんかお祈りしたりとか、クジラの油を田んぼにまいたりとか、なんかそんな話もあったと思うんだけど、
多分もうちょっとケミカルな農薬がこの頃に登場し始めてたりとか。
うんうん。
あの肥料も。
戦後ぐらい?
戦後とか。
うんうん。
日本で言うと何?高度経済成長期なのかな。
はいはい。1960年代とか。
そう。あとは多分肥料もあの僕らが学校で習ったハーバーボシュ法みたいなのとかがメジャーになっていったのかな、この時代に。知らんけど。
うん。
そう、まあだから品種はかなり貢献度は高いと思うんだけど、この緑の革命にね。
うん。
まあ肥料とか農薬も同時に育っていって。
ああ、そういうことね。
現代の農業の形になった。
ああ、なるほど。
そう、だから結構今の品種の中にもこの背が高くなりにくいっていう特徴が残ってるらしいっすよ。
うーん。
そうなんだ。
ちょっとなんか初めて歴史っぽい話したわ。
確かに。何年のとか、どの時代のとか。
そうそうそう。
珍しいわ。
あと一個なんか最後小ネタ挟んで終わろうと思ってるんだけど。
あ、小ネタ?
その前になんかある質問とか。
ああ、質問って感覚のイメージなんだけど。
うん。
ジベレリンに鈍いとかって本当にだから。
うん。
超雑に言うとアルコールに強い人と弱い人がいるみたいな。
ああ。
そんなイメージに近いのかな。
33:00
マジでそのノリだと思う。
あ、そのノリね。
人間もアルコールを下毒する遺伝子が持ってる人と持ってない人がいて。
はいはい。持ってる。あ、そっか。そもそもない人もいるんだもんね。全然。
アルコールは実はアルコール自体は毒じゃないかったはずなんだよね。
うんうんうん。
アルコールを2ステップで下毒していくんだけど。
ステップ1で出てきたものが毒なんだよね。
あ、その中間点。
そう。で、それをさらに毒じゃないものにするってステップだから。
で、それ遺伝的に決まってんだよね。
毒で止まっちゃう人と最後までいける人っていうのが。
ああ、そうなんだ。
なんかパッチテストとかあったじゃん。皮膚に貼って赤くなるとか。
やったことないけど。
そんなノリだからあれも遺伝だし、ジベレリンを感じやすい感じにくいみたいなのも遺伝だし。
うんうん。なるほど。ちょっとイメージがグッと上がった気がする。
上がった?
うん。
そうなのよ。だからね、結局ね、また同じ話しちゃうかもしれないけど。
ゲノム編集とかっていうのはこういう偶然の発見をピンポイントで狙って起こせるっていうのがね。
何回この話すんねんって話だよね。
そうね。昔は偶然だったけど今は作れると。狙えると。
そうそう。この時代の研究開発ってさ、減少があって、後からジベレリンのおかげだったんだっていうのが。
ああ、この時代、昔ね。
分かるじゃん。なんていうの?機能的とか機能法とか。
演劇的と機能。
そうそう。なんかその矢印の向きが違うみたいな。
でも今はさ、逆です。逆にさ、いっぱい研究知見が揃ってるから。
もしもこの遺伝子がなかったらすごいんじゃね?とか、この遺伝子があったらすごいんじゃね?っていう多分妄想がスーパーはかどるモードになってるんで。
はいはい。
なのでね、この時は偶然、たまたまそういうね、ジベレリンが感じにくいような突然変異が起きて、この小麦農林獣王にたどり着いてるわけだけど。
はいはい。
なんかね、そういうふうに発展していくといいっすね。
うんうん。ゲノム編集。
有望な突然変異がね。
うん。なるほど。面白い。
最後はちょっと小ネタ。また最後ジベレリンの小ネタで。
はい。小ネタ。
ジベレリンが見つかったのはどういうストーリーかっていう。
ジベレリン自体?
そう。マジで今までの話ね。関係なくはないけど。
うん。
もうね、たぶんクイズにしたらね、30分ぐらい答えにたどり着けないかもしんない。
うん。
えっとね、まず見つかった過程からね。
うん。
過程から言うと。
過程?
なんか知らんけど、めちゃくちゃ。
なんか知らんけど。
伸びちゃうイネがいました。
伸びちゃう。もう超高身長みたいな。
そうそう。だから、そうするとまた倒れやすくなるじゃんね。
36:03
うん。めっちゃ伸びるわみたいな。
そう。これちなみに1920年代の話ね。もう100年前の話か。
もうちょっと前か。
うん。
さっきの話よりちょっと前だ。
そう、1920年ぐらいになんかこのイネでかくなんなーってなって。
このイネなんかカビ生えてねってなって。
お、カビ?
で、なんかこのカビ関係ありそうだなーって言って。
あー。
そのカビを培養したら。
そういうことね。
カビからジベレリンが発見されたんだよね。
おー。身長高いやつイコールというかカビもセットだったってことだよね。
そう。だから受けるのが植物ホルモンのくせに植物から見つかってないっていう。
カビから見つかった。
そうそう。そのカビを取ってきて別になんかちょっと栄養の入った水の中でカビを増やして。
うんうん。
その中でなんかイネを上に伸ばしちゃう成分って何なの?って言って見つかったと。
はいはい。だから逆にというか外から見つかってこれ中にもあんじゃんみたいなのがどっかで気づくっていう。
そうそうそう。
ことだよね。
そう。そうなのよ。で、これの面白ポイントが2つで。
1個はまだ言ってないけどこれ日本人が見つけてんだよね。
おー。
すごくね。
すげー。
もう日本人がノーベル平和賞と言っても過言ではないでしょ。
過言でもう元の元の元だけどね。
そうそうそうそう。
っていうのもまあもちろんすごいしシンプルに。
もう1個はねこれは多分だけど。
うん。
このカビ。
多分。
ちゃんと言うとバカナエ病っていう病気病原菌なんだけど。
うん。病原菌。
まあちょっとねカビだった気がするけど。
うん。
こいつは植物を操ることによって感染してるんじゃないかと。
どういうこと?植物を操る?
ジベレリンを自分で出して植物をでかくして倒して殺して自分を発展させてるんじゃないか。
あ、なるほど。
あ、なるほど。
なんかこれ勝手にさ植物由来のジベレリンをカビさんが持ってたのかと思って。
あ、違う。なんかカビはカビで自分で作ることができるのよ。
そういうことね。カビさんはカビさんでジベレリン持っててジベレリンって攻撃だっつってでっかくして倒して。
そう。
やべえな。やべえカビだ。
いやーそうだね。実はね、まあこれは多分そうだろうって話なんだけど。
こういうね植物を操ってやっつけてるっていうね微生物ねいるのよ他にも。
他にも。
いつか話しましょうか。
今日はもう時間切れということで。
すげえ賢いな。虫だか微生物だかとか操る方。
やばいよね。
面白いな。
ということで。
はい。
何の話したっけ。ジベレリンまとめるとジベレリンすげえでいいですか。
39:02
すげえ。まとめるとジベレリンはヨバンピッチャー間違いなし。
ヨバンピッチャー間違いなしね。
ということで発明シリーズ次回最終完結編。
はい。
じゃあどうしたらもっと発明が増えるかなみたいな話を次回は。
発明トークだ。
品種の発明だね。
なるほどね。
品種の発明が増えるかなっていう話をしたいと思います。
面白そう。
完結編として。
ということで今日も皆さんここまでお聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございます。
この番組が気に入ったらぜひフォローお手元のポッドキャストアプリでフォローしていただいてですね。
星5つをつけていただけると大変嬉しいです。
めちゃめちゃ喜びます。
あとアップルポッドキャストで温かいコメントいただけるともっと嬉しいです。
あとツイッターハッシュタグ農食ラジオでつぶやいていただけると感想やご意見とかつぶやいていただけるとまた嬉しいです。
返信してます。
一言でもねめっちゃ嬉しいんでお願いします。
あとはGoogleフォームも用意してますのでこっそり書くこともできます。
あとは最後に今ノートでメンバーシップやってますので月額500円初月無料で中身いろいろあって
例えば台本とかあって今話してた内容ほんまかいなって思ったら一応ソースとか載せてますんで。
ウィキペディアとかもあるんだけどね本のソースとかウィキペディアのソースとかねまたねソースのソースとかも載せようと思ってますんで
ぜひぜひ覗いて応援して僕たちにコーヒー一杯ビール一杯奢る感覚で応援していただけると嬉しいなと思います。
お願いします。
はいということで今回はここまででいいですか。
コメントの感想とか聞けばよかったなまいっか完結編の時にいいか。
全然いいようんそこでお願いします。
はいそれでは皆さん今日もお聞きくださりありがとうございましたさよなら。
さよなら。