00:00
今月のテーマみたいなやつで、秋に聴きたくなる曲っていうのを募集してるみたいなんですけどね。
秋に聴きたい曲なんかありますか? なんだろうね。まぁなんかちょっとしっとり系のメローな、切ないのがいい。
秋に聴きたい曲。なんですか? あのね、RADWIMPSのセプテンバーさん。
セプテンバーだからね。 あれRADで一番好きかもしれない。なんでだろう。
お釈迦様じゃないな。あれなんだっけ?アルトコロニーのテイルだっけ? 最初の頃のやつね。
前々世より前のやつね。 お釈迦様のPVよかったよね。PVどんなんだっけ?
なんかね、なんかアートっぽいやつ。 全く雰囲気しか。
なんかアートっぽい感じの。
表現力がね。 じゃあなんか、多分バンドがただ出てきて演奏するとかではないんだろうなっていうことぐらいは分かるね。
その情報からね。 なんかあの当時流行ってたもので言うと、窓マギーあったじゃん。
窓マギーの魔女が出てくるところだけ少し演出が変わるじゃん。 なんかあれに近かったようなイメージがあったりなかったり。
そうだったような気もするし、そうじゃなかったような気もする。 なんだろうな。なんていうの?切り絵っていうの?
なんかすでにある素材を切って繋げて。 コラージュっぽい感じ。 そうそうそう、コラージュっぽい感じのお釈迦様のPV。
かっこいいなぁと思って。 あれ歌詞もかっこいいよね。 そうだね。
秋に聞きたい曲、セプテンパーさんですね。 あとはなんかあれだな、昔聞いてたやつとかをふと聞きたくなったですよね。
トラヴィス、キーンとか、それちょっとメロウな。 はいはいはいはいはい。
ベンホールズ5とかもね、そんな感じかもね。 最近何聞いてるんだろう、ちょっと今スポーティファイのお気に入りリスト見てみよう。
最近僕はもうなんか仕事もあって、最近流行ってる曲みたいなものをめちゃくちゃ聴いてるんだけど、
ヒット系のプレイリストとかをのきなみフォローして。 いい曲めちゃくちゃいっぱいあって、新しいミュージシャンでもめちゃくちゃ質が高いなぁって思いながら聞いてるんだけど、
普通の聞き方じゃないっていうか。 その中で好きになるアーティストもいっぱいいるんだけど、でもなんかそれが主じゃなくて、
何が流行ってるのかを聞くみたいな聞き方になってるから。 それって結構固まりで聞くの?例えば聞いてて耳に引っかかる曲が多分あると思うんだよね。
これなんかここいいなぁみたいな。そしたらそれをもう一回聞くみたいな。 これはと思ったらアルバムを聞きに行ったりとか、他の曲を聞きに行ったりとかはするけど、
03:02
どっちかっていうとその把握する側の聞き方になってるから、 こんな人もいるのか、こういうタイプの音楽が、みたいなのをやってると自分が何が好きかわからなくなるっていう本末転倒的なところもあるね。
なんかこの溢れてるとわかんなくなるってあるよね。 物でも情報でも食い物でも。 いい音楽めちゃくちゃいっぱいあるんだよ。でも把握しきれないんだよね。
昔だったらなんかたまたまラジオから流れてきた曲がめちゃくちゃいいなとか、友達が貸してくれたCDを聞いたらこれすごいかっこいいみたいなとこから始まって、そのアーティストを掘り下げてその人のファンになるみたいなことがよくあったと思うんだけど。
今違うの? 今そうじゃないの? ありすぎて。これいいなみたいなやつがとんでもない数あるから、全部をちゃんと追えないという。 いいのがありすぎるってどういう状態なんだろうね。
あんまり情報がない時代にこの曲を聞いていたらこの人の大ファンになっていたかもしれないっていうぐらいいい曲が。 何十曲もあるから。
一人一人について調べたりとか、過去のやつを全部聞いたりとか何回も聞いたりとかするやつもあるけど。
音楽がいいって結局これは悪い意味じゃないんだけど、最終的に主観じゃない? そうだね。
で、なんかいい感知性が強いんじゃないかなと思って。 俺なんかさ、多分同じものを聞いてもそんなにいいって思わないんじゃないかなっていう。
それはあるかもしれないね。 気がするなと思ってて。 何でもいいなと思いがちみたいなね。
なんかよっぽどじゃないといいって思わないっていうと、なんか言い方変だけど、なんかあんまりいいところを見つけるのが下手っていうかさ。
なんかピンとこねえなーみたいな感じで聞いてて。 あ、これはわかるみたいな。
なんかそういう感じの感想をいただきそうな気がする。 同じものを聞いてても。
わかんないけど、例えばセプテンバーさんみたいな曲をいいなと思いましたと。
それと同じぐらいいいなって思う曲がいっぱいあったら、優先順位がインフレ。 それがいいって思うものがいっぱいある状態なんだよね。
なんだろうな、量聞いてないからなのかな? いっぱい聞けばそういう状態になるのかな?
なるんじゃないかね。これもいいな、あれもいいなみたいな風になっていって、一個一個が薄まってしまうというか。
よく恋愛相談とかで彼氏に依存しちゃって、連絡が取れないとムキーってなっちゃいますみたいな人に。
浮気しろとは言わないが、別に同性の友達でもなんでもいいけど、複数の窓口があると一箇所に依存しなくて済むみたいな話をしたりしますけどね。
それの逆というかね。 なるほどね。で、何を聞いたらいいんですか?僕は。
変わらず好きなのはオザケンですか? そうね、オザケン好きだよね。
06:04
オザケンは通ってないの? オザケンはね、ほぼ通ってなくて。通ってなくてっていうか、生きてれば大ヒットしてるから。
ラブリーとかを聴いてたし、そこからフリッパーズギターのアルバムを聴いたりしたこともあったけど、そんなにハマったことはなくて。
でもね、もう5、6年前のフジロックで雨の中の小澤賢治のステージがもう神だったんですよね。
何やってたの? いやもう全部やってたよ。いい曲全部やって、しかもホワイトステージっていう結構2番目ぐらいでかいステージで夜やってて、
その日の深夜にちょっと離れたところにあるキャンプサイトの横っちょにある、すごいアットホームな芝生でみんな半分で転がって見てるみたいなステージでのセカンドセットみたいなやつもあった。
そこで天使たちのシーンって思い出したし、もうチルしながら焚火のある横で雨降ってるんだけど、小澤賢治くんみたいな感じがセットでめちゃくちゃよくて、小澤賢治すごいって思った。
ファンになった? ファンになった。そっからなんか真剣に聴き出した感じがある。
そうね、小澤賢治はだから90年代にむちゃくちゃ真面目に聴いてたのよ。だからそのフリッパーズもあって、渋谷系っていうね、もう波をもろに受けてしまったんで。
カヒミカリ。 カジヒデキもいたし。だからフリッパーズが91年に解散して、小山崎英語がコーネリアスになり、小澤賢治がソロデビューしっていうところを、それこそ20代の前半とかでね、アンパンテリブルっていうかさ、
なんかこう恐ろしく才能のある若者たちが出てきて、なんかめっちゃキラキラしてるみたいなのがもう眩しくてね、目がつぶれるかっていう感じで、当時だから東京大学の学生で、小澤賢治がね。
フリッパーズって5人だったんだよね、最初。 5人で海に行くつもりじゃなかったっていうファーストアルバムが全編英語で出るわけよ。2枚目にカメラトークっていうのがあって、3枚目はヘッド博士の世界刀っていうのがあるんだけども、3枚だけ出して2年間でパッてやめちゃうみたいな感じとか。
5人いたんだ。5人いた最初はね。で、2人だけになったんだけど。ベンフォールズ5は最初から3人だった。5なのにね。まあ脱線したけれど。
だから、フリッパーズ以前フリッパーズ以後みたいなことをよく言われるんだけど、なんかやっぱその博覧狂気っていうか、音楽に対しての知識とかさ。元ネタのレアグルーブとかって言い方してたんだけど、すごいこんな変なところからパクってきましたみたいな。こんな変なところから引用してきましたみたいなのがいっぱいあって。
09:13
それがなんかね、まためちゃめちゃかっこいいんですよね。あ、そうそう。だからその最近ちょっとバズってた元ネタプレイリストね。スポーティファイのね。96年に全略小沢賢治様っていう小沢賢治研究本みたいなのが出て。
フリッパーズのファン陣っていうんだけど、同人誌で作ってたフェイクっていうのがあって、その人たちが編集協力した全略小沢賢治様っていうのがあるんだけど、本がね。それこそオート出版ですよ。
そこの最後に元ネタリストとか載ってるわけよ。載ってってさ、そういうの見ながらいろんな音楽を勉強していくっていうね。
さかのぼっていくんだね。そうそう。だからこのエリアさ、当時やってたトラットリアっていうレーベルとかも、もうなんかそういうすごい豊かな音楽の弾き出しがある中で、それをおしゃれにチョイスしてくるみたいなさ、なんかそういう文化があって。
宇田川町って渋谷のレコード街があるんだけど、そこのHMVがあって、今はもうないんだけどさ。今はIKEAになってるね。
HMVがもう聖地みたいになってて、渋谷系コーナーっていうのがJ-POPと別にあった。洋楽があって。
そうだったよね。半ズボン履いてそうな人の。だから俺はその頃は結構そういうひねた見方をしてて、今一番イケてるものとか嫌いだったから、なんかはいはい、半ズボンの、なよなよしてる人たちねみたいな。
カジヒデキでしょ。カジヒデキ、ピンポイント、ディスリじゃない?
わかんない。でも今聞いたらすごいいいのかもしれないしね。なんか偏見の塊だったね、とにかくね。謝りたい。
だからその渋谷系コーナーで、ちょっと実はタイムラグがあって、フリッパーズって91年に解散してるんだけど、リアルタイムよりもその後に96年ぐらいに全部再販した時に、多分ガッと売れてるんだよね。
フリッパーズがやってた時代と、いわゆる渋谷系っていうものがカテゴリーとして前傾化していった時代ってちょっと実はずれてて、一般化していくタイムラグみたいなことだと思うんだけど、
そのHMV行くとそういうカジヒデキもしっかりなんだけれども、そういうちょっとその後の世代の渋谷系の人たちのほうがガッと置いてあって。
12:00
ピチカート5とかの時間軸はどうなんだ?
ピチカートはね、ずっといたのよ。オリジナルラブの田島さんがピチカートのボーカルをやってた時代とかっていうのがあって、
フリッパーズの2人がそれ見に来たんだけど、いきなりパクられてびっくりしたみたいな話をしてたりとかしてて。
面白いのが96年とか97年とか98年とかそのあたりのHMV行くと、もう解散してるんだけどフリッパーズの写真がバンって飾ってあるんだよ。
その時もう2人ともソロでやってるんだよね。
もうとっくにいないんだけど、やっぱりそこに神様みたいに置いてあるわけよ。
これはもう別門っていう感じで写真がバンと置いてあってさ、やっぱりこう教祖なんだなっていうね。
そのカテゴリーにおけるね。
先駆者だったから、その時代にはまだ知らなかった人たちもみんなそこに行き着いてたっていうことなんだ。
自語的に実はそこが元流なんだなみたいな。
後からそのハッピーエンドみたいなものが再評価されて日本ロックの元流として認識されていくみたいな流れと近いと思うんだけど。
そういう思い出がありますよね。
ZESTっていうレコード屋があって、もうなくなっちゃったんだけど、東急ハンズの前にあったんだけど、
そこで梶秀樹がバイトしてたりとか、フリッパーズの2人もよく来てたみたいな。
そういうすごいニッチな感じのカルチャーがあったよね。
峰川貴穂とかね。
だからさ、そうそう。
これ結構さ、小沢賢治の最近の曲って実はあんまりピンと来てなくて。
そうなんだ。
やっぱり永遠の90年代を引きずってるんですよ。
でね、やっぱり当時の大人になればとか夢が夢ならとか、そのあたりの言語感覚のすごい高さというか。
やっぱりお父さんもドイツ文学者なんだよね。
っていうことだったりとかさ、教養に裏打ちされたさ、さっき白狼狂気って言ったけど。
小沢聖治もね。
そうそう、小沢聖治もそうだし。
90年代の小沢賢治の作ってたものの方がやっぱり同時代的に呼吸してたんで、やっぱりすごいしっくりくるなと思いつつ。
その活動再開してからで言うと、アルペジオっていう曲があって。
アルペジオはね、むちゃむちゃあそこだけ90年代なんですよ。
曲だけ。
目的がね、そうだね。
15:01
あれ知ってる?
うん。
あれはだからその岡崎陽光のリバースエッジの。
あれの映画の主題歌用に作ったよね、昔の友好関係を描いたんだよね。
歌詞がさ、むちゃくちゃ90年代なのよ。
下北沢民邸ね。
下北沢民邸もそうだし、駒場図書館から原宿に行くっていうのは東大に通ってたところから岡崎陽光の事務所が。
でもコープオリンピアなのかな、確か。
っていうことだったりとか。
あれさ、峰川貴子が出てくるわけよ。
峰川貴子が出てきて、結局当時はファンシーフェイスグルービーネームっていうさ、
カヒミカリーと峰川貴子のバンドというかあったんだけど、
それは結局お互いの彼女を組ませてやってたんだけど、
結局だから峰川貴子は小沢賢と別れて、
峰川貴子と結婚するんだけど、その後離婚するんだけど、
みたいな話が全部入ってて、
なんか容赦ねえなみたいな感じがあるのと、
嫉妬してるセリフとかね、入ってるよね。
岡崎京子に峰川貴子が嫉妬するセリフとかさ、
ああいうのをさらっと入れてくるところの、
自意識のコントロールっていうかさ、
表現物ってさ、自意識があるんだけど、
それをさ、パッと脱いでパッとまた着るみたいなさ、
その一瞬裸になるんだけど、またすぐ服着なきゃいけないみたいなことだと思うんだよね。
表現における自意識のコントロールみたいな。
ああいうのがね、本当にすごいなっていう風にね。
岡崎さんがその後交通事故にあって、
うん、そうだね。
で、その交通事故にあった病院に来て、
小澤健が回復を願っているみたいなシチュエーションも出てくるわけよ、歌詞に。
だから本当に90年、原宿とかね、秋の原宿を歩きながらアルペジオを聴くっていうのがいいんじゃないですかね。
秋に聴きたい曲ね。
秋に聴きたい曲は小澤健さんのアルペジオ。
アルペジオ。昔の曲じゃなくてね。
アルペジオはいいですね。
逆に言うとね、アルペジオ以外、俺あんまり復活してからのやつって、
なんかこう、気持ちが前のめりになれないなっていう感じがね。
あの、お子さんを描いてる曲が多いよね。
そうだね。
だからそこのライフ、すごくさ、90年代の時から、個人的には詩小説みたいな感じだなって思ってたわけ。
だだいおさむとかさ、日本の詩小説の自分の暮らしとそこで思ったことを作品として仕上げるという感じがさ、
18:10
ミュージシャンっていうよりかは詩小説家みたいな感じにすごく近いなと思ってて。
あのほら、ノーベル文学賞さ、ミュージシャン取ったじゃん。
ボブディランね。
そうそう、ボブディラン。だからね、小澤健もなんか、アクター賞ぐらいあげてもいいのかなって。
なるほどね。それは面白いかもね。
アクター賞そういう賞じゃないんだけどさ。
でも詩小説といえば。
文学的達成みたいなもので対して、何かしらの、まあさ、こんだけやっぱりファンがいて、ファンの居方もすごくいいよね。
すごい分かられてるっていうかさ、理解してる人とアーティストというかね、芸術家の関係性がすごくいいなと思うんだけど。
言語表現としての達成水準の高さみたいなものはすごくいつも感じるかな、小澤健は。
あのね、前回話してたスキャンダルの話がありましたけど、小澤さんも去年か一昨年出てたけど、なんかファンも別に何やってんのみたいなね。
っていうかね、あそこはやっぱね、ほんとそつないっていうさ。
やっぱりね、小山田さん大変だったけど、なんかああいう大変な目に合わなそうだなっていう感じがするなと思う。
なんだろうね。評評としてんのかね。
ブラックライブズマターの時もさ、すごく批判とかあったんだけど、それに対してきちんと答えるというかさ。
で、それ以上の立ち入った説明もしないみたいな。
なんかあったんだっけ?
ブラックライブズマターの文脈で、小澤健の人権意識みたいなものに対して、それはどうなんだろうみたいなことを言ってた人もいるんだけど。
彼の何かしらの発言に対して。
この部分のこういう言い方はどうなんだとかさ。
あったんだけど、それもなんか萌えないっていうかさ。可燃性が低いっていうかさ。
可燃性の低さみたいなのがあるのかなっていうのはちょっと思うよね。
ちょっと浮世離れしてる感じ。
そうだね。浮世離れしてるよね。やっぱりね。
なんかあの久しぶりにメディアに出た時にすごいおじさんになってたって言って。
ちょっと若かったよね。
そっからまた若かったよね。
でね、柴田本幸さんっていう。
あ、知ってる?
知ってるよ。
さすがだね、もうね。
翻訳家というかさ。
いるんじゃない?あれ何だっけ?幽霊たちとか。
ポール・トーマス・アンダーソンじゃなくて。
ポール・オースター。
そうそう、ポール・オースター。
ポール・オースターの翻訳とか知ってる。
大学教授がいるんで。
21:00
もう教授じゃないのか。
柴田本幸ゼミだったんだよね。
お座見が。
柴田さんのところで勉強してて。
92年ぐらいに雑誌で2人が対談してるやつとかあってめちゃくちゃ面白いわけよ。
音楽とか文学についての知識がめちゃめちゃ広いから。
なんかそういうのも面白いなと思ったりとか。
村上春樹の翻訳のサポートを柴田本幸さんがしてて。
一緒に翻訳に関する本とか出してたよね。
そうそう。翻訳ヤワっていうやつとか出してたりするんだけど。
やっぱりその辺の文化の。
英米文学っていうかね。
英米文学が90年代カルチャー。
90年代カルチャーって言っていいのかわからないけど。
村上春樹とか小沢賢治の精神性に落とした影響と。
それがさらに作品化されて日本で一般的なものになっていったみたいなところはすごく面白いなと思ってね。
見てたりするんですよね。
元ネタリストあるじゃない?
あれどう思った?元ネタリスト。
プレイリストを聞いてみて。
パクリとかっていうよりはサンプリングだよね。
パクリなんだよね。
パクっちゃダメなんだっけって。
好きな音楽を自分でも演奏したいじゃんっていう。
いい感じに自分たちの曲にハメて楽しむっていうこと自体はわかる気がするんだよね。
楽しいしさ。
それをパクリだから良くないことだよね。
要は盗作だよねみたいな扱いをするべきなのかどうかはちょっとわからないなと思って。
今の時代だからなおさら。
でも当時は普通にバレたら怒られてたんじゃないかなっていう気もするけど。
でもわかってる人はわかってたわけだよね。
そうだね。
陰陽文化っていうか、
肝骨脱体というか、
僕らが旅に出る理由もさ、
ポール・サイモンの曲を2曲わざわざ同じアーティストから持ってきて組み合わせていったりするんだけど、
どういう意図でやってるのかなみたいな。
当時のスウェーディッシュポップとか90年代、もうちょっと後かもしれないけど、
すごい明るい曲に暗い歌詞乗せるみたいな。
多分陰陽もさ、この内容のものとこの内容のものから引っ張ってきてるのにこの内容にしてるとかさ。
そこら辺がハイコンテクストで気が利いてるでしょっていう感じはあるんだよね。
どうなんだろうね。
24:01
柴田元幸さんの本で、
佐藤君と柴田君っていう本がエッセイなんだけど、
佐藤さんっていうのも東大の教授で2人で連作エッセイみたいなのやっててね。
その中で、フリッパーズ・ギターと小澤賢治に言及してるところがあって、
小澤賢治の好きなところは、この世に新しい表現なんかないっていうことを自覚した上で、
その中ででも日々人は生きていって、いろんな感情がそこに生きするわけじゃない。
で、そこの合間を塗ってものを作るっていうことをすごくわかってるという、
そのなんだろうな、なんかこの間もちょっと話したんだけどさ、
ギター1本で思いのままを歌い上げればそれが曲の中のアートになるんだっていう考え方もあれば、
あらゆるものを勉強して、組み合わせとか隙間をつくとかいう中にしか新しいものはないんだけれども、
それでもそこから手を伸ばしていこうっていう精神的姿勢みたいなもの。
そういうアティテュードみたいなこと自体は全然違和感感じなくて、
もうちょっと現実的なところで、いわゆる知的財産権的に大丈夫なのかなとか、
どっからが何がパクリで何がオマージュとかリミックスみたいな方に入っていくのかっていう。
最近、米津賢士さんがチェン・ソーマンのアニメ化に際して書き上げた楽曲の中で、
モームスの楽曲の歌詞の一部を盛り込んだと。
別に当時の音源を使うわけじゃなくて、
努力未来、ビューティーボースターっていう歌詞だったものを中で使っていると。
それを使うにあたってツンクさんに許可を取ったみたいな文脈のニュースが出てて、
言葉の方がそうなりやすい?
最終的には司法の判断になっちゃうよね。
だから司法の判断がもっと緩かった時代は、
ほんとバンバンサンプリングしてて、
その時代に作ったものってさ、今もう出せないみたいになってたりするんじゃない?
BECも初期とかすごい大変だったって話。
それは本当にサンプリングなんだよね。
オーディレイとか。
自分たちで演奏してるわけじゃないからなおさらそうなんだけどね。
サンプリングだともうアウトだし。
そのままだからさ。
それとは話は全然違うが、どうなんだろうなって。
最近どうなんだろうね。
そういう意味で言うと。
最近っていうのは、最近の曲ってあるじゃん。
そこの元ネタとかってどうなってんだろうね。
そうだね。
最近の曲聞いたんだけどさ、
なんかね、ものすごい複雑なの。
コードとか。
元ネタあんのかね、同じように。
27:03
なんかね、構造物としてすごく複雑で、
頭いいなみたいな。
頭いい人が複雑な構造物を作ってんだろうなみたいな感じは分かるんだけど、
なんかちょっとそのぐらいの気持ちの距離感があるっていうかね。
そうかもね。
いうのはあるな。
そうね。
いやー、おざけんね。
秋の夜長に。
そうだね。
ポール・オースターでも読みながらね。
かっこいいね。
ポール・オースター読みながら。
ポール・オースターもね、よかったよね。
当時結構読みましたよ。
なんかだからちょっとその、あったよね。
読んでるとかっこいい小説。
柴田さんが翻訳したやつはもう全部OKみたいな時代があったよね。
そうだね。
今なんか柴田さんがそのモンキーっていう雑誌やってて、
そこでおざけんもなんか連載というか書いてるね。
そのおざけん、物書きとしてのおざけんじゃどうなのかっていうさ、話で言うとさ、
あのー、オリーブに連載してて。
あ、そうなんだ。当時。
そうそう、Do Whatcha Likeっていうね、
あのー、1ページのコラムみたいなのを連載してたんだけど、
それがね、むっちゃくちゃおもろいんだけど、
むっちゃくちゃ落とすの。
あの、載ってないの。
間に合わない。
とがしさん的なことね。
そうそうそうそう。
で、三里ちゃん載ってる写真だけ載ってたりとかさ。
あー、何かしらは入るんだ。
そうそうそうそう。
で、なんか、あのー、
それがだから、単行本とかなってないと思うんだけど、
なんかむちゃくちゃね、毎回面白くて。
で、そこで三島由京のなんか、
レター教室だっけな、なんか手紙の書き方みたいな本があるんだけど、三島由京の。
それを、あのなんか、褒めてたんだよね。
このコラムで。
で、その後、三島由京のその本が文庫本になるときに解説書いてたね。
編集者が見てたんだね。
見てたんだよなー。
で、その後さ、たぶんね、
カジヒデキかなんかが同じページ引き継いだんだけど、
やっぱりさ、小沢賢治の後だとかわいそうだなっていうね。
そうなんだ。
やっぱ物語を書いて、なんかおもろいっていうのって結構ね、やっぱり。
そうだね。
技術がいることだし。
カジヒデキさんもできそうな気もするけど。
ねー。
カジヒデキさんも頑張ってますよね。
いやー、わかんないけど。
俺はなんとなくその、ジャンル丸ごと。
権を考えたと。
偏見を持ってたから、あんまり積極的に聞かなかったね。
カジヒデキはだから、あのー、ミニスカートっていうね、初期の。
アストロロームなのかな?
アンズボンじゃなくて。
ミニスカート。
名作ですよ。
名作ですよ。
名作だけど、それこそものすごいサンプリングというか、
当時のXTCとかからの引用もあるし。
その後ヒップホップが流星を極めて、
あの辺がめちゃくちゃそれこそサンプリング文化だし、
30:00
それでなんか全体的にパクリジャンみたいなことを言うのがナンセンスみたいな感じは広がったと思うけどね。
まあまあだからさ、サブスク時代でさ、もう何でもすぐたどれちゃってさ。
それでもなんかね、小沢賢治の元ネタリストもあるけど、
フリッパーズの元ネタリスト、コンデリアスの元ネタリストとかってさ、
フリッパーズとかもうまんまのやつとかあるからね。
まあ小沢賢治はまんまのやつがある。
小沢賢治のまんまのやつあるよね。
でもうん。
この間ドライブしてる時にさ、元ネタリスト面白い回流してたら、
一応奥さんがさ、あれこれ小沢賢治の曲かと思ったら違うみたいな。
まあそうだよね。
だからホーンのメロディーとか全く同じだったりとかするもんね。
その人が聞いたら多いってなるかもしれないよね、その元ネタの人がね。
それをでもどっかからまた持ってきてたりとかするのかな?
まあ多分演奏してんだと思うけど、し全く同じではなかったり。
ああそうじゃなくて、演奏してんだけど、
その前のここのホーンが一緒って言ってたそのホーンの人もどっかから持ってきたりするのかな?
なるほどね。
いやだからそのビートルズはさ、実はすごく引用の話みたいなさ。
代々受け継がれてる。
だから孫。
秘伝のタレがね。
孫引きみたいなのがあるのかなとかね。
だからまあなんかね、そこに経緯があれば良いとか、
さっき言ってたセンスが良ければ良いみたいな話もあるかもしれないけど、どうなんだろうね。
あとさグローバルワシントンジュニアのさ、トゥーオーバースってあるじゃん。
トゥーオーバースってさ、もうめちゃめちゃ擦られてんじゃん色んなの。
でさ、日本の夏の名曲にトゥーオーバースの擦り多い説っていうのは俺の中であって。
例えば。
あのね、グローバルシャイのチルガサキとか、化石サイダーのじゃあ夏なんでとか、
エンジョイミュージッククラブの夏の魔法とか、この辺がね、トゥーオーバース擦ってんなーみたいな。
どれも分かんないね、曲。
チルガサキ知らない?
うん。
じゃあちょっとSpotifyでぜひ聴いてもらって。
聴いてみますわ。
じゃあちょっとリスナーの皆さんも聴いていただいて。
そんなとこですかね、秋に聴きたい曲は。
そうだね。
結局何だったんだろう、秋に聴きたい。
アルペジオでいいかな。
アルペジオでいいんじゃないですかね。
アルペジオはいいですよ。
まあいいんですよね。
いい曲ですよね。
アルペジオで始まるね、あの最初のね。
そうだね。
あれは何、アルペジオを何かに例えてるの?
音楽におけるアルペジオを2人の人間関係の何かに例えてるんですかね。
魔法のトンネルの先っていう副題がついてるんだけど
多分本来のタイトルはそっちだと思うんだよね。
で、そのアルペジオっていうのはむちゃくちゃ植物的な名前で
ある種、主題を隠す効果があるんじゃないかなっていう風に
そういう狙いで持ってつけられたものじゃないかなと思うんです。
仮タイトルとかにありそうだもんね。
あのアルペジオから始まる曲っていう意味でアルペジオってつけとくみたいなね。
やっぱり映画に対してつけた曲っていうことも
そのタイトルに対するチョイスの考え方の中に何か入っているのかなっていう気がするけどね。
33:04
でもなんかあれかな、やっぱ復活以降の小澤賢治で自分が一番グッとくるのは。
何が好きだ?プジロックでも聞いて。
結局全部知ってるわって思った。新曲以外。
新曲以外ね。
そんなに積極的に、アルバムライフぐらいはちょっとTSUTAYAで借りて聞いたりしてたと思うけど
そんなになんかハマったこともなければちゃんと聞いたことなかったんだけど
フェスでやるから2セット合わせても多分20曲とかそのぐらいだと思う。
もうちょっとやったのかな?なんかわかんないけど。
全部知って、全部盛り上がるなと思って。
俺でもなんかもう聞かない、小澤賢治もう聞かなくて大丈夫って感じ。
もう聞きすぎてね。
あの、血になってるから。
常に頭の中で再生できる状態なんだろうね。
自分の一部になってるからもう聴く、再生する必要がないっていう感じかな。
ノレンラジオは自分で何度も聞いてるのにね。
ノレンラジオね、秋の夜中にすごく良くて。
何が良いって、ノレンラジオのすごく良いところはよく寝れるっていうのはね。
どういうことなんだろうね。
おじさんがボソボソ喋ってるっていうね。
じゃあ別に他のおじさんのポッドキャストでもいいのかな?
なんかね、俺ノレンラジオ聞いてて思ったんだけど、
特に俺の喋りなんだけど、なんか喋ってて、
あ、そういえばさとかさっていう飛んだ先が全然そういえばつながってないんだよね。
そういえばで別の話はしてんだよね。
なんかね、俺の中ではつながってんの。
この話きて。
前の話と次の話が。
つながってんだけどそのつながりのが見えないなと思って聞いてて。
それは別にいいんじゃない?
いやだからそこがすごく眠くなるっていうか。
なんか関係なかったっていうので?
なんかね、やっぱりその話が面白すぎると寝れないじゃん。
話が適度につまらないっていうこと?
適度にやっぱりポッドキャストの良いところって面白すぎないことだと思うんだよね。
世の中のコンテンツってさ、面白さを競ってんじゃん。
基本的にはね。
面白いでしょ、面白いでしょとかさ。
YouTubeも一番初めに面白いところを入れたりする編集あるじゃない?技術して。
あるね。テレビとかもそうだね。
面白いところでこれいつ出てくるんだろうって見さすっていうのはあるんだけど。
そういうことじゃないから我々のは。
だから最近音楽もサブスクでヒットチャートに入るためには一番最初にサビ持ってくる構成のものがめっちゃ増えてるとかいろいろあるんだけど。
それで言うとアンビエントミュージックみたいなことがある。
そうだね。
抑揚も特になくていいし。
そうだね。
聞いてたら聞いてたけど何かしら何かは言ってると。
そうだね、アブストラクトになった後のコーネリアスみたいな感じの。
おお。
ということで我々の中にも渋谷系の血が流れていて、たどり着いた場所がこういうアンビエントミュージックのようなポッドキャストだったと。
36:01
っていうことですね。
ちょっとよくわかんないけど。
わかる人もいるかもしれないですね。
いやなんかね、だいたい断言してほっとけば誰かみんな勝手に解釈してくれるから、表現っていうのは。
それはでもあれじゃないの?
それこそ柴田本幸さんが言ってたらそうなのかもってなるけど。
なんか名前もわかんない。
誰なんだお前ら。
あのにますなおじさんの発言をね。
名乗りもしないっていうね。
なんか別に、それもちょっと思ってたんだけど。
なんかもうあだ名でもいいから。
じゃあ俺夏めぐりするわ。
じゃあ俺なるべくいいよ。
おかモニーンつってね。
いやこれがだからサンプリング文化ですよ。
そこはもう完全に渋谷系ですよ。
だからまあ引用引用でね、何が本当かわからなくなるっていうね。
おはこんばんちは。
ヘッド博士ぐらいの時のフリッパーズの感じだよね。
でも解散しちゃうからねその後。
それよくないね。
でもまあ解散した後伝説になってるから。
それぞれねご活用されてるしね。
そうだね。
という感じです。
という感じでね。
いやいや。
10分くらい喋った。
チャンネル登録よろしくお願いします。