写真集特集の始まり
特殊カルチャープログラム、NOIZ NOIZ NOIZ FM、暗黒編集者の大久保淳です。 本日はライターの鈴木直さんをお迎えしまして、ドリンカーズリーディングクラブをお送りします。
ドリンカーズリーディングクラブというのは、要するに酒と本が好きな2人が飲みながら好きな本を紹介し合うという緩い番組ですので、
ゆるい感じでお付き合いいただければと思います。ということで鈴木直さん、本日もよろしくお願いします。 よろしくお願いします。
今日もまたね、先月に引き続き昼間からの収録になってるんですけど。 ちょっと明るいですもんね。
ちょっと乾杯しましょうか、とりあえず。
じゃあ、いいですか。じゃあ、乾杯。 よろしくお願いします。
ということで、今日は写真集の特集にしようということで。
やりましょうと言いつつ、僕はちょっとよくよく考えてみるとそんなに写真集って持ってなかったというかですね。
基本はテキスト派なので、あんまり写真集に限らずはビジュアルもの全般に弱いみたいなところが考えてみたらあったんですけど。
まあでも一応ね、ちょっとあるのでそういったものを引っ張り出してきました。
だいたい前回から1ヶ月ぐらいですかね、今日。
本を本当に好きとか言って、よく買うのは買うんですけど、本当に読めなくて。
で、なんかいやちゃんと読んで紹介できる本がないから写真集ってどうですか?
うれしいまげりに言ったけど、よく考えたら写真集を表現する言葉も難しい。
そうですね、なんとなく口で説明してもらえるみたいな感じで。
短いからそういう人がいるかもしれない想定で。
はい、というような感じで。
これがヤバいんですよで、終わるみたいなことはないようにしましょう。
見てくださいで終わるように。
という感じで、そしたら今日はなおさんからいきましょうか。
鈴木直の好み
そうですね、写真集、僕は好きでよく買うんですけども。
でもなんか好きな傾向はめちゃくちゃもう多分わかりやすいとか別に特別じゃなくて、
なんかぼーっとした風景みたいな感じを見れる写真とか好きなんですよ。
例えばだからなんでしょうね。
よくこの竹田ゆり子さんの娘さんの、
竹田花さんの写真集とかは東京の街のぼーっとしたスナップみたいなのが多くて。
なるほど。
昔の東京みたいな。
昔の東京、モノクロだから余計そう見えるのもあるんですけど。
でも意外とそんな昔でもないんです。
例えばこの眠そうな街っていう本は何年だろう。
90年って書いてる。
1990年。
こんな。東京も割とそう。東京とも限らないのかな。
なるほど。
郊外かもしれない。
結構確かに。
はい、なんか。
そうですね。
ちょっと錆びれた風景がたくさん撮られてる。
結構やっぱり昔の風景って感じのものが多そうですね。
東京駅って書いてる看板とかいつもこれ。
でもこれ東京駅の看板ですよね、おそらく。
パチンコ屋っぽいですけど。
こういう風景の写真が好きなんですよ。こういうのを眺めてぼーっとしてる。
それこそ飲みながら眺めるのに良さそうな感じの。
そうなんです。
そういう好みのきっかけは沼田元紀さんっていうアーティスト、写真家でもある人がいて。
なるほど。
その沼田元紀さんの、ちょっと今手元に持ってこなかったんですけど、
僕のおじさんの東京案内っていう東京のガイドブック兼写真集みたいな本があって。
それが僕が本屋バイトしてた20代前半に本屋に入ってきて、
なんとなくパラパラめくってその写真が好きになったのがきっかけで。
それで沼田さんのことを知って追いかけてるんですけど、その後。
沼田元紀さんはなんか今は鎌倉に住んでコケ石家、コケ石屋さんやってらして。
そうそうそう、コケ石の陣とか出されてますよね。
割と近年このコケ石時代っていう雑誌、ものすごいふわっとて豪華な作りのやつを不定期で出してて。
これはシリーズは終わったんですけど。
コケ石にすごく興味があって、コケ石屋さんを鎌倉でやってて、写真スタジオも併設してる。
その沼田さんの撮る風景がすごい好きなんですよ。
なんかちょっと待ってくださいね。
このコケ石時代っていうムックはコケ石の作り手とかコケ石の産地を巡るめちゃくちゃ豪華な陣というかシリーズなんですけど。
全10何巻ぐらいで終わったんです。
そんなにあるんです。
コケ石だけのワンテーマです。
結構途中にコケ石の産地を訪ねた時に泊まった宿の写真があって。
温泉の入り。
そこがね、すごいこうちょっとこうまたさっきの竹田さんとも通じてるようなひなびた感があって。
なんか見てると。
はい、いいですね。
なんかけだるくて、いい感じなんです。
なおさんの書かれたものにもあるテンションの低い旅情みたいなものが。
めっちゃテンション低い。
ため息混じりの旅みたいな感じ。
いいですね。
それがまずそもそも好きっていう好みがあります。
沼田玄樹さんも大好きなんですけど。
その沼田さんがフェイバリットみたいにあげてて。
それで知った一冊、もう本当に一番好きな写真集かもしれない。
ちょっと表紙がこれなんかパラフィン紙みたいに被ってて見づらいですけど。
上田翔二さんという。
あの砂丘の。
有名な写真家の。
日本の写真で言ったらめちゃくちゃタイカなんですけど。
その方の写真集で。
ちょっと待ってください。
白い風っていう。
レスタンっていう。
わりとスペック的にはチープなカメラで。
しかもなんか。
なんか特殊なぼやけた写り方するように。
なんかあえてフードを外すのかなレンズの。
そうやって撮った白い風っていうシリーズの写真集なんですけど。
これがなんかこう。
なんかちょっと見えますかね。
めちゃくちゃぼんやりした風景に映る。
なんかあの絵画風に見えるというか。
そうです。
なんか音なんだろう。
例えばそういうなんかちょっと田舎の街の少年とか風景が。
カラーで上田さんにとしては珍しい。
モノクロの写真が多い人なんですけど。
結構あのこれは珍しくカラーで。
ぼーっとしてて。
なんか記憶の中の風景みたいな。
他この場所に行ったことはもちろんないんだけどなんかわかる。
たまんなくないですか。
いいですね。
グラウンドみたいな。
なんかこの写真集のこのシリーズだけなんかそんな風に。
ちょっと試みで撮ってみたっぽいんですけど。
これがすごく好きで。
ちょっとその上田さんの中でもちょっと独特のポジションにある写真集というか。
そうですね。
81年って書いてある。
でなんか。
ちょっとまあなんか高くなってて。
あんまり当時売れなかったのかわからないですけど。
で結構プレミアムプレミア価格で買ったんです。
なんか1回ポストカードブックみたいで10年ぐらい前に復刻されたけど。
それ以来あの再販とかなかなか写真集ってね。
再販されない。
まあそうでしょうね。
なんかもう少しコンパクトなサイズで出ないかなって思ってる。
一冊めっちゃ好きです。
はいなるほど。
ありがとうございます。
韓国のパンク写真集
そしたらじゃあ大人の方が。
僕はねやっぱあの。
音楽モードの写真集っていうのは結構多くて。
まあそれこそミュージシャン関係というか。
やっぱりすごくいいのが。
これがですね。
すごい分厚いやつなんですけど。
これあの韓国のパンクの写真集。
うわー最高です。
The More I Seeって言って2011年から15年にかけてのその韓国のパンクシーンの。
まあだからドキュメンタリー的なというか。
韓国のバンドだけじゃなくてその。
韓国ねツアーに来たその外国の。
特にね日本のバンドもいろいろ載ってたりするんですけど。
バンドなんかも載ってて。
でまあ写真も結構。
まあライブ中心の結構ね生々しい感じのもので。
韓国ってパンクはそんなに強くないんですけどそのシーンとしては。
まあでもそれでもこの票用に載ってるアーティストの名刊があるんですが。
これ全部バンド名。
全部バンド名。
だからかなり記録としても貴重なもので。
であと作りがすごい凝っててですね。
まあこの小口がこういう風に色がつけてあるっていうのもかっこいい。
赤と黒でね。
かっこいいし。
あとこの表紙が切り抜きになっていて。
このZAMOICっていうロゴがこう切り抜かれているっていう。
すごい凝った作りでもあり。
それは韓国の本なんですか?
韓国の本ですね。
じゃあ日本どうやって買ったんですか?
これはね僕は直販というか。
通販みたいな。
実は僕は10年以上前に人のオンラインディストローみたいなのをやっていたことがありまして。
その時に仕入れて一冊は自分用みたいな感じで。
で結構もう多分他よりちょっと安く出してたっていうのもあるんですけど速攻で売り切れましたね。
今貴重なんでしょうね。
今貴重だと思います。
今この写真を撮ってデザインもやってた人っていうのが韓国のスカムレイドっていうハードコアバンドのドラマーのジュヨンさんっていう女性なんですけど。
この方今日本に住んでて。
だからちょっとこうこれの第2弾はそういう意味でも難しいかなっていう。
なるほどなるほど。
まあその代わり多分ね日本で写真撮ったりはしてると思うんですけど。
日本の音楽シーンの写真とか撮ってないんですかね。
日本だとまあ働きつつ自分でバンドもやってみたいな感じでやってるんでちょっと写真まで手が回ってるかどうかわかんないですけどね。
まあそういうのもあるといいかなとは思うんですけど。
確かに。
こういうねファンクハードコアの写真集っていうのはなんか意外とそれこそ人レベルでは出ているものがあって。
僕が最初に買ったのはこれね90年代だったと思うんですけど松下裕子さんっていうおばさんが当時
日本の東京のライブハウスシーンで松下のおばちゃんって言われてた人なんですけど。
よく見かけるわけですね。
そうそうハードコアのライブに行くと本当に普通のおばさんが最前列で写真を撮っている。
当時はドールとかに写真が掲載されたりもしてた人なんですけど。
この人は基本全部モノクロかなやっぱりその東京のハードコアのライブ写真っていうのをたくさん撮っていて。
この方ね確かね写真集がこれがこのハードコアっていうのが一冊目でもう一冊しか当時90年代とかに出ていて。
一時期ちょっとねお見かけしなくなってたんですけど。
ちょっと前に確かなくなってしまったんだったと思います。なくなる前にもう一冊くらい写真集出てた気がするんですけど。
今手に持っているハードコアは何年ぐらいの80年代ぐらいの。
いや90年代ですね。
基本的にやっぱり90年代のハードコアのバンドがたくさん載っている感じです。
これいつだったっけ。
どんなバンドが知ってるようなバンドもいるかな。
知ってそうなのはそうですね。
ハードコアのバンドが多いので。
鉄アレイとかありますけどね。
ファックオンザビーチとかね今でもやってるバンドですが。
ハードコアじゃないけどキリヒトが載ってますね。
キリヒトも載ってるんですかね。キリヒトは好きです。
2万ボルトでよく撮ってた人なので。
当時キリヒトの早川さんが2万ボルトの店長だったりしたので。
そうですよね。キリヒト大好き。
あと今でも有名なバンドはボリスが載ってますね。
これは多分すごい初期なんじゃないかな。
ビクトリアリズムの影響
99年発行ですね。
そうなんですね。いいですね。
奥月に略歴があったんですけど1936年生まれ。
子育てとかを経て93年に子供たちが結婚独立後。
もともと若い頃写真はやられてたようなんですけど
90年代に入ってから60近くになってから写真を再開して。
めちゃくちゃ欲しい。
95年くらいからライブハウスで撮り始めるっていう。
いいですね。
ちょうど60くらいだったんだなあの頃。
でもそこにのシーンに面白さを感じてるから撮ってたわけだから。
たぶん当時インタビューか何か読んだ記憶があるんですけど
やっぱり被写体として面白いっていうことがすごくあったみたいですね。
特にハードコアの人は見た目もいろいろとフォトジェニックだったりするし
すごく動きもあるし音で。
すごく被写体として魅力っていうんで。
本当に気のいいおばさんっていう感じでみんなから愛されてた方ですね。
いい話。いいですね。
というようなとりあえずこんな感じ。
めちゃくちゃいいじゃないですか。
そういうのもいいですよね。あるシーンを切り取ったみたいな。
資料って呼んだら味気ないけど。
でもねそこにパッケージされた熱気みたいなのがあってね。
そうそうそうそう。
引き続きひなみた系しかあれなんですけど。
これもさっき言った沼田元気さんがお勧めしてたから買ったんだと思うんですけど。
福原新蔵、福原ロソ写真集、光とその会長っていう。
なんか福原新蔵っていう資生堂の社長だったか会長だったかの化粧品の人がいて。
その人がまあ裕福なんですけど、大会社の方なんで。
で、やっぱり趣味人で美しいものに興味がある人で。
カメラ持って写真をたくさんパリの風景を撮ってるんですけど。
その人とこのロソって弟さんなんだけど。
やばい全然うる覚えで言ってる。
じゃあ別に同じ人のペンネームとかそういうわけではない。
お二方なんですね。
そうです、お二方なんです。
の二人の写真集なんですけど。
この辺の人たちのこの写真、どんな写真かというと。
さっき奥尾さんが上田さんの写真を絵画みたいっていう風に言ってた。
そういう写真もそのただのなんか風景をただ写しただけじゃなくて。
絵画とか風景画とか。
またが芸術作品なんだみたいな感じの。
写真の絵画化運動みたいなのが大正期に日本で起きて。
ビクトリアリズムって呼ばれている一連の運動があったんですけど。
そういう中の一人なんですね。
なんていうかこれもちょっと見えにくいかも。
特にこの福原ロソーさんの写真なんかはなんか木とかが。
スキータとか子供とかが特になんか。
構図とかがその絵画的で。
事実を写し取ろうってドキュメント性じゃなくて。
美しい。生物画みたいな。
そういう写真なんですよ。
これがなんかぼーっとまた見てるとめちゃくちゃ良くて。
ただの草とかただの屋根を撮ってるだけ。
このビクトリアリズム系写真家たちが大正期にたくさんいて。
この人たちはみんな好きっていうか。
そういうビクトリアリズムをまとめた本とかもあるんですけど。
これお待たせしました。
高山正高大正ビクトリアリズムみたいな。
一連の作家たちのその頃の写真がたくさん収録されてて。
なんか感謝でちょっとあれですけど。
なんかちょっとさっきの上田さんの。
モノクロだけどちょっとこうぼーっとした感じの。
ロトチェンコの作品
わざとなんかその焼き付ける時にぼやかすというか。
なんかそういう手法を使ったり。
あえて画面をなんか変に湾曲させたり。
これは違うんですけど。
そういうふうにして写真を絵画化しようと。
この辺の人たちの作品が好きです。
なるほど。
ぼーっとした感じというか。
ちょっとなんかね。
だから上田さんなんかまたこんな先を取った。
なんか普通の風景のようで。
なんかちょっとこうシュールな感じ。
そうですね。
そうですね。
思いっきり上田さんは影響を受けてやってると思う。
だから写真。
さっきのパンクシーンの写真とかと結構違う方向性かもしれない。
そうですね。確かに。
なんか1個の絵をここに置いてみてるような。
なんかこうぼーっとぼつんできるかも。
それがある。
この特に宇原、新造、福原、路走のこの2人の写真は。
なるほど。
それがぼーっと感が美しくて。
なんか好きです。
この彼らたちの本は割と買いやすい形に再販されてて。
そうなんですね。なるほど。
ちょっと検索したらなんか買えるコンパクトな写真が割と安く売ってるような気がします。
はい。
はい。
なるほど。
対象時代の形。
そういうのばっか好きですね。
何冊もついでにこの竹久夢次の朝日カメラの別冊。
これいつなの?
竹久夢次その写真の世界っていう特集があって。
竹久夢次の写真もなんかトンボブックスかなんかどっかから本にまた近年になってるんですけど。
へー。
この特集では割と反響が大きくて。
かなりたくさん竹久夢次が撮った写真が載ってるんで。
写真もやってたんですね。
写真もやってて。
そもそも女性の美しさみたいなことをずっと見つめて描き続けた人なんで。
やっぱ写真もこの恋人たちが多分多いと思うんですけど。
なんかその写真がこうちょっとピクトリアリズム感を着せずして。
なんかどこで撮った写真とかとかいうよりは本当に人の体の線のなんか色気とか美しさみたいな。
確かに絵と作風が割と近いというか。
そうですね。
多分そのカメラの技術とかもあるのかもしれないけどやっぱぼーっとした景色をぼんやりした。
本には別にそれで良かったなと思って。
街角のぼーっとした写真も載っててこれは古本じゃないと買えないと思うんですけどオススメです。
なるほど。
いいですね写真って。
なるほど。
時代的には近そうなところで。
作風的にはだいぶ違うやつなんですが。
どこで買ったんだっけ。
海外旅行した時に買ったんだと思うんですけどロトチェンコっていうですねロシアのいわゆるロシアアバンギャルドの写真だったりあとデザインとかでも有名な人の写真集で。
多分どっか海外旅行に行った時によくもこんな重いものを買ったなと思うんですけど。
いやでもわかりますその気持ち。
なんかその国の写真集買って帰りたくなります。
いやしかも別にねロシアに行ったわけではなく。
多分ニューヨークとか行った時に買ったような気がするんですけど。
なるほどそういうこと。
記録写真こういう普通に記録写真っぽい人物写真とかも多いんですけど。
有名なのはやっぱりなんかこうこういうちょっとこう斜めで直線的なポーズ。
あーすごい面白いですね。
そういうのがやっぱりちょっと有名というかだからそのねロシアアバンギャルドって言われてなんかこう思い出すようなスタイルというか。
これね多分その当時日本のその写真とかデザインにもすごく影響を与えていると思うし。
あとえーと何ならあの今でもやっぱりロシアアバンギャルドっぽいデザインってあのすごくよく見ると思うんですけど。
えーとまあちょっとこんなような自分たちなんだけどちょっと幾何学的になっているとかですね。
結構昔あのバクチクのライブを見に行った時にもアートワークがめちゃめちゃあのロシアアバンギャルドスタイルで統一されてたことがあったりとか。
横川辰之の里帰り
あー確かにバクチクなんかそんな感じしますね。
コラージュみたいなのもいろいろあったり。
これもえーとだから1924年から54年の作品集っていうの。
もう一回お名前が。
ロトチェンコ。
ロトチェンコの。
ロトチェンコですね。
写真集なんですね。そういう人がいたんだ。
あのーだからえーと。
映画とかでもねこの頃っていうのは戦艦ポジョムキンとかああいうやつともまあ時代的には近いところで。
戦艦ポジョムキンでこう戦艦のその砲塔が3本あるのをこう下から撮ってる構図とかそういうのなんかちょっとこう似た感じがあるなっていう。
なるほど。確かにこれロトチェンコで検索して写真とかやって画像検索するとかなりね結構割と見られますね。
うん。
かっこいいっすね。
結構やっぱり今でも通じるかっこよさだなと思います。
横断歩道から渡って階段か。
斜め。
切り取った写真とかすごいいいですね。
うんうんうん。えー知らなかったです。
いいっす。あとなんでサインです。
結構あるけど。
どうしよう。
なんかまあそうですね今回の流れで言うとなんかそのぼーっと眺めるシリーズで行こうと思うんですけど、これはなんか京都の成功者っていう本屋さんに置かれてて気になって知った。
はい。また分厚いやつですね。
分厚いしなんかこういう箱に入ってて中身はこんな感じ。
ここなんだへー。
これもまた小口に印刷がされてる感じの。
そうそう。
山片つむりっていう署名で横川辰之さんだと思うんですけど。
あのー。
辰見、辰、辰見の辰に。
ひらがなのAみたいな勇気で。
あーはい。
ちょっとちゃんとした名前。
あのとよく東京のスナップ写真を撮ってる方で。
あーいいんだ横川辰之さん。
いくつなんだろう。ちょっと待ってください。
僕この横川さんについてあんまり知らずにこの写真集を買ってるけども、何年生まれとか出てこないな。
なんかその横川さん、東京のスナップ写真をたくさん撮ってる方なんですけど、長野県の北居山っていうところが出身らしくて。
で、そこに里帰りした時なのか、そっちの風景を撮った写真集。
これがもうなんか、まあまあこのその分厚さもあるんですけど、なんていうかな。
なんか僕はその街のことは知らないんですけど、なんかその、ふるさとに里帰りした時のなんか、なんか懐かしい風景に。
なるほど。
あーあーみたいに思う感じがめっちゃあるんですよね。
これもまたなんていうかあれですね。テンションの低い路上がある感じで。
そうか。一貫してそれだけ僕は好きなだけなのかもしれないです。
なんか、まあ自分で言う駐載客、発泡室かなんか片手に生まれた街を歩いてる時の感じみたいな。
なるほど。
家族かな、これ映ってますよね。
まあそうですね。
なんかたまんない実家感があるんですよ、本当に。
でもこれ一冊分厚いんで、これをもう最初から最後までめくったら本当に実家帰ったみたいな気持ちになる。
なるほど。
僕だと実家、東京が実家なんですけど、もちろん山形行った時みたいな。
両親の生まれ故郷である。
その時の、あーちょっとため息、最高だなー。最高に幸せな退屈みたいな。
あーなるほど。
その感じがめちゃくちゃあるんですよね。
これは、まあなんか田舎の風景とか好きな人はたまんないんじゃないかな。
あれなのかな、今雪景色があった気がしますけど、割とこうなんていうかいろんな時期に撮ってる感じなのかな。
あーそうか、そうですね、確かに。
もっと、肩や夏っぽいっていうかね、雪の強い季節っぽい時期もあるから。
そうですよね。
なのかな。
そうやって撮りためたら、まあこの枚数で。
まあそうですね、確かにまあ1回で撮る枚数じゃないですね。
そうなのかも。だからその東京に住まれて多分東京のスナップを撮ってることだから、
風景と感情の共鳴
逆にこの自分の生まれた場所っていうのを対照的に見てるのかもしれないですね。
たまんないです。
この人の出、これがきっかけで好きになって、そこから東京の写真とか資料とかも買ったり。
なるほど、そうかそうか。
これあれですね、今見てて気づいたんですけど、また小口に印刷がされてるタイプなのかなと思ったんですが、
なんか小口に波みたいなのがあるのは、これはあれですね、本門のページ内の写真の配置を上下に動かして、
それが小口のところに現れるっていう仕組みになってるんですね。
面白いデザインだな。
上の方に写真があるページ、下の方にあるページってことか。
へー、面白い。
何でしょう、これは。
こういう写真をぼーっと見ながら酒飲んだりしてると、ちょっと結構気持ちが落ち着くんですよね、いつも。
寂しくもあるんですけどね、ちょっとなんとなく。
そうですね、基本人はあんまり、そんなこともないか。
でも割と人より風景って感じですね。
うん、ですよね。
人があんまり写ってないことで寂しさが増幅されてる感じはあるのかなという。
ほんとこれ、みんな見てほしいです、この写真。
メキシコのプロレス文化
また東京のスナップ写真シリーズは、もうちょっとまた違って、人がたくさん写ってるシリーズもあれば。
これなんか同じ。
東京、やるせなきよ。
これなんかも同じ感じかもな。
でも東京なんだろうけど、同じように今の池谷山みたいに、人も写ってますけどね。
なるほど、まあでもなんかスタイルとしては似た感じですね、確かに。
なんかこういう、そもそも僕、パリッコさんとか散歩好き、散歩しながら酒飲むの好きなんですけど、
ああ、ああ、みたいな本当にいい風景に出会って、
風景の良さとかにバーッと打たれるみたいな。
歌声優が浴びながらちょっといるみたいな、ああいう気持ちよさに愛着があるなと思います。
なるほど。
それをこの人の写真、この人もきっと写真を撮るときに、ああこの風景か、みたいな感じで、
打たれるようにして撮ってるんじゃないかっていうのは、感じられるものが好きなのと思います。
なるほど。
なかなかそう。
その辺やっぱり、なんかすごい直さんらしいなぁと聞いてましたけど。
そうかも。
そうかも。
なるほど。
そんな感じですかね。
大久保さんありますよ。
あんまりないとか言いつついろいろ用意したんですが、
パラパラめくって楽しいものっていうと、また全然芸風は違うんですが、
このルチャーリブレっていうですね、前はメキシコのプロレスの写真集で、
これもね、これも多分なんかね、どっか海外旅行行った時に、
多分さっきのロドチェンコと同じ時に買ったような気がするんですけど。
じゃあなんか、そういうビジュアルブックが充実した本屋さんに寄ったってことですかね。
多分そうだったんだと思います。
ちょっと全く覚えてないんですけど、多分ね、
多分ニューヨークだったんじゃないのかなと思うんですが、だとしたら20年くらい前なので。
分厚い。
そうそう。
まあ、こういう試合風景とかもあり。
ありの。
まあこういうプライベートを撮ったようなスナップもあり。
あとそうですね、やっぱりその子どもたちの、
プロレスのマスクをかぶった子どもたちのスナップみたいなのもあったり。
結構やっぱりメキシコっていうのもね、ちょっとプロレスには独特な土地ではあるので。
これは何だろうな。結婚式なのかな。結婚式とかでもマスクをしてね。
いいですね。欲しいなこれ。
これはね結構、文字も結構たくさんあるんですが、
これはでもメキシコなので、メキシコはスペイン語かなのでちょっと読めないんですけど。
めっちゃいい、でもその読めなさを含めて。
まあでもやっぱり、
そうですね、このエルサントっていう非常にメキシコでは伝説になっているレスラーがいまして、
この人はね、映画もすごいたくさん作られているような人なんですけど。
英雄みたいな。
英雄ですね。
まあこういう、多分プロマイド的なやつだと思うんですけど。
本当にルチャー・ディブレイのレスラーたちとその周辺カルチャー。
周辺文化みたいな。
いいですね。
そういうのこそ、結構こういうのは見てて飽きないですね。
確かに。
なんか知らない国の知らないカルチャーみたいなのも、やっぱ写真集で触れるのがすごいいいですよね。
そうか、逆に今そうやって聞くとそっち系のはあんま持ってないかもしれないな。
いや、まだまだでした。
いやいやいや。
なんかやっぱりこうしてみると、
なんかドキュメント性とか情報とかやっぱり本がテキスト派で、
その興味の延長で写真集も買ってるんだなっていう感じがしましたね。
そのメキシコのプロレスシーンについて書いたテキストのほうが読みたいってことですよね。
まあでもやっぱりこういう写真があったほうが楽しいですけど。
どっちもどっちのどっちも良さがある。
デジタルとアナログの比較
そうか。
今これこそこのノイズノイズノイズFMで、
要所を紹介する番組っていうのを他でやってもらってるんですけど、
そっちでも結構ビジュアルものが多くて、
なんかね、海外はビジュアルものが強いとかそういうわけでもないとは思うんですけど、
ただビジュアルをうまく使って、
ビジュアルをうまく使った編集術みたいなのが結構あるなというか。
そうか。
そういう面白さはありますね。
いいですね、いいですね。
ちょっとこのシリーズまたやりたいですね。
ビジュアルブックってテキストより共有が難しい。
そもそも高くて、
刷ってる数が少ないものが多いから。
そうですよね。
見られないですよね、知らないと。
大抵本屋さんで写真集って、
あんまりめくられてダメにならないので、
ビニールがついてたりするから。
シュリンクしてありますよね。
シュリンクしてるから中が見れなかったりするから。
たまにね、なんかそういう大阪に
慶太田さんっていう写真家の方がいて、
その方が通天閣の近くでやってる
写真都市医者っていう、
ま、シーシャス言いながら写真集見れるスペースがある。
いいですね。
そこ、なんかはそのまさにそういう写真集、
もう世界中の写真集がストックしてあって、
好きに見ていいみたいな。
そういう場所がね、あるといいなと思いつつね。
そうですね。
なんか、なんだろう、
ブックカフェみたいなところでも、
割とそういうのが多く置いてあったりする傾向はある気はしますね。
そうですね。
そういうのが置いてあるブックカフェだと嬉しいですよ。
いつもなかなか見れない。
その慶太田さんのところで、
まさにそれとか進めてもらって、その後買った。
新世界、北井和夫さんという人の新世界物語っていう写真集で、
ちょっと古い大阪の新世界あたりのなんか、
これ結構テキストもたくさんあると思うんですけど、
なんかね、今大阪の古い風景がたくさん写ってる写真集で、
これもなんかいいんですよね。
こういうのとなかなか出会えないと、そもそも。
こんな本があったのも知らなかったんで。
これ裏がいい。
いいですね。
飾っておくだけもいい。
だからね、このシリーズでまた写真集に限らず、
ビジュアル本っていうのも。
そうですね、確かに。
取り上げていったらいいかもしれないですね。
いいですね。ちょっとこれはまたやりたいかな。
展覧会の図録みたいなやつとかね。
いいですね。
あとなんかそういうカタログ的な本も面白いじゃないですか。
確かに、そうですね。
なんか図鑑みたいなね。
はいはいはい。
タッチ系の特集もやります。
いいですね。
我々で言うと、レコードのジャケーだけがいっぱい入ってるやつとか。
はいはい。
見てるだけで楽しいもの。
そうそう、この前ディスクリオンさんだけじゃないけど、
何人かの方で出されてた8センチシングル、短冊の。
はい。
あれのジャケがいっぱい載ってる本とかもすごい好きで、
ああいうの。
いいですね。
貴重だなみたいな。
そっち系も好きなんで。
はいはい、いいですね。
やりましょう。
じゃあちょっとそういうのもまたぜひやりましょう。
はい、写真集というかと最近は結構、
それこそインスタとかで写真を発表してる人みたいなのも結構いて、
鈴木京一さんのメルマガなんか見てると、
インスタでたまたま見つけたみたいなのが結構たくさん紹介されてたりするんですよね。
鈴木さんはほら最近東京スタイルって昔出た写真集が、
いろんな東京に住んでる基本若い人の絵を撮ったものが膨大に載っているっていうやつですけども、
あれが確か海外で確か最近出たのかな。
そうですよね。
そうそう。
でかいやつ。
であれは僕は文庫版で持ってるんですけど、
あれが確か、
あれの電子版って確か出してるんですよね、鈴木さん。
出してました出してました。
PDFデータの。
そうそう。
で、公開像度のPDFでもらえると拡大できていいっていう。
本棚の本が見えるみたいなね。
そうそう。
だからちょっと前につんどくの本っていうのが出たんですけど、
それもまあいろんな人の本棚の写真が載ってるんですけど、
あれも電子版も出てはいるんですけど、
これはちょっと高くなってもいいから公開像度版を出してほしいって言ってる人がいて、
それはすごい別れなと。
別れ、まさにね。
思った思いが。
大学だから全部背拍子一個一個見たいですよね。
そうなんですよ。
写真集はね、パラパラめくるむくってぼーっと楽しむ良さもありますが、
デジタルだとそういう良さがあるなっていう。
そうだな、そっちもありますね確か。
なんかデジタル版で買った写真集とかもあったような気もするんですけど、
あと前に自炊の本っていうのをJintで作ったことがありますが、
あれの著者の吉川ひろみつさんは結構ね写真集も自炊してるって言ってましたね。
そうなんですね。
なんかどの解像度でスキャンするかみたいなのがこだわりが難しそうですけどね。
そこはね、そうなんですけど。
だからそれは、物として持っていたいものなのか、
情報が欲しいものなのかで線引きしているとは言ってましたけど。
確かに確かに。
面白いですね。
なおさんは自分では風景写真を撮ったりとかはしてないんですか?
撮ってないです。
スマホでいつも持ち歩いて、
例えばさっきみたいな、いいな横丁のこの雰囲気とかはもちろんパシャって撮りますけど、
それを見返すこともなければまとめようということもあんまりない。
日記に使おうかなみたいな感じですね。
ああ、なるほど。
ネットで書く。
はいはいはい。
ああ、なるほど。
そっかそっか。
日記に写真結構載せてますもんね。
そうなんですよ。
なるほど。
もっとね、ちゃんと、僕はカメラをちゃんと買って撮ったりしたら、なんかね、冊子にしたいとか思うのかもしれないです。
今のところ。
なるほど。
ヨーロッパツアーの写真
前に神戸で一緒に飲んだトランペッターの江崎さんが、
初めてヨーロッパにツアーに行った時、
その時に、あれは多分3人くらいで行ったはずなんですけど、
その時に、
カメラは江崎さんに任されてたらしいんですよ。
当時多分ね、まだスマホとかもない頃で、
普通にフィルムカメラを渡されてっていう感じだったと思うんですけど、
写真はちょっと江崎さんに任せた感じになっていたら、
なんか雑草とか、道路のひび割れとか、そういうのばかりを撮っていて、
すごくいい写真なんだけど、
普通に共演したミュージシャンたちとの記念写真とかも欲しかったなって。
ツアー写真集にはならないっていう。
そうそう、一緒にツアーを回ったミュージシャンの人が、
後にちょっとそんなことを言ってましたね。
めちゃくちゃいい話ですね、それも。
面白い。
いいですね、ひび割れ撮るっていうのはやっぱりいいですよ。
その感じがね、やっぱり石相撲につながっているなっていう感じがありますけど。
いいですね、やっぱり写真集、
いろんな写真集の報道的な価値みたいな、資料的価値みたいなのもあるけど、
そういうなんか、この人がこう世界を見てるみたいなのがね、
伝わってくるものが。
そうですよね。
また用途深かったりします。
そうそう。
みたいな感じで。
感じですかね。
そうですね。そしたら、またお知らせ事項とかがありましたら。
はい。
あ、そうっすね。
なんかあの、いろいろ6月なんですけど、
今、6、7、8とイベントごとみたいなのがたくさんありそうで。
報告イベントとか。
だから、なので、
ノートをやってるんですよ、ノート。
あのウェブサイト。
鈴木直のノートの一番上のとこに、
上のとこっていうか、そこにイベント情報をまとめたページを作ろうと思って作ったんで、最近。
固定ポストみたいな。
そうですね。
Twitter NEXTの固定のとこにリンクが置いてあるんで。
なるほど、はい。
そこに集約されて、終わったら消して、新しいのが決まったら入れていこうと思うんで。
なるほど。
はい、それを。
でも、なんか、あの、そのちょっと方針に口を挟むのもあれですけど、
それ、終わったのを消すのは、それはそれでちょっと記録紙としてもったいない気がするので、
なんか、月替わりとかで更新していくっていうのはどうでしょうか。
いいかもしれないですね。
そうか。
そうします?
そうですね、今月のお知らせみたいにして。
そうそうそう。
一応、だから、その先の月のもアップはしとくんだけど、
その月の分だけ固定にしとくとか、なんかそういう感じがいいのではないかと思いました。
なるほど。ありがとうございます。
ちょっと検討して。
はい。
個人的にそういう方が便利だなっていうだけなんですけど。
はいはいはい。
そうですね、今月があることを知ってもらえた方がいいですよね、とりあえず。
了解です。
はい。
じゃあちょっと、なおさんのイベント情報はそういったところをチェックしてくださいということで。
はい。
ありますか、悟空さんはありますか。
悟空の方はですね、ちょうどおとといくらいに、今収録しているのが6月18日なんですが、
おとといくらいに決まったんですけど、
ノイズとかアンビエントとかドローンとかそういうのに特化したDJパーティーをやろうということになりまして。
東京の京王線の柴崎というマニアックな駅にある柴崎MODっていう新しいライブハウスがあるんですけど、
そこでとりあえず1回目、7月10日の木曜日にやらせていただくことになりました。
19時から23時かな。DJ3名で1人80分みたいな、わりとじっくりやる感じでやりたいと思うので。
これは、そういう音楽って大きい音で聴きたいけど、住宅事情とかも皆さん終わりになるでしょうし、
あとそんなにそうそう普段クラブとかでかかるものでもないので、
意外と大きい音で聴く機会は珍しいものなんじゃないかなということで、
ライブハウスでいろんなそういうエクスペリメンタルの音楽を聴く機会っていうのは意外とないんじゃないかと思うので、
一応チャージ1000円ではあるんですけど、遊びに来ていただければなというふうに思います。
こちらからはそんな感じで。
そういった感じで、ドリンカーズリーディングクラブの写真集特集をお送りしてまいりました。
イベントの告知
またこういうビジュアルものとかの話も楽しかったのでまたできればなというふうに思います。
ということで、本日は鈴木直さん今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
失礼します。