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西日本新聞Podcast
西日本新聞鉄ガクの旅
ご乗車ありがとうございます。
この番組では、西日本新聞社の乗り鉄記者が鉄道旅の魅力について、広く深くマニアックに語っていきます。
ご案内します車掌は宮下正太郎、旅人は中原岳さんと、報道センターの金澤浩介です。
今回も二人よろしくお願いします。
はい、お願いします。
今回は前回に続いて、春・夏・冬に発売されている青春18きっぷについてというお話だと思います。
今年の冬の発売分から大幅なルール変更があるというところだったと思うんですが、もう少し詳しくお伺いしてほしいですか。
はい、そうですね。2024年から2025年にかけての冬の発売に関してなんですけども、青春18きっぷのルールが大きく変わることになりました。
ちょっと私のことを少し言うんですけども、私が青春18きっぷに出会ったのは今から20年以上前の中学1年生の時でして、
かれこれ20年余り愛用してきたわけなんですけども、消費税の増税とかで値上がりしたことがあったんですけども、
そういったものは経験してきたんですが、これほどのルール変更を経験するのが本当初めてで、大変戸惑っております。
なるほど。金澤さんはどうですか。
私は中原さんほどではなく、初めて使ったのは大学生に入ってからなんですけれども、やっぱり青春18って1回目の収録の時にもお話がありましたけれども、
まさに青春って言葉がつくってところで、時間に余裕があって青春を楽しむ人しか、これからルールの変更についてお話すると思いますけれども、
そういう人しか楽しめないきっぷになってしまったのかなというのがすごく残念に思っています。
具体的にはどのように変わっていったんでしょうか。
全国のJRの普通列車、快速列車が一定期間乗り放題になるというのは変わらないんですけれども、
これほどのちょっと騒ぎになってますね。実は西日本新聞にも記事にも載ってまして、
2024年10月26日付けの九州経済名に載った記事だったりとか、
JR各社がプレスリリースを出してまして、そういったものによると、まずルール改正の大きいポイントの一つとしては、
自動改札機を使えるようになるというところが大きいポイントに挙げられています。
というのも今までの青春18きっぷは、これは前回の放送でも少しお示ししましたけれども、
きっぷが横長いんですよね。横長くて、その日使いますよっていう日付を押すハンコがあったりとかして、
結構長いきっぷがあって、このままだと青春18きっぷは自動改札機は使えなかったようなんですね。
なので、このきっぷを乗り降りするときは、例えば友人の駅だと駅の改札口で自動改札機を通らずに友人改札、
駅員さんがいる改札がだいたいどこの駅にも一連はあるんですけれども、そこに駅員さんに見せて、
途中下車するときもその駅員さんに見せて駅を出入りするということをやってたんですけれども、
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そのため青春18きっぷのシーズンには友人改札が混雑するというところも多くなってたんですね。
一方で最近はやはり本日外国人の方も増えてきて、駅の方の対応もどの大変になっていく中で、
なかなかその関係で余計に友人改札が混雑するようになってたんですね。
そうすると通過に時間がかかってしまって、結果的に乗り遅れちゃったというような話も聞きます。
なのでこれはどちらかというと、急いで駅を出たりとか乗らなきゃいけないときとかに、
駅の窓口、改札口できっぷを見せずに通過できるようになったという点は、
どちらかというと良くなったポイントでもあるんじゃないかなと思います。
全部とか、私7月まで東京にいたんですけど、東京ってほぼキャッシュレスというか、
スイカとかパソコンを使ったりとかするレーンが多くて、
ああいうのって自分も経験したことによって定期的に、
例えばタッチしてなかったりとかでエラーが出るじゃないですか、
そうするとみんなやっぱりあそこの友人に並ぶしというので、
結構友人改札機というのが向上的に昔と比べると混んでいるのかなという印象もあって、
これがやっぱりそういうふうな、特に青春18きっぷとかが発行される時期になるとますます混んで、
駅員さんもなかなか仕事が多い中で大変なのかなという印象は私も感じていました。
そうですね。ただ昔、今までの18きっぷは旅が始まるときに駅の改札口で搬行してもらうんですね。
それが旅の始まりを告げるスタートの合図のような感じだったので、
そういったものが今後なくなってしまうというのはちょっと寂しいなという気にもなりますね。
いわゆる定期的にというか普通に自動改札を通って出てきて、
おもむきという面もあるかもしれないというのもありますね。
そうなんですよ。
ちなみに不勉強ですみません、今友人駅はそれで理解したんですが、無人駅ってどうするんですか?
無人駅から乗った場合は、もし車掌さんがいれば、車掌さんが回ってきたときにあそこの駅から乗ったんですけど無人駅だったんで、
日付を入れてくださいと言ったら車掌さんが入れてくれます。
もしくは最近ワンマン列車が増えてきているので、そういったときは友人駅で降りる際に
友人駅にドコドコ駅に乗ったんですけど日付を押してもらうチャンスがなかったので、
ここで押してもらえませんか?と言えば押してくれます。
いずれにしてもちゃんと乗る日は使えますよということを示すために日付を必ず入れるようにしないといけなかったんですね、これまでは。
今後は自動改札機を通れるようになるのと、後で少し言いますけども、
今後は日付を押す必要がなくなったので、今後はもうそういったことはなくなって、
最初から自分が使う日を切符の券売機とか駅で買うときに指定して使うようになるので、
今後は日付の犯行を押すことはなくなるようです。
定期券みたいなイメージ?
そうですね。何日から何日まで有効ですというような形に。
そうですね。繰り返しますけど、味気ないなというのは、
それを言うと鉄道ファンのわがままと言われて怒られるかもしれませんけども。
新幹線だと、新幹線の切符は自動改札機に入れると日付とかにされるんだけど、
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普通列車は穴が開いてしまって終わりなんで、
これからは日付が入っていると、すごい味気ない結果になってしまう。
そうですね。
さらに駅の改札が混むとなると、途中下車員、
先ほど1回目の放送でもお話ししましたけれども、
途中下車する駅で改札でポンと押してもらうことがあったんですね。
その駅の名前が入った印鑑をですね。
この切符もちょっと見えづらいかもしれませんが、
いろんな色のインクで駅名の犯行が押されているので、
なかなかカラフルな感じになって、今まではこういったこともよくできてたんですけど、
ただ、やっぱり駅の改札が混雑するとなると、
さすがに駅の方にも迷惑をかけられなくなるので、
今後は途中下車員も、よほど空いていたらいいかもしれませんけど、
押しづらくなってくるなというような感じですね。
お二人には申し訳ないですけども、いいことというか、混雑回避というか。
そうですね。
私も駅の改札口が混んでて、電車に乗り遅れそうなことがあったので、
そういった意味では改札に投入してすぐ通過できるようになったので、
そういう意味では助かるなというのもあるんですけど、
だったらもうちょっと余裕を持って行動せよということなんですがね。
もう1個、2番目の今回の改正のポイントとして、
今までの青春18切符は5日間用しかなかったんですけど、
今年の、今回の冬の切符からは3日間用もプラスアルファで登場することになりました。
従来は発売された時期の期間中に5日分使い切る必要があったんですね。
前回の放送でもお話ししました通り、
この青春18切符というのは5日分使えるんですけど、
1人で5日分使うこともできましたし、
5人で1日分使うという使い方もできたんですけど、
いずれにしても、その冬に発売されたものは、
その冬の利用期間中に使い切らなきゃいけなかったので、
なので結構余らせちゃう人もいたと思うんですよね。
そういった中で、より期間が短い3日間用が新たに登場しました。
5日間用はお値段制大きで、
今年の夏と同じ1万2050円という発売額になっているんですけれども、
この3日間用は1万円という発売額になりまして、
当然期間が短いのでお安くはなっているんですけども、
発売額は3日間用は1万円ということで、
1日あたり3333円ということになります。
1日単位で見れば3日間用は割高になるんですけれども、
5日分もいらないよという人には朗報かなと思います。
これも社会人になる、この先の話があるんですけど、
社会人になって、私もなかなか5日間をまとめて使うのは難しかったので、
3日分になって、ここまでは多少割高になってもいいお話なんじゃないかなと思ってたんですよ。
この先があるんですよね。
そうなんですよ。ここが今、全国の青春18キッパーが戸惑い。
キッパー。
そうです。愛用者のことで青春18キッパーという言葉があるんですけど。
キッパーを戸惑わせている問題が、これが一番大事なポイントかなと思うんですけど、
今年の、今回の冬の青春18キッパーのルールでは、
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有効期間は連続する5日間、または連続する3日間になるというところなんですね。
今言いましたけど、一番の大事なポイントはこの連続というポイントなんですね。
今までの青春18キッパーはその利用期間内、冬は冬で利用期間が決まってたんですけども、
その利用期間内であれば、例えば12月10日に使って、
年末の28、29、30に3日使って、年明けに1月の3日に初詣か何かで使うという、
そういう使い方もできたんですね。
もしくは、今言ったのは別々の日に使う例なんですけども、
複数人で同時に使う例こともできました。
先ほど申し上げたように、1日で5人で1日使うとか、そういう使い方もできました。
もしくは、あと同一工程であれば複数人が利用できるっていうのと、
日程を分割して使えるというメリットを使って、
例えばある日に友達3人と1日分使います。
そうすると青春18キップ5回分のうち3日分は使っちゃいますと。
じゃあ残り2日というのはどうするかというと、
そのキップを持っている人はまだキップを使う権限があるので、
残り2日分は自分で一人旅に出るとか、そんな使用法もあったんですね。
これほど自由度が高い青春18キップだったんですよ。
過去形です。
ところが連続5日間または3日間しか使えなくなり、
まずは利用日を分割して使えなくなったというのも大きい変更点なんですね。
もう1個はキップを1回買ったら連続してその人が使わなきゃいけなくなったので、
複数人で使うということもできなくなっちゃったんですね。
どういうことですか?
つまり今までは5日分のキップがあって、それは5人でも使えたわけです。
なるほど。
5人で使えたんですけども、
今後は1枚のキップを買うには最初から5日間連続、
もしくは3日間連続しか売ってくれなくなったので、
もし5人でどこか18キップの旅に出ようと思ったら、
1人1人5日間分、もしくは3日分の3日連続の18キップを買わざるを得なくなった。
これでいくと、先ほど濱田さんがおっしゃったように、
社会人なので5日間連続とかってのは難しいというところに分かってきますね。
私もこの夏は3枚分を使って、子供2人と旅に出たんですけど、
なかなか子供2人とも小学生なんですけど、
3日間鉄道でひたすらそれぞれ1枚ずつ買って乗るのはなかなか厳しいですし、
これは全然違法ではないですけど、
金券ショップとかフリーマーケットサイトとかには、
使い残したやつを販売してたりするのが結構あってて、
そういうのを使って、なかなか5回は使えないけど、
1日分なら使おうというトリッキーなんかもされてたところがあって、
そういうふうなので、使ってた人からすると、
連続でってなると、かなりこれによって日程なんかもされにくいかなという気がしますね。
そうですね。なので、元を取るという考え方に立てば、
例えば連続5日間使えるけど、
例えば実際使うのは最初の3日間だけで、
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残り2日間捨てるという考え方もできるんですよね。
ただそういう元を取るという考え方に立てば、
例えば3日分を買って1日で正規料金1万円以上使えば元を取れるんですよ。
残り2日間何もしないという使い方もできるんですけど、
例えば普通列車で片道1万円以上使うには、
つまり乗車券分だけです。特急券とかは使わなくて、
乗車券の正規料金1万円以上使って、
乗車券の正規料金で博多駅から片道1万円以上だとなると、
宮下さんどこまで行けると?どこまで行くことになると思いますか?
特急とか使わなくて、乗り継ぎ乗り継ぎですね。
ドンコー列車はひたすら乗り継ぎです。
大阪まで行ければいいんじゃないですか?
近い、いいとこ捨ててますね。京都まで乗ってやっと1万170円。
ただ博多駅から京都駅まで、
センション18キープで使える普通列車や快速列車だけで行こうとすると、
13時間とか14時間とかかかってしまうので、
2、3000円プラスすれば、スマートEXで新幹線で快適に3時間足らずで行けるようになるからですね。
だったら新幹線で行こうとなりますよね。
もしくは往復なら、博多駅から広島県の宮島口が片道5,000円になるので、
広島辺りまで6、7時間かけて往復すれば、
3日分の18キープで行って元は取れるってことになるんですけど、
ただいずれにしても、先ほど金澤さんが言われたみたいに気軽にフラットという、
そういう足りができなくなったっていうのは間違いないかなと思います。
確かに大きな問題だなと思うんですけど、そもそもなんでこういう変更になったんですか。
こういうルールの変更を行った背景としては、先ほど自動改札機を使えるようにしたっていうお話をしましたけども、
これで結果的には、有人改札を通らなくてもよくなったことが関係あるようなんですね。
例えば連続する日程であれば、
例えば12月25日から12月29日、25、26、27、28、29日までのように、
最初から切符の懸面に利用できる日付を印刷できるんですね。
そうすることによって、先ほど申し上げたように、いちいち日付の変更を押す必要がなくなりました。
あと無人駅が多くなって、日付をチェックして正しく使われているかどうかを確認するのも難しくなってきているというのもあるようなんですね。
また、日程を分割して使えると、例えば5日間分のうち3日分は自分で使って、残りは金券ショップに売るという、
先ほど金澤さんが買った方で言われましたけども、売るという方もいますけども、
そういう使い方を防ぐためではないかという指摘も中にはあるようです。
そうですね。話を聞くと利用者が減らないかどうか心配だなと思うんですけど、
黒岩さんはいかがですか?
私もこの冬はちょっと乗れないかなって正直思ったんです。買わないですね。
黒岩さんはどうするんですか?
私はですね、もともと今年の青春18キップの発売が発表される前からですね、
今回の冬の発売が発表される前から、この冬は12月の中旬に1日分使って、
残りは4日分はですね、ちょっと冬休みのどこかで使おうというふうに考えていたんですけど、
その後にですね、連続ルールというものが発表されて非常に戸惑っているんですが、
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その中で計画の練り直し中ではあるんですけども、私はこの冬も使おうと思っています。
もうルール変更には負けないぞという気分でですね。
確かに。連続ルールみたいなところとしては結構鉄道界隈としてはざわめいてる。
そうなんですよ。そもそもですね、近年は新型コロナ禍の影響もあってですね、
普通列車の減便が相次いでまして、今年はですね、特に北陸新幹線の金沢と鶴岩の
間、福井県の鶴岩ですね、鶴岩の延伸開業と引き換えに並行する在来線の北陸本線が
第三セクターに移管されて、特例を除いてですね、青春18切符が使えなくなる区間が増えました。
また通常はですね、青春18切符っていうのは、例年は春の利用期間が始まる前に無効1年分のですね、
発売期間、利用期間が発表されてたんですね。つまりどういうことかというと、春の青春18切符が
始まる前までに、その年の夏と冬まで、3シーズンまとめて発表されてたんですけども、
今年はですね、春発表された後、夏冬が発表されなかったんですよね。
夏が近づいたら夏も発表されて、多くの青春18切符がアンドしたところだったんですけども、
じゃあ冬はどうなるのかということでですね、なかなか青春18切符の愛好者の皆さんも気をもんでたんですけども、
10月にようやく発表されたということなんですが、10月に発表された結果がこのルール変更だったということで、
今年に発表されてですね、もしかすると青春18切符もついに発売終了なのかという、
青春18切符配設もまことしやかに出回ってました。
というのも近年JR各社はですね、自分のJRの館内だけ使える青春18切符っぽいものをたくさん作ってまして、
例えばJR九州だと旅名人の九州満喫切符というですね、そういう切符もあったんですね。
これはJRの九州が発売している切符で、同じく18切符と似ているルールとしては、
JR九州の快速普通しか使えないよという、特例を除いて使えないよというものなんですけども、
この切符が大きいのは西鉄とかですね、松浦鉄道とか必殺鬼鉄道とか、
施設も使えるというのが大きいポイントで、なので近年ある意味18切符よりも使い勝手がいい切符も出てきてはいるんですね。
なのでそういったこともあって、18切符の代わりとなるような切符もJR各社がどんどん売ってきているので、
18切符が本当に廃止されるんじゃないかというのも、青春18切符廃止施設というのも今年やかに言われてたんですよね。
毎回発売が近づくとXなんかでもなって、私も当時国土交通省担当してたこともあったんで、
JR関係者とかを取材する中でも気を問題にしてた時もありました。
独自に取材したりしてそうですね。
いわゆる連続ルールというのはねみみに水だったというか、いきなり発表があったんですか?
そうですね、いきなりでした。
それは結構衝撃を受けたというか。
そうですね。東日本と北海道だけの18切符みたいな切符もあったんですよ。
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ただその切符も7日間連続利用が前提の青春18切符っぽい切符で、
そういう意味で言うとルールはそっちにむしろ近づいたんじゃないかなというようにも思いますし、
ただいずれにしても18切符の自由に使えるというメリットがなくなって、
先ほど言いましたように通列車の減便とかいろいろ制約が増える中ではあるんですけれども、
ただそういう中でもルールはルールなので、
工夫することで旅を楽しんだりやるとか、
節約しつつより遠くへ行ったりする方法は必ずあると思うんですよね。
なので次回は青春18切符の旅をプランニングするコツについてお話ししていきたいと思いますので、
次回もご乗車お待ちしております。