西日本新聞Podcast
西日本新聞me Podcast
この番組では、西日本新聞の記者が、取材の裏側やニュース解説、福岡の街のあれやこれをお話ししています。
こんにちは。福岡のニュースアプリ、西日本新聞meの横山智則です。
今回は前回に引き続き、平美根記者に来ていただいています。どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
引き続き、水俣病の…
水俣病、生家さんの回は難しかったですね。話をするのが。
伝えたいのは、生家さんといういい人がいるんですよ。
じゃないんですよね。
じゃないんですもんね。
やっぱり国の職員さんであって、彼がやったことはそうなんですけど、国が今までやってきたことと、今回の懇談でやったことっていうのを見ると、やっぱりちょっと何とかならんのかっていうふうに思う。
難しいんですよね。
難しさっていうのを本当。
ただそんな中でも、いわゆる去年の前区切りじゃないけども、やっぱり職員さんの中でも思いがあって仕事をされている方もいるっていうことを伝えたいですよね。
そうなんですよね。私、被害者も追求しますけど、みんな人間としてちゃんと交流しながら、腹割って話したりしながら、歩み寄ろうと何とかっていうふうにやり続けているっていうのを。
そういうことですね。
オフの場面を知ってほしかったっていうことですよね。
記事だったんですけど。
で、さっきのとおりで、ミナマタ病が難しいというのは。
難しい。
今なお解決できない。
これは大きくは2つあると思うんですけど、まず患者認定って前回も言ったんですけど、すごくハードルが高くて。
今、お元気でとか生きていらっしゃる方たちの中に、あの患者認定基準をクリアできる方っていらっしゃらないんですよね。
ハードルがすごく高くて、感覚障害とか視野共作とか、代表的な症状を複数ないとっていうような国が旧環境省が出しているので、そういったルールをですね。
それはまず難しいだろう。
今言われているその2点目っていうのが、なぜ救済法の対象にならないのかっていうところなんですけど、救済法って2004年に最高裁の判決で、国と企業に責任があった、加害責任があったっていうのを認められて始まった救済法律で被害者を認めて医療費補助をするっていう制度が始まったんですけど、
まずこれ2年10ヶ月、3年弱で打ち切られてるんですよ。申請自体がまず。
じゃあ今から申請してください。
できません。
3年弱で申請期間が終了です。
終了しました。この期間に早くやってくださいって言って呼びかけて、まだできなかった。今なので訴え起こしている方たちは、まず差別や偏見を恐れて申請ができなかった方。
そういうことになるんですか。
はい、いらっしゃるんです。
3年もあれば、今日の明日知ってくださいって言われてるわけじゃないわけで、3年もあればある種の十分な期間があったとは言えなかったんです。
言えないんですね。当時はまだそういう。
ですし、ご自身がミナマタ病であるということを自覚して受け止めて申請するって結構何フェーズかあって、まず症状があることとミナマタ病を結びつけることであるとか、その後受け入れて他者に言うっていうところ、ハードルがある。こういう期間のハードルがあったこと。
そうか。差別か。そうですよね。自分がミナマタ病だということになってしまうと、そこから先言いませんけど、やっぱりそのいろんなことを考えちゃうってことですよね。
歴史的にとてもミナマタもんだって言われたりとか、いろんな目にあってきてるので、ミナマタ病にまつわる方たちは。そういうのを恐れて言い出せなかったりとか、そもそも基準で弾かれる方も、やっと申請できても弾かれる方もたくさんいらっしゃって。
症状がミナマタ病って震えであるとか、麻痺であるとか、過励とか他の病気の症状と重なる部分が多い病気なんですよね。なので、ミナマタ病であるっていうことを証明するためには、その時代にその地域でその魚を食べましたっていうことを証明しなきゃいけなくって。
みなまた病ってもう70年になりますけど、同じ構造でいろんな問題がこんなふうに被害者が取り残されて、1,000匹から生まれた人たちが、それこそもっと古いですけど原爆の被爆者の。
同じことを浮かびました。そういうことを平美音さんと。
スマイル坪井さんですかね。
坪井さんと出てもらったノーベル平和賞。
一方でおめでたいけど、そういう話でもないって坪井さんもおっしゃってたけど。
被爆者も認定されるとか、探検者と言われて認定はされないとかって1,000匹がありますし、他にもたくさんあるんですよね。こういうアネミューションであるとかいろんなものが国の1,000匹と争っていて。
みなまた病はすごい普遍性がある問題で、今もしかも司法判断が揺れている。第3次の政治決着が起こらなくはないことだと思ってるので、すごく関心持ってほしいなって私も全然知らなかったんですけど。
そうだと思います。まずは関心を持つとこからって。
何か感想を言ってもしょうがないんだけど、ただ今日聞いていただいた方は多分何かしら受け止めていただけるものはあったと僕も思うんで。
自分が全然関心がないところから取材をして、すごく面白いと思った。これは大変だと思えたので、それが少しでも。
構図がいろんな場面でっていうのは確かにそうなんですよね。被害が起こる、それがそういうことだと分かる、1,000匹がっていう話。それはそれでそうなんでしょう。
最後どっちともつかないといったときに、それこそ政治の力で救済する、納得を得るみたいな。まさにそこじゃないとできないですよね。
記事を夫に読ませたら、どれくらいきついん?今の人って言われて。分からないんですよ、しびれがどうとか。
おじいちゃんおばあちゃんだったりすると、あるんじゃない?それぐらいみたいな。
症状がどれくらいしんどくて、長くきつくて、どうして裁判起こすほどなのかっていうのが分からないよなと思ったので。
そういう今争ってる、しかも生きて、訴える力がある方たちの声だけでも伝えていかないといけないなと、まだまだ全然足りてないなって思わされました。
夫さんの言うこともね、一つあるんですよね。
すごい盲点だったなと思って、自分はすごく分かって当たり前じゃないですけど、国がおかしいでしょって伝えたつもりが、割と足元から問われたので、全然盲点だったと思って。
逆切れしそうになりましたけど、そこはグッとこらえて、丁寧に説明しました。
いやいや、ありがとうございました。
大丈夫ですか?
いやいや、大丈夫です。
ちょっと話し出したら、いろいろ広がりすぎるので。
いや、なんかなと思いながら。
来年70年になるし、今も裁判も続いているので、ちょっとでも関心を持って見てもらえたらいいなと思いますし。
本当に初歩の初歩ですけど、小学校の頃に習った、歴史の授業とまでは言い過ぎかもしれないけども、まだ実際解決できてないっていうのを知ってもらいたいですね。
そうですね。
どう思うかはまたちょっとその後として。
裁判はまだ続いてるんです。
こんなに長引いた理由が、政治的な国の不作為なのか、実は市民の差別の問題なのかっていろんな切り口、いろんな問題が絡み合ってるので、
見る人によって金銭に触れるポイントが違うのが南又病なんて、そう思います。
今日は以上でございます。
すいません。ありがとうございました。
いやいや、そんなことないです。
普段は原稿べた張りの台本ですけど、今日は書き直していただいて。
いやいや、でも確かにちょっと難しい話だったんで良かったと思います。
整理して話していただけたと思って。
私も頑張ります。
ここまで聞いていただきありがとうございます。
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本日はありがとうございました。