この番組は、西日本新聞社の記者たちが、就職活動や新人時代、プライベートの生活までざっくばらんにしゃべり通すポッドキャストです。同僚にも初めて明かす悩みや失敗の数々。記者の仕事に興味があるみなさん、ちょっくら聴いてみませんか?
前回に引き続き、ゲストは福岡市政担当の長美咲記者。日々活躍している長記者にも、笑いあり涙ありの新人時代がありました。右も左も分からなかったあの頃をどう乗り越えてきたのか、語ります。
◆出演:星野楽(写真部)、松本紗菜子(経済担当)、長美咲(福岡市政)/ 音声編集:中富一史(販売部)/映像編集:井上知哉(ビジネス開発部)
◆収録日:2025年1月16日
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サマリー
福岡市政を担当する長美咲記者が、自身の新人時代の苦労や失敗、成長について語ります。特に警察とのコミュニケーションや報道の責任についての教訓が印象的で、社会人としての人間関係やマナーも学んでいます。また、長美咲記者が自身の新人時代の経験を振り返りながら、写真や動画の重要性について言及しています。彼女の経験を通じて、メディアの変化や新しい技術への挑戦が強調されています。
新人時代の苦労
西日本新聞ポッドキャスト
星野松本のしゃべりぃよ
この番組は、西日本新聞社の記者たちをゲストに呼び、
仕事や私生活のあれこれをザックバランにしゃべるポッドキャストです。
こんにちは、番組の進行を務めます西日本新聞社新聞の星野岳人
経済担当の松本さま子です。
今回も前回に引き続き、本社で福岡市政を担当しております長美咲記者を
ゲストにお迎えしまして、今回はちょっと入社後の七点抜刀というか、
いろいろあれこれを一緒にみんなでしゃべっていこうと思います。よろしくお願いします。
なんか新人時代の思い出とかって、今パッと思い浮かぶのあります?
なんか思い出というか、何というか、入社2ヶ月で警察の人に、もう大分総局に赴任してたんだけど、
めちゃくちゃ怒られたことがあって、それがすごい鮮明に今でも覚えてますね。
どういったことで怒られたんですか?
大分に私が行った年、私が赴任する前の冬から、大分に置いている大手製造業の工場で火事が頻発に起きていて、
私が着任した後もずっとぽつぽつ起きてるみたいで、
6月の初めに消防がそこの工場で火災が起きてますみたいなお知らせをしてくれて現場に行ったんだけど、
話を聞いていたら、その会社の広報の方が途中から、今回火が出てなくて煙だけですので火事じゃありませんみたいなことを説明が変わってきて、
それこそ夜だったので、現行の締め切りもどんどん近づいている中で、これってどういうことと思って一旦会社の上司に電話して、
これどうすればいいですかねみたいなことを聞いたら、現場に行っているのはあなたなんだから、判断するのはあなただよって言われて、
でも大学出たての新人で、広報というものが本当のことを言ってくれるのか、自立を外省化しようとしているのかとか全然わからなくて、
結局わかりませんって言っちゃったんです。そしたら会社にいた別の先輩が、ちょうど警察署も重たった事件事故が発生した時に広報文というものを出してくれて、
そのタイトルが火災の発生についてってなってたから、警察も火災って言ってるし、火災で一旦今晩は原稿を作って出しましょうみたいになって、
次の日起きて書くし、開いたら火災って書いてるのうちだけで、あくまで火が出てませんよっていう広報の説明をちゃんと集大して、改めてね。
トラブルが起きたみたいな感じの書き方をしてて、私たちも実際に翌朝明けて広報とか消防とか関係機関に聞いたら火災じゃないっていうことで、
火災じゃありませんでしたよみたいな記事をもう一回書くことになって、その中に警察も火事と広報したけど訂正したみたいなのを書いたんでね。
そしたらまた次の朝に、次は警察の人がめちゃくちゃ怒ってきて、そもそも火災って最初から出したのはあなたたちだけでしょと。
みんな現場に記者出して、火事じゃないって事実を最初から書いてて、でも自分たちだけ火事って書いて、それ警察のせいにするんかって言われて、
訂正ってなんだ?みたいな。ことが訂正したってなんだ?みたいな怒鳴られて、でもその時にこんな偉大な大人が起こるんだってびっくりをしたし、
現場に出たら新人もベテランもなくて、社の代表として責任持って取材判断しなきゃいけないんだなっていうのと、
もう一つの教訓が訂正したっていうことにすっごい、こう対応してくれるのって副署長、50歳前後とかの人で、
22、23の新人になりつけるぐらい怒ってて、だから本当書き方ってすごく注意しなくちゃいけないんだなって、
これが報道機関の責任とか影響力の強さなんだなって怒られて実感したっていう新人らしいです。
勇者してすぐでその経験ができるって、ある意味、後々になって起こるよりも最初にドスッと、
しかも警察の副署長とかも皆さんが新人教育というか、こういう仕事なんだぞっていうのを言いたかったのかもしれないですもんね。
その副署長とはその午前前喋るように、しばらくはね厳しくされるというのがあったから、本当に感謝してるし、
もう入社8年目の今でも本当にいい経験だったなってずっと思ってるエピソード。
報道の責任と教訓
ああそうなんですね。
考えるだけでも泣きそうになる。
実際にもう一つ記憶があって、もう私泣いちゃって、もう絶対こいつ怒られにいってるなっていうのを先輩がわかってくれてて、
警察署の下で先輩待ってくれてたの。私泣いちゃって、で先輩がハンカチ差し出してくれたんだけど、
とっさにこれ借りたら洗わなくちゃいけないし、アイロンかけて綺麗にしなくちゃいけないなって。
私アイロン苦手だし綺麗に返せる自信ないと思って、いや大丈夫ですって言って泣きながら断ったんだけど、
そしたら今でもあの時ハンカチもらわなかったよねっていうことをおちょくられるから、
やっぱ泣いちゃった時に優しく先輩が差し出してくれたハンカチっていうのは受け取るのがマナーなんだなっていう、
社会常識みたいなのももう一つ学べた事案でした。
優しさを受け取ってという。
大事な事案の一つ。
大事ですね。
時には甘えろよという事ですね。
そうなんですね。
新人時代はですね、事件事故をみなさん担当しますし、そういう局面って多かれ少なかれみなさんありますよね。
そうですよね。
そうとか。
私も今ではもう写真記者なのでないですけど、やっぱ新人時代は佐賀の都市局では警察取材とか事件事故、火事の担当だったので、
ちょうど都市局は私と50代ぐらいの上司の二人市局で担当自治体をカバーしないといけなかったので、だから新人教育という意味も込めて上司的には。
なので休日、私が休みの日でも事件何か起きたり、警察署からこういう事案がありますよっていう広報が来たら、私が全部記事を書かないといけないというような、
千本ノックに近いような。
そうですよね。
あるよね。
なので、やっぱ結構印象的なのが私、ちょっと休日友人と息抜きでソフトテニスをしてる時でも、もう何か事件が起きるんじゃないかってビクビクして、記者のパソコンを開いたままテニスを打っていたりとか、
年末に愛媛に祖母の家があるんですけど、フェリーに乗ってる時にその事件が発生して、そんな大きな事件ではなかったんですけど、警察署に船の上から電話で取材をして原稿を書いて出すというような。海の上でも取材ってできるんだなと思って。
なかなか休まらないですね。
千本 私、高校野球の地方大会の会場から、めっちゃ高校生が応援してるBGMに、そういう取材とかしてた。
私もやりました。
千本 今も来てるんですよね。
何個自分がいればいいんだって感じ。
千本 後ろでどんどこどんどこ。
そうですよね。なかなか私の中で新人時代とかは、休み方がとにかくわからなかったっていう感じなんですよね。
千本 私とか大分だったから、よく休みの日に温泉行ってて。
いいですね。
千本 今から温泉入るので、1時間ぐらい電話出れませんとか送って。
いやもう賢いですね。
そうですよね。私の新人時代、映画を見に行けなかったです。勇気が出なくて。
千本 怖いよね、時間ね。
同じ坂県内の唐津の方に同期の記者が一人いて、一緒に相談したりとかしてたんですけど、
私が本当に大変で休めなくてみたいな話をしたら、その同期も、
いや俺も大変だよね、一緒に乗り越えていこうみたいな、ずっとそこで頑張り合ってきたのに、
今当時の話をしたりしたら、あの時俺全然サボってたしね、車で寝てたしね、サボり方教えてくれよみたいな。
千本 そうですね、サボり方も大事。
上手い下手はありますもんね、サボり方が。
千本 そうですよね。
千本 ちょっと取材行ってますとか言ってね、駐車場で寝たりとか私もしてたね。
そうですね。だからとにかくオンオフが大事ってことなんでしょうね。
千本 そうですね。確かに。
色々思い出しますね。
千本 何かある?
写真撮影の難しさ
私は最初にぶつかった壁が写真の撮り方なんですけど、
やっぱりスマホを学生時代から持っていて、インスタグラムも流行ってたような時代なので、
インスタ向けの写真というかを撮るたぶん癖がついてしまっていて、
例えばきれいな場所にいたところとか風景とか撮るときに、人をあまり入れずに撮る癖が気づかないうちについてしまっていて、
人を除外して景色だけ撮るっていうのをずっとやってたら、実際仕事を始めたときにその癖が抜けなくて、
でも実際報道写真って人を入れなきゃいけないんですよね。写真部の千本さんも横にいます。
千本 その通りでございますね。
たぶん基本の機なんですけど、なので写ってるものの大きさがわかりやすくなる、
人がいることで規模感がわかりやすくなるということで、
本当は入れなきゃいけないところを無意識に人がいないところで撮るような癖がついていたので、
それを上司に怒られて、やっぱり癖ってなかなか抜けなくて、
次の取材のときに、何かの展覧会の取材だったんですけど、
無意識にそういった写真を撮って、実際帰ってきて写真を入稿するってなったときに、
あ、やばい、また人入れないとって言ったんで、また怒られると思って、
もう一回取材席に電話して、すいませんもう一回写真撮らせてくださいって言って撮ってから、
新人時代の苦労と成長
人がいる写真を入れたというのがありますね。
とりあえず現場ではパシャパシャ撮るからね。
原稿を入れるときにカメラから探してないときの絶望感が。
そうなんですよね。
全部使えないってなったときの絶望感がですね。
そうですよね。
忘れられないなと思いますね。
私は人を入れるっていうのは、全然覚えててやろうと思って、やってるんだけど、
勝手に撮るなみたいな、今時代的にね。
そうですよね。
顔がわかる人とかは一言でかけろみたいなこと言われるじゃん。
でも私めっちゃ正真面目だから、知らない人に声かけるのちょっと勇気がいるから。
そうですよね。
それに最初、うっって思いながら、でも仕事だしなと思って。
厳しく嫌ですって言われたときは、あぁってなって。
でもね、いいですよって言われたときにすごいホッとする、嬉しいみたいな。
わかりますね。
なんか乗り越えてたな。
結構時に喜んでくれる方もいらっしゃいますもんね。
そうだよね。
撮ってくださいとか、それで後日もし新聞掲載日がわかってるんだったら教えてくださいとか。
やりますね。
自分は写真の仕事を今させてもらってるので、写真部内の上司とかに言われるのは逆に特定されないような写真をしっかり撮ってこいという。
最初からね。
なので昔はすごく、例えば今日気温が寒いねとかいうときだったら、寒そうにしてる人の表情のアップとかを掲載してたりしたのが、今はもうこの人に許可を得たのかと。
許可を得てないですとなると、じゃあこの写真は使えないとかいう話になったり。
できるだけ横顔、あんまり特定されない広めで撮って、ずらずらっと人が並んでるやつにしなさいとか。
だからとにかく新聞社という腕書をつけてれば何でもいいというようなことはないよという。
そうですよね。
というか風景として撮るみたいな感じになるんですかね。
そうですね。
しかも今やっぱり紙面だけじゃなくて、誤読してないウェブ上にも出てくるので。
ずっと残っちゃうしね。
そうなんですよね。
なのでちょっと上司からももうちょっと今の時代は怖くなってるっていうのは言われますね。
難しいですね。
なかなか、なんかそのウェブの話にはなるんですけど、ウェブで記事を配信するとなると写真だけではもったいないというか。
やっぱり動画、テレビさんとはまた違いますけど、動画でしか伝わらないこともあって、しっかり動画を撮ってきてっていうのは私入社以来言われることが多くて。
でも手は2本なので、片手で写真を撮り、片手で動画を撮りというのをですね、結構やっていたので。
それは入社して初めて知ったことというか、びっくりしたなと。
たぶんちょうど松本が入社したぐらいの時からしっかりシリコンシュームWiiのウェブの方を走らせようというのを見て、私もだから入社数年してからそういうのをやりだしたんだけど。
絵画店とかだったらね、動かないものだから写真撮った後にムービーとかできるけど、瞬間的な演出とか、その場しか、その数秒しかないものとかってどうしてもね、私も右手に一眼、左手にスマホでムービーとか。
絶対他の人から見たらめっちゃ怖いよね。
いざね、スマホ後で動画見てみたらめっちゃ傾いてるとかね。
ブレてるとかですね、難しいですよね。
メディアの変化への挑戦
でもそう、マルチメディア化みたいなの言うと本当ここ数年いろいろ進んでるよね。
私も本社に行くことがもうすぐ3年になるぐらいのタイミングなんだけど、それ以降でテレビのTNCさんのコーナーにさせてもらったりとか、ラジオもあったり。
あとそれこそMiiでの解説動画みたいなのにも出させてもらうことがあって。
そもそも前回ですね、お話ししたように私は簡潔にまとめることが喋ることが苦手で新聞社に入社したはずが、今や今日みたいに喋る仕事をさせてもらうようになって、まさかこうなるとは。
何が起こるかわからないですね。
本当に嫌って言ったらね、その無理矢理出せとかね、デモとかね、いう聴衆の皆さんではないから。
このポッドキャストもね、好きな人がやるっていうような。
そうですね。
いろいろ可能性はあるかもしれない。
新聞紙に留まらずというところで、ウェブだったり動画だったり、若手がどんどん挑戦していかないとですね。
逆にね、こういうのしたいっていう人もいるだろう。そういう人にとってはいろんな可能性が出てきた時代だよね。
幅広くいろんなことができるかなと思います。
はい、ということで残念ながらちょうどお時間が来てしまいました。
次回の配信は私たち記者の少しだけプライベートな話も喋っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
ここまで聞いていただきありがとうございました。
長さんも次回もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
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