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皆さんこんにちは。あなたの声が社会を変えるあなたの特命取材班。
このポッドキャストは、暮らしの疑問や地域の困り事から不正の告発まで、
読者の調査依頼に応える西日本新聞の課題解決型調査報道、
あなたの特命取材班の果敢な挑戦を紹介し、
リスナーの皆さんからの取材リクエストにも応えちゃおうという番組です。
どうも、こんにちは。西日本新聞社のりょうです。
報道センター総合デスクの坂本信弘です。
あなたの特命取材班事務局長の宮崎麻里子です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
始まりましたね。
西日本新聞ポッドキャスト、略して西ポキャ。
その中の番組があなたの特命取材班ポッドキャスト、略してアナポキャ。
アナポキャの番組なんですね。今からね。
アナポキャもその番組の一つということで、西ポキャという。
まず簡単に西日本新聞ポッドキャストについて紹介させていただきますと、
文字通り西日本新聞の公式ポッドキャストで。
これまで西日本新聞は紙媒体の西日本新聞、150年近く歴史がありますけども、
そして近年新たに誕生したのがニュースアプリの西日本新聞に紙媒体とデジタル媒体ですが、
今度これは音声媒体として第3の西日本新聞を目指そうということで、
西日本新聞ポッドキャストをこの度めでたく始めることになりました。
ここまで来れてもらう嬉しいですよ。
そうですよね。よく考えると新聞の文字って聞くっていう字ですよね。
入ってますよね。真ん中にね。
耳という感じがですね。それで西ポキャの番組も見ていただくと耳という字が強調されています。
あれ可愛いですよね。
見ました。
どうでした?
目立ってて耳だけちょっと目立ってていいなって思いました。
それで実は新聞というと日本語で新聞というと紙の新聞という印象があると思うんですけども、
中国では新聞というニュースのことなんですよね。
紙媒体にとらわれず、新しいニュース、面白いニュース、
世の中の役に立つニュースをどんどん届けていこうというのがコンセプトですね。
実は私ファンファン北九州という北九州にいたときにやってまして、
その時からポッドキャストがあるんですけど、
今回はこのアナとくの番組だけじゃなくて、
いろんな番組が爆誕するというのをぜひやっていきたいなと思います。
今回1回目となるアナとくの特命取材班のこの番組ですけど、
爆誕したときの秘話をちょっと聞いていこうかというふうに。
アナとくが始まったのは2018年の1月でした。
実は私が新聞記者になって今年で25年なんですけども、
25年前に日本新聞に入ったときに、
実はアナとくの前身となる企画がありました。
名前は社会部110番。
文字通り電話が100等番781-5110だったと思うんですけども、
その電話番号が専用線があって、
そこに読者の方が電話をして困っていることとか、
疑問に思うことなどを寄せてもらうという名物企画があったんです。
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なるほど。電話してたんですね、新聞記者に。
そうです。
大体その電話を取るのが新人記者の役目で、
一遍電話を取るといろんな話が長いので、
30分ぐらいはかかるんですね。
30本そういう電話を受けて、
そのうち1本が記事になるかならないかという、
コスパでいうとなかなか難しいものがあったんですけども、
その代わり読者の方と生でお話をできて、
当然日々の取材では我々は話を聞くんですけども、
それとは違う、また読者を、新聞を読んでくださっている方の声が
生で聞けるという良さがあったんです。
それを大変ではあるんですけども、
社会部110番というコーナーがありまして、
何年か経って私が転勤して、
再び日本新聞本社に戻ってきたときに、
電話が鳴らないなと思ったんですよね。
あれどうしたんだろうと思って、
見ると電話線が抜けてました。
なんでですかって聞くと、
いや、実は誰が抜いたか分からないんですけども、
たくさん電話がかかってきて、なかなか対応しきれないというのと、
あとその代わりにお客様センターという、
読者の方の相談とかお問い合わせに答える専門部署ができたので、
それでも社会部110番が抜いてた。
それで記者の負担がちょっと減った部分があるんですけども、
一方で読者の方と直接お話をする機会が減ってしまったので、
なんとか社会部110番を復活させたいなって思います。
なるほど、それで穴解くが始まるんですけど、
穴解く穴解く言ってるんですけど、
そもそも穴解くって何ですか?
事務局長どうですか?
穴解くはLINEの公式アカウントがあって、
それからサイトがあるんですけれども、
そこから情報をいただいて、
LINEに投稿フォームから投稿があったものを発表して、
記事に繋いで、取材に繋ぐ。
なるほど、LINEで繋がるんですかね?
以前は電話だったんですけども、
LINEを使うことによって、
LINEは現在の電話みたいなところもありますよね。
直で一人一人の読者の方と記者が繋がれる。
しかも届いた情報を編集局で、
あの時に携わる記者が全員一緒に読めて、
なおかつやりたい人がやりたい調査依頼に手を挙げる。
以前は社会部110番の時は、
たまたま電話を取った記者が話を聞いて、
その記者の感度で、
これ面白いなとか面白くないなとか。
そこで、これはもうダメだなって。
さらに言うと、そこでデスクと言われる記者を投稿し、
報告した時に、そのまたデスクの感度によって、
これいらんばい、になってしまうことがあったんですね。
そういう関門も大事かもしれませんけども、
やっぱりAという記者がニュースと思わなくても、
Bという記者がニュースと思えば、
その記者が面白がって取材をするのがいいだろうということで、
その時は手挙げ方式というのを取っています。
なるほど。じゃあ、例えば、
リョウがちょっと困ったな、
新聞社相談してみたいなと思ったら、
LINEにかけば、
ちょっと家の裏の臓器場や家まで侵食して、
きつつあって困ったんだけど、
みたいなのをピッてすると、
坂本さんたちが、
やりたいなと思ったら、その記者が返信をして、
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読者の方とやり取りをしながら、
どんな風に困っているんですかとか、
ということで取材をしています。
なるほど。ちょっと例えが今よくなかったですね。
いやいやいや。
でも実際に原得に寄せられて、
大きな反響を読んだのは、
隣のマンションに住んでいる方で、
隣の家のベランダから流れてくる
タバコの煙で困っているという企画は、
かなり全国的に反響がありました。
なるほど。隣のベランダで吸うタバコと。
そうですね。ホタル族というんですかね。
家庭内で禁煙になっている方が、
ベランダでタバコを吸って、その煙が、
隣の家のベランダに入ってくると。
どうにかしてくださいと。
それってどうなったんですか。
どうにもしようがないんですけども、
そういう困っている人がいるということが、
それだけでもニュースであるということで、
発信をしたんですよね。
それによって、ある読者の方からは、
自分は今までホタル族でタバコを吸っていたけども、
隣にもしかしたら迷惑があったかもしれない、
という気づかれた方もいました。
原得をはじめて大きく、
私たち新聞を作る側で意識が変わったのは、
困っている人がいるというだけでも、
それは十分ニュースだなと。
なるほど。
以前だと、新聞の長官の一面とか乗らなかったようなニュースが、
読者からの調査依頼を受ける形によって、
ということも珍しくなりました。
あとは、給食室が暑い。
エアコンがついていないですね。
そうですね。
それも結局、それだけじゃなくて、
実は自分たちの職場が暑いんだとか、
エアコンにまつわることが、
発球して投稿があったりとかもするので、
広がりは。
最近よくあるのが、
行政の方に取材をするときに、
これ、アナトクですかって聞かれることがある。
なるほど。
取材しに行ったら、
これアナトクですかって。
やはり、新聞社の背後にいる消費者の方とか、
市民の方の声はさすがに無視できないという思いは、
企業とか行政の方にはすごく強いので、
我々も読者の方と一緒に連携しながら、
課題解決を目指していくというのが、
アナトクの強みだなと。
実は最初、2018年の1月に始めたときに不安もありまして、
果たして調査依頼が来るんだろうかと。
蓋を開けてみると、1月1日も元日ですが、
どんどんLINEに調査依頼とか、
都道府市登録、いわゆるアナトク通信と読んでいますが、
一緒に新聞を作ってくださるアナトクのフォロワーの方が
続々と増えていって、
読者アンケートでも近年例がないぐらい、
読者の方から後半、こんな企画を待っているとか、
これだから好きなんだという嬉しい声も。
嬉しいですね。
そうですね。
そういう意味合いですかね。
アナトク通信の方にアンケートをよくやります。
自民党の総裁とか、いろいろ問題のときにですね。
一度だけアナトク通信の方に、
なぜあなたはアナトク通信でいてくださるんですかとか、
アナトクのどんなところが好きですかという問い合わせをしたときに、
多かったのが、社会参加。
アナトクとつながるアナトク通信になることが、
社会と社会に関わっているという感覚になれるからだという声が
非常に大きかったです。
でも実際にそうですよね。
なので何か困ったときに助けてもらいたいとか、
というのももちろんあるんですけども、
一緒に少しでもより良い社会を作っていきたいとか、
素朴な疑問を解決していきたいとか、
以前あったのは犬を飼ってはいけないという伝説がある島、
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佐賀県にあって、本当にその島で犬を飼ってないのか、
記者2人が言いました。
調査しに行って。
ほぼ全個回って調査したというのがありましたね。
そういう柔らかい話から、いじめの問題とかですね、
いろんなニュースまで幅広く、
読者の皆さんと一緒に打っていくのがアナトクなんですが、
実はアナトクのモデルとした番組がありまして、
アナトクのモデルですか?
アナトクがモデルですか?
分かった!
探偵ナイトスクープだった。
まさにそうですよね。
なんとか社会文化活動版復活させたいと思った時に、
電話の代わりにSNSを使おうとなったんですが、
もう一つのヒントとなったのが探偵ナイトスクープですね。
あれは探偵ナイトスクープ、私も大好きなんですけども、
視聴者の方からSOSとか調査依頼が出されて、
それを探偵さん、芸人の方が視聴者に会いに行くとこから始まりますよね。
話を聞いて一緒に調査していくという。
なので我々も、アナトクにこういう調査依頼が寄せられましたら、
答えはこうでした、終わりではなくて、
こういう調査依頼が寄せられて、まず話を聞いてみたとか、
関係先に取材をしてみたみたいな、取材の過程も見せていくというのが
新条件ですね。
面白いですよね。探偵ナイトスクープは僕見てた。
それと同じようにやってる。
そうですね。探偵ナイトスクープの新聞版という気持ちですね。
ぜひこのポッドキャスト、後番組の最後にお話ししますけども、
リスナーの方からもリクエスト寄せていただいて、
課題解決、我々が調べていくんですよね。
あと実はアナトクには強力な味方が。
そうそう、そういう話をします。
アナトクには強力な味方がいます。
それは全国各市で、同じようにアナトク的な手法で、
読者とつながって課題解決に取り組む地方紙の仲間、
JODパートナーシップ、我々呼んでます。
JODっていうのは我々の造語なんですけども、
ジャーナリズムオンデマンド、オンデマンド調査報道に取り組む仲間のネットワークということで、
現在35社、38媒体ですよね。
北は北海道から南はほぼ入ってるんですね。
日本各地ほぼカバーアップ。
山本さんがおっしゃってたタバコの話とかも、
それを他のエリアの文書で編輯を、
そこのエリアでも反響があって、
なので普遍的にある問題とかに一緒に取り組むというふうに思ってます。
本当にいいですよね。
JODパートナーの記事で何か印象が残ってる?
僕はあれ、署名のやつ、佐賀県で。
愛知県知事のリコール問題で、
実はアルバイトで雇われた人がリコールの署名活動をしてたと。
これは佐賀県の穴田区通信の方から寄せられた情報で、
JODパートナー連携で中日新聞と一緒にして取り組むんですよね。
すごい広がったですよね、JOD。
なんとなく私、新聞記者になって25年ですけども、
全国誌があって、その下に地方誌があるみたいな、
ちょっと卑屈な意識があったのもあったんです。
近年、意識が変わってきていて、
全国誌じゃなくて中央誌と、
それに対して我々地方誌、ローカルメディアで、
全国誌にもいろいろありますけども、
それ一つの県とか地域にいる記者の数で言うと、
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我々ローカルメディアが圧倒的に数も多いし、
地域のネットワークも強いですよね。
そのローカルメディア同士が結びつけば、
中央誌でも取り組めないような船太の話とか、
面白くて深いことを全国で掘り上げないかと。
実際、記者の数がどっちのほうが多くなっちゃうんですね。
そうですね、感じになって。
じゃあ、面白かったなと思う他紙のページだと、
琉球新報さんの、米不足、今全国の米が来てて、
高いって言われるけど、
沖縄は米不足してないっていう理由が、
中限でお米送る文化があるみたいで、
それでもともとストックを感じて、
在庫を沖縄に。
なので、それがあるので、あまり影響してない。
記事がとても多いかなと思って。
米送るって。
面白いですよね。やっぱり日本は細長い国で、
地域によっていろんな違いもありますし、
穴読をやってみたらすごく感じるのが、
いかに自分が物を知らなかったかな、
っていうのを感じさせられるんですよね。
いろいろアンテナを張って取材してる気持ちなんですけども、
やっぱり自分が全く気づかなかった視点の調査をやったり、
知ってるはずだった分野なのに、もっと詳しい方。
当然ですけど、社会に。
一人一人の方がいろんな分野の世話なので、
そういった方たちから教えてもらって、
我々がそれをヒントに取材をしていく。
取材をする力っていうのは我々の。
なので、それで社会にというか、
読者の方に答えていく。
新聞記者の喜びの原点に近いものですよね。
もともと実は、西日本新聞、もうすぐ召喚150年ですけども、
原点は穴読的なところ。
何故かというと、西南戦争の時に、
当時福岡県近辺に住んでいた方が、
西郷軍、薩摩軍が決起してどんどんこっちに向かってきている。
今、戦況が知りたいという声があって、
記者が西南戦争の現場を取材をして書いたのが、
最初の西日本新聞の源流の新聞の記事なんですよね。
そういう意味では、穴読的な手法というのは、
西日本新聞の原点でもある。
言われてみるとそうですね。
古くて新しい手法ではあるんですよね。
今までは新聞記者が、これは読者に知らせるべきだという話とか、
読者に知らせたいという話に軸を置いていて、
それはそれで大事なんですけども、
もう一つの重要な軸である、
読者の知りたいということに応えられていただろうか、
という反省もあって、
あなたの知りたいに応えるというのが一つだった。
今までは知りたいだろうで書いていた、知りたいに応えていた。
それをSNSの発達によって、物理的に可能になった。
以前だと電話で一件一件聞くしかないですけども、
テキストの形でSNS一斉に各地でいろんな方に打っていただくように、
読者のニーズをつかめるように。
面白いですね。
以前あったのは、新聞を取っていらっしゃる方は、
今はどんどん高齢化されていると言われていますけども、
中学生の女子生徒が、特に女性があって、
体育祭の練習で毎日日焼け止めを塗っているんだけども、
学校に日焼け止めを塗っていくのが禁止されていて、
先生たちは完全防備にしているのに、
なぜ未来のアルバムが肌を守らず、
切実な詳細があって、
それに答えた記者が、
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教育委員会とか、文部科学法制労働省の取材をしてみると、
実は国としても日焼け止めの対策、肌を守るとか、
地球の気候も変わってきていますから、
推奨していたんですけども、
それがうまく教育現場に伝わっていなかったことが分かって、
その記事を出して以降、日焼け止めを塗ってもいい、
ルールが変わったりということもありました。
まさに社会が変わっていくのか、読者の声というのは。
すごくいい。
ポッドキャストはですね、幅広い世代の方が大きくなっていると思うので、
いろんな世代の方から詳細をお寄せいただければと思います。
今、ポッドキャストという単語が、
ちょっと次の回で、
今後のアナ読、今後の西ぽきゃみたいな話が入って、
なのでちょっと今日は一回ここでということで、
早いんですけど、時間に一旦終わりということで、
第一回目終わっていきたいと、
ここまで聞いていただきありがとうございました。
今日は、あなたの匿名取材犯の誕生秘話という、
その背景みたいなところをちょっとました。
次回はですね、今後どうしたいか、
アナ読のもっと面白いこと、
そういう話が聞けたらなと思うので、
第一回目終わってどうでしょうか。
やっぱり緊張しますが、
一人でも僕の方にアナ読をしていただけるというのは、
我々の喜びであるので、
これを機会にアナ読って何だろうとかですね、
聞いたことあるけど、なんだっけみたいな、
そういう方に俺の思いが届けます。
ありがとうございました。
宮崎さんどうでしたか。
今までアナ読はSNS起点に取り組んで、
今回のこの次の回の話にもつながるかもしれないけど、
フォトキャストを通して、また新しい歴史というか、
リスナーの皆さんとつながっていけたらいいなと思って、
とても楽しかったです。
ありがとうございます。
じゃあ一旦第一回目はここまでといたします。
ちなみに情報提供は、
あなたの匿名取材犯の投稿フォーム、
これ西日本新聞のサイトにありますよね。
あとLINE公式アカウント、ぜひ友達登録と、
文末にハッシュタグ西ポキャを付けていただけると大変助かります。
それでは次回もお楽しみに。
ありがとうございました。
ありがとうございます。