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はい、みなさんこんにちは、ninninです。今日はですね、映画の話をしたいなと思うんですけど、
winnyという映画、これ去年のですね、3月に公開された映画なんですけど、
winny事件っていう事件を題材にして、このwinnyを作った開発者の金子勲さんと、それに関わった弁護士さんを
描いた、本当に素晴らしい映画で、本当に感動してて、いろいろ考えさせられる映画だったなと思うので、今やっている
NFTとかブロックチェーンを使ったサービス、クリプト、仮想通貨なんかにも通ずるものがあって、
今この映画を見る、このタイミングで見るっていうのは何かね意味があるんじゃないかなって思うぐらい、
なんか深く刺さったというか、いろいろ思うことがあったので、今日は語っていこうかなと思います。
まずですね、このwinny事件が起きた経緯というのを話したいんですけど、それを知るためにはまずwinnyの仕組みを理解することが最初で、
このwinnyはどういうふうなファイル共有ソフトだったのかというと、今ね僕らがやっているNFTとかブロックチェーンに通ずる
peer-to-peerっていう仕組みを利用して作ったソフトなんですよね。
peer-to-peerっていうのは、個人間でファイルとかデータ情報を共有しながら
個人間で送受信ができると。だから中央のサーバーがいないというところが、今仮想通貨だったりブロックチェーンに用いられている技術なんですけど、
これをすでに20年以上前に仕組みを利用して、そういったpeer-to-peerを利用したものっていうのは他にあったらしいんですよね、当時から。
でもここまで画期的に実用的に作ったのはこのwinnyが初めてということで、世界からも注目されていたという経緯があって、
例えばですね、YouTubeだったらメインのサーバーがあるんですよね。そこから送受信をするという感じ。
今では当たり前になってますけど、スカイプだったりサブスクリプションのスポーティファイっていうのもpeer-to-peerの技術を利用しているということなんですよ。
仮想通貨もそうですよね、peer-to-peerっていう技術があるということですね。
なのでYouTubeとか大きいサーバー、メインのサーバーがあるところだとメンテナンスでちょっとサイトが止まったりっていうこともありますよね。
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そういうことがないということで、そこからwinnyがファイルを個人間で共有しあって、
当時2チャンネルですよね。このwinnyを金子さんが無料でサイト公開したんですよ。
そこから若者を中心に、当時日本だけで200万人以上が利用するようになって、著作権の問題っていうのが問題視されていったという経緯があって、
無料でダウンロードできるから映画会社とか音楽アーティストなんかの著作権を侵害しているということで、当時は安倍首相が国会でメディアに発表したりとかいろいろあったみたいなんですけど、
これを悪用した事件っていうのがどんどん絶えなくなっていって、
逮捕者も出ていたと。そこでこの技術を開発した金子さん自体に、この犯罪を助長する手助けをしたんじゃないかということで容疑がかけられて、なんと有罪になってしまったんですよね。
例えばナイフを使って人を刺しましたって言ったらその人が悪いですよね、もちろん。
けどこのナイフを作った人に罪はあるのかっていうところが問われていて、
実際に裁判に関わった弁護士さんのダンさんが言ってたんですけど、その人の表現で言うと高速道路に例えてて、
高速道路を作ってそこでスピード違反したり改造車を走らせたり煽り運転したりっていう事件があったとしたら、
その人たちが捕まるのは当たり前ですよね。でもその高速道路をバイパスを作った人に責任はあるのか、
それだったら国交省が責任を取るのか、罪に問われるのかっていう問題があって、
ここがねなかなか映画の中でも出てくるんですけど、何とも言えないところなんですよね。
序章っていうこと自体がなかなか複雑で難しい裁判であったっていうことも言われてましたね。
20年前の当時なんで、なおさらプログラミングとかインターネットっていうものを理解できてなかった時代で、
司法も検察も技術的なところは何もわかってなかったんですよね。だからこそ誤解が生まれたっていうのもあるし、
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金子イサムさん自体も言葉っていうものが一般的な言葉じゃなくて、本当に技術的なことばっかりなので、
そこも理解できなくて誤解されてしまったということもあると思うんですよね。
結果的にはですね、2002年にウィーニーをリリースした後に、2004年に京都府警が著作権違法の容疑で金子さんを逮捕して、そこから裁判で有罪になったと。
一審で有罪になって、そこから7年間裁判が行われて、2011年の最高裁で無罪が確定したということなんですけど、最初の有罪判決の時っていうのは、
ニュースでもメディアでもこの件が社会問題であるということで、かなりのバッシングを受けながらも公開されたんですけど、
この2011年の無罪の時は何もほとんど報道がされてない。だからこの事件で金子さんが無罪になっていること自体知らなかったっていう人も多かったみたいなんですよね。
そういうメディアもね、仕事でやってるからっていうところもあるし、ただ無罪になったのに、
その反対の警察側、検察側とか裁判とか司法に対しては何のお咎めもなく、むしろ上場企業に天下りしたりとか役員になったりしてるらしいんですよね。
だからそこがね、本当に出る杭は打たれる、この日本の悪いところがそのままリアルに表現されてて、何とも言えないなっていうところでしたし、
ある種、これも映画で描かれてますけど、スケープゴートみたいな感じで隠蔽操作的な
闇も深いなというところも感じつつ、その後、2011年の無罪判決が終わった後、1年半後に金子さんが亡くなってしまったんですよ。
当時42歳で、若くしてこの世を去ってしまった天才プログラマーっていうところで、そこから11年経って去年、
これがウィーニー事件が映画化されたということなんですよね。
だから、僕も全然知らなくて、この件に関してもこういったことが実際に日本で起きてたのかっていうことを、
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知らないことに対して、ちょっと罪悪感じゃないですけど、今やってるブロックチェーンとかそういう基礎になる技術で日本人がこんだけ挑戦して、
イノベーションを起こそうとしてたっていうことがわかって、なんか知らないですけど、責任感みたいなものも感じたし、
この事実を知った上で、やっぱりこれからの日本の技術、技術者とかイノベーターに対して、
出る杭を打たれる社会っていうものをなくしていきたいなと思いますよね。
で、やっぱり金子さんがこの裁判の後に話してたインタビューの映像があるんですけど、その中でもこの無罪を勝ち取ったことっていうのはかなり意義があるし、
これ、何か挑戦をしようと思って、日本でね、プログラミングでも何かしら挑戦をしようとした時に、そこに杭を打たれるっていうことだったり、そういう犯罪につながるようなことっていうところがなくなったっていうことを証明できたっていうことが、
僕は良かったなって言ってるんですよね。だからそこで示せたっていうところ。法律とテクノロジー技術っていうのはなかなか難しいところでもあるし、サイバー責任者みたいなものも国だったり政府とか司法でも置かれていると思うんですけど、
本当に頭がぶっ飛んでる天才とかっていうところの次元までには並大抵の人はいけないと思うし、金子さんも10年に一人の逸材って言われてるんですけど、そのプログラミングを同期でやってた清水さんかな、清水良さんという方が別のyoutubeで言ってたんですけど、10年に一度のわけねえよって言ってるんですよ。
10年100年に一度かもわからない、こんな逸材を生かせなかった日本っていうのにやっぱり責任があるっていう感じでね、言われてたし、こんな人は多分出てこないだろう、僕が生きてる限り出てこないだろうって言ってるぐらい、やっぱり技術者としての
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何ですかね、その価値っていうところを言われてましたね。
なので僕も、今ね、少なからずですけど、技術的なところっていうのは、プログラミングを実際にやっているわけじゃないんですけど、テクノロジーに触れながらAIだったり、いろんなものに触ってて思うのが、やっぱり
理解できないんですよね、普通の人にはね。理解しようともしてくれないと思うんですよ。いくら技術的に革新的なことを言ったとしてもね。ただその伝え方だったり具体例だったりっていうのを
法的な部分もちゃんと考えつつ広めていくっていうところ。まさにNFTとか今やってるトークンとかでもそうですけど、まだ法整備が落ち着いてない状態で、技術だけが
どんどん進んでいってるっていう状況で、ここも本当にリアルに、社会的にどういうふうに実際に使っていけるのかっていうところも、この映画の本質的な問いなんじゃないかなって感じたりしましたね。
この映画ウィーニーの金子さん役が東出雅博さんという俳優さんなんですけど、この方もねめちゃくちゃ僕好きで、昔からね、よくこの人の映画を見たりするんですけど、この方自体もいろいろね、スキャンダルにあったり、いろいろ世間からバッシングを食らった時期とかもあって、今はね
山暮らししたりね、いろいろ人生観を表現してて、本当に面白いなと思うんですけど、そういう共通している部分っていうものがあったから、そこがリンクして、本当にそのまま金子さんなんじゃないかなと思うぐらいの役回りをされてて、他の俳優さんもすごいんですよね。
このウィーニーを作った監督っていうのが松山雄作さんと言って、結構若い20代30代ぐらいの監督さんらしいんですけど、よくね、この映画作ったなと思うし、やっぱり金子さん、金子勲さんの名誉を取り戻すために、みんなで作った映画でもあると思うし、
感動したエピソードがあるんですけど、これは映画に出てきてない話なんですけど、金子さんの弁護を担当したダン・トシミツさんっていう弁護士さんがいて、この方が映画でも出るんですけど、金子さんのお姉さんですね。
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お姉さんが最後に葬儀の時に出てきて、金子さんが使ってたメガネを手渡して固みということで、そのシーンもかなり感動的で泣きそうになるんですけど、そのメガネっていうのも実際に映画の中で金子さんのメガネを使ったり、
当時セットで置いてたものっていうのも実際に金子さんの遺品を使ったりっていう演出もしてるみたいなんですよ。だから本当にリアルに再現されてるっていうところもあるし、
あとこの映画の中で金子さんの役を演じた東出さんがね、実際に金子さんのお姉さんに会った時のエピソードがまた感動するんですけど、金子さんの役を演じきった東出さんにお姉さんが会った時に弟がいるみたいって本当に思って号泣したらしくて、
そこで今まで加害者の親族として辛い思いも知ってきたけど、これで報われたし、本当にそこに弟がいるみたいだったって言われてて、本当に涙を流したというエピソードもあったりなんかして、
本当に何かただ単に映画っていう映画の作品というわけじゃなくて、本質的なところをその社会、今日本の社会で変えなきゃいけないこととか、この事件を事実を知った上で改めてどういうふうに行動していくかっていうのを一人一人が
この事件をただ終わらす、その映画として鑑賞するだけじゃなくて、行動していくきっかけになる映画になっているんじゃないかなと思いますね。ちょっとうまく締めれませんでしたけど、
ただの映画じゃないっていうところは本当に感じましたね。まだ見てない方はほとんどネタバレになったかもしれませんけど、内容はもっともっと面白くて、面白さってそれぞれあると思うんですけど、
リアルにこんだけ再現している映画で、こんだけ胸にグッときて、今の僕のこのタイミングでこの映画を見れたことで、今NFTとか仮想通貨、クリプトに関わっている人っていうのがにとってすごく意味のある映画だなと思ったので、ぜひまだ見てない方は見られてください。
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ということで、かなり長くなりましたけど、最後に映画で出てきたワンシーンで、僕がいいなと思った言葉を話して終わりにしたいと思います。金子さんのセリフですね。
宇宙ってあまりにも無限すぎて、個人で囲い切れる範囲を超えているじゃないですか。人類が終わるまでに理解できるかも怪しいわけで、でもコンピューターの宇宙なら、私一人でその大部分に触れることができるんじゃないかって考えたんです。