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映画「急に具合が悪くなる」
2026-06-21 15:36

映画「急に具合が悪くなる」

今年のベスト映画かも

#映画

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サマリー

濱口隆史監督の最新作「急に具合が悪くなる」は、3時間半の長尺ながらも非常に心動かされる作品です。フランスの介護施設ディレクターであるマリー・ルーと、ステージ4の癌と闘病中の日本人舞台演出家マリーという二人の女性の出会いと親密な関係が描かれます。認知症患者を人間として扱う「イマニチュード」の導入に奮闘するマリー・ルーと、死を運命づけられたマリーの交流は、独特の言語表現と哲学的な対話を通じて展開されます。特に資本主義社会の構造に関する議論は、観客自身の生き方にも問いを投げかける、示唆に富んだ内容となっています。語り手は本作を濱口監督の最高傑作の一つと評価し、何度も見返したいと語っています。

映画「急に具合が悪くなる」の紹介
こんにちは、ninjinkunです。 映画「急に具合が悪くなる」を見てきました。
これは、ちょっとね、今年ベストかもしれないというぐらい、非常に心動かされた作品だったので、
ちょっとね、頑張って喋りたいかなと思います。
この作品は、私がファンの浜口隆史監督という監督の最新作で、まずね、3時間半の長尺映画ですので、
この浜口監督の作品はね、こういう長尺作品が多いんですけど、
まず、3時間半、この時代に時間を確保し、映画館に行くというね、そういう肝が座った、
もしくは暇な人間にしか見ることができない作品なんですが、
その会やってね、非常に濃密な体験ができる映画になっています。
物語の背景と登場人物
話としては、もともと原作がある作品で、
哲学者の女性と文化人類学者の女性の往復所感というのが、原作の吸引が悪くなるという作品らしくてですね、
私もこれを読んでみたいなと思って、これから原作に手を出そうという人間なんですが、
ただ、そこの原作から設定が大きくガラッと変わっていて、
この作品ではですね、まず舞台が主にフランス、そしてちょっと日本と、
で、出てくる女性の登場人物2人がフランス人の介護施設のディレクターをしているマリー・ルーという女性、
そして日本人の舞台演出家のマリーという女性、この2人のマリーがですね、
あるきっかけから出会って、そこから非常に親密な関係を築き、そしてこの中で早めに明かされるんですけど、
日本人の方のマリーはステージ4のガンと闘病中であるということが明かされて、
いずれは亡くなってしまう運命ということが埋め捨てられているというね、
その中で2人がどういう関係を育むのかというのが非常に物語の核になっている話ですね。
介護施設とイマニチュード
もうね、いろんな要素が入っているんですけど、まず1つはこのマリー・ルーが働く介護施設、
認知症の方々をケアしている施設なんですけど、
ここをもともとは認知症の人たちをあまり人間扱いせずに、
例えばね、ある程度力で抑えつけるようなこととか、
物として扱って体を適当にバーッとね、すごい速で洗ってしまったりとか、
そういう人を人間扱いせずに、そういう介護施設としてやってたところを改革しているのがこのマリー・ルーで、
イマニチュードという、そういう認知症の人たちを物ではなくて、
人として扱うための技術を導入しようとしていると。
実際これは存在する技術なんですけど、
それを病院に導入して、病院とか介護施設に導入して改革しようとしている。
しかしその中でいろんな、例えば人員とか予算とか、そういう壁にぶつかってみながら、
その理想主義をあきらめないというのがマリー・ルーですね。
ただ彼女はそういういろんな壁にぶつかってすごく疲れてもいるし、
あとなかなか眠れてないんですよね。
本人はあまり眠らなくても平気なのって言ってるけど、
明らかにそこには歪んだものがあるであろうということが示唆されているんですけど、
二人のマリーの出会いと交流
そこにある日、突然登場するのがこのマリーという舞台演出家で、
2人はパリで出会うんですけど、たまたまそのパリに海外公演に来ていたときにこの2人が出会って、
そのひょんなことから、彼女が演出している演劇をこのマリー・ルーが見に行き、そこから2人が急速に接近すると。
そこで本当に、まず2人ともお互いにマリー・ルーは日本語に堪能、
マリーもフランス語に堪能という設定がありまして、ここから結構多少のぶっ飛びはあるんですが、
このマリー・ルーが日本語で彼女に質問を、その舞台上のQ&Aからすると。
それで彼女が早稲田大学で文化人類学を専攻したということが分かり、
その後でマリーのほうもフランスのソルボン大学で哲学を専攻したということが分かるという、
ここで原作にある文化人類学者と哲学者という設定が出てきてくるんですけど、
その上にでも介護施設のディレクタープラス舞台演出家という、この職業設定は完全に映画オリジナルということです。
この2人がお互いの言語が理解できるし喋れる。
最初はお互い日本語で喋ったりフランス語で喋ったりするんですけど、
途中からマリーのほうは日本語で、マリー・ルーのほうはフランス語で喋って、
それがシームレスにお互いに理解されるという、本当に可能なのか分からないけど、
映画の中で可能になっているという、こういうマジックが起こって、
この濱口律史監督作品はこういう言語を対応するような、
そういう独特の演出がドライブマイカーとかでもあったんですけど、
それのかなり長尺版で、日中のほとんどがこの2人の会話で作られているんですけどセリフが、
それが日本語とフランス語の応集であるというのが、なかなか見ていると自然に見えてくるんですけど、
よく考えるとこんな成立するのかという、こういう面白さがあって、
でもその片方が自分からすると僕の日本語で、もう片方が自分からすると分からないフランス語で喋られていると、
何ですかね、両方の角度から、違う角度からいろんな意見が言われているようで、
でも同じことは喋られているという、その多角性というか、対応性というのは多分一番いいのかな、
そういう一つのトピックに対するいろんな視点というのが、言語を通して自然に表現されている、
そういう構造になっていて、何ですかね、見ていてとても頭が活性化されるというか、
こっちの人から見るとこうで、こっちの人から見るとこうでというのが、
何か同じ言語同士で喋られるよりも、もっと立体的になるような感覚があって、
こういうのは浜口監督の独特な演出のめちゃめちゃ面白いところかなと思います。
資本主義社会に関する哲学対話
あと非常に一つ、歴中でハイライトのところが、この二人が夜中にリルが働いている施設で、
議論というほどの対立ではなくて、
二人がどうしてこの世界がこういう構造になっているのかというのを、哲学対話のようなことをする時間があって、
この時にマリーが私たちの置かれている資本主義社会の構造と、
今の介護施設の上であなたが頭を悩ませている構造というのは、
多分こういうふうになっているというのを図解しながら、
資本主義社会ワンオンワンみたいな、そういう入門資本主義みたいなことの簡単な講義というか、
そういう学校のクラスみたいなのが行われるんですけど、
最初は急にそういう授業みたいなのが始まるんで、
何なんだこれとか、こんなの映画の中でやられてもなみたいな気持ちになるんですけど、
だんだん引き込まれていって、
だいたい自分の頭の中でも考えていることと似ているんだけど、
改めて構造を図示されると、やっぱりこういうふうになっているんだとか、
じゃあどうやってこの構造から抜け出すんだみたいな、
そういうふうに頭が動き出すんで、
このシーンは非常に印象的でしたし、今も頭に残っていますね。
そういう意味では、自分が今完全に資本主義社会に組み込まれて、
会社からお金をもらって、
それを投資して増やしたりとかしながら生活していますけど、
なんかこのまま組み込まれたままでいいんだって、みたいなね。
さらにAIなんか使ってそれを加速させているわけなんで、
なんでしょうね、知らないうちにその構造に加担していないかっていう、
別にそれ自体が全部100%売り持てないですけど、
この映画の中では資本主義構造というのは、
基本的に未来を食いつぶしながら拡大していく、
そして最終的には全てを押しつぶすのではないか、
それがどういうことか分からないけど、みたいなね。
そういう割とナイーブな資本主義社会論が語られるんですけど、
でもそこにはそれなりの説得力があるので、
自分がそういう再生産されて膨張されていく力に加担していないかっていうのは、
結構突きつけられる作品でしたね。
そういう意味では自分のこれからのいろんな選択とか生き方に、
それなりに影響を与えそうな作品でもあって、
そういう意味でもこの作品はとても大事な作品になったかなと思います。
物語の結末と監督作品への評価
そういう哲学対話シーンがあって、
なので非常にこっちの方にも刺さってくるような内容になっています。
でもそれはあくまでも劇中の中盤のワンシーンであって、
その後はマリとマリールーがどうなっていくか。
そしてマリは死を運命づけられているので、
そのマリがどういうふうに死を迎えていくのかということが話の中心になっていき、
それが非常に予想外のことはそんなに起こらないんですけど、
非常に美しく描かれるという3時間半の作品でございますという感じですね。
浜口作品をパッと語るのは難しいなと思うんですけど、
自分は結構読書でも映画でもその人の作る文体とか文法みたいな、
そういう語り口とか小説だと文体で読んでいる。
正直話よりは文体で読んでいるし、
映画も話の面白さというのは実はそこまで考えていなくて、
それよりも映画の見せ方とか、
こっちにどういうふうにそれを照らしたいかというか見せたいかという、
そういう意図の方が割と大事かなと思っていて、
そういう見方でいろんなものを見ているんですけど、
なのでこの浜口監督の作品というのは自分にとっては毎回新鮮だし、
何でしょうね、他の映画とは全然違うなっていう、
そういうこの人独特の語り口があって、
それがいろんな方向から自分を揺さぶってくるんで、
もちろんエンターテイメントとしてもきちんと面白い作品になっているんですけど、
それ以上にこの監督の語り口をずっと聞いてたいなという、
そういうふうに思わせてくれるような作品が多いので、
前作の悪は存在しないはちょっとよくわからなすぎたけど、
そういう作品もあるにはありますが、
基本的にはこの監督の作品をずっと見ていたいなと思わせてくれるような監督なので、
今作はそうですね、私はドライブマイカーがこれまでは一番好きだったんですが、
それを更新しているかもなという感じがするぐらい、
この浜口監督の最高傑作の一つだろうなと思います。
自分も3時間半ある作品ですけど、
ずっと集中して一言も聞き漏らすまいと思っても没入してみていたので、
それぐらいの深い体験ですけど、
多分最低もう一回は見ると思いますし、できればもう2回ぐらい見たいかなという、
それぐらい何でしょうね、何度でも浴びたいようなそういう体験かなと思います。
という感じで、そろそろ15分ぐらいしゃべっているわ。
今年多分自分のベストになりそうな作品、浜口監督の日治普通ベルギーが作る作品かな。
これも面白い座組みですけど、という急に具合が悪くなるという作品でした。
ありがとうございました。
15:36

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