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2025-12-11 09:58

映画「ペリリュー 楽園のゲルニカ」

サマリー

映画「ペリリュー 楽園のゲルニカ」では、第二次大戦中のペリリュー島を舞台に、主人公タマルが戦争の混乱の中で生き延びようと奮闘する様子が描かれています。アニメ化にあたり、原作のリアリティとキャラクターの魅力がよく表現されており、戦争の悲惨さと美しい自然の対比が強調されています。

ペリリュー島の物語
こんにちは、ninjinkunです。
ペリリュー 楽園のゲルニカという映画を見てきました。
この作品は、第二次大戦中のペリリュー島という、今のパラオ、フィリピンのちょっと東ぐらいにある島なんですけど、
こちらで首都をくり広げた日本軍を主人公にしているという、その中でタマルというですね、漫画家志望の青年が一番メインの主人公で、
彼はね、非常にあんまり気も強くないし、なので人を殺したりするのにも非常に気が進まないし、躊躇するし、
なんとかして生きて帰りたいと思っているけど、なかなか周りの人に頼らないと生きていけないような、
かなり今の我々のパーソナリティに近いような、そんなに軍国主義にも染まりきっていない、どちらかというと弱い方の人間として描かれている人が主人公で、
彼がね、功績係っていう兵隊たちが戦った記録を遺族に知らせるための記録をつける係に任命されて、その彼らがどうなるのかと、
いよいよアメリカ軍が上陸してくるぞというタイミングで、彼らが現地に着任して生きて帰れるのか、
そして実際その後戦後までを描くっていう、結構タイムスパンは長めの作品になってます。
私はこの作品はアニメ化が発表された時から注目していて、それまでは原作を知らなかったんですけど、
原作は武田和義さんという人の2016年から21年まで連載されていた全11巻の漫画になっていて、
このタイミングで映画化が多分1,2年前に発表されたんですけど、そのタイミングで原作を知って、
ちょうど先月ぐらいから映画が封じられる前のタイミングで、
原作がKindle Unlimitedの読み放題に11巻中の6巻分が来ていて、
ちょっと映画化が待ちきれなかったんで、先に原作読んでみようと思って読んでみたらですね、
完全に引き込まれてしまいまして、残りの6巻を超えた7から11も全部購入して一気に読んでしまいましたね。
私は今出費を絞っているのもあって、漫画を普段そんなにいっぱい買っているわけじゃないんですけど、
これに関してはもうちょっと止められないというか、全部読まないとということで、
珍しく原作をちゃんと全部読みまして、非常に感銘を受けて、本当に素晴らしい作品ですね、これは。
武田和義さんの絵柄自体はかなり可愛らしくてデフォルマされているキャラクターたち、
ちょっと丸っこいようなキャラなんですけど、このキャラたちが本当に悲惨な運命をたどっていくという、
とても思いないようこの可愛らしい絵でやっているというところが、まずこの作品の魅力だと思いますし、
史実をベースにしたフィクションというタイプですけど、実際に相当綿密な取材とか、生き残りの人への取材とかも通して、
原作にも実際の専門家の人が原作に入っているということが書かれていますので、
かなり史実を書くことに、史実というか本当にあったたかい、人物たちは書くだけど、実際に起きたことはほぼ事実という、
そこの交渉に相当に時間をかけて作られた作品だというのが分かって、そのリアリティとかそれを面白く引き込むように読ませるという、
漫画の巧みさにすごい舌を巻いて、本当に引き込まれて、自分がまさにそこの場にいた青年のように体験できる漫画として、
これはとても画期的だなと思いましたね。
漫画で裸足の伝とか、この世界の片隅にとか、日本で起こったことを書いている漫画はいくつかあるけど、
特に最近はそんなにないと思うので、現代の我々と同じタイムラインの作家さんがこういう作品を書いているというのは本当に素晴らしいことだなと思います。
というわけで、まず原作がめちゃめちゃお勧めなんですけど、今回は原作を読んでから映画を見るという順番だったので、
映画にも相当期待していたんですけど、まず一つ言えるのは原作を100%アピールする映画として、とてもよくできていたと思います。
もちろん11巻分の話と2時間の映画は全然尺が違うんで、いろいろした選択はしていながらも、そこに全然不自然さはなくて、
そこが削られたんだとか、こことここを繋げたんだとか、そういうのは原作を読んでいればわかるんですけど、全然不自然さはなくて、
出社選択の加減もかなり絶妙だったなと思いますし、これはとても良いなと思います。
なので、原作への導入としての映画というのは、としては本当に100点じゃないかなと思いました。
一方で、最近のよくできているアニメは原作を部分的に超えるというか、アニメ的にさらに拡張するというよくできている作品がわりと出てきている時代だと思うので、
そういう基準から見ると、あまりそこはやってないかなという感じでしたかね。
なので、原作を読んだ人がアニメを見て新しく得るものがあるかというと、そこはそんなにないかなという感じはあります。
映画の特色
まあそうは言ってもね、多分アニメから見れば全然そこは気にならないと思うので、
そういう細かいことをグチグチ言っているのは、多分アニメ化の意義とかそういうのを言いたいめんどくさい人間だけだと思うので、あまり気にしないで欲しいですけど、
自分としては見てそう思ってしまったというところがありますね。
でもね、アニメの要素はもちろんありまして、やっぱり音ですよね。
原作ではリオンで表現していた音が実際に聞こえますので、砲弾の音とか足音とか雨音とか、
そういうものがきちんとリアリティを持ってアニメだと入れ込めますので、そこはとても良かったのでリアリティは上がっていましたし、
もう一つ、このペリリュートというのは本当に楽園のデルニカというタイトルの通り、南のすごくきれいな島なんですよね。珊瑚礁に囲まれている。
このペリリュートの自然の様子を結構リアリティがあるタッチで時々入れてくるっていうのがこの映画の版の特徴で、これはとても自分としては良かったと思います。
なので、実はこんな色の動物がいるんだとか、海がこんなにきれいなんだとか、緑がこんなに茂ってるんだっていう、
こういうちょっとドキュメンタリーみたいに周りの冴え入れない風景をとても美しく描いて挿入してくるっていうのは、
これはこの映画版の優れてるところだなと思いました。
それによって、実際主人公たちはなかなか過酷な運命をたどってるんですけど、彼らが生きているのがどういう世界かっていう。
それがまさに対比にもなっていて、過酷さと美しい世界みたいなね。
実際主人公はその美しさに魅せられるっていうシーンが原作にもあるし、映画にもあるんですけど、そこが映画版はうまく拡張されていて、
そこは本当にいいとこだなと思ったんで、全体としては良かったなと思いますね。
ですし、自分はこの映画が作られなかったら、おそらく原作を知らずにそのままだった可能性もあるので、
この原作に出会わせてくれただけでも、この映画には本当に感謝かなと思います。
というわけで、重い話ではあるんで人を選ぶと思いますけど、
戦争に興味がある人がいれば、このペリリュー・ラクアノ・ゲルニカはとても、
やっぱね、今を現代の我々にすごく刺さるように作られていると思うんで、
なので、我々に近いパーソナリティの人もいるし、もちろん軍国主義に染まっている人もいるし、そこのグラデーションもいろいろ描かれているんで、
ちょっとずるいやつとか、実際そういう人がいたかはわかんないですけど、
いてもおかしくないなっていう、本当に過酷な状況なんでね。
これがね、軍蔵劇として見れるっていうのは、かなり面白い作品に仕上がっているなと思うんで、
ぜひ、ちょうど今絶賛公開中ですんで、おすすめでございます。
というわけで、ペリリュー・ラクアノ・ゲルニカを見てきました。
ありがとうございました。
09:58

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