1. ninjinkunの声日記
  2. ドキュメンタリー映画「東京裁..
2025-08-14 13:50

ドキュメンタリー映画「東京裁判」

サマリー

ドキュメンタリー映画「東京裁判」は、1983年に制作され、戦後の歴史や裁判の様子を詳細に描いています。この作品は、長い上映時間にもかかわらず視聴者の集中を持続させる編集が特徴であり、近代史を学ぶ上で非常に有益な内容となっています。「東京裁判」では、戦後の日本と連合国の視点から、政治的な思惑や裁判の内容が明らかにされます。また、日本側の立場や裁判官たちの背景も丁寧に描かれており、視聴者に深い理解をもたらします。

映画の内容と背景
こんにちは、ninjinkunです。
前回の声日記で喋っていた映画、東京裁判4Kリマスター、見に行ってしまいました。
結局、この前の月曜の祝日に足掛け5時間、上映時間は4時間半くらいなんですけど、
間に10分の休憩とかがあって、結局ほぼ5時間まるまる映画館にいるという感じで見てまいりました。
東京都写真美術館で行われている、これはリバイバル上映で、もともとは1983年に撮られたドキュメンタリー映画。
監督は小林雅樹監督。名前は知っているんですけど、有名な監督だということだけ知っていて、私は見るの初めてなんですが。
戦後25年してから、この東京裁判のフィルムがアメリカから公開になって、それを5年かけて編集して作ったというドキュメンタリーで、当時もヒットしたらしくて。
それが2018年にリマスターされて上映されて、そこから時々再上映されているようです。
今年も多分その8月の終戦の記念日に合わせて上映されているという感じですね。
まず4時間半あって休憩まである長大な映画なんですけど、正直長さというのは全然気にならなかったですね。
ずっと集中力が持続して見れたんで、とても多分編集が上手いと思いますね。
全然中だるみしないし、本当にその裁判のシーンをフィルムを使って映しているんですけど、
結構あいまいまに実際の手術で起読したフィルムとか、当時の世相とかの様子のフィルムとか、
あとは例えばドイツの様子を説明するフィルムとかが挿入されて、すごく緩急がついていて見やすくなっているんで、長さは正直全然気にならないですね。
裁判の足先を知っているわけではなくて、さっき言った通り、いろんな実際に何が起こったかを説明していくシーンのほうが多分多くなっていて、
それもあって、まず開始40分間裁判始まらないんですよね。
これいつ裁判始まるんだろうと思っていたらもう30分を超えてしまって、おやおやと思っていたらようやく裁判になったんですけど、
なんでかというと最初にこの裁判に至るまでの背景が語られて、
その終戦になりましたというのはもちろんあるんですけど、
この裁判の前提として、ドイツが降伏した後に行われたニュンベルク裁判というのがまず下敷きになっていますという説明があって、
ここで初めてドイツの先般が裁かれたと。
東京裁判もこの同じ裁判形式に則ってやるよということが事前に決まっていて、
そのためにこの後に出てくるどういうロジックで法理が展開するのかという説明のために、
最初にこのドイツの状況が説明されているというのが、それもあって結構長くなっています。
まず全体としてはめちゃくちゃ勉強になりますね。
すごくいい日本の近代史のまとめになっているんじゃないかなと思います。
それこそ受験で日本史とか世界史とかやるような高校生とかが見たら一発で近代史が頭に入るんじゃないかなというぐらいよくできていて、
普通に大人の自分にとっても勉強になりましたし、
あと音楽が竹光徹という有名な作曲家の人がやっていて、
それをもってやたら拡張高い音楽がなるなと思ったら竹光徹と思って、それもちょっとびっくりしましたね。
本当に5年間かけて編集していただきあって構成も緊密で、
裁判が2年間もあるんですよ、裁判だけで。
だからそのフィルムを編集するのはめちゃくちゃ大変だったと思うんですけど、
裁判の中で日本軍が何を言ってきたかということが、
時系列順に説明されていく何とか段階と呼ぶんですけど、
最初の一般段階から始まって何段階があったかな。
安州事件とか日支戦争、日ドイスク三国同盟、
こういうのが時系列的にその中で検察側から説明されて、
それに対して弁護側が弁護するっていう流れが実際の裁判の中にあるので、
その流れに合わせて映画の中でも実際に起こった事件についての解説が
映像付きで入るっていう。
なので本当に直線的に見るとすごくわかりやすい映画になってます。
その裁判という時系列をうまく使って近代史を説明している映画っていう風にも
言えるんじゃないかなと思いますね。
裁判の詳細と意味
でも4時間半あるんで、
これをさっと手短に自分の方で解説するのはほぼ無理かなと思います。
気になったところだけかいつまんでいっていくと、
まず裁判までに人がめっちゃ自殺してます。
GHQが起訴する人をリストにして起訴していくんですけど、
多分情報が漏れてたんでしょうね。
起訴するって噂が流れた段階で、
その対象になる人たちがどんどん自殺されて、
実際に裁判にかけられた人っていうのは、
戦犯と目指されていた人たちの中でも一部であるというのがあると。
特に、
小野江文守とか松岡洋介とか、
非常に重要な人物たちが存命だったり、
自殺されていた人たちの中でも一部であるというのがあると。
松岡洋介とか非常に重要な人物たちが存命だったんですけど、
この人たちは自殺してしまったし、
一番メインで裁かれる東條秀樹も自殺を図って、
ギリギリで弾が心臓を剃れて、
米軍の介護によって一命を取り留めて、それで裁判に出るっていう、
もともと死ぬつもりだったんですよね。
いや、こういうのは後世の人間化すると、
普通に生きて裁判を受けて、ちゃんと証言を残してほしかったなというふうに思うわけですよね。
他にも、戦犯と目指されそうな人たちが割と漏れてたりして、基礎のリストから。
その理由が、裁判所に28人分の席しか用意できなかったから、座れない人が除外されましたみたいな。
そういうことがあったりして、
裁判自体はそれなりにロジカルに進むんですけど、基礎の段階はGHQが多分やってるんですよね。
ここはかなり引いてきたなっていう感じがしましたね。
あと面白いのは、政治的な思惑がめちゃめちゃ渦巻いている裁判になっていて、
その裁判の法的なロジックと政治的な思惑が割と真っ向からぶつかることが結構あって、
例えば、アメリカの思惑ではマッカーサーの意向で、天皇の戦争責任というのを回避しろという意向が働いているんですよね。
これは完全に政治的な理由で、その方が戦後処理がうまくいくからなわけですけど、
そうは言っても、ロジカルに考えると天皇が全体を束ねているということは、
戦前憲法には書かれているので、戦争責任はどう考えてもロジカルに考えるとあるというふうになるのを、
どうやって回避するかというのをアメリカ側の検事がめっちゃ考えて、
そういう発言をするように被告を誘導していくんですけど、なかなか言ってくれない。
例えば、東條秀樹は、日本人は天皇に逆らうというような発想は全くありませんとか言って、
おいおい、天皇を売っ取るぞみたいなことがあって、後から裏で繋がって、
国際的な思惑と裁判の舞台裏
午前会議では天皇は反対したという発言をさせたりとか、そういうめちゃくちゃ政治が働いていますということとか、
あとはアメリカだけじゃなくてソ連とかオーストラリアとか各国の思惑も非常に渦巻いていて、
この法廷自体はいろんな国の判事で構成されているんですけど、
例えば、四季密青井かな、守るだ、守るっていう人は外務大臣やってて、戦後も外務大臣になった人なんですけど、
ボズダム宣言の受諾のサインの時にサインをする役目を負ったりして、
戦後の政府の中で活躍することをアメリカ側は期待してたんですけど、
ソ連とこの人仲が悪かったんで、ソ連側が絶対起訴しようって言って、
アメリカは起訴したくなかったけど、起訴されてしまうとかね。
刑は一番軽かったんですけど、それでも均衡7年とかだから、
そういうソ連の思惑とか、
あとオーストラリアは絶対にその天皇には戦争的に追わせるっていう意思を持ってて、
それがその裁判長がオーストラリアの人なんで、その意思が入ってたって、
そことアメリカとの攻めり合いがあったりとかね、
そういういろんな国の思惑が働いてるってのも、ちゃんと丁寧に解説してくれるんで、
裏側でそんなことがあっていうのがね、とても面白く見れますね。
日本側の言い分と映画の感想
で、あとは何が面白いかな。
でもそこが一番僕は面白かったとこかな。
日本側の言い分は、ずっと我々は思わず戦争に突入させられたという感じの弁論をしていくっていう、
日本側の人たちの認識は実際そうなんだろうなって感じはするんですけど、
アメリカと外交的な交渉に失敗して、
アメリカからいろんな資産の凍結とか、石油の輸出を止められたりとかして、
回戦するみたいな、日本から見るとそうなんだろうけど、
戦勝国から見るとそうじゃないよねっていう。
この裁判は、とことんまで戦勝国が敗戦国を裁くという構図にはなってますんで、
日本側のロジックっていうのは基本的に無視されるっていう。
なんでしょうね。
私はこの裁判が行われた後の時代に生きてるから、
どっちかというと連合国側の言い分の方を内面化してるなとは思うんですけど、
実際に戦争をやった人たちはこういうだろうなってことは普通にそのまま言ってて、
やっぱり本当にこれを信じたんだろうなっていうのは、なるほどなって思いましたね。
彼らはね、そもそも回戦に至ったら待てるってことは割と理解してた人たちが多いんで、
この人たちがね、被告の人たちが喋ることもいちいち何ですかね、
本当にやっぱこうやって思ってるんだなとか、それなりに筋が通ってるんだよなとかそう思わされることが多くて、
これはそれぞれで、やっぱ当時の生きてた人たちの話を聞けるっていうのは、
このドキュメンタリーのとても良さかなと思いますね。
はい、という感じで、多分喋ると30分ぐらい喋れるんですけど、
聞く人も大変だと思うんで、この辺りにして、非常にいいドキュメンタリーだと思うんで、
戦争とか日本の近代史に興味がある人には、非常に機会があったら1回ぐらい見るのはとてもいいんじゃないかなと思います。
私は本当に見てよかったなと思いましたね。
はい、4時間半ありますけど、その価値はあると私は断言いたします。
ちょうどね、明日が終戦記念日かな、なんでその周囲に見れてよかったかなと思いますね。
今週の末まで写真美術館では上映中です。
多分来年とかも8月にはどこかでまたやるんじゃないかなと思うんで、
一応ワウワウオンデマンドとかでは見れそうな感じだったんで、
DVDとかも出てると思いますし、もし何かで見る機会があったらお勧めでございます。
はい、それではドキュメンタリー映画東京裁判4Kリマスターを見てきたという話でした。
ありがとうございました。
13:50

コメント

スクロール