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2025-05-28 38:57

【異分野トーク】書くことに悩むビジネスパーソンのために[前編]【ゲスト:ノンフィクション作家・小松成美】[#045]

【異分野トーク】

さまざまなジャンルのゲストをお招きし、その活動や経験から学びのヒントを探っていきます。


<今回の内容>

  • 小松さんの代表作紹介
  • 「言語化力」に関心が集まる理由
  • ビジネスで役立つインタビューのコツ


<出演>

桜井陽(NIKKEIリスキリング編集長)

曽田雄志(元Jリーガー)

小松成美(ゲスト:ノンフィクション作家)


<メッセージフォーム>

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00:01
はい、こんにちは。NIKKEIリスキリング編集長の桜井洋です。
この番組では、ビジネスに役立つ楽しいリスキリング情報を提供いたします。
今回は、異分野で活躍する方をお招きし、ビジネスパーソンにとっての学びのヒントを探る異分野トークシリーズです。
前半である、今回はですね、言葉のプロであるノンフィクション作家・小松成美さんならではのコミュニケーション術です。
毎日甲子園を引き、新しい語彙を書き留め、自分のものにしていっているという小松さん。
豊富な語彙力は、そのままインタビュー相手へのプレゼントにもなっていて、本音を引き出すことにつながっています。
ビジネスパーソンの皆様も真似してみてはいかがでしょうか。それではどうぞお聞きください。
はい、一緒にお話を聞いていくのは、コミュニティエディターの曽田裕一さんです。曽田さん、よろしくお願いします。
曽田さん、よろしくお願いします。
そして、今日のゲスト、ノンフィクション作家の小松成美さんです。小松さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
いやあ、本当に、今日も、ちょっと数冊ですけれども、また。
ありがとうございます。
改めて、改めて、改めてこうね、またね、読みながら。
M、本当に、なんか僕もちょっとこう、キュンキュン来るんですよ。内面にこうやっぱ来るんですね。
ああいう世代。
ああいう世代ですね。妻なんてもう、ど真ん中で。
ああ、そうですか。
本当にああいう世代ですので、こうだったんだってね、全部ラブレターだったっていうのは。
そうですね。そのM、愛すべき人がいてって歌詞の一節なんですけれども、原稿を書き始めた時は、浜崎あゆみさんという一人の歌手に心を寄り添いながら書いていたんですが、
だんだん完成に近づいた時には、やっぱり平成の時代を書き残したいなっていう気持ちもあって、
昭和とも違う、そして今とも令和とも違う、平成の時代のカルチャーを行間に込められないかなとかっていうのをちょっと意識して書いていました。
もういきなり、視聴者の皆さん、いきなり、すみません、僕の興奮で先走ってしまいましたけども、ちょっとご紹介を。
珍しいスタート。
珍しいスタートを切ってしまいましたけども、ゲスト、アスリートからアーティスト、そして経営者までですね、第一線で活躍するプロに徹底的に向き合って調べて、言葉にして本にされているのを非常に作家の小松なるみさんなんですが、
代表作、今ちょうどちょっと食い気味に私が語ってしまったMとか、あと虹色のチョーク、そして作品一覧、小松さんのサイトでバーッと見ますと、
熱狂宣言とか五郎丸日記とかいろいろ、やっぱりアスリートの本当にトップアスリートのですよ、サッカーの中田さん、野球の一郎さん、大相撲の白鳳さん、ナグビーの五郎丸さんとか、ちょっと震え上がるようなビッグネームがずらりと並んでいて、だから視聴者の皆さんもきっと何冊も目にしたことかなと思っております。
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そうですね、スポーツ好きな方ならもしかしたら私の著作の何かは読んでくださっているかもしれません。
はい、多分読んでるかなと思います。そんな中で、今日コミュニティエディターの曽田さんと小松さん、もともとお知り合いだということで、どんなような関係でいらっしゃったんですか。
知り合いを介して、その方もアスリートなんですけど、ご紹介いただきまして、もちろん曽田さんの大ファンだったので、はい、以後は仲良くしてくださいってお願いして。
逆のような気もする。
本当にサッカーのことはもちろんなんですけど、取り組んでいらっしゃる教育事業のこと、キャリアのその先に新たに作る、自らの可能性を切り開く方法とか、本当にお詳しいので、それいつも教えていただいています。
そういう番組じゃないですよね。
今日は、ビジネスパーソンのお悩みってこういうところにあって、なので小松さんなりのこの仕事術の中からこんなヒントをくださいみたいな、そんな感じで私は今日伺って。
曽田さんはそこをまたファンタジックにきれいにまとめつつ拡散しつつ。
そうですね、うまく深掘りさらにできたりね。深掘りを。
芯を食うような、ちょっと質問ができたらなと思います。
ちょっと緊張して、頑張ります。
そんな感じで始めます。
いや、仕事術というとですよ、そのまさに作家さんでいらっしゃるので、もう言葉のプロで、で、このあたり言葉の使い方とか、
あとその対話とか質問の仕方、コミュニケーションですよね。
そのあたりをですね、深掘っていきたいんです。
先にそうですね、言葉の方からいきましょうかね。
本屋さんに行くと、言語火力。
最近多いですよね。
ものすごく多くて、ちょっとびっくりするんですけど、
なんでこんなに今、言葉に対して、ビジネスパーソンがこうなんですかね、関心を持っているのかっていう、そのあたりどういうことなんですか?
そうですね、5位の時点のようなものもすごく注目を集めて、よく手に取られているそうなんですけれども、
デジタルの時代になって、コンピュータIT革命が起きて、みんながスマホ、パソコンを手の中に持つような時代になって、
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そして今Xですけど、そのツイッター、140字でメッセージを伝えるっていうような、
早く、コンパクトで早く、そしてストレートにっていうようなことが可能になった時代に、
豊富な語彙を使うとかですね、意味にグラデーションがあるような、なかなか日常では使わない、文学にのみ使われるような、
そうした語彙を使うのを、みんな避けるようになっていったんですよね。
つまり、SNSのようなもので、ストレートに思いが伝わるようにと。
その語彙が限られていく、そして短くするような言葉がありますよね。
短縮して、本来はこういう意味だけれども、短い言葉で表現する、カタカナ2文字で表現するとか、
最近若い方たちに話を聞くと、ヤバいとエグい。
このおおむねこの2つで感情を表している。ポジティブな気持ちもネガティブな気持ちも両方通用して、
ものすごく高度な、もしかしたら会話術と言えるかもしれないけれど、
でも圧倒的にその語彙は少なくなっていると。文学を生業にするものとしては、とても寂しいので、
私自身はできるだけたくさんの語彙を会話の中にも用いようと、普段から意識をしています。
だからこそ、たぶん言語化力の本がたくさん出ているというのは、
いや、それではいけないんじゃないかって、いろいろ働いているビジネスの現場にいる人々が思い始めていると思うんですよ。
おそらく。とはいえ、じゃあどうやってここを伸ばしたらいいんだって、意外とみんなもはやピンときていなくてですね、悩んでるんですけど、
ちょっとこの辺りアドバイスをいただきたいなと思って。
そうですね。私はよく文学をもちろん日常から傍らに置いておくんですね。
単行本、文庫本も常に置いて、いつもその文章を読んでですね、心に留め置く表現をピックアップしてるんです。
こういう時にはこういう表現がとても場を和ませるのだなとか、本当の悲しみを伝えるってこういう語彙もあるんだなとかっていう、物語を小説として楽しむだけでなく、
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その語彙の使い方の教科書として小説をいつも傍らに置いています。
なので、今朝も松本成長を読んじゃって。
ハードなものすごい社会的な事件を扱っていた作家、そしてミステリー。その中では事件が起きるわけですよね。
その緊張感や緊迫感を成長先生も本当に見事に表現をしている。
大好きな柴梁太郎先生、また山崎豊子先生。
私、皆さんまたご存命の頃にその姿を拝見して追いかけて握手していただいたり。
文芸春秋などにいらして玄関で会ったりすると、先生の作品大好きですと言って握手していただいたような、
世代なんですけれども、そうした小説の中にある感情や物事を示す言葉っていうのを、私自身、自分の辞書を作ってますね。
日々触れて。
本当にたくさん溜まってますよね。
はい、溜まっています。なので、まだないかなと思うんです。
まだないかな。
もちろん私の口癖のようになっている言葉も多分生まれていると思うんですけれども、まだ新鮮な語彙があるはずだなと。
だからお家の本棚に、本がたくさんあるわけじゃないですか。
そういう本棚みたいな、なるべくライブラリーみたいなのが心っていうか頭の中にあるみたいな。
そうですね。もちろんメモもします。
ノートにもどんどん素敵な表現だったりしたら書いていくんですけど、あと例えば翻訳作品。翻訳家がまた素晴らしいんですよね。
英語の原文を私は読めないので、翻訳しか読んだことがないですが、こういう美しい表現を英語を訳す、もしくは多言語ですね。から日本語にするって。
彼らも翻訳家もまた本当言葉の十通し、たくさんの語彙を持っている。なので翻訳小説とか翻訳のノンフィクションのようなものも読みます。
そしてそれは自分に勉強しいるという意味ではなくて楽しむんですが、その豊かな語彙を使えるということで人間関係が本当に変わっていくので。
例えば出会いという言葉。本当に出会えて光栄ですって。その時にこうした開講を神様が与えてくれたと思うんですよねというだけで、また違う意味を含みそのお互いの信頼のようなものが深まりますよね。
12:07
開講といけば、もちろん出会いと巡り合いなど出てくるんですが、それを日常の会話にどう使うか。ちょっとパズルを組み合わせるような楽しみながら使っています。
面白いですね。英語を勉強する時って語彙を学んでなるべく日常でもいろんなところで使いなさいって言われますけど、それを日本語でやってますね。
そうです。それに近いものがあります。なので本当に基礎で私たちは日常会話をしているわけですよね。
けれどたくさんの単語がある。そしてそれを使う寛容句もあるわけですよね。それをたくさん取り組むことで、実はコミュニケーション、相手にものを伝えたり感想を伝えたりすることの本当に優れたものになれると思っています。
なんかこのまんま最後までいけそうですね。行っちゃいそうなんですけど、もうちょっと他の話題も行きたいと思いつつ、そださんもすごく本たくさん読まれますもんね。
まあまあ、はい。先生ほどじゃもちろん。
いえいえ、そださんもすっごく読んでいらっしゃいます。
でもそださんの語彙もナチュラルにすごくたくさん身についているんじゃないかなと思ってます。
そうですね、なんかやっぱり僕は豊かでいたいなっていうのは基本的にあるので、自分の人生とか身近な人の人生の豊かさを作れたらいいなとも思いますし、共有できたらいいなと思うので。
やっぱり豊かさって一つの僕なりの捉え方ですけど、やっぱり選択肢の多さがやっぱり結構豊かさに近いなと思っていて。
で、白と黒とかよく言いますけど、白か黒かとか。でも白と黒の間にこそ多彩な色があるわけじゃないですか。
だからやっぱり白しか知らない人、黒しか持っていない人よりも多彩な色を持っている方が豊かであるって言ってもいいのかなと思っていて、そう考えると言語も。
やっぱり同じものに対して使う言葉も一つより二つ、三つ、四つってある方がやっぱり豊かですし、
お話をする対象によって使い分けができたりとか、そういうことって相手に対するホスピタリティだと思いますし、
そういう意味を含めてやっぱりこれが豊かだって、日本語のすごく美しいところってそういうところなのかなとも思いますので、
まだまだ本当に不勉強な部分が多いんですけど、そういうことは意識はしているかなと思います。
なんか私この仕事についてから、物欲があまりなくなって、OL時代、もう20代の頃、本当にお給料全部ブランドものに変えてたんですね。
お洋服もバッグも靴も、足りなければ父にお小遣いをもらうっていう。
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どんでもない娘だったんですけれども、それは今曽田さんが言ったことに通ずるんですけれど、豊かな気持ちになるんですよね。
その方の感情を知ったり、人生のストーリーを伝えていただいたりすると、本当に心が豊かになる。
その豊かになったものを私は他社に現行として、時にはお話で伝えるんですが、
その豊かさを平坦なものにしたくないんですよね。同じ感情で。
その言葉通りに伝えることもありますけれども、同時に自分の感情を乗せて、語彙を選んで、そして伝えていきたい。
だから私自身、自分を飾る語彙はアクセサリーでもあると思っていますし、自分の内面を示す記号だと思っているので、
安直に、本当に単純な言葉だけで感情を示すことがむしろ苦しいですね。
単純に言うことが素晴らしい時もあるんですけれども、けれど語彙をたくさん保有していれば、
本当にグラデーションのそれぞれの気持ちに言葉を当てはめていくことができるので、
それが私自身ですというアイデンティティの表現にもなっていると思っています。
あれですね、先ほど始まる前におっしゃってましたけれども、結構朝礼とかのネタというか、朝礼の時のヒントとかに聞いてらっしゃる方が使っていただいているという。
そうです。言っていました、周りの経営者たちが。
今日のお話、まさにそのまんまお話になりますし。
なので、ちょっと照れるところもあると思うんですね。日常でなかなか使わない言葉を使ったりすると、
飽き取っているとか、普段使い慣れていないのにとかって言われるかもしれないんですが、
どんどん使って、時には間違えたりをしてもですね、使っていくことで、
たぶん自分の本当に体の一部になっていくと思うんです。
細胞になっていくと思うので、ぜひ日常から普段使わない語彙を、
感情に沿った美しい日本語を使おうと、ぜひ意識していただきたいです。
そうします。
はい、お願いします。
これ聞いてらっしゃる方、結構管理職の方も多くて。
はい、管理職の方の悩み、いろいろありますけども、
ほぼほぼ毎回上がるのは、いわゆる部下とのワンオンワンがつらいとか、
あるいはもうちょっと上の上司のレイヤーの人たちとのワンオンワンでのコミュニケーションがつらいとか、
つまり、昔みたいに、なんとなく大勢の中でバクッとコミュニケーションをとって、
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よし、こっちだぞと、みんなやれっていう世の中じゃなくて、
結構丁寧な、一対一のコミュニケーションがすごく求められるようになってて、職場では。
だから、ちゃんと話せるようにならないといけないなって、きっとみんな思ってるんですけど、
この今のお話を聞いて、
ワンオンワンのコミュニケーションをうまくやっていくには、
まず自分の、なんていうか、自分を表現する語彙をちゃんと高めましょうっていうふうに今聞こえたんですよね。
なんかね、本当に英語の単語を覚えるようにというお話、桜井さんからありましたけど、
トイックとかのとき、勉強するじゃないですか。
もう私、本当はトイックとか勉強してるんですよ。
語彙を増やしていくっていう、つまり知らない言葉を知る。
なので、そう私、今でも毎日辞書を引きます。
コジエ。
好きなページ、ちょっと柔らかくなってるんですけど。
好きなページあるんですね。
でも、なかなか見ないところとかは、まだまだあるんですけど、
そうすると、語彙から感情を喚起することができる。
こんな言葉もあるんだとか、日本語にはこんな言い方もあるんだとか、
発見の連続なんですね。
なので、皆さん忙しいと思うんですけれども、
それほど豊かな言葉を見ることができると、
自分の感情を喚起することができる。
そのことを誇りに思うためにも、豊かな語彙の持ち主になっていただきたいと願っています。
僕だからやっぱり、基本何かビジネスモンとかほとんど自分は呼ばないんですけど、
なんかやっぱり、純文学系をよく読んでいたのは、
日本語を読んでいたんですけど、
基本何かビジネスモンとかほとんど自分は呼ばないんですけど、
純文学系をよく読んでいたのは、やっぱり美しい表現をする作家さんの、
その言葉にやっぱりハッとするときがあって、
なんかそれを求めてましたね。
物語とかストーリーとかもちろんあるんですけど、
なんか確か三島彩香の本か忘れてましたけど、
紅葉する美しい山の景色があるような設定だったんですけど、
それを確か三島彩香が美しい病にかかったような、
みたいな表現をしていて、紅葉のことを。
病っていう言葉を使うんだけど、その美しさというのは相反するものなんだけど、
確かに生命とするとエネルギーが取られていって、
その後枯れ葉になって落ちるわけじゃないですか。
本当ですね。
そんな表現あるんだ、みたいなことを。
本当に大きな発見というか刺激というかね、
それが楽しいなと思うタイプだったので、
あまり友達がいなかったっていう。
21:02
そっちの。
その同世代で10代の頃とかだったらね、
なかなかそれをストレートに話せる友達はいないですよね。
何言ってんのお前って言われて終わる。
最近、南米の最も有名な文学、
百年の孤独がリバイバルして、
書店で平積みになっていたりしました。
ガルシア・マルテス。
百年の孤独って、
小柱とかの名前にもなっていますけど、
例えばある作家がつけたタイトル、
それを翻訳して、百年の孤独。
すごい意味を内包していますよね。
百年続く孤独って。
だからああいう文学に秘められた作者の思い、
それに関わる方たちの思いみたいなものって、
ものすごいイマジネーションを喚起するんですよね。
そのイマジネーションをすることがトレーニングです。
トレーニング?
レスポンスの相手の言葉を聞いて、
これはどんな感情の顕在感なのかな、言語感なのかなって、
インタビュアーなので、いつも考えているんですね。
でもそれは日頃のそうした訓練によって、
やっぱり磨かれていきます。
まさにインタビューのお話に少し入りたいなと思っていたところでありまして、
まさにレスポンスのための言語の力を磨くというところと、
インタビューって対話ですから、
自分の語彙だけの話じゃなくて、相手もいるところだと思いますので、
本当にいろんな方にインタビューされていますけれども、
結構ビジネスの現場でもインタビューする機会って多いんですよね。
そうですよね。
とても多くて、ビジネスコミュニケーションの中でも、
本当にお手伝いをする機会が多いんですよね。
本当にお互いどこまで見せていいのかなとか、
どれくらい信頼関係を対話の中で築けるかなとか、
結構悩みながらやっているところもあって、
対話とかインタビューに悩んでいる人も結構多くてですね。
多いですよね。
ビジネスの現場でも役に立つインタビューの。
そうですね。
インタビュー、何かを聞くと、何かを引き出すために
対話するという機会ももちろん多いでしょうし、
同時にこれから一緒に仕事を始めていく、
お互いを知り合うというような会話も
仕事場ではあると思うんですね。
その方がどんなメンタリティー、どうした哲学、
もしくは社会性や、
将来どんなビジョンを描いているのかみたいなことを聞くために、
知りたいと思うときに、私はまずですね、
24:01
自分の感想を伝えます。
その方がお会いしたときの雰囲気であったり、
私が最初、蘇田さんに会ったときに、
めちゃめちゃお洋服を褒めましたよね。
本当に素敵だったんですよ。
変態的な服を着てたんですよね。
変態的な服。
あれは日本のブランドなんですけど、剣道着。
あれってすごく美しい日本の伝統技術なわけですけど、
それを最高に高級なコットンでその技術を使って、
インディゴ染めしたっていう変態的な。
藍色でね。
その縫い目がね。
差し込みのようになっていて、
それを本当に背が高い、手足の長い蘇田さんが着ていて、
本当に美しかったんですね。
なのでサッカーのことでもなく、
その日のテーマのセカンドキャリアのことでもなく、
まずお洋服のこと。
それを丁寧に教えてくださって、
本当に優しくて、
親切な方だなとすぐに分かりましたし、
多分私の興味も知っていただいたと思うんですよね。
アートとか写真とか、そういうお話も多かったですね。
はい、どんどんしていったんですけど、
なので本当に素直に、
邪心を捨てて、本当に率直に、
その方に会って思ったこととか、
その空間にいてどんな気持ちだったのかとか、
そういうことをまず伝えるようにしています。
そう伝えて、沈黙する方は一人もいないです。
ああ、そうですかと。
ありがとうございますと言ってくれたり、
こんなものに興味を持ってくださったんですねと言って、
自分の持っている知識を丁寧に語ってくださいますし、
感想を伝えるというのは、
素晴らしいインタビューの一つの手法だと思っています。
最初からそう行くんですね。
ある種のプレゼントじゃないですか、感想というのは。
プレゼントを渡すところから。
渡すところから。
インタビューって欲しくなっちゃうんですよね。
欲しくなっちゃうんですけど。
もう何かを取ろう取ろう、もらおうもらおうと思うんですが、
まずギフトを、自分の思いを伝えるっていうことは、
私のご挨拶の儀式のようになっています。
これは本当に皆さん知らないし、
本当に目から鱗だと思いますね。
このプレゼントっていう発想は。
本当に実際のプレゼントではもちろんないわけですが、
そうした言葉をかけてもらうとか、感想を聞くって、
心に残るんですよね。
私も本の感想とか、最初に伝えていただいたりしたら、
その場面とその語彙も完璧に覚えています。
27:02
忘れることがないですね。
最も嬉しいことだから。
なので、そのギフトをまたどんなものを送れるかということを
考えることも楽しみになるのではないかなと思います。
このギフトを渡すためには、
やっぱり綿密に調査というか、調べるという過程もきっとあると思うんです。
ここもやはり、とつつもない調べ方をされているんだなと思うんですけれども、
どうでしょうね。
本当にビジネスもたくさんありますよね。
相手の会社のことをちゃんと調べるとか、
相手の方のこれまでどういう人事の変遷をたどってきたか、
いろいろ調べますけど、
どうでしょう。
ノンフィクション作家としての下調べの一部でも結構だから知りたいなと思って。
もちろん今、本当にありがたいことにコンピューター検索ができますので、
このGoogle検索できる前、私、国会図書館に行ったんですけれども、
いわゆるバイオグラフィーとか、会社の歴史とか、地域にあった様々な古い出来事とかを調べていたんですけど、
今、おおむね調べること、ウィキペディアのお世話にももちろんなっていますし、
けれど、それはただ平坦に見るだけではなくて、
自分の人生に関わることを、
自分がそれを読んだ時に、どこに心がザワザワとしたのかなと、
どこにピンをさしたいと思ったかということに、ものすごく注目をして、
その中に10項目ぐらい、ここを深掘りして、もう少し調べようと調べていきます。
その中に10項目ぐらい
ここを深掘りして
もう少し調べようというふうに調べていきます
全部膨大な知識を得ようとすると
実は抜け落ちることもあるので
流れをつかんだなら
自分はどこに興味を持ち
そしてそのことなら自分が喜びを持って
好奇心を持って質問ができるかなという
自分本位でまず質問を考えます
そうなんです
情報の収集
もちろん得意不得意もありますよね
得意なことは語り合うことができますね
アートとかスポーツとか
そうしたもの
ファッションとか好きなものであれば
語り合うことができる
でも例えばこれが数学の博士だったりしたら
分からないことだらけですよね
なのでその時には教えてください
誰しも取材に行く人に
30:03
得意分野の人もいれば
そうじゃない分野の方もいらっしゃるから
でもその中でも当然
不得意な方であれば
不得意な方なりに調べますでしょう
そうですね
それでつけ焼き場に情報インプットしても
もちろんもう全然覚えることもできないんですよね
理解することなんて絶対できない
だからもうそこは知らない知らない
うわこれ初めて初めて見るこの表現
なんだこの研究
そこはチェックして10個また
でもう知らないことばかりでしたと言って
はいもう次から次へ質問していきます
今日教えていただく機会を得て本当に嬉しいですと
なのでインタビューなんですけど
実は学びの機会で
だから多分目がキラッキラしてると思うんですよ
知らないことを知れるので
なのでその知らないことを聞いた
そのテーマとなる方は
もう喜びを持って答えてくださいませ
意地悪した方一人もいないです
本当に知りたいって謙虚に来られてるわけですよね
もう本当なんてですか知りたがりの子供みたいな
もう曽田さんにその大好きなファッションとか
アートのことを話しながら
でもサッカーのこともちろん
そのJリーガーにしか見えない光景とか
プレーのその妙とか
もちろんそれも同時に伺いましたが
もう今プレーしてるように話してくださいました
曽田さんもJリーガーとして
質問される側じゃないですか
その取材される側だったと思いますけど
やっぱりどうです今小松さんのお話伺って
話したいなっていう人と
そうじゃない人って多分いると思うんですけど
どうでしょう改め
まあ人によると思いますけど
やっぱり記者の方とかインタビュアーの方が
すっごい勉強をこの方してきてるなっていう方と
そうでもないけどなんかよくわからない
適当なこと言ってるなみたいなこともあるんですよ
でも今なるさんおっしゃったのは
まあ前者でありつつも知らないことに対しても
すっとなんかこのこちら側のなんかその
懐じゃないですけど
いぱっと飛び込んで多分来てくださるような方なので
こちらもすっと何の多分
あのなんていうんですか
ネガティブな感じを持つことなく
応えてしまうような多分
ことなのかなってすごく今思いましたね
そうですね応えてしまうっていうね
それをだからなんか知識がないのに
いついつも合わせようとするとか
ありきたりな質問をされると
こちら側もそうですね
そんなことを何で今更聞くんですか
みたいなことになると思うんですけど
すいませんこれここわかってないんですけど
みたいなことパッと言われたら
でも確かにこれ作家の確かにポイントは大事だなって思うと
話してしまうこともあるんだろうなって思ったりとか
33:00
だからあんまり気取ったりとか
自分をちょっとよく見せるとか
やっぱそういうのはない方が上手くいくのかなって
やっぱり思いますよね
分からないことを分かったふうに話すと
つまりギフトすら嘘になってしまうわけですよね
最初に伝えた感想すら
本当のことを伝えていても
そこに曖昧なことや
本当は知らないけど知っている体で話そう
みたいなことがあった時に
私は真実の会話ができないと思っているので
本当にそこは切り分けて
そうしたものは排除するように
もう本当に危険です
知ったかぶりとか分かったふりは
やっぱり時間とかもなくて
全然ほとんど調べられなかった
でもすぐやっぱり調べないといけない
聞かないといけないっていうことも
結構世の中にあって
そういった時はどうしたらいいですか
もう正直に勝るものはないと思っているので
本当はお芝居を見たかった
でもどうしても日程が合わず
見ることができませんでした
正直に例えば舞台俳優の方であれば
あれを見たかったでも見られなかったことを伝えます
そしてもちろん用意していただいた映像では
拝見したんですけれども
実際の舞台では
きっとこうだったでしょうねって言うと
わー見て欲しかったなーと言いながら
はいまた話してくださいます
そうなんですよ
あれ映像だったらこうでしょう
だけどね観客が近くてとかって
なので失礼なことをもちろん知らないとか
そこに行けませんでしたとかっていうことは
プラスではないかもしれないんですけれども
そこをきちんと正直に話し
またそれをリカバリーする
あなたのことを知りたいので
なので伝えてほしいときちんと説明をすれば
むしろこれは語る機会なのだなと思っていただけるのだなと
毎回それを経験しています
あとどうでしょう
その言葉だけではなくて何ですかね
いづまいというか
たたづまいというか
多分そういうのも
きっと語り手に対してですね
何か訴えかけるものが
きっとあるんだなと思って
その言葉以外のところですよね
そのノンバーバルのそのコミュニケーションの部分にかかって
何か心がいてらっしゃることありますか
どうですか
でもこういうやっぱりキラキラした
その元気な方なので
だからもう
36:01
なるみさんのリズムに
なんか持っていかれる感じは僕はありますよね
僕はまったり系じゃないですか
そうそういつもし本当に静か
だけど嫌とかないよね
僕はないですけど
でも多分こういう方だし
これも才能なのかキャラクターなのか
小さな作戦なのかわからないけど
そうですね
あの元気はやはり
とても気を使っているところですよ
つまり体調とか
まあもちろんその顔色とか
その瞬間の気分とか
やっぱりすべて相手に伝わってしまうので
まあ自分の思いを伝えるにしても
何かを聞くインタビューをするということに対しても
気を届けると思ってるんですよ
気持ちを届けるという
そしてストーリーを
素敵な言葉を与えていただくと思っているので
まあ相互交換だと思っているので
その受け取っていただく気持ちとか
まあその自分が的空気みたいなものが
淀んでいては
やっぱり相手に伝わらないし
もしかしたら気分が悪くなってしまうかもしれない
なのですごい体調に気をつけています
本日も本当に入ってきていただいた瞬間
この場が元気にみんななって
なので前の晩にちょっと体調
明日は桜井さんと蘇田さんに会うなと
なのであの鏡を見て
はいちゃんとちゃんと顔色もよく笑って
お会いできるのかなと確認したりします
ありがとうございます
ありがとうございます
ちょっと僕が夢中で聞きすぎて
すごい時間が
もうあっという間で
40分ぐらい
そうで37分
えーそうなんですね
はいなので
飲んでました
すいません
あっという間に
あっという間に
僕思ったんですけど
やっぱり聞きたそうなオーラすごい出てたので
いやだってもう
これは聞いた方がいいと
やっぱり書き手の大先輩っていう感じなんですよ
完全にそういう目線で聞いちゃってるんで
プロデューサーチームの皆さんと
僕はちょっと目合わせてました
そうなんですね
もうだいぶオーバーしたぞって
すいませんね
皆さん僕の興味で言っちゃいましたけど
あの前半後半もございますので
じゃあ一旦前半ここまでにさせていただいて
また後半はですね
あの今のお話に続き
もうちょっと仕事のプロって何とか
いい仕事って何とか
そのあたり行っていきたいと思います
はいではありがとうございました
また後半もよろしくお願いいたします
38:57

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