米国債の格下げとIMFの警告
はい、今日は2025年5月17日、土曜日の日本時間8時55分になります。
そうですね、ちょっと今日、今朝出たムーディーズの米国債の格下げのニュースもありましたので、
ちょっとそのあたり、昨日ですね、IMFのレポートもちょっと拝見させていただきまして、
ちょっとそれから踏まえてですね、今後のリスクシナリオみたいなところをお話しできればと思います。
ただ前提として、昨日ムーディーズの話出ましたけど、あくまでやっぱりまだ僕の中ではリスクオンであることは変わらないんじゃないかなと思ってます。
なので、結構Xなんかではこれがブラックマンデーになるんじゃないかっていうお話もありましたけど、
ちょっとそれは僕的にはないんじゃないかなと思ってます。
やっぱり一旦ですね、4月3日の19日のところで一度リセットしてますので、
これで再度すぐに1ヶ月過ぎたぐらいでまた来るっていうのは、ちょっと蓄積が足りない気もするので、
それはないんじゃないかなと思ってるんですけど、
ただちょっとですね、このリスクシナリオとしての重要なポイントではあると思うので、ちょっとここでおさらいできればと思ってます。
IMFのレポート、昨日お話しましたけど、一番の火種っていうところは、
ノンバンク融資のリスク
銀行によるノンバンクの融資が実質的に銀行が世界の金融資産に対して49%のリスクを張っているのと同じような状態ですよという警告がなされていたと思います。
結局のところ、やっぱり金融の崩壊、金融危機というのは大手の銀行が危機にさらされるというところがポイントになると思うので、
そこから考えたときに、このノンバンク融資というものと大手の銀行、too big to failの銀行がどうなるかというところをちょっと考えていきたいなというところなんですね。
シリコンバレー銀行の破綻とか、2023年にもありましたけど、大手はそこまで絡まなかったと思うんですね。
24年はそこまで銀行破綻も多くなくて、FRBによって延命もされているのか、市場は銀行破綻という意味においては落ち着いているように見えるんですけど、
その中でIMFがあれほどの警告を鳴らしているというのは、やはり静かなるリスクというのは蓄積していますよということなのかなと思っています。
本題に入りますと、この推計ではあるんですけど、too big to failがノンバンクに融資している残高というのは約1兆ドルあるみたいなんですね。
1兆ドルとなると、先ほどの世界の金融資産の半分である236兆ドルに対して、そこまで大きくないのかなというところが思っていたんですけど、
ただですね、too big to failの総資産でいうと14.2兆ドルぐらいが推計としてあるみたいで、そのうちの1兆ドルであると仮定すると約7%前後なんですね。
なおかつ、too big to failの総資産の14.2兆ドルのうちの自己資本の比率は8%から12%であるというところが言えるので、
そうすると、もしこの1兆ドルが全て損失として変わってしまった場合には、ほとんどの自己資本が既存するということなので、
大手銀行が破綻するリスクも1兆ドル小さく見えるんですけど、あり得るよねというのは言えるのかなと思っています。
なおかつ、ノンバンクが出している先なんですけど、おそらくCDSであったりオプション取引の売り手としてやっている可能性も十分にあると思います。
1兆ドル全てがそういうわけではないと思うんですけど、仮にその中で5%でも10%でもそういったオプションの売りに張っている場合には、
リーマンショックの時はオプションの市場でいうと普通に20倍とかになっていますし、
普通に日経のオプションではなかったらもった場合はありますけど、そういった大手金融機関がやるようなオプションだと20倍くらいの損失が起こることはあると思うので、
普通に1兆ドル全てじゃなくても5%でもあったとしてもそれが20倍に膨れ上がると1兆ドルになりますので、
このノンバンク融資の火種が1兆ドルの損失として変わってしまうという可能性は十分にあるんじゃないかなと思っています。
なので大手銀行の破綻というのはこのノンバンク融資との関連性を見ると全然あり得るんじゃないかというところが、
このIMFのお話からも推察できるのかな、であるがゆえにこれほどの警告を鳴らしている可能性はあるのかなと思っています。
市場の反応と今後のシナリオ
なおかつノンバンクの融資のリファイナンスのタイミングが2025年にかなり集中しているというところがあります。
なのでこのあたりの召喚であったり振替えというところの再調達リスクというのは今の金利環境においてはかなり重要な局面になるんじゃないかなと思っています。
金利もかなり上がっていますし、そこのジャブとして影響を与えるのがもしかすると今回の米国債のムーディーズによる格下げですよね。
これによってですね国債収量がやや若干またリスクを織り込む可能性がありますし、そうするとやはりまたリファイナンスに対する影響というのも十分に出てくると思うので、
この米国債の格下げというものが直接的なトリガーになるとは思っていないんですけど、この被ダメとなるノンバンクの融資ですね、なおかつそれが大手銀行にも1兆ドルのリスクが張られているというところを考えると、
このリファイナンスができない可能性が高まったタイミングでこういったリスクがニュースとして顕在化する可能性は十分にあると思います。
なのでそういったシナリオのジャブとして米国債格下げは重要なポイントではあるんですけど、このノンバンクの被ダメがどこで紛失するかというのはちょっとまだわからないんですけど、
ただ、年々の中心小枝あたりから徐々に何らかの情報が出てくるんじゃないかなと思っています。
そういう意味で言うとこの格下げによって、もしそういった被ダメが紛失した場合にアメリカ政府は助けられるのかというところなんですけど、
今の財政状況を考えるとリーマンショック以降かなりの利下げをしていて、政府のバランスシートも傷んでいると思いますので、助けたくても助けられないという可能性もあると思います。
もしかするとこのリーマンショックを継ぐより大きいものがゆくゆくはあり得るのかなと思っています。
リーマンの旗の負債は6,130億ドルなので、もしこの1兆ドルとなると普通に倍近い数字ですしね。
なのでこういったリスクをしっかりとIMFは4月のタイミングで警告しているというところを明確に認識する必要がありますし、
この米国債の格下げ、もちろんこれが即座に反応すべきものだとは思っていないんですけど、このあたりの伏線というのはしっかりアラートをかけておく必要があるんじゃないかなと思っています。
なので僕の前提として6月はメジャーSQとしての高値を取りにいくんじゃないかというこのシナリオ自体に変更はないですし、
このムーディーズの格下げが大きく下げるぐらいの水準にあるのであれば、それはもしかするとオプションマーケット、コールオプションのチャンスであると思いますので、
そこはそうなんですけど、やはりその高値を取った酒の未来はこういったノンバンクの火種であったり、この米国債の格下げというものが伏線として影響してくるシナリオの一つになる可能性は十分にあると思いますので、
そのあたりを認識しながら総合に張っていくのがいいんじゃないかなと思っています。
ぜひこのIMFのレポートは面白いので見ていただければと思っています。
本日は以上になります。もしよろしければ私のコンテンツ、ロングコールスリーイメージでフォローいただければと思います。
それではまた明日。