2025-05-12 13:50

カタンで読み解くトランプ後の世界──分断、コモディティ、そして思想の時代へ|2025/5/12

カタンを久々にやって分かったけど「資源が足りない」って、なんでこんなにリアルなんだろう。

サマリー

このエピソードでは、ボードゲームのカタンを通じて現在の世界経済の動向を考察しています。特にアメリカと中国の競争や、トランプ政権の関税によるブロック経済の形成、資源獲得の戦略に焦点を当て、今後の経済のコストや安全保障の重要性についても議論されています。分断社会において、各国はエネルギーや食料の確保において難しい立場に置かれています。特に日本は多様な国からの輸入に依存しており、政治家の二面性が増す中で国家の不振が懸念され、文化形成の重要性が高まっています。

カタンと現代経済の理解
はい、今日は2025年5月12日の深夜ですね、日本時間で。
ちょっとですね、週末、ボードゲームのカタンを久しぶりにしていてですね、非常に何かやってみると面白くてですね、
今の世界経済の尺図がすごく深く理解できたなと思いまして、ぜひちょっとカタンをお勧めしたいんですけど、
カタンってどんなゲームかというと、シンプルに言うと資源の奪い合いで開拓地を発展していくようなゲームなんですけど、
最初はですね、資源をですね、みんなで交渉し合って交換できるんですね。
拠点を置くので、みんなの得られる資源って偏りがあるので、それで自由貿易的に交換して、それをもってですね、いろんな開発をしていくんですけど、
最初はやっぱりみんなしっかりとゲームの立ち上がりなので、資源をちゃんと交換し合うんですけど、
徐々にですね、終盤になってくると発展が平準化してきて、次の発展ってなるともう発展するための資源が偏ってくるんですよ。
例えば鉄鉱石がいるとか、麦がいるとか、もう本当にこれが必要というのがみんなが同じものになってきて、
そうなってくると、それを交渉しちゃうと誰かが有利になる、競争上有利になるという形になるので、
そうするとですね、もうブロック経済みたいにみんな交渉しなくなっちゃって、
交渉しなくなるとどうなるかというと、しかしその資源が必要となると、
特殊貿易であったり銀行取引という形で、カターンのルール上は、
例えば4枚と1枚交換できるとか、3枚と1枚交換できるとか、2枚と1枚交換できるみたいな特殊貿易の港であったり銀行が各拠点であるので、
それがある種、実際の経済でいうと植民地みたいな形になると思うんですけど、
そうやって資源の獲得をできるんですよね、交渉以外で、自由貿易以外でそういう交渉ができるということなので、
みんなそういう最終盤になる、それを使い出して、何とか競争を出し抜こうという形で戦っていく形になるんですね。
なのでそれってすごく今の世界経済と似ていて、
今までは結構自由貿易で皆さん発展してきた世界経済だと思うんですけど、
おそらくアメリカもそうですし、中国もそうですし、それ以外の国もそうだと思うんですけど、
一定その皆さん豊かさというのに平準化してきたと思うんですね。
もちろんまだやっぱりアメリカが一番発展しているしとかあるとは思うんですけど、
平均的なレベルというのは格段に上がっていると思うので、
そうなってきた時に、今で言うとやっぱりアメリカと中国が争っていると思うんですけど、
そこにどうインドが追いついてくるかというところだと思うんですね。
そうなってきた時にやっぱりアメリカと中国の中でどっちが勝つんだとなると、
やはり自由に貿易しているとどっちかが有利になっちゃうという可能性、
どっちが勝ち上がりというかあるいは派遣国家が変わってしまう可能性も十分あるよねと考えると、
アメリカが中国と貿易しなくなるというのはやっぱりあり得るなと思うんですね。
そういう意味でやっぱり今の世界経済ってカタンで例えると、
わりと一定の一つのゲームの終盤地点に来ていて、
発展が平準化してそれにさらなる次の時代の派遣国を握る上で分断するんだというのがある種今のアメリカだと思うんですね。
だから非常にゲームをやっていると今の世界経済が分かるのでぜひお勧めしたいんですけど、
アメリカの貿易戦略
そこからですねちょっと世界経済の話をできればと思いますけど、
今アメリカがやっているのはずっと言っていますけどトランプ関税でブロック経済を築いていると思うんですね。
その中でやっぱりアメリカが狙っているのはカナダとグリーンランドだと思うんですけど、
なんでその辺なのかなって考えるとアメリカだけで分断経済の中で発展していくというのはアメリカに限らずだと思うんですけど、
食料であったりエネルギーというところは発展していく上で切っても切り離せない資源だと思うんですね。
その時に特にグリーンランドで言えばレアアースですよね。
今はアメリカは中国に依存していると思うんですけど、これからさらなる発展になるとレアアースのパイプというのは絶対重要だと思うので、
そういう意味で言うとグリーンランドを狙いますし、それプラス水資源というのも半導体の生産上今後絶対に必要になってくるので、
そういう意味でもグリーンランドを狙っていると思うんですね。
次にカナダはなんでかというとおそらくこれはウランを狙っているんだと思うんですけど、
ウランの輸出国大国で言うとカナダとカザフスタンとオーストラリアがあるんですけど、
その中でカナダを抑えるという形にアメリカは狙っていて、
カザフスタンに関してはロシアとかなり密接なつながりがあって、中国ともつながりがあるので、
中国とロシアにカザフスタンが取られている状況で、アメリカとしてはカナダを抑えるというのはおそらく重要なんですね。
やっぱりウランを抑えるという意味で言うと、これからどんどん分担経済になってブロック経済化していくと、
アメリカとかは資源国なんでいいと思うんですけど、
日本とかで言うとやっぱり原子力発電って再稼働せざるを得ない時代になってくると思うんですね。
そうなってくると、そういう資源を持たない日本みたいな国で言うと、ウランの輸入ルートってすごく大事で、
じゃあどこから輸入するのというと、
日本は今ウランはカザフスタンからも輸入していますし、カナダからも輸入している状況なので、
そういう意味で日本がある種、どっちともいい顔しているような状況だと思うんですね、将来的には。
なのでアメリカとしては、そういった資源を持たない国家をいかに味方につけるかという考えの中で、
中国とロシアにカザフスタンを取られているなら、ウランを取る上でカナダを取る必要があるという、
そういう戦略的なチェスの考え方で言うと、やっぱりアメリカはカナダとグリーンランドをしっかり狙ってくると思います。
コストの上昇と安全保障
なのである種それがカタンでいう特殊貿易のところであったり、銀行取引という意味での窓口になると思うんですけど、
そういう形でトランプ大統領は今世界経済を見ていて、ブロック経済の中でどう戦っていくかって考えた時に、
そのルートはしっかり確保しなきゃいけないという形なんだろうなと思っているんですね。
なので非常にその理解を深める上でカタンの構造ってすごく大事だなと思っています。
そういう世界になった時にやはり今考えるとコストが高い社会になると思うんですよね。
今までは自由貿易の中で普通に1対1取引が当たり前だったと思うんですけど、
それが1対4取引、1対2取引、1対3取引みたいな形でコストが上がるんですよね。
サプライチェーンが普通に効率的な戦いではなくて、
もう普通に大国同士で取引しちゃうとどっちかが出し抜いて勝ってしまう構造になるので、
そういった大国同士の競争というか対立をしつつ取引をしていく中になるので、
完全なコストが効率的に動いた貿易取引というのはなくなってくるので、
資本コストが上がる経済になると思います。
なのでやっぱり今まではある種自由貿易で非常に世界が効率的に動いていた中で、
株式投資とか株式会社のリターンというのはすごく最大化できた時代だと思うんですね。
振り返ってみると今までのリーマンショックからこの時代までの間というのは、
ある種黄金時代だと思うんですね、株式において。
なんですけど、もしかするとこれからはそうじゃなくて、
そういった分断社会の中で、食料であったりエネルギーあるいは軍事ですよね。
軍事産業といった安全保障、広く抗議の安全保障ですね。
食料の安全保障、エネルギー安全保障、シンプルな防衛上の安全保障、
その3点が非常に国家を守る上ですく大事になってくるので、
ある種そういったところに資金が投下されていくので、
分断社会のエネルギー問題
経済全体としていろんな銘柄が発展していく社会というよりかは、
やはり資本コストが高まった中で、その中で重要なポイントに投資されてくる時代になるので、
全部が上がるというよりかは、やっぱり局所的に上がるようなマーケットになってくるんだろうなと思ってます。
なので、そういった視点を持ちながら、投資するなり何するなりというのを考える必要があるんだろうなというのが、
まとめるというところなんですね。
その中で、日本ってどういう立場なのかというと、
日本は本当に食料給率も弱いですし、
エネルギーという意味でいうと本当にいろんなところから輸入していますし、
サウジアラビアからも輸入しているし、
カザフスタンからも輸入していますし、
カナダからも輸入しているし、オーストラリアからも輸入しているみたいな形で、
結構いろんなところにいい顔をしているような状況だと思うんですね。
その中でお前はどっちなのかというと、特にアメリカや中国から迫られると思うんですけど、
たぶんおそらく日本は、いかにこの2枚舌というか、2枚舌以上にも10枚舌ぐらいに、
ある種発泡美人で生きるしかないと思うんですよね。
要は結局エネルギーどっちかの顔をすると食料が調達できないとか、
そういう形になってきてしまうので、
いろんな方向にいい顔をしながら資源を獲得していく形になるので、
非常に難しい戦いになると思います。政治力という観点で見れば。
なので政治界の弾力が非常に求められる時代だなと思ってまして、
その中で言うと、やはり国内のメディアに対して本音を言えない政治家が増えてくると思います。
てかむしろそうなってくるかもしれないですよね。
赤澤大臣もそうですし、石橋首相もそうですし、
多分今は国民に対してはこういう発言をしているかもしれないけど、
対外的には違うかもしれない。
対外的には外交上の交渉の場ではそういう発信をしていなかったりとか、
そういう二面性を持つ政治家というのは間違いなく出てくると思います。
そうせざるを得ない。それが分断社会における立ち回りだと思うんですけど、
そうなってくるとやっぱり国家不振というか、
日本のみならずいろんな国で国家不振になると思うんですよね。
なので本当に不安な時代になってくると思うんですね。
なってくるとやっぱりそういう意味で言うと個人の発信であったり、
文化形成というところの、前も話しましたけど、
文化が非常に大事になってくる時代になるんだろうなと思ってまして、
結構これは第二次世界大戦前のブロック経済の時もそうだったみたいなんですけど、
ブロック経済において文化が形成される、各国同士が分断されているので、
国ごとの大衆文化はすごい成長するんですよね。
なので今まですごく自由貿易の中で経済発展が効率的になされていた。
それがなくなってくると株式のパフォーマンスが悪くなってくるので、
じゃあどうするかというところで、皆さん今まで多分すごい時間を株式投資に投下されていた時間がですね、
いろんな全国民の、それが別のものの何かに投資されてくるようになると思うんで、
それがある種文化形成の源泉になるんだろうなというところですね。
なので非常にですね、面白い時代ですよね。
この分断社会になり、そうすると政治家が2枚舌、3枚舌、4枚舌になっていき、国家不振になり、
その中で株価のパフォーマンスは集中的に軍事産業であったり、
安全保障、食料安全保障、エネルギー安全保障に投下され、局所的なマーケットになっていき、
文化形成の重要性
そうすると株式市場に期待する人たちが減って、別のものに皆さんが時間を投資して、それが文化を形成すると。
なので非常にこう、何と言いますか、面白い時代になるなと思います。
その中で、じゃあアセットどこなんだろうなって考えていくと、やはりコモディティとか、
そういった本当にシンプルなものになってくる可能性も十分にありますし、
それがあるし今の金価格の高騰を呼んでいる可能性もありますよね。
非常に面白い時代になるなと思っています。
ちょっとカタンから派生して非常にスケールの大きい話になったんですけど、本日は以上になります。
もしよろしければフォローの方よろしくお願いします。
それではまた明日。
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