1. ニュートンのゆりかご
  2. #003 Cija → airi
2021-04-12 20:47

#003 Cija → airi

ニュートンのゆりかごは毎回パーソナリティが今話してみたいゲストと対談を行い、そのゲストに次回のパーソナリティを託す、リレー形式の番組です。今回はバトンを受け取ったCijaが、「城報Radio」というPodcast配信をしているairiさんをゲストに迎えて、木工についてお話を伺いました。 #Cijaのテーブルトーク #城報Radio #樋口塾



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ニュートンのゆりかご。この番組は、毎回パーソナリティが今、話してみたいゲストと対談を行い、そのゲストに次回のパーソナリティを託すリレー形式の番組です。
第3回目の本日はですね、私Cijaがパーソナリティを務めさせていただきます。私は、オランダ在住フラワーデザインとテーブルコーディネートの教室Cijaを主催し、
ポッドキャストCijaのテーブルコーディネートで、妄想のゲストをおもてなししています。今回のゲストは、ぜひお話を伺ってみたかった、ポッドキャスト情報ラジオをされている、
アイリさんにお越しいただいています。アイリさんどうぞよろしくお願いいたします。
アイリー・よろしくお願いします。お招きいただきありがとうございます。情報ラジオというお城の魅力を伝えている番組をやっており、今、福島県の下郷町というところで、木工だったりいろんなこと、町の魅力を最大限に引き出したいなということで、地域活性化の活動をさせていただいています。
よろしくお願いします。
アイリー・よろしくお願いします。ありがとうございます。
アイリーさんの情報ラジオがすごく面白くて、ちょっとさっきもお話ししてたんですけど、
お城を巡るときに妄想しながら敵に撃たれたり撃ったりしながら歩いている様子がすごく楽しくて、よく聞かせていただいているんですが、
今日お話したいのは、このコミュニティ内のディスコードで私たちみんながやりとりすることが多いんですけど、そこでアイリーさんが木工されているというコメントがありまして、
それですごい私それに興奮してしまって、これも何としてもその話を聞きたいということで、お城のエキスパートであるアイリーさんなんですけれども、
今日はぜひ木工のことをお伺いしたいなと思っています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
実は私、木がすごい好きなんですよ。
時々木になりたいなって思うぐらい、なんかすごいシンパシーを感じる時があって、
特にこちらだと森とか林とか植林がすごくたくさんされているので、そういったところをお散歩することがとっても多いんですけど、めっちゃ癒されるんですよね、木に囲まれていると。
だからそういった木から作られているものを見るだけでも好きだし、手触りを感じるのも好きなので、
お仕事をされつつ、木工がちゃんとできるんだというのがすごく羨ましいなと思って、ぜひ聞いてみたいなと思っているんですけど、そもそも木工ってどれくらいなさっているんですか?
木工自体はですね、1年半ぐらいで、本当に手が空いたときにいくぐらいなので、本当新人の新人なんですけれども。
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じゃあ結構自由にいける感じ、週に1回とか月1回とかではなく自由にいける感じなんですか?
そうですね、はい。
なんか昨日、ディスコードでたくさんの作品見せてくださったじゃないですか。
はい。
あのコップ型のものとか、お皿だとか、取手付きのやつもありましたし、
そうそう、それがめっちゃかわいいと思って。
結構大きいんですね、そうやって見せていただくと。
そうですね。
彫っている取手のところも、彫ってあるというか角があるというかね、なんか古典マークみたいですね、それ。
言われてくれたそうですね。
かわいい。
で、その写真の下に2点ぐらい、これ何なんだろうというのが映ってたんですけど、あれって何?
あれはですね、ちょっと知人にこういうもの作ってほしいって言われて作った、なんか変なものなんですよね。
私としてもどうやって使ったらいいのかよくわからないものなんですけど。
中は空洞なんだ。
そうなんです、そうなんです。
その知人さんはなんでそれ作ってほしかったんでしょうね。
よくわからないですけど。
面白い。すごく形が美しいんですけど、それってやっぱりろくろみたいなのを使って成形されてるんですか。
そうです、そうです。ろくろを使ってやってるんですけれども、普通の陶器とかのろくろとはまた違って、横についているろくろになるんですね。
面白い、そうなんだ。
そこに当てながらっていう感じなんですよね。
ガラスのエッジとかするのと同じ感じかな、なんか旋盤みたいなところに当てていくって感じかな。
なんかその工程をちょっと教えていただきたいなと思ったんですけど、
例えば何か、何でもいいや、お椀を作りましょうってなったときに、
例えばどういう木材が適してますよとか、最初にこの半径これぐらいのが欲しいと思ったときに、
設計図とか引く必要があるのかとか、なんかどういう工程を踏まれてされてるんですか。
私はですね、そもそも木工をやり始めたのがこの下郷町に来てからなんですけれども、
自然に触れたときに、人間中心じゃない世界に触れたような気がしていて、
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なので、その時々に木がこれ使ってくださいっていうタイミングというか、そういうのがあったりするので、
そういったものを使わせていただいているんですけれども、
でも木自体水分結構含んであるので、まずはそれを乾燥して。
特に木材とかだと完璧に乾燥させないと、後で割れてきたりとかするって言いますよね。
そうです、そうなんです。なので、まずは粗削りして乾燥しやすいようにちょこっと削って、乾燥してできるタイミングで。
削るときって何で削るんですか?それもマシーンで削るの?
えっと、カンナ棒でこういう感じで。
おお!そうなんですね。
これがちょっと結構重労働というか、もう感覚と経験によるというか、そうなんです。ちょっと難しい工程ですね。
最終的にまたカンナでどんどん削っていくんですけれども、
プロの生地師さんなんかは、カンナだけでヤスリとかで削らなくても、もうカンナだけで綺麗に削って、
同じものを均一に作られるのが本当に職人だなあ。
そうですね。手仕事だけれども、ちゃんと同じようなものを作っていけるってことですね。
すごーい。
アイズって湿気でも有名じゃないですか。
はい。
他に山中とか、あと春景とかいろいろありますけど、アイズの漆もすごく有名だから、生地屋さんっていうのはもともと多いんだろうなって思ってはいたんですけど、
やっぱりそれでそういう環境が整ってるんですかね。
そうですね。歴史的背景として、アイズの藩主だった河本宇治里という人がですね、
はいはい、聞きましたよ。
滋賀生まれでして、その滋賀にいたのが木地師たちなんですけれども、
そうなんですか。
木地師の発祥は滋賀なんですね。
そうなんだ、滋賀か。
はい。
はいはい、それでそれで。
木地師自体は平安時代に、
これ高信濃という方がですね、継承争いしたくないっていうことで、
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その滋賀の山奥の方に移っていくんですけれども、
そこで六郎を発明されるんですね。
そうなんですか。
そこから発明したのが木地師っていう人たちで、
ごめんなさい、それ何世紀っておっしゃいましたっけ。
平安時代ですね。世紀くらいですかね。
はいはいはい、なるほど。
800何年。
その六郎っていうのは、ごめんなさい、先ほどお話しくださったように、
横から回すタイプの六郎ってことですよね。
そうですそうです。
はいはい、オッケーです。
で、やっぱり天皇家の一族の方が伝えたっていうところで、
ちょっと何メーターか忘れちゃったんですけど、
500メーターか700メーターぐらいの標高以上のところに住むのであれば、
何も天皇がおふれがきとして住んでいいよっていうおふれがきを出されて、
全国各地に記事誌たちは、まず最初に散らばるんですね。
知らなかった。ありがとうございます。なるほどね。
からのまた合図に、がもうじ里っていう人が来たときに、
記事とか式を広めたいっていうところで、また移ってきた経緯があって、
来て30年40年しないと育たないじゃないですか。
なので記事誌たちは合図の各地をてんてんと、
遊牧民のように移り住んでいってるみたいですね。
さすがよくご存知ですね。すごいね。
ちょっと模倣するにあたってちょっと気になっちゃって。
そうですね。どうやってきたのかなみたいな。
木を削ったりさ、木を削って器を作る行為ってすごく原始的な行為だと思うんですよ。
例えばその粘土をこねて土器を作ったりとか、美しい花を見てついつんじゃって花束にしてみるだとか、
昔から多分人間が普通に必要に駆られてたかいいなと思ってたかわからないですけど、
そういう行ってきた行為が時とともにどんどん発展してきて、
今の器作りだとかそれから木工とかにつながってると思うので、
すごいそういうものづくりをする、すごい興味があるんですよね。
なんでアイリーさんはもともと木工をしようと思われたのかなって思ってたんですけど、どうですか。
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そうですね。空き家に興味があったっていうのは、
始まる前に話させていただいたんですけれども、
そういったところで古い木だったり家づくりっていうのに興味があってきた中で、
この下郷町で伝統的ではないんですけれども、
木地師の末裔の方がやられている方法があって、
これを活用しない人というよりかは、
80過ぎのおじいちゃんおばあちゃんが経営していて、
この先誰が継ぐんだろうみたいな後継者がいない中で埋もれてしまうのはちょっともったいないなって思っていて、
結構そこに集まる人っていうのは老若男女いらっしゃるので、
その人たちにもうちょっと経済が回ったりとか、
もうちょっと楽しくやるにはどうやったら来てもらえるかなっていうのを考えたって、
それには私もちょっとやらなきゃなっていうところでやり始めたら、
木の香りがすごく。
ねー、気持ちいいでしょうね。
私、まな板しか作ったことないですけど、
日の木からまな板を削るだけですごい新鮮な香りと、
なんとも言えない肌触りと思いました。
それはいいでしょうね。
そうですね。
それぞれの木の香りと特性も知ることもできますし、
あとは木のおがくずも全部循環として使えるっていうのが、
いいですね。
そういった世界って素敵だなっていうのと、
初心者からすると木の特性とかわからないじゃないですか、
そうですよね。
で、やっていくともうイライラしちゃうんですよね、
この自分の出来なさに不甲斐なさに。
そうすると、木に、人間中心の世界じゃなくても、
木に扱われている存在なんだなっていう、
そういった気持ちにどんどんなって。
すごい、素敵。
自然の中に私は一人いるんだなっていうのがすごい。
実感せざるを得なくなっちゃうのね。
そうなんです、そうなんです。
それは都内に。
そうね、都内にいらっしゃったらば。
気づかなかった部分なので、はい。
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素敵。
で、実際そうやって作られた木工を、
では皆さんで街おこしのために使っていらっしゃるっていう感じなんですかね。
そうですね。
ふるさと納税に出店したりとか、
あとは何か注文があったら作るよっていう感じで、はい。
すごい、そうなんですね。
受注生産をしているわけですね。
そうですね。
ちょっと大量生産は難しいなって。
同じもの作れないなっていうところで。
一点物ね、一点物。
いいですね。
そうなんです。
高いやん。
一点物高いですよね、結構ね。
作ってる本人からすると、作れないからなんですけど。
そっか。
で、その出来上がった作品って、ちゃんと上にニスですか、何を塗って、
ああいう透明感が出てるんだっけ。
ニス塗ったり、あとは漆もそうですし。
漆も塗られるんですね。
あとは油。
そうです、そうです。
めっちゃいい。
油?
油も、はい。何の油でもいいんですけど、はい。
うちではくるみの油を今使ってますね。
いいですね。
うちも去年か、去年くるみの木を植えました庭に。
最初、そう1メーターぐらい、もうちょっと高かったか、2メーターぐらいあったんですけど、
今もう3メーターぐらいまで来て、去年の秋に実が取れて食べれました。
食べれましたか。
おいしかったよ。
木はいいですよね。
なんか、めぐみの木です。
本当そうですよね。
私もこの仕事柄、いろんな器を見たりとか、さまざまな食器を扱ったりするんですけど、
やっぱり木の器にずっと惹かれてて、
私だったら、たとえば気に入っている木工デザイナーさんみたいなのがいるんですけど、
あいりさんもそういう方っていらっしゃいます?
いますね、はい。
どなたどなた、私たとえば三谷竜三さんやったっけ、竜二さんやったっけ、竜二さんや。
すごい好きですし、
最近京都に移ってこられた、何とか何とかさん、名前忘れてる。
富井たかしさんだ、とかも結構好きなんですけど、三谷さんもずっと昔から好きですね、この方。
素敵なデザイナーさんいらっしゃったら、どんな方がお好きなのかなと思って。
私は本当に身近な人ぐらいしか知らなくてですね。
この下郷町から山形に移られて、木工を作られている方がいらっしゃってですね。
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佐藤辰則さんという方なんですけど、すごく綺麗な。
そうなんですね。
あとはもう本当に下郷の木工所で作られているおじい様方の作品が、すごい無名なんですけど好きで。
いいですね、でもね。
こういう一輪雑誌。
面白い。
そこだけ木肌を見せてるのね、地肌というか。
そうなんです、そうなんです。
園児の木がこういう感じの木で、その木の特徴を使ってデザインというか削られているのがもう素敵で。
いいですね。
買いますって言って。
なんかご自分で作ってそれを実生活の中で長い間使えるっていうのが本当に素敵ですよね、木工ね。
そうですね、はい。
そっか、なんかすごく楽しくて時間見るのすっかり忘れてたんですけど、結構時間ができちゃったので、この後のお話は2人っきりで楽しませていただくことにして、とりあえずニュートンのゆりかごとしてはここまでにしましょうかね。
はい、ありがとうございます。では、アイリさんから次に呼ばれる方のご紹介をお願いしてもいいですか。
はい、次の方がですね、まだポッドキャストは始められていないそうなんですけれども、以前あのコテンラジオのリスナーコミュニティで司会がすごく上手で、
なんか人見知りでもセレンディピティっていう本を出されている方にお願いしていますので、ちょっとどんな話ができるのか楽しみですが、皆さん楽しみにしてください。
はい、ありがとうございます。今日は本当に短い間だったんですけれども、素敵なお話を聞かせていただいてありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。
ではまたね。またお話ししましょう。失礼いたします。
はい。
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