1. 寝落ちの本ポッドキャスト
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2025-10-21 11:04

174芥川龍之介「悪魔」(朗読)

174芥川龍之介「悪魔」(朗読)

何者ぞ、うるがん

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サマリー

このエピソードでは、芥川龍之介の短編小説「悪魔」を朗読しています。物語には、バテレン・ウルガンが魅了された美しい悪魔と、彼女を堕落させたいという悪魔の複雑な感情が描かれています。

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寝落ちの本ポッドキャスト。こんばんは、Naotaroです。 このポッドキャストは、あなたの寝落ちのお手伝いをする番組です。
タイトルを聞いたことがあったり、実際に読んだこともあるような本、それか興味深そうな本などを淡々と読んでいきます。
エッセイには面白すぎないツッコミを入れることもあるかもしれません。 作品はすべて青空文庫から選んでおります。ご意見ご感想ご依頼は公式xまでどうぞ。
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悪魔の物語
芥川龍之介さんの 悪魔です。
文字数がですね 1700文字ととても短いので10分そこそこで終わると思います。
まあサクッと終わって その後今何を読んでいるかとかお話しようかな。
近況の報告などをねして終わりたいと思いますが。
短く終わっていきましょう。 どうかお付き合いください。
それでは参ります。 悪魔
バテレン・ウルガンの目には他の人の見えないものまでも見えたそうである。 つとに人間を誘惑に来る地獄の悪魔の姿などはありありと形が見えたという。
ウルガンの青い瞳を見た者は誰でもそういうことを信じていたらしい。 つくなくとも南蛮寺のデウス入来を礼拝する法教人の間にはそれが疑う余地のない事実だった
ということである。 古書本の伝わるところによればウルガンは織田信長の前で自分が京都の町で見た悪魔の様子を物語った。
それは人間の顔とコウモリの翼とヤギの足等を備えた機械な小さい動物である。
ウルガンはこの悪魔があるいは塔のクリンの上に手を打って踊り、あるいは四足紋の屋根の下に火の光を恐れて疼くまる恐ろしい姿を食べてみみた。
いやそればかりではない。ある時は山の法師の背にしがみつき、ある時はうちの女房の髪にぶら下がっているのを見たという。
しかしそれらの悪魔の中で最も我々に興味のあるものは何がしの姫君の腰の上にアグラを書いていたというそれであろう。
古書本の作者はこの悪魔の話のあるものをウルガンの風流だと返している。 信長がある時その姫君に化装して立って自分の位に従わせようとした。
堕落の思索
が、姫君も姫君の二親も信長の望みに応ずることを喜ばない。 そこでウルガンは姫君のために
幻を悪魔に借りて信長の坊を諌めたのであろうというのである。 この解釈の逃避はもとより今日に至ってはいずれも決することが容易でない。
と同時にまた我々にとってむしろいずれにせよ差し支えのない問題である。 ウルガンはある日の夕べ
南蛮寺の門前でその姫君の腰の上に一匹の悪魔が座っているのを見た。 が、この悪魔は他のそれとは違って玉のように美しい顔を持っている。
しかもこまねいた両手といい、うなだれた頭といい、あたかも何事かに深く思い悩んでいるだし。
ウルガンは姫君の身を気遣った。 二親と共に熱心な天主教の信者である姫君が悪魔に見入られているということはただことではないと思ったのである。
そこでこのバテレンは腰のそばへ近づくとたちまち尊いクルスの力によって難なく悪魔を捕らえてしまった。
そしてそれを南蛮寺の内神へ襟紙を掴みながら連れてきた。 内神には御主ヤソキリストの偶像の前にロウソクの木がくすぶりながら灯っている。
ウルガンはその前に悪魔を引き据えてなぜそれが姫君の腰の上に祈っていたか厳しく司祭を問いただした。
私はあの姫君を堕落させようと思いました。 がそれと同時に堕落させたくないとも思いました。
あの清らかな魂を見た者はどうしてそれを地獄の日に怪我す気がするでしょう。 私はその魂を家が上にも清らかに曇りなくしたいと念じたのです。
がそう思えばそう思うほどいよいよ堕落させたいという心持ちもしてきます。 その二つの心持ちの間に迷いながら私はあの腰の上でしみじみ私たちの運命を考えておりました。
もしそうでなかったとしたら、あなたの影を見るより先におそらく地の底へでも姿を消して、こういう浮き目に遭うことは逃れていたことでしょう。
私たちはいつでもそうなんです。堕落させたくないものほどますます堕落させたいのです。 これほど不思議な悲しさが又と他にありましょうか。
私はこの悲しさを味わうたびに昔見た天国のほがらかな光と今見ている地獄の暗闇とが私の小さな胸の中で一つになっているような気がします。
どうかそういう私を憐れんでください。私は寂しくって仕方がありません。
悲しみの告白
美しい顔をした悪魔はこう言って涙を流した。 古書本の伝説はこの悪魔の成り行きをつまびらかにしていない。
が、それは我々に何の関わりがあろう。 我々はこれを読んだときに誰かこう呼びかけたいような心持ちを感じさえすればいいのである。
ウルガンよ、悪魔とともに我々を憐れんでくれ。 我々にもまたそれと同じような悲しさがある。
大正七年六月 1971年発行
ちくま諸坊 ちくま全集累獣
芥川龍之介全集第4巻 より独領読み終わりです
はい 悪魔ね短いね
短い短い すぐ終わっちゃいましたねあと何言っててるかよくわからない
ウルガンウルガンて言ってるけどこのウルガンが全部ひらがなのもなんか気になるね なんかカタカナでよくないか
ウルガンてよくわかんないし ね
現在進行形で読み上げている作品ですがまずリクエストをもらった 中完祐さんの銀のサジ
が全編を撮り終わって53節あった全編を取り終わって
後編の今 5節6節ぐらいまでを読んでるかなこれは全体で20何節
223節だったので 全体の進捗率で言うとまあ6割強ぐらいが読み終えているという感じですね
はいなんかすごいですあれは よくそこまで記憶しているなっていう感じ
それから夏目漱石さんの草枕も読んでますこれはねちょっとどれぐらい読み上げて られているのかちょっと自分でもよくわかってないんだけど
うんと結構文字数あんだよな 半分ぐらいまで読んでるかな50パーぐらい
そのうち まあどちらも年内には公開できると思いますが
なんか一番最初の一弁が聞いたことがあったんで 草枕って
これはここから始まるやつかと思って皆さんも聞いたことあるやつだと思うんですけど どうでしょうか地に働けば
なんだっけ地に働けば 角が立つ
角が立つんだっけ 地に働けば顔角が立つ上に流されば上にさをさせば流される
維持を通せば窮屈だとか国人の世は住みにくい ってやつねこの一文をなんかすごく聞いたことがあったので
意気揚々と 読み込んでみたらまあ長いっていうね
英語の文章出てきたり漢文が出てきたり 漢詩って言うんですか漢字の詩ね
なんか一つの辞書を表すに例えばこうである例えばこうであるって言ったものの 例えはたくさん出してくるからなんかそれだけだったらこう
で結局言いたいのはこれであるみたいなさ感じでさ 周りくどいなーっていう感じがちょっとしますけどね
まあでもこれが夏目漱石さんの手癖なんだろうなという感じです はい
その他多くリクエストを募集していますどうぞ読み上げてほしい作品をちょっと僕の 方にお寄せください
まあ著作権が切れてる奴じゃないとちょっと難しいと思うんですけど 是非青空文庫の中で
ステッカー作って差し上げようかねじゃあ作るかステッカー番組の音 あのアイコンになっている
寝落ちのホームポッドキャストのアイコンも僕が作ったんですよフォトショップで ちこちこちこちこ作って
もう僕の番組全部手作りですからねイントロのボーインビオンも僕が演奏してますし 一番最後のハーモニカも僕が吹いてますし
最後の最後のにゃーんって泣き声もうちの帰りちゃんの泣き声なんでねえかいちゃん 寝てるね
そばで寝てますいいおねむだね はい
ステッカーでも作るか リクエストいただいた方で住所が書いてあったらステッカーを送りつけます
それでいいでしょうかステッカー作るか
番組のアイコンの画像データがどこのパソコンに入ったかちょっとわかってないけど 思い出せるけど探すしかないな
ということでこれからステッカー制作に取り掛かりたいと思います
リクエストをどうぞお待ちしておりますどうぞよろしくお願いします それでは終わりにしましょうか
寝落ちできてないだろうな今日は短いから
無事に寝落ちできた方も最後までお付き合いいただけた方も大変お疲れ様でした そういったところで今日のところはこの辺でまた次回お会いしましょう
おやすみなさい
11:04

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