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温めに温めたトピック回でございます。
実はね、ネオ五条楽園の第1回でも既に言及しているという、ついに最初からね、当初からやりたいやりたいと言っていた、
A子さんの恋人という漫画について語っていく回を、やっとできるということで。
完結しましたからね。
今日は10月17日なんですけれども、おとといの10月の15日に最終刊、7巻が発売となりましたので、
早速ね、いろいろ語っていきつつも、ネタバレをちょっと含みますので、
これを聞かれる方は、ちょっと先にね、全巻読んでいただけるのが一番理想ではあるのですが、
これを聞いた上で読みたくなるって方もいらっしゃると思うので、
ネタバレ注意という部分だけちょっと念頭において、今回の回は聞いていただければと思います。
教養の弾丸ですかね。
そんな英文かな。
はい、というわけでネオ五条楽園で、珍しいトピック回ということで、
A子さんの恋人について語っていきたいと思います。
どこから話していこうというところですね。
まずはですね、A子さんの恋人、どういう字面かというと、このA子さんのAっていうのはアルファベットのAなんですね。
アルファベットでA子さん、A子さんの恋人というタイトルなんですけれども、
作者がですね、近藤昭乃さんという方でして、公式ホームページのね、プロフィールからちょっと拝借いたしまして、
1980年千葉県生まれ。
ジャスト40ってことかな。
そうですね。
2003年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。
アニメーション、漫画、ドローイングなど多岐にわたる作品を国内外で発表している。
文化庁新進芸術家海外留学制度ポーラ美術振興財団の助成を受け、2008年よりニューヨーク在住。
2008年2冊目の漫画単行本いつもの話を出版。
2010年アニメーション作品天灯虫のお弔いなど、あとは2011年に古典、アルファベットでキヤキヤ、キヤキヤなどを発表。
2012年にエッセイ集、不思議というには地味な話を出版。
ウェブ文芸師マトグロッスで漫画ニューヨークで考え中を学習連載中。
そして2013年には近藤明の作品集として合集も出版されている中で、2015年の6月に英子さんの恋人1巻が発売になり、
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足掛5年ってことか。
そう、2020年の10月で完結。全7巻となっております。
英子さんの恋人、どういう漫画かというのをざっくり説明していきますと、
めちゃめちゃ簡単に言うと、荒沢の男女の優柔不断ドタバタコメディというふうによく紹介されています。
なるほど、そういう宣伝文というか売り文句なのね。
そうなんですよね。要は29歳になった人たちの恋愛模様を描く中で、ちょっと優柔不断というよりかは、決断を先延ばしにしてしまったがゆえの、
回収みたいな部分をどうしていくのかみたいなのが通廷しているコンセプトというか、漫画を通して。
で、登場人物たちがですね、大まかに主人公が英子さん、29歳、職業漫画家。付き合っていた英太郎を残し逃兵。
3年の入浴生活の後、英君を残し帰国。いろいろとそれなりに考え中。
そして英太郎、29歳、職業、店頭販売員、その他いろいろ。英子の美大の同期。英子と7年間付き合った後、日本に置き去りにされる。懐に入り込む男。
そして英君、29歳、職業、翻訳家。マルチリンガルのアメリカ人。何カ国語も喋れる。英子がニューヨーク滞在中に付き合っていた恋人。現在、日本に帰国した英子に置き去りにされているところ。懐の深い男。
まあ、そういう紹介なんやね。
つまり、主人公の英子さんは、渡米した際に英太郎を置き去りに。
で、帰国、まあ要はそのしばらくのニューヨーク滞在を経て、そこでできた恋人の英君もまた置き去りにして、2人の男と中ぶらりんだ関係を続けている女性というわけですね。
この一巻の、まあ今ちょっとここにはないんですけど、一巻に帯がついてたんですけれども、その帯がですね、英子さんには恋人が2人いる?みたいなのがあって帯に書いてあったんですよね。
これについてもちょっとまた見たいけど。
で、まあそんな日本で付き合っていた英太郎を置き去りに留学して、留学先で付き合った英君をさらに置き去りにして日本に帰ってくるという状態で2人恋人がいるスタートなんですよね、この漫画は。
はい、そういう設定なんやね。
で、そんな英子を取り巻く友人たち、まあ恵子。
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これもアルファベットのK。
アルファベットのKで恵子さん。
エディトリアルデザイナーのお友達。
はい。
そして、彼氏がいない。
結婚、恋愛に悩み中という。
なるほど。
そして、裕子ちゃん。
美術予備校の講師として働いている。
K子も裕子も大学の同期と。
そして裕子はモテますが結婚に特に焦りを感じていないと。
モテるからかな。
そしてこの2人が性格がすごく悪いと。
逆感的に見てね。
性根がすごい悪い2人と。
そして、飛び道具的に出てくる愛子ちゃん。
彼女も恵子と同じく美大の同期。
彼女はキャピキャピ系の周りの男性たちにチヤホヤされるタイプ。
姫的な人かな。
そうね。
いわゆる。
姫的な人。
かき乱す系の人ね。
あとは裕子の彼氏とかその他諸々登場人物はいるんですけれども。
そんなに人数がたくさん出てくる漫画じゃないと。
そうやね。
この漫画の面白いところはタイトルにもある通り
アルファベットが名前についているということで
記号的というか匿名性というか
記号的にすることによって
いろんな人に共感してもらいやすいギミックが施されているかのように見えて
実は属性的に全然共感できない人たちなんですよね。
そうね。
なんか面白いのが
言ったらまず主人公も他の登場人物も漫画家であったり
デザイナーであったり
フリーランスで働いてたり
美大関係の人やったりとか
普通の会社員っぽい人がいないと。
そうだね。
そしてみんなそれなりに裕福っていう。
確かに。実家暮らしやったりとか広めの家住んでたりとかするね。
っていうところから始まっていく漫画であります。
この漫画がどういうふうに進んでいくのかっていう点なんですけれども
A子としては最初はA太郎との関係を切りたかったんですよね。
ニューヨークに行く前に。
だけども別れを切り出そうとした時に
A太郎がニューヨークは寒いからこのコートを貸してあげようと言って
ものを借りてしまうんですよね。
繋ぎ止めておくものとしているのかな。
A太郎にとっての首の革みたいな薄革一枚で繋がってしまったと。
そしてA子はさらにそのコートを捨てきれずに
また日本に帰ってきてしまうと。
持ったまんま置いてるんか。
しかもそのコートはアメリカに置いてきてしまうと。
アメリカの恋人の家に置いてきてしまうと。
エグい話やん。
そしてアメリカを離れる際にはA君にプロポーズされます。
いつ帰ってくるの?と聞かれます。
1年ぐらいしたら?って言ってしまうことによって
自分でリミットを作ってしまうという。
なのでまた日本に帰ってきた時に
A太郎と縁を切れるのか
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繋ぎ止めたA君とどうするのかという
という優柔不断さみたいなものが
テーマになっているわけなんですけれども。
結局そのA子としても結婚に対しての踏切もつかず
帰ってきてしまうんやね。
A太郎っていう男なんですけれども
モテるんですよね。
懐に入り込むっていうのがそこやね。
いろんな女の子にチヤホヤされる。
かつちょっと自由な感じ。
割と何やっても許されるというか。
評評としてるというか。
俺のイメージはハチクロの森田さん結構似てるなみたいな。
みたいなイメージ。
やっぱちょっとそういう自由な感じのかっこいい人。
女の子はやっぱり惹かれるかなっていう部分があるというか。
逆にA君は割と人を選んでるというか
あんまり万人に好かれるタイプの男ではないと。
自分自身別に社交的なタイプでもないであろう人やな。
A君的に素直に接してるつもりが
それが勘違いされてA君は性格が悪いとか。
ツンケンな感じに取られてしまうことがあるよね。
っていう意味で本当に仲良くならないと
本質が見抜けないタイプの男っていう形で。
言ったらちょっと真逆でありつつ
話進んでいく上で似たような部分もあるなっていうのが
垣間見えていくんですけれども。
一方A子は実はそんなにはモテない女だと。
さえへんというかパッとせん感じの。
地味な女だと周りに言われつつ
A子とA太郎が二人で並んで歩いていると
前から来る人はみんなA太郎かっこいいって目を奪われた後
A子を見てえ?ってなる。
不釣り合わなさみたいな部分が最初に結構描かれてるんですけれども
なんか第三者目線で語られてるんですよね。
そこの二人っていうのが最初は。
なんでこの二人が?みたいなところからね。
それが物語が進むにつれて
A子とA太郎の二人が向き合っていく視点で描かれていくっていうのも
面白いところではあるんですけれども。
まずどうですか。います?そういうタイプの人。
このいます三人の中で。
結構だからこれはその
割と読み方としてはこの手の話って
登場人物的にそれぞれの
恋愛のスタンスやったりとか人付き合いのスタンスとか
っていうところの違いを見て
自分やったら誰に共感できるかなとかっていう
読み方になってくるんやと思う。
運造劇の面白さですよね。
割とそれなりに一人一人を丁寧に七巻かけて書いてきてるわけではあるんだけど
多分圧倒的にどんだけ読んでも
根っこで共感できなさっていうのが全員にあると
割と思ってて。共感しにくい部分がすごくあると思ってて。
それもさっき帯の話でちょっとしたいって言ってたのとちょっと繋がるんやけど
12:00
僕はこの漫画2日前に出たところなんですけど
先輩の家でね。
先輩でこれ同じく英子さんの恋人呼んでる人が居合って
その人の家で最新刊読んだんですけど
その人が言うてはったのが
俺は最初この英子さんの恋人の一巻を買うとき
帯で買うか迷った。
っていうのも結構その帯を見たら
英子さんには二人恋人がいるみたいなところで
なんかちょっと性じゃないけども
恋愛に奔放な人の話かなみたいになって
その辺やったら共感しづらいというか
よくあるやつかなみたいなんでちょっと敬遠したらしいんだけど
実際その読み進めれば読み進めるほど
結局なんていうか恋愛自体って
どっちかっていうと2番目な気がしてて
そのトピックの順番としては重要度
なんかやっぱりそのファクターとしての
全員その美大に関するとか
なんかものづくりに関わってる人とか
それを歩んできた
実際それが仕事になってるなってないは別として
っていう人らが
物事を生み出すとか生産するとか
想像するとかそういうことに対しての向き合い方
で人間自体が結構その想像する生き物ではあるから
そこへの向き合い方っていうのが結構特に6、7巻あたりから
一気に語られだすけど
結局なんかそこへの向き合い方に対しての
個人差とかそっちの方が割となんていうか
共感だったりとか挫折を味わったりとか
でも別にそれは楽しいからやってるとか
そういう何ていうかそれぞれの物事の作ることに対しての
向き合い方っていうところの方が
ほんまこの人描きたかったんじゃないかっていう
先輩が言ってあって結構俺は
なるほどなって思う部分はあったかな
エイコが漫画家なので
4巻ぐらいからかな
エイコが自分のデビュー作を
描き直したいって言い出すんですよね
投稿した漫画が掲載されたのをきっかけに
デビューするっていう経歴なんですけど
そのデビュー作が実は納得がいく終わり方ができなかったと
世間に発表するでもないけれども
納得のいく終わらせ方をずっと考えてると
これが要は英太郎との関係を象徴しているというか
最後まで引っ張るファクターの一つ
色々考えたけど
上手くいく終わり方が分からないと
それは2人の関係性のことでもあるということかな
エイ君にそれを相談するんですよね
エイ君は僕は自分の翻訳の仕事で
もしそういう風に壁にぶち当たったりした時は
一度白紙に戻すと
白紙に戻して新しいやり方を
もう一度考えるけれどねっていう風に
やけど僕ならそうするけれども
15:02
エイコがもがき苦しんで
綺麗に着地するところを見てみたい気もするけどね
って言ってるのが
呼んでる人としては
このエイ太郎とエイ君とエイコの三角関係のことを
表していつつも
エイ君は若干ちょっと敵に仕を送ってるんじゃないのか
っていう質問もありはするけれども
着地ってどういうことを指してるのか
っていうところが問題だからな
そうそうそう
っていう意味で
自分たちの持ってる仕事と人間関係においても
なんていうか
地続きになってる部分
途切れなさであったりだとか
先延ばしにしちゃってることであったりだとか
納得いくいかない
っていう部分が
この漫画通してのテーマになってる
そうやね
この漫画自体のテーマとしては
そこかなっていうやっぱり
先延ばし
途切れなさっていうのが
テーマにありつつ
ギミックとしては
その名前に匿名性が用いられている
っていう部分が
なぜなのかっていう部分ですよね
っていう感じでね
漫画進んでいくんですけれども
大まかなあらすじはそんな感じ
要は
この有事不断なA子が
A君とA太郎と
どう向き合って
どういう決断を下すのかっていうのが
7巻かけて丁寧に描かれている
っていう漫画なんですけれども
なんていうか
どっちを取るのか
あるいは
誰全員切るのかみたいなところから
結局はA子の決断が
最終シーンになるという
ラストシーンになるという
漫画ではあるんですけれども
普通に漫画作品として
結構面白いんですよね
そもそも
面白いね
群像劇である
結構有効に働くストーリーが
たくさんあるんですよね
そうね
一突のストーリーの中でも
なんか二つの話が
平行して進んだりとか
そうそうそう
で
なんか1巻は割と
そのA子さんの恋人の
漫画のテーマみたいなものが
設定とかテーマみたいなものが
結構丁寧に描かれているんですけど
2巻から結構いきなり
面白くなるというか
バレンタイン展末記っていうね
あの話が2巻から始まるんですけれども
そこから
時系列を入り乱れさせ
このことの2時間前とか
そういうことをやったり
伏線を張って回収するっていう
漫画的面白さが
顕著なのが2巻からになるんですけれども
そんな中でも
実は結構ギミックとして
人間関係を進めさせる装置が
たくさん仕掛けられていたりとか
っていうのがね
あったりもするんですけれども
とかあるあるネタみたいな部分もね
結構仕込まれていたり
例えば東京で美術を学ぶものにとっては
あるあるみたいな部分がね
たくさんあるっていうのが
東京の阿佐ヶ谷とか
舞台は阿佐ヶ谷か
ヤナカ周辺がね
舞台になっているので
実在のお店がたくさん描かれるんですよね
僕らの知ってるところで言ったらね
あの
セロの高木翔平が働いてる
路地が出てきたりね
キッサユーとかか
そうそう
とかあの
茅場コーヒーとかね
結構名店がたくさん出てくるんですけれども
18:02
そういう意味で
たぶんね
その場所を知っている人にとっては
とても楽しめる作品になっているんですけれども
ヤナカ 基本ニューヨークと
その阿佐ヶ谷の
視点
そもそもA君自体が
ニューヨークでの展末やったりとかになるからね
で
他の登場人物たちのキャラクターも掘り下げたり
他のキャラクターたちの人生がどういう風に進んでいくのかっていうのも
サイドストーリーとして描かれつつも
なんか結果的にこう
A子が身につまされる結果になるような展開が多かったりも
するっていう面白さが
ヤナカ そうね
ありつつ
名言もたくさんあるんですよね
A子さんの恋人には
で
僕がね最初に響いた名言なんですけれども
A太郎とA子が
あの家でね
クラブで
負けた方が晩御飯作るっていうゲームをしているときにね
A太郎がいきなり言うんですよね
なんで僕がA子ちゃんのこと好きなのか教えてあげよう
それは
君は僕のことをそんなに好きじゃないからだよ
っていうのが結構序盤にね出てくるんですよ
これがね割と最終話まで結構響いてくる
セリフになるんですよね
ヤナカ 一個の呪いやね
そうね
確かに呪い
ヤナカ そうね
そうですね
A子も自問自答するんですよね
本当にそうなのかっていうのを
ヤナカ その場ではそんなことないみたいなことを言うんやけどね
だけど本当にそうなのか
自分がなぜA太郎のことを好きだったのか
っていう部分を
最終巻で答えを見出すっていう
結果にはなるんですけれどもね
あとはね
何だろうな
俺好きなのが
A子のお母さんのセリフ
男の子は顔が良ければ73点
違うのか
A子のお母さんのセリフ
男の子は顔が良ければ73点
違うのか
A子のお母さんのセリフ
男の子は顔が良ければ73点
違うなら合計で満点なのよ
ヤナカ やった
A子さんのお母さんは割とチャキチャキした
そうそう
A太郎大好きなんですよね
ヤナカ そうね
A太郎と分かれて
ニューヨークに留学に行く
振られたの?って
ヤナカ そう
ヤナカ ネストンが言いつつも
A君はA君で
そう
ヤナカ あらいいじゃない
みたいな感じがした
まあA子のお母さんはね
テンプレのようなお母さんでね
早く結婚しなさいとか
未来の人たちはどっかセンスがおかしいな
どっかずれてんのよ世間とって
考え方の人
まあ一個読者視点でもあるというか
ヤナカ まあそうやな
あとね
ユウコちゃんはね
美人ではあるけどポッチャリなんですよね
ヤナカ うん
ヤナカ まあ男には困らんタイプの
そうそう
いろいろうまくいかないのは
体重のせいだと思ってる人だけすればいいのよ
ダイエットなんて
っていうセリフとか
ヤナカ いいセリフや
エイ太郎はイケメンなのにね
服装が結構適当やとか
髪の毛もボサボサや
ヤナカ まあそもそもA子さんに
切ってもらってるぐらい
そうそうそう
でちょっといい服着なさいよって
言われた時に
おしゃれなんて
おしゃれしないと
かっこよくなんない人だけすればいいんだよ
っていう
ヤナカ そこが要は
エイ太郎とユウコちゃんの
仲いいというか
悪友のつるみの
そうそう
21:00
ヤナカ 一点
でここが読者の
共感できなさでもあるという
面白さがね
ヤナカ そういう時
そうそうそう
で結構身だし並みもしっかりしてるし
自分の好きなことで
整形立ててるのに
いかんせんモテないという
ヤナカ そうなんだよな
なんか恋愛ベタ恋愛上手っていう
一種の区切りというか
分類やねここが
なんかもう純粋な
一番純粋な人が
負けを見てる感じになってる
ヤナカ わよく言ってる感じやな
っていう構図が面白かったり
したりとか
あとはね
さっきその
エイ太郎が
A子ちゃんが僕のこと好きじゃないからだよ
って言ったんですけど
じゃあ逆に
エイ太郎がなぜ
A子ちゃんを好きなのか
っていう言及してる
セリフがあるんですけど
A子ちゃん基本的に
荷物が少なくてさ
カバンが小さいんだよね
そういうところがいいよね
って言ってるシーンがあって
他の男子には
全然共感されないみたいな
そこは結構小ネタ的に
使われてはいるんですけど
要はA子の身軽さに憧れてる
みたいな表れのセリフでもあるんですよね
ヤナカ これも後々
響いてくるね
そうそう聞いてくる部分
要はその恋人おいって
ニューヨークにいきなり
行っちゃうところで
身軽であったりだとか
そういう部分を
象徴してるセリフが
実はギミックとして
登場してるっていう
ヤナカ 不思議と
フットワーク軽い
ところがあるよね
そう
そのフットワークの軽さがね
ラストシーンで
また生きるという
曲線があるんですよね
ヤナカ そうだね
あとは
そのA子ちゃんというね
ヤナカ はい
みんなの
アイドル的存在の女の子が
エイ太郎にね
惚れてるんですけど
ヤナカ ちょっと女の子には
嫌われがちなタイプやな
そうそう
ヤナカ エイ太郎は
見抜いてるんですよね
でもその
A子ちゃんの本質みたいな部分も
で
A子ちゃん
A子ちゃんはさ
美術よりも
美大生の自分のことが
好きそうだね
っていうシーンで
多分
読者のみんな
快感を覚えたはずなんですよ
ここで
こういう女いるよね
的な快感を
なんですけれども
4巻でね
A子に
フォーカスした回が
あるんですけど
この美術よりも
美大生の自分のことが
好きそうな
A子ちゃんに
堅いレシピを
したくなるほど
胸厚なエピソードがね
あるので
言ったら
サブキャラではあるけれども
結構そこも丁寧に
描きつつ
言ったら
A子さんの恋人に
出てくる人たちは
割と
共感させようとして
共感できない人たちが
いる中で
A子ちゃんの思想が
多分一番読者に近い
というか
なんかまともに
恋愛をしてる人やもんな
この人は
ヤナカ そうそう
っていう部分が
なんか
結構
その
脅かす系
主人公たちの恋人を脅かす系
と思いきや
結構なんか
カマセミ的な感じに
扱われは
するけれども
実はみんな
こっちの視点に
立ってるっていうのに
呼んで気づく
みたいな部分が
ありますよね
なんやかんや
この
A子ちゃんも
ほんまに
敵にならず
なんやかんや
つるんでんだよね
ゆう子ちゃんやったり
けいこちゃんやったりとか
ヤナカ そうそう
なんか
君に届けで
ゆくるみちゃん的な
そう
最初
嫌な感じで
届けたけど
ヤナカ そうそうそう
でもなんか別に
ヤナカ そうそう
ヤナカ その
ヤナカ この
粗さ
24:00
らしさでもあると
思うんやけど
やっぱ
恋愛は
2番目なんやろうなきっと
うん
ヤナカ やっぱまず
生活があって
っていうことが
そうだよね
この
A子ちゃんの話
泣けるんよな
ヤナカ うん
これこそその
特にその
カットバックじゃないけれども
時系列を
割とぐちゃぐちゃってして
面白く見せてる感じ
そう
これ面白いのが
ヤナカ 言い換え
そう
A太郎のことが
好きなんやけど
山田という男が
いるんですけど
山田という男は
A子ちゃんが好きなんですよ
山田のSNSに
A太郎が登場したと
っていうことは
山田が
山田のSNSに
上がってるところに行けば
A太郎に会えると思って
放送するんですけど
山田はその
A子ちゃんの
本質を見抜いてるので
時間差で
時系列
バラバラでね
写真を投稿するんですよ
ヤナカ 行ったところを
上げるとか
そういう風に
ちょっと
ドタバタにさせるというか
キャラクターを
そういう動かし方を
させるという意味でね
このストーリー
面白かったりも
するんですけれども
で
結局ね
A子ちゃんは
割とそういう
飛び道具的な感じで
出てくるので
漫画を
かき乱すとして
いい武器になってる
この漫画にとっての
山田 うん
だからやっぱ
その
A子ちゃんの
恋愛模様を
言ったら
みんなが
共感しやすいものとして
書くことで
全員のズレを
より認識させてるとも
山田 うん
山田 思うしね
で
A子の
ニューヨーク生活での
エピソードも
一応
回想として
たくさん
描かれるんですけれども
山田 うん
山田 A君は
翻訳家で
日本の文学も好きと
山田 うん
山田 で
大江健三郎のね
山田 翻訳をする
山田 そう
翻訳をするのが
夢だったんですけど
その仕事が
舞い込んでくると
山田 うん
山田 でその
大江健三郎の
翻訳の仕事が
終わる頃には
約束の1日
山田 うん
山田 その
約束の1年が来ると
山田 うん
山田 で
A子にはね
結構秘密裏にね
実はその仕事を
進めようとするんですけども
山田 うん
山田 あの
ビデオ通話中にね
こうバレちゃって
山田 うん
山田 でも
大きい仕事来てよかったじゃない
山田 ってなるんですけどね
山田 その
ビデオ通話中に
山田 A子の
部屋にあるものがね
山田 うん
山田 目に映ってしまって
山田 で
それを見た瞬間に
山田 A君は
山田 実は
山田 A子と
山田 前の彼氏が
山田 そうそう
山田 とにかく
山田 そう
山田 違い
山田 で
山田 そこで焦ったA君は
山田 仕事を置いて
山田 うん
山田 日本に来るんですよね
山田 きちゃうよな
山田 こっから物語が
山田 急展開というか
山田 急展開するんですよね
山田 大きく動き出す
山田 そうだな
山田 で
山田 まあ要は
山田 A君は
山田 アメリカでの
山田 A子しか知らないので
山田 うん
山田 日本に来た時に
山田 東京でね
山田 観光デートをするんですよね
山田 うん
山田 その時に
山田 A子の生活を目の当たりにして
山田 結婚を一回諦めるんですよね
山田 うん
山田 こんな素敵な街で暮らして
山田 君はニューヨークに帰ってこれるんですか
山田 っていう部分でね
山田 A君は
山田 いい言葉やな
山田 うん
山田 A君はね
山田 一度結婚を白紙に戻そうと
27:00
山田 A子に告げます
山田 それが言えたら
山田 翻訳の話にちょっと繋がってくるんじゃない
山田 そうなんですよね
山田 そう
山田 で
山田 やっぱ順番に
山田 みんなその
山田 A太郎 A君 A子さんは
山田 それぞれ答えが出せんまんまいたけど
山田 うん
山田 A君は白紙に戻すっていう形で
山田 一つ答えを出した
山田 そう
山田 そしてそのタイミングで
山田 ケイ子とユウコが阿佐ヶ谷を離れると
山田 うん
山田 まあ物語の終盤やな
山田 まあケイ子は近所に引っ越しやけど
山田 うん
山田 まあ彼氏ができたと
山田 うん
山田 同棲しますと
山田 そう
山田 ユウコは恋人と結婚するので
山田 その実家に帰りますと
山田 うん
山田 じゃあA太郎はどう答えを出すのか
山田 っていう部分が
山田 うん
山田 この最終巻の
山田 一番の
山田 胸アツやったな
山田 一番の見どころ
山田 そして俺号泣
山田 アハハ
山田 アハハ
山田 でもここで僕らの個人的な視点を見れると
山田 うん
山田 僕はA太郎に堅い礼をしてたんですよね
山田 うん
山田 もう一巻からずっと
山田 うんうん
山田 洋一君はA君派なんですよね
山田 そうやね
山田 うー
山田 アハハ
山田 いやなーでもなーこれなー
山田 でも女の人はなーA君派やと思う多分
山田 うーんそうかなー
山田 うん
山田 なんていうんだろうなー
山田 なんか俺は別にA太郎と境遇全く一緒じゃないけど
山田 うん
山田 正直分かるなーっていう
山田 気持ち分かるなーっていう部分がめっちゃある
山田 あーでも俺もそのさっき言った
山田 君が僕のことをそんなに好きじゃないからだよっていうところは
山田 うん
山田 俺はその時は意味は違ってたけど
山田 うん
山田 その言葉尻だけ聞いたらそれは分かるとは思ったけどな
山田 うーん
山田 自分に興味ない人ってやっぱなんか魅力的やろ
山田 まあ追いかける対象になるしね
山田 うん
山田 まあそんな中でね一人先に答えを出した
山田 A君ね
山田 A君
山田 で、まあA子がどう答えを出すのかっていう部分が
山田 うん
山田 まあそのデビュー作の漫画を書き直すっていうこととねリンクしてくるんですよね
山田 まあA子のデビュー作がまずどういう漫画かっていうところなんですけれども
山田 まああの部屋の少女っていうね漫画なんですけれども
山田 あの4畳半ぐらいの狭い部屋に女の子が一人いると
山田 うん
山田 もう一人
山田 もう一人同じ格好した女の子がもう一人いると
山田 うん
山田 実際二人いるよね部屋に
山田 うん
山田 でその二人のうち一人がまあ消えていくと
山田 うんパッと消えちゃう
山田 そうそこで終わるっていうすごいね抽象的な漫画を書くんですよね
山田 そうね
山田 この人は私にとても似ている気がすると
山田 だけどそのもう一人の方は部屋を出ていくと
山田 うん
山田 ですごく自分的には納得のいかない漫画でデビューしてしまったと
山田 うん
山田 私はこれをどう書きたかったんだろうかっていうところで
山田 実はもう一人の少女は実は少女じゃなくて少年だったのでは
山田 うん
山田 要はA太郎だったのではっていうところですよね
山田 それは自分が認識してるかしてないかは別としてそう
山田 そうそう
山田 したんだよな自分が
山田 そうでじゃあその漫画でもう一人の少年はどこに行ったのか
30:05
山田 うん
山田 これな説明難しいな言葉で説明するの
山田 そうだね結局だからこの英子さん自身がこの漫画を修正しようと思ったにあたって
山田 どこから自分とそのA太郎の関係に重ね合わせたんかっていうところが俺は
山田 うん
山田 気になってる
山田 結構終盤からはもうだいぶ重なり合ってて
山田 うん
山田 で何回もその二人の結末と
山田 うん
山田 その少年少女の結末をだいぶ重ね合わせてネーム書き直しまくったりとか
山田 うん
山田 してたわけやけど実際のところそのこの物語の着地と二人の関係の着地って
山田 どこまで英子は結びつけて考えてたのかなっていうのは気になるかな
山田 デビュー作の漫画の中では部屋から出れないっていう部分と
山田 その自分たちの恋愛関係で前に進めないっていうのがリンクしてるんですけれども
山田 だから話が進むごとに
山田 まあどうやらその消えてしまったっていうだけやとちょっと漠然としすぎてんねんけど
山田 なんか途中からその少年が鏡に映った自分であるんじゃないかっていうところに映ったりとか
山田 でその少年は実はなんか溺れてもがいているんじゃないかっていうところになっていたりとか
山田 でそれを見て少女であるまあほぼ自分やから
山田 その少女である自分は少年溺れようとして自分の手から離れようとしている人に対して
山田 なんて声をかけたらいいのかっていうところが英子さんなりの着地点になる部分やね
山田 でその溺れもがいている瞬間っていうのが
山田 さっき矢蓋が言うたあの君は僕のことをそんなに好きじゃないから好きなんだよっていうところと結びついていて
山田 その呪いをどうやって解いてあげたらいいのかっていうところに
山田 なんでか結びつくというかっていうのが最終巻での点末
山田 そうですよね
山田 やっぱでもこの答えは英太郎にとって救いになったんやけど実際
山田 実際そう言われた時ってどうなんやろうなぁとか思うけどね
山田 まあ要はその君が僕を好きな僕が君を好きなのは
山田 君が僕をそんなに好きじゃないからだよって
山田 でもそれに対してこのデビュー作を書き換えた英子はそれは違うと言い切るんですよね
山田 あなたのことをそんなに好きじゃないのは私ではなくてあなた自身だと
山田 私はそんなあなたも好きだったとだから特別な人だったがゆえに寂しかったとそんなことを言うのがね
山田 そんなに好きじゃないから好きなんて寂しいことを言わずにあなたにももう少し自分自身を好きになってほしいと
33:00
山田 そこを説得することでこの少年は救われるんですよね
山田 で海の底から救い上げられるという
山田 描写で終わる
山田 描写でデビュー作を完結させるんですよね
山田 それを読んだ英太郎はスカイツリーの最高到達戦で泣き崩れると
山田 そうかーって思っちゃったけどな
山田 うん
山田 そして英太郎は答え出すんですよねここでね
山田 そうね二人の関係に
山田 そう今までの貸し借りを解消し
山田 そして英子の気持ちを次は確かめるんですよね英太郎が
山田 答えを出してないのは英子ちゃんだけだよって言って
山田 要はその答えを出す打算っていうので
山田 英君は日本に来た時に婚約を白紙に戻しまして婚約というかプロポートを白紙に戻しまして
山田 でニューヨークで
山田 要は日本で楽しく観光して帰るその飛行機の要は空港で別れてから
山田 やっぱ白紙に戻そうということを告げてニューヨークに帰りました
山田 でさっき英太郎のコートの物体として繋ぎ止められているものとして
山田 英太郎と英子さんの間の繋ぎ止めているものとしてコートというファクターがあったけど
山田 英君と英子さんの間では英子さんがニューヨークに住んでいる時に英君の家に置いてた本たちを
山田 繋げ止めているものとして要素としてあったんだけども英君はプロポートを白紙した後に全部送り返すんです
山田 本を日本にね
山田 でちょっと手紙を添えて
山田 単純にその小包みの中にはフロムエイトゥ英子という2通の便箋だけが残されていて
山田 英子さんはそれだけしか見てないからあれなんですけども
山田 英太郎が3通目の手紙があると確信して見つけ出すんですよね
山田 そしてその手紙には英子へっていう漢字で書いてあるという
山田 英君はもうアルファベットの英子ちゃんとは思ってないよと
山田 そこで英太郎がね
山田 英断するんですよね
山田 お前今からニューヨーク行ってこいと
山田 そして今からじゃあニューヨークに行こうかっていうところが最終話なんですよね
山田 うーん最終話なぁこれ読んだ時マジ泣いちゃったからな
山田 いやーそうやね
山田 この最終話ではねこれは漫画を読み進めないとわからないんですけれどもね
山田 いろんな伏線が割と回収されていくんですよね
山田 まあ英太郎はここで英君のところに行ってこいと言ったことで
36:01
山田 自分で答えを出して英子に答えを出せと言ったことで
山田 英太郎は30歳にして初めて失恋をすると
山田 持て続けていたからね
山田 救われて失恋すると
山田 そして英子はニューヨークに行って英君との生き方を考えるという決断をね
山田 ちょうど一年の期限の日やねそれが
山田 その日行くんですけれどもねその時にね
山田 友達たちがね大活躍していくんですよね
山田 でこれはもう読んでほしいんですけれども
山田 ここでね全員アルファベットでね表わされてた
山田 みんなの人々の名前が明かされていくっていう伏線回収があるんですよね
山田 みんなの漢字がわかるよね
山田 そうこれすごいよな
山田 全部言っちゃったな
山田 単純にさこの英子さんの恋人の自分が思う魅力は何ですか
山田 俺がこれを魅力に思う点
山田 一言で言うの難しいけど俺正直最初は
山田 えこの漫画おもろーぐらいの漢字で読んでたよね3巻ぐらいまで
山田 実際今も普通に面白いと思ってるんやけど
山田 やけどこれを読み始めたのが2015年16年
山田 読み進めていくとね年齢が追いついちゃうんよ
山田 5年かけて
山田 そうで最初は最初の方はこの登場人物たちの動き心情が
山田 すごい客観視できて単純にコミカルに感じてた部分が
山田 だんだん自分に重なり合ってくんだよね
山田 個人的にもちょっと今色々僕も先延ばしにしてる問題があるっていうので
山田 江太郎の考え方とかA君の考え方っていうのを通して
山田 自分のことについて考えさせられる漫画になってしまった
山田 感情移入型のことになってくる
山田 こんなはずじゃなかったんですけどね
山田 っていうのもまあでも僕が面白いと思ったポイントは
山田 最初に言ったようにこの漫画のギミック的な部分であったり
山田 テーマ性の見せ方みたいなのかなっていうのは思いますね
山田 なるほどね
山田 だから別に俺も洋一もそうやるけど
山田 この登場人物の女性に恋してないやん
山田 それが面白い点やなっていう
山田 多分この漫画読んでる人は
山田 ヒロイン的に可愛いとか好きとかいうのがないのよねこの漫画は
山田 なるほどねこの人を一緒に好きになるとかっていう感じはない
山田 そう言ったら漫画って共感型と憧れ型に分かれるってよく言われるけど
山田 憧れ型の人がいないんよねこの漫画には
山田 キュンはないもんね
山田 そうそうそう
山田 やけど恋愛漫画として面白いっていうのが俺の個人的な意見かな
山田 なるほどな
山田 俺こんな英子さんみたいな人絶対嫌やもん
山田 嫌やな
山田 それは英太郎も言うてたけど
39:00
山田 そうとか
山田 そうとんでもないやつ抱えてしまったっていう部分ですよね
山田 なんかあります個人的にこう面白いと思った点とか
山田 なんかでもやっぱ
山田 それこそ伏線じゃないけど
山田 機能する装置が多いのはやっぱり面白いよね
山田 その金魚鉢っていうものがあったり黒ひげ危機一髪があったりとか
山田 たま単純にご飯もそうかもしれないし
山田 なんかいろいろ本があったりとか翻訳のことがあったりとか
山田 結構その示唆的な要素が多いのはやっぱなんか
山田 完結するとなおさらそれこそさっきも矢舘も言うたけど
山田 読み返したくなるタイプの漫画っていうよさもあるし
山田 あとは余計その客観的あの共感的なさっていうのがめちゃくちゃある漫画やけど
山田 置いているベースにあるのはその内政的な話やんか
山田 英子さんがぐるぐる考え続けるっていう
山田 っていうところだけやったら多分
山田 なんなんやろこの人えらい優柔不断なみたいなんで終わっちゃうところを
山田 結構そのさっき言った朝ヶ谷とか矢中とかのあたりのお店とか
山田 結構実際に実在するものとか
山田 あとは移動時間のこととかも含めて結構リアリティを出して
山田 話を進めているところで
山田 でもこれは実際にあることなんやっていう客観しつつも共感しやすい
山田 ところなんかも織り混ぜているところが面白いなっていうのを思ったかな
山田 そうとかまあ最終話でラストシーンをちゃんと読み切った上で思ったのが
山田 一年間を書き切っている漫画屋っていうリミットを設けている面白さもありますからね
山田 こう切迫感があったりだとか
山田 答えを出さないといけない一年間っていう面白さがあるので
山田 もう連載読んでたものとしては毎回楽しみだよ次は
山田 毎回楽しみでよく連載漫画を読んでる人であるあるなのは
山田 新刊出るたびに前の話忘れてるから読み返すみたいなのが多いけど
山田 もうそうじゃなくてもう一回前刊読んで最新を読みたいな感じなんだよね毎回
山田 そのたび新しい発見あるみたいな
山田 さっきも洋一言ってたけど要はその舞台装置だったりだとかギミックみたいな部分で
山田 そのストーリーストーリーのテーマの権限になっているアイテムが多いと
山田 それを読み返すたびに実はこれもアイテムになってたんやっていうのが
山田 伏線回収されるたびに読み返してまた発見するみたいな
山田 っていう面白さがありますし
山田 あと単純にねこれ食べたって思う?
山田 洋一のシーンとか結構丁寧やから
山田 美味しそうなものがいっぱい出てくるっていう
山田 とかアメリカの文化が実はちらほら紹介されてたりとかいうのが面白かったり
山田 薄いオレオとかな
山田 あとこれが自分の恋愛とか普通に現実世界の恋愛関係で思ったもの込みで話す部分が
42:04
山田 僕が栄子ちゃんのことを好きなのはっていう部分なんですけど
山田 要は私のことを好きな自分が好きかどうかみたいな
山田 恋愛で好きな人のことを好きでいる自分が好きかとか
山田 その人と一緒にいる時の自分が好きかどうかみたいな部分っていうのが最終あたりでね出てくるんですけど
山田 オレ結構ハッとしちゃってそれで
山田 なんかその対象の相手しか見えてない恋愛って結構多々あると思うんですけど
山田 一緒に人生歩むってなったらその視点絶対にいるなっていうのを気づいてしまったというか
山田 単純にちょっとさ
山田 それこそ恋愛してる時とかにせよ
山田 この人と一緒にいる時の
山田 あの時あんな言わんければよかったとかっていう後悔とかもっとこうしてればとか
山田 今の立ち振る舞い希少かったかなとかっていう内省とかっていうのも
山田 その時一緒にその人と一緒にいる自分の嫌いさにつながってくるところでもあって
山田 結構それに気づく瞬間の描写が良かったな
山田 そういう意味では
山田 すごい一つの大事な要素ではあると思うし
山田 駆け足でいろいろザッと説明はしましたが
山田 概要としてはえいこさんの恋人こんな感じの漫画ではあるんですけれども
山田 おそらくこれ聞いてる人の中で読んでない人の方が多分圧倒的に多いと思うので
山田 その中でねお便りが来てましたね
山田 桜ネーム 気分がメイルさん
山田 はいありがとうございます
山田 寝る気ないつですか
山田 6月30日です
山田 寝かせてた
山田 すまへー
山田 やぶたさんよいちさんこんばんは
山田 こんばんは
山田 サンリオはアグレッシブレックを発行し気分がメイルです
山田 そんなくだりあったな
山田 サンリオ総選挙7日あったな
山田 えいこさんの恋人といえば
山田 えいくんが大江健三郎を英訳しようとしているのが本当にたまらなく好きです
山田 私も待つしかない局面に大江を選んだことがあるので
山田 そこにすがるえいくんに自己投影して堅入りしつつ
山田 えい太郎のほの暗さの魅力にも抗えず
山田 いまだ心を決められずにいたので
山田 5巻で手が止まってしまっています
山田 今はどうでしょうか
山田 ネオ五条楽園での特集回までには読みたいなというお便りが来ております
山田 まあ5巻要はえい太郎がね
山田 思い…じゃあえい太郎じゃない
山田 えいくんが
山田 えいくんが思い立って日本に飛び立つところで止まってると
山田 物語が動き出す直前で止まってる状態ですが
山田 一番おいしいところで止まってますね
山田 どうですかメールさん
山田 読んでたら感想欲しいですね
山田 ということでね
山田 自分も待つというシチュエーションで応援を選ぶというね
山田 応援を選ぶって何
45:02
山田 どんなシチュエーション…待つしかないね
山田 まあ
山田 待ってばかりの人生ですよ
山田 でも言ったらえいくんの立場やんか
山田 うんうん
山田 待ってるときに応援検査振ろうと
山田 そうだな
山田 もうすがるように本にすがる気持ちはめちゃくちゃわかるね
山田 メールさんも走り出したのかな
山田 飛行機飛び乗ったのかな
山田 そうかもしれない
山田 で他に感想のお便りが来てますか
山田 はい
山田 以上です
山田 人気ないんか
山田 面白いのにな
山田 いやー書店で大展開されてる漫画なんですけどね
山田 感度低いぞ
山田 桜
山田 でもやっぱり恋愛漫画に見えへんのもあるんちゃう
山田 恋人って書いてはあるけど
山田 そうね
山田 なんか男性向けとも女性向けとも言えへん漫画やから
山田 ちょっと中性的な映画でもあるしな
山田 そうそう
山田 なんでだろうな
山田 俺周り読んでる人ほんまに少ないから
山田 面白いって言ってんねんけど
山田 全然読んでないんだよね周りの人
山田 結構難しいのよね
山田 でもなんか実際俺も理解できてないところがある気がするもんね
山田 私何回も読み返して新たな発見があるという風に言ったけど
山田 桜で読んでる人いたらこういう発見がありましたとか
山田 こう考察してほしいね
山田 そうそう自分なりに思った点とか
山田 ここはこういう部分を示唆してるんじゃないかみたいな
山田 気づきがあれば教えてほしい
山田 気づきとかがあればツイッターの方でも全然いいので
山田 教えていただきたいんですけれども
山田 東京行ったら愛子ちゃんの動きを実際に追いたいもんな
山田 確かに行ってみたらお店もたくさんいますし
山田 っていう感じで僕は個人的に自分自身の問題を先延ばしにしている
山田 どの巻が一番好きやった?
山田 いやでもやっぱり俺最終話かな
山田 僕はフライングしてね連載の方は最終話読んじゃったんですけれども
山田 最後は素晴らしかったね
山田 泣き崩れましたよね僕は
山田 そんだけ感情移入してるとそうなるよね
山田 そう
山田 この英太郎の決断に僕に握手を送りたいと
山田 英太郎失恋はしたけれどもかわいそうなんかじゃないと
山田 まあそこが救い
山田 ゆう子ちゃんがね救ってくれるんですよね
山田 そこも含めて結構なんか
山田 俺もそのゆう子結婚とそのゆう子の彼氏と同じ席で飲んでるかのような
山田 英太郎のことを語らう席に座ってるかのような気持ちになり
山田 うわーんって
山田 号泣する
山田 俺はでも六感が一番好きだったかな
山田 六感のあれですか東京デートのA君と英子の
山田 いやというかそれももちろん好きで
48:00
山田 でそこで出したA君の答えも俺は素晴らしいと思うんやけど
山田 やっぱそのどうしても最後は最初に言ったように
山田 作ることへの意識っていうところを結構フォーカスした
山田 ゆう子ちゃんの発言があって
山田 みんなが海で泳いでることに例えるんですよね
山田 例えば漫画家としてちゃんとそれを臨職つけて
山田 仕事してる英子ちゃんはどんどん遠いところまで泳いでいけると
山田 で慶子ちゃんは仕事しつつも
山田 例えば昔の彼氏とかには
山田 ちょっとそこ多分昔の彼氏はプロとかではないけれども
山田 美大関係の人で慶子ちゃんみたいになれへんかった人に対して
山田 ちょっとなんか遠慮があるというか
山田 だから慶子は本当は遠くまで泳いでいける実力があるのに
山田 振り返ってばかりいるとか
山田 元彼に後ろめたさを感じて浅瀬で泊まったままだと
山田 でも私はゆう子ちゃんは
山田 そんな私は別に海で泳いだりできなかったけれども
山田 浜辺で砂でお城作ったりしてるものには作れる
山田 その楽しさもある
山田 だから美術の才能が自分はあるわけじゃないから
山田 それを仕事にしたいとは思ってないけど
山田 でも美大で学べたこと自体はとても楽しかったという意義だったと自分にとっては
山田 っていうスタンスの人もいると
山田 なんかそういうそれぞれの
山田 なるほどな才能への葛藤とかっていうところって結構ピンポンに通ずるところがあるなと思って
山田 このそれぞれの
山田 分かるな
山田 俺それで結構震えて
山田 ペコほんまに泳いでいくしな
山田 そうそう
山田 悪魔の気持ちなんよ
山田 悪魔がまたさ溺れたペコ助けた時にさ
山田 ここ浅瀬やっていう
山田 そうそう
山田 死ぬんじゃねえよ
山田 あるな
山田 ゲロ吐くまで走り込めって
山田 地平の悪魔で素振りしろって
山田 あのシーンをめちゃくちゃ彷彿として
山田 なるほどね
山田 これはすごく良い描写やと思って
山田 ピンポンも才能がテーマやからな
山田 そうそうそう
山田 でちょうど5人というか
山田 確かに
山田 すごい
山田 なんかそれ重ね合わせて俺は
山田 なるほどな
山田 だからそこでやっと
山田 あっだから海のシーンなのねって思って
山田 6巻の表紙は
山田 ほんまや
山田 そうそうそう
山田 ほんまやな確かに言われてみればそうやもん
山田 急にやねん全部私服やねんけど
山田 ほんまやな
山田 6巻だけ水着やねん身に
山田 ほんまやな
山田 これそのギミック含めて6巻俺はめちゃくちゃ良い描写やと思って
山田 なるほど
山田 いいよね
山田 これ1巻もよく見たらさ
山田 うん
山田 ゆったりしたソファーで座ってるA君とさ
山田 座布団で一人油描いてるA太郎っていうのもまたちょっと意味深やんな
山田 ああ心の余裕が出てるからね
山田 そうそうそう
山田 いわゆるボール持ってる側も
山田 持たされてる側みたいな感じやもんな
山田 なるほどね
山田 あとでもちょっと
51:01
山田 なんていうか前後してまうけど
山田 1個そのA君とA太郎は結局お互いその認知最初はしてなくって
山田 なんとなくそのお互いの影を
山田 要は金魚鉢のことやったりとか
山田 それとかなんかコートに履いた手紙やったりとかで
山田 なんか存在に気が付いたりとか
山田 してなんかお互いにまだキレてなさがあるんやなっていう認知があって
山田 まあお互い意識しあうんやけど
山田 その中でA太郎が
山田 あの
山田 A子さんの教授
山田 先生の大学の
山田 先生 あの先生との向き合いとか会話で結構その仮想的として
山田 その先生を想定するみたいなくだりがめちゃくちゃ秀逸やなと思って
山田 まあその大学のね教授があのお亡くなりになって
山田 お葬式があって
山田 お葬式にね
山田 行った時に
山田 その教授の奥さんが
山田 うん
山田 A子っぽかったと
山田 っていうのを通して
山田 あの野郎!
山田 A君はあの先生みたいなやつかっていうのを
山田 その先生を通してA太郎はA君のキャラクターを把握するっていう描写がめっちゃ秀逸なんですよね
山田 でねこのお葬式の回めっちゃ面白いのが
山田 あのお葬式の後駅の改札で解散するんですけど
山田 その時に
山田 今みんな集まってる状態で
山田 その時にねまだA子はA太郎にちょっとけげんな態度を取ってるんですけど
山田 A太郎がいきなりねキスするんですよね
山田 改札でね
山田 その時に面白いのが改札隔ててずっと警報が鳴ってるっていう
山田 このどっちかに飛び越えていったとかじゃなく
山田 この改札で隔たれた状態でキスして警報が鳴ってるっていうのも距離感やなっていう
山田 舞台装置として面白さがあるっていうねこのお葬式の回めっちゃ面白い
山田 いい回やな
山田 俺は好きやで
山田 これ面白いよな
山田 教授割とその後もチラチラA太郎の回想とかで出てきたり
山田 そうなんですよね
山田 まあA子の才能に関する言及をしているキャラクターとして出てくるんですよね
山田 つまらなくなっちゃったね
山田 そうそうそう
山田 作品が安定してきた
山田 安定してきたんだよね
山田 それ褒められてないよ
山田 ただA太郎は作品が安定してきた褒められてないっていうのが自分のせいやっていうことをねそこでね感じ取っちゃうんですよね
山田 っていう部分でA太郎A君A子の恋の行く末1年間の恋の行く末を見守る7冊
山田 いや素晴らしいこれは本当に
山田 いやー
山田 面白い
山田 本当にね呼んでくれとしか言えないんですけれども
山田 俺はこれちょっと実写化するんじゃないかなっていうの思ってますけどね
山田 めちゃくちゃしやすいと思うよ
山田 いやしA太郎はもうどう考えても坂口健太郎だよね
山田 あーうんそうね
山田 氷氷感というか
山田 あー確かにね
山田 そう
山田 間違ってもA君は厚切りジェイソンにはしないでください
山田 誰がすんねん
山田 わーいジャパニーズピーポー
山田 まあそんなところあるけどなちょっと
山田 そう似てんねんなちょっと
54:00
山田 似てるけどな
山田 っていう感じでねなんかメディアミックされそうな気もしないでもないんですけれども
山田 これA子さんも誰がやるかも面白いな
山田 まあ髪型だけで言うと後代理かやんな
山田 にはせんといてほしいけどな
山田 あるけどね
山田 なるみり子とかでもやるけどな
山田 年齢的にもね
山田 まあどうでしょうかね僕はドラマプロデューサーの友達に激推ししたんで
山田 実現してくれると信じてるんですけれども
山田 いやでも絶対人気度合いがわからんからな
山田 そうなんですよね
山田 どんなもんなんかわからんけど
山田 でもテレビドラマやろうなこれやるなら
山田 まあ確かにな
山田 トンカツDJ映画化するぐらいだったらこっちしてくれ
山田 確かに
山田 あんな絵ね
山田 ということでまあ
山田 エイ太郎派の僕とエイ君派の両一で
山田 一応このエイ子さんの恋人について
山田 まあ考察というよりかは感想会みたいになっちゃいはしましたが
山田 皆さんのねいろんな意見もお待ちしておりますし
山田 まだ呼んでないという方は全7巻ですので
山田 まあすぐに追いつきます
山田 5000円あれば買い揃えられます
山田 なのでぜひ皆さん恋愛に悩んでいる人も
山田 こんな恋愛がしたかったと思っているそこのあなたも
山田 誰が思うこれみたいな
山田 そこのあなたも振り回してる人も振り回されてる人も
山田 筆読の漫画
山田 そうやね
山田 近藤明のエイ子さんの恋人
山田 ということでご視聴ありがとうございました
山田 元気良しやで