駆逐してやる。この世から一本残らず!
どうも、ネーミングけんきゅーラジオのちゃこイエーガーです。
はい、早速ですが、本日の研究テーマは、5月も半ばになってきたということで、元気になってきたあいつらを駆逐する回です。
そうです、その名も【除草剤のネーミング】です。
昨年ね、某大型モーターで大変有名になりました、除草剤がね。
あの時期はニュースで頻繁に皆さん見てたんじゃないですか?
フマキラの【除草王】という除草剤です。
【除草の王様】ね、キングですけど。
なんとか王ってさ、メジャーな設備児なんですけど、
【王】って母音が3連続してて、すごいなんかさ、重力っぽくて、インパクトある名前だなーって思ったんですけど、
でもね、よくよく考えたらさ、【除草】ってさ、抽象的すぎるというかさ、しかもなんならただのカテゴリーの名前じゃん。
【除草剤】っていうところから取ってるだけじゃん。
だからなんかあんまり何も言ってないのと同じだなと思って。
で、辞書とかで見てみると、【除草王】はね、雑草を取り除くことくらいしか書いてないんですよ。
だからどうやって取り除くのかとか、どの程度取り除くの?とか、効き目どれぐらいなの?っていうのは、あの【除草王】という名前からは読み取れないんですね。
というわけで、より殺意レベルの高い除草剤がこの世にないのかっていう目線で今日はネーミングを、
【除草剤】のネーミングを調べてきたので発表したいと思います。よろしくお願いします。
駆逐しましょう、みなさん。
じゃあ順番に行こうね。まず撮影レベル1から行きましょう。【除草王】からです。
【草とろうぜ】です。かわいいですね。
メーカーはニューファームさんです。
【草とろうぜ】、もう勧誘してきましたね、いきなりね。
なんか人狩り行こうぜ、みたいな感じにも思えますし。
これカタカナなんですよ、【草とろうぜ】っていう。
同じカタカナのやつで【ポケモントローゼ】っていうゲームソフトが昔あったんですけど、
なんかそういうちょっと奇策な感じ、ラフな感じもして面白いんですけど。
でもこれさ、元の単語は【草とり】、【草とろう】から来てるわけですからね、
全然なんか除草するっていう一種の強さが感じられないですよね。
あ、でもこれあれですよ、個人の感想ですからね。
決して商品の実際の効き目について私は評価を下しているわけでは全くございませんので、そこはご理解いただきたいです。
ちなみに公式サイトにありますと【草とろうぜ】は土中の中で速やかに分解されて、水や炭酸ガスなどの自然物になる環境に優しい除草剤ですと書いてあったので、
決して【草とり】レベルの雑魚い商品だと言いたいわけではないので、その辺はご承知をお聞きくださいね。
はい、予防線がひどい。
はい、次です。
これめっちゃ面白い。【草退治】だって。漢字で【草退治】。
鬼退治みたい。
はい、メーカーは【住友価格園芸】さんです。
昔話っぽくなっちゃってね、めちゃくちゃ面白いですよね。
いや、これちょっとキャッチーでめっちゃ好きなんだけどさ、【草退治】いいよね。
でもまだまだ抽象的ですよね。
その、どういう手段で【草】を退治するのかってのも分かんないですし。
はい、同じくレベル1の中でも、これ面白い。もう一個面白いのがね、
アース制約の【アース構いらず草消滅】です。
【草消滅】って。消滅が面白すぎる。
もう相変わらずね、手段は分からないんですけど。
確かにね、そうあって欲しい。消滅して欲しいんですけどね、巨人は勝手に消えませんから。
ちゃんとね、手段を伴って駆逐して初めて消滅するわけですから、勝手には消滅しないんですけど。
ただね、この【草消滅】おもろいんだけど、見過ごしちゃいけないのはね、この前半のね、
【アース構いらず】の構いらずってところがめっちゃキャッチーじゃない?と思って。
草取りイコールカマを使うイコール大変っていう、このユーザーの草取りめんどくさいなーっていう部分。
ここにすごく歩み寄った名前の付け方だなぁと思って、このアースさんめっちゃ目の付けどころいいなぁと思いました。
こういう名付けはね、ここだけでしたね。カマがいらない、何々がいらないよっていう名前の付け方。
は、助走材ではここだけでした。
はい、ということで、えーと、撮影レベル1ね。草取ろうぜ、草退治、草消滅。
はい、なかなかね、抽象的な名前が多かったんですけど、次レベル上げましょうか。
はい、撮影レベル2です。3個あります。
1、2個目はね、めっちゃ似てるんですけど、1つ目。草枯れちゃんです。草枯れちゃんね。
はい、メーカーはゴトウさんで、もう1個。草枯れ一番というのがパネフリさんから出ております。草枯れちゃんと草枯れ一番です。
表記としては、草が枯れるというふうにどっちも書かれているんですけど、どっちもね、公式サイトのURLを見ますと、ローマ字表記がね、草枯れになってて、草がれになってなかったんですよ。
つまり連濁というね、現象が起きてなかったんですね。
言葉と言葉が2語重なると、草がれみたいに濁音がつく現象が日本語にはありますが、この商品名ではそれをあえてやってなかったということで、草枯れとも多分書けてるんじゃないかなと思いますね。
で、同じね、草が枯れるシリーズで、これいいなと思ったやつね。
さっきの草枯れ一番と同じパネフリさんから出てます、草カレールです。草カレール。
あの、ポケモンのね、道具とかにね、よく当たるとかっていうね、命中率が上がる道具とかがあるんですけど、よく当たるから来てね。これも草カレールから来てますね。草カレール。カタカナでございます。
ここは私は見逃したくないわけ。こういうとこなんですよ。
もう一文字なんですよ、日本語の場合ね。この違いが面白いの。
個人的には明確な殺意が強いのはトムソンさんの枯らすの方だと思います。
根まで枯らす除草剤。こっちの方が明らかにもう本当に死ねと思っている方ですね。
なんでかと言いますと、この枯らすのスが死液の助動詞スなわけですよ。ここがポイントで。
このスはね、セルとも言い換えられると思うんですよ。
根まで枯らせる除草剤とも言い換えられるんですが、スの方が文語的というか書き言葉的でもありますし、枯れるよりも主体性がありますよね。
枯れるだと自然に枯れていく感じじゃん、除草剤かけたら。
枯れちゃったーってなるイメージですけど、枯らすだとさ、俺が枯らすねんっていう意志を感じますよね。
という意味では、最初に言った根まで枯れる除草剤の方は、お前は枯れる運命だけどな、みたいな。
そういう感じが強いので、こっちはこっちで、より冷徹な殺意を持った除草剤じゃないかなと思うので。
どっちが良い悪いじゃないです。どちらも殺意なんですけど、殺意の質が違うよねっていう話ですね。
面白いなって思って。私は除草剤を擬人化してますけど、若干。
マジで死ねーって思ってる枯らす方がエレンとかですかね、駆逐してやるの方で、根まで枯れるの方はリヴァイ兵長かなと思うんですけど、
お前らは死ぬもんだから俺に殺されとけ、みたいな感じですかね。ちょっとわかんないですけど。
はい、みたいなのが殺意レベル3の方でしたね。
じゃあ、これらを超える最強の殺意MAX除草剤というものを最後に紹介したいと思います。
これさ、めっちゃ好きなんだよ。深読みし放題なタイトル、商品名でさ。
商品名、ネコソギです。
よくない?かっこよくない?これ。
はい、メーカーはレインボー薬品さんから出ております。
これね、ネコソギエースとかネコソギトップとか派生商品いろいろあるんですけど。
ネコソギいい名前だよね、これ。
はい、ちょっとネコソギをね、深読みしていきたいと思うんですけども。
えーとですね。
辞書を見ますと、ネコソギっていうのは、読んで字のごとく、根を削ぐという言葉から来ている単語になります。
で、削ぐという言葉単体で見ると、表面を削り取るっていう意味しかないんですね。
だから、中までは削り取ることはできないっていう意味で、平面的な意味しかないんですけど。
でも、ネコソギの根、根をこそぐになると、根っこまで入ってくるので、土の中までごっそり取り除くっていう縦軸が加わるので、
より立体的な助走効果をイメージさせるテクニックなんじゃないかなっていうのが私の解釈ですね。
で、このネコソギっていう言葉の意味を見てみますとね、根元からっていう意味ももちろんあるんですが、
これ以外にも、三聖堂国語辞典だったら、残らず、全部とか、新鮮国語辞典だと少しも残さない様子、
残らないじゃないですよ、残さない様子ね、みたいな、すごいこうなんか無慈悲なね、
まさに駆逐してやるみたいな意味がこのネコソギにはあるわけですよ。
さらにですね、このネコソギっていうのはカタカナ表記なんですよ。和語なのにカタカナ表記ということで、
ギャップがね、インパクトを強めていますし、最初に紹介した助走用、助走王よりも短い言葉なので、
なんかまとまりもいいですしね、総合的に考えて殺意レベルはめちゃくちゃ高いんじゃないかなと思います。
もう本当にこいつ一人で数々の巨人、間違えました、数々の雑草をね、やっつけることができる。
激強、激強兵士でございます。
こいつがリヴァイかな?ネコソギがリヴァイ兵長かもしれないですけど。
はい、みたいなのがもう本当に私が調べた中で殺意レベルMAXかなというネーミングになります。
はい、というわけでまとめに入っていきたいんですけど、
今回はどれだけ殺せるかっていう殺傷能力、殺意レベルだけで見てきたんですけど、
そうじゃない戦い方してるネーミングの商品もあって、何かっていうと殺しちゃいけない仲間も含んでる場合があるんですよ。
それは何かっていうと、例えばね、シバキープっていう商品名があります。
レインボー薬品さんから。
これはね、芝生に使える除草剤のネーミングなんです。
つまり全部に効いちゃダメなんですよ。
だから多分芝生にネコソギとか撒いたら芝生ごと死ぬのでやばいんですけど。
芝は守りながら、エレンは守りながら巨人と戦いましょうっていうね、
そういう戦い方ができる商品名が芝キープなわけですよ。
だからエレンキープみたいなもので。
進撃知らない人に不親切すぎる説明なんだけど。
はい。
てかキープもすごい良い言葉だなと思って。