1. にゃおのリテラシーを考えるラジオ
  2. #863 【本棚】村上春樹、..

うつの治療中に、心のことを学ぶと決めて放送大学で心理学の勉強をしていたときに見つけて読んだ本の話をしています。


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そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。


村上春樹、河合隼雄に会いに行く

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をご覧ください。


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サマリー

千葉直樹さんは、10年前に放送大学で学んでいた心理学の講義や、鬱の治療の中でユングの心理学に出会い、ユングについて学ぶ中で村上春樹と河合隼雄についての本を読む機会があると話しています。

放送大学時代の心理学講義とユングの心理学について
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読書ソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回お話しするのは、村上春樹、河合隼雄に会いに行く、というものです。
月曜日は、自宅の本棚にある本の話をしています。
もう10年くらい前のことになりますが、僕は放送大学に入学して、心理と教育コースで学んでいました。
10代の頃、フロイトの本を何冊か読んだことがあって、工学系の学校の選択科目でカウンセリングの先生の講義を受けたこともありました。
その頃は、自分の進路をすでに決めていたので、心理系の分野に進む気はありませんでしたが、心理学という言葉はいつも頭の片隅にありました。
コンピューターが大好きだったので、IT系のエンジニアとなり、そこそこ長い間働きましたが、
目まぐるしく変わる技術と、変化の遅い顧客環境の間で頭を使う仕事が少しずつ心を蝕んでいってしまったようで、
サラリーマン生活の後半は、鬱の治療をしながらの苦しいものになりました。
治療の過程で、ふと心理学を学んでみようと思ったのがきっかけで、放送大学に入ることにしたのでした。
心理系の講義は面白いものばかりでした。
放送大学は通信教育の大学ですが、一部の講義は集合講義として受ける必要があります。
心理系では、実験実習を行う講座はスクーリングになります。
実験は装置が必要だし、一人ではできないものもありますからね。
心理学のごく初歩の実験ではあるのですが、心理学を学問として成立させるためにしてきた工夫や苦労を知ることができました。
こういう苦労の過程に、昔本を読んだフロイトがいるのだというふうに考えるようになりました。
フロイトが出てくると、必ずと言っていいほどセットになって出てくるのはユングです。
現在のうつの治療のメインはお薬を使うことです。
脳を一つの臓器と捉えると、他の臓器と同じようにお薬でその動作をある程度制御できるのです。
脳のハードウェアの機能を調整するだけでも有効な治療になれるのですね。
ただ、これは他の大半のお薬と同じで対象療法です。
僕はお薬で窮場を凌ぎながら、自分の考え方や行動のどこかを変える必要があるのだと理解しました。
通っていたクリニックの待合室に箱庭のセットがありました。
そのクリニックでは箱庭を使った治療を行ってはいませんでしたが、とにかく置いてはあって自由に触ることができました。
箱庭は四角い箱の中に白い砂が入っていて、そこに様々なおもちゃを並べていくものです。
サラサラの砂を触るのは気持ちがいいし、考えるともなく考えながらおもちゃを並べていくのは楽しいのです。
箱庭とユングは結構関係があります。
箱庭による治療を作った人々がユングの心理学を取り入れて発展させたからです。
放送大学で学んでいるうちに僕はユングの世界観が割と好きだなと思いました。
フロイトは心のモデルを定義して分析的に切り込んでいくのに対して、ユングはイメージを解釈していくというアプローチのように感じました。
まあ、あくまでも感じただけで、深く追求したわけではないので間違っているかもしれません。
村上春樹と河合隼雄についての本を読む
ユングの心理学に関する本を何冊か読んでいくと、必ず出会うのがカワイ・ハヤオさんです。
この方は日本のユング派心理学の第一人者です。
なので、カワイ・ハヤオさんの本がうちの本棚には結構あるのです。
その中の一冊が今回のタイトルにしている、村上春樹、カワイ・ハヤオに会いに行くという本なのでした。
僕は村上春樹作品は何冊かしか読んでいません。
深く突っ込んでいくのが怖い感じがするからです。
今回のタイトルの本に出会ったとき、ああ、なるほどなと思いました。
僕が読んだ何冊かは箱庭的な雰囲気があると思ったのです。
慎重に囲われた箱の中の砂の上に、作者の心の象徴をポンポンと置いていく。
それはパッと見ただけでは奇妙なものに見えることが多いでしょう。
でもそれは心の世界を表していて、注意深く掘り下げることができるものです。
ただ、これはかなり注意深く進めないと、知らず知らずに自分の心の触れたくない部分に不要意に触れることになるかもしれません。
そういうことがあるので、箱庭両方はセラピストの守りの中で行うことになっています。
多分、僕が村上春樹作品をちょっと怖いと感じてしまうのは、そういう不安が潜在的にあるのだと思いました。
そんなふうに考えると、自分の物語を語るときに、それを自然に受け止めることができる存在は大事です。
村上春樹にとって、かわいはやおという人はそんな存在だったかもしれません。
物語を語る第一人者と物語を聞く第一人者の対談は、悩みながら生きていく僕自身を肯定することにつながったように思います。
鬱は治すものではないのだなぁと感じ始めた頃から、欲鬱をだいぶ楽に乗り切ることができるようになったような気がします。
本棚を眺めていると、たまにピカッと光ったように感じる本があります。
今回紹介する本もそんな本でした。
月曜日にはそんな本の話ができたらいいなぁと思っています。
今回は村上春樹、かわいはやおに会いに行くの話をしました。
今日はここまで。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ストア化でITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから見に行くことができます。
コメントはリスンで、文字で読みたい方はノートをどうぞ。
こちらも概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
06:42

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