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2022-10-15 05:02

#343 【史】IT全史を読んで考えたこと/IT全史を読む(27終)

ITの世界がどうして今のようになっているのか、その成立過程を知ることができます。

しばらくこの本の中身をかいつまんで、連想することも合わせて話していこうと思います。

とうとう最終回になりました。

新しいシステムが発展するためには、技術を提供するトップダウンのアプローチだけでなく、使う側のリテラシーを向上させるようなボトムアップのアプローチが必須であるという話でまとめています。

IT全史、ぜひ読んでみてくださいね。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「IT全史」
https://amzn.to/3hWMyeV

#188 【本を語る】IT全史(5)電話の前にファクシミリがあった。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1i3oh2

#181 【本を語る】IT全史(4)無線電信とタイタニック号の悲劇。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1hpiak

#170 【本を語る】IT全史(3)高価な通信と秘密通信の話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1gte29

#134 【本を語る】IT全史(2)明治のはじめに海底ケーブルが長崎に届いた話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1ff3oc

#129 【本を語る】IT全史(1)ナポレオンが活躍していた頃のデジタル。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1f8qt3

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をご覧ください。

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にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きソロ版を中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、IT全史を読んで考えたこと。
IT全史を読んでいくシリーズの27回目、とうとう最終回です。
ITの歴史は、広く捉えると大昔ののろしによる情報伝達も含まれるものです。
それは、情報を伝えるという観点の歴史だからです。
他方、現代のコンピューターに着目すると、それはたかだか数十年の出来事です。
今ではコンピューターが通信と融合しているのは自然に見えますが、
4、50年前は一般的には計算することと通信することとは別に考えられていたのですね。
その名残は、今現在使っているコンピューターシステムにも残っています。
DXという言葉がもてはやされているのはそのような見方の一つです。
記録は紙で、通信はFAXで、という数十年前からある仕組みを、
例えば電子メールにしてみたとしても、
それは紙を無理やりデータ化してそれをインターネットという通信手段に載せているだけで、
構造そのものはFAXと変わっていないのです。
日本でクラウド活用が遅れているのは、ITシステムを作っている人々の間でもこのような状況が続いているからです。
なぜそうなっているのかというと、人々の意識が紙から離れられないからではないかと思っています。
IT全史では情報技術の長い歴史を扱っていますが、
後半のコンピューターが生まれてからの歴史は、僕自身が経験してきたことと重なっています。
たった40年ほどのことですから、技術の変化は大きくても、
人々の意識までを変えるのには十分長いとは言えないのだなぁと痛感します。
スマホのようにIT技術を手軽に使えるデバイスを誰もが持つようになっても、
保守的な考え方が変化を阻害しているように思えてなりません。
技術主導で便利さを追求するようなトップダウンの動きも大切ですが、
一般の人々の意識を変えるボトムアップのアプローチがなければ、
本当の便利さの恩恵を受け取ることはできないのです。
ITのほとんどは軍事から生まれましたが、
その時代、時代に存在するアマチュアの技術オタクによって民主化され一般化されてきました。
IT全史では、このような動きが何度も繰り返されていることを見ることができます。
アマチュアの技術オタクが生まれる素児は、新しいリテラシーが広がる世界にありました。
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そして、そのためには教育が重要であったのだと思います。
今、インターネットという誰もが繋がれるネットワークを通して、新しい学びの世界が始まっています。
勉強するのは学校でおしまい、という古い常識は捨てなければなりません。
なぜなら、読み書きのような基本的なリテラシーが、より新しい技術の上に成り立つようになってきたからです。
わざわざITリテラシーなんて言っているうちは特別扱いされているわけで、
本質的にはITという冠を取り去る必要があると僕は考えています。
そのためにジタバタしているのが読書と編集なのです。
今、僕たちはどの段階にいるのかということを考えるために、IT全史は学校の教材です。
たくさんの人に読んでみてほしいと思います。
IT全史を読んでいくシリーズは、これでひとまず終えることにします。
この本を表してくれた中野明さんに感謝するとともに、
変化し続ける生きた歴史の世界を僕も語り続けていきたいと思っています。
付き合いいただいた皆さん、ありがとうございました。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
ITリテラシーの基礎を学べるオンライン講座をやっています。
詳しい内容については概要欄のリンクから、または読書と編集と検索して、
猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。千葉直樹でした。ではまた。
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