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2022-06-11 04:14

#217 ラジオが始まって起きた問題/IT全史を読む(9)

ITの歴史を知ることができる良書として、ぼくの場合はよく「IT全史」を挙げます。

ITの世界がどうして今のようになっているのか、その成立過程を知ることができます。

しばらくこの本の中身をかいつまんで、連想することも合わせて話していこうと思います。

ラジオ放送がはじまってから、いくつかの問題が起きはじめ、それを改善していく仕組みが作られました。

アメリカ的なプラグマティズムの世界で広がるイノベーションについて考えます。

にゃおの考える現代の基礎的なリテラシーは、ITをきちんと使えることが含まれます。そのためにどのような問題があり、どう解決していったらよいか考えてみるPodcastです。

「IT全史」
https://amzn.to/3hWMyeV

#188 【本を語る】IT全史(5)電話の前にファクシミリがあった。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1i3oh2

#181 【本を語る】IT全史(4)無線電信とタイタニック号の悲劇。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1hpiak

#170 【本を語る】IT全史(3)高価な通信と秘密通信の話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1gte29

#134 【本を語る】IT全史(2)明治のはじめに海底ケーブルが長崎に届いた話。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1ff3oc

#129 【本を語る】IT全史(1)ナポレオンが活躍していた頃のデジタル。
https://anchor.fm/82661/episodes/IT-e1f8qt3

配信書き起こし
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ストアカの「読書と編集のITリテラシー教室」は、
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をご覧ください。

00:05
にゃおのリテラシーを考えるラジオ、読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書とIT時代の読み書きそろばんを中心に、様々な話をしています。
今回のタイトルは、
ラジオが始まって起きた問題、IT全史を読むの9回目です。
現代は、意識しているかどうかは別にして、誰もがインターネットを使っている時代です。
便利な反面、問題も起きています。
新しいメディアとして登場したラジオ放送も、同じように、それまでは起きていなかった問題に対処する必要がありました。
技術面の代表は、懇親問題です。
当初は、各ラジオ局が勝手な周波数を使って放送していました。
ラジオ局数が少なく、送信・受信機材の性能が低いうちはこれでも大丈夫でしたが、
会局数がどんどん増え、使われる機材も技術革新が進んでくると、懇親の問題が起きてしまいます。
使用可能な電波の周波数を、何らかの形で交通整理しなければなりません。
電波は空間的に広がるものなので、誰かの占有物にするわけにはいきません。
そこで、電波は公共のものという考え方が生まれ、政府が割り当てを考えるという形になりました。
周波数の割り当てや免許制度などが整備されていきます。
もう一つ大きな問題となったのは、コンテンツ、特に音楽の著作権の問題でした。
ラジオ局が広告モデルで収益を上げているのに、そこで使われる音楽を作った人々には収益が配分されなかったのです。
それは音楽がレコードの売り上げで収益を得る仕組みだったからで、
ラジオはコンテンツをタタで無限にコピーしている状態になってしまったわけですね。
その問題を解決するために、著作権保護団体が生まれ、
ラジオの収益からコンテンツの利用分の使用量を徴収することになりました。
このような構図は今でも繰り返されていますよね。
逆に、周波数割り当ても著作権保護も、それが既得権益になってしまうという問題も生まれてきます。
ある時期の技術のために作った規制が、より進んだ技術の世界では邪魔になることがよくあります。
そんなわけで、現代では地上波テレビ・ラジオの電波の使用効率の悪さが徐々に問題になってきているのです。
オープンな技術開発と既得権益との争いはこれからも絶えないでしょう。
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ただ、イノベーションはとにかくやってみてから考える姿勢から生まれています。
これはアメリカ流のプラグマティズムに支えられたやり方です。
この間違いを許容するやり方でイノベーションは加速しているのです。
間違いを許さない風潮が強い我が国で、イノベーションが起きにくくなっているのは残念ながら当たり前と言えるでしょう。
ITの歴史を知ることは、このような問題点を認識する上でとても大事なことだと思います。
読書と編集では、ITを特別なものではなく、常識的なリテラシーとして広める活動をしています。
詳しい内容については、概要欄のリンクから、または、読書と編集と検索して猫がトップページに出てくるホームページをご覧ください。
この配信の書き起こしをnoteで連載しています。
概要欄にリンクがありますので、フォローいただけると嬉しいです。
今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。ではまた。
04:14

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